説明

ソースとそれに対して動かせるレシーバーとの間でエネルギーおよび/またはデータを伝送するための装置および方法

ソース(101)とソース(101)に対して動かせるレシーバー(119)との間でエネルギーおよび/または情報を伝送するための装置は、ソース(101)に結合された第1のコイル(107)と、可動レシーバー(119)に結合され、第1のコイル(107)に対して動かせる第2のコイル(111)と、第2のコイル(111)に電流を誘導するために第1のコイル(107)によって生成された磁場を第2のコイル(111)に伝達するための手段とを含む。それによって、バッテリーを用いることを必要とせずに、レシーバー(119)にエネルギーを供給することができる。さらに、それによって、情報は、ソース(101)からレシーバーに伝送することができる。磁場からエネルギーを取り出すことによって、さらに、誘導されたものの変調によって、情報は、レシーバー(119)からソース(101)に伝送することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソースからそれに対して動かせるレシーバーに、およびその逆に、エネルギーおよび/または情報の伝送に関する。
【背景技術】
【0002】
可動システムに配置されたコンシューマにエネルギーを供給するために、例えば、可動システムに配置されたバッテリーを用いることができる。しかしながら、それにおいて、バッテリーは有限の寿命を有しまた比較的に高重量を有することが不利である。
【0003】
可動コンシューマが、固定システムすなわち動かないシステムに、または別の動かされるシステムに、情報を伝送もするのである場合、可動コンシューマと固定システムまたは別の動かされるシステムとの間に例えば無線リンクなどの付加的な通信リンクを確立しなければならない。これにおいて、通信リンクによって付加的なコストが生じることが不利である。
【0004】
可動コンシューマがタイヤ圧力センサーである場合、例えば、圧力測定値は、動かされるシステムに配置された可動コンシューマから、その動かされるシステム(自動車のタイヤ)に関連して固定されたシステム(車両)に伝送されなければならない。圧力測定値を伝送するために、アクティブトランスポンダーを使用することができ、これは、測定値を、無線リンクを介して、タイヤのゴム−スチールカバーを通してタイヤの外側の受信装置(読取装置)に伝送する。このアプローチは、自動車のタイヤの内圧を測定するために、市販されているシステムによって使われる。既に言及された望ましくないファクター、すなわち有限のバッテリー寿命およびその高重量の他に、アクティブトランスポンダーは空中の電波を介して読取装置と通信し、それによって環境は交流電磁場によって汚染される。さらに、その電波は、他の電子システムに干渉してそれらの誤動作を引き起こす可能性がある。これは、特にブレーキコントロールのような安全性関連側面における基本的な不利な点である。アクティブトランスポンダーと読取装置との間の距離が増加するにつれて、より広大な範囲を埋めるために伝送電力は増加するので、交流電磁場はますます妨害する結果を有する。さらに、それによって、アクティブトランスポンダーは、より大きな伝送電力で伝送しなければならなく、それをバッテリーから引き出さなければならないので、バッテリーの寿命は短くなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ソースとそれに対して動かせるレシーバーとの間でエネルギーおよび/または情報を伝送するための効率的なコンセプトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1のエネルギーおよび/または情報を伝送するための装置と、請求項11のエネルギーおよび/または情報を伝送する方法とによって達成される。
【0007】
ソースとソースに対して動かせるレシーバーとの間でエネルギーおよび/または情報を伝送するための本発明の装置は、ソースに結合された第1のコイルと、レシーバーに結合され第1のコイルに対して動かせる第2のコイルと、第2のコイルに電流を誘導するために第1のコイルによって生成された磁場を第2のコイルに伝達するための手段とを含む。
【0008】
本発明は、互いに対して動かせる2つのシステムの間でエネルギーおよび/または情報を伝送するために交流磁場を利用することができるという知見に基づく。磁場が固定システムによって生成される場合、例えば磁化可能なコアを用いて磁場を可動システムの近傍に移送することができ、それによって、可動システムを固定システムに接続しなくてもエネルギーが可動システムの方に移送される。固定システムによって生成された(交流)磁場が、可動システムに配置されたコイルの横断面領域を貫通する場合、例えば、電流が第2のコイルに誘導され、そのコイルに取り付けられたレシーバーにエネルギーを供給することができる。
【0009】
ここで、レシーバーは、それ自体のエネルギーソースを有していなくて磁場によってエネルギーが供給されるコンシューマであってもよい。あるいは、レシーバーはそれ自体のエネルギーソースを有してもよく、そこにおいて、本発明のコンセプトは、ソースとレシーバーとの間で、およびレシーバーとソースとの間で、情報だけを伝送するために用いられてもよい。
【0010】
本発明のコンセプトは、可動システムから固定システムの方に情報を伝送するために用いることができる。なぜなら、例えば固定システムに対して動かせるシステムによる消費電流の変更は、運ばれるべき磁場エネルギーの変化を生じさせ、この変化は固定システムによって検知することができるからである。
【0011】
類推により、情報は固定システムから可動システムの方に伝送することができる。例えば、堅固なコイルを流れる電流が変調される場合、これはその変調に対応する磁場の変化をもたらすという結果になり、磁場の変化が対応する変化を第2のコイルに誘導される電流に生じさせるので、それは可動レシーバーによって直ちに検知することができる。
【0012】
可動コンシューマに、そのためのバッテリーを必要とせずに、エネルギーを供給することができることが本発明の利点である。一方では、バッテリーの故障があり得ないので、エネルギー供給の信頼性が高まる。それによって、可動コンシューマの重量の軽減も達成される。
【0013】
本発明のさらなる利点は、本発明のエネルギー供給構造とともに、通信インフラストラクチャーもクリエイトされるという事実に見出され、付加的な送受信構造なしでそれを行うことができ、このことは製造コストおよび運転コストの低減につながる。
【0014】
本発明の他の利点は、案内された交流磁場の変化を介してエネルギー伝送が実現されるという事実に見出される。一方では、それによって自由空間電波が回避され、このことはシステム内での干渉確率の低下につながる。さらに、既に言及された電波をもはや生成しなくてもよいので、情報を伝送するために必要とされるエネルギー量の総計が少ない。情報の伝送はもっぱら案内された磁場を介して行われるので、本発明のコンセプトは、交流電磁場による環境汚染が低いから、例えば病院のように、安全規定または保健規定のために自由空間伝播が不可能である所でさらに一般的に使用することができる。
【0015】
本発明のさらなる利点は、例えばトランスポンダーの場合にそうであるように一定のデフォルト周波数に束縛されずに情報を伝送することができるという事実に見出され、本発明のコンセプトは柔軟に使用することができる。
【0016】
本発明は、互いに対して動かせる2つのパートナーの間でのエネルギー伝送および情報伝送のために使用することができる。ここでは、1つのパートナーは固定で1つのパートナーは動かされてもよい。あるいは、両方のパートナーが、互いに対して動かされまたは可動なように、別々に動かされてもよい。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態が添付図面を参照して後に詳述されるが、これらの図面としては:
図1は、本発明によるエネルギーを伝送するための装置の第1の実施の形態を示し、
図2は、本発明によるエネルギーを伝送するための装置のさらなる実施の形態を示し、
図3は、本発明によるエネルギーを伝送するための装置のさらなる実施の形態を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
エネルギーソースとエネルギーソースに対して動かせるコンシューマとの間でエネルギーを伝送するための装置の第1の実施の形態が図1に示される。
【0019】
その装置は、第1の端子103および第2の端子105を有するエネルギーソース101を含む。第1のコイル107は、端子103および105に結合される。さらに、図1に示される装置は、磁場を伝達するための手段109を含み、手段109は細長い拡張を有する。これは、手段109の軸方向の拡張が垂直のものより大きいことを意味する。
【0020】
磁場を伝達するための手段109は、第1の(固定)コイルの巻き線が手段109の一部に巻回されるように配置される。換言すれば、磁場を伝達するための手段109は、第1のコイル107のコイル横断面の一部を散在させる。さらに、可動の第2のコイル111が磁場を伝達するための手段109に巻回され、第2のコイル111は第1のコイル107から間隔をおいて配置される。図1に示される実施の形態では、第2のコイル111は回転リング113上に配置され、これは、例えば、図1に矢印で描かれる回転方向に従って回転する。コイル111は第1の端子115および第2の端子117を含み、可動コンシューマ119が端子115および117に結合される。
【0021】
以下において、図1に示されるエネルギーを伝送するための装置の機能が説明される。
【0022】
可動コンシューマ119にエネルギーを供給するために、第1のコイル107は端子103および105を介してエネルギーソース101から例えば交流電流または交流電圧などのAC信号で励起され、それによって、交流電磁場が生成される。磁場を伝達するための手段109が磁化可能な材料からなる場合、磁場を特徴付ける電磁流量が磁場を伝達するための手段109に生じる。したがって、磁力線が第2のコイル111によって形成されるコイル横断面領域を貫通し、図1に示される実施の形態において磁場を伝達するための手段109の周囲を回転する第2のコイル111において、端子115および117を介して可動コンシューマ119に供給される交流電流が誘導される。
【0023】
図1に示される実施の形態では、可動コンシューマ119は磁場を伝達するための手段109の周囲を回転する。しかしながら、ここで、可動コンシューマ119が横にも動いてもよく、すなわち可動コンシューマ119が磁場を伝達するための手段109の軸に沿っても動いてもよいことを指摘する。さらに、可動コンシューマ119は、手段109の長手方向軸に垂直に動いてもよい。可動コンシューマ119の配置およびその動きは、磁場を伝達するための手段109によって案内される磁力線の拡張によってのみ決定される。これは、例えば電流が誘導されるように第2のコイル111が磁力線によって少なくとも部分的に捉えられることを意味する。
【0024】
図1に示される実施の形態では、可動コンシューマは回転リング113上に配置され、したがって、エネルギーソース101に対してかつ磁場を伝達するための手段109に対して回転する。さらなる実施の形態によれば、磁場を伝達するための手段109は、それ自体が長手方向軸のまわりに回転可能でありエネルギーソース101に対して動くことができる。第1のコイル107の巻き線が手段109に巻回され、例えば長手方向軸に同心で巻回される場合、エネルギー伝送のために必要とされる交流磁場は、なお手段109に形成することができる。磁場がその横断面領域の少なくとも一部分を散在させるように第2のコイル111が配置される場合、可動コンシューマ119に供給される電流が誘導される。第2のコイル111は、例えば、手段109が回転する角速度で、長手方向軸のまわりに回転することができる。しかし、手段109の角速度とは異なる角速度で第2のコイル111が長手方向軸のまわりに回転することも可能である。第2のコイル111は、手段109、コイル111およびコンシューマ119からなる動かされるシステムが生じるように、磁場を伝達するための回転する手段109に固定的に接続されてもよく、それはエネルギーソース101および第1のコイル107からなる固定システムに対して動く。
【0025】
可動コンシューマ119は、例えば、角速度または角加速度などの回転を示す量を検知するセンサーであってもよい。ここで、磁場を伝達するための手段109が例えば軸の周囲に配置され、可動コンシューマ119が磁場を伝達するための手段109とともにその軸のまわりに回転する場合、可動コンシューマ119は、例えば、磁場を伝達するための手段109の角速度または角加速度を検知することができる。手段109が例えば車両の車軸である場合、可動コンシューマ119は、例えばABS(アンチブロッキングシステム)センサーとして車両の加速度の変化を検知するために、例えば、車軸自体に、または車軸に接続されている車輪に配置されてもよい。
【0026】
可動コンシューマ119がセンサーとして具体化される場合、検知された情報を含む信号は、固定システムの方に伝送しなければならない。既に言及されたように、これは、可動コンシューマ119によって吸収されたエネルギーの変更または変調によって実現できる。
【0027】
エネルギーソースとエネルギーソースに対して動かせるコンシューマとの間でエネルギーを伝送するための装置のさらなる実施の形態が図2に示される。
【0028】
図1に示される実施の形態とは対照的に、図2に示される装置は、端子103および105の間に結合された検知手段201を含む。したがって、検知手段201は、エネルギーソース101に並列に配置され、したがって固定システムすなわち動かないシステムの一部でもある。
【0029】
以下において、図2に示される実施の形態が詳しく説明される。
【0030】
可動コンシューマ119が消費エネルギーの変化を通して固定システムに情報を伝送するとき、これは、既に言及されたように、手段109に形成される磁場の変化をもたらす。可動コンシューマ119は、例えば、エネルギーソースから提供されるエネルギーの量の付随する変化が検知されるように、消費電流を変調するようにしてもよい。検知手段201は、第1のコイルに結合されるので、可動コンシューマ119によって吸収された消費エネルギーを示す量を検知するように形成することができる。検知手段201は、例えば、第1のコイル107を流れる電流または第1のコイル107に現れる電圧を、消費エネルギーを示す量として検知するように形成されてもよい。検知手段201は、例えば、これで消費エネルギーをモニタする、電流、電圧または電力を測定する装置であってもよい。
【0031】
可動コンシューマ119から伝送される情報を検出するために、検知手段201は、可動コンシューマ119から伝送される情報を、消費エネルギーを示す量から検出するように形成された検出手段をさらに含んでもよい。可動コンシューマ119は例えば消費電流などの消費エネルギーの変化に関する情報を伝送するので、検出手段は、所定時間間隔内での消費エネルギーの変化の測定に基づいて可動コンシューマから伝送される情報を判定するように形成されてもよい。消費エネルギーの変化は、例えば、所定時間間隔内で吸収されたエネルギーを平均することによって生じ、その所定時間間隔は、過渡現象が伝送された情報とは解釈されないように選択され、これは例えば所定時間間隔が1ミリ秒を超える場合、確実にすることができる。
【0032】
可動コンシューマ119からエネルギーソース101に供給される情報は、検知手段201によって検知され、既に言及されたように、消費エネルギーの単純な変更を通して生じることができるものであり、所定情報ユニットは例えば数の形で消費エネルギーの所定値と関連付けられる。しかしながら、可動コンシューマ119が例えば所定時間間隔に等しい1つの時間窓内での消費エネルギーの変更を通して情報を符号化することも可能である。この場合、1ビットを消費エネルギーの変更に関連付けることができ、その結果、伝送されるべき情報はデジタル的に符号化することができる。
【0033】
図3は、固定システムと可動システムとの間でエネルギーを伝送するための本発明の装置のさらなる実施の形態を横断面図で示し、ここで本発明のコンセプトが自動車のタイヤにおけるタイヤ圧力測定の例で示される。
【0034】
図3に示される装置は車軸301を含む。堅固なコイル303が車軸301に同軸上に巻回される。回転シャフト307(回転部分)が例えばボールベアリングまたはローラーベアリングなどのベアリング305を介して車軸301に結合される。回転シャフト307は、それに接続されたブレーキディスク309を含む。さらに、リム310が回転シャフト307に固定的に接続される。さらに、第2のコイル311が、そのコイル巻き線によって形成される横断面領域の垂線が回転シャフト307の長手方向軸に平行であるように、リム310に配置される。タイヤ313がリム310に取り付けられる。
【0035】
可動コンシューマ315は、タイヤ圧力センサーまたはより具体的には図3に示される実施の形態ではタイヤ内圧センサーであり、リム上でタイヤ313が配置される領域に配置される。タイヤ圧力センサー315の重量とバランスを取るために、釣合い重り317がリムの反対側に配置される。タイヤ圧力センサー315は、電気結線319を介して回転コイル311に接続される。
【0036】
以下において、図3に示される実施の形態の機能が説明される。
【0037】
図3に示される実施の形態では、車軸301、ベアリング305、および回転部分307は、好ましくは磁化可能な材料からなり、エネルギーを伝送するための手段をも形成する。図3に描かれていないエネルギーソースを用いて交流電流がコイル303に供給される場合、ベアリング305を介して回転コイル311の方に伝達することができる交流磁場が、車軸301に生じる。堅固なコイルを流れる交流電流は車軸を通して案内される交流磁場を生じさせるので、交流磁場は回転コイル311の巻線によって形成される横断面領域の一部を散在させるから、回転コイル311に交流電圧が誘導される。それによって、タイヤ圧力センサー315(測定装置)にエネルギーを供給することができる。同時に、既に言及されたように、情報は、堅固なコイル303を通る電流または回転コイル311の電流の変調を通して、それぞれのコイルに取り付けられた装置すなわち図3に描かれていない検出手段およびタイヤ圧力センサー315の間で伝送できる。この情報経路を介して、例えば、命令または測定値を定めるプロトコルが、堅固なシステムから回転システムにまたはその逆に伝送できる。回転システムでは、プロトコルは、例えば、図3に描かれていない処理のための手段によって評価でき、処理のための手段は車輪のリムに収容されてもよい。類推により、タイヤ圧力センサー315から堅固なシステムの方に伝送される情報は、処理のためのさらなる手段を用いて処理されてもよく、それは例えば図3に描かれていない検出手段の一部であってもよい。
【0038】
既に言及されたように、タイヤ圧力センサー315は、消費電流の変更を通して固定システムに情報を伝送することができる。ここで、回転コイル311に誘導される電流の変更は、堅固なコイル303の電流に変化を生じさせる。堅固なコイルによって電流変更を評価するために、前述の検知手段は、堅固なコイルによって電流の変更を検知し、かつ、したがって測定されたタイヤ内圧に関する情報を得る読取装置を含んでもよい。
【0039】
図3に示される実施の形態に関して、交流磁場によって静止システムおよび回転システムの間でエネルギーおよび情報を伝送する本発明の方法は、空気入りタイヤの内部空間から車両の非回転部分への測定結果の伝送を例として例示的に考慮された。しかしながら、ここで、本発明のコンセプトが任意の可動コンシューマにエネルギーを供給するために使用することができることを指摘する。
【0040】
さらに、本発明のコンセプトは、堅固な部分と回転部分との間でまたは異なった速度で動く部分の間でエネルギー伝送が行われる場合も、2つの部分間でデータ伝送が行われる場合も全ての場合に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1は、本発明によるエネルギーを伝送するための装置の第1の実施の形態を示す。
【図2】図2は、本発明によるエネルギーを伝送するための装置のさらなる実施の形態を示す。
【図3】図3は、本発明によるエネルギーを伝送するための装置のさらなる実施の形態を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースとソースに対して動かせるレシーバーとの間でエネルギーおよび/または情報を伝送するための装置であって、
ソース(101)に結合された第1のコイル(107;303)と、
レシーバー(119;315)に結合され、第1のコイル(107;303)に対して動かせる第2のコイル(111;311)と、
第2のコイル(111,311)に電流を誘導するために、第1のコイル(107;303)によって生成された磁場を第2のコイル(111;311)に伝達するための手段(109;301,305,307)とを含む、装置。
【請求項2】
ソースはエネルギーソースであり、レシーバーはコンシューマである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
コンシューマ(119)によって吸収された消費エネルギーを示す量を検知するために第1のコイル(107;303)に結合された検知手段(201)をさらに含み、コンシューマ(119;315)は、消費エネルギーの変更によって検知手段(201)に情報を伝送するように形成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
検知手段(201)は、第1のコイル(107;303)を流れる電流または第1のコイル(107;303)に現れる電圧を、消費エネルギーを示す量として検知するように形成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
検知手段(201)は、消費エネルギーを示す量から、コンシューマ(119)から伝送される情報を検出するように形成された検出手段を含む、請求項3または請求項4に記載の装置。
【請求項6】
磁場を伝達するための手段(109;301,305,307)は長手方向軸のまわりに回転可能であり、第1のコイル(107;303)は長手方向軸の周囲に配置され、第2のコイル(111;311)は長手方向軸のまわりに回転可能である、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
磁場を伝達するための手段(109;301,305,307)は、車軸と、第2のコイルが取り付けられ、車輪が接続される長手方向軸のまわりに回転可能であるシャフトとを含み、車輪はタイヤ(313)を含み、レシーバー(119;315)は、車輪に結合され、タイヤ内圧を測定するように形成される、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
磁場を伝達するための手段(109;301,305,307)は軸のまわりに回転可能であり、レシーバー(119;315)はその軸のまわりに回転し、レシーバー(119;315)は磁場を伝達するための手段(109;301,305,307)の回転を示す量を検知するように形成される、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
レシーバー(119;315)は、回転を示す量として角速度または角加速度を測定するように形成される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
レシーバーに情報を伝送するために、第1のコイル(107;303)に供給される交流電流を変調するための手段をさらに含む、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
コイルに結合されたソースと、ソースに対して動かせ、第1のコイルに対して動かせる第2のコイルに結合されたレシーバーとの間でエネルギーおよび/または情報を伝送する方法であって、
磁場を生成するためにソースから第1のコイルに交流電流を供給するステップと、
磁場を通して第2のコイルに電流を誘導するために磁場を第2のコイルに伝達するステップと、
第2のコイルに誘導された電流をレシーバーに伝送するステップとを含む、方法。
【請求項12】
レシーバーに情報を伝送するために交流電流を変調するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
さらにレシーバーからソースに情報を伝送するために、
伝送されるべき情報に対応する第2のコイルに誘導された電流からエネルギーを取り出すステップと、
第1のコイルにおいて情報を得るために取り出されたエネルギーを示す量を検知するステップとをさらに含む、請求項11または請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ソースはエネルギーソースであり、レシーバーはコンシューマである、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−515818(P2007−515818A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−508146(P2005−508146)
【出願日】平成15年7月23日(2003.7.23)
【国際出願番号】PCT/EP2003/008071
【国際公開番号】WO2005/020460
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(591037214)フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ (259)
【Fターム(参考)】