説明

ソールおよびシューズ

【課題】 製造が容易であり、ほとんど発泡材料を必要とせず、対費用効率的に製造できるソール構造を備えたシューズを提供する。
【解決手段】 本発明のシューズは、フォアフット部分に複数の板ばね要素22,23を有するソールプレート20を備え、ソールプレート20および複数の板ばね要素22,23は単体として製造されている。複数の板ばね要素22,23の各々は、ソールプレート20に接続されていない1つの自由端を有し、自由端の全てが実質的に同じ方向を向いている。複数の板ばね要素22,23の各々はソールプレート20の下に配置されている。ソールプレート20がソールの実質的に全長に亘り延在する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はソールおよびシューズに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なスポーツシューズの大半は、今日では、発泡材料を含むソールを備えている。例えば、エチレン酢酸ビニル(EVA)またはポリウレタン(PU)から製造された発泡体は、ソールに生じる荷重に対する優れた緩衝特性を提供し、したがって、ソールのインソール領域とアウトソール領域との間に配置されるミッドソールの典型的な材料として使用される。
【0003】
しかしながら、発泡材料から製造されたミッドソールの寿命は予想以上に限られている。繰返しの圧縮荷重と剪断荷重の下での発泡材料の不可逆的劣化が、最初は良好であった緩衝特性が急激に失われてしまう理由である。その結果、スポーツシューズは「へたり(worn-out)」、足の生体機械的支持および緩衝の要件をもはや満たさなくなる。
【0004】
さらに、発泡材料の動的性質は極めて温度依存性であり、このことは、特に、発泡材料が硬くなり、したがって、緩衝特性が大幅に損なわれる、冬季における(ランニング)スポーツにとって問題となる。発泡材料を使用することの別の不都合は、シューズのサイズおよび着用者の予測される体重に緩衝特性を適合させる能力に限りがあることである。また、より小さなシューズのサイズでは、発泡材料の表面部分が容積に対して大きくなり、それゆえ、外気が低いときに発泡材料の温度がより低くなる(すなわち、望ましくない硬度になる)。異なる厚さのミッドソール層を使用するという域を超えたソール構造の改良は、大量生産において、多大な労力と高コストによってしか実現できない。
【0005】
したがって、発泡材料から製造されたミッドソールを少なくとも部分的に置き換えるための数多くの手法が当該技術分野において公知である。
【0006】
例えば、特許文献1には、ソール区域の下の熱可塑性ウレタン(TPU)から製造された緩衝要素であって、発泡材料を含まない緩衝要素を配置することが開示されている。特許文献2にはさらに、ソール構造であって、ソール区域の下に、全てが実質的に同じ向きの複数の湾曲スプリング要素が配置されたソール構造が開示されている。特許文献3は、補強の働きをする緩衝挿入体であって、他の点では一般的であるミッドソールに組み込まれる緩衝挿入体を示している。
【0007】
しかしながら、公知の構造は、発泡材料から製造された新たなミッドソールの有利な緩衝特性を提供することはできない。さらに、最後の2つの文献に述べられた構造は、製造するのが非常に複雑であり、この理由だけでも、実質的に使用されない。
【0008】
さらに、特許文献4には、外力によって撓んだときに元の形状に戻ろうとする支持部材が中に配置された空洞を備えたソールが記載されている。特許文献5には、フレーム要素を備えたソール構造が記載されている。このフレーム要素は、踵部分の周りに延在し、ミッドソールと共にスプリング要素として働く。最後に、特許文献6には、ソール集成体であって、ソール集成体のフォアフット部分(前足部)にある上側プレートと下側プレート、およびこの上側プレートから下方に湾曲した複数の下側プレートアームを備えたソール集成体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】独国特許発明第10 2006 015 649号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2007/0209230号明細書
【特許文献3】米国特許第5185943号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2002/0038522A1号明細書
【特許文献5】米国特許第6925732B1号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2009/0178303A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明は、従来技術の上述した不都合を少なくともある程度克服するために、製造が容易であり、ほとんど発泡材料を必要とせず、対費用効率的に製造できるソール構造を提供するという課題に基づくものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題は、請求項1によるソールにより解決される。
【0012】
一例によれば、シューズ、特にスポーツシューズのためのソールは、ソールの縦方向に対して実質的に平行な方向を有する少なくとも1つの第1の板ばねおよびフォアフット部分に配置され、ソールの縦方向に対して実質的に垂直に向けられた少なくとも1つの第2の板ばねを備えている。
【0013】
本発明は、ソール内の板ばね要素が、発泡材料の使用と比べて不都合なく、緩衝特性を提供できるという認識に基づくものである。しかしながら、このことは、予測された荷重に対して板ばね要素が最適に方向付けられた場合にしか当てはまらない。荷重下で単に圧縮されるために等方向緩衝特性を有する発泡材料とは対照的に、板ばね要素は、好ましい方向に撓められた時にしか、ソールの弾性支持を提供できない。縦方向にある第1の板ばね要素の現在請求項に記載された配列により、踵で着地する最中に生じる地面からの反力を弾性的に吸収することができる。フォアフット部分にある少なくとも1つの第2の板ばね要素は、その垂直方向のために、横方向で足のバランスをとり、回内と回外などの誤った方向への動き、すなわち、それぞれ、フォアフット部分の内側と外側に傾く動きに対して足を支持するように適合される。
【0014】
発泡材料から製造されたミッドソールとは対照的に、本発明の第1と第2の板ばね要素は、寿命が長く、温度依存性が実質的にない材料から製造できる。さらに、第1と第2の板ばね要素は、異なるシューズサイズおよびシューズの着用者の対応する予測体重に容易に適合できる。
【0015】
このソールの特に有利な支持および案内機能は、少なくとも一対の第2の板ばね要素が、ソールのフォアフット部分の内側から外側に延在するようにフォアフット部分に配置された場合に達成される。この好ましい実施の形態において、板ばね要素による足の支持が外側並びに内側の両方に行われることが決め手である。このことは、例えば、一対の別個の第2の板ばね要素による、または互いに接続された一対の第2の板ばね要素による、様々な構成により達成することができ、ここで、一方の板ばね要素はフォアフット部分の外側の縁からほぼ中心まで延在し、他方の板ばね要素はフォアフット部分の中心から内側の縁まで延在する。しかしながら、対称の分配は必須ではない。
【0016】
現在最も好ましい構成において、複数の対の第2の板ばね要素が、ソールのフォアフット部分の内側から外側まで平行に延在する。この構成は、フォアフット部分による蹴り出し(プッシュオフ(push-off))中に生じる荷重に特にうまく耐えることができる。さらに、この構成は、一般にフォアフット部分のミッドソールに用いられるときの発泡材料の動的性質に実質的に相当する変形特性を提供する。
【0017】
第1のおよび/または第2の板ばね要素は、板ばね要素がインソール領域からアウトソール領域まで延在するような非平面形態を構成することが好ましい。したがって、湾曲した板ばね要素は、(足の近くに配置された)インソール領域から始まり、(一般に発泡ミッドソールにより満たされている)ミッドソール領域を越えて、アウトソール領域(すなわち、足から離れた地面に配置されたソールの領域)まで延在する。この好ましい実施の形態により、ソールのインソール領域とアウトソール領域との間で板ばね要素のほとんど妨げられない弾性撓みが促進される。第1のおよび/または第2の板ばね要素が、各々の場合において、凸状湾曲領域および凹状湾曲領域を有することが特に好ましい。
【0018】
ある実施の形態において、2つの対向する第1の板ばね要素が提供され、この板ばね要素は足の土踏まず領域に延在することが好ましい。板ばね要素の対向する方向付けにより、怪我を防ぐために足の十分な支持が最重要であるソールのこの部分が補強される。
【0019】
少なくとも1つのソールプレートであって、少なくとも1つの第1の板ばね要素および少なくとも1つの第2の板ばね要素がその下に配置されているソールプレートを備えたソールの構成が特に好ましい。言い換えれば、この実施の形態において、第1と第2の板ばね要素が、ソールプレートと地面との間の空間に延在する。ソールプレートおよび板ばね要素は、例えば、射出成形によって、単体として提供できる。この製造技法によって、本発明のソールデザインを非常に低コストで容易に製造することができる。上述したソールプレートは、ソールのフォアフット部分が上述したものとは異なるデザインを有する場合でさえ、組み込まれた第1の板ばね要素と共に都合よく使用することができる。
【0020】
ソールプレートは、ソールの全長に実質的に亘り延在し、ボウルのように踵を取り囲む随意的なヒールカップを備えることが好ましい。足の案内は、発泡材料から製造された公知の均質なミッドソールの代わりに、個別の板ばね要素が使用される場合に、特に重要である。三次元形状のソールプレートは、一方で、板ばね要素がソールに点荷重を与えないことを確実にする。その上、このソールプレートは、歩行サイクル中に足首の意図せぬ横転(ローリング)を防ぐ。さらに、ソールプレートは、シューズのシャーシまたはフレームとして働いてもよく、このプレートは、好ましい実施の形態において、ソールの実質的に全長に亘る伸長部分を有する。
【0021】
各板ばね要素は、ソールプレートに接続された端部と、ソールプレートに接続されていない端部備えることが好ましく、ソールプレートに接続されていない複数の板ばね要素の端部は、相互に接続されていてもよい。
【0022】
第1の緩衝要素が、ソールの動的特性に選択的に影響を与えるように、ソールプレートに接続されていない(明細書に亘り「自由端」と称される)板ばね要素の少なくとも1つの端部とソールプレートとの間に配置されていてもよい。この目的のために、第1の緩衝要素は、例えば、その板ばね要素の上面および/またはソールプレートの下面に、例えば、接着によって、配置することができる。この第1の緩衝要素は、構造的な緩衝要素であってよく、発泡材料を含まないことが好ましい。
【0023】
第2の緩衝要素は、発泡材料から製造されていてもよく、第1のおよび/または第2の板ばね要素が好ましくは所定の量だけ撓んだ後にだけ変形するように配置されることが好ましい。第1と第2の緩衝要素の上述した構成により、ソールの動的特性を予測された荷重に正確に適合させることができる。荷重がソールに印加されたときに、板ばね要素が、撓みの際に実質的に弾性の復元力を提供するのに対し、緩衝要素は、撓み動作並びに復元動作の両方を緩衝する。それによって、シューズの着用者の関節とソールへのピーク負荷が避けられる。発泡緩衝要素であることが好ましい第2の緩衝要素は、第1のおよび/または第2の板ばね要素が所定の量だけ撓んだ後にだけ変形することが好ましい。その結果、この材料の上述した劣化は、各荷重が直接的に発泡ミッドソール材料の変形をもたらす公知のソール構造におけるよりも実質的に遅く起こる。
【0024】
さらに別の態様によれば、本発明は、上述した実施の形態によるソールを備えたシューズに関する。例えば、スポーツシューズとして使用される、そのようなシューズは、発泡ミッドソールを有するシューズよりも、一定の緩衝特性を持ちつつ、相当長い寿命を有する。そのシューズが、上述したソールプレートに少なくとも部分的に直接接続されたアッパーを有することが特に好ましい。この結果として、アッパーと、ソール構造の板ばね要素との間の特に安定かつ直接的な接続が形成される。足は、板ばね要素の緩衝機能が足に直接的に働くようにシューズのアッパーとソールプレートとの間に安全に保持される。
【0025】
本発明のさらに別の随意的な特徴がさらなる従属請求項に説明される。
【0026】
以下に、本発明の態様が、添付の図面を参照してより詳しく説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明のある実施の形態によるソールを有するシューズの分解図
【図2】図1のシューズのソールプレートおよび板ばね要素の側面図
【図3】追加の緩衝要素を備えた、図2のソールプレートおよび板ばね要素の側面図
【図4】図3の実施の形態の背面図
【図5】さらに別の実施の形態によるソールプレート、いくつかの板ばね要素および踵部分におけるいくつかの緩衝要素の側面図
【図6】図5の実施の形態の背面図
【図7】フォアフット部分にいくつかの追加の緩衝要素を備えたさらに別の実施の形態の側面図
【図8】図7の実施の形態のフォアフット部分の断面図
【図9】さらに別の実施の形態のフォアフット部分の断面図
【図10】さらに別の実施の形態のフォアフット部分の断面図
【図11】本発明のさらに別の実施の形態の概略側面図
【図12】図11の実施の形態の下面図
【図13】本発明のさらに別の実施の形態の概略側面図
【図14】図13の実施の形態の下面図
【図15】本発明のさらに別の実施の形態の概略側面図
【図16】図15の実施の形態の下面図
【図17】さらに別の実施の形態の概略側面図
【図18】さらに別の実施の形態の概略側面図
【図19】さらに別の実施の形態の斜視下面図
【図20】図19のソールの異なる斜視下面図
【図21】さらに別の実施の形態の斜視側面図
【図22】さらに別の実施の形態の透視側面図
【図23】さらに別の実施の形態の下面図
【図24】図23のソールの側面図
【図25】さらに別の実施の形態の分解図
【図26】図25のソールの側面図
【図27】さらに別の実施の形態の下面図
【図28】シューズの緩衝のためのモジュール式システムの説明図
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下において、本発明の現在好ましい実施の形態を、スポーツシューズのソール構造を参照して、さらに説明する。本発明は、他のタイプのシューズに使用してもよい。しかしながら、シューズの動的特性およびシューズの緩衝特性をサイズとシューズの着用者の要件に適合させる可能性の多さを変えない、寿命の特別な利点が、スポーツシューズにとって特に重要である。
【0029】
図1は、本発明によるシューズ1の実施の形態の分解図を示している。図に示すように、シューズ1は、アッパー10、ソールプレート20、一群の第1の緩衝要素30およびアウトソール層40を備えている。4つの群の構成部材の特徴が、以下に、図1の実施の形態を参照して共に論じられているが、それぞれの構成部材は互いから実質的に独立していることが理解されよう。以下に論じられる特徴は、必ずしも、一緒に実現される必要はなく、従来技術の上述した不都合を少なくとも部分的に克服するシューズ1を形成するために、個別に実現しても、または他の組合せで実現しても差し支えない。
【0030】
三次元形状のソールプレート20がアッパー10の下に配置される。このソールプレート20は、シューズ構造全体のシャーシまたはフレームとして働き、例えば、TPUなどの適切なプラスチック材料を射出成形することによって、複数の第1と第2の板ばね要素22,23およびヒールカップ24を含む単体として製造されることが好ましい。繊維により補強されていてもよいポリアミドまたは複合材料を使用することも考えられる。その際に、繊維が流動方向に加えられることが好ましい。しかしながら、異なる材料、例えば、ソールプレート20にはより硬い合成材料を、板ばね要素22,23にはより柔軟な材料を使用すべき場合、費用効果的な製造のために、多成分射出成形を使用してもよい。
【0031】
アッパー10は、好ましくは、縫い目12に沿った縫い付けによって、または接着、溶着などの他の取付技法によって、ソールプレート20の上縁26に取り付けられる。このソールプレートは、アッパーのインソール(利用できれば)に直接射出成形しても、またはそれに接着しても差し支えない。
【0032】
第1の緩衝要素30が、ソールプレート20の下であるが、第1と第2の板ばね要素22,23の自由端の上に配置されているのが図3〜10から分かる。
【0033】
踵部分において、ソールプレート20およびアッパー10は重複している。これにより、他の構造手段を使用せずに、踵部分が補強される。シューズ1の着用者の足(図1には示されていない)は、ソールプレート20の上向きの表側に直接置くことができ、ここで、薄い嵌め込みソール、例えば、いわゆる中敷き(図1には示されていない)が、履き心地を改善するためにソールプレート10の上面に配置されることが好ましい。
【0034】
ヒールカップ24(足を後ろと三方からしっかりと取り囲む)と縁26(フォアフット部分まで延在することが好ましい)の両方が、シューズ1の安定性に寄与する。このことは、ソールプレート20のねじれ剛性が増加するので、シューズ1自体の構造安定性にも当てはまる。また、このことは、足がソールプレート20から離れるように傾くのを確実に避けるようにシューズ1が足に与える安定な案内にも当てはまる。
【0035】
複数の板ばね要素22,23(先に既に述べた)は、地面と直接接触する下面を有する。これらの複数の板ばね要素は、上述したインソール領域と、アウトソール層40により画成されるアウトソール領域との間のソールプレート20の下に配置されている。したがって、板ばね要素22,23は、標準的なソールデザインのミッドソール層を置き換える。例えば、踵での着地中、およびフォアフット部分による蹴り出し中に、シューズに作用する荷重により、図2を参照して以下に詳しく説明するような、板ばね要素22,23の弾性変形が生じる。ある実施の形態において、アウトソールは板ばね要素に直接射出成形される。
【0036】
板ばね要素22,23が偏っていること、すなわち、ソールプレート20と板ばね要素の自由端との間の距離が、(i)板ばね要素の製造後と、(ii)シューズに組み立てられた後とで、異なることが都合よい。板ばね要素は、以下に詳しく説明する緩衝要素が、荷重のかかっていないときに引張歪を有するような、すなわち、ソールプレート20と板ばね要素の自由端との間の距離が、組立後よりも製造後のほうが大きいような偏りで組み立てて差し支えない。それによって、最低の荷重で緩衝が既に与えられる。逆に、緩衝要素が、荷重がソールに印加されておらずに、板ばね要素によって既に圧縮されていても差し支えない(すなわち、ソールプレート20と板ばね要素の自由端との間の距離が、組立後よりも、製造後のほうが小さい)。それによって、材料内の張力を、板ばね要素の撓みによって減少させることができる。ソールの異なる領域における異なって偏った板ばね要素の組合せも考えられる。
【0037】
さらに別の実施の形態において(図面には示されていない)、いくつかの板ばね要素が、それぞれの荷重によって互いに撓むように、互いに重ねて配置される。
【0038】
第1の緩衝要素30は、板ばね要素22,23の自由端と、ソールプレート20の下側との間に配置されている。この第1の緩衝要素30は、ソールに荷重が加えられたときの板ばね要素22,23の撓む動作、および板ばね要素22,23が跳ね返るときの反対の動作の両方を緩衝する。上述した理由のために、第1の緩衝要素30は、発泡材料から製造されないことが好ましい。代わりに、構造的緩衝要素は、例えば、独国特許出願公開第102 34 913A1号明細書または特許文献1に開示されたように使用されることが好ましい。図3の側面図と図4の背面図にも部分的に示されている、図1に示された実施の形態において、各第1の緩衝要素30は、張力要素34によって接続された2つの湾曲側壁32を備えている。第1の緩衝要素30への圧力荷重により、側壁32の曲率が増し、相互接続している張力要素34に張力負荷が生じる。その結果、上述した構成は、ソールへの圧力荷重を張力負荷へと効率的に変換する。
【0039】
図1、3および4に示された第1の緩衝要素以外に、板ばね要素22,23の自由端と、ソールプレート20の下側との間に他のタイプの構造的緩衝要素を配置してもよい。図5および6は、第1の緩衝要素30の一例を示しており、ここでは、圧力荷重が剪断動作に変換される。ここで、緩衝要素30は、最初の形状において、わずかに湾曲した側面を有するいくぶん平行四辺形状の断面を有し、この断面は、図5の2つの白い点線の矢印により示されるように、ソールプレート20とアウトソール層40との間の距離が減少したときに、さらに剪断変形される。同様の壁厚が使用された場合、図5および6の緩衝要素は、図1、3および4の緩衝要素よりも軟らかい。しかしながら、細かく見てみると、図5および6の第1の実施の形態においても、張力要素を持たない随意的な緩衝要素35が、剪断動作によって、または緩衝要素35の前と後ろの側壁32が平行に曲げられる動作によって、荷重下で変形するように、後端に用いられているのが分かる。同様にして、ソールの前端にある緩衝要素37(図3参照)は、平行な側壁32の間に張力要素を含まず、したがって、より軟らかい緩衝特徴を提供する。
【0040】
最後に、上述した構造的緩衝要素30の代わりに、標準的なミッドソール材料、例えば、発泡EVAから製造された緩衝要素を使用することも可能である。従来技術のミッドソールとは対照的に、発泡材料は変形動作のみを緩衝しなければならないのに対し、ソールの変形に対する実際の復元力は、弾性変形した板ばね要素22,23により与えられるので、この変更例についても、ソールにより長い寿命が期待される。この点に関して、そのデザインは、別個の構造的要素が復元力(例えば、鋼製ばね)および緩衝(オイル)を提供する自動車の緩衝装置に似ている。発泡材料から製造された均質なミッドソールの使用とは対照的に、この分離により、より長い寿命およびソール特性のより正確な調節の両方が可能になる。
【0041】
好ましい実施の形態において、別個の緩衝要素30が板ばね要素22,23の各自由端に割り当てられているが、1つの緩衝要素30がいくつかの板ばね要素22,23の撓みを緩衝する、もしくはいくつかの緩衝要素30が、1つの板ばね要素22,23の自由端とソールプレート20の下側との間で互いに重なってまたは互いに並んで配置されている、他の構成も同様に考えられる。あるいは、板ばね要素22,23のそれぞれの構造デザインで緩衝要素30を完全に断念しても差し支えない。さらに、磨耗した場合、または緩衝特性の選択的な適合のため、またはデザイン上の目的(例えば、色)のため、1つ以上の緩衝要素30を取り替えるために、緩衝要素30をソールプレート20および/または板ばね要素22,23の自由端に取り外し可能に取り付けることもできる。緩衝要素30が片側、すなわち、板ばね要素22,23の自由端またはソールプレート20のいずれかのみに取り付けられ、緩衝要素30がその自由端でそれぞれ、板ばね要素22,23またはソールプレート20から距離があけられている構成も考えられる(図示せず)。それによって、緩衝要素30は、板ばね要素22,23の所定の撓み動作後にしか圧縮されないので、この板ばね要素22,23は、最初は減衰されずに、撓ませることができる。
【0042】
緩衝要素30は、その特定の構成とは関係なく、ソールプレート20と板ばね要素22,23の自由端との間に取り付けることができる。加熱され流動化した接着剤を塗布するパッド印刷が特に都合よい。このプロセスにおいて、パンチ/パッドが、印刷されるデザインの形態で接着剤を吸収し、この接着剤を被印刷物に転写する。それゆえ、手動で時間のかかる接着剤の塗布を自動化し、時間、費用および接着剤を節約することができる。その接着状態も改善できる。パッド印刷は、パンチ/パッドがバックグラウンドに順応するので、粗い物体にとって特に適している。
【0043】
図2は、板ばね要素22,23の好ましい方向と形状を示しており、これらの板ばね要素は、ソールプレート20から下方に延在し、好ましくはソールプレート20に一体に接続されている。ヒールカップ24の下の踵領域から始まり、足の土踏まずの下のミッドフット(mid-foot)領域まで、3つの板ばね要素22が、ソールの縦方向に実質的に方向付けられている。この「実質的に」という表記は、一般的な製造許容差により生じるソールの縦方向からのずれを含む。しかしながら、実質的に平行な方向からの意図するずれも可能である。これら3つの板ばね要素22は、それらの自由端が踵に向くように方向付けられることが好ましい。好ましい実施の形態においてミッドフット領域に配置されているさらに2つの第1の板ばね要素22が、それらの自由端が前方に向くように反対方向を有する。そのような板ばね要素22の交差配置により、足の土踏まずの下のミッドソール領域が特に堅くなる。
【0044】
いくつかの板ばね要素22,23の自由端が、ソールの特定の区域で多量の構造上の健全性を提供するために、直接的に、またはアウトソールの材料によって、相互接続されていてもよい。例えば、図1から7の実施の形態における最後尾の2つの第1の板ばね要素22の自由端は相互接続されているのに対し、踵にある(ミッドフットに最も近い)第1の板ばね要素22は2つの別個の接続されていない自由端を有する(図1参照)。
【0045】
最後尾の3つの板ばね要素22は、その特別な方向のために、図2に示されるように、踵で着地するときに容易に撓むことができる。地面からの反力(図2に示された矢印参照)が、板ばね要素22の自由端に作用し、それらを好ましい方向に、すなわち、それらの向きに対して実質的に垂直に撓ませる。凹形から凸形の曲率に変化する板ばね要素22,23の好ましい曲率により(以下から分かる)、板ばね要素22,23のソールプレート20への簡単な組込みが可能になり、その自由端が上方に撓むための必要な空間が提供される。曲率の変局点、すなわち、板ばね要素22,23の凹形から凸形への曲率の移行は、ソールプレート20の下側とアウトソール層40(板ばね要素22,23の自由端の下に配置されている)との間の中間に配置されることが好ましい。しかしながら、一方で、良好なばね特徴を提供し、他方で、ソールプレートとアウトソール層との間の空間における撓みに必要な距離を形成する他の形状の板ばね要素22,23も考えられる。例えば、板ばね要素22,23は、ソールプレートの中央に取り付けても、もしくは角度の付いたまたは湾曲した形状で、またはソールプレート20の外側から内側に線形に延在しても差し支えなく、ここで、板ばね要素22,23は、内縁または外縁のいずれかに取り付けられ、ソールプレート20に対してある角度を有する。
【0046】
上述したアウトソール層40は、緩衝要素30の下に配置されることが好ましい。このソール層は主に、地面をしっかりととらえ、摩滅による時期尚早の摩耗を避けるように働く。このアウトソール層40は、板ばね要素22,23の個々の自由端の下に配置された個々の要素を備えても差し支えない。しかしながら、アウトソール層40が図7の踵部分とフォアフット部分について例示されているような、いくつかの板ばね要素に亘り延在することも可能である。そのような場合、アウトソール層40は、アウトソール層40内に著しい張力を生じずに、個々の板ばね要素22,23の個々の撓みを可能にする、板ばね要素の隣接する自由端の間に湾曲領域41を備えることが好ましい。
【0047】
地面の反力の緩衝が、図2に示されるような踵の着地の際に最重要であるが、その後の蹴り出し段階では、フォアフット部分で蹴り出すために正確に足のバランスをとることが不可欠である。したがって、ソールのこの部分における板ばね要素23は、踵部分とミッドフット部分の板ばね要素22に対して垂直に配置されていることが好ましく、図8から10の断面に概略的に示されているように、ソールの外側から内側に対になって延在する。それによって、1つの板ばね要素は、各場合において、ソールの縁からほぼ中心まで延在する。これらの図面はさらに、上述した緩衝要素30がここでも、板ばね要素23の自由端とソールプレート20の下側との間に配置されることを示している。例えば、図7の側面および図8の断面は、荷重下で平行に曲がる側壁32の間に張力要素を持たない緩衝要素30の配置を示している。緩衝要素30の外側の側壁32は、例えば、接着または溶着によって、簡単な相互接続のためにソールプレート20の縁26との重複をもたらす上方への延長部を外側に備えることが好ましい。
【0048】
外側の側壁が上方への延長部を有するだけでなく、側壁が、ソールプレート20および板ばね要素22,23の自由端としっかりと接着できるように、上端と下端で相互に接続されていることが好ましい。それによって、側壁の上端間の相互接続部は、ソールプレート20の縁を超えて延在して、緩衝要素の側方への移動を防ぐ上方への延長部を有する。板ばね要素22,23の変化がアッパーの性質に影響を与えるように(アッパーがきつくなったり広がったりする)、板ばね要素22,23をソールプレート20だけでなく、アッパーとも接続することも考えられる。例えば、板ばね要素22,23は、その自由端に、アッパーに沿って板ばね要素22,23の側方の変形で上方に動き、よって、追加の側方の安定性を提供する、アッパーに対して垂直な延長部を有して差し支えない。
【0049】
図9の断面は別の実施の形態を示しており、ここでは、ソールプレート20およびフォアフット部分の板ばね要素23が独立して製造され、例えば、接着、溶着、(取外し可能な)機械的結合、または他の適切な方法によって、シューズの組立て中に初めて接続される。しかしながら、ここでも、2つの板ばね要素23が一緒に提供され、ソールのフォアフット部分の内側から外側まで延在する弾性構成部材を形成する。板ばね要素22,23が、ソールプレート20に固定して接続されていないが、アウトソール層および緩衝要素30を介してソールプレート20に間接的にしか接続されておらず、それによって、板ばね要素22,23とソールプレート20との間にある程度の機械的遊びを可能にする構成も考えられる。
【0050】
図10は、フォアフット部分のさらに別の変更例を示している。ここでは、例えば、第2の緩衝要素38が中心に配置されており、これは発泡材料から製造されていてもよい。例えば、通常の歩行中の、板ばね要素23へのわずかな荷重では、第2の緩衝要素38は、図10において点線によって示される地面とは接触しない。例えば、ジャンプした後の着地の際の、フォアフット部分への荷重が大きくなって初めて、板ばね要素23は、第2の緩衝要素38が圧縮される程度まで撓む。この累進的な緩衝により、いわゆる「底入れ(bottoming out)」、すなわち、極度の荷重下でのソールの緩衝不足を避けることができる。例えば、バスケットボールの最中の、極度の荷重にしばしば曝されるシューズにとって、フォアフット部分の板ばね要素23のスプリングアーム間に第2の緩衝要素38が複数配置されることが好ましい。
【0051】
図11および12は、複数の一体型板ばね要素22,23を備えた一体ソールプレート20のさらに別の実施の形態を示している。しかしながら、板ばね要素22,23の方向は、この実例では、フォアフット部分において、板ばね要素23がシューズの縦軸に対してほぼ平行となるようにソールの縁取りにしたがっている。質量を減少させるためおよび/または通気性を改善するために、ソールプレート20は、図12に概略的に示されるように、小さいまたは大きい切抜き部28を備えていてもよい。そのような切抜き部は、上述した実施の形態に使用してもよい。フォアフット部分(および/または踵部分)の外側と内側に異なる数のおよび/または異なる剛性の板ばね要素23を使用することによって、図11,12の実施の形態において、回内または回外などの誤った方向への動きに対処してもよい。さらに、この実施の形態において、緩衝要素が板ばね要素22,23の自由端の間に配置されてもよい(図11および12には示されていない)。
【0052】
図13および14は、図11および12の手法とは逆の手法を示している。ここでは、ソールプレート20に接続された板ばね要素22および23は、ミッドフット部分を除いて、ソールプレート20の中央区域に配置されており、他の緩衝要素、例えば、フォアフット部分における馬蹄状緩衝要素70および踵部分の内側と外側の2つの別個の緩衝要素71により、ソールプレートの縁取りに沿って取り囲まれている。緩衝要素70,71は、発泡材料からなっていても、または上述したように、発泡材料を含まない構造的な緩衝要素30として製造されていてもよい。ミッドフット部分において、ソールプレート20のこの部分を弾性的に支持する、孤立した板ばね要素22が例示的に配置されている。さらに別の板ばね要素をソールプレート20中に、例えば、図2および3の上述した実施の形態に関して説明したように、内側および/または横方向に組み込むことも考えられる。図13および14の実施の形態では、板ばね要素22,23は、ソール本体の圧縮下で復元力に実質的に寄与するので、緩衝要素70,71の時期尚早の摩耗が避けられる。板ばね要素22,23は、緩衝要素70,71の下方に過剰に突出しているので、最初に、実質的に板ばね要素22,23のみが変形し、緩衝要素70,71は、ソールがさらに圧縮されて初めて変形するために、累進的緩衝が約束される。
【0053】
図15および16は、追加の緩衝要素が設けられず、板ばね要素22,23がソールプレート20に組み込まれた、本発明のさらに別の実施の形態を図示している。板ばね要素は、踵部分、ミッドフット部分、およびフォアフット部分に配置されており、板ばね要素22,23の自由端が前方または後方いずれかに向けられるように、ソールの縦軸に対して平行な方向だけに延在している。
【0054】
図11〜16の実施の形態において、ソールプレート20は、足に必要な外側と内側の安定性を提供し、踵の着地中の誤った方向への動きを防ぐために、より小さいまたはより大きい寸法の一体型ヒールカップ24を備えることも好ましい。
【0055】
図17および18は、後端に随意的な緩衝要素35(図5および6参照)を持たない本発明のさらに別の2つの実施の形態を示している。これにより、最も後側の板ばね要素22の後端がほとんど妨害されない様式で撓むことができるので、踵の着地のときに、より穏やかな緩衝特性が得られる。荷重の中心が、歩行サイクルの初期の段階でシューズ内において前方に移動したときになって初めて、最も後方の緩衝要素30が変形する。図17の実施の形態では、構造的緩衝要素のみが使用されているのに対し、図18の実施の形態においては、発泡型緩衝要素のみが、板ばね要素22,23とソールプレート20との間に配置されている。製造上の理由のために、また剪断安定性を改善するために、踵部分とフォアフット部分の緩衝要素30が、それぞれ、共通の構成部材として製造されることが好ましい。
【0056】
上述した実施の形態に関して、ソールの生体機械的性質を、異なるサイズのシューズに予測される荷重に厳密に適合させることができる。そのような微調整は、発泡材料から製造された均質なミッドソールでは容易に実現できない。何故ならば、それには、例えば、シューズの異なるサイズに応じて、使用されるミッドソールの材料の化学組成を変更する必要があるからである。しかしながら、そのような変更により、製造中の実質的に余計な費用が生じるであろう。
【0057】
図19から25は、それぞれの自由端のいくつかで相互に接続された板ばね要素22,23を有する、図11および12の実施の形態に似た、本発明のさらに別の実施の形態を示している。先に説明したように、板ばね要素22,23は、ソールプレート20に固定された一端と、ソールプレート20に固定されていない一端、すなわち、自由端を有する。その非平面形状のために、板ばね要素22,23は、ソールプレートから離れて湾曲し、撓められたときに、その自由端で復元力を提供する。典型的に、その復元力は、ソールプレートに対して垂直な成分(緩衝)および後方へのソールに対して平行な成分(加速)を有する力を働かせる。さらに、板ばね要素の自由端は、板ばね要素の固定端から離れて位置し、したがって、ソールプレート20から離れた位置で復元力を提供する。これらの特徴は、配置された/固定された位置でソールに対して垂直な復元力しか提供しないコイルバネとは対照的である。板ばねは、その機械的構造のために、ソールに対して垂直な方向のみでなくソールに対して平行な方向、特に板ばね要素に対して平行な方向にも力が作用する状況において復元力を提供するのにうまく適合される。コイルバネは、この状況においてはそれほど適していない。板ばね要素22,23は、確実に固定するために、また自由端で増加した撓み力を提供するために、固定端で増大した断面を有する。
【0058】
先に説明したように、板ばね要素22,23の自由端は、相互接続されていてもよい。相互接続された板ばね要素22,23は、個々の板ばね要素22,23の復元力の合計に実質的に相当する複合復元力を提供する。相互接続される自由端の数が多いほど、復元力が大きくなる。したがって、相互接続された自由端は、実質的に点状の荷重に対して、1つの自由端よりも著しく大きい復元力を提供する。
【0059】
ある変更例において、例えば、図1から10に関して先に例示したように、また図11および12に関して上述したように、板ばね要素22,23の自由端とソールプレートとの間に緩衝要素が配置されていてもよい。
【0060】
さらに別の変更例(図示せず)において、隣接する複数の板ばね要素は、第1の撓んでいる板ばね要素が、ある程度の変形後に隣接する第2の板ばね要素と接触し、次いで、その隣接する第2の板ばね要素に力を印加するように配置されている。次いで、その隣接した第2の板ばね要素は、第1の板ばね要素により変形されるであろう(連鎖反応と同様に)。したがって、この構成により、遅延した複合復元力がもたらされる。このようにして、隣接する複数の板ばね要素は、「接続部分」によって相互接続されていない場合でさえも、互いに影響するであろう。
【0061】
図19は、アッパー10および板ばね要素22(22a〜c),23(23a〜e)を有するソールプレート20の斜視下面図である。第1の板ばね要素22はソールの後方部分に配置されており、第2の板ばね要素23はソールの前方部分に配置されている。
【0062】
図19は、ソールプレート20の外側に配置された3つの群の板ばね要素22c,23b,23cを示している。板ばね要素22c,23b,23cの各群において、自由端が相互接続されている。図19はさらに、ソールプレート20の内側に配置され、その自由端が相互接続された2つの群の板ばね要素22b,23aを示している。最後に、図19は、ソールプレート20のフォアフット領域の中央に配置され、その自由端が相互接続された3つの群の板ばね要素23eを示している。図19に示されていない実施の形態において、ソールプレート20の後側に2つ以上の板ばね要素が配置され、その自由端が相互接続されている。
【0063】
図19における第1の板ばね要素22aは、ソールプレート20の後方の境界と外側に配置され、相互接続されている。詳しくは、図19の実施の形態において、後方の境界に配置された2つの板ばね要素と外側に配置された1つの板ばね要素が接続されている。多数の板ばね要素22aを接続することにより、ソールのこの領域において地面に最初に接触する足の着地段階中に踵の追加の緩衝を提供する。
【0064】
図19における第1の板ばね要素22bは、ソールプレート20の後方部分における内側部分に配置され、ソールプレート20のこの側に緩衝を提供する。同様に、第1の板ばね要素22cは、ソールプレート20の外側に緩衝を提供する。
【0065】
第2の板ばね要素23(23a〜e)は、ソールの前方部分に配置され、第2の板ばね要素23a(内側)、第2の板ばね要素23b(中央部分に延在する外側)、第2の板ばね要素23c(外側)、第2の板ばね要素23d(前側)、および第2の板ばね要素23e(中央部分)からなり、ソールプレート20のそれぞれの領域に緩衝を提供する。
【0066】
図19における板ばね要素22,23の相互接続は一例にすぎない。他の実施の形態において、板ばね要素22,23は、着用者の必要に応じて、他の領域において接続されていてもよい。例えば、ソールプレート20の内側または外側に位置する全ての板ばね要素が相互接続されていてもよい。
【0067】
図20は、アッパー10を含んでいない、図19の実施の形態の異なる斜視下面図であり、ここで、同じ参照番号が、図19と同じ物体を指している。
【0068】
図21は、同じ参照番号が、図19および図20と同じ物体を指している、さらに別の実施の形態の斜視側面図である。これらの図面とは対照的に、ソールプレート20はヒールカップ24を備えている。
【0069】
図22は、アッパー10およびソールプレート20を備えたさらに別の実施の形態の斜視側面図である。ソールプレート20はヒールカップ24を備えている。
【0070】
図23は、同じ参照番号が、図19および図20と同じ物体を指している、ソールのさらに別の実施の形態の下面図である。図23は、アウトソールを形成する板ばね要素22a〜c,23a〜eの相互接続を示している。板ばね要素22a〜c,23a〜eは、相互接続部の下に隠れている。
【0071】
図24は、図23に示されたソールの側面図である。
【0072】
図25は、アッパー10、(随意的な)中敷き11、板ばね要素22,23を有するソールプレート20、およびソールプレート20の板ばね要素の自由端および/または自由端の間の相互接続部を被覆するアウトソール層40を備えたスポーツシューズの組立てを示す分解図である。このアウトソール層は、大抵、割込み部または切抜き部を有する。
【0073】
図26は、板ばね要素22,23を備えた、図25におけるソールプレート20の2つの側面図を示しており、これらの図は、板ばね要素22,23により提供される緩衝の程度が、それらの自由端とソールプレート20との間の距離によることを示している。図26に示されるように、ソールプレート20の後方部分に配置された第1の板ばね要素22は、ソールプレート20の前方部分に配置された第2の板ばね要素23と比べて、より長く、それらの自由端とソールプレート20との間の距離が大きい。したがって、第1の板ばね要素22は、第2の板ばね要素23よりも、大きいな撓みを、したがって、より大きな度合いの緩衝を提供する。距離Dは、第1の板ばね要素22により提供される撓みの程度と、第2の板ばね要素23により提供される撓みの程度との間の差を示す。
【0074】
板ばね要素の撓みは、最終的に、恒常的要因、例えば、それがソールプレートに固定されている地点でのその材料の断面によってのみ限定される。したがって、発泡材料の圧縮量はその寸法に依存するので、十分に長い板ばね要素は、発泡材料よりも、長さに関して相当高い程度の緩衝を提供するであろう。したがって、同じソールの高さでより大きい緩衝が達成できる。すなわち、より小さなソールの高さで同じ緩衝が達成できる。
【0075】
図27は、ソールプレート20の前方部分に配置された第2の板ばね要素23の自由端の間の異なる程度の相互接続の3つの下面図を示している。左側の図において、ソールプレート20の前方部分の縁取りに沿った全ての板ばね要素23が接続されており、したがって、荷重によって撓んだときに、最高の復元力を提供する。中央の図面において、この相互接続は、5片、すなわち、2つの内側部分23a、前方部分23d、および2つの外側部分23b,23cに切断されている。部分23a〜dの各々は、接続された多数の板ばね要素を備えている。これにより、復元力がより小さいが、異なる位置での異なる荷重のために、柔軟性が大きい緩衝が提供される。右側の図面は、内側部分23aが一体のままであり、外側部分23bがさらに2つの片に切断され、これにより第3の中央部分23eを提供している変更例を示している。
【0076】
図28は、シューズの緩衝を提供するためのモジュール式システムに関し、他の実施の形態とは独立した態様を形成するさらに別の実施の形態を示している。このモジュール式システムにより、ソールの異なる領域における、発泡体モジュール、板ばね、構造的要素、またはスライド要素などの緩衝モジュールの異なる組合せが可能になる。このシステムにより、異なる外部条件(グラウンドの条件、天候などの環境条件など)並びに使用者の要件(ランニング、ウォーキング、クライミングなどの使用目的;緩衝の所望の程度;体重、特定の関節または筋肉の保護などの特定の個人的状態;長寿命の緩衝要素対履き心地;など)に対して、より高度の適合性が提供される。一般に、モジュール式システムにより、限られた数のモジュールから、多種多様の既製シューズが可能になる。さらに、個々のシューズは、一人のユーザに要望に基づいて製造することができ、基礎要素は、必要に応じて、ユーザによって交換できる。
【0077】
図28は、そのようなモジュール式システムに使用できる緩衝モジュールの例を示している。以下に記載される第1の群の緩衝モジュール211〜214は、ソールプレート20のフォアフット領域に使用するのに適合される。
【0078】
発泡体モジュール211は、シューズのソールに生じる荷重に対して優れた緩衝特性を提供するエチレン酢酸ビニル(EVA)またはポリウレタン(PU)などの発泡材料から製造される。このモジュール式システムは、使用される材料に応じて、異なる程度の緩衝を提供する異なる発泡体モジュールからなっていてもよい。
【0079】
板ばね要素212は、上述したような自由端で接続された第2の板ばね要素23を備え、限られた寿命などの発泡要素の不都合および上述した材料の温度依存性を克服している。
【0080】
発泡体要素213を有する板ばね要素は、板ばね要素の自由端とソールプレート20との間に配置された発泡体要素をさらに備えている。上述したように、発泡材料は変形動作を緩衝するだけであるのに対し、ソールの変形に対する実際の復元力が、弾性的に撓んだ板ばね要素213により提供されるので、この代替例には、発泡体要素のより長い寿命が期待される。
【0081】
構造体を有する板ばね要素214は、板ばね要素の自由端とソールプレートとの間に配置された構造要素をさらに備えている。そのような構造要素の例に、図3〜10に関して上述した緩衝要素30がある。
【0082】
第2の群の緩衝モジュール220〜224は、ソールの踵領域に使用するのに特に適合される。発泡体モジュール221は、発泡体モジュール211に対応し、エチレン酢酸ビニル(EVA)またはポリウレタン(PU)などの発泡材料から製造される。板ばねモジュール222は、板ばねモジュール212に対応し、自由端が接続された第1の板ばね要素22を備えている。さらに、板ばねモジュール222は、ソールの後端から外側まで延在し、図19に関して第1の板ばね要素22について記載したように、足の着地段階の最中の踵の追加の緩衝を提供する。
【0083】
第2の群の緩衝モジュールは、本出願人の欧州特許第1402795号および同第1402796号の各明細書に詳しく記載されている、スライドモジュール220をさらに備えている。スライドモジュール220は、上側スライド表面および下側スライド表面を有し、ここで、下側スライド表面は、上側スライド表面の下に、少なくとも二方向にスライド可能であるように配置されている。この構成により、長期間に亘りシューズの減速を分布させる表面のスライド動作がもたらされる。転じて、これにより、競技者に作用する力の量が減少し、それにより、筋肉と骨に対する運動量移動が減少する。下側スライド表面に対する上側スライド表面のスライド動作はいくつかの方向に生じてよいので、負担を2つの垂直方向において効果的に、すなわち、平面において効果的に減少させることができる。
【0084】
緩衝モジュール211〜214および220〜224は、接着、溶着などの対応する手段により、ソールに永久的に固定することができる。このようにして、特定の目的に適合した多種多様のソールを、各シューズの個別のデザインを必要とせずに、限られた数の基礎要素から効率的に製造することができる。
【0085】
様々な緩衝モジュール211〜214および220〜224に、互いに様々なモジュール(アッパー、ソール、緩衝モジュール)を取外し可能に固定するための手段を設けてもよい。これには、クリップイン(clip-in)手段、磁気手段、ネジと関連する固定具、および当業者に公知の任意の他の手段があるであろう。固定の解除は、特別に適合された器具、従来の器具、および器具無しで行ってよい。これにより、ユーザにより異なるまたは変化する必要性(天候またはグラウンド条件)に迅速に適合できる、または他のものより寿命が短いモジュール、例えば、発泡体を含むモジュールを交換できる、モジュール式シューズがもたらされる。あるモジュールは、ユーザがそのモジュール式シューズを購入したときには存在しなかった改良型モジュールとさえ交換されるであろう。
【0086】
ユーザがお望みのシューズを構成し、次いで、それにしたがって製造され、ユーザに届けられるシステムによって、多数の可能なデザインを最良に活用することができる。これは、ユーザがお望みのシューズをそれから構成する異なるオプション(アッパー、ソール、緩衝モジュール、材料、色など)をユーザに提供するシステムにより促進できる。このシステムは、異なる機能(様々な所望の要因、例えば、グラウンド条件;天候などの環境条件、ランニング、ウォーキング、クライミングなどの使用目的;緩衝の程度;体重などの特定の個人の条件、特定の関節または筋肉の保護;長寿命の緩衝要素対履き心地などに関連つけられる)をモジュール式システムのそれぞれの要素に関連付け、それによって、ユーザにより提示された課題に対する個々の解決策を提供することによって、ユーザがそれを構成するのに役立つであろう。
【実施例】
【0087】
本発明のさらに好ましい実施例が以下に挙げられる。
【0088】
1. シューズ(1)、特にスポーツシューズのためのソールであって、
a. ソールの縦方向に対して実質的に平行に方向付けられた少なくとも1つの第1の板ばね要素(22)、および
b. フォアフット部分に配置され、前記ソールの縦方向に対して実質的に垂直に方向付けられた少なくとも1つの第2の板ばね要素(23)、
を備えたソール。
【0089】
2. 少なくとも一対の第2の板ばね要素(23)が、前記ソールの内側から外側に延在するようにフォアフット部分に互いに隣りに配置されたことを特徴とする実施例1に記載のソール。
【0090】
3. 複数の対の第2の板ばね要素(23)が、ソールのフォアフット部分の内側から外側まで互いに平行に延在していることを特徴とする実施例2に記載のソール。
【0091】
4. 少なくとも1つの第1のおよび/または少なくとも1つの第2の板ばね要素(22,23)が、インソール領域からアウトソール領域まで延在するように非平面形態を構成することを特徴とする実施例1から3いずれか1つに記載のソール。
【0092】
5. 少なくとも1つの第1のおよび/または少なくとも1つの第2の板ばね要素(22,23)が、各々の場合において、凹形および凸形の曲率を有する領域を含むことを特徴とする実施例1から4いずれか1つに記載のソール。
【0093】
6. 足の土踏まずの領域に配置されることが好ましい少なくとも2つの対向した第1の板ばね要素(22)をさらに備えることを特徴とする実施例1から5いずれか1つに記載のソール。
【0094】
7. 少なくとも1つのソールプレート(20)をさらに備え、少なくとも1つの第1の板ばね要素(22)および少なくとも1つの第2の板ばね要素(23)がこのソールプレートの下に配置されていることを特徴とする実施例1から6いずれか1つに記載のソール。
【0095】
8. ソールプレート(20)および少なくとも1つの第1の板ばね要素(22)並びに少なくとも1つの第2の板ばね要素(23)が単体として設けられていることを特徴とする実施例7に記載のソール
9. ソールプレート(20)がソールの全長に亘り実質的に延在していることを特徴とする実施例7または8に記載のソール。
【0096】
10. ソールプレート(20)が、ボウル状に足を取り囲むヒールカップ(24)を備えることを特徴とする実施例7から9いずれか1つに記載のソール。
【0097】
11. 各板ばね要素(22,23)が、ソールプレート(20)に接続された1つの端部およびソールプレート(20)に接続されていない1つの端部を備えることを特徴とする実施例7から10いずれか1つに記載のソール。
【0098】
12. 複数の板ばね要素(22,23)の、ソールプレート(20)に接続されていない端部が相互接続されていることを特徴とする実施例11に記載のソール。
【0099】
13. 少なくとも第1の緩衝要素(30)が、板ばね要素(22,23)の、ソールプレート(20)に接続されていない少なくとも1つの端部とソールプレート(20)との間に配置されていることを特徴とする実施例11または12に記載のソール。
【0100】
14. 第1の緩衝要素(30)が、発泡材料を含まない構造的緩衝要素であることを特徴とする実施例13に記載のソール。
【0101】
15. 第1の緩衝要素(30)が発泡材料を含むことを特徴とする実施例13に記載のソール。
【0102】
16. 少なくとも1つの第2の緩衝要素(38)をさらに備えることを特徴とする実施例1から15いずれか1つに記載のソール。
【0103】
17. 少なくとも1つの第2の緩衝要素(38)が、第1のおよび/または第2の板ばね要素(22,23)の撓み後しか変形しないように配置されていることを特徴とする実施例16に記載のソール。
【0104】
18. 第2の緩衝要素(38)が発泡材料を含むことを特徴とする実施例17に記載のソール。
【0105】
19. 複数の第2の緩衝要素(38)がフォアフット部分の中央に配置されていることを特徴とする実施例17または18に記載のソール。
【0106】
20. 少なくとも1つの第1の板ばね要素(22)の1つが、ソールの踵区域の後方の境界に配置され、ソールの後端から外側まで延在することを特徴とする実施例1から19いずれか1つに記載のソール。
【0107】
21. 実施例7に関する限り、実施例1から20いずれか1つに記載のソールを備え、さらにアッパー(10)を備えたシューズ(1)であって、アッパー(10)がソールプレート(20)に少なくとも部分的に縫い付けられていることを特徴とするシューズ。
【0108】
22. シューズ(1)、特にスポーツシューズのためのソールであって、
a. ソールの縦方向に対して実質的に平行に方向付けられた少なくとも1つの板ばね要素(22)、および
b. ボウルのように踵を取り囲むヒールカップ(24)を備えたソールプレート(20)、
を備え、
c. ソールプレート(20)および少なくとも1つの板ばね要素(22)が単体として一緒に製造されたものであることを特徴とするソール。
【0109】
23. 板ばね要素、ソールプレート(20)およびヒールカップ(24)が単体として一緒に製造されたものであることを特徴とする実施例22に記載のソール
24. 実施例22または23に記載のソールを備え、アッパー(10)をさらに備え、アッパー(10)がソールプレート(20)に少なくとも部分的に縫い付けられていることを特徴とするシューズ(1)。
【0110】
25. シューズ(1)、特にスポーツシューズであって、
a. フォアフット領域に複数の板ばね要素(23)を有する単体として一緒に製造されたソールプレート(20)、
を備え、
b. 複数の板ばね要素(23)の各々が、ソールプレート(20)に接続されていない自由端を有し、全ての自由端が実質的に同じ方向を向いていることを特徴とするシューズ。
【符号の説明】
【0111】
1 シューズ
10 アッパー
20 ソールプレート
22,23,212,222 板ばね要素
24 ヒールカップ
30 第1の緩衝要素
38 第2の緩衝要素
40 アウトソール層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シューズ(1)のためのソールにおいて、
a. フォアフット部分に複数の板ばね要素(22,23)を有するソールプレート(20)であって、該ソールプレート(20)および該複数の板ばね要素(22,23)が単体として製造されているソールプレート、
を備え、
b. 前記複数の板ばね要素(22,23)の各々が、前記ソールプレート(20)に接続されていない1つの自由端を有し、自由端の全てが実質的に同じ方向を向いていることを特徴とするソール。
【請求項2】
前記複数の板ばね要素(22,23)の各々が前記ソールプレート(20)の下に配置されていることを特徴とする請求項1記載のソール。
【請求項3】
前記ソールプレート(20)が前記ソールの実質的に全長に亘り延在することを特徴とする請求項1または2記載のソール。
【請求項4】
前記ソールプレート(20)が、ボウルのように足を取り囲むヒールカップ(24)を備えていることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載のソール。
【請求項5】
前記少なくとも2つの板ばね要素(22,23)の自由端が相互接続されていることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載のソール。
【請求項6】
前記少なくとも2つの板ばね要素(22,23)が前記ソールプレート(20)の後側から外側に配置されていることを特徴とする請求項5記載のソール。
【請求項7】
隣接する板ばね要素が、撓んでいる板ばね要素が、特定の撓み後に、隣接する板ばね要素に触れ、次いで、該隣接する板ばね要素に力を加えるように配置されていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載のソール。
【請求項8】
少なくとも第1の緩衝要素(30)が板ばね要素(22,23)の少なくとも1つの自由端と前記ソールプレート(20)との間に配置されていることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載のソール。
【請求項9】
前記第1の緩衝要素(30)が発泡材料を含むことを特徴とする請求項8記載のソール。
【請求項10】
前記第1の緩衝要素(30)が、発泡材料を含まない構造的緩衝要素であることを特徴とする請求項8記載のソール。
【請求項11】
シューズ(1)のためのソールであって、
a. 前記ソールの縦方向に対して実質的に平行に方向付けられた少なくとも1つの第1の板ばね要素(22)、および
b. フォアフット部分に配置され、前記ソールの縦方向に対して実質的に垂直に方向付けられた、少なくとも1つの第2の板ばね要素(23)、
を備えたソール。
【請求項12】
少なくとも1つのソールプレート(20)をさらに備え、前記少なくとも1つの第1の板ばね要素(22)および前記少なくとも1つの第2の板ばね要素(23)が該ソールプレート(20)の下に配置されていることを特徴とする請求項11記載のソール。
【請求項13】
板ばね要素(22,23)の各々が、前記ソールプレート(20)に接続された1つの端部および該ソールプレート(20)に接続されていない1つの端部を有することを特徴とする請求項11または12記載のソール。
【請求項14】
シューズ(1)のためのソールであって、
a. 前記ソールの縦方向に対して実質的に平行に方向付けられた少なくとも1つの板ばね要素(22)、および
b. ボウル状に踵を取り囲むヒールカップ(24)を備えたソールプレート(20)、
を備え、
c. 前記ソールプレート(20)および前記少なくとも1つの板ばね要素(22)が単体として製造されていることを特徴とするソール。
【請求項15】
前記板ばね要素(22)、前記ソールプレート(20)および前記ヒールカップ(24)が単体として製造されていることを特徴とする請求項14記載のソール。
【請求項16】
請求項14または15記載のソールを備えたシューズ(1)であって、アッパー(10)をさらに備え、該アッパー(10)が前記ソールプレート(20)に少なくとも部分的に縫い付けられていることを特徴とするシューズ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate


【公開番号】特開2011−120915(P2011−120915A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−277783(P2010−277783)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(510204998)アディダス アーゲー (30)
【復代理人】
【識別番号】100116540
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 香
【復代理人】
【識別番号】100139723
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 洋
【Fターム(参考)】