説明

デジタルカメラ

【課題】本発明は、複数の情報を容易に確認可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。
【構成】第1表示用画像データと第2表示用画像データを作成する画像処理部22と、表示面に対して第1の方向から観察した場合に第1画面用画像が、該第1の方向とは異なる第2の方向からから観察した場合に第2画面用画像がそれぞれ観察可能な表示部24と、前記第1表示用画像データを前記第1画面用画像として表示部24に表示させ、前記第2表示用画像データを前記第2画面用画像として表示部24に表示させる制御部20とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
デジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来デジタル一眼レフカメラにおいて、撮像した画像等を表示する背面表示部材と、シャッター速度や絞り値等のカメラの設定情報を表示するための上面表示部材との複数の表示部材を有するものがある。しかし、表示部材を複数設けるとカメラの小型化やコスト削減を実現するのは難しい。そのため、動画像とカメラ情報を重畳させて一つの表示部に表示するものがある(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2004-254302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述した特許文献1では、複数の情報を確認可能となるが、動画像表示とカメラ情報とが重畳されるため、それぞれの情報事態が確認しづらくなってしまう。
【0004】
本発明は、複数の情報を容易に確認可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明を適用したデジタルカメラは、第1表示用画像データと第2表示用画像データを作成する画像処理部と、表示面に対して第1の方向から観察した場合に第1画面用画像が、該第1の方向とは異なる第2の方向からから観察した場合に第2画面用画像がそれぞれ観察可能な表示装置と、前記第1表示用画像データを前記第1画面用画像として前記表示装置に表示させ、さらに前記第2表示用画像データを前記第2画面用画像として前記表示部に表示させる制御部とを具備する。
【発明の効果】
【0006】
本発明におけるデジタルカメラは、複数の情報を容易に確認可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明を適用した一実施の形態におけるデジタルカメラ1について説明する。
【0008】
<デジタルカメラ1>
図1に、デジタルカメラ1を背面側から見た場合の外観図を示す。ここで、デジタルカメラ1は、例えばレンズ鏡筒とカメラ本体が一体化したコンパクトカメラである。
【0009】
本実施の形態におけるデジタルカメラ1は直方形状である。デジタルカメラ1の上面1aにはレリーズ釦10が、背面1bにはズーム釦11、再生釦12、メニュー釦13、十字キー14、背面モニタ15およびファンクション釦16等が配置されている。なおデジタルカメラ1の正面1cには、撮像光学系32(図2参照)に含まれるレンズが設けられる。
【0010】
レリーズ釦10は、半押することによりONされる半押スイッチと、全押することによりONされる全押スイッチとから構成される2段スイッチである。ズーム釦11は撮像光学系32のズーム倍率を変更するためのスイッチである。再生釦12は撮像済みの画像データを背面モニタ15に表示する再生モードへ切り替えるためのスイッチである。メニュー釦13は、背面モニタ15にメニューを表示させ、ユーザーがデジタルカメラ1の動作設定等を設定おこなうメニューモードへ切り替えるためのスイッチである。十字キー14は、上下左右の4方向にそれぞれ接点を有する周知の十字キーである。また十字キー14の中央には決定釦14aが配置されている。ファンクション釦16は、デジタルカメラ1の種々の動作指示を行うためにユーザによって操作されるスイッチである。
【0011】
背面モニタ15は、撮影時に被写体の動画像、いわゆるスルー画像を表示したり、記録済み画像やメニュー画面等を表示する液晶表示装置である。本実施の形態における背面モニタ15は、2行の表示画素列に対応する細長いマイクロプリズムを表示領域全体にわたって平行に配置してなるマイクロプリズムアレイが配置されている。これによりデジタルカメラ1は、ユーザが背面モニタ15を上方(矢印A方向)から見る場合と、下方(矢印B方向)から見る場合とでそれぞれ異なる情報を確認することができるように構成されている。以下、上方(矢印A方向)から見た場合に観察可能となる表示画面を画面A、下方(矢印B)方向から見た場合に観察可能となる表示画面を画面Bとする。
【0012】
<デジタルカメラ1のブロック図>
以下、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の構成部材および基本的な処理についてブロック図を基に説明する。デジタルカメラ1のブロック図を図2に示す。
【0013】
<制御部>
制御部20は、CPU等を含み、デジタルカメラ1の全体の制御を行う。制御部20は、撮像素子21、画像処理部22、モニタ制御部23、表示部24、RAM25、ROM26、EEPROM27、外部メモリ28、内部メモリ29、操作部30、姿勢センサ31、およびレンズ制御部33等と接続され、各部材を制御する。
【0014】
<撮像及び画像処理>
撮像光学系32は、撮像素子21に被写体像を結像するための複数のレンズで構成される光学系である。また、撮像光学系32は、焦点距離を変更するためのズーム光学系を含む。レンズ制御部33は、制御部20からの制御信号に応じて焦点距離を変更するようにズーム光学系を駆動する。
【0015】
撮像素子21は、撮像光学系32により結像した被写体像を電気信号に変換するCCDやCMOS等の固体撮像素子である。撮像素子21は、画像信号の読み出し等の制御や、電子シャッターの制御駆動等を行うドライバ等も含む。撮像素子21から読み出された画像信号は画像処理部22に送られる。画像処理部22は、画像信号に、ノイズ除去、A/D変換、色補間処理、サイズ変更および符号化等の処理を必要に応じて行い、背面モニタ15に表示する表示用画像データや、記録用画像データ等を作成する。該記録用画像データは撮像時の撮像情報と共に画像ファイルとして外部メモリ28に記憶され、表示用画像データはモニタ制御部23により表示部24の背面モニタ15に表示される。
【0016】
ここで撮像情報とは、シャッター速度や絞り値、撮像日時等の撮像時の情報である。撮像情報は例えばEXIF情報としてファイルヘッダに含まれる。なお、画像ファイルを、EEPROM27や内部メモリ29等に記憶するとしても良い。
【0017】
なお、画像処理部22は、外部メモリ28、内部メモリ29に記憶されている画像を読み出し、背面モニタ15に表示するための表示用画像を作成することもできる。また、画像処理部22は、外部メモリ28に記録されている画像データに各種画像処理をを行うことができる。
【0018】
ここで、画像処理は、画像データの色成分を変換する色変換処理(例えばカラー画像から白黒画像への変換や、彩度の調整処理等)、階調補正処理、輪郭強調処理、コントラスト調整処理、画像データの一部の領域をトリミングするトリミング処理、画像データの一部の領域をトリミングするトリミング処理、画像データの解像度を変換するリサイズ処理等の処理を含む。
【0019】
<記録処理>
RAM25は、制御部20及び画像処理部22等が処理を行う際にデータの一時的な保存場所などに利用される。RAM25は、画像処理部22で表示用画像を作成するためのオリジナル画像データを一時的に記憶するための記憶部である。ROM26は、デジタルカメラ1の作動に必要なプログラム、該プログラムに使用する初期値等が保存されている。また、ROM26には、後述するメニューモードにおいて表示する各種メニュー項目が記憶されている。EEPROM27は、デジタルカメラ1の電源がOFFされても記録情報を保持するフラッシュメモリ等の書き換え可能なメモリである。EEPROM27には、デジタルカメラ1のユーザー設定やカスタム設定等の情報を記録する。外部メモリ28は、画像ファイル等を保存するための着脱可能なメモリーカードである。内部メモリ29は、ハードディスク等の大容量の磁気ディスクやDVD等の大容量の光ディスク、フラッシュメモリ等の画像ファイル等を記憶する記憶媒体である。
【0020】
<画像表示処理>
モニタ制御部23は、制御部20の指令により送られた2画面分の画像データ、すなわち画面A用画像データおよび画面B用画像データ、の合成画像を作成し表示部24の背面モニタ15へ表示させる。表示部24は背面モニタ15およびドライバを含む。前記合成画像が表示された背面モニタ15を上方(A方向)から観察すると画面A用画像データが、下方(B方向)から観察すると画面B用画像データがそれぞれ同時に確認(観察)可能となる。
【0021】
<操作部>
操作部30は、レリーズ釦10、ズーム釦11、再生釦12、メニュー釦13、十字キー14およびファンクション釦16等を含む。
【0022】
<姿勢センサ>
姿勢センサ31は複数の加速度センサを有し、デジタルカメラ1の姿勢を3次元的に検出可能である。本実施の形態においては、姿勢センサ31の検出結果に基づいて、背面モニタ15の表示面が重力方向に対して略平行となる正位置と、背面モニタ15の表示面が重力方向に対して傾斜する傾斜位置とを判定することが可能である。なお、姿勢検出するするセンサとしては、少なくとも2つの姿勢を検出可能であればどのようなものでも良い。
【0023】
<動作モード>
本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、動作モードとして、ユーザーが設定した撮像処理条件により撮像動作及び撮像画像の処理を行う撮影モード、背面モニタ15に表示されたメニュー画面を見ながら各種機能の設定を行うメニューモード、背面モニタ15に撮影済みの記録用画像データ等を表示させる画像表示モードを持つ。撮影モード、メニューモード、および画像表示モードのそれぞれにおけるデジタルカメラ1の動作制御については、周知の処理であるため詳細な説明を省く。
【0024】
以下、各動作モードにおいて背面モニタ15に画面Aおよび画面Bとして表示される表示画像ついて説明する。
【0025】
<撮影モード>
本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、撮影モードにおいて、上述の撮像素子21により連続して撮像された画像信号を画像処理部22により処理して表示用画像データ(以下スルー画像とする)を作成し、作成したスルー画像を背面モニタ15に連続して表示する周知の動画像表示(以下スルー画像表示とする)が可能である。
【0026】
撮影モードでは、表示モニタ15を上方(矢印A方向)から見るとスルー画像のみが観察され、下方(矢印B方向)から見ると撮像設定値や撮影可能枚数等の情報などのカメラ情報とスルー画とが重畳した画面を観察できる。図1に示すデジタルカメラ1において、図3(a)に、上方(矢印A方向)から観察した場合の背面モニタ15の画面Aの表示例を示し、図3(b)に、下方(矢印B方向)から観察した場合の背面モニタ15の画面Bの表示例を示す。
【0027】
図3(a)に示したように、上方(矢印A方向)から背面モニタ15を観察すると、被写体像を表示するスルー画像のみが観察できる。一方、図3(b)に示したように、下方(矢印B方向)から背面モニタ15を観察すると、スルー画像に重畳されて、カメラ情報を観察することができる。カメラ情報として、図3(b)においては、デジタルカメラ1の動作モードを示すカメラ動作モードマーク50、撮像した際の画像データの記録先が内部メモリ29であることを示す記録先表示マーク51、撮像画像の記録解像度を示す解像度値52、フラッシュモードを示すフラッシュアイコン53、記録先に指定された記憶媒体への記憶可能枚数を示す残コマ値54等を表示する例を示している。
【0028】
図7のフローチャートを用いて、撮影モードにおける背面モニタ15へのスルー画像表示の処理手順を説明する。
【0029】
デジタルカメラ1の動作モードが撮影モードに設定されると、図7に示すスルー画像処理が開始する。ステップS101で、撮像素子21は被写体像を撮像して画像信号を出力する。ステップS102で、画像処理部22は撮像素子21から出力された画像信号に画像処理を施し、画面A用画像データ(スルー画像)を作成する。画面A用画像データは、RAM25の画面A用領域に記憶される、ステップS103ではカメラ情報を取得する。なおステップS103で取得するカメラ情報とは、動作モード、画像記録先設定、記録解像度設定値、フラッシュモード、記録可能枚数等の情報である。
【0030】
次にステップS104で、画像処理部22は、RAM25の画面A用領域から画面A用画像データ(スルー画像データ)を読み出し、該画面A用画像データにステップS103で取得したカメラ情報を重畳させた画面B用画像データ(カメラ情報が重畳されたスルー画像データ)を作成する。作成された画面B用画像データはRAM25の画面B用領域に記憶される。なお、スルー画像に重畳させるカメラ情報として、ステップS101で被写体像を撮像した際の撮像情報ではなく、記録用画像データを作成するためにレリーズ釦10を全押し操作した際に撮像処理に用いられるシャッター速度設定値および絞り設定値等のカメラの撮像に関する設定値や、ホワイトバランス設定値等の画像処理に関する設定値等を用いてもよい。
【0031】
ステップS105で、画像処理部22は、RAM25の画面A用領域および画面B用領域より画面A用画像データと画面B用画像データをそれぞれ読み出し、画面A用画像データと画面B用画像データとを合成した合成画像データを作成する。作成された合成画像データはRAM25の表示画像領域に記憶される。ステップS106では、モニタ制御部23は、RAM25の表示画像領域に記憶されている合成画像データを読み出し、背面モニタ15に表示させる。これにより、背面モニタ15には、画面A用画像データによる画面Aの画像と画面B用画像データによる画面Bの画像とが同時に表示される。ユーザは、背面モニタ15を上方(矢印A方向)から見ると画面Aを観察することができ、下方(矢印B方向)から見ると画面Bを観察することができる。
【0032】
ステップS107ではスルー画像停止処理が行われたか否かを判定し、スルー画像停止処理が行われた場合は、図7に示すスルー画像処理を終了する。一方、スルー画像停止処理が行われていない場合はステップS101へ戻り、スルー画像処理を続ける。スルー画像停止処理は、例えばデジタルカメラ1のレリーズ釦10が全押操作されることにより記録用画像の撮像処理が開始された時、電源がOFFする処理が行われた時、および撮影モードから他の動作モードへ変更された時に実行される。
【0033】
以上説明したように、ユーザーは、背面モニタ15を上方から観察することによりスルー画のみを確認することができ、撮影構図等を考察することができる。さらに、デジタルカメラ1を傾ける、もしくは、視点をずらして背面モニタ15を下方から観察することにより瞬時に、スルー画に加えてカメラ情報も確認可能となる。
【0034】
なお、撮影モードの際に、画面Aにスルー画を表示し、画面Bに撮像済み画像(図4(a)参照)を表示するとしても良い。例えば画面Aには図3(b)に示すようなカメラ情報を重畳したスルー画を表示する。画面Bには、撮像素子21で撮像されたばかりの最新の撮像済みの画像データ、もしくは、外部メモリ28または内部メモリ29に記録された最新の撮像済みの画像データを表示する。なお、撮像素子21で撮像された画像データ、および外部メモリ28または内部メモリ29に記録された撮像済みの画像データともに、画面B用画像データを作成するために、一時的にRAM25に記憶される。これにより、ユーザーは撮像画像を確認するために動作モードを再生モードに変更することなく、直前に撮像し記録した画像を瞬時に確認することができる。さらに、ユーザーは直前に撮像し記録した画像を確認しながら撮影条件(アングル、被写体の向き、焦点距離等)を設定し撮像できるため、撮影を効率的に行える。
【0035】
また、撮影モードの際に、画面Aにスルー画を表示し、画面Bにカメラの設定及び状態を示す情報を表示するとしても良い。例えば画面Aには図3(a)に示すスルー画を表示し、画面Bにはデジタルカメラ1の撮像設定情報(記録解像度、画像圧縮率、ISO、ホワイトバランス設定、シャッター速度、絞り値等)やスルー画像表示中の画像のヒストグラム等を表示する。画面Bに表示するカメラ設定状態情報の一例を図4(c)に示す。これにより、ユーザーはメニューやダイヤル等を操作することなく、カメラの撮像条件を必要に応じて瞬時に確認しながら撮像できるため、撮影を効率的に行える。また画面Aにはスルー画像のみ又はスルー画像に必要最小限の情報のみ重畳させて表示すれば良く、スルー画像表示が煩雑にならない。なお、画面Bには、カメラ設定状態情報のみを表示したり、カメラ設定状態情報をスルー画像に重畳して表示してもよい。
【0036】
<画像表示モード>
本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、画像表示モードにおいて、表示モニタ15を上方(矢印A方向)から見ると撮像済み画像の1コマ表示のみを観察でき、下方(矢印B方向)から見ると複数コマ(例えば4コマ)の撮像済み画像を観察できる。
【0037】
デジタルカメラ1を、上方(矢印A方向)から観察した場合の背面モニタ15の画面Aの表示例を図4(a)に、下方(矢印B方向)から観察した場合の背面モニタ15の画面Bの表示例を図4(b)に示す。図4(b)に示すように4コマ表示においては、図4(a)に示す1コマ表示をするよう選択された画像データ(選択画像)に、選択枠100が表示されている。
【0038】
十字キー14が上方向に押圧操作されると、画面Aには現在表示されている画像データ(選択画像)より1つ前に撮像された画像データが1コマ表示される。このとき、画面Bの4コマ表示画面では、現在選択されている画像データより1つ前に撮像された画像データ、すなわち画面Aに1コマ表示される画像データに、選択枠100が移動する。十字キー14が下方向に押圧操作されると、画面Aには現在表示されている画像データ(選択画像)より1つ後に撮像された画像データが1コマ表示される。このとき、画面Bの4コマ表示画面では、現在選択されている画像データより1つ後に撮像された画像データ、すなわち画面Aに1コマ表示される画像データに、選択枠100が移動する。
【0039】
図8のフローチャートを用いて、十字キー14の操作により選択画像が変更され、背面モニタ15に表示する画面Aおよび画面Bの表示画像を更新する際の、再生画面更新処理の処理手順を説明する。
【0040】
画像表示モードにおいて十字キー14が上また下方向に押圧操作されて選択画像が変更されると、図8に示す再生画面更新処理のサブルーチンが開始される。ステップS201で、画像処理部22は、選択画像の画像データを外部メモリ28又は内部メモリ29より読み出す。ステップS202では、ステップS201で読み出した画像データより、背面モニタ15に1コマ表示するための画面A用画像データを作成する。作成された画面A用画像データはRAM25の画面A用領域に記憶される。
【0041】
次にステップS203で、画像処理部22は、外部メモリ28又は内部メモリ29より選択画像を含む4個の画像データを読み出して、これらの画像データを縮小して1画面に表示する4コマ表示画像を作成する。さらに、4コマ表示画像内の選択画像の回りに選択枠100を重畳した画面B用画像データを作成する。作成された画面B用画像データはRAM25に記憶される。
【0042】
ステップS204で、画像処理部22は、RAM25より画面A用画像データおよび画面B用画像データ読み出し、画面A用画像データと画面B用画像データとを合成した合成画像データを作成する。作成された合成画像データはRAM25の表示画像領域に記憶される。ステップS205で、モニタ制御部23は、RAM25の表示画像領域から合成画像データを読み出し、背面モニタ15に表示させる。したがって、背面モニタ15には、画面A用画像データによる画面Aの画像と画面B用画像データによる画面Bの画像とが同時に表示される。
【0043】
ステップS206で、画面A,Bの表示画像が、十字キー14の操作に応じて更新されたと判定されると、図8に示す再生画面更新処理を終了する。一方、表示画像の更新が完了していない場合は、ステップS201へ戻る。
【0044】
以上説明したように、ユーザーは、背面モニタ15を上方(矢印A方向)から観察することにより撮像済み画像を1コマ表示で確認することができる。さらに、デジタルカメラ1を傾ける、もしくは、視点をずらして下方(矢印B方向)から観察することにより、瞬時に複数コマ(例えば4コマ)の撮像済み画像を同時に確認可能となる。
【0045】
<メニューモード>
本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、メニューモード時に、表示モニタ15を上方(矢印A方向)から見ると第1のメニューを観察でき、下方(矢印B方向)から見ると第2のメニューを観察することができる。
【0046】
デジタルカメラ1を上方(矢印A方向)から観察した場合の背面モニタ15の画面Aの表示例を図5(a)に、下方(矢印B方向)から観察した場合の背面モニタ15の画面Bの表示例を図5(b)に示す。画面A,Bに表示された第1および第2のメニューにおいて、選択されているメニュー項目には選択枠100が表示されている。選択枠100は十字キー14を操作することにより移動できる。
【0047】
図5(a),5Bに示す例では、メニューモードは6つのメニュー項目を有し、第1のメニューとして画面Aに3つのメニュー項目(1.画像モード、2.ホワイトバランス、3.露出補正)が表示され、第2のメニューとして画面Bに3つのメニュー項目(4.連写、5.BBS、6.カラー設定)が表示される。ユーザーは、十字キー14を操作して選択枠100を移動させることにより所望のメニュー項目を選択する。そして、十字キー14の決定釦14aを押圧操作することにより、選択したメニュー項目の示すカメラ設定の変更処理を実行することができる。
【0048】
デジタルカメラ1は、上述の姿勢検出センサ31によりデジタルカメラ1が、背面モニタ15の表示面が重力方向とほぼ平行となる正位置と、表示面が重力方向に対して傾いた状態にある傾斜位置とを検出できる。デジタルカメラ1が正位置にある状態の斜視図を図6(a)に、傾斜位置にある場合の斜視図6(b)に示す。
【0049】
デジタルカメラ1は、デジタルカメラ1が正位置にある場合は画面Aに表示された第1のメニューに、傾斜位置にある場合は画面Bに表示された第2のメニューに選択枠100を表示する。
【0050】
メニューモードにおいて、図6(a)に示すようにデジタルカメラ1が正位置にある際に、ユーザーCが矢印A方向から背面モニタ15を見ると、ユーザーCは図5(a)に示す画面Aに表示された第1のメニューを観察することができる。図5(a)の表示例では、メニュー項目のうち、(3.露出補正)が選択されて選択枠100が付されている。このとき画面Bには、図5(b)に示す第2のメニューが表示されている。
【0051】
次にユーザーがデジタルカメラ1を傾け、傾斜位置にすると、図6(b)に示すようにユーザーCは矢印B方向から背面モニタ15を観察することになる。したがって、ユーザーCは、図5(d)に示すような画面Bに表示された第2メニューを観察するようになる。デジタルカメラ1は姿勢センサ31により正位置から傾斜位置への変更を検出すると、画面Aに表示していた選択枠100を画面Bの第2メニューの1番上のメニュー項目(4.連写)に移動させる。このとき画面Aには図5(c)に示す第1のメニューが表示される。
【0052】
同様に、デジタルカメラ1を傾斜位置から正位置に変更すると、画面Bに表示されていた選択枠100は、画面Aに表示された第1メニューへ移動する。この場合、選択枠100は第1メニューの1番下のメニュー項目(3.露出補正)に移動される。
【0053】
図9のフローチャートを用いて、画面A,Bに第1および第2のメニューを表示するメニュー処理の処理手順を説明する
ステップS301で、画像処理部22は、EEPROM27より第1メニュー画面情報を読み出し、該第1メニュー画面情報から画面A用画像データを作成する。さらにEEPROM27より第2メニュー画面情報を読み出し、該第2メニュー画面情報から画面B用画像データを作成する。作成された画面A用画像データおよび画面A用画像データはRAM25の画面A用領域および画面B用領域にそれぞれ記憶される。なお選択枠100は第1メニューの1番目のメニュー項目に付されるよう設定される。
【0054】
ステップS302では、画像処理部22により、RAM25から画面A用画像データおよび画面B用画像データを読み出し、画面A用画像データと画面B用画像データとを合成した合成画像データを作成する。作成された合成画像データはRAM25の合成画像領域に記憶される。モニタ制御部23は、合成画像データをRAM25から読み出し、背面モニタ15に表示する。これにより、背面モニタ15には、画面A用画像データによる画面Aと画面B用画像データによる画面Bとが同時に表示される。
【0055】
ステップS303〜S305では、デジタルカメラ1の姿勢が傾斜位置から正位置へ変更されたか、又は正位置から傾斜位置へ変更されたか、又は十字キー14が上または下方向に操作されたかの判定が行われる。
【0056】
ステップS303で、デジタルカメラ1の姿勢が傾斜位置から正位置へ変更されたと判定されると、ステップS306へ移る。ステップS306では選択枠100が画面Aの第1メニューの一番下のメニュー項目に付されるよう設定され、ステップS309へ移る。
【0057】
ステップS303が否定判定されると、ステップS304へ進む。ステップS304で、デジタルカメラ1の姿勢が正位置から傾斜位置へ変更されたと判定されると、ステップS307へ移る。ステップS307では選択枠100が画面Bの第2メニューの一番上のメニュー項目に付されるよう設定され、ステップS309へ移る。
【0058】
ステップS304が否定判定されると、ステップS305へ進む。ステップSS305で、十字キー14が上または下方向に操作されたと判定されると、ステップS308へ移る。ステップS308では、十字キー14が上方向に操作された場合は、選択枠100を現在選択しているメニュー項目の一つ上のメニュー項目に移動するよう設定する。十字キー14が下方向に操作された場合は、選択枠100を現在選択しているメニュー項目の一つ下のメニュー項目に移動するよう設定する。その後、ステップS309へ移る。
【0059】
ステップS305が否定判定され、デジタルカメラ1の姿勢の変更および十字キー14の上下方向の操作がない場合は、ステップS311へ移る。
【0060】
ステップS309で、画像処理部22は、EEPROM27より第1メニュー画面情報を読み出し、該第1メニュー画面情報から画面A用画像データを作成する。さらにEEPROM27より第2メニュー画面情報を読み出し、該第2メニュー画面情報から画面B用画像データを作成する。作成された画面A用画像データおよび画面A用画像データは、RAM25の画面A用領域および画面B用領域にそれぞれ記憶される。なお、選択枠100は、それぞれステップS306〜S308で設定されたメニュー項目を囲むように、画面A用画像データ、あるいは画面B用画像データに重畳される。
【0061】
ステップS310では、画像処理部22により、RAM25から画面A用画像データおよび画面B用画像データを読み出し、画面A用画像データと画面B用画像データとを合成した合成画像データを作成する。作成された合成画像データはRAM25の合成画像領域に記憶される。モニタ制御部23は該合成画像データをRAM25から読み出し、背面モニタ15に表示する。これにより、背面モニタ15には、画面A用画像データによる画面Aの画像と画面B用画像データによる画面Bの画像とが同時に表示される。
【0062】
ステップS311では十字キー14の決定釦14aが押圧操作されたか否かが判定される。十字キー14の決定釦14aが押圧操作された場合はステップS312へ移り、十字キー14の決定釦が押圧操作されていない場合はステップS313へ移る。ステップS312では、選択枠100で選択されているメニュー項目の示す設定処理が行われる。ステップS313では動作モードがメニューモードから別の動作モードに変更されたか否かが判定される。メニューモードから別の動作モードに変更された場合はメニュー処理を終了し、メニューモードが継続して設定された場合は、ステップS303へ戻る。
【0063】
以上説明したように、ユーザーは、背面モニタ15を上方(矢印A方向)から観察することにより第1メニューを確認できると共に、デジタルカメラ1を傾ける、もしくは、視点をずらして下方(矢印B方向)から観察することにより、瞬時に第2メニューも確認可能となる。
【0064】
また、デジタルカメラ1が正位置であるか、傾斜位置であるかを検出することにより、選択枠100が、画面Aに表示された第1のメニューと、画面Bに表示された第2のメニューとの間で移動するため、すばやくメニュー項目を選択できる。
【0065】
以上本発明を適用した一実施の形態におけるデジタルカメラ1について説明したが、本発明はこれに限るものではない。以下、本発明の実施の形態の変形例について説明する。
【0066】
<変形例1>
メニューモードに含まれるメニュー項目数が多く、第1のメニューと第2のメニューに入りきらない場合、すなわち、メニュー項目が3ページ以上に及ぶ場合は、デジタルカメラ1の姿勢変化に応じて画面A,Bに表示するメニュー画面のページを送るように構成してもよい。例えば、デジタルカメラ1を傾斜位置から正位置に戻した際に、画面Aおよび画面Bに表示するメニュー画面のページを送るとしても良い。
【0067】
変形例1におけるデジタルカメラ1は、メニューモードにおいて画面A,Bに合計6つのメニュー項目を表示できる。ここで、図5(a)、5(b)に示すように第1のメニューがメニュー項目1〜3を含み、第2のメニューがメニュー項目4〜6を含むとすると、第3のメニューはメニュー項目7〜9を含み、第4のメニューはメニュー項目10〜12を含む。メニュー画面の全ページ数は、メニュー項目の数によって決まる。
【0068】
変形例1は、上述した一実施の形態とは、図9のフローチャートを用いて説明したメニュー処理の処理内容が異なっている。図10のフローチャートを用いて、変形例におけるメニュー処理の処理手順について説明する。なお、図9に示したメニュー処理と同じステップには、同一のステップ番号を付し説明を省く。以下では、図9との相違点を主に説明する。
【0069】
ステップS303で、デジタルカメラ1の姿勢が傾斜位置から正位置へ変更されたと判定されると、ステップS401へ移る。ステップS401では、現在画面Aに表示されているメニュー画面の2ページ後のメニュー画面を画面Aに、現在画面Bに表示されているメニュー画面の2ページ後のメニュー画面を画面Bに表示するよう設定する。さらに、変更後の画面Aのメニューの1番目のメニュー項目に選択枠100を表示するよう設定し、ステップS404へ移る。例えば現在画面Aに第1メニューが、画面Bに第2メニューが表示されている場合は、画面Aに第3メニュー、画面Bに第4メニューが表示されるように設定される。さらに、画面Aの第3のメニューの一番目のメニュー項目に選択枠100が表示されるよう設定される。
【0070】
ステップS303が否定判定されると、ステップS304へ進む。ステップS304で、デジタルカメラ1の姿勢が正位置から傾斜位置へ変更されたと判定されると、ステップS402へ移る。ステップS402では、選択枠100を画面Bに表示されているメニュー画面の一番上のメニュー項目に表示するよう設定され、その後ステップS404へ移る。
【0071】
ステップS304が否定判定されると、ステップS305へ進む。ステップS305で、十字キー14が上または下方向に操作されたと判定されると、ステップS403へ移る。ステップS403では、十字キー14が上方向に操作された場合は、選択枠100を現在選択されているメニュー項目の一つ上のメニュー項目に付すよう設定する。十字キー14が下方向に操作された場合は、選択枠100を現在選択されているメニュー項目の一つ下のメニュー項目に表示するよう設定する。その後、ステップS404へ移る。
【0072】
ステップS404では、ステップS401において画面Aおよび画面Bに表示するメニュー画面を変更するように設定した場合は、EEPROM27より画面Aに表示するためのメニュー画面情報を読み出し、該メニュー画面情報から画面A用画像データを作成する。さらにEEPROM27より画面Bに表示するためのメニュー画面情報を読み出し、該メニュー画面情報から画面B用画像データを作成する。作成された画面A用画像データおよび画面A用画像データはRAM25の画面A用領域および画面B用領域にそれぞれ記憶される。なお、この際に選択枠100はそれぞれステップS401〜S403で設定されたメニュー項目を囲むように画面A用画像、画面B用画像に合成される。
【0073】
このように、ユーザーはデジタルカメラ1の姿勢を傾斜位置から正位置に移動させることにより、すばやくメニュー画面のページを送ることができる。
【0074】
なお、画像表示モードにおいて、画面Aに1番目の画像を1コマ表示し、画面Bに2番目の画像を1コマ表示するように構成しても良い。さらに、表示画像(撮像済み画像)が3枚以上にある場合は、デジタルカメラ1を傾斜位置から正位置に戻した際に、画面Aおよび画面Bに表示する画像を送るとしても良い。この場合、上述のメニュー画面のページ送りと同様に、デジタルカメラ1の姿勢を傾斜位置から正位置に移動させることにより、現在画面Aに表示されている画像データより2コマ前に撮影された画像データを画面Aに、現在画面Bに表示されている画像データより2コマ前に撮影された画像データを画面Bに表示するよう設定する。
【0075】
これにより、ユーザーはデジタルカメラ1の姿勢を傾斜位置から正位置に移動させることにより、すばやく表示画像を送ることができる。
【0076】
以上によりユーザーは操作部材を操作することなく複数ページに及ぶデジタルカメラの情報、例えばメニュー項目や撮像済画像を素早く確認可能となる。
【0077】
<変形例2>
画面Aに撮像済み画像を1コマ表示し、画面Bに該画面Aに表示する画像データに付属する画像情報を表示するとしても良い。
【0078】
変形例2におけるデジタルカメラ1は、画像表示モードにおいて、表示モニタ15を上方(矢印A方向)から見ると撮像済み画像の1コマ表示のみを観察でき、下方(矢印B方向)から見ると前記一コマ表示されている画像に、該画像に付随する画像情報が重畳された画像を観察できる。
【0079】
ここで画像情報とは、上述の撮像情報等のファイルヘッダに記載されている情報や、画像のヒストグラム等の情報である。なお表示する画像情報としてはこれに限るものではなく、画像に付随又は関連する情報であれば良い。デジタルカメラ1を、上方(矢印A方向)から観察した場合の背面モニタ15の画面Aの表示例を図4(a)に、下方(矢印B)から観察した場合の背面モニタ15の画面Bの表示例を図4(c)に示す。画面Aに1コマ表示される画像データを、選択画像とする。
【0080】
十字キー14が上方向に押圧操作されると、画面Aに現在表示されている画像データより1つ前に撮像された画像データが、1コマ表示用の選択画像に設定される。十字キー14が下方向に押圧操作されると、画面Aに現在表示されている画像データより1つ後に撮像された画像データが、1コマ表示用の選択画像に設定される。
【0081】
選択画像が変更されると再生画面更新処理が開始される。図11のフローチャートを用いて、再生画面更新処理の処理手順について説明する。
【0082】
画像表示モードにおいて、十字キー14が上また下方向に押圧操作されて選択画像が変更されると、再生画面更新処理サブルーチンが開始される。まず、ステップS501で、画像処理部22は、選択画像の画像データを外部メモリ28又は内部メモリ29より読み出す。ステップS502では、ステップS501で読み出した画像データより、背面モニタ15の画面Aに1コマ表示するための画面A用画像データを作成する。作成された画面A用画像データはRAM25の画面A用領域に記憶される。
【0083】
次にステップS503で、画像処理部22は、RAM25より画面A用画像データを読み出し、画面A用画像データに、選択画像に付随する画像情報を重畳した画面B用画像データを作成する。作成された画面B用画像データはRAM25の画面B用領域に記憶される。なお、ステップS503において画像情報のみを表示する画面B用画像データを作成しても良い。
【0084】
ステップS504で、画像処理部22は、RAM25より画面A用画像データおよび画面B用画像データ読み出し、画面A用画像データと画面B用画像データとを合成した合成画像データを作成する。作成された合成画像データはRAM25の表示画像領域に記憶される。ステップS505で、モニタ制御部23は、RAM25の表示画像領域から合成画像データを読み出し、背面モニタ15に表示させる。したがって、背面モニタ15には、画面A用画像データによる画面Aと画面B用画像データによる画面Bとが同時に表示される。
【0085】
ステップS506で、画面A,Bの表示画像が、十字キー14の操作に応じて更新されたと判定されると、図11に示す再生画面更新処理を終了する。一方、表示画像の更新が完了していない場合は、ステップS501へ戻る。
【0086】
以上説明したように、ユーザーは、背面モニタ15を上方(矢印A方向)から観察することにより、撮像済み画像を1コマ表示で確認することができる。さらに、デジタルカメラ1を傾ける、もしくは、視点をずらして矢印B方向から観察することにより、瞬時に1コマ表示されている画像の画像情報を確認可能となる。
【0087】
本発明は、上述した一実施の形態および変形例1,2に限定されるものではない。
【0088】
以上説明した一実施の形態および変形例1,2においては、デジタルカメラ1の背面モニタ15を上方向と下方向から見ることにより、それぞれ異なる画面を観察することができるように構成した。しかしこれには限定されず、背面モニタを右方向から見た場合と、左方向から見た場合とで、それぞれ異なる画面を観察できるように背面モニタを構成することも可能である。また、背面モニタを正面から見た場合と左右方向から見た場合、あるいは正面方向から見た場合と上下方向から見た場合とで、それぞれ異なる画面を観察できるように、背面モニタを構成してもよい。
【0089】
また、以上では、画像処理部22により画面A用画像データを作成し、その後に画面B用画像データを作成すると説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。画像処理部を2つ設けて、画面A用画像データを第1画像処理部で、画面B用画像データを第2画像処理部で作成するとしても良い。これにより、画面A用画像データと画面B用画像データとを2つの画像処理部により並行して作成可能となり、表示更新速度が向上する。
【0090】
なお、本発明をレンズ着脱式のデジタル一眼レフカメラや、デジタルビデオカメラ等の撮像装置や画像表示装置に適用してもよい。
【0091】
以下、本発明の実施の形態のさらなる変形例について説明する。
【0092】
<変形例3>
デジタルカメラ1が、電子ズーム可能である場合には、撮影モードの際に画面Aにスルー画像を表示させ、画面Bに電子ズームしたスルー画像を表示させても良い。図12(a)に背面モニタ15の画面Aの表示例を、図12(b)に画面Bの表示例を示す。
【0093】
画像処理部22は、撮像素子21より取得した画像信号を基に画面A用画像データを作成し、RAM25の画面A用領域に記憶する。次に画像処理部22は、作成された画面A用画像データを、ズーム釦11の操作により設定された電子ズーム倍率に応じてトリミングする。該トリミングされた画像データは画像処理部22によりリサイズされ、画面B用画像データとしてRAM25の画面B用領域に記憶される。画面A用画像データおよび画面B用画像データはモニタ制御部23により処理され背面モニタ15に表示される。
【0094】
また、画面Aに現在の画角のスルー画像を表示させ、画面Bに光学ズームでの中間画角又は光学ズームでのテレ端に相当する画角に画面A用画像データをトリミングしてリサイズしたスルー画像を順次表示してもよい。なお、中間画角とは光学ズームワイド端の画角とテレ端の画角の中間の画角である。
【0095】
画面Aには現在の光学ズームによる撮影画像(スルー画像)を表示し、画面Bには光学ズームテレ端の画角に相当するスルー画像を表示するよう設定されている場合について説明する。図13(a)に背面モニタ15に表示される画面Aの表示例を、図13(b)に画面Bの表示例を示す。なお図13(a)に示された点線で囲まれた領域(トリミング領域200)は、画面Bに表示される領域を示す。
【0096】
画像処理部22は、撮像素子21より取得した画像信号を基に画面A用画像データを作成しRAM25の画面A用領域に記憶する。制御部20は、現在の光学ズームによる撮影画角を基に、トリミング後の画像が設定された画角(光学ズームテレ端の画角)の画像となるようトリミング領域200を算出する。画像処理部22は、RAM25から画面A用画像データを読み出し、トリミング領域200をトリミングする画像処理部22は、該トリミングされたトリミング領域200に対応する画像データを背面モニタ15の表示用の大きさにリサイズし、RAM25の画面B用領域に記憶する。画面A用画像データおよび画面B用画像データは、モニタ制御部23により処理され背面モニタ15に表示される。
【0097】
なお、制御部20は現在の光学ズームによる撮影画角が、画面Bに表示するスルー画像の画角以上の画角である場合は画面A用画像データのトリミング処理を行わない。この場合、画像処理部22は画面A用の画像データを画面B用の画像データとしてRAM25の画面B用領域に記憶する。
【0098】
これにより、ユーザーは光学ズームを行わなくても適切なズームポジションが確認できる。
【0099】
また、ファンクション釦16に自動ズーム機能を割り当てても良い。この場合、制御部20は、ユーザーによるファンクション釦16の押圧操作を検出すると、レンズ制御部33を制御して撮像光学系32のズームレンズを駆動し、画面Bに表示されている画像に対して設定された画角まで光学ズームを行う。これにより、画面Aには、画面Bに表示された画像の画角に一致する、光学ズームによる撮影画像が表示される。
【0100】
<変形例4>
撮影モードの際に、画面Aにスルー画像とカメラ情報とを表示させ、画面Bにスルー画像と被写体画像情報とを表示しても良い。
【0101】
カメラ情報とは、動作モード、画像記録先設定、記録解像度設定値、フラッシュモード、記録可能枚数等のカメラの設定状態を示す情報である。被写体画像情報とは撮像した被写体画像データから、制御部20や画像処理部22により算出して得た情報である。例えば被写体画像情報とはヒストグラム情報や被写体認識情報等の情報である。
【0102】
以下では背面モニタ15の画面Aにスルー画像とカメラ情報を表示させ、画面Bにスルー画像と被写体認識情報を表示させる場合について説明する。図14(a)に、背面モニタ15の画面Aの表示例を、図14(b)に画面Bの表示例を示す。図14(b)の顔認識マーク300は、人物の顔の位置を示すマークである。
【0103】
画像処理部22は、撮像素子21より取得した画像信号を基に作成した画面A用画像データと、制御部20から取得したカメラ情報とを重畳し、画面A用画像データを作成する。そして、作成した画面A用画像データをRAM25の画面A用領域に記憶する。さらに画像処理部22は、画面A用画像データより周知の顔認識処理により、該画面A用画像データに人物の顔が存在するか否かを検出する。
【0104】
画像処理部22は、該画面A用画像データにおいて人物の顔を検出できない場合は、画面A用画像データをRAM25の画面B用領域に記憶する。人物の顔を検出できた場合は、画面A用画像データに対し、図14(b)に示すように、検出した顔の位置に顔認識マーク300を重畳し、RAM25の画面B用領域に記憶する。画面A用画像データおよび画面B用画像データは、モニタ制御部23により処理され背面モニタ15に表示される。なお、前記顔認識処理とは、人物の目、鼻、口や顔の輪郭およびその位置関係等を基に画像データに人物の顔がある否かを検出する、周知の顔認識技術である。
【0105】
これにより、2つの画面A、画面Bに情報を分散して表示可能となるため、表示が煩雑することなく多くの情報をユーザーが素早く確認可能となる。
【0106】
<変形例5>
撮影モードの際に、画面Aにスルー画像を表示し、画面Bにデジタルカメラ1の撮像設定変更後の様子を擬似的に示すスルー画像を表示してもよい。例えば、画面Aには現在設定されている露出補正値(たとえば補正値0)のスルー画像を表示し、画面Bには設定されている露出補正値から+1段(又は−1段)補正した際の被写体像の様子を擬似的に示すスルー画像を表示する。この場合について、以下に説明する。
【0107】
図15(a)に、背面モニタ15の画面Aの表示例を、図15(b)に画面Bの表示例を示す。
【0108】
画像処理部22は、撮像素子21より取得した画像信号を基に画面A用画像データを作成し、作成した画面A用画像データをRAM25の画面A用領域に記憶する。さらに画像処理部22は、該画面A用画像データ又は撮像素子21より取得した画像信号より、予め設定されている補正段数分(例えば、+1段分)だけ輝度値を上昇させて画面B用画像データを作成する。そして、作成した画面B用画像データを、RAM25の画面B用領域に記憶する。画面A用画像データおよび画面B用画像データは、モニタ制御部23により処理され背面モニタ15に表示される。
【0109】
これにより、ユーザーは画面Aに表示されたスルー画像を観察するとともに、画面Bに表示された異なる輝度値の画像を確認することができ、適切な露出量を確認できる。なお、画面B用画像データとして、露出設定値以外の撮像設定、例えばISO感度設定等、を擬似的に変更して画像を生成してもよい。
【0110】
<変形例6>
撮影モードにて、異なるカメラ設定によって撮像した画像を、撮影直後に、それぞれ背面モニタ15の画面Aおよび画面Bに表示するとしても良い。カメラ設定としては、露出補正設定やISO感度設定、画質調整設定等である。なお画質調整設定とは輪郭強調の強度や、コントラスト値、彩度、色相等の画像処理装置22により画像データを作成する際の画質調整値の設定である。
【0111】
図16に示すフローチャートに基づいて、露出補正無しの場合と、有りの場合で2回撮影する場合の、画像表示処理の処理手順について説明する。
【0112】
レリーズ釦10が全押し操作されると、ステップS601で、露出補正無しで撮像素子21により1枚目の被写体像が撮像される。次にステップS602で、画像処理部22により撮像素子21から出力された画像信号を処理し、背面モニタ15に表示するための画面A用画像データおよび外部メモリ28へ記録するための画面A用記録画像データを作成する。ステップS603で、画面A用画像データおよび画面A用記録画像データはRAM25の画面A用領域に記憶される。
【0113】
ステップS604で、再度レリーズ釦10が全押し操作されたか否かを判定する。レリーズ釦10が全押し操作されていない場合はそのまま待機する。再度レリーズ釦10が全押し操作されるとステップS605へ移る。なお、1度のレリーズ釦10の全押し操作で自動的に連続して画像を撮影するとしても良い。この場合は、ステップS604の処理をとばせば良い。
【0114】
ステップS605では、2枚目の被写体像が撮像素子21により撮像される。ステップS605での撮像処理では、1枚目の撮像画像に対して、設定された露出補正値を適用して撮像処理が行われる。例えば露出補正値が−1段に設定してある場合は、1枚目の撮像時に対して1段分シャッター速度を速める、もしくは1段分絞りを絞った状態で撮像される。
【0115】
ステップS606では、画像処理部22により撮像素子21から出力された画像信号を処理し、背面モニタ15に表示するための画面B用画像データおよび外部メモリ28に記憶するための画面B用記録画像データを作成する。ステップS607で、画面B用画像データおよび画面B用記記録画像データはRAM25の画面B用領域に記憶される。ステップS608で、画像処理部22は、RAM25から画面A用画像データおよび画面B用画像データを読み出し、画面A用画像データと画面B用画像データとを合成した合成画像を作成し、RAM25の表示画像領域に記憶する。ステップS609で、モニタ制御部23は、RAM25の表示画像領域から合成画像データを読み出し、背面モニタ15に表示する。
【0116】
ステップS610では十字キー14が左方向へ操作されたか否かを判定する。十字キー14が左方向に操作された場合は、ステップS611へ移行し、制御部20はRAM25に記憶されている画面A用記録画像データを外部メモリ28に記憶し、この処理を終了する。十字キー14が左方向に操作されていない場合は、ステップS612へ移る。ステップS612では十字キー14が右方向へ操作されたか否かを判定する。十字キー14が右方向に操作された場合は、ステップS613へ移行し、制御部20はRAM25に記憶されている画面B用記録画像データを外部メモリ28に記憶し、この処理を終了する。十字キー14が右方向に操作されていない場合は、ステップS610へ戻る。
【0117】
以上説明したように、露出補正無しと露出補正有りとの異なる設定で2枚の画像を撮影し、異なる設定で撮影された2枚の画像を、1つの背面モニタ15に表示する。これにより、ユーザは、1つの背面モニタ15、具体的には、背面モニタ15の画面A,Bに表示された、異なる設定の2つの画像を比較することができる。また、十字キー14を左右に操作することにより所望の画像をメモリーカード28に記録することができる。
【0118】
なお、ISO感度の設定を変更する場合は、図16のステップS605の2度目の撮像処理で、1枚目の撮像画像に対してISO感度を変更して撮像すればよい。また、画質調整設定を変更する場合は、図16のステップS605の2度目の撮像処理で、1枚目の撮像画像に対して画質調整設定を変更して撮像すればよい。
【0119】
なお、画質調整設定を変更する場合は、撮像処理は1回のみ行うとしても良い。この場合、図16のフローチャートにおいてステップS604およびS605を省略する。さらにステップS606において、画像処理部22が、ステップS602の画像処理で用いた画質調整設定値とは異なる画質調整設定により撮像素子21からの画像信号を処理し、画面B用画像データおよび画面B用記録画像データを作成すればよい。
【0120】
また、デジタルカメラ1が防振装置を備える場合、上記変更する設定を防振装置のON/OFF設定としても良い。防振装置をONした場合の撮像画像を画面Aに表示し、防振装置をOFFした場合の撮像画像を画面Bに表示する。
【0121】
以上説明したように、さまざまな撮像設定条件を変更可能なデジタルカメラ1において、ユーザーは、異なる設定で撮像した複数の画像を撮像直後に確認したうえで、所望の画像を記録することができる。
【0122】
<変形例7>
画像表示モードにおいて、画面Aに撮像済み画像を1コマ表示し、画面Bに画面Aに表示している画像データの一部を拡大した拡大表示を行うとしても良い。図17(a)に背面モニタ15の画面Aの表示例を、図17(b)に画面Bの表示例を示す。
【0123】
背面モニタ15の画面Aに、外部メモリ28に記憶されている画像データを1コマ表示している場合、ズーム釦11が押圧操作されると、ズーム釦11の操作に応じた電子ズーム倍率で、画面Bに拡大画像を表示する。図17(a)に示した拡大枠400で囲まれた領域は、画面Bに拡大して表示される拡大領域を示す。画面Aにおける拡大枠400の位置、すなわち拡大して表示する画像の位置は、ユーザによる十字キー14等の操作により選択できる。
この場合の処理について、以下に説明する。
【0124】
画像表示モードにおいて、画像処理部22は、外部メモリ28に記憶されている画像データを読み出して画面A用画像データを作成し、該画面A用画像データをRAM25の画面A用領域および画面B用領域に記憶する。この時点で画面Aおよび画面Bには同じ画像が表示される。次に、ユーザーによりズーム釦11および十字キー14が操作されて、ユーザが所望する領域の画像拡大が指示されると、画像処理部22は、拡大枠400で示される画面A用画像データの領域をトリミングする。トリミングされた拡大枠400で囲まれた領域400の画像データは、背面モニタ15の大きさに合わせてリサイズされた後に、新たな画面B用画像データとしてRAM25の画面B用領域に記憶される。画像処理部22は、RAM25より画面A用画像データおよび画面B用画像データを読み出して合成画像データを生成し、モニタ制御部23は、合成処理済みの合成画像データを背面モニタ15に表示させる。
【0125】
なお、画面Bに撮像済み画像の拡大画像を表示している場合に、レリーズ釦10を押圧操作することにより、拡大枠400で囲まれた領域をトリミングした画像データを、画面Aに表示されている撮像済み画像とは別に、外部メモリ28に記憶するとしても良い。この場合、拡大表示の際にレリーズ釦10が押圧操作されると、画像処理部22は、画面Aに表示している画面A用画像データの拡大枠400で囲まれた領域をトリミングしたトリミング画像データを作成する。作成されたトリミング画像データは外部メモリ28に記憶される。トリミング画像データを背面モニタ15の大きさ合わせてリサイズした後に、外部メモリ28に記憶してもよい。
【0126】
以上説明したように、撮像済み画像とその拡大画像をそれぞれ背面モニタ15の画面A,Bに表示するようにしたので、撮像済み画像の等倍表示と拡大表示とを瞬時に確認可能となる。また、画面Aに拡大枠400を表示することにより、どの領域をトリミングしようとしているかを瞬時に確認可能となる。
【0127】
<変形例8>
画像表示モードの際に、画面Aに画像処理前の画像データを表示させ、画面Bに画像処理後の画像データを表示するとしても良い。画像処理としては、画像データの暗部の諧調を主に補正する暗部諧調補正処理や、輪郭強調処理、色変換処理等のフィルター処理等で良い。
【0128】
画像データに暗部諧調補正処理を行う場合について説明する。図18(a)に背面モニタ15の画面Aの表示例を、図18(b)に画面Bの表示例を示す。
【0129】
背面モニタ15の画面Aに外部メモリ28に記憶されている撮像済み画像の画像データを1コマ表示している際に、ファンクション釦16が押圧操作されると、画面Bに暗部諧調補正処理を行った処理済みの画像データを表示する。図18(a)に示した斜線領域は暗部諧調補正処理により諧調補正される暗部領域である。
【0130】
画像表示モードにおいて、まず制御部20は外部メモリ28に記憶されている撮像済み画像の画像データを読み出し、RAM25に記憶させる。画像処理部22は、RAM25に記憶された画像データを処理して画面A用画像データを作成し、該画面A用画像データをRAM25の画面A用領域および画面B用領域に記憶する。この時点で画面Aおよび画面Bには同じ画像が表示される。
【0131】
次にユーザーによりファンクション釦16が押圧操作されると、画像処理部22は、RAM25に記憶されている前記画像データに暗部諧調補正処理を行った処理済み画像データを作成する。該処理済み画像データは、新たな画面B用画像データとしてRAM25の画面B用領域に記憶される。画像処理部22は、RAM25より画面A用画像データおよび画面B用画像データを読み出して合成画像データを生成し、モニタ制御部23は、処理済みの合成画像データを背面モニタ15に表示させる。この状態で、さらにレリーズ釦10が押圧操作されると制御部20は、該処理済み画像データを外部メモリ28に記憶する。
【0132】
以上説明したように、背面モニタ15の画面A,Bに、撮像済み画像と、その画像に所定の画像処理を施した処理済み画像をそれぞれ表示する。これによりユーザーは、画面Aに表示されている撮像済み画像に対して画像処理を施す際に、処理前の画像と処理後の画像とを瞬時に比較確認可能となる。
【0133】
なお、変形例8で説明した画像処理は、変形例7で説明したトリミング処理も含むと理解してもよい。
【0134】
以上説明したように、本発明の一実施の形態および変形例1〜8におけるデジタルカメラにおいては、複数の情報を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】デジタルカメラ1の斜視図
【図2】デジタルカメラ1のブロック図
【図3】背面モニタ15のスルー画像表示の様子
【図4】背面モニタ15の画像データ表示の様子
【図5】背面モニタ15のメニュー画像表示の様子
【図6】デジタルカメラ1の斜視図
【図7】スルー画像処理のフロー
【図8】再生画面更新処理のフロー
【図9】メニュー処理のフロー
【図10】変形例1におけるメニュー処理のフロー
【図11】変形例2における画像表示処理のフロー
【図12】変形例3における背面モニタの表示例
【図13】変形例3における背面モニタの表示例
【図14】変形例4における背面モニタの表示例
【図15】変形例5における背面モニタの表示例
【図16】変形例6における画像表示の処理のフロー
【図17】変形例7における背面モニタの表示例
【図18】変形例8における背面モニタの表示例
【符号の説明】
【0136】
1 デジタルカメラ
10 レリーズ釦
11 ズーム釦
12 再生釦
13 メニュー釦
14 十字キー
15 背面モニタ
21 撮像素子
22 画像処理部
23 モニタ制御部
24 表示部
25 RAM
26 ROM
27 EEPROM
28 外部メモリ
29 内部メモリ
30 操作部
31 姿勢センサ
100 選択枠
200 トリミング領域
300 顔認識マーク
400 拡大枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示用画像データと第2表示用画像データを作成する画像処理部と、
表示面に対して第1の方向から観察した場合に第1画面用画像が、該第1の方向とは異なる第2の方向からから観察した場合に第2画面用画像がそれぞれ観察可能な表示装置と、
前記第1表示用画像データを前記第1画面用画像として前記表示装置に表示させ、さらに前記第2表示用画像データを前記第2画面用画像として前記表示装置に表示させる制御部とを具備することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
請求項1に記載のデジタルカメラはさらに、
被写体像を撮像し被写体画像信号を出力する撮像部を有し、
前記画像処理部は、前記被写体画像信号を基に第1表示用画像データを作成し、
前記表示制御部は前記表示用画像データを連続して作成させ、連続して作成された該第1表示用画像データを前記第1画面用画像として前記表示部に動画像として表示させることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項3】
請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、
前記画像処理部は、前記第1表示用画像データに所定情報を重畳させた第2表示用画像データを作成し、
前記制御部は、前記第2表示用画像データを連続して作成させ、連続して作成された該第2表示用画像データを前記第2画面用画像として前記表示部に動画像として表示させることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項4】
請求項2に記載のデジタルカメラはさらに、
画像データを一次記憶する記憶部を有し、
前記画像処理部は、前記記憶部に記憶された前記画像データより前記第2表示用画像データを作成し、
前記制御部は前記第2表示用画像データを前記第2画面用画像として前記表示部に静止画像として表示させることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項5】
請求項1に記載のデジタルカメラはさらに、
前記表示部に複数のメニュー項目を表示するための第1メニュー画面用情報および第2メニュー画面用情報とが記憶された記録媒体を有し、
前記画像処理部は、前記第1メニュー画面情報より前記第1表示用画像データを作成し、
前記第2メニュー画面情報より前記第2表示用画像データを作成することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項6】
請求項1に記載のデジタルカメラはさらに、
被写体像を撮像し被写体画像信号を出力する撮像部と、
前記被写体画像信号より画像データを作成する画像処理部と、
画像データを一次的に記憶する記憶部とを有し、
前記画像処理部は、前記記憶部に記録された前記画像データを基に第1表示用画像データを作成し、該画像データに付随する画像情報を基に該画像情報を示す第2表示用画像データを作成することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項7】
請求項1に記載のデジタルカメラはさらに、
画像データを一次的に記憶する記憶部を有し、
前記画像処理部は、前記記憶部に記憶されている画像データを基に前記第1表示用画像データを作成し、該画像データを基に該第1表示用画像データとは異なる第2表示用画像データを作成することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項8】
請求項7に記載のデジタルカメラにおいて、
前記画像処理部は、前記記憶部に記憶されている画像データを基に前記第1表示用画像データを作成し、該画像データの一部の領域をトリミングしたトリミング画像データを作成し、該トリミング画像データを基に前記第2表示用画像を作成することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項9】
請求項1に記載のデジタルカメラはさらに、
被写体像を撮像し被写体画像信号を出力する撮像部と、
画像データを一次記憶する記憶部と、とを有し、
前記画像処理部は、第1のカメラ設定により撮像され前記撮像部より出力された画像信号を基に第1表示用画像データを作成すると共に該表示用画像データを前記記憶部にし、第1のカメラ設定とは異なる第2のカメラ設定により撮像され前記撮像部より出力された画像信号を基に前記第2表示用画像データを作成すると共に該第2表示用画像データを前記記憶部に記憶し、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記第1表示用画像データを前記第1表示用画像として前記表示装置に表示させ、さらに前記記憶部に記憶されている前記第2表示用画像データを前記第2表示用画像として前記表示装置に表示させることを特徴とするデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−295547(P2007−295547A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−80233(P2007−80233)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】