説明

デジタルカメラ

【課題】撮影中に認証処理を行い、使用者になりすました撮影を防ぐ。
【解決手段】デジタルカメラは、撮影光学系からの被写体の像を撮像して画像データを取得する撮像手段107と、被写体を観察する観察光学系103と、非撮影時には撮影光学系からの被写体光を少なくとも観察光学系103に導き、撮影時には前記被写体光を少なくとも撮像手段107に導く導光手段101と、被写体光を撮像手段107に導いているときに、観察光学系103を介して、撮影者を特定するための認証処理に用いる認証データを取得する認証データ取得手段109、110とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影者を特定できるデジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、撮影者の網膜等を撮影して、撮影者を特定するカメラが知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2007−189470号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、撮影中に認証処理を行うことができないので、使用者になりすました撮影が可能という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明によるデジタルカメラは、撮影光学系からの被写体の像を撮像して画像データを取得する撮像手段と、被写体を観察する観察光学系と、非撮影時には撮影光学系からの被写体光を少なくとも観察光学系に導き、撮影時には被写体光を少なくとも撮像手段に導く導光手段と、被写体光を撮像手段に導いているときに、観察光学系を介して、撮影者を特定するための認証処理に用いる認証データを取得する認証データ取得手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、撮影時に、観察光学系を介して認証データを取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
−第1の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第1の実施の形態におけるカメラを説明する。図1のデジタルカメラ100の要部構成図に示すように、デジタルカメラ100のボディには、ズームレンズや焦点調節レンズを含んで構成される撮影レンズL1を備える交換レンズ200が着脱可能に装着されている。カメラ100のボディ側には、クイックリターンミラー101、焦点板102、ハーフミラー103、測光センサ104、接眼レンズ105、シャッタ106、撮像素子107、焦点検出用センサ108、認証光用光源109、および認証センサ110が設けられている。
【0007】
図2はデジタルカメラ100の制御系のブロック図である。図2において、図1に示した構成要素には同一の符号を付して説明する。デジタルカメラ100の制御系は、測光センサ104、撮像素子107、焦点検出用センサ108、認証光用光源109、認証センサ110、制御回路111、内蔵メモリ113、LCD駆動回路119、液晶表示器120、操作部121、メモリカードインタフェース122、およびメモリカード123を備えている。
【0008】
図1を参照して説明すると、交換レンズ200を通過してデジタルカメラ100に入射した被写体光は、シャッタレリーズ前は図1において実線で示すように位置するクイックリターンミラー101で上方へ導かれて焦点板102に結像し、観察光学系に導かれる。すなわち、焦点板102に結像した被写体光は、ハーフミラー103により反射され、接眼レンズ105へ導かれて、ユーザにより観察される。一方、ハーフミラー103の半透過領域を透過した被写体光の一部は、測光センサ104に入射する。測光センサ104は、交換レンズ200に対して撮像素子107と光学的に等価な位置に配設され、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を測光信号として制御回路111へ出力する。
【0009】
被写体光の一部はクイックリターンミラー101の半透過領域を透過し、サブミラー101aにて下方に反射され、焦点検出用センサ108へ入射される。焦点検出用センサ108は、たとえば、焦点検出光束を一対の焦点検出用光像に分割して結像する焦点検出光学系と、分割された一対の光像が入射し、それに応じた焦点検出信号を出力する一対のCCDラインセンサとを備える。CCDラインセンサから出力される焦点検出信号は制御回路111に入力される。
【0010】
レリーズ後はクイックリターンミラー101が図1の破線で示される位置へ回動し、被写体光がシャッタ106を介して撮像素子107へ導かれ、その撮像面上に被写体像が結像する。撮像素子107は、受光した被写体光をその強度に応じた画像信号に変換するCCDやCMOSなどの光電変換素子である。
【0011】
図2を参照して制御系について詳細に説明する。
撮像素子107は、制御回路111が出力するタイミング信号に応じて、画像信号を出力する。制御回路111は、図示しないCPU、ROMおよびRAM等を備え、デジタルカメラ100の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行する演算回路である。制御回路111は、撮像素子107の出力する画像信号にアナログ的な処理を施してからデジタルの画像データに変換した後、画像データに対して、ホワイトバランス処理、ガンマ補正処理等の各種画像処理を施す。そして、制御回路111は、画像処理の施された画像データに対してJPEG圧縮処理を実行する。
【0012】
制御回路111は、前述の測光センサ104から出力された測光信号に基づいて被写体の輝度を算出し、シャッタ速度と絞り値を演算する。なお、測光信号をシーン解析やホワイトバランスの調整値算出に用いてもよい。さらに、制御回路111は、前述した焦点検出用センサ108から出力された焦点検出信号に基づいて、デフォーカス量などの焦点調節状態の演算を行う。制御回路111は、後述するように、認証光用光源109および認証センサ110を用いて、ユーザを特定するための認証処理を実行する。
【0013】
内蔵メモリ113は、上述した画像処理などが施された画像データを記録するための不揮発性メモリである。また、内蔵メモリ113には、ユーザに関する情報(ユーザ情報)が登録されている。ユーザ情報としては、たとえばユーザごとの名前や生年月日等の個人情報や、ユーザごとに設定された画像処理に関する各種パラメータ等がある。このユーザ情報は、予め取得したユーザの目を撮影した画像に対応する画像データ(以後、ユーザ画像データと呼ぶ)と対応付けされて登録される。メモリカードインタフェース122は、メモリカード123が着脱可能なインタフェースであり、メモリカード123の着脱を検出すると検出信号を制御回路111へ出力する。メモリカードインタフェース122は、制御回路111の制御に基づいて、内蔵メモリ113に格納された画像データをメモリカード123に書き込んだり、メモリカード123に記録されている画像データを読み出す。メモリカード123はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
【0014】
認証光用光源109は、接眼レンズ105を覗くユーザの目を照射可能な位置に配置(図1参照)された、たとえばLED等の光源である。認証光用光源109は、制御回路111からの指示信号を入力すると、接眼レンズ105を覗くユーザの目の位置に、たとえば赤外光を認証光として照射する。認証センサ110は、図1に示すように、ハーフミラー103に対して被写体側に配置された、CCDやCMOS等の光電変換素子である。認証光用光源109から射出された認証光は、ユーザの目で反射され、ハーフミラー103の半透過領域を透過して、認証センサ110により受光される。すなわち、認証光は図1の一点鎖線で示す矢印の方向に進行し、ユーザの目の像が認証センサ110の撮像面に結像する。そして、認証センサ110は、受光した認証光を光電変換して、ユーザの目に対応する画像信号(認証用信号)を制御回路111に出力する。
【0015】
図2に示す操作部121は、ユーザの操作を受け付けるスイッチである。操作部121には、電源スイッチ、レリーズスイッチ、デジタルカメラ100の動作を撮影モードと再生モードとの間で切替えるモードセレクタ、その他の設定メニューの表示切換スイッチ、設定メニュー決定ボタンなどが含まれる。
【0016】
LCD駆動回路119は、制御回路111の命令に基づいて液晶表示器120を駆動する回路である。液晶表示器120は、再生モードにおいて、内蔵メモリ113もしくはメモリカード123に記録されている画像データに基づいて制御回路111で作成された表示データの表示を行う。また、液晶表示器120には、デジタルカメラ100の各種動作を設定するためのメニュー画面が表示される。
【0017】
次に、デジタルカメラ100の認証処理について説明する。
ユーザによる操作部材121の操作により、レリーズスイッチから撮影を指示する信号(全押し信号)を入力すると、制御回路111は、図示しないミラー駆動回路を介してクイックリターンミラー101を、図1の破線で示す位置まで駆動させる(ミラーアップ)。ミラーアップが行われると、制御回路111は、認証光用光源109に認証光の射出を指示する射出指示信号を出力する。
【0018】
射出指示信号を入力した認証光用光源109は、上述したように、認証光をユーザの目に向けて射出する。ユーザの目で反射され、ハーフミラー103を介して認証光を受光すると、認証センサ110は、受光した認証光を光電変換して認証用信号を制御回路111に出力する。認証用信号の出力は、クイックリターンミラー101が図1の実線で示す位置に再び戻るまで(ミラーダウン)の間に行われるように、制御回路111によりタイミングが制御される。制御回路111は、入力した認証用信号をデジタル信号に変換して、認証用画像データを作成し、所定の記録領域に記録する。なお、上記の認証用画像データ作成までの処理が、クイックリターンミラー101がミラーダウンされるまでの間に行われるものでもよい。
【0019】
制御回路111は、ミラーダウンが行われると、内蔵メモリ113に登録されたユーザ情報からユーザ画像データを読み出す。制御回路111は、作成した認証用画像データと、読み出したユーザ画像データとを比較することにより認証処理を行う。認証処理として、公知の方法、たとえば目の網膜の毛細血管のパターンを比較する方法や、虹彩パターンの濃淡値のヒストグラムを比較する方法等を用いる。
【0020】
制御回路111は、認証処理の結果、認証用画像データとユーザ画像データとが一致した場合、ユーザ画像データに対応するユーザ情報を撮影処理により取得した画像データの付加領域に付加して画像ファイルを作成する。なお、制御回路111は、ユーザ情報に含まれる画像処理の各種パラメータを用いて、取得した画像データのパラメータを変更して新たに画像データを作成してもよい。または、制御回路111は、取得した画像データそのものに対して暗号化処理を施してもよい。
【0021】
認証用画像データとユーザ画像データとが一致しない場合は、制御回路111は、ユーザ情報を付加することなく、取得した画像データを用いて画像ファイルを作成する。なお、認証用画像データとユーザ画像データとが一致しない場合は、画像データの取得自体を禁止するようにしてもよい。そして、制御回路111は、作成した画像ファイルをメモリカード123に記録する。
【0022】
以上で説明したデジタルカメラ100の動作を、図3、図4に示すフローチャートを用いて説明する。図3、図4のフローチャートの各処理は制御回路111によりプログラムを実行して行われる。このプログラムは図示しないメモリに記憶されており、操作部材121のレリーズスイッチから全押し信号を入力すると起動される。
【0023】
ステップS101では、クイックリターンミラー101を図1の破線で示す位置にミラーアップさせてステップS102へ進む。ステップS102においては、認証用信号の取得処理を行い、ステップS103へ進む。なお、認証用信号の取得処理については図4を用いて後に説明する。
【0024】
ステップS103においては、シャッタ106を開放してステップS104へ進む。ステップS104においては、撮像素子107に被写体像の撮像を開始させてステップS105へ進む。ステップS105においては、シャッタ106を閉じてステップS106へ進む。ステップS106においては、クイックリターンミラー101をミラーダウンさせてステップS107へ進む。
【0025】
ステップS107では、ステップS104で撮像素子107に蓄積された画像信号を読み出し、画像データを作成してステップS108へ進む。ステップS108においては、
認証用信号取得処理で取得した認証用信号を用いて、認証用画像データを生成してステップS109へ進む。ステップS109においては、内蔵メモリ113に登録されているユーザ情報からユーザ画像データを読み出してステップS110へ進む。ステップS110では、ステップS108で生成された認証用画像データと、ステップS109で読み出したユーザ画像データとを用いて認証処理を行い、ステップS111へ進む。
【0026】
ステップS111においては、認証処理の結果、認証用画像データとユーザ画像データとが一致するか否かを判定する。認証用画像データとユーザ画像データとが一致する場合、ステップS111が肯定判定されてステップS112へ進む。ステップS112においては、ステップS107で生成した画像データにユーザ情報を付加した画像ファイルを生成してステップS113へ進む。認証用画像データとユーザ画像データとが一致しない場合は、ステップS111が否定判定されてステップS113へ進む。ステップS113においては、画像ファイルをメモリカード123に記録して処理を終了する。
【0027】
図3のステップS102における認証用信号取得処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
ステップS201では、認証光用光源109に射出指示信号を出力してステップS202へ進む。ステップS202においては、認証センサ110を駆動させ、認証光を受光させてステップS203へ進む。ステップS203においては、認証光用光源109に対して消灯を指示してステップS204へ進む。ステップS204においては、認証センサ110から認証用信号を読み出して処理を終了する。
【0028】
以上で説明した第1の実施の形態のデジタルカメラ100によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)クイックリターンミラー101がミラーアップされ被写体光が撮像素子107に導かれているときに、ハーフミラー103を介して認証用信号を取得するようにした。したがって、撮影中にユーザを特定するための認証用信号を取得できるので、他人のなりすまし撮影を防止できる。
【0029】
(2)認証センサ110は、撮影者の目に対して認証光用光源109から射出された認証光をハーフミラー103を介して受光し、認証用信号を制御回路111に出力するようにした。したがって、パスワード等の入力や指紋認証等の特定の認証動作を必要とすることなくユーザを特定できるので、利便性が向上するとともに、盗難、情報漏洩等による他人のなりすまし撮影を防止できる。
【0030】
(3)クイックリターンミラー101がミラーアップしているときに、制御回路111は、認証光用光源109に射出指示信号を出力して認証光を射出させて、認証センサ110に認証用信号を取得させるようにした。したがって、被写体光がハーフミラー103に入射しない状態で認証光が射出され、ユーザの目の画像をハーフミラー103を介して高精度で取得できるので、認証用画像データの質が高くなり認証処理の精度を向上できる。
【0031】
(4)制御回路111はユーザ情報に対応付けされて、登録されているユーザ画像データを読み出し、認証用信号を用いて作成した認証用画像データとユーザ画像データとを比較して認証処理を実行する。そして、制御回路111は、認証処理の結果、認証用画像データとユーザ画像データとが一致する場合に、ユーザ画像データに対応付けされて登録されているユーザ情報を読み出し、画像データにユーザ情報を付加するようにした。したがって、予め登録しているユーザ画像データと、撮影中に取得した認証用画像データとを用いて認証処理をするので、パスワード等の盗難、情報漏洩等による他人のなりすまし撮影を防止できる。
【0032】
−第2の実施の形態−
図5、図6を参照して、本発明による第2の実施の形態のデジタルカメラを説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、ハーフミラーに代えてペンタプリズムを備え、測光センサと認証センサとを兼用する点で第1の実施の形態のデジタルカメラと異なる。
【0033】
図5に示すようにペンタプリズム203を備える。ペンタプリズム203の反射面203aの上部には、測光センサ204が配置される。交換レンズ200を通過してデジタルカメラ100に入射した被写体光は、シャッタレリーズ前は図5において実線で示すように位置するクイックリターンミラー101で上方へ導かれて焦点板102に結像する。被写体光はペンタプリズム203へ導かれ、被写体光の一部はペンタプリズム203の反射面203aで反射され、反射面203bへ向けて進行する。そして、被写体光は反射面203bで反射され、接眼レンズ105へ導かれて、ユーザにより観察される。なお、本実施の形態では、反射面203aを第1反射面、反射面203bを第2反射面と呼ぶ。
【0034】
シャッタレリーズ前においては、測光センサ204は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像する。そして、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を測光信号として制御回路111(図6)へ出力する。シャッタレリーズ後においては、第1の実施の形態の場合と同様に、制御回路111は、クイックリターンミラー101をミラーアップさせるとともに、認証光用光源109に対して射出指示信号を出力する。射出指示信号に応答して認証光用光源109から射出された認証光は、ユーザの目で反射され、接眼レンズ105を介してペンタプリズム203に入射する。そして、ペンタプリズム203に入射した認証光は、第2反射面203bで反射され、さらに第1反射面203aを透過して測光センサ204の結像面に結像する。測光センサ204は、受光した認証光に対応する画像信号、すなわち認証用信号を制御回路111に出力する。以後、制御回路111は、第1の実施の形態の場合と同様にして、測光センサ204から入力した認証用信号を用いて認証用画像データを作成し、認証処理を行う。
【0035】
以上で説明した第2の実施の形態のデジタルカメラ100によれば、第1の実施の形態により得られる作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
ペンタプリズム203の第1反射面203aの上部に、測光センサ204を配置するようにした。したがって、撮影時には測光センサ204を用いて認証光を受光することができるので、認証センサを設けるためのスペースを省き小型化に寄与するとともに、製造コストを低減できる。
【0036】
第2の実施の形態においては、測光センサを認証センサとしても用いるものとして説明したが、測光センサと認証センサとをそれぞれ備えるようにしてもよい。この場合、たとえば図7に示すように、測光センサ204をペンタプリズム203の第1反射面203aに、認証センサ110をペンタプリズム203の第2反射面203bに配置すればよい。
【0037】
なお、上述した第1および第2の実施の形態において、連写撮影により画像を取得する場合は、制御回路111は、最初の1コマ目の画像データを取得する際に認証用信号の取得処理を行ってもよいし、画像データを取得するごとに認証用信号の取得処理を行うようにしてもよい。
【0038】
第1および第2の実施の形態のデジタルカメラ100を次のように変形できる。図8の要部構成図に示すように、クイックリターンミラー101に代えて、撮影時および非撮影時に関わらず、非可動のハーフミラー301を設けてもよい。この場合、被写体光の一部はハーフミラー301の透過領域を透過して撮像素子107へ導かれ、被写体光の他の一部はハーフミラー301により反射され観察光学系であるハーフミラー103に導かれるようにすればよい。
【0039】
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるデジタルカメラの要部構成図
【図2】第1の実施の形態のデジタルカメラの制御系を説明するブロック図
【図3】実施の形態のデジタルカメラの動作を説明するフローチャート
【図4】実施の形態のデジタルカメラの動作を説明するフローチャート
【図5】第2の実施の形態のデジタルカメラの要部構成図
【図6】第2の実施の形態のデジタルカメラの制御系を説明するブロック図
【図7】変形例におけるデジタルカメラの要部構成図
【図8】変形例におけるデジタルカメラの要部構成図
【符号の説明】
【0041】
101 クイックリターンミラー、 103 ハーフミラー、
104、204 測光センサ、
109 認証光用光源、 110 認証センサ、 111 制御回路
203 ペンタプリズム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影光学系からの被写体の像を撮像して画像データを取得する撮像手段と、
前記被写体を観察する観察光学系と、
非撮影時には前記撮影光学系からの被写体光を少なくとも前記観察光学系に導き、撮影時には前記被写体光を少なくとも前記撮像手段に導く導光手段と、
前記被写体光を前記撮像手段に導いているときに、前記観察光学系を介して、撮影者を特定するための認証処理に用いる認証データを取得する認証データ取得手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記導光手段は、前記非撮影時には第1位置に駆動して前記被写体光を前記観察光学系に導き、前記撮影時には第2位置に駆動して前記被写体光を前記撮像手段に導く反射部材により構成されることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項3】
請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、
前記認証データ取得手段は、撮影者の目に対して認証光を射出する光源と、撮影者で反射された前記認証光を前記観察光学系を介して受光する受光部とを含み、前記受光部で受光した前記認証光に基づいて、前記認証データを取得することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項4】
請求項3に記載のデジタルカメラにおいて、
前記観察光学系はハーフミラーを含んで構成され、前記受光部は、前記ハーフミラーに対して前記被写体側に配置されることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項5】
請求項3に記載のデジタルカメラにおいて、
前記観察光学系はペンタプリズムを含んで構成され、
前記受光部は、前記ペンタプリズムの第1反射面に配置され、
前記反射部材が前記第1位置に駆動しているとき、前記受光部は前記反射部材により反射された前記被写体光を受光して、測光信号を出力することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項6】
請求項3に記載のデジタルカメラにおいて、
前記反射部材が前記第1位置に駆動しているとき、前記反射部材により反射された前記被写体光を受光して、測光信号を出力する測光手段をさらに備え、
前記観察光学系はペンタプリズムを含んで構成され、
前記測光手段は前記ペンタプリズムの第1反射面に配置され、前記受光部は前記ペンタプリズムの第2反射面に配置されることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
登録されている撮影者に対応する撮影者画像データを読み出す読出手段と、
前記撮影者画像データと前記認証データとを比較して前記認証処理を実行する認証手段とをさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項8】
請求項7に記載のデジタルカメラにおいて、
前記読出手段は、前記撮影者画像データに対応付けされて登録されている撮影者情報を読み出し、
前記認証処理の結果に基づいて、前記撮影者画像データと前記認証データとが一致する場合に、前記画像データに前記撮影者情報を付加する付加手段をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項9】
請求項7または8に記載のデジタルカメラにおいて、
前記読出手段は、前記撮影者画像データに対応付けされて登録されている画像処理に関する設定情報を読み出し、
前記認証処理の結果に基づいて、前記撮影者画像データと前記認証データとが一致する場合に、前記設定情報に基づいて前記画像データに対して前記画像処理を施す処理手段をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−98649(P2010−98649A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−269575(P2008−269575)
【出願日】平成20年10月20日(2008.10.20)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】