説明

デジタル放送受信機

【課題】オープンケーブル規格に対応するデジタル放送受信機では、コンディショナルアクセスカードと接続するためのインターフェースの他、アウトオブバンド信号のための送受信回路やDOCSIS方式ケーブルモデムを内蔵する必要があり、回路規模が大きく、消費電力も大きくなる。
【解決手段】コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を受信するための第1のモジュール(200)と、コンディショナルアクセスで制限されていないデジタル放送信号を受信する第2のモジュール(100)とを有し、第1のモジュール(200)にコンディショナルアクセスカード(222)が挿入されているかどうかを第2のモジュール(100)のホストCPU(108)で判断し、挿入されていないときは、第1のモジュールの電源(225)を遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送を受信するデジタル放送受信機に関し、特にオープンケーブル規格に対応するデジタル放送受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各国において地上波のデジタル放送が始まり、アナログ放送を停止してデジタル放送に移行する動きが進んでいる。またケーブル放送においてもデジタル化が進んでいる。この中で米国や韓国ではオープンケーブルと呼ばれるケーブル放送方式を採用しており、非特許文献1にこの方式に基づく受信装置の要求仕様が開示されている。
【0003】
オープンケーブル方式ではケーブルカードと呼ばれるコンディショナルアクセスカードが定義されており、コンディショナルアクセスの復号のほか、アウトオブバンド(OOB)信号の処理を行う。ケーブルカードを使用したオープンケーブル対応の受信機として例えば特許文献1に記載されたものがある。
【0004】
これまでのデジタル放送受信機ではユーザーインターフェースや選局などといったアプリケーションプログラムがあらかじめ全て組み込まれているのに対し、オープンケーブル対応受信機では、OCAP(Open Cable Application Platform)と呼ばれるミドルウェアが実装されており、アプリケーションプログラムを放送局よりダウンロードしてOCAP上で実行するようになっている。ただし、このアプリケーションプログラムはあくまでもケーブル放送に対応するものであり、地上波放送やDVDなどの外部信号の視聴は従来通りの組み込みプログラムにて制御しなければならない。
【0005】
ダウンロードしたアプリケーションプログラムとあらかじめ組み込まれたアプリケーションプログラムの共存方法については特に規定がなく、例えば特許文献2に記載のように単一の制御装置上でモードを分けたり、起動時にモードを選択したりする方法があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2008−510352号公報
【特許文献2】特開2008−310553号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Open Cable Host Device 2.1 Core Functional Requirements OC−SP−HOST2.1−CFR−I09−090904
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
オープンケーブル規格に対応するデジタル放送受信機では、ケーブルカードを装着するインターフェースの他、アウトオブバンド信号のための送受信回路やDOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specification)方式ケーブルモデムを内蔵する必要があり、回路規模が大きく、消費電力も大きくなる。またダウンロードアプリケーションと組み込みアプリケーションがチューナなどの同一のハードウェアリソースを共有した場合、ソフトウェアが複雑になり、双方のアプリケーションが同一の制御装置上で動作して問題が生じた場合、問題の解決に時間がかかる。
【0009】
本発明は、これらの課題を解決して不要な消費電力を削減すると共に、システム構成が簡単で、ユーザの利便性が高いデジタル放送受信機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明ではこのような課題を解決するためになされたもので、本発明のデジタル放送受信機は、
コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を受信する第1の受信部と、
前記コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を復号する機能を持つコンディショナルアクセスカードとの接続のためのインターフェースと、
前記コンディショナルカードで復号された信号をデコードする第1のデコーダ部と、
前記第1のデコーダ部の出力を暗号化し出力する出力部と、
前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部及び前記出力部を制御すると共にデジタル放送信号とともに受信したアプリケーションをダウンロードして実行する第1の制御部と、
前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部、前記出力部及び前記第1の制御部に電力を供給する電源部と
を含む第1のモジュールと、
前記コンディショナルアクセスで制限されていないデジタル放送信号を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部で受信された信号をデコードする第2のデコーダ部と、
前記第1のモジュールの前記出力部の出力信号を受信し復号する入力部と、
前記第2のデコーダ部の信号及び前記入力部で受信した信号をユーザの選択によって選択して処理し、出力する表示処理部と、
前記第2の受信部、前記第2のデコーダ部、前記入力部及び前記表示処理部を制御する第2の制御部と
を含む第2のモジュールとを備え、
前記第2の制御部は、前記コンディショナルアクセスカードが挿入されているかどうかを判断し、前記コンディショナルアクセスカードが挿入されていないと判断したときに、前記第1のモジュールの電源から、前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部、前記出力部及び前記第1の制御部への電力供給を遮断するよう制御するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、不要な電力を消費しないようにすることができるという効果がある。また、ダウンロードしたアプリケーションによる処理と組み込みアプリケーションによる処理が別々の制御部で行なわれるので、ソフトウェア上の問題が生じた場合の解決が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の実施の形態1のデジタル放送受信機を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2のデジタル放送受信機の一部を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態3のデジタル放送受信機の一部を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態4のデジタル放送受信機の一部を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態5のデジタル放送受信機の一部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1のデジタル放送受信機を示すブロック図である。
図示のデジタル放送受信機は、基本モジュール100と、付加モジュール(ケーブル放送受信モジュール)200とを有する。
基本モジュール100は、入力端子101、102、チューナ103、ATSC/QAM復調部104、デコーダ105、表示処理部106、ホストCPU108、HDMI受信部109、インターフェース110、及び操作指示受信部112を有する。
【0014】
操作指示受信部112は、ユーザにより操作指示入力が行なわれる、例えばキー入力手段やリモコンで構成される操作指示入力部113からの信号を受け、ホストCPU108に伝える。
【0015】
付加モジュール200は、入出力端子210、ダイプレクサ212、チューナ213、215、218、QAM復調部214、QPSK復調部216、QAM復調部219、DOCSIS処理部220、ケーブルカードインターフェース227、デコーダ223、HDMI送信部226、ホストCPU224、QPSK変調部217、QAM変調部219、スイッチ211、及び電源225を有する。
【0016】
付加モジュール200には、コンディショナルアクセスカードとしてのケーブルカード222が着脱可能に挿入され、挿入された状態では、ケーブルカード222は、インターフェース227を介して、ホストCPU224、QAM復調部214、QPSK復調部216、及びデコーダ223と接続される。
【0017】
付加モジュール200は、基本モジュール100を含むデジタル放送受信機本体(図示しない)に対して着脱可能に装着され、装着された状態でインターフェース110を介して基本モジュール100と図示のように接続される。
【0018】
付加モジュール200の入出力端子210はケーブル放送信号を送受信し、ダイプレクサ212はケーブル放送信号を受信信号と送信信号に分離合成する。
入出力端子210における受信信号は、映像音声信号の他、番組情報やコンディショナルアクセスのためのOOB信号を含むものであり、ダイプレクサ212で分離された後、チューナ213、215、及び218に供給される。
【0019】
チューナ213は映像信号チャンネルにチューニング(選局)し、チューニングされた映像信号はQAM復調部214によってビットストリームに復調された後、ケーブルカード222に供給される。このビットストリームはコンディショナルアクセスにより暗号化されており、ケーブルカード222において復号(スクランブル解除)される。
【0020】
ケーブルカード222により復号されたビットストリームはDES(Data Encryption Standard)方式で暗号化されており、デコーダ223に送信される。デコーダ223ではDES暗号を解除したのちデコード処理を行い、ベースバンドビデオ信号を再現する。なお、オーディオ信号も同様に再現されるが、説明を簡略化するため以下ではビデオ信号についてのみ説明する。
【0021】
OOB信号はチューナ215によりチューニング(選局)され、QPSK復調部216によってデータストリームに復調された後、ケーブルカード222に供給される。ケーブルカード222ではOOB信号よりコンディショナルアクセスを解除するための信号(鍵)や放送中の番組情報などを取得する。OOB信号はSCTE55規格によって規定されており、ケーブルカード222は、ケーブルカードインターフェース227を通じてホストCPU224と通信を行う。
【0022】
QAM復調部214、及びQPSK復調部216の出力信号もインターフェース227を通じてケーブルカード222に供給され、逆にケーブルカード222から後述のQPSK変調部217、及びデコーダ223への信号伝達もインターフェース227を介して行われる。
【0023】
コンディショナルアクセス解除のための機器固有情報やビデオオンデマンド等のためにデジタル放送受信機から放送局へ送信するデータストリームはQPSK変調部217に送信され、スイッチ211を通してダイプレクサ212に供給される。この送信周波数はあらかじめ決められた周波数範囲内の指定された周波数帯を使用しており、ダイプレクサ212により入力信号に合成される。
【0024】
DOCSIS信号はチューナ218によりチューニングされ、QAM復調部219によってデータストリームに復調された後DOCSIS処理部220によって処理される。オープンケーブル規格ではOOB信号をDSG(DOCSIS Set−top Gateway)と呼ばれるシステムを用いてDOCSIS方式により伝送することが規定されている。放送局がOOBのシステムを採用している場合もあり、DOCSISのシステムを採用している場合もあるため、デジタル放送受信機では両方の回路を備えるが、個々の受信機においては、OOBかDOCSISいずれか一つの回路のみが使用される。
【0025】
DOCSIS方式によるデジタル放送受信機から放送局への送信は、QAM変調部221で変調された信号を、スイッチ211を通してダイプレクサ212に供給することで行われる。
【0026】
ホストCPU224はインターフェース227を介してケーブルカード222と通信を行い、ケーブルカード222からの信号に基づいて、デジタル放送受信機が設置されたケーブルシステムにおいてOOBとDOCSISのいずれが使用されるか判断し、判断結果に応じて使用する回路を決定し、スイッチ211を制御する。即ち、OOBを使用する場合には、スイッチ211は、QPSK変調部217の出力をダイプレクサ212に伝達し、DOCSISを使用する場合には、スイッチ211は、QAM変調部221の出力をダイプレクサ212に伝達するように制御される。
【0027】
ホストCPU224は付加モジュール200の回路群の制御部としての役割を果たすものであり、OCAPミドルウェアを実装しており、図示しないブートメモリやワーキングメモリを使用し、自立して動作するようになっている。また上記のデータストリーム中の一部領域を使用して送信されるアプリケーションプログラムを受信し、OCAPミドルウェア上で実行し、EPG(Electronic Program Guide)やビデオオンデマンドなどの様々な動作を実現する。このように、視聴のために利用されるアプリケーションプログラムが放送局からの信号の一部として伝達され、ダウンロードすることで取得される。
【0028】
付加モジュール200の上記の回路群(チューナ213、215、218、復調部214、216、219、変調部217、221、DOCSIS処理部220、デコーダ223、HDMI送信部226、インターフェース227、及びケーブルカード222)は、付加モジュール200内に設けられた専用の電源225から電力の供給を受ける。この専用の電源225は、基本モジュールを含む受信機の他の部分のための電源(図示しない)とは別個独立にオン/オフ可能なものである。
【0029】
地上波放送やコンディショナルアクセスで保護されていないケーブル信号は基本モジュール100の入力端子101で受信され、チューナ103により所望のチャンネルへのチューニング(選局)が行なわれる。ATSC/QAM復調部104は、チューナ103で選局された信号の復調を行う。デコーダ105は復調された映像信号のビットストリームをデコードする。
【0030】
入力端子102はDVD等から再生されたベースバンドビデオ信号(放送信号以外の信号)を受信する。デコーダ105の出力信号及び入力端子102からの信号は表示処理部106に供給される。
【0031】
ホストCPU108は、基本モジュール100内の回路群の制御部としての役割を果たすものであり、図示しないブートメモリやワーキングメモリを使用し、自立して動作するようになっており、その実行プログラムはあらかじめ決められ、組み込まれている。
【0032】
上記のうち、チューナ103、及び復調部104で基本モジュール100の受信部が構成されている。一方、チューナ213、215、及び218と、復調部214、216、及び219とで付加モジュールの受信部が構成されている。
【0033】
デコーダ223より出力される付加モジュール200の出力信号はインターフェース110を介してモジュール100の表示処理部106に供給される。
表示処理部106は、ホストCPU108の制御に基づき、付加モジュール200の出力信号、デコーダ105の出力信号、及び入力端子102からの入力信号のいずれかを選択し、種々の調節を行った上で、出力し、出力された信号は、出力端子107を介して表示装置115に送信される。ホストCPU108は、表示処理部106による上記の選択を、操作指示入力部113を用いたユーザの操作指示に応じて制御する。
【0034】
デコーダ223と表示処理部106の間はコンテンツ保護のためHDMI(High-Definition Multimedia Interface)等を使用し暗号処理を行う。そのため、デコーダ223から出力される映像データは、HDMI送信部226において、HDMIフォーマットに変換され、変換後の映像データがインターフェース110を介して基本モジュール100内のHDMI受信部109に送信され、HDMI受信部109が、受信した映像データを元の映像データ(HDMI変換前の映像データ)に復元する。このように、HDMI送信部226は、付加モジュール200から基本モジュール100への信号の出力部として作用し、HDMI受信部109は、基本モジュール100において、付加モジュール200からの信号を受信する入力部として作用する。
【0035】
またホストCPU108とホストCPU224の間ではモジュール間の協調動作を行うため通信が、例えばUARTで構成される通信手段235を介して行われる。
【0036】
付加モジュール200の動作はケーブルカード222により制約される。すなわち、ケーブルカード222が挿入されていない場合、受信機はコンディショナルアクセスで制限されていない信号のみ処理することが許されており、OOBも使用することは出来ない。このような場合においてはモジュール100のみで動作をすることが可能である。このようなOCAPに対応する付加モジュール200を備えたデジタル放送受信機であっても、ユーザの選択により一時的又は長期的にケーブル受信機能を使用しない場合がある。
【0037】
ケーブルカード222のインターフェース227はPCカード規格に準拠し、インターフェースの両端にカード検出ピン229が2本配置されている(1本のみ図示している)。この検出ピン229は電源電位(基本モジュール100の電源電位)にプルアップされており、ケーブルカード222が挿入されていない状態では電源電位となり、ケーブルカード222が挿入された状態ではグランド電位になる。このカード検出ピン229から得られる検出信号は基本モジュール100のホストCPU108に供給され、ホストCPU108によりケーブルカード222の有無が判定される。ホストCPU108は、この判定結果に基づき、付加モジュール200にケーブルカード222が挿入されていない場合(従って、検出ピン229の電位が電源電位となっている場合)は電源225をオフにして付加モジュール200の動作を停止させる。
【0038】
一方、電源225がオフの状態において、ケーブルカード222が挿入されると、検出ピン229がグランド電位となり、該挿入が検出される。ケーブルカード222が挿入された場合は電源225をオンにして付加モジュール200を起動すると共に、通信手段235を介するホストCPU108、224間の通信により、ホストCPU224にカードの挿入を通知し、ホストCPU224がケーブルカードの起動動作を開始できるようにする。
【0039】
以上のようにケーブルカード222が挿入されていない場合に付加モジュール200の電源225を遮断することによって不要な電力を消費しないようにすることができる。また、2つのホストCPUの一方で、ダウンロードされたアプリケーションによる処理を行い、他方で組み込みアプリケーションによる処理を行なうので、ソフトウェア上の問題が起きたときの解決が容易である。さらに、上記の付加モジュール200を着脱可能に構成することで、基本モジュール100のみを含む基本型のデジタル放送受信機の製造と、基本モジュール100と付加モジュール200の双方を含む高機能型デジタル放送受信機の製造を選択的に容易に行うことが出来る。
【0040】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2のデジタル放送受信機の一部を示すブロック図である。実施の形態2のデジタル放送受信機は概して実施の形態1のデジタル放送受信機と同じであり、基本モジュール100の表示処理部106よりも左側の部分、付加モジュール200のホストCPU224及びデコーダ223よりも左側の部分は図示を省略している。
【0041】
図において実施の形態1の図1と同一の番号を付与した部分は概して同様の動作を行うが、以下の点で異なる。
【0042】
実施の形態1と同様に、ケーブルカード222の検出ピン229からの検出信号はインターフェース110を介してホストCPU108に供給され、ホストCPU108において検出処理が行なわれる。
【0043】
ケーブルカード222が挿入されていないと判断された場合、付加モジュール200は動作する必要は必ずしも無い。そのため付加モジュール200をスタンバイ状態にしたり、電源225を遮断したりする場合がある。このとき、デコーダ223の出力信号は無信号状態となる。表示処理部106がこの信号状態の信号を選択して出力し、これに基づき表示装置115が表示を行うと、ユーザが装置の故障と受け止めるなどの混乱が生じ得る。そこで、ホストCPU108は、表示処理部106を制御してデコーダ223からの入力をあらかじめ選択できないようにし、入力端子102又はデコーダ105の信号のみを表示するように制御する。このようにあらかじめ有効な表示データを持たない入力信号を選べないようにすることによって、無信号の表示を避け、ユーザの混乱を未然に防止する。
【0044】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3のデジタル放送受信機の一部を示すブロック図である。実施の形態3のデジタル放送受信機は概して実施の形態1のデジタル放送受信機と同じであり、基本モジュール100の表示処理部106よりも左側の部分、付加モジュール200のホストCPU224及びデコーダ223よりも左側の部分は図示を省略している。
【0045】
図において実施の形態1の図1と同一の番号を付与した部分は同様の動作を行うが、以下の点で異なる。本実施の形態のデジタル放送受信機にはメモリ120が付加されている。メモリ120は、チャンネルマップの作成に用いられる。
【0046】
実施の形態1及び2と同様に、ケーブルカード222の検出ピン229からの検出信号はインターフェース110を介してホストCPU108に供給され、ホストCPU108において検出処理が行なわれる。
【0047】
ケーブルカード222が挿入されていないと判断された場合、付加モジュール200は動作する必要は必ずしも無い。そのため付加モジュール200をスタンバイ状態にしたり、電源225を遮断したりする場合がある。このとき、コンディショナルアクセスで保護されていないケーブル放送信号の受信はホストCPU108により制御され、基本モジュール100により処理される。すなわち、基本モジュール100の受信部(103、104)において、ケーブル信号を受信する。そして、ホストCPU108において、チャネルマップを生成する。そのため、受信したチャンネルについてはモジュール100内に設けられたメモリ120にチャンネル情報を記録し、記録したチャネル情報を次回の選局動作に利用する。
【0048】
またケーブルカード222が挿入されていないと判定されている場合に、ユーザが初期設定のためのチャンネルスキャン動作を指示した場合においては、ホストCPU108は基本モジュール100を使用して全てのケーブル放送チャンネルをスキャンし、コンディショナルアクセスで保護されていない信号を含むチャンネルを検出した場合、同様にメモリ120にチャンネル情報を記憶する。ホストCPU108はユーザより操作指示入力部113及び操作指示受信部112を用いてチャンネルのアップ/ダウンなどの選局指示があった場合、メモリ120に記録されたチャンネル情報を読み出し、読み出した情報を利用して選局動作を行う。
【0049】
このように構成することにより、ケーブルカード222を入手していないユーザでも継続してコンディショナルアクセスで保護されていないケーブル放送を視聴することができる。
【0050】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4のデジタル放送受信機の一部を示すブロック図である。実施の形態4のデジタル放送受信機は概して実施の形態1のデジタル放送受信機と同じであり、基本モジュール100の表示処理部106よりも左側の部分、付加モジュール200のホストCPU224及びデコーダ223よりも左側の部分は図示を省略している。
【0051】
図において実施の形態1の図1と同一の番号を付与した部分は同様の動作を行うが、以下の点で異なる。
【0052】
本実施の形態では、操作指示受信部112で受信された操作指示入力部113からの操作指示はホストCPU108に伝達されるとともに、ホストCPU224にも直接(即ち、ホストCPU108を介することなく)伝達される。
ただし、ホストCPU108とホストCPU224は、通信手段235で結合されており、ユーザによる入力信号の選択の状態を示す情報は、通信手段235を介してホストCPU108とホスト224との間で相互に伝達され、両者間で共有されている。
【0053】
実施の形態1〜3と同様に、ケーブルカード222の検出ピン229からの検出信号はインターフェース110を介してホストCPU108に供給され、ホストCPU108において検出処理が行なわれる。
【0054】
ホストCPU108において、ケーブルカード222が挿入されていないと判断された場合、操作指示入力部113及び操作指示受信部112を用いたユーザの操作指示によりホストCPU108は表示処理部106を制御し、表示処理部106は、ホストCPU108に制御されて、入力端子102からの入力信号か、デコーダ105の出力信号のいずれかを選択して出力する。この場合、受信機の
電源オン/オフやチャンネル操作(例えばそのためのチャンネルアップダウン操作)、音量操作(ミュート操作を含む)や、例えば種々の機能のメニュー選択や電子番組表上での番組の選択などのための数字キー、上下左右キーの操作など、残りのキー操作などもホストCPU108において専ら処理される。
【0055】
またホストCPU108においてケーブルカード222が挿入されていることが検出されている場合であっても、ユーザによる操作指示により、表示処理部106が、ホストCPU108に制御されて、入力端子102からの入力信号又はデコーダ105の出力信号を選択している場合にも、上記と同様に、
電源オン/オフやチャンネル操作(例えばそのためのチャンネルアップダウン操作)、音量操作(ミュート操作を含む)や、例えば種々の機能のメニュー選択や電子番組表上での番組の選択などのための数字キー、上下左右キーの操作など、残りのキー操作などもホストCPU108において専ら処理される。
【0056】
一方、ホストCPU108においてケーブルカード222が挿入されていることが検出されており、かつ表示処理部106において、ユーザによる入力選択によりデコーダ223の出力信号が選ばれている場合は、選局動作(例えばそのためのチャンネルアップダウン操作)や、例えば種々の機能のメニュー選択や電子番組表上での番組の選択などのための数字キー、上下左右キーの操作など、残りのキー操作はホストCPU224上で実行されているダウンロードアプリケーションにより処理され、電源オン/オフや音量操作(ミュート操作を含む)はホストCPU108において処理される。
【0057】
このように、ホストCPU108はケーブルカード222の挿入状態とユーザによる入力選択の状態を把握しており、把握した状態に応じて、操作指示入力部113及び操作指示受信部112を用いて入力された操作指示のうちあらかじめ決められた入力のみを処理する。
一方、ホストCPU224は通信手段235による通信によりホストCPU108からケーブルカード222の挿入状態とユーザによる入力選択状態を示す情報を取得し、操作指示入力部113及び操作指示受信部112を用いて入力された操作指示のうち、チャンネル操作(例えばそのためのチャンネルアップダウン操作)又は例えば種々の機能のメニュー選択や電子番組表上での番組の選択などのための数字キー操作や上下左右キー操作など、ホストCPU108が処理を行わない、あらかじめ決められた入力の処理を行なう。
【0058】
以上のようにユーザによりどちらの信号が選択されているかを示す情報をホストCPU108とホストCPU224で共有するので、音量操作やチャンネル変更などのユーザ入力を適切に実行することが出来る。
【0059】
なお操作指示入力部113及び操作指示受信部112を用いて入力された操作指示を上記のようにホストCPU224に直接入力せず、一旦ホストCPU108で受信し、通信手段235によってケーブルカード222の挿入状態を示す情報とユーザによる入力選択状態を示す情報と共にホストCPU224に伝送するようにしても良い。
【0060】
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5のデジタル放送受信機の一部を示すブロック図である。実施の形態5のデジタル放送受信機は概して実施の形態1のデジタル放送受信機と同じであり、基本モジュール100の表示処理部106よりも左側の部分、付加モジュール200のホストCPU224及びデコーダ223よりも左側の部分は図示を省略している。
【0061】
図において実施の形態1の図1と同一の番号を付与した部分は同様の動作を行うが、以下の点で異なる。また、本実施の形態のデジタル放送受信機には、OSD処理部241が付加されている。OSD処理部241は、後述のように緊急警報を表す文字情報を映像に重ねて表示する(オーバーレイ表示する)ための処理を行う。また、表示処理部106も、OSD処理部241と同様のオーバーレイ表示を行うための機能を有する。
【0062】
実施の形態1〜4と同様に、ケーブルカード222の検出ピン229からの検出信号はインターフェース110を介してホストCPU108に供給され、ホストCPU108において検出処理が行なわれる。
【0063】
ケーブルカード222が挿入され、付加モジュール200が動作をしている場合に、付加モジュール200で緊急警報情報例えばEAS(Emergency Alert System)メッセージを受信することがある。緊急警報情報の表示は政府により表示が義務付けられている場合がある。
【0064】
表示処理部106が付加モジュール200からの信号を選択して出力しており、付加モジュール200で緊急警報を受信し、ホストCPU224でEASメッセージの受信を検知した場合には、EAS信号の受信及び処理は付加モジュール200内で行われ、OSD処理部241は、EASメッセージ内容に従い、メッセージ(を表す文字)をオーバーレイ表示したり、指定の放送チャンネル(EASメッセージやそれに関連する詳細な情報を放送しているチャンネル)にチューニングしたりする。
【0065】
表示処理部106が入力端子102からの入力信号又はデコーダ105の信号を選択して出力しており、付加モジュール200で緊急警報を受信し、ホストCPU224でEASメッセージの受信を検知した場合には、EAS信号の受信及び処理は付加モジュール200内で行われ、ホストCPU224ではメッセージパケット中の優先度を確認し、優先度が所定値、例えば「11」以上の場合は上記と同様に付加モジュール200内で処理を行い、メッセージ内容に従いOSD処理部241によりメッセージ(を表す文字)をオーバーレイ表示したり、指定の放送チャンネル(EASメッセージやそれに関連する詳細な情報を放送しているチャンネル)にチューニングしたりする。一方通信手段235によりホストCPU224はホストCPU108に強制信号切り替え要求を行い、ホストCPU108はこの要求を受信した場合表示処理部106を制御してモジュール200の信号(EASメッセージやそれに関連する詳細な情報を放送しているチャンネルの信号)を出力端子107に出力する。
【0066】
またホストCPU224でEASメッセージパケット中の優先度を確認した結果、優先度が所定値11より小さい場合は、OSD処理部241によるメッセージの表示等は行わず、通信手段235によりメッセージパケットをホストCPU108に転送する。ホストCPU108は受信したメッセージを復元し、表示処理部106で、視聴中の映像にオーバーレイ表示する。
【0067】
以上のように、本実施の形態では、付加モジュール200においてEASメッセージを受信した場合、該EASメッセージの優先度に応じて、ホストCPU224又はホストCPU108のいずれかによりメッセージを処理する。ユーザによる入力信号の選択の状態と表示の状態に関係なく、EASメッセージを受信した場合に優先度に応じて適切な表示を行うことが出来る。
【0068】
なおケーブルカード222が挿入されておらず、基本モジュール100で緊急警報を受信し、ホストCPU148でEASメッセージの受信を検知した場合には、ホストCPU148においてメッセージパケット中の優先度を確認し、優先度に応じて、表示処理部106を用いてメッセージ(を表す文字)をオーバーレイ表示したり、指定の放送チャンネル(EASメッセージやそれに関連する詳細な情報を放送しているチャンネル)にチューニングしたりする。
【0069】
実施の形態1〜5の特徴は互いに組合せることが可能である。例えば、実施の形態1に関して説明した、付加モジュール200の専用の電源225を設け、ケーブルカード222が挿入されていないときに電源225をオフにするという特徴は、実施の形態2〜4のデジタル放送受信機に適用することが可能である。このことを示すため、図2〜5には、図1と同様、付加モジュール200が別個の電源225を有するものとして図示している。しかし、実施の形態2〜5においては、付加モジュール200が別個の電源225を持つことは必須ではなく、基本モジュール100の電源により、付加モジュール200内の回路に給電することとしても良い。
【0070】
また、実施の形態2に関して説明した特徴(ケーブルカード222が挿入されていないとき、基本モジュールの表示処理部で付加モジュールの出力信号を選択しないようにすること)を、実施の形態1、3、4、5のデジタル放送受信機に適用することとしても良い。
同様に、実施の形態3に関して説明した特徴(ケーブル放送のうち、ケーブルカード222による制約のない放送を基本モジュール100で受信し、チャンネルマップを作成する)という特徴を、実施の形態1、2、4、5のデジタル放送受信機に適用することとしても良い。
同様に、実施の形態4に関して説明した特徴(操作指示を付加モジュール200のホストCPU224に直接送り、ホストCPU間で処理を分担する)を実施の形態1、2、3、5のデジタル放送受信機に適用することとしても良い。
同様に、実施の形態5に関して説明した特徴(緊急警報情報の処理)を実施の形態1〜4のデジタル放送受信機に適用することとしても良い。
【符号の説明】
【0071】
100 基本モジュール、 101 入力端子、 102 入力端子、 103 チューナ、 104 ATSC/QAM復調、 105 デコーダ、 106 表示処理部、 107 出力端子、 108 ホストCPU、 112 操作指示受信部、 113 操作指示入力部、 120 メモリ、 200 付加モジュール、 210 入出力端子、 211 スイッチ、 212 ダイプレクサ、 213 チューナ、 214 QAM復調部、 215 チューナ、 216 QPSK復調部、 217 QPSK変調部、 218 チューナ、 219 QAM復調部、 220 DOCSIS処理部、 221 QAM変調部、 222 ケーブルカード、 223 デコーダ、 224 ホストCPU、 225 電源、 241 OSD処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を受信する第1の受信部と、
前記コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を復号する機能を持つコンディショナルアクセスカードとの接続のためのインターフェースと、
前記コンディショナルカードで復号された信号をデコードする第1のデコーダ部と、
前記第1のデコーダ部の出力を暗号化し出力する出力部と、
前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部及び前記出力部を制御すると共にデジタル放送信号とともに受信したアプリケーションをダウンロードして実行する第1の制御部と、
前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部、前記出力部及び前記第1の制御部に電力を供給する電源部と
を含む第1のモジュールと、
前記コンディショナルアクセスで制限されていないデジタル放送信号を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部で受信された信号をデコードする第2のデコーダ部と、
前記第1のモジュールの前記出力部の出力信号を受信し復号する入力部と、
前記第2のデコーダ部の信号及び前記入力部で受信した信号をユーザの選択によって選択して処理し、出力する表示処理部と、
前記第2の受信部、前記第2のデコーダ部、前記入力部及び前記表示処理部を制御する第2の制御部と
を含む第2のモジュールとを備え、
前記第2の制御部は、前記コンディショナルアクセスカードが挿入されているかどうかを判断し、前記コンディショナルアクセスカードが挿入されていないと判断したときに、前記第1のモジュールの電源から、前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部、前記出力部及び前記第1の制御部への電力供給を遮断するよう制御する
デジタル放送受信機。
【請求項2】
コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を受信する第1の受信部と、
前記コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を復号する機能を持つコンディショナルアクセスカードとの接続のためのインターフェースと、
前記コンディショナルカードで復号された信号をデコードする第1のデコーダ部と、
前記第1のデコーダ部の出力を暗号化し出力する出力部と、
前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部及び前記出力部を制御すると共にデジタル放送信号とともに受信したアプリケーションをダウンロードして実行する第1の制御部と
を含む第1のモジュールと、
前記コンディショナルアクセスで制限されていないデジタル放送信号を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部で受信された信号をデコードする第2のデコーダ部と、
前記第1のモジュールの前記出力部の出力信号を受信し復号する入力部と、
前記第2のデコーダ部の信号及び前記入力部で受信した信号をユーザの選択によって選択して処理し、出力する表示処理部と、
前記第2の受信部、前記第2のデコーダ部、前記入力部及び前記表示処理部を制御する第2の制御部と
を含む第2のモジュールとを備え、
前記第2の制御部は、前記コンディショナルアクセスカードが挿入されているかどうかを判断し、
前記コンディショナルアクセスカードが挿入されていないと判断したときに、前記表示処理部において前記第1のモジュールの前記出力部の出力信号を選択表示できないように制御する
デジタル放送受信機。
【請求項3】
コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を受信する第1の受信部と、
前記コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を復号する機能を持つコンディショナルアクセスカードとの接続のためのインターフェースと、
前記コンディショナルカードで復号された信号をデコードする第1のデコーダ部と、
前記第1のデコーダ部の出力を暗号化し出力する出力部と、
前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部及び前記出力部を制御すると共にデジタル放送信号とともに受信したアプリケーションをダウンロードして実行する第1の制御部と
を含む第1のモジュールと、
前記コンディショナルアクセスで制限されていないデジタル放送信号を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部で受信された信号をデコードする第2のデコーダ部と、
前記第1のモジュールの前記出力部の出力信号を受信し復号する入力部と、
前記第2のデコーダ部の信号及び前記入力部で受信した信号をユーザの選択によって選択して処理し、出力する表示処理部と、
前記第2の受信部、前記第2のデコーダ部、前記入力部及び前記表示処理部を制御する第2の制御部と
を含む第2のモジュールと、
前記ユーザからの操作指示を前記第1の制御部に伝達する手段とを備え、
前記第2の制御部において前記コンディショナルアクセスカードが挿入されているかどうかを判断し、
前記第2の制御部において前記コンディショナルアクセスカードが挿入されていないと判断されたときは、前記第2の制御部が電源オン/オフ、チャンネル操作、音量操作を含む処理の制御を行い、
前記第2の制御部において前記コンディショナルアクセスカードが挿入されていると判断されていても、前記表示処理部が前記第2のモジュールの前記受信部から信号を選択しているときは、前記第2の受信部における選局の制御を前記第2の制御部で行い、
前記第2の制御部において前記コンディショナルアクセスカードが挿入されていると判断されており、前記表示処理部が前記第1のモジュールから信号を選択しているときは、前記第1の受信部における選局の制御を前記第1の制御部で行なう
ことを特徴とするデジタル放送受信機。
【請求項4】
前記第1の制御部と前記第2の制御部を結ぶ通信手段をさらに備え、
前記第1の制御部と前記第2の制御部とで、ユーザによる入力選択の状態を示す情報を伝達し合うことを特徴とする請求項3に記載のデジタル放送受信機。
【請求項5】
コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を受信する第1の受信部と、
前記コンディショナルアクセスで制限されたデジタル放送信号を復号する機能を持つコンディショナルアクセスカードとの接続のためのインターフェースと、
前記コンディショナルカードで復号された信号をデコードする第1のデコーダ部と、
前記第1のデコーダ部の出力に対し文字をオーバーレイ表示するための処理を行うOSD処理部と、
前記OSD処理部の出力を暗号化し出力する出力部と、
前記第1の受信部、前記インターフェース、前記第1のデコーダ部、前記OSD処理部、及び前記出力部を制御すると共にデジタル放送信号とともに受信したアプリケーションをダウンロードして実行する第1の制御部と
を含む第1のモジュールと、
前記コンディショナルアクセスで制限されていないデジタル放送信号を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部で受信された信号をデコードする第2のデコーダ部と、
前記第1のモジュールの前記出力部の出力信号を受信し復号する入力部と、
前記第2のデコーダ部の信号及び前記入力部で受信した信号をユーザの選択によって選択して処理し、出力する表示処理部と、
前記第2の受信部、前記第2のデコーダ部、前記入力部及び前記表示処理部を制御する第2の制御部と
を含む第2のモジュールと、
前記第1の制御部と前記第2の制御部を結ぶ通信手段とを備え、
前記第2の制御部において前記コンディショナルアクセスカードが挿入されているかどうかを判断し、
前記第2の制御部において前記コンディショナルアクセスカードが挿入されていると判断されており、前記第1のモジュールの前記第1の受信部において緊急警報情報を受信した場合、受信した緊急警報情報の優先度が所定値以上のときは、前記第1の制御部で前記OSD処理部を制御して、前記緊急警報情報を表す文字のオーバーレイ表示を行うための処理を施した信号を、前記出力部を介して前記表示処理部に送り、
前記受信した緊急警報情報の優先度が所定値より低い場合には、前記第1の制御部から前記第2の制御部に前記緊急警報情報を伝達し、前記第2の制御部で前記緊急警報情報の処理を行なう
ことを特徴とするデジタル放送受信機。
【請求項6】
前記コンディショナルアクセスカードが挿入されていないと前記第2の制御部が判断した場合は前記第2のモジュールの受信部においてケーブル信号を受信し、前記第2の制御部においてチャンネルマップを生成するように構成した請求項1から5のいずれかに記載のデジタル放送受信機。
【請求項7】
前記第1のモジュールを前記第2のモジュールを含む受信機本体に対して着脱可能に構成し、前記第1のモジュールを着脱するインターフェースを前記第2のモジュールに備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のデジタル放送受信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−130229(P2011−130229A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−287300(P2009−287300)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】