デスクシステム
【課題】天井照明に頼らず、またレイアウトの如何によらずに、デスクのレイアウトに付随して机上面の照明を適切に構成できるようにする。
【解決手段】ワークラインWLに沿って複数人が隣接状態で使用可能な机上面Aを有するデスクワーク用のデスク本体1と、前記デスク本体1に一体的に支持された状態で前記机上面Aと天井との間に前記ワークラインWLに沿って間欠的に又は連続的に光源であるLEDチップ32を配置してなる照明手段3とを具備し、この照明手段3のLEDチップ32から前記机上面Aを照明するように構成した。
【解決手段】ワークラインWLに沿って複数人が隣接状態で使用可能な机上面Aを有するデスクワーク用のデスク本体1と、前記デスク本体1に一体的に支持された状態で前記机上面Aと天井との間に前記ワークラインWLに沿って間欠的に又は連続的に光源であるLEDチップ32を配置してなる照明手段3とを具備し、この照明手段3のLEDチップ32から前記机上面Aを照明するように構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスクを利用してオフィス等に適切な照明環境を構築できるようにしたデスクシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
オフィス等では、特許文献1等に示されるように、島型配置を採用したり、フリーアドレス制を採用する場合に、複数人が隣接状態で使用可能な大型の机上面を構成することが少なくない。
【0003】
一方、オフィスの建築構造物には、通常、適宜位置にライン照明等の天井照明が施されているのが一般的であり、机上面にもある程度の照度が得られるようになっている。
【特許文献1】特開2005−102928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、デスク等のレイアウトは天井照明に沿ってなされるとは限らず、天井照明から外れた位置で照度不足に陥ったり、天井照明の照度そのものがデスクワークを行う上で不十分な場合も少なくない。そして、照度不足の場合でも、多少の我慢で足りる場合には別段の対処をせずに使用し続けるケースが少なくなく、業務に支障が生じる段階になって適宜個別にタスクライト等を導入して照度を補っているのが実状である。このため、ワーカーに負担を掛けずに適切なオフィス環境を構築するためには、照明環境により配慮した居住空間を全体として設計しておくことが不可欠である。
【0005】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、天井照明に頼らず、またレイアウトの如何によらずに、デスクのレイアウトに付随して机上面の照明を適切に構成できるようにした、新規有用なデスクシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】
すなわち、本発明のデスクシステムは、ワークラインに沿って複数人が隣接状態で使用可能な机上面を有するデスクワーク用のデスク本体と、前記デスク本体に一体的に支持された状態で前記机上面と天井との間に前記ワークラインに沿って間欠的に又は連続的に光源を配置してなる照明手段とを具備し、この照明手段の光源から前記机上面を照明するように構成したことを特徴とする。
【0008】
このように構成すると、照明手段はデスク本体に一体的に支持されるので、デスク本体を居住空間のどの場所に配置しても、机上面と対をなしてワークライン方向に分布することになる。このため、天井照明に頼れない場所があっても、机上面の上にライン照明を有効に構成して、適切な照明を行うことができる。特に、天井よりも近い位置にライン照明を持ち込むと、必要な机上面を重点的に照らすタスクライトとしても利用できるので、余分なタスクライトを取り付けずに済むだけでなく、室内照度を落として環境に配慮した居住空間を構成することも容易となる。
【0009】
或いは、両面デスクを採用する場合には、ワークラインに沿って複数人が隣接状態で使用可能かつ奥行き方向に対面状態で使用可能な机上面を有するデスクワーク用のデスク本体と、前記デスク本体に一体的に支持された状態で前記机上面と天井との間に前記ワークラインに沿って間欠的に又は連続的に光源を配置してなる照明手段とを具備し、この照明手段から奥行き方向両側に振り分けて前記机上面を照明するように構成することで、上記のライン照明が、奥行き方向両側の机上面をカバーすることになる。
【0010】
具体的な実施の態様としては、デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体を構成する天板の使用縁にほぼ平行なラインを形成するライン構成ビームと、このライン構成ビームを支持する支柱とからなる机上構造体を前記デスク本体に一体的に設け、この机上構造体のライン構成ビームに沿って前記照明手段の光源を配置しているものが挙げられる。
【0011】
或いは、天板が、使用縁側に凹部を有し、その凹部の両側の机上面を隣接状態で使用可能な異形天板である場合には、デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体を構成する前記天板の凹部に近づくほど使用縁側に迫り出すラインを形成するライン構成ビームと、このライン構成ビームを支持する支柱とからなる机上構造体をデスク本体に一体的に設け、この机上構造体のライン構成ビームに沿って前記照明手段の光源を配置して構成することも有用である。
【0012】
ライン照明の照度をシンプルな構造で調整可能とするためには、ライン構成ビームが支柱に対して高さ変更可能に設けられていることが望ましい。
【0013】
ライン照明の照度をライン構成ビームの高さに依存せずに設定可能とするためには、ライン構成ビーム又は支柱に支持させて、このライン構成ビームに沿って平行に延びる中間フレームを前記ライン構成ビームの下方における所要高さ位置に設け、この中間フレームに前記照明手段の光源を取り付けていることが好ましい。
【0014】
かかる照度の設定を容易に調整可能とするためには、中間フレームが、ライン構成ビーム又は支柱に高さ変更可能に取り付けられていることが特に望ましい。
【0015】
より業務に集中できる作業環境を適切に構築するためには、ライン構成ビームの上面側に、天井方向を照らす補助照明手段の光源を更に備え、前記中間フレームに取り付けた照明手段の光源、および前記ライン構成ビームに設けた補助照明手段の光源に、机上構造体の内部に導入した配線を通じて給電を行い得るようにして、ライン照明とともにアンビエント照明を導入していることが有効となる。
【0016】
この場合も、ライン照明やアンビエント照明の照度調整を有効に行うためには、照明手段又は補助照明手段の何れか一方もしくは双方が上下方向に可変とされていることが好ましい。
【0017】
このような2種類の照明手段を適切に併用するためには、照明手段を構成する光源と、補助照明手段を構成する光源とが、同一の光源要素を上下逆向きに取り付けて構成されていることが好適である。
【0018】
デスクの構成要素を付加する構成が机上構造体の強度向上にも繋がる構成にするためには、机上構造体を構成する支柱のうち端部に位置する一対の支柱間の幅寸法が机上面の幅寸法に略等しく設定され、その支柱間にデスクトップパネルを嵌め込むように位置づけているものが好ましい。
【0019】
或いは、デスクトップパネルを支持する支柱を机上構造体の支柱とし、その上端部に当該机上構造体を構成するライン構成ビームを取り付けるように構成すれば、部品点数の削減も同時に果たすことができる。
【0020】
このデスクシステムを、組織の規模やレイアウト変更に容易に対応可能とするためには、ワークライン方向へ机上面の連続性を損なわずにデスク本体の増連、減連を可能にするとともに、これに対応してライン構成ビームの増連、減連が可能なように机上構造体をデスク本体に対して着脱可能に構成していることが望ましい。
【0021】
中間フレームを採用する場合には、ワークライン方向へ机上面の連続性を損なわずにデスク本体の増連、減連を可能にするとともに、これに対応してライン構成ビームおよび中間フレームの増連、減連が可能なように机上構造体に中間フレームを取り付けるようにしていることが好ましい。
【0022】
照度の均一化に資するためには、照明手段が、ワークラインに沿ってデスク本体の机上面のほぼ全域に亘り設けられる光源と、この光源からの光の拡散を机上面の奥行き内にほぼ収める導光部とを具備していることが有効となる。
【0023】
特に、照度分布を適切に制御するためには、照明手段が、下向きに配置されて蛍光灯よりも高い指向性を示すLED等の光源と、この光源からの光を机上面上に重点的に拡散させる導光部とを具備していることが望ましい。
【0024】
この場合の導光部は、光源の下方に配置されて光を散乱させるスモーク板を備えていることが好適である。
【0025】
机上面全体の照度構成をより簡単、有効に行うためには、導光部が、光源の下方に配置されて光を机上面の使用縁側に重点的に散乱させるスモーク板と、前記スモーク板の下方に配置されて入射した光を机上面の反使用縁側に向けて反射させるデスクトップパネルとを備えていることが好適である。
【0026】
ワークエリアの周辺の動線空間にも適切な照明環境を整えるためには、スモーク板の小口からワークラインに沿ってほぼ均等に光が導出されるように構成していることが望ましい。
【0027】
導光部の他の態様としては、光源の直下に配置されて小口より光を入光させ、その光をパネル面から厚み方向に放射するデスクトップパネルを備え、このデスクトップパネルを面光源として利用するものが挙げられる。
【0028】
上記の机上構造体をデスク本体に着脱可能に構成しておけば、このデスクシステムを事後的に構成するためのオプションとして有効に利用することができ、本デスクシステムから通常のデスクシステムに切り替えるとも容易となる利用態様を実現することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、以上説明した構成であるから、天井照明に頼らず、またレイアウトの如何によらずに、デスクのレイアウトに付随して机上面を適切にライン照明することができ、ワークラインに沿って照度差が生じることを解消して、適切な照明環境を整えることを可能にした、新規有用なデスクシステムを提供することができる。特に、ライン照明を机上面に近い位置に持ち込むことで、タスクライトとしての照度を有効に実現でき、逆に室内照明の照度を抑えて集中し易い環境の整備、節電によるエコロジー対策も必要に応じて容易に図ることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0031】
この実施形態のデスクシステムは、図1に示すように、デスク本体1に門形の机上構造体2を後付けによって取り付け可能とし、この机上構造体2の一部に設けた照明手段3から机上面Aを照明するように構成したものである。
【0032】
デスク本体1は、パネル状をなす一対の端部脚11、11の間に幅広な矩形状の天板12を、奥行き方向に対をなすように架け渡して取り付けたもので、机上面Aを複数人が横並びで使用する状態と、机上面Aを対面位置で使用する状態とを同時にとり得るように構成される。ワーカーが横並びに隣接して着座する方向すなわち天板幅方向を本実施形態においてワークラインWLと称する。天板増連時には、端部脚11を図9に示すような中間脚13に交換するとともに、新たに増設した端部脚11xとの間に増連用の天板12xを支持させることができる。中間脚13はT字状をなし、ワゴン等を干渉しない状態で挿入可能な下肢空間Sを連続的に形成することができるものである。この中間脚13は、一体で構成することもできるが、逆L字状の脚要素を背合わせに突き合わせて構成してもよい。このデスク本体1は、図2に示すように、左右の端部脚11,11の間を架材14を架設して自立可能に連結したもので、天板12はこの架材14に載せ置いて固定される。その際、一対の天板12,12の反使用縁12b、12b間に、配線の落とし込み用の間隙δが形成されるようにしている。そして、デスク本体1の一部、この実施形態では端部脚11の内面における前記間隙δが存在する位置に、オプションを取り付けるためのオプション取付部15を剛性のある金具等を利用して設けている。なお、この天板12の反使用縁12b側の下方には、机上のOA機器類の配線やアダプタ等を収納するための図1に示す配線トレイ16が前記架材14等に支持させて取り付けてある。
【0033】
机上構造体2は、机上面Aの邪魔にならない位置から垂直に起立して頭上の邪魔にならない位置に展開される門形のもので、図2に示すように、前記オプション取付部15に下端部をねじ止めされる一対の支柱21と、これらの支柱21の上端部間を連結する位置に配置されて端部を支柱21にねじ止めされるビーム22とを具備する。図1に示すように、一対の支柱21、21間の外法寸法は、机上面Aの幅寸法に略等しく設定されている。ビーム22は、ワークラインWLに沿った照明ラインLLを構成するという意味で、ライン構成ビームと称する。このライン構成ビーム22は天板12の使用縁12aに平行に延びている。支柱21およびライン構成ビーム22は角パイプ状のもので、中空部に配線を挿し通すことが可能であり、図2及び図3に示すように、支柱21の下端近傍の1箇所と上端ないし上端近傍の2箇所の内側面にそれぞれ配線導出入口21a、21b、21cを設けている。最上位の配線導出入口21cの下に位置する配線導出入口21bからはライン構成ビーム22の下方に第1の配線C1が導出可能とされ、最上位の配線導出入口21cからはライン構成ビーム22の上方に第2の配線C2が導出可能とされている。ライン構成ビーム22の下方に導出される第1の配線C1は、当該ライン構成ビーム22の下方に取り付けた図1及び図3に示す配線トレイ23に収めることができ、この配線トレイ23を前後から隠蔽する位置に前記ライン構成ビーム22に取り付けた化粧カバー24が垂下している。
【0034】
そして、本実施形態では、前記机上構造体2の支柱21およびライン構成ビーム22からなるフレーム構造の内側におけるライン構成ビーム22よりも低い所要位置に、図1及び図3に示す中間フレーム4を配置し、この中間フレーム4に、照明手段3を構成する光源ユニット3a(図5参照)を取り付けている。
【0035】
中間フレーム4は、図1に示すように端部が閉じた角パイプ状のもので、ライン構成ビーム22よりもわずかに短寸に設定され、上壁41の2箇所がワイヤ42を介してライン構成ビーム22に吊り下げられている。中間フレーム4の取り付け高さは、ワイヤ42の長さによって設定される。一方、図4及び図5に示す光源ユニット3aは、短冊状の基板31の下面に所定ピッチで光源であるLEDチップ32をマウントし、そのLEDチップ32を導光部である短冊状のスモーク板33で覆ってLEDアレー30を構成したもので、このLEDアレー30を中間フレーム4の底壁42にねじにより取り付けている。また、光源ユニット3aの一部の構成要素として、ガラス板34を採用している。このガラス板34は、短手寸法が中間フレーム4よりも幅広かつ長手寸法が中間フレーム4のそれよりも若干長尺な形状をなすもので、中心部に前記LEDアレー30を収容する矩形状の窓34aを肉厚方向に貫通させている。そして、この窓34a内に前記LEDアレー30が位置するようにして、このガラス板34を前記中間フレーム4の底壁42にねじにより取り付けている。スモーク板33は、上面側にLEDから光が入光すると、厚み方向に通過する際に内部で散乱して、図5(c)に示すように下面側から光を拡散させて放出することができるものである。
【0036】
また、この実施形態は、図6に示すように、前記机上構造体2を構成するライン構成ビーム22の上壁に凹部22aを設け、この凹部22a内に、LEDアレー30とほぼ同様に光源であるLEDチップ52をマウントした基板51の上をスモーク板53で覆ったLEDアレー50を有する光源ユニット5aを、発光面を上向きにして配置している。この光源ユニット5aは、本発明の補助照明手段5を構成するもので、下向きのライン照明を構成する前記光源ユニット3aに対して、当該補助照明手段5はこれと平行な上向きのライン照明を構成し、同図(c)に示すようにスモーク板53で拡散しながら天井方向を照らすことができるものである。
【0037】
そして、図3に示した第1の配線C1を中間フレーム4に取り付けた図5に示す照明手段3のLEDアレー30に接続し、図3に示した第2の配線C2を前記ライン構成ビーム22に設けた図6に示す補助照明手段5のLEDアレー50に接続している。図1に示すように、中間フレーム4の頂壁41には、照明手段3を構成するLEDアレー30をON/OFFするスイッチ3bが設けられ、支柱21の内面には、補助照明手段5を構成するLEDアレー50をON/OFFするスイッチ5bが設けられている。
【0038】
さらに、この実施形態は、前記左右の支柱21、21の内面間に緊密に収まるように、図1〜図3に示すデスクトップパネル6を配置している。このデスクトップパネル6は、デスク本体1の架材14に開口17aを有する支持杆取付部17を設け、この支持杆取付部17に、上方から支持杆61の付帯したデスクトップパネル6を落とし込んで、その下面側に設けた前記支持杆取付部17の開口17aに支持杆61を挿入することによって取り付けたものであり、デスクトップパネル6は前記配線落とし込み用の空隙δのほぼ真上に位置し、机上構造体2の支柱21及びライン構成ビーム22からなるフレーム構造の肉厚内に収まるものである。この実施形態におけるデスクトップパネル6のパネル面は、光の反射効率の高い光沢面に仕上げられている。
【0039】
このような構成において、スイッチ3bをONにすると、図5、図7及び図8に示すように、中間フレーム4に取り付けた光源ユニット3aのLEDアレー30が発光し、スモーク板33で散乱して、机上面Aに光が拡散して到達する。LEDアレー30は、図1に示すワークラインWLに沿ってデスク本体1の机上面Aのほぼ全域をカバーする位置に設けられるため、ワークラインWLのどの場所においてもほぼ同一の照明環境が得られる。また、スモーク板33からの拡散範囲を机上面Aの奥行き内にほぼ収まる範囲に設定しておけば、光の漏れを効率よく防止しつつ、机上面Aを的確に照明することが可能である。この実施形態では、図5及び図8に示すスモーク板33の小口33aからも光が導出され、この光は、周囲のガラス板34を通過した後、そのガラス板34の小口34aから導出されて、ワークラインWLに沿ってワーカーの後ろの動線領域に沿って均等に光が導出されることになる。LED32自身の発光色やガラス板34の色、スモーク板33における散乱特性やガラス34への入出射時の屈折角などによって、着座者から中間フレーム4の底面を見上げた際の色調や、ガラス34の小口34a方向を見た際の色調を、例えば緑色のような目に優しい色、あるいは青色のようなストレス解消色などとして視認されるように構成することができる。
【0040】
また、スイッチ3bをONにすると、図6〜図8に示すように、ライン構成ビーム22に取り付けた光源ユニット5aのLEDアレー50が発光し、スモーク板53で散乱して、天井に向かって光が拡散することになる。LEDアレー50は、図1に示すワークラインWLに沿ってデスク本体1のほぼ全域に対応する位置に設けられるため、ワークラインWLのどの場所においてもほぼ同一のアンビエント照明がなされる。このため、室内照明の照度を弱くすれば、作業性の高い集中した作業空間を形成することができる。勿論、図10に示すように、補助照明手段5からの照明を反射させる反射部材5xをライン構成ビーム22を利用して取り付ければ、ワーカーの着座空間を明るくする間接照明として利用することもできる。
【0041】
そして、このデスクシステムにおいて、図1→図9に示すようにワークラインWL方向へ机上面Aの連続性を損なわずにデスク本体1の増連を行う際には、前記支柱11の一方を共用して、新たな支柱21xとの間にライン構成ビーム22xを架設するとともに、このライン構成ビーム22xから中間フレーム4xを吊り下げるようにしている。このように、図1→図9、或いは図9→図1などと、デスク本体1の増連、減連が可能であり、これに対応してライン構成ビーム22、22xおよび中間フレーム4、4xの増連、減連が可能なように、机上構造体2の再構築や中間フレーム4の増減を簡単に行い得るものである。
【0042】
以上のように、本実施形態のデスクシステムは、ワークラインWLに沿って複数人が隣接状態で使用可能な机上面Aを有するデスクワーク用のデスク本体1と、前記デスク本体1に一体的に支持された状態で前記机上面Aと天井との間に前記ワークラインWLに沿って間欠的に又は連続的に光源であるLEDチップ32を配置してなる照明手段3とを具備し、この照明手段3のLEDチップ32から前記机上面Aを照明するように構成したものである。
【0043】
このように、照明手段3をデスク本体1に一体的に支持させたので、デスク本体1を居住空間のどの場所に配置しても、机上面Aと対をなしてワークラインWL方向に照明手段3が分布することになる。このため、天井照明に頼れない場所があっても、机上面Aの上にライン照明を有効に構成して、適切な照明を行うことができる。特に、天井よりも近い位置にライン照明を持ち込むと、必要な机上面Aを重点的に照らすタスクライトとしても利用できるので、余分なタスクライトを取り付けずに済むだけでなく、室内照度を落としてエコロジーに配慮した居住空間を構成することも容易となる。
【0044】
勿論、上記照明手段3からの光は、対面使用可能に構成された奥行き方向両側の机上面Aに振り分けられるため、奥行き方向中間位置に配置した共通の照明手段3から効率的なライン照明がなされることになる。
【0045】
具体的には、デスク本体1の自立性を利用して、前記デスク本体1を構成する天板12の使用縁12aに平行なラインを形成するライン構成ビーム22と、このライン構成ビーム22を支持する支柱21とからなる机上構造体2を前記デスク本体1に一体的に設け、この机上構造体2のライン構成ビーム22に沿って前記照明手段3のLEDチップ32を配置している。このように、机上構造体2によって剛性を確保した上で、そのライン構成ビーム22に沿って照明手段3を配置するので、安定したライン照明を構成することができる。そして、ワークラインWLに沿って机上面Aのどの位置に着座しても使用縁12aとライン照明との相対距離が一定となるので、照度差を生じない使用環境を有効に整えることが可能となる。
【0046】
その際、ライン構成ビーム22に支持させて、その下方における所要高さ位置に、当該ライン構成ビーム22に沿って平行に延びる中間フレーム4を設け、この中間フレーム4に前記照明手段3のLEDチップ32を取り付けているので、机上構造体2を構成するライン構成ビーム22の高さに依存せずに、ライン照明を適切な位置に設定することができる。このため、机上構造体2の剛性を損なうことがなく、補助照明手段5の採用のため等に所要の高さを存置しておくことができる。
【0047】
そして、ライン構成ビーム22の上面側に、天井方向を照らす補助照明手段5の光源であるLEDチップ52を更に備え、前記中間フレーム4に取り付けた照明手段3のLEDチップ32、および前記ライン構成ビーム22に設けた補助照明手段5のLEDチップ52に、机上構造体2の内部に導入した配線C1,C2を通じて給電を行い得るようにしているので、照明手段3をタスクライトとして使用し、補助照明手段5をアンビエントライトとして使用して、デスクワーク用の机上面Aを、集中力を高めるワークスペースに作り上げることができる。
【0048】
また、照明手段3を構成するLEDチップ32と、補助照明手段5を構成するLEDチップ52とが、同一のLEDチップ32,52を上下逆向きに取り付けて構成されているので、コスト削減とともに、同じ種類の光源を用いることで照明装置としての発光強度や色調などに統一感を得ることができる。
【0049】
さらに、机上構造体2を構成する支柱21のうち端部に位置する一対の支柱21間の幅寸法が机上面Aの幅寸法に略等しく設定され、その支柱21間にデスクトップパネル6を嵌め込むようにして位置づけているので、机上構造体2とデスクトップパネル6とが見掛け上の一体性を備えるとともに、デスクトップパネル6が本来の目隠し効果以外に、支柱21の倒れ防止の役割も兼ね、後付けで取り付けられる机上構造体2の強度向上に有効に資することとなる。
【0050】
また、このデスクシステムは、ワークラインWL方向へ机上面Aの連続性を損なわずにデスク本体1の増連、減連が可能であり、これに対応してライン構成ビーム22の増連、減連が可能なように机上構造体2をデスク本体1に対して着脱可能に構成している。すなわち、この種の島型のデスクやフリーアドレス制のデスクでは、使用する組織の規模やその組織変更、レイアウト変更等に応じて増連、減連が不可欠である。そこで、上記のようにデスク本体1を自立性のものにして増連、減連を可能とし、机上構造体2もこれに追従して構成できるようにしておけば、机上面Aの増減の変化にライン照明を有効に対応させることができる。
【0051】
その際、ライン構成ビーム22の増連、減連に対応して中間フレーム4の増連、減連が可能なように机上構造体2に中間フレーム4を取り付けているので、上記の効果を実効あらしめることができる。
【0052】
照明手段3に関しては、ワークラインWLに沿ってデスク本体1の机上面Aのほぼ全域に亘り設けられる光源であるLEDチップ32と、このLEDチップ32からの光を拡散させつつ机上面Aの奥行き内にほぼ収める導光部であるスモーク板33とを具備しているので、ワークラインWLに沿ってどこに座っても均等な照度が得られ、奥行き方向にも光の拡散によって適切な照度を形成することができる。
【0053】
その照明手段3は、下向きに配置されて蛍光灯よりも高い指向性を示す光源たる上記のLEDチップ32と、このLEDチップ32からの光を机上面A上に重点的に拡散させる導光部たるスモーク板33とを組み合わせたものであるので、指向性の高い光源を適切に導光することによって、スモーク板33の誘導特性によって机上面Aの照度分布を適切に制御することができる。
【0054】
特に導光部に、光源の下方に配置されて光を散乱させるスモーク板33を採用することによって、簡単かつ安価な構造で机上面Aに光を有効に拡散させることが可能となっているものである。
【0055】
また、導光部は、光源の下方に配置されて光を机上面Aの使用縁12a側に重点的に散乱させる上記のスモーク板33以外に、このスモーク板33の下方に配置されたデスクトップパネル6も、図8に示すように入射した光を机上面Aの反使用縁12b側に向けて反射させる導光部としての役割を担うので、使用縁12aに近い位置はスモーク板33から直接照明され、反使用縁12bに近い位置はデスクトップパネル6を介して間接照明される状態となり、机上面A全体を照明するとともに、作業エリアに応じた照度分布を構成することができる。
【0056】
そして、そのスモーク板33の小口33aからも、ワークラインWLに沿ってほぼ均等に光が導出されるように構成しているので、ワークラインWLに平行なワーカーの動線上にもライン照明が有効になされることになる。
【0057】
さらにまた、この机上構造体2は後付けでデスク本体1に着脱可能とされ、また簡単に撤去することができるため、オプションとして利用することができるほか、既存のデスクシステムにも簡単に適用できる実用性の高いものとして利用に供することができる。
【0058】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0059】
例えば、中間フレームは支柱に支持させて取り付けることもできるし、光源は上記のようなLED等の点光源を複数間欠的に配列する態様に変えて、連続的な光源を用いることも可能である。
また、上記実施形態のライン構成ビーム22は、ワイヤ42の実質的な長さを通じて中間フレーム4の高さ設定ができるものであるが、図11に示すようにそのワイヤ42の繰り出し長さを簡単に調整できる調整手段42xを設けて積極的に高さ変更可能とすれば、ライン照明の高さをワーカーが適切に設定できる環境を整えることができる。
【0060】
勿論、中間フレーム4を採用せず、図12に示すように、ライン構成ビーム22に照明手段3を直接配置して机上面Aを照らすようにしても上記に準じた作用効果が奏される。この場合、同図に示すように支柱21yをテレスコープ状にしてそれ自体を上下に可動とする構成を採用すれば、照度調整を有効に行うことができる。或いは、図11の構成の支柱に代えて図12の支柱21yを採用するなどして、ライン構成ビーム22および中間フレーム4の双方を上下位置変更可能とすれば、タスクライトによる照度の調整と、アンビエントライトによるアンビエント効果の調整とを両立して適切に行うことができる。図12の態様では、ライン構成ビーム22に天井方向を照らす補助照明手段5を同時に組み込んでおくことが有用である。補助照明手段5は、必ずしもライン照明である必要はなく、例えば図13に示すような部分的な光源132を採用しても構わない。
【0061】
また、図14に示すように、天板が、使用縁112a側に凹部112xを有し、その凹部112xの両側の机上面Aを二人が隣接状態で使用可能な異形天板112である場合は、デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体1を構成する前記天板112の凹部112xに近づくほど使用縁112a側に迫り出すラインを形成するライン構成ビーム122と、このライン構成ビーム122を支持する支柱121とからなる机上構造体102をデスク本体に一体的に設け、この机上構造体102のライン構成ビーム122に沿って照明手段103の光源を配置するようにしてもよい。
【0062】
このような異形天板102では、ワークラインWLは利用者の隣接境界に近づくほど浅くなるので、光源を上記のように配置することで、ワークラインWLに沿ったライン照明を適切に構成することができるようになる。
【0063】
さらに、図15に示すように、デスクトップパネル6と支柱21とを抜脱し得ないように凹凸の嵌め合い部Z等を通じて係り合わせ、その支柱21の上方位置において支柱21、21間をライン構成ビーム22で連結して机上構造体2を構成すれば、部品点数を削減しつつ、机上構造体2の構築とデスクトップパネル6の取り付けとを同時に実現し、両者の一体性も高めることができる。
【0064】
さらにまた、図16に示すように、デスクトップパネル106を導光部とし、このデスクトップパネル106を光源103の直下に配置して、小口106aより入光させた光をパネル面106bから厚み方向に放射させるように構成することもできる。このようにすると、デスクトップパネル106全体が面光源として機能し、机上面Aにより近い位置から全体を効率よく照明できるようになる。
【0065】
勿論、有機ELを用いてパネルを構成し、デスクトップパネルとして利用する態様も可能である。
【0066】
加えて、照明手段からの光を奥行き方向に振り分ける構成として、上記実施形態では、図17(a)に示すように導光部である平板状のスモーク板33を用いたが、同図(b)に示すように奥行き方向両側の机上面に対面するように傾斜角度を異ならせた導光板333を用いてもよいし、同図(c)に示すように湾曲した導光板433を用いることもできる。
【0067】
さらにまた、図18に示すように、ワークラインWL2が円形天板212に沿って周回状に設定され、使用縁212aに沿って複数人が机上面Bを隣接状態で、また対面状態で使用可能なデスク本体201を採用する場合には、そのデスク本体201に一体的に支持された状態で前記机上面Bと天井との間に照明手段300の光源300aを、ワークラインWL2に沿って一定の照度が得られるように中心からラジアル方向に放射状に分布させて設けてもよい。このようにしても、照明手段300の光源300aから机上面Bを適切に照明することができるので、上記に準じた作用効果が奏される。この場合、照明手段300は円形天板212の中心から突出させた支柱221に支持させるようにし、その支柱221は、昇降可能に構成して照度調整機能を持たせるようにすることも有用である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施形態に係るデスクシステムの全体斜視図。
【図2】同要部分解斜視図。
【図3】同実施形態の机上構造体を一部破断して示す部分拡大正面図。
【図4】同実施形態における照明手段の構成を示す図。
【図5】同照明手段の構成を示す斜視図。
【図6】同実施形態にける補助照明手段の構成を示す斜視図。
【図7】同実施形態の作用を説明するための斜視図。
【図8】同模式的な側面図。
【図9】同実施形態の机上面を増設した状態を示す全体斜視図。
【図10】同実施形態の変形例を示す斜視図。
【図11】本発明の他の実施形態を示す模式的な斜視図。
【図12】本発明のさらに他の実施形態を示す模式的な斜視図。
【図13】本発明の上記以外の実施形態を示す模式的な斜視図。
【図14】本発明を異形天板に適用した変形例を示す模式的な平面図。
【図15】本発明に係るデスクトップパネルの他の取付態様を示す斜視図。
【図16】本発明の光源に関する他の構成の導光部を示す模式図。
【図17】本発明の光源に関するさらに他の構成の導光部を示す模式図。
【図18】上記以外の構成例を示す斜視図。
【符号の説明】
【0069】
WL、WL2…ワークライン
1、201…デスク本体
2…机上構造体
3、103…照明手段
4…中間フレーム
5…補助照明手段
6…デスクトップパネル
12、112…天板
12a、112a…使用縁
21、121…支柱
22、122…ライン構成ビーム
32…光源(LEDチップ)
33…導光部(スモーク板)
33a…小口
52…光源(LEDチップ)
106…導光部(デスクトップパネル)
106a…小口
112x…凹部
A,B…机上面
C1,C2…配線
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスクを利用してオフィス等に適切な照明環境を構築できるようにしたデスクシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
オフィス等では、特許文献1等に示されるように、島型配置を採用したり、フリーアドレス制を採用する場合に、複数人が隣接状態で使用可能な大型の机上面を構成することが少なくない。
【0003】
一方、オフィスの建築構造物には、通常、適宜位置にライン照明等の天井照明が施されているのが一般的であり、机上面にもある程度の照度が得られるようになっている。
【特許文献1】特開2005−102928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、デスク等のレイアウトは天井照明に沿ってなされるとは限らず、天井照明から外れた位置で照度不足に陥ったり、天井照明の照度そのものがデスクワークを行う上で不十分な場合も少なくない。そして、照度不足の場合でも、多少の我慢で足りる場合には別段の対処をせずに使用し続けるケースが少なくなく、業務に支障が生じる段階になって適宜個別にタスクライト等を導入して照度を補っているのが実状である。このため、ワーカーに負担を掛けずに適切なオフィス環境を構築するためには、照明環境により配慮した居住空間を全体として設計しておくことが不可欠である。
【0005】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、天井照明に頼らず、またレイアウトの如何によらずに、デスクのレイアウトに付随して机上面の照明を適切に構成できるようにした、新規有用なデスクシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】
すなわち、本発明のデスクシステムは、ワークラインに沿って複数人が隣接状態で使用可能な机上面を有するデスクワーク用のデスク本体と、前記デスク本体に一体的に支持された状態で前記机上面と天井との間に前記ワークラインに沿って間欠的に又は連続的に光源を配置してなる照明手段とを具備し、この照明手段の光源から前記机上面を照明するように構成したことを特徴とする。
【0008】
このように構成すると、照明手段はデスク本体に一体的に支持されるので、デスク本体を居住空間のどの場所に配置しても、机上面と対をなしてワークライン方向に分布することになる。このため、天井照明に頼れない場所があっても、机上面の上にライン照明を有効に構成して、適切な照明を行うことができる。特に、天井よりも近い位置にライン照明を持ち込むと、必要な机上面を重点的に照らすタスクライトとしても利用できるので、余分なタスクライトを取り付けずに済むだけでなく、室内照度を落として環境に配慮した居住空間を構成することも容易となる。
【0009】
或いは、両面デスクを採用する場合には、ワークラインに沿って複数人が隣接状態で使用可能かつ奥行き方向に対面状態で使用可能な机上面を有するデスクワーク用のデスク本体と、前記デスク本体に一体的に支持された状態で前記机上面と天井との間に前記ワークラインに沿って間欠的に又は連続的に光源を配置してなる照明手段とを具備し、この照明手段から奥行き方向両側に振り分けて前記机上面を照明するように構成することで、上記のライン照明が、奥行き方向両側の机上面をカバーすることになる。
【0010】
具体的な実施の態様としては、デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体を構成する天板の使用縁にほぼ平行なラインを形成するライン構成ビームと、このライン構成ビームを支持する支柱とからなる机上構造体を前記デスク本体に一体的に設け、この机上構造体のライン構成ビームに沿って前記照明手段の光源を配置しているものが挙げられる。
【0011】
或いは、天板が、使用縁側に凹部を有し、その凹部の両側の机上面を隣接状態で使用可能な異形天板である場合には、デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体を構成する前記天板の凹部に近づくほど使用縁側に迫り出すラインを形成するライン構成ビームと、このライン構成ビームを支持する支柱とからなる机上構造体をデスク本体に一体的に設け、この机上構造体のライン構成ビームに沿って前記照明手段の光源を配置して構成することも有用である。
【0012】
ライン照明の照度をシンプルな構造で調整可能とするためには、ライン構成ビームが支柱に対して高さ変更可能に設けられていることが望ましい。
【0013】
ライン照明の照度をライン構成ビームの高さに依存せずに設定可能とするためには、ライン構成ビーム又は支柱に支持させて、このライン構成ビームに沿って平行に延びる中間フレームを前記ライン構成ビームの下方における所要高さ位置に設け、この中間フレームに前記照明手段の光源を取り付けていることが好ましい。
【0014】
かかる照度の設定を容易に調整可能とするためには、中間フレームが、ライン構成ビーム又は支柱に高さ変更可能に取り付けられていることが特に望ましい。
【0015】
より業務に集中できる作業環境を適切に構築するためには、ライン構成ビームの上面側に、天井方向を照らす補助照明手段の光源を更に備え、前記中間フレームに取り付けた照明手段の光源、および前記ライン構成ビームに設けた補助照明手段の光源に、机上構造体の内部に導入した配線を通じて給電を行い得るようにして、ライン照明とともにアンビエント照明を導入していることが有効となる。
【0016】
この場合も、ライン照明やアンビエント照明の照度調整を有効に行うためには、照明手段又は補助照明手段の何れか一方もしくは双方が上下方向に可変とされていることが好ましい。
【0017】
このような2種類の照明手段を適切に併用するためには、照明手段を構成する光源と、補助照明手段を構成する光源とが、同一の光源要素を上下逆向きに取り付けて構成されていることが好適である。
【0018】
デスクの構成要素を付加する構成が机上構造体の強度向上にも繋がる構成にするためには、机上構造体を構成する支柱のうち端部に位置する一対の支柱間の幅寸法が机上面の幅寸法に略等しく設定され、その支柱間にデスクトップパネルを嵌め込むように位置づけているものが好ましい。
【0019】
或いは、デスクトップパネルを支持する支柱を机上構造体の支柱とし、その上端部に当該机上構造体を構成するライン構成ビームを取り付けるように構成すれば、部品点数の削減も同時に果たすことができる。
【0020】
このデスクシステムを、組織の規模やレイアウト変更に容易に対応可能とするためには、ワークライン方向へ机上面の連続性を損なわずにデスク本体の増連、減連を可能にするとともに、これに対応してライン構成ビームの増連、減連が可能なように机上構造体をデスク本体に対して着脱可能に構成していることが望ましい。
【0021】
中間フレームを採用する場合には、ワークライン方向へ机上面の連続性を損なわずにデスク本体の増連、減連を可能にするとともに、これに対応してライン構成ビームおよび中間フレームの増連、減連が可能なように机上構造体に中間フレームを取り付けるようにしていることが好ましい。
【0022】
照度の均一化に資するためには、照明手段が、ワークラインに沿ってデスク本体の机上面のほぼ全域に亘り設けられる光源と、この光源からの光の拡散を机上面の奥行き内にほぼ収める導光部とを具備していることが有効となる。
【0023】
特に、照度分布を適切に制御するためには、照明手段が、下向きに配置されて蛍光灯よりも高い指向性を示すLED等の光源と、この光源からの光を机上面上に重点的に拡散させる導光部とを具備していることが望ましい。
【0024】
この場合の導光部は、光源の下方に配置されて光を散乱させるスモーク板を備えていることが好適である。
【0025】
机上面全体の照度構成をより簡単、有効に行うためには、導光部が、光源の下方に配置されて光を机上面の使用縁側に重点的に散乱させるスモーク板と、前記スモーク板の下方に配置されて入射した光を机上面の反使用縁側に向けて反射させるデスクトップパネルとを備えていることが好適である。
【0026】
ワークエリアの周辺の動線空間にも適切な照明環境を整えるためには、スモーク板の小口からワークラインに沿ってほぼ均等に光が導出されるように構成していることが望ましい。
【0027】
導光部の他の態様としては、光源の直下に配置されて小口より光を入光させ、その光をパネル面から厚み方向に放射するデスクトップパネルを備え、このデスクトップパネルを面光源として利用するものが挙げられる。
【0028】
上記の机上構造体をデスク本体に着脱可能に構成しておけば、このデスクシステムを事後的に構成するためのオプションとして有効に利用することができ、本デスクシステムから通常のデスクシステムに切り替えるとも容易となる利用態様を実現することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、以上説明した構成であるから、天井照明に頼らず、またレイアウトの如何によらずに、デスクのレイアウトに付随して机上面を適切にライン照明することができ、ワークラインに沿って照度差が生じることを解消して、適切な照明環境を整えることを可能にした、新規有用なデスクシステムを提供することができる。特に、ライン照明を机上面に近い位置に持ち込むことで、タスクライトとしての照度を有効に実現でき、逆に室内照明の照度を抑えて集中し易い環境の整備、節電によるエコロジー対策も必要に応じて容易に図ることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0031】
この実施形態のデスクシステムは、図1に示すように、デスク本体1に門形の机上構造体2を後付けによって取り付け可能とし、この机上構造体2の一部に設けた照明手段3から机上面Aを照明するように構成したものである。
【0032】
デスク本体1は、パネル状をなす一対の端部脚11、11の間に幅広な矩形状の天板12を、奥行き方向に対をなすように架け渡して取り付けたもので、机上面Aを複数人が横並びで使用する状態と、机上面Aを対面位置で使用する状態とを同時にとり得るように構成される。ワーカーが横並びに隣接して着座する方向すなわち天板幅方向を本実施形態においてワークラインWLと称する。天板増連時には、端部脚11を図9に示すような中間脚13に交換するとともに、新たに増設した端部脚11xとの間に増連用の天板12xを支持させることができる。中間脚13はT字状をなし、ワゴン等を干渉しない状態で挿入可能な下肢空間Sを連続的に形成することができるものである。この中間脚13は、一体で構成することもできるが、逆L字状の脚要素を背合わせに突き合わせて構成してもよい。このデスク本体1は、図2に示すように、左右の端部脚11,11の間を架材14を架設して自立可能に連結したもので、天板12はこの架材14に載せ置いて固定される。その際、一対の天板12,12の反使用縁12b、12b間に、配線の落とし込み用の間隙δが形成されるようにしている。そして、デスク本体1の一部、この実施形態では端部脚11の内面における前記間隙δが存在する位置に、オプションを取り付けるためのオプション取付部15を剛性のある金具等を利用して設けている。なお、この天板12の反使用縁12b側の下方には、机上のOA機器類の配線やアダプタ等を収納するための図1に示す配線トレイ16が前記架材14等に支持させて取り付けてある。
【0033】
机上構造体2は、机上面Aの邪魔にならない位置から垂直に起立して頭上の邪魔にならない位置に展開される門形のもので、図2に示すように、前記オプション取付部15に下端部をねじ止めされる一対の支柱21と、これらの支柱21の上端部間を連結する位置に配置されて端部を支柱21にねじ止めされるビーム22とを具備する。図1に示すように、一対の支柱21、21間の外法寸法は、机上面Aの幅寸法に略等しく設定されている。ビーム22は、ワークラインWLに沿った照明ラインLLを構成するという意味で、ライン構成ビームと称する。このライン構成ビーム22は天板12の使用縁12aに平行に延びている。支柱21およびライン構成ビーム22は角パイプ状のもので、中空部に配線を挿し通すことが可能であり、図2及び図3に示すように、支柱21の下端近傍の1箇所と上端ないし上端近傍の2箇所の内側面にそれぞれ配線導出入口21a、21b、21cを設けている。最上位の配線導出入口21cの下に位置する配線導出入口21bからはライン構成ビーム22の下方に第1の配線C1が導出可能とされ、最上位の配線導出入口21cからはライン構成ビーム22の上方に第2の配線C2が導出可能とされている。ライン構成ビーム22の下方に導出される第1の配線C1は、当該ライン構成ビーム22の下方に取り付けた図1及び図3に示す配線トレイ23に収めることができ、この配線トレイ23を前後から隠蔽する位置に前記ライン構成ビーム22に取り付けた化粧カバー24が垂下している。
【0034】
そして、本実施形態では、前記机上構造体2の支柱21およびライン構成ビーム22からなるフレーム構造の内側におけるライン構成ビーム22よりも低い所要位置に、図1及び図3に示す中間フレーム4を配置し、この中間フレーム4に、照明手段3を構成する光源ユニット3a(図5参照)を取り付けている。
【0035】
中間フレーム4は、図1に示すように端部が閉じた角パイプ状のもので、ライン構成ビーム22よりもわずかに短寸に設定され、上壁41の2箇所がワイヤ42を介してライン構成ビーム22に吊り下げられている。中間フレーム4の取り付け高さは、ワイヤ42の長さによって設定される。一方、図4及び図5に示す光源ユニット3aは、短冊状の基板31の下面に所定ピッチで光源であるLEDチップ32をマウントし、そのLEDチップ32を導光部である短冊状のスモーク板33で覆ってLEDアレー30を構成したもので、このLEDアレー30を中間フレーム4の底壁42にねじにより取り付けている。また、光源ユニット3aの一部の構成要素として、ガラス板34を採用している。このガラス板34は、短手寸法が中間フレーム4よりも幅広かつ長手寸法が中間フレーム4のそれよりも若干長尺な形状をなすもので、中心部に前記LEDアレー30を収容する矩形状の窓34aを肉厚方向に貫通させている。そして、この窓34a内に前記LEDアレー30が位置するようにして、このガラス板34を前記中間フレーム4の底壁42にねじにより取り付けている。スモーク板33は、上面側にLEDから光が入光すると、厚み方向に通過する際に内部で散乱して、図5(c)に示すように下面側から光を拡散させて放出することができるものである。
【0036】
また、この実施形態は、図6に示すように、前記机上構造体2を構成するライン構成ビーム22の上壁に凹部22aを設け、この凹部22a内に、LEDアレー30とほぼ同様に光源であるLEDチップ52をマウントした基板51の上をスモーク板53で覆ったLEDアレー50を有する光源ユニット5aを、発光面を上向きにして配置している。この光源ユニット5aは、本発明の補助照明手段5を構成するもので、下向きのライン照明を構成する前記光源ユニット3aに対して、当該補助照明手段5はこれと平行な上向きのライン照明を構成し、同図(c)に示すようにスモーク板53で拡散しながら天井方向を照らすことができるものである。
【0037】
そして、図3に示した第1の配線C1を中間フレーム4に取り付けた図5に示す照明手段3のLEDアレー30に接続し、図3に示した第2の配線C2を前記ライン構成ビーム22に設けた図6に示す補助照明手段5のLEDアレー50に接続している。図1に示すように、中間フレーム4の頂壁41には、照明手段3を構成するLEDアレー30をON/OFFするスイッチ3bが設けられ、支柱21の内面には、補助照明手段5を構成するLEDアレー50をON/OFFするスイッチ5bが設けられている。
【0038】
さらに、この実施形態は、前記左右の支柱21、21の内面間に緊密に収まるように、図1〜図3に示すデスクトップパネル6を配置している。このデスクトップパネル6は、デスク本体1の架材14に開口17aを有する支持杆取付部17を設け、この支持杆取付部17に、上方から支持杆61の付帯したデスクトップパネル6を落とし込んで、その下面側に設けた前記支持杆取付部17の開口17aに支持杆61を挿入することによって取り付けたものであり、デスクトップパネル6は前記配線落とし込み用の空隙δのほぼ真上に位置し、机上構造体2の支柱21及びライン構成ビーム22からなるフレーム構造の肉厚内に収まるものである。この実施形態におけるデスクトップパネル6のパネル面は、光の反射効率の高い光沢面に仕上げられている。
【0039】
このような構成において、スイッチ3bをONにすると、図5、図7及び図8に示すように、中間フレーム4に取り付けた光源ユニット3aのLEDアレー30が発光し、スモーク板33で散乱して、机上面Aに光が拡散して到達する。LEDアレー30は、図1に示すワークラインWLに沿ってデスク本体1の机上面Aのほぼ全域をカバーする位置に設けられるため、ワークラインWLのどの場所においてもほぼ同一の照明環境が得られる。また、スモーク板33からの拡散範囲を机上面Aの奥行き内にほぼ収まる範囲に設定しておけば、光の漏れを効率よく防止しつつ、机上面Aを的確に照明することが可能である。この実施形態では、図5及び図8に示すスモーク板33の小口33aからも光が導出され、この光は、周囲のガラス板34を通過した後、そのガラス板34の小口34aから導出されて、ワークラインWLに沿ってワーカーの後ろの動線領域に沿って均等に光が導出されることになる。LED32自身の発光色やガラス板34の色、スモーク板33における散乱特性やガラス34への入出射時の屈折角などによって、着座者から中間フレーム4の底面を見上げた際の色調や、ガラス34の小口34a方向を見た際の色調を、例えば緑色のような目に優しい色、あるいは青色のようなストレス解消色などとして視認されるように構成することができる。
【0040】
また、スイッチ3bをONにすると、図6〜図8に示すように、ライン構成ビーム22に取り付けた光源ユニット5aのLEDアレー50が発光し、スモーク板53で散乱して、天井に向かって光が拡散することになる。LEDアレー50は、図1に示すワークラインWLに沿ってデスク本体1のほぼ全域に対応する位置に設けられるため、ワークラインWLのどの場所においてもほぼ同一のアンビエント照明がなされる。このため、室内照明の照度を弱くすれば、作業性の高い集中した作業空間を形成することができる。勿論、図10に示すように、補助照明手段5からの照明を反射させる反射部材5xをライン構成ビーム22を利用して取り付ければ、ワーカーの着座空間を明るくする間接照明として利用することもできる。
【0041】
そして、このデスクシステムにおいて、図1→図9に示すようにワークラインWL方向へ机上面Aの連続性を損なわずにデスク本体1の増連を行う際には、前記支柱11の一方を共用して、新たな支柱21xとの間にライン構成ビーム22xを架設するとともに、このライン構成ビーム22xから中間フレーム4xを吊り下げるようにしている。このように、図1→図9、或いは図9→図1などと、デスク本体1の増連、減連が可能であり、これに対応してライン構成ビーム22、22xおよび中間フレーム4、4xの増連、減連が可能なように、机上構造体2の再構築や中間フレーム4の増減を簡単に行い得るものである。
【0042】
以上のように、本実施形態のデスクシステムは、ワークラインWLに沿って複数人が隣接状態で使用可能な机上面Aを有するデスクワーク用のデスク本体1と、前記デスク本体1に一体的に支持された状態で前記机上面Aと天井との間に前記ワークラインWLに沿って間欠的に又は連続的に光源であるLEDチップ32を配置してなる照明手段3とを具備し、この照明手段3のLEDチップ32から前記机上面Aを照明するように構成したものである。
【0043】
このように、照明手段3をデスク本体1に一体的に支持させたので、デスク本体1を居住空間のどの場所に配置しても、机上面Aと対をなしてワークラインWL方向に照明手段3が分布することになる。このため、天井照明に頼れない場所があっても、机上面Aの上にライン照明を有効に構成して、適切な照明を行うことができる。特に、天井よりも近い位置にライン照明を持ち込むと、必要な机上面Aを重点的に照らすタスクライトとしても利用できるので、余分なタスクライトを取り付けずに済むだけでなく、室内照度を落としてエコロジーに配慮した居住空間を構成することも容易となる。
【0044】
勿論、上記照明手段3からの光は、対面使用可能に構成された奥行き方向両側の机上面Aに振り分けられるため、奥行き方向中間位置に配置した共通の照明手段3から効率的なライン照明がなされることになる。
【0045】
具体的には、デスク本体1の自立性を利用して、前記デスク本体1を構成する天板12の使用縁12aに平行なラインを形成するライン構成ビーム22と、このライン構成ビーム22を支持する支柱21とからなる机上構造体2を前記デスク本体1に一体的に設け、この机上構造体2のライン構成ビーム22に沿って前記照明手段3のLEDチップ32を配置している。このように、机上構造体2によって剛性を確保した上で、そのライン構成ビーム22に沿って照明手段3を配置するので、安定したライン照明を構成することができる。そして、ワークラインWLに沿って机上面Aのどの位置に着座しても使用縁12aとライン照明との相対距離が一定となるので、照度差を生じない使用環境を有効に整えることが可能となる。
【0046】
その際、ライン構成ビーム22に支持させて、その下方における所要高さ位置に、当該ライン構成ビーム22に沿って平行に延びる中間フレーム4を設け、この中間フレーム4に前記照明手段3のLEDチップ32を取り付けているので、机上構造体2を構成するライン構成ビーム22の高さに依存せずに、ライン照明を適切な位置に設定することができる。このため、机上構造体2の剛性を損なうことがなく、補助照明手段5の採用のため等に所要の高さを存置しておくことができる。
【0047】
そして、ライン構成ビーム22の上面側に、天井方向を照らす補助照明手段5の光源であるLEDチップ52を更に備え、前記中間フレーム4に取り付けた照明手段3のLEDチップ32、および前記ライン構成ビーム22に設けた補助照明手段5のLEDチップ52に、机上構造体2の内部に導入した配線C1,C2を通じて給電を行い得るようにしているので、照明手段3をタスクライトとして使用し、補助照明手段5をアンビエントライトとして使用して、デスクワーク用の机上面Aを、集中力を高めるワークスペースに作り上げることができる。
【0048】
また、照明手段3を構成するLEDチップ32と、補助照明手段5を構成するLEDチップ52とが、同一のLEDチップ32,52を上下逆向きに取り付けて構成されているので、コスト削減とともに、同じ種類の光源を用いることで照明装置としての発光強度や色調などに統一感を得ることができる。
【0049】
さらに、机上構造体2を構成する支柱21のうち端部に位置する一対の支柱21間の幅寸法が机上面Aの幅寸法に略等しく設定され、その支柱21間にデスクトップパネル6を嵌め込むようにして位置づけているので、机上構造体2とデスクトップパネル6とが見掛け上の一体性を備えるとともに、デスクトップパネル6が本来の目隠し効果以外に、支柱21の倒れ防止の役割も兼ね、後付けで取り付けられる机上構造体2の強度向上に有効に資することとなる。
【0050】
また、このデスクシステムは、ワークラインWL方向へ机上面Aの連続性を損なわずにデスク本体1の増連、減連が可能であり、これに対応してライン構成ビーム22の増連、減連が可能なように机上構造体2をデスク本体1に対して着脱可能に構成している。すなわち、この種の島型のデスクやフリーアドレス制のデスクでは、使用する組織の規模やその組織変更、レイアウト変更等に応じて増連、減連が不可欠である。そこで、上記のようにデスク本体1を自立性のものにして増連、減連を可能とし、机上構造体2もこれに追従して構成できるようにしておけば、机上面Aの増減の変化にライン照明を有効に対応させることができる。
【0051】
その際、ライン構成ビーム22の増連、減連に対応して中間フレーム4の増連、減連が可能なように机上構造体2に中間フレーム4を取り付けているので、上記の効果を実効あらしめることができる。
【0052】
照明手段3に関しては、ワークラインWLに沿ってデスク本体1の机上面Aのほぼ全域に亘り設けられる光源であるLEDチップ32と、このLEDチップ32からの光を拡散させつつ机上面Aの奥行き内にほぼ収める導光部であるスモーク板33とを具備しているので、ワークラインWLに沿ってどこに座っても均等な照度が得られ、奥行き方向にも光の拡散によって適切な照度を形成することができる。
【0053】
その照明手段3は、下向きに配置されて蛍光灯よりも高い指向性を示す光源たる上記のLEDチップ32と、このLEDチップ32からの光を机上面A上に重点的に拡散させる導光部たるスモーク板33とを組み合わせたものであるので、指向性の高い光源を適切に導光することによって、スモーク板33の誘導特性によって机上面Aの照度分布を適切に制御することができる。
【0054】
特に導光部に、光源の下方に配置されて光を散乱させるスモーク板33を採用することによって、簡単かつ安価な構造で机上面Aに光を有効に拡散させることが可能となっているものである。
【0055】
また、導光部は、光源の下方に配置されて光を机上面Aの使用縁12a側に重点的に散乱させる上記のスモーク板33以外に、このスモーク板33の下方に配置されたデスクトップパネル6も、図8に示すように入射した光を机上面Aの反使用縁12b側に向けて反射させる導光部としての役割を担うので、使用縁12aに近い位置はスモーク板33から直接照明され、反使用縁12bに近い位置はデスクトップパネル6を介して間接照明される状態となり、机上面A全体を照明するとともに、作業エリアに応じた照度分布を構成することができる。
【0056】
そして、そのスモーク板33の小口33aからも、ワークラインWLに沿ってほぼ均等に光が導出されるように構成しているので、ワークラインWLに平行なワーカーの動線上にもライン照明が有効になされることになる。
【0057】
さらにまた、この机上構造体2は後付けでデスク本体1に着脱可能とされ、また簡単に撤去することができるため、オプションとして利用することができるほか、既存のデスクシステムにも簡単に適用できる実用性の高いものとして利用に供することができる。
【0058】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0059】
例えば、中間フレームは支柱に支持させて取り付けることもできるし、光源は上記のようなLED等の点光源を複数間欠的に配列する態様に変えて、連続的な光源を用いることも可能である。
また、上記実施形態のライン構成ビーム22は、ワイヤ42の実質的な長さを通じて中間フレーム4の高さ設定ができるものであるが、図11に示すようにそのワイヤ42の繰り出し長さを簡単に調整できる調整手段42xを設けて積極的に高さ変更可能とすれば、ライン照明の高さをワーカーが適切に設定できる環境を整えることができる。
【0060】
勿論、中間フレーム4を採用せず、図12に示すように、ライン構成ビーム22に照明手段3を直接配置して机上面Aを照らすようにしても上記に準じた作用効果が奏される。この場合、同図に示すように支柱21yをテレスコープ状にしてそれ自体を上下に可動とする構成を採用すれば、照度調整を有効に行うことができる。或いは、図11の構成の支柱に代えて図12の支柱21yを採用するなどして、ライン構成ビーム22および中間フレーム4の双方を上下位置変更可能とすれば、タスクライトによる照度の調整と、アンビエントライトによるアンビエント効果の調整とを両立して適切に行うことができる。図12の態様では、ライン構成ビーム22に天井方向を照らす補助照明手段5を同時に組み込んでおくことが有用である。補助照明手段5は、必ずしもライン照明である必要はなく、例えば図13に示すような部分的な光源132を採用しても構わない。
【0061】
また、図14に示すように、天板が、使用縁112a側に凹部112xを有し、その凹部112xの両側の机上面Aを二人が隣接状態で使用可能な異形天板112である場合は、デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体1を構成する前記天板112の凹部112xに近づくほど使用縁112a側に迫り出すラインを形成するライン構成ビーム122と、このライン構成ビーム122を支持する支柱121とからなる机上構造体102をデスク本体に一体的に設け、この机上構造体102のライン構成ビーム122に沿って照明手段103の光源を配置するようにしてもよい。
【0062】
このような異形天板102では、ワークラインWLは利用者の隣接境界に近づくほど浅くなるので、光源を上記のように配置することで、ワークラインWLに沿ったライン照明を適切に構成することができるようになる。
【0063】
さらに、図15に示すように、デスクトップパネル6と支柱21とを抜脱し得ないように凹凸の嵌め合い部Z等を通じて係り合わせ、その支柱21の上方位置において支柱21、21間をライン構成ビーム22で連結して机上構造体2を構成すれば、部品点数を削減しつつ、机上構造体2の構築とデスクトップパネル6の取り付けとを同時に実現し、両者の一体性も高めることができる。
【0064】
さらにまた、図16に示すように、デスクトップパネル106を導光部とし、このデスクトップパネル106を光源103の直下に配置して、小口106aより入光させた光をパネル面106bから厚み方向に放射させるように構成することもできる。このようにすると、デスクトップパネル106全体が面光源として機能し、机上面Aにより近い位置から全体を効率よく照明できるようになる。
【0065】
勿論、有機ELを用いてパネルを構成し、デスクトップパネルとして利用する態様も可能である。
【0066】
加えて、照明手段からの光を奥行き方向に振り分ける構成として、上記実施形態では、図17(a)に示すように導光部である平板状のスモーク板33を用いたが、同図(b)に示すように奥行き方向両側の机上面に対面するように傾斜角度を異ならせた導光板333を用いてもよいし、同図(c)に示すように湾曲した導光板433を用いることもできる。
【0067】
さらにまた、図18に示すように、ワークラインWL2が円形天板212に沿って周回状に設定され、使用縁212aに沿って複数人が机上面Bを隣接状態で、また対面状態で使用可能なデスク本体201を採用する場合には、そのデスク本体201に一体的に支持された状態で前記机上面Bと天井との間に照明手段300の光源300aを、ワークラインWL2に沿って一定の照度が得られるように中心からラジアル方向に放射状に分布させて設けてもよい。このようにしても、照明手段300の光源300aから机上面Bを適切に照明することができるので、上記に準じた作用効果が奏される。この場合、照明手段300は円形天板212の中心から突出させた支柱221に支持させるようにし、その支柱221は、昇降可能に構成して照度調整機能を持たせるようにすることも有用である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施形態に係るデスクシステムの全体斜視図。
【図2】同要部分解斜視図。
【図3】同実施形態の机上構造体を一部破断して示す部分拡大正面図。
【図4】同実施形態における照明手段の構成を示す図。
【図5】同照明手段の構成を示す斜視図。
【図6】同実施形態にける補助照明手段の構成を示す斜視図。
【図7】同実施形態の作用を説明するための斜視図。
【図8】同模式的な側面図。
【図9】同実施形態の机上面を増設した状態を示す全体斜視図。
【図10】同実施形態の変形例を示す斜視図。
【図11】本発明の他の実施形態を示す模式的な斜視図。
【図12】本発明のさらに他の実施形態を示す模式的な斜視図。
【図13】本発明の上記以外の実施形態を示す模式的な斜視図。
【図14】本発明を異形天板に適用した変形例を示す模式的な平面図。
【図15】本発明に係るデスクトップパネルの他の取付態様を示す斜視図。
【図16】本発明の光源に関する他の構成の導光部を示す模式図。
【図17】本発明の光源に関するさらに他の構成の導光部を示す模式図。
【図18】上記以外の構成例を示す斜視図。
【符号の説明】
【0069】
WL、WL2…ワークライン
1、201…デスク本体
2…机上構造体
3、103…照明手段
4…中間フレーム
5…補助照明手段
6…デスクトップパネル
12、112…天板
12a、112a…使用縁
21、121…支柱
22、122…ライン構成ビーム
32…光源(LEDチップ)
33…導光部(スモーク板)
33a…小口
52…光源(LEDチップ)
106…導光部(デスクトップパネル)
106a…小口
112x…凹部
A,B…机上面
C1,C2…配線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークラインに沿って複数人が隣接状態で使用可能な机上面を有するデスクワーク用のデスク本体と、前記デスク本体に一体的に支持された状態で前記机上面と天井との間に前記ワークラインに沿って間欠的に又は連続的に光源を配置してなる照明手段とを具備し、この照明手段の光源から前記机上面を照明するように構成したことを特徴とするデスクシステム。
【請求項2】
ワークラインに沿って複数人が隣接状態で使用可能かつ奥行き方向に対面状態で使用可能な机上面を有するデスクワーク用のデスク本体と、前記デスク本体に一体的に支持された状態で前記机上面と天井との間に前記ワークラインに沿って間欠的に又は連続的に光源を配置してなる照明手段とを具備し、この照明手段から奥行き方向両側に振り分けて前記机上面を照明するように構成したことを特徴とするデスクシステム。
【請求項3】
デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体を構成する天板の使用縁にほぼ平行なラインを形成するライン構成ビームと、このライン構成ビームを支持する支柱とからなる机上構造体を前記デスク本体に一体的に設け、この机上構造体のライン構成ビームに沿って前記照明手段の光源を配置している請求項1又は2何れかに記載のデスクシステム。
【請求項4】
天板が、使用縁側に凹部を有し、その凹部の両側の机上面を隣接状態で使用可能な異形天板であって、デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体を構成する前記天板の凹部に近づくほど使用縁側に迫り出すラインを形成するライン構成ビームと、このライン構成ビームを支持する支柱とからなる机上構造体をデスク本体に一体的に設け、この机上構造体のライン構成ビームに沿って前記照明手段の光源を配置している請求項1又は2何れかに記載のデスクシステム。
【請求項5】
ライン構成ビームが支柱に対して高さ変更可能に設けられている請求項4記載のデスクシステム。
【請求項6】
ライン構成ビーム又は支柱に支持させて、このライン構成ビームに沿って平行に延びる中間フレームを前記ライン構成ビームの下方における所要高さ位置に設け、この中間フレームに前記照明手段の光源を取り付けている請求項4又は5何れかに記載のデスクシステム。
【請求項7】
中間フレームが、ライン構成ビーム又は支柱に高さ変更可能に取り付けられている請求項6記載のデスクシステム。
【請求項8】
ライン構成ビームの上面側に、天井方向を照らす補助照明手段の光源を更に備え、前記中間フレームに取り付けた照明手段の光源、および前記ライン構成ビームに設けた補助照明手段の光源に、机上構造体の内部に導入した配線を通じて給電を行い得るようにしている請求項6又は7何れかに記載のデスクシステム。
【請求項9】
照明手段又は補助照明手段の何れか一方もしくは双方が上下方向に可変とされている請求項8記載のデスクシステム。
【請求項10】
照明手段を構成する光源と、補助照明手段を構成する光源とは、同一の光源要素を上下逆向きに取り付けて構成されたものである請求項8又は9何れかに記載のデスクシステム。
【請求項11】
机上構造体を構成する支柱のうち端部に位置する一対の支柱間の幅寸法が机上面の幅寸法に略等しく設定され、その支柱間にデスクトップパネルを嵌め込むように位置づけている請求項3〜10何れかに記載のデスクシステム。
【請求項12】
デスクトップパネルを支持する支柱を机上構造体の支柱とし、その上端部に当該机上構造体を構成するライン構成ビームを取り付けている請求項11記載のデスクシステム。
【請求項13】
ワークライン方向へ机上面の連続性を損なわずにデスク本体の増連、減連が可能であり、これに対応してライン構成ビームの増連、減連が可能なように机上構造体をデスク本体に対して着脱可能に構成している請求項3〜12何れかに記載のデスクシステム。
【請求項14】
ワークライン方向へ机上面の連続性を損なわずにデスク本体の増連、減連が可能であり、これに対応してライン構成ビームおよび中間フレームの増連、減連が可能なように机上構造体に中間フレームを取り付けている請求項3〜12何れかに記載のデスクシステム。
【請求項15】
照明手段が、ワークラインに沿ってデスク本体の机上面のほぼ全域に亘り設けられる光源と、この光源からの光の拡散を机上面の奥行き内にほぼ収める導光部とを具備する請求項1〜14何れかに記載のデスクシステム。
【請求項16】
照明手段が、下向きに配置されて蛍光灯よりも高い指向性を示すLED等の光源と、この光源からの光を机上面上に重点的に拡散させる導光部とを具備する請求項1〜15何れかに記載のデスクシステム。
【請求項17】
導光部が、光源の下方に配置されて光を散乱させるスモーク板を備える請求項16何れかに記載のデスクシステム。
【請求項18】
導光部が、光源の下方に配置されて光を机上面の使用縁側に重点的に散乱させるスモーク板と、前記スモーク板の下方に配置されて入射した光を机上面の反使用縁側に向けて反射させるデスクトップパネルとを備える請求項16記載のデスクシステム。
【請求項19】
スモーク板の小口からワークラインに沿ってほぼ均等に光が導出されるように構成している請求項16〜18何れかに記載のデスクシステム。
【請求項20】
導光部が、光源の直下に配置されて小口より光を入光させ、その光をパネル面から厚み方向に放射するデスクトップパネルを備える請求項16〜19何れかに記載のデスクシステム。
【請求項21】
請求項13又は14何れかに記載のデスクシステムを構成すべく、デスク本体に着脱可能とされることを特徴とする机上構造体。
【請求項1】
ワークラインに沿って複数人が隣接状態で使用可能な机上面を有するデスクワーク用のデスク本体と、前記デスク本体に一体的に支持された状態で前記机上面と天井との間に前記ワークラインに沿って間欠的に又は連続的に光源を配置してなる照明手段とを具備し、この照明手段の光源から前記机上面を照明するように構成したことを特徴とするデスクシステム。
【請求項2】
ワークラインに沿って複数人が隣接状態で使用可能かつ奥行き方向に対面状態で使用可能な机上面を有するデスクワーク用のデスク本体と、前記デスク本体に一体的に支持された状態で前記机上面と天井との間に前記ワークラインに沿って間欠的に又は連続的に光源を配置してなる照明手段とを具備し、この照明手段から奥行き方向両側に振り分けて前記机上面を照明するように構成したことを特徴とするデスクシステム。
【請求項3】
デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体を構成する天板の使用縁にほぼ平行なラインを形成するライン構成ビームと、このライン構成ビームを支持する支柱とからなる机上構造体を前記デスク本体に一体的に設け、この机上構造体のライン構成ビームに沿って前記照明手段の光源を配置している請求項1又は2何れかに記載のデスクシステム。
【請求項4】
天板が、使用縁側に凹部を有し、その凹部の両側の机上面を隣接状態で使用可能な異形天板であって、デスク本体の自立性を利用して、前記デスク本体を構成する前記天板の凹部に近づくほど使用縁側に迫り出すラインを形成するライン構成ビームと、このライン構成ビームを支持する支柱とからなる机上構造体をデスク本体に一体的に設け、この机上構造体のライン構成ビームに沿って前記照明手段の光源を配置している請求項1又は2何れかに記載のデスクシステム。
【請求項5】
ライン構成ビームが支柱に対して高さ変更可能に設けられている請求項4記載のデスクシステム。
【請求項6】
ライン構成ビーム又は支柱に支持させて、このライン構成ビームに沿って平行に延びる中間フレームを前記ライン構成ビームの下方における所要高さ位置に設け、この中間フレームに前記照明手段の光源を取り付けている請求項4又は5何れかに記載のデスクシステム。
【請求項7】
中間フレームが、ライン構成ビーム又は支柱に高さ変更可能に取り付けられている請求項6記載のデスクシステム。
【請求項8】
ライン構成ビームの上面側に、天井方向を照らす補助照明手段の光源を更に備え、前記中間フレームに取り付けた照明手段の光源、および前記ライン構成ビームに設けた補助照明手段の光源に、机上構造体の内部に導入した配線を通じて給電を行い得るようにしている請求項6又は7何れかに記載のデスクシステム。
【請求項9】
照明手段又は補助照明手段の何れか一方もしくは双方が上下方向に可変とされている請求項8記載のデスクシステム。
【請求項10】
照明手段を構成する光源と、補助照明手段を構成する光源とは、同一の光源要素を上下逆向きに取り付けて構成されたものである請求項8又は9何れかに記載のデスクシステム。
【請求項11】
机上構造体を構成する支柱のうち端部に位置する一対の支柱間の幅寸法が机上面の幅寸法に略等しく設定され、その支柱間にデスクトップパネルを嵌め込むように位置づけている請求項3〜10何れかに記載のデスクシステム。
【請求項12】
デスクトップパネルを支持する支柱を机上構造体の支柱とし、その上端部に当該机上構造体を構成するライン構成ビームを取り付けている請求項11記載のデスクシステム。
【請求項13】
ワークライン方向へ机上面の連続性を損なわずにデスク本体の増連、減連が可能であり、これに対応してライン構成ビームの増連、減連が可能なように机上構造体をデスク本体に対して着脱可能に構成している請求項3〜12何れかに記載のデスクシステム。
【請求項14】
ワークライン方向へ机上面の連続性を損なわずにデスク本体の増連、減連が可能であり、これに対応してライン構成ビームおよび中間フレームの増連、減連が可能なように机上構造体に中間フレームを取り付けている請求項3〜12何れかに記載のデスクシステム。
【請求項15】
照明手段が、ワークラインに沿ってデスク本体の机上面のほぼ全域に亘り設けられる光源と、この光源からの光の拡散を机上面の奥行き内にほぼ収める導光部とを具備する請求項1〜14何れかに記載のデスクシステム。
【請求項16】
照明手段が、下向きに配置されて蛍光灯よりも高い指向性を示すLED等の光源と、この光源からの光を机上面上に重点的に拡散させる導光部とを具備する請求項1〜15何れかに記載のデスクシステム。
【請求項17】
導光部が、光源の下方に配置されて光を散乱させるスモーク板を備える請求項16何れかに記載のデスクシステム。
【請求項18】
導光部が、光源の下方に配置されて光を机上面の使用縁側に重点的に散乱させるスモーク板と、前記スモーク板の下方に配置されて入射した光を机上面の反使用縁側に向けて反射させるデスクトップパネルとを備える請求項16記載のデスクシステム。
【請求項19】
スモーク板の小口からワークラインに沿ってほぼ均等に光が導出されるように構成している請求項16〜18何れかに記載のデスクシステム。
【請求項20】
導光部が、光源の直下に配置されて小口より光を入光させ、その光をパネル面から厚み方向に放射するデスクトップパネルを備える請求項16〜19何れかに記載のデスクシステム。
【請求項21】
請求項13又は14何れかに記載のデスクシステムを構成すべく、デスク本体に着脱可能とされることを特徴とする机上構造体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−17488(P2010−17488A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−183238(P2008−183238)
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】
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