説明

ハイブリッド車両用電源装置

【課題】 電動機逆起電力による電動機駆動回路の故障を防ぐことができるハイブリッド車両用電源装置を提供する。
【解決手段】 高圧検出回路48が、モータ44で生じた逆起電力を検出し、逆起電力を降圧回路46で降圧して低圧二次電池28に充電する。このため、逆起電力が高くなり過ぎず、電動機逆起電力によるスイッチング回路42の故障を防ぐことができる。また、モータ44での逆起電力を低圧二次電池28に充電し、制御回路40等へ供給することで、ハイブリッド車両の燃料消費量を低減することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンと電動発電機とを備え、該電動発電機を駆動するための高電圧と、電気式動力舵取装置等の電動機駆動用の中電圧と、制御装置用の低電圧との3種類の電圧を用いるハイブリッド車両用電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エンジンと電動発電機とを備えるハイブリッド車両では、既存のエンジン車両から流用された電装品への電力供給用の14V(12V)と共に、電動発電機の小型化と高効率化のため、数百ボルトの高電位とを用いている。このため、14V(12V)用の低電圧二次電池と共に、当該数百ボルトの電位を充電するための高電圧用の二次電池を備える。更に、電力線での電流発熱による電力消費を抑えるため、電気式動力舵取装置用モータ、エアコン用コンプレッサモータ等の大電力を消費するモータ用に、42Vの中電圧を用いられることがある。ここで、42Vの中電圧は、高電位をDC−DCコンバータで降圧することで生成され、専用の二次電池は設けられていない。
特許文献1には、電気式動力舵取装置の電動モータの逆起電力に対応するための発明が開示されている。
【特許文献1】特開2002−321631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、電気式動力舵取装置で、例えば、縁石に乗り上げた際、悪路走行、或いは、低μ路等で高速で操舵された際に、操舵アシスト用の電動機に逆起電力が発生する。このため、電動機に電力を供給するスイッチング回路のスイッチング素子として、逆起電力により故障することが無いように必要以上に逆耐圧の高いものを選択する必要があり、経済的では無かった。この逆起電力は、ECUに設けられた抵抗回路で消費されるが、例えば、悪路走行のように逆起電力が連続的発生する際には、抵抗回路での放熱が十分に行えなくなり、ECU自身が熱による影響を受けることがあり得る。
【0004】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電動機逆起電力による電動機駆動回路の故障を防ぐことができるハイブリッド車両用電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、エンジン11と電動発電機12とを備え、該電動発電機12を駆動するための高電圧(280V)と、補助機器の電動機44を駆動するための中電圧(42V)と、制御装置用の低電圧(14V)とを用い、前記高電圧(280V)用の二次電池24と、前記低電圧(14V)用の二次電池28とを有するハイブリッド車両用電源装置20において、
前記中電圧(42V)を前記低電圧(14V)へ降圧する降圧回路46と、
前記補助機器の電動機44での逆起電力の発生を検出し、逆起電力を前記降圧回路46で降圧して前記低電圧(14V)用の二次電池28に充電する逆起電力検出手段(高圧検出回路48)と、を備えることを技術的特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、エンジン11と電動発電機12とを備え、該電動発電機12を駆動するための高電圧(280V)と、補助機器の電動機44を駆動するための中電圧(42V)と、制御装置用の低電圧(14V)とを用い、前記高電圧用(280V)の二次電池24と、前記低電圧(14V)用の二次電池28とを有するハイブリッド車両用電源装置20において、
前記中電圧(42V)用の二次電池45と、
前記補助機器の電動機44での逆起電力の発生を検出し、逆起電力を前記中電圧用の二次電池45に充電する逆起電力検出手段(高圧検出回路48)と、を備えることを技術的特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、エンジン11と電動発電機12とを備え、該電動発電機12を駆動するための高電圧(280V)と、補助機器の電動機44を駆動するための中電圧(42V)と、制御装置用の低電圧(14V)とを用い、前記高電圧用(280V)の二次電池24と、前記低電圧(14V)用の二次電池28とを有するハイブリッド車両用電源装置20において、
前記補助機器の電動機44での逆起電力による電力を一時保持し、前記補助機器の電動機44へ供給する前記中電圧用ための二次電池45を備えることを技術的特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1では、逆起電力検出手段(高圧検出回路48)が補助機器の電動機44で生じた逆起電力を検出し、逆起電力を降圧回路46で降圧して低電圧(14V)用の二次電池28に充電する。このため、逆起電力が高くなり過ぎず、電動機逆起電力による電動機駆動回路42の故障を防ぐことができる。また、電動機44での逆起電力を低電圧(14V)用の二次電池28に充電し、エネルギを有効利用することで、ハイブリッド車両の燃料消費量を低減することが可能になる。
【0009】
請求項2では、逆起電力検出手段(高圧検出回路48)が補助機器の電動機44で生じた逆起電力を検出し、中電圧用の二次電池45に充電する。このため、逆起電力が高くなり過ぎず、電動機逆起電力による電動機駆動回路42の故障を防ぐことができる。
【0010】
請求項3では、補助機器の電動機44で逆起電力が発生した際に、中電圧用の二次電池45に充電する。このため、逆起電力が高くなり過ぎず、電動機逆起電力による電動機駆動回路42の故障を防ぐことができる。また、電動機44での逆起電力を中電圧用の二次電池45に充電し、電動機44側へ再度供給することで、ハイブリッド車両の燃料消費量を低減することが可能になる。
【0011】
請求項4では、電気式動力舵取装置の電動機逆起電力による電動機駆動回路42の故障を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
[第1実施形態]
図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態に係る電源装置を用いるハイブリッド車両について説明する。
図1は、ハイブリッド車両10の構成図である。第1実施形態に係るハイブリッド車両10(以下「車両10」という。)は、エンジン11と電動発電機12とを駆動力源に用いるもので、その駆動系は、エンジン11、電動発電機12、電源装置20、トランスミッション14、ディファレンシャルギヤ15、駆動輪18、18等により構成されている。具体的には、例えば、エンジン11および電動発電機12の出力軸がトランスミッション14に連結され、さらにディファレンシャルギヤ15を介して駆動輪18、18の車軸に連結されている。これにより、エンジン11および/または電動発電機12から出力される駆動力を駆動輪18、18に伝達可能にしている。なお、図1では、エンジン11を「E/G」、電動発電機12を「M/G」、トランスミッション14を「T/M」、ディファレンシャルギヤ15を「DF」とそれぞれ表記している。
【0013】
エンジン11は、例えばレシプロタイプのガソリン機関で、内燃機関とも称されるものである。また電動発電機12は、例えば交流モータで、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼ね備えている。そのため、例えば、制動時にも回転する駆動輪18、18の回転力がディファレンシャルギヤ15やトランスミッション14を介して電動発電機12に入力されると発電機としても機能する。
【0014】
電源装置20は、充放電可能な高電圧(例えば280V)の二次電池を備え、電動発電機12に電気的に接続されている。これにより、電動発電機12が電動機として機能する場合には電源装置20の放電により電動発電機12に電力が供給され、電動発電機12が発電機として機能する場合には、電動発電機12から電源装置20に電力が供給され充電される。
【0015】
トランスミッション14は、図略のプラネタリギヤ等を備えており、例えば、プラネタリギヤのキャリア軸をエンジン11に、またサンギヤ軸を電動発電機12に、出力軸としてのリングギヤ軸をディファレンシャルギヤ15に、それぞれ連結している。ディファレンシャルギヤ15は、トランスミッション14から入力される駆動力を左右の車軸に伝達する。当該左右の車軸には駆動輪18、18が取り付けられている。
【0016】
このように当該車両10の駆動系を構成することによって、エンジン11から出力されるエンジントルクはディファレンシャルギヤ15と電動発電機12とに分配され得るため、電動発電機12を被駆動状態に設定すると、当該エンジントルクは当該車両10を走行させるためにディファレンシャルギヤ15へ伝達されると同時に当該エンジントルクの一部は電動発電機12を駆動するように伝達される。これにより、エンジン11による駆動力により走行している場合にも電動発電機12による発電を行うことができる。
【0017】
また、電源装置20からの電力供給により電動発電機12を電動機として駆動させると、ディファレンシャルギヤ15にはエンジン11からのエンジントルクと電動発電機12からのモータトルクとの合力トルクを伝達可能となる。そのため、エンジン11単体から出力されるエンジントルクより大きな駆動トルクで車両10を走行させることができる。さらに加速時には、エンジン11と電動発電機12とを併用したハイブリッド駆動モードにより車両10としてはエンジン11の馬力性能以上の加速性能を得ることができる。
【0018】
さらに、エンジン11を停止させ、トランスミッション14のキャリア軸を固定すると電動発電機12による駆動力のみで当該車両10を駆動するモータ駆動モードにすることができる。そして、発進時や低車速時等のエンジン駆動においては、燃費効率の低い領域でモータ駆動モードとすることにより、当該車両10としての燃費効率を向上させることができる。また減速時には、エンジン11をトランスミッション14から切り離す一方で、ディファレンシャルギヤ15を介してトランスミッション14に入力される駆動輪18、18の回転力によって電動発電機12を駆動することで、減速によるエネルギーを電動発電機12による発電により電気エネルギに変換できる。これにより、発電機として機能する電動発電機12から出力される電力を電源装置20に効果的に蓄積できる。
【0019】
ハイブリッド車両10は、電気式動力舵取装置50を備える。電気式動力舵取装置50は、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ60と、トルクセンサ60からの操舵トルク及び車速センサ62からの車速に基づきモータ指令トルク(操舵アシスト量)を演算する制御装置40と、モータ指令トルクに応じた電流指令値を求めて電動機44への通電を制御するスイッチング回路42とを備える。
【0020】
トルクセンサ60は、車両の操舵ステアリング54に連結されたステアリング軸52に配設されている。電動機44の出力は、減速機56により減速され、駆動輪18、18を操舵するためのラック・ピニオンギア58に伝達される。
【0021】
電源装置20は、電動発電機12への280Vの高電圧と、制御装置40への14Vの低電圧と、制御装置のスイッチング回路42への42Vの中電圧を供給する。なお、図中では、14Vの低電圧の供給先として制御装置40を、42Vの中電圧の供給先としてスイッチング回路42のみを示すが、これら電圧は図示しない種々の機器へ提供されている。
【0022】
電源装置20の構成を図2を参照して説明する。電源装置20は、280Vの高電圧出力20a、42Vの中電圧出力20bと、14Vの低電圧出力20cとを有し、280Vの高圧二次電池24と、14Vの低圧二次電池28とを備える。高圧二次電池24と図1中に示す電動発電機12との間には、該高圧二次電池24への充電・放電を制御する電流制御回路22が設けられている。高圧二次電池24と中電圧出力20bとの間には、280Vを42Vに降圧するDC−DCコンバータ30が設けられている。DC−DCコンバータ30は、コンバータ制御回路31と、ノイズフィルタ32と、直流を脈流に変換する一次側発振部33と、トランス34と、脈流を直流に変換する二次側整流部35と、平滑フィルタ36とを備える。
【0023】
DC−DCコンバータ30の出力側と、低圧二次電池28との間には、電動機44で逆起電力が発生したことを検出する高圧検出回路48と、逆起電力を14Vに降圧する降圧回路46とが接続され、降圧回路46の出力はスイッチSWを介して低圧二次電池28へ接続されている。
【0024】
高圧検出回路48での動作について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、高圧検出回路48での動作を示す説明図であり、横軸側に動作電位を、縦軸側に動作を表してある。ここで、高圧検出回路48には、動作の安定を図るためにヒステリシスが持たせてあり、42Vのスイッチング回路側への供給電位が、電動機44の逆起電力により44Vを越えると、スイッチSWをオンして、降圧回路46で14Vに降圧させた電流を低圧二次電池28へ充電させる。そして、42Vのスイッチング回路側への供給電位が、40Vを下回ると、スイッチSWをオフして低圧二次電池28への充電を停止させる。
【0025】
図4は、高圧検出回路48での処理を示すフローチャートである。
42Vのスイッチング回路側への供給電位(BPIG)が、スイッチSWをオンさせる44V(Vsw_on)を越えるかを判断する(S12)。通常の42V供給時には、44Vを越えないため(S12:No)、S16でのスイッチオン中かの判断がNoとなり、処理を終了する。
【0026】
ここで、逆起電力によりスイッチング回路側への供給電位が44Vを越えると、上記S12での判断がYesとなり、スイッチSWをオンする(S14)。その後、逆起電力が44Vよりも低くなると、上記S12での判断がNoとなり、S16の判断を経て(S16:Yes)、スイッチング回路側への供給電位がスイッチSWをオフさせる40V(Vsw_off)未満まで下がったかを判断する(S18)。ここで、40V未満になるまでは(S18:No)、処理を終了し、40V未満になると(S18:Yes)、スイッチSWをオフさせる(S20)。なお、この実施形態では、電源装置20内に高圧検出回路48を設けたが、高圧検出回路48での処理を、電気式動力舵取装置側の制御装置40内に設定したプログラムにより実行することも可能である。
【0027】
第1実施形態では、電動機44で生じた逆起電力を検出し、逆起電力を降圧回路46で降圧して低圧二次電池28に充電する。このため、逆起電力が高くなり過ぎず、電動機逆起電力によるスイッチング回路42の故障を防ぐことができる。また、半導体素子として逆耐圧の低い廉価なものを用いても、故障を生じることがないので、スイッチング回路を廉価に製造することができる。更に、電動機44での逆起電力を低圧二次電池28に充電し、制御装置40等へ供給することで、ハイブリッド車両の燃料消費量を低減することが可能になる。
【0028】
[第2実施形態]
図5は第2実施形態に係る電源装置20の構成を示している。ここで、第2実施形態のハイブリッド車両の構成は、電源装置20を除いて、図1を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第2実施形態では、42Vの中圧二次電池45を備える。そして、高圧検出回路48には、第1実施形態と同様に、動作の安定を図るためにヒステリシスが持たせてある。高圧検出回路48は、42Vのスイッチング回路側への供給電位が電動機44の逆起電力により44Vを越えると、スイッチSWをオンして中圧二次電池45への充電を開始させる。そして、42Vのスイッチング回路側への供給電位が42Vを下回ると、スイッチSWをオフして充電を停止させる。
【0029】
第2実施形態では、電動機44で生じた逆起電力を検出し、逆起電力を中圧二次電池45に充電する。このため、逆起電力が高くなり過ぎず、電動機逆起電力によるスイッチング回路42の故障を防ぐことができる。このため、半導体素子として逆耐圧の低い廉価なものを用いても、故障を生じることがないので、スイッチング回路を廉価に製造することができる。
【0030】
なお、逆起電力は、制御装置40に抵抗回路を設けて消費することも可能であるが、例えば、悪路走行のように逆起電力が連続的発生する際には、抵抗回路での放熱が十分に行えなくなり、制御装置自身が熱の影響を受ける。第2実施形態の構成では、このような熱の影響を受けることがなくなる。
【0031】
また、第2実施形態の構成は、中圧二次電池45に蓄えた電力を活用しないものの、逆起電力の発生頻度が低い際には、小容量の中圧二次電池を用いる簡易な構成が取れ、装置全体として軽量に構成できる利点がある。
【0032】
[第2実施形態の第1改変例]
図6は第2実施形態の第1改変例に係る電源装置20の構成を示している。
第2実施形態の第1改変例は、第2実施形態の構成と同様であるが、高圧検出回路48が、42Vのスイッチング回路側への供給電位と中圧二次電池45の電位とを比較し、中圧二次電池45側が高い際には、スイッチSWをオンして、スイッチング回路42側へ供給する。第2実施形態の第1改変例では、例え、自己放電の多い二次電池を用いても、発生頻度の低い逆起電力を中圧二次電池45に充電し、スイッチング回路等へ供給することで、ハイブリッド車両の燃料消費量を低減することが可能になる。
【0033】
[第2実施形態の第2改変例]
図7は第2実施形態の第2改変例に係る電源装置20の構成を示している。
第2実施形態の第2改変例は、第2実施形態の構成と同様であるが、中圧二次電池45をスイッチング回路42側への電流供給路に直接接続してある。第2実施形態の第2改変例では、自己放電の少ない二次電池を用いることで、電動機44での逆起電力を中圧二次電池45に充電し、スイッチング回路等へ供給することが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
上述した実施形態では、高電圧と中電圧と低電圧との3種類の電圧を用いる車両としてハイブリッド車両を例示したが、本発明の構成は3種類以上の電圧を用いる車両、例えば、電気自動車等にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電源装置を用いるハイブリッド車両の構成を示す構成図である。
【図2】第1実施形態に係る電源装置のブロック図である。
【図3】高圧検出回路での動作を示す説明図である。
【図4】高圧検出回路での処理を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態に係る電源装置のブロック図である。
【図6】第2実施形態の第1改変例に係る電源装置のブロック図である。
【図7】第2実施形態の第2改変例に係る電源装置のブロック図である。
【符号の説明】
【0036】
10 ハイブリッド車両
11 エンジン
12 電動発電機
20 電源装置
24 高圧二次電池
28 低圧二次電池
30 DC−DCコンバータ
40 制御回路
42 スイッチング回路
44 モータ
45 中圧二次電池
46 降圧回路
48 高圧検出回路
50 電気式動力舵取装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと電動発電機とを備え、
該電動発電機を駆動するための高電圧と、補助機器の電動機を駆動するための中電圧と、制御装置用の低電圧とを用い、
前記高電圧用の二次電池と、前記低電圧用の二次電池とを有するハイブリッド車両用電源装置において、
前記中電圧を前記低電圧へ降圧する降圧回路と、
前記補助機器の電動機での逆起電力の発生を検出し、逆起電力を前記降圧回路で降圧して前記低電圧用の二次電池に充電する逆起電力検出手段と、を備えることを特徴とするハイブリッド車両用電源装置。
【請求項2】
エンジンと電動発電機とを備え、
該電動発電機を駆動するための高電圧と、補助機器の電動機を駆動するための中電圧と、制御装置用の低電圧とを用い、
前記高電圧用の二次電池と、前記低電圧用の二次電池とを有するハイブリッド車両用電源装置において、
前記中電圧用の二次電池と、
前記補助機器の電動機での逆起電力の発生を検出し、逆起電力を前記中電圧用の二次電池に充電する逆起電力検出手段と、を備えることを特徴とするハイブリッド車両用電源装置。
【請求項3】
エンジンと電動発電機とを備え、
該電動発電機を駆動するための高電圧と、補助機器の電動機を駆動するための中電圧と、制御装置用の低電圧とを用い、
前記高電圧用の二次電池と、前記低電圧用の二次電池とを有するハイブリッド車両用電源装置において、
前記補助機器の電動機での逆起電力による電力を一時保持し、前記補助機器の電動機へ供給する前記中電圧用ための二次電池を備えることを特徴とするハイブリッド車両用電源装置。
【請求項4】
前記補助機器は、電気式動力舵取装置用であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1のハイブリッド車両用電源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−304390(P2006−304390A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118106(P2005−118106)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(302066630)株式会社ファーベス (138)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】