パック電池
【課題】円筒型電池を個別に取り出すことができ、かつ未使用の円筒型電池を一つに束ねた状態で保管可能なパック電池を提供する。
【解決手段】複数の円筒型電池11〜18が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部2aと、前記第1のシール部2aが固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部2bと、前記第1のシール部2aと前記第2のシール部2bとの間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部2cとを備えた第1の表示ラベル2と、前記第1の表示ラベル2の前記第1のシール部2aに、円筒型電池の外周面間の境界線と対向するように形成された第1のミシン目41〜47と、前記第1の表示ラベル2で被覆された前記円筒型電池の列を束ねるための熱収縮性フィルム5とを具備することを特徴とするパック電池。
【解決手段】複数の円筒型電池11〜18が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部2aと、前記第1のシール部2aが固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部2bと、前記第1のシール部2aと前記第2のシール部2bとの間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部2cとを備えた第1の表示ラベル2と、前記第1の表示ラベル2の前記第1のシール部2aに、円筒型電池の外周面間の境界線と対向するように形成された第1のミシン目41〜47と、前記第1の表示ラベル2で被覆された前記円筒型電池の列を束ねるための熱収縮性フィルム5とを具備することを特徴とするパック電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の円筒型電池をシュリンク包装により束ねたパック電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の円筒型電池をそれぞれの電池の外周面同士が接するように一列に配置し、これら電池を熱収縮性フィルムを用いてシュリンク包装により束ねた後、フィルム表面に印刷ラベルを貼り付けたパック電池が知られている。また、印刷ラベルを使用する代わりに、文字等が印刷された熱収縮性フィルムを用いることも行われている。
【0003】
シュリンク包装に使用される熱収縮性フィルムには、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)製フィルムやポリオレフィン(以下、PO)製フィルムが使用されている。PET製フィルムは、電池本数が4本以下の場合に多用されている。電池本数が4本以上の場合には、PO製フィルムが多用されている。PO製の熱収縮性フィルムは粘りがあるため、フィルムの厚さを薄くしても落下した際に破れにくいという特徴を有する。このため、本数の多いパック電池に好適な材料である。
【0004】
特許文献1は、熱収縮性フィルムで包装されたパック電池に関するものである。この特許文献1では、隣り合う電池の接触部に対面する箇所に第1のミシン目を電池の縦方向に設けると共に、第2のミシン目を電池の横方向に設けることにより、パック電池の開封性の向上を試みている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のパック電池には、熱収縮性フィルムを開封すると電池がバラバラになるという問題点がある。
【0006】
円筒型電池を個別に取り出すための包装構造は、例えば特許文献2に提案されている。特許文献2には、熱収縮性フィルムに、隣接する円筒型電池の境界部に沿って切り込み部を設け、切り込み部を、境界部に位置する物品の外周面に沿うように湾曲させる包装構造が記載されている。
【0007】
しかしながら、特許文献2のように熱収縮性フィルムに形成された切り込み部に沿って電池を小分けにしようとすると、熱収縮性フィルムの強度が低下するため、電池パックを開封し、一部を使用した際に、フィルムが破れて残りの電池がばらけやすいという問題点がある。
【特許文献1】特開2002−96865号公報
【特許文献2】特開2001−130626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、円筒型電池を個別に取り出すことができ、かつ未使用の円筒型電池を一つに束ねた状態で保管可能なパック電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るパック電池は、複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部と、前記第1のシール部が固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部と、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部とを備えた第1の表示ラベルと、
前記第1の表示ラベルの前記第1のシール部に、円筒型電池の外周面間の境界線と対向するように形成された第1のミシン目と、
前記第1の表示ラベルで被覆された前記円筒型電池の列を束ねるための熱収縮性フィルムと、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、円筒型電池を個別に取り出すことができ、かつ未使用の円筒型電池を一つに束ねた状態で保管可能なパック電池を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図で、図2は図1のパック電池を背面側から見た模式的な斜視図である。図3は、円筒型電池の列を熱収縮性チューブで被覆する工程を示す模式図である。
【0013】
図1及び図2に示すように、複数本(例えば8本)の円筒型電池(例えば、アルカリ乾電池、マンガン乾電池)11〜18は、互いの外周面が接するように一列に配置されている。第1の表示ラベル(印刷ラベルとも呼ばれる)2は、商品名やバーコード等の情報が表示された矩形状の1枚のシートからなる。第1の表示ラベル2は、コの字状に折り曲げられた状態で円筒型電池11〜18の列を被覆している。第1の表示ラベル2は、裏面がシール面(粘着面)になっている第1のシール部2a及び第2のシール部2bと、第1のシール部2a及び第2のシール部2bの間に位置し、これらを連結する端子被覆部2cとから構成されている。表示ラベルを切り離しやすくするため、第2のシール部2bの長さL2(円筒型電池の高さと平行な方向の長さ)は、第1のシール部2aの長さL1よりも短くしてある。また、第1の表示ラベル2に表示すべき情報は、第1のシール部2a、第2のシール部2b及び端子被覆部2cのいずれに印刷しても良い。さらに、バーコードや商品名等の他に、第1の表示ラベルの取り扱い方法も表示しておくことが望ましい。
【0014】
第1の表示ラベル2の第1のシール部2aは、図1に示すように、円筒型電池11〜18の配列方向に平行な側面に位置する外周面部分に貼着されている。第2のシール部2bは、図2に示すように、第1のシール部2aが貼着された側面と反対側の側面に位置する外周面部分に貼着されている。端子被覆部2cは、円筒型電池11〜18の正極端子3が形成されている面(以下、正極端子面と称す)を被覆している。
【0015】
例えば7本の第1のミシン目41〜47は、第1の表示ラベル2の第1のシール部2aに、円筒型電池11〜18の外周面同士を隔てる境界線と対向するように形成されている。円筒型電池11と円筒型電池12の外周面の境界線と対向しているのが、第1のミシン目41である。第1のミシン目42は、円筒型電池12と円筒型電池13の外周面の境界線と対向している。それ以降は、列の左側から順番に第1のミシン目43〜47とする。
【0016】
第1の表示ラベル2が貼られた円筒型電池11〜18の列は、熱収縮性フィルム5によって一つに束ねられている。具体的には、図3に示すように、第1の表示ラベル2が貼られた円筒型電池11〜18の列をチューブ状の熱収縮性フィルム5内に挿入する。その後、熱収縮性フィルム5を加熱収縮させるシュリンク包装によって円筒型電池11〜18の列を熱収縮性フィルム5により被覆し、一つに束ねる。
【0017】
上述したような構成のパック電池では、熱収縮性フィルム5を開封しても、円筒型電池11〜18の列の両側面に位置する外周面部分が第1の表示ラベル2の第1のシール部2aと第2のシール部2bとに固定されているため、電池がバラバラになるのを防ぐことができる。第1の表示ラベル2を第1のシール部2aの第1のミシン目41〜47に沿って引き千切ると、電池を1本ずつ小分けすることができる。また、未使用の電池は、第1の表示ラベル2が貼られたままであるため、新旧の分別が容易である。さらに、第1の表示ラベル2を例えば第1のミシン目41に沿って引き千切ると、円筒型電池11のみを取り出すことができ、残りの未使用の電池12〜18は第1のシール部2aと第2のシール部2bとに固定されたままであるため、バラバラにならず、未使用の電池を一つに束ねた状態で保管することができる。
【0018】
なお、前述した図1〜図3では、正極端子面を第1の表示ラベル2で被覆したが、図4に示すように、負極端子6が形成されている面を第1の表示ラベル2の端子被覆部2cで被覆しても良い。
【0019】
また、前述した図1〜図3では、第1の表示ラベル2の第1のシール部2aに第1のミシン目41〜47を形成したが、第1のシール部2aだけでなく、端子被覆部2cにも形成することができる。この一例を図5に示す。第1のミシン目41〜47を端子被覆部2cにも形成すると、第1の表示ラベル2をより簡単に引き千切ることが可能になる。一方、未使用の電池を一つに束ねた状態で保管する点では、第1のシール部2aのみに第1のミシン目41〜47を形成する方が望ましい。
【0020】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態に係るパック電池を図6〜図9を参照して説明する。図6は本発明の第2の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図である。図7は、第2の表示ラベルを貼着する前の状態のパック電池を正面側から見た模式的な斜視図で、図8及び図9は、図6のパック電池の第2の表示ラベルを剥離した状態を模式的に示しており、図8は斜視図で、図9は正極端子側から見た平面図である。なお、図1〜図3で説明したのと同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
【0021】
第2の実施形態に係るパック電池は、第1の実施形態に係るパック電池の熱収縮性フィルムに切り欠き部を設け、さらにその上から第2の表示ラベルを貼着したものである。以下、具体的に説明する。
【0022】
図7に示すように、円弧状の切り欠き部7は、熱収縮性フィルム5に形成され、列の端に位置する円筒型電池11とその隣の円筒型電池12との間に存在する隙間(谷間)と対向している。切り欠き部7は、その両端が第2の表示ラベルを剥離する方向に延ばされている。第2の表示ラベルを剥離する方向と反対方向に切り欠き部7の両端を延ばしても良いが、剥離する方向に延ばす方が、熱収縮性フィルム5の開封がより簡単になる。
【0023】
切り欠き部7の位置は、図7に示す位置に限定されるものではなく、例えば円筒型電池12〜18の間に存在する隙間(谷間)と対向する位置に設けることができる。また、複数箇所に形成することも可能である。なお、列の端に位置する円筒型電池11とその隣の円筒型電池12との間に存在する隙間と対向させると、熱収縮性フィルム5から電池を取り出しやすくなるという利点がある。
【0024】
また、切り欠き部7の形状は、円弧状に限定されるものではなく、例えば、コの字状にすることができる。
【0025】
第2の表示ラベル8は、矩形状のシートで、熱収縮性フィルム5上に固定され、その位置が第1の表示ラベル2の第2のシール部2bと一部重なっている。第2の表示ラベル8は、第1の表示ラベル2の第1のシール部2aで被覆された側面に配置することも可能であるが、第2のシール部2bで被覆された側面に配置することによって、第2の表示ラベル8による開封がより容易になる。第2の表示ラベル8は、短辺方向の一端部(図6で円筒型電池11に対応する端部)を除き、裏面がシール面(粘着面)になっている。短辺方向の一端部は、剥がししろ9として機能する。剥がししろ9の寸法は特に限定されるものではないが、剥がししろ9が切り欠き部7と重なると、熱収縮性フィルム5の開封が困難になることから、切り欠き部7にかからない大きさにすることが望ましい。
【0026】
第2のミシン目101、102は、第2の表示ラベル8に円筒型電池の列の並びと平行に形成されている。具体的には、第2の表示ラベル8の長辺側の両端部に形成されている。第2のミシン目101、102と第2の表示ラベル8の長辺との間隔Dは、第2の表示ラベル8の短辺の長さの10〜20%に相当する大きさにすることが望ましい。間隔Dを10%以上にすることによって、第2の表示ラベルを第2のミシン目101、102に沿って容易に切り離すことができるため、熱収縮性フィルム5の開封がより簡単になる。同時に、間隔Dを20%以下にすることによって、開封した熱収縮性フィルム5からの電池の取り出しが容易になる。特に、円筒型電池の本数が8本の場合、間隔Dは5〜8mmにすることが望ましい。
【0027】
上述したような構成のパック電池において、図8及び図9に示すように、剥がししろ9から第2の表示ラベル8を剥がすと、第2の表示ラベル8を第2のミシン目101、102に沿って剥がすことができる。第2の表示ラベル8の裏面には、切り欠き部7が形成された熱収縮性フィルム5が固定されているため、第2の表示ラベル8の剥離によって、熱収縮性フィルム5を切り欠き部7を起点にして破ることができる。このようにして熱収縮性フィルム5の開封を簡単に行うことができる。
【0028】
円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面には、円筒型電池の外周面が位置している。このため、側面は凹凸形状を有する。第2の表示ラベル8は、第1の表示ラベル2を介して熱収縮性フィルム5上に貼着されているため、第2の表示ラベル8の表面には側面の凹凸形状が反映され難く、表示されたバーコードの読み取りエラーを少なくすることができる。
【0029】
図10に示すように、第2の表示ラベル8には、列の端から二番目に位置する円筒型電池12から列の反対側の端から二番目に位置する円筒型電池17までの外周面間の境界線と対向する位置、すなわち第1のミシン目42〜46と対向する位置に第3のミシン目111〜115を形成することができる。これにより、熱収縮性フィルム3の開封を電池1個ずつに分けて行うことができる。また、第2の表示ラベル8の上部長辺と第2のミシン目102との間に第3のミシン目111〜115が形成されているため、熱収縮性フィルム3を例えば第3のミシン目112まで開封した際、残りの未使用の電池14〜18がばらばらになるのを防ぐことができる。なお、第2のミシン目101から第2の表示ラベル8の下部長辺までの間に第3のミシン目111〜115を形成しても、熱収縮性フィルム3の開封を電池1個ずつに分けて行うことができ、かつ残りの未使用の電池がばらばらになるのを防ぐことができる。
【0030】
なお、前述した図9,10においては、第2の表示ラベル8の長辺側の両端部に第2のミシン目を形成したが、長辺側の一端部でも良い。第2の表示ラベル8の長辺側の一端部のみに第2のミシン目を形成すると、第2の表示ラベル8が長辺側一端部のみを残して剥がれるため、熱収縮性フィルム5の開封面積を大きくすることができる。その結果、熱収縮性フィルム5がより開封しやすくなると共に、かつ電池の取り出しがより容易になる。また、第3のミシン目をさらに設ける場合、第3のミシン目の長さは第2の表示ラベル8の短辺の長さと等しくしても良いし、第2の表示ラベル8の長辺から第2のミシン目までの領域を除いて第3のミシン目を形成しても良い。
【0031】
前述した図6〜図10においては、第2の表示ラベル8を全ての円筒型電池11〜18を被覆可能な大きさにしたが、第2の表示ラベル8の大きさはこれに限定されるものではなく、切り欠き部7を被覆する程度の大きさにすることができる。このように小さな第2の表示ラベル8には、第2のミシン目を設けなくても熱収縮性フィルム5の開封を容易に行うことができる。この例を図11に示す。切り欠き部7は、熱収縮性フィルム5にコの字状に形成され、円筒型電池12とその隣の円筒型電池13との間に存在する隙間(谷間)と対向している。第2の表示ラベル8は、切り欠き部7を被覆すると共に、端から2番目の円筒型電池12から反対側の端から2番目の円筒型電池17までと対向するように熱収縮性フィルム5に貼着されている。
【0032】
以下、第1,第2の実施形態に係るパック電池の構成部材をさらに詳しく説明する。
【0033】
使用する円筒型電池の本数は、複数であれば特に限定されるものではないが、2〜12本が適当である。また、円筒型電池のサイズも特に限定されるものではなく、単1形〜単5形まで使用可能である。
【0034】
熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリスチレン(PS)フィルム、ポリオレフィンフィルム等を挙げることができる。中でも、ポリオレフィンフィルムが好ましい。これは、パック電池を誤って落下させるなどの衝撃が加わった際のフィルムの破損を少なくすることができるからである。ポリオレフィンフィルムを構成するポリオレフィン材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)のうち少なくとも一方を使用することができる。
【0035】
熱収縮性フィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、15〜30μmの範囲にすることが好ましい。
【0036】
第1の表示ラベル及び第2の表示ラベルの厚さは、特に限定されるものではないが、50〜150μmの範囲にすることが好ましい。また、第1の表示ラベルと第2の表示ラベルの厚さは、同じでも異なっていても良い。
【0037】
また、第1の表示ラベル及び第2の表示ラベルの材質は、特に限定されるものではないが、紙又は合成紙が好ましい。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図2】図1のパック電池を背面側から見た模式的な斜視図。
【図3】円筒型電池の列を熱収縮性チューブで被覆する工程を示す模式図。
【図4】第1の実施形態に係るパック電池の別な例を示す模式的な側面図。
【図5】第1の実施形態に係るパック電池のさらに別な例を示す模式的な斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図7】第2の表示ラベルを貼着する前の状態のパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図8】図6のパック電池の第2の表示ラベルを剥離した状態を模式的に示した斜視図。
【図9】図8の状態を正極端子側から見た平面図。
【図10】第2の実施形態に係るパック電池の別の例を正面側から見た模式的な斜視図。
【図11】第2の実施形態に係るパック電池のさらに別の例を正面側から見た模式的な斜視図。
【符号の説明】
【0040】
11〜18…円筒型電池、2…第1の表示ラベル、2a…第1のシール部、2b…第2のシール部、2c…端子被覆部、3…正極端子、41〜47…第1のミシン目、5…熱収縮性フィルム、6…負極端子、7…切り欠き部、8…第2の表示ラベル、9…剥がししろ、101〜102…第2のミシン目、111〜115…第3のミシン目。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の円筒型電池をシュリンク包装により束ねたパック電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の円筒型電池をそれぞれの電池の外周面同士が接するように一列に配置し、これら電池を熱収縮性フィルムを用いてシュリンク包装により束ねた後、フィルム表面に印刷ラベルを貼り付けたパック電池が知られている。また、印刷ラベルを使用する代わりに、文字等が印刷された熱収縮性フィルムを用いることも行われている。
【0003】
シュリンク包装に使用される熱収縮性フィルムには、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)製フィルムやポリオレフィン(以下、PO)製フィルムが使用されている。PET製フィルムは、電池本数が4本以下の場合に多用されている。電池本数が4本以上の場合には、PO製フィルムが多用されている。PO製の熱収縮性フィルムは粘りがあるため、フィルムの厚さを薄くしても落下した際に破れにくいという特徴を有する。このため、本数の多いパック電池に好適な材料である。
【0004】
特許文献1は、熱収縮性フィルムで包装されたパック電池に関するものである。この特許文献1では、隣り合う電池の接触部に対面する箇所に第1のミシン目を電池の縦方向に設けると共に、第2のミシン目を電池の横方向に設けることにより、パック電池の開封性の向上を試みている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のパック電池には、熱収縮性フィルムを開封すると電池がバラバラになるという問題点がある。
【0006】
円筒型電池を個別に取り出すための包装構造は、例えば特許文献2に提案されている。特許文献2には、熱収縮性フィルムに、隣接する円筒型電池の境界部に沿って切り込み部を設け、切り込み部を、境界部に位置する物品の外周面に沿うように湾曲させる包装構造が記載されている。
【0007】
しかしながら、特許文献2のように熱収縮性フィルムに形成された切り込み部に沿って電池を小分けにしようとすると、熱収縮性フィルムの強度が低下するため、電池パックを開封し、一部を使用した際に、フィルムが破れて残りの電池がばらけやすいという問題点がある。
【特許文献1】特開2002−96865号公報
【特許文献2】特開2001−130626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、円筒型電池を個別に取り出すことができ、かつ未使用の円筒型電池を一つに束ねた状態で保管可能なパック電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るパック電池は、複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部と、前記第1のシール部が固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部と、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部とを備えた第1の表示ラベルと、
前記第1の表示ラベルの前記第1のシール部に、円筒型電池の外周面間の境界線と対向するように形成された第1のミシン目と、
前記第1の表示ラベルで被覆された前記円筒型電池の列を束ねるための熱収縮性フィルムと、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、円筒型電池を個別に取り出すことができ、かつ未使用の円筒型電池を一つに束ねた状態で保管可能なパック電池を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図で、図2は図1のパック電池を背面側から見た模式的な斜視図である。図3は、円筒型電池の列を熱収縮性チューブで被覆する工程を示す模式図である。
【0013】
図1及び図2に示すように、複数本(例えば8本)の円筒型電池(例えば、アルカリ乾電池、マンガン乾電池)11〜18は、互いの外周面が接するように一列に配置されている。第1の表示ラベル(印刷ラベルとも呼ばれる)2は、商品名やバーコード等の情報が表示された矩形状の1枚のシートからなる。第1の表示ラベル2は、コの字状に折り曲げられた状態で円筒型電池11〜18の列を被覆している。第1の表示ラベル2は、裏面がシール面(粘着面)になっている第1のシール部2a及び第2のシール部2bと、第1のシール部2a及び第2のシール部2bの間に位置し、これらを連結する端子被覆部2cとから構成されている。表示ラベルを切り離しやすくするため、第2のシール部2bの長さL2(円筒型電池の高さと平行な方向の長さ)は、第1のシール部2aの長さL1よりも短くしてある。また、第1の表示ラベル2に表示すべき情報は、第1のシール部2a、第2のシール部2b及び端子被覆部2cのいずれに印刷しても良い。さらに、バーコードや商品名等の他に、第1の表示ラベルの取り扱い方法も表示しておくことが望ましい。
【0014】
第1の表示ラベル2の第1のシール部2aは、図1に示すように、円筒型電池11〜18の配列方向に平行な側面に位置する外周面部分に貼着されている。第2のシール部2bは、図2に示すように、第1のシール部2aが貼着された側面と反対側の側面に位置する外周面部分に貼着されている。端子被覆部2cは、円筒型電池11〜18の正極端子3が形成されている面(以下、正極端子面と称す)を被覆している。
【0015】
例えば7本の第1のミシン目41〜47は、第1の表示ラベル2の第1のシール部2aに、円筒型電池11〜18の外周面同士を隔てる境界線と対向するように形成されている。円筒型電池11と円筒型電池12の外周面の境界線と対向しているのが、第1のミシン目41である。第1のミシン目42は、円筒型電池12と円筒型電池13の外周面の境界線と対向している。それ以降は、列の左側から順番に第1のミシン目43〜47とする。
【0016】
第1の表示ラベル2が貼られた円筒型電池11〜18の列は、熱収縮性フィルム5によって一つに束ねられている。具体的には、図3に示すように、第1の表示ラベル2が貼られた円筒型電池11〜18の列をチューブ状の熱収縮性フィルム5内に挿入する。その後、熱収縮性フィルム5を加熱収縮させるシュリンク包装によって円筒型電池11〜18の列を熱収縮性フィルム5により被覆し、一つに束ねる。
【0017】
上述したような構成のパック電池では、熱収縮性フィルム5を開封しても、円筒型電池11〜18の列の両側面に位置する外周面部分が第1の表示ラベル2の第1のシール部2aと第2のシール部2bとに固定されているため、電池がバラバラになるのを防ぐことができる。第1の表示ラベル2を第1のシール部2aの第1のミシン目41〜47に沿って引き千切ると、電池を1本ずつ小分けすることができる。また、未使用の電池は、第1の表示ラベル2が貼られたままであるため、新旧の分別が容易である。さらに、第1の表示ラベル2を例えば第1のミシン目41に沿って引き千切ると、円筒型電池11のみを取り出すことができ、残りの未使用の電池12〜18は第1のシール部2aと第2のシール部2bとに固定されたままであるため、バラバラにならず、未使用の電池を一つに束ねた状態で保管することができる。
【0018】
なお、前述した図1〜図3では、正極端子面を第1の表示ラベル2で被覆したが、図4に示すように、負極端子6が形成されている面を第1の表示ラベル2の端子被覆部2cで被覆しても良い。
【0019】
また、前述した図1〜図3では、第1の表示ラベル2の第1のシール部2aに第1のミシン目41〜47を形成したが、第1のシール部2aだけでなく、端子被覆部2cにも形成することができる。この一例を図5に示す。第1のミシン目41〜47を端子被覆部2cにも形成すると、第1の表示ラベル2をより簡単に引き千切ることが可能になる。一方、未使用の電池を一つに束ねた状態で保管する点では、第1のシール部2aのみに第1のミシン目41〜47を形成する方が望ましい。
【0020】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態に係るパック電池を図6〜図9を参照して説明する。図6は本発明の第2の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図である。図7は、第2の表示ラベルを貼着する前の状態のパック電池を正面側から見た模式的な斜視図で、図8及び図9は、図6のパック電池の第2の表示ラベルを剥離した状態を模式的に示しており、図8は斜視図で、図9は正極端子側から見た平面図である。なお、図1〜図3で説明したのと同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
【0021】
第2の実施形態に係るパック電池は、第1の実施形態に係るパック電池の熱収縮性フィルムに切り欠き部を設け、さらにその上から第2の表示ラベルを貼着したものである。以下、具体的に説明する。
【0022】
図7に示すように、円弧状の切り欠き部7は、熱収縮性フィルム5に形成され、列の端に位置する円筒型電池11とその隣の円筒型電池12との間に存在する隙間(谷間)と対向している。切り欠き部7は、その両端が第2の表示ラベルを剥離する方向に延ばされている。第2の表示ラベルを剥離する方向と反対方向に切り欠き部7の両端を延ばしても良いが、剥離する方向に延ばす方が、熱収縮性フィルム5の開封がより簡単になる。
【0023】
切り欠き部7の位置は、図7に示す位置に限定されるものではなく、例えば円筒型電池12〜18の間に存在する隙間(谷間)と対向する位置に設けることができる。また、複数箇所に形成することも可能である。なお、列の端に位置する円筒型電池11とその隣の円筒型電池12との間に存在する隙間と対向させると、熱収縮性フィルム5から電池を取り出しやすくなるという利点がある。
【0024】
また、切り欠き部7の形状は、円弧状に限定されるものではなく、例えば、コの字状にすることができる。
【0025】
第2の表示ラベル8は、矩形状のシートで、熱収縮性フィルム5上に固定され、その位置が第1の表示ラベル2の第2のシール部2bと一部重なっている。第2の表示ラベル8は、第1の表示ラベル2の第1のシール部2aで被覆された側面に配置することも可能であるが、第2のシール部2bで被覆された側面に配置することによって、第2の表示ラベル8による開封がより容易になる。第2の表示ラベル8は、短辺方向の一端部(図6で円筒型電池11に対応する端部)を除き、裏面がシール面(粘着面)になっている。短辺方向の一端部は、剥がししろ9として機能する。剥がししろ9の寸法は特に限定されるものではないが、剥がししろ9が切り欠き部7と重なると、熱収縮性フィルム5の開封が困難になることから、切り欠き部7にかからない大きさにすることが望ましい。
【0026】
第2のミシン目101、102は、第2の表示ラベル8に円筒型電池の列の並びと平行に形成されている。具体的には、第2の表示ラベル8の長辺側の両端部に形成されている。第2のミシン目101、102と第2の表示ラベル8の長辺との間隔Dは、第2の表示ラベル8の短辺の長さの10〜20%に相当する大きさにすることが望ましい。間隔Dを10%以上にすることによって、第2の表示ラベルを第2のミシン目101、102に沿って容易に切り離すことができるため、熱収縮性フィルム5の開封がより簡単になる。同時に、間隔Dを20%以下にすることによって、開封した熱収縮性フィルム5からの電池の取り出しが容易になる。特に、円筒型電池の本数が8本の場合、間隔Dは5〜8mmにすることが望ましい。
【0027】
上述したような構成のパック電池において、図8及び図9に示すように、剥がししろ9から第2の表示ラベル8を剥がすと、第2の表示ラベル8を第2のミシン目101、102に沿って剥がすことができる。第2の表示ラベル8の裏面には、切り欠き部7が形成された熱収縮性フィルム5が固定されているため、第2の表示ラベル8の剥離によって、熱収縮性フィルム5を切り欠き部7を起点にして破ることができる。このようにして熱収縮性フィルム5の開封を簡単に行うことができる。
【0028】
円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面には、円筒型電池の外周面が位置している。このため、側面は凹凸形状を有する。第2の表示ラベル8は、第1の表示ラベル2を介して熱収縮性フィルム5上に貼着されているため、第2の表示ラベル8の表面には側面の凹凸形状が反映され難く、表示されたバーコードの読み取りエラーを少なくすることができる。
【0029】
図10に示すように、第2の表示ラベル8には、列の端から二番目に位置する円筒型電池12から列の反対側の端から二番目に位置する円筒型電池17までの外周面間の境界線と対向する位置、すなわち第1のミシン目42〜46と対向する位置に第3のミシン目111〜115を形成することができる。これにより、熱収縮性フィルム3の開封を電池1個ずつに分けて行うことができる。また、第2の表示ラベル8の上部長辺と第2のミシン目102との間に第3のミシン目111〜115が形成されているため、熱収縮性フィルム3を例えば第3のミシン目112まで開封した際、残りの未使用の電池14〜18がばらばらになるのを防ぐことができる。なお、第2のミシン目101から第2の表示ラベル8の下部長辺までの間に第3のミシン目111〜115を形成しても、熱収縮性フィルム3の開封を電池1個ずつに分けて行うことができ、かつ残りの未使用の電池がばらばらになるのを防ぐことができる。
【0030】
なお、前述した図9,10においては、第2の表示ラベル8の長辺側の両端部に第2のミシン目を形成したが、長辺側の一端部でも良い。第2の表示ラベル8の長辺側の一端部のみに第2のミシン目を形成すると、第2の表示ラベル8が長辺側一端部のみを残して剥がれるため、熱収縮性フィルム5の開封面積を大きくすることができる。その結果、熱収縮性フィルム5がより開封しやすくなると共に、かつ電池の取り出しがより容易になる。また、第3のミシン目をさらに設ける場合、第3のミシン目の長さは第2の表示ラベル8の短辺の長さと等しくしても良いし、第2の表示ラベル8の長辺から第2のミシン目までの領域を除いて第3のミシン目を形成しても良い。
【0031】
前述した図6〜図10においては、第2の表示ラベル8を全ての円筒型電池11〜18を被覆可能な大きさにしたが、第2の表示ラベル8の大きさはこれに限定されるものではなく、切り欠き部7を被覆する程度の大きさにすることができる。このように小さな第2の表示ラベル8には、第2のミシン目を設けなくても熱収縮性フィルム5の開封を容易に行うことができる。この例を図11に示す。切り欠き部7は、熱収縮性フィルム5にコの字状に形成され、円筒型電池12とその隣の円筒型電池13との間に存在する隙間(谷間)と対向している。第2の表示ラベル8は、切り欠き部7を被覆すると共に、端から2番目の円筒型電池12から反対側の端から2番目の円筒型電池17までと対向するように熱収縮性フィルム5に貼着されている。
【0032】
以下、第1,第2の実施形態に係るパック電池の構成部材をさらに詳しく説明する。
【0033】
使用する円筒型電池の本数は、複数であれば特に限定されるものではないが、2〜12本が適当である。また、円筒型電池のサイズも特に限定されるものではなく、単1形〜単5形まで使用可能である。
【0034】
熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリスチレン(PS)フィルム、ポリオレフィンフィルム等を挙げることができる。中でも、ポリオレフィンフィルムが好ましい。これは、パック電池を誤って落下させるなどの衝撃が加わった際のフィルムの破損を少なくすることができるからである。ポリオレフィンフィルムを構成するポリオレフィン材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)のうち少なくとも一方を使用することができる。
【0035】
熱収縮性フィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、15〜30μmの範囲にすることが好ましい。
【0036】
第1の表示ラベル及び第2の表示ラベルの厚さは、特に限定されるものではないが、50〜150μmの範囲にすることが好ましい。また、第1の表示ラベルと第2の表示ラベルの厚さは、同じでも異なっていても良い。
【0037】
また、第1の表示ラベル及び第2の表示ラベルの材質は、特に限定されるものではないが、紙又は合成紙が好ましい。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図2】図1のパック電池を背面側から見た模式的な斜視図。
【図3】円筒型電池の列を熱収縮性チューブで被覆する工程を示す模式図。
【図4】第1の実施形態に係るパック電池の別な例を示す模式的な側面図。
【図5】第1の実施形態に係るパック電池のさらに別な例を示す模式的な斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図7】第2の表示ラベルを貼着する前の状態のパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図8】図6のパック電池の第2の表示ラベルを剥離した状態を模式的に示した斜視図。
【図9】図8の状態を正極端子側から見た平面図。
【図10】第2の実施形態に係るパック電池の別の例を正面側から見た模式的な斜視図。
【図11】第2の実施形態に係るパック電池のさらに別の例を正面側から見た模式的な斜視図。
【符号の説明】
【0040】
11〜18…円筒型電池、2…第1の表示ラベル、2a…第1のシール部、2b…第2のシール部、2c…端子被覆部、3…正極端子、41〜47…第1のミシン目、5…熱収縮性フィルム、6…負極端子、7…切り欠き部、8…第2の表示ラベル、9…剥がししろ、101〜102…第2のミシン目、111〜115…第3のミシン目。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部と、前記第1のシール部が固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部と、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部とを備えた第1の表示ラベルと、
前記第1の表示ラベルの前記第1のシール部に、円筒型電池の外周面間の境界線と対向するように形成された第1のミシン目と、
前記第1の表示ラベルで被覆された前記円筒型電池の列を束ねるための熱収縮性フィルムと、
を具備することを特徴とするパック電池。
【請求項2】
前記熱収縮性フィルムの前記第1のシール部または前記第2のシール部と対向する位置に形成された切り欠き部と、前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第2の表示ラベルをさらに具備することを特徴とする請求項1記載のパック電池。
【請求項3】
前記熱収縮性フィルムはポリオレフィンから形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のパック電池。
【請求項1】
複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部と、前記第1のシール部が固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部と、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部とを備えた第1の表示ラベルと、
前記第1の表示ラベルの前記第1のシール部に、円筒型電池の外周面間の境界線と対向するように形成された第1のミシン目と、
前記第1の表示ラベルで被覆された前記円筒型電池の列を束ねるための熱収縮性フィルムと、
を具備することを特徴とするパック電池。
【請求項2】
前記熱収縮性フィルムの前記第1のシール部または前記第2のシール部と対向する位置に形成された切り欠き部と、前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第2の表示ラベルをさらに具備することを特徴とする請求項1記載のパック電池。
【請求項3】
前記熱収縮性フィルムはポリオレフィンから形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のパック電池。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−141512(P2007−141512A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−330208(P2005−330208)
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(000003539)東芝電池株式会社 (109)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(000003539)東芝電池株式会社 (109)
【Fターム(参考)】
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