説明

ビューファインダーおよび撮像装置

【課題】ディスプレイ部から接眼ユニットを取り外した状態においてディスプレイパネルの表示面を視認しやすく、使い勝手の向上を図る上で有利なビューファインダーおよび撮像装置を提供する。
【解決手段】ディスプレイパネル42を起立状態とし、ディスプレイパネル42の表示面3402を後方に向ければ、撮影者は肩にカメラボディ14の肩パッド22を載せ、撮影者は表示面3402を直接肉眼で見つつ被写体の撮影を行う。支持体40を本体部32上において180度回転し、表示面3402を前方に向ければ、表示面3402に表示される映像を視認しつつ撮影者自らの撮影を行え、あるいは、撮影者の後方の被写体の撮影を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビューファインダーおよび撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
放送局などで使用される業務用の撮像装置として、被写体を撮影して映像信号を生成するカメラボディと、カメラボディに取着され映像信号に基づいて映像を表示するビューファインダーとを備えるものがある。
そして、この種の撮像装置では、撮影者はカメラボディを肩に載せ、ビューファインダーを覗きながら撮影することが行われている。
このような撮像装置のビューファインダーとして、ディスプレイパネルを有し該ディスプレイパネルに映像を表示するディスプレイ部と、ディスプレイ部に装脱可能に装着されディスプレイパネルに表示された映像を拡大する接眼ユニットとが装脱可能に設けられたものが提供されている(特許文献1参照)。
このビューファインダーでは、カメラボディを肩から外し、カメラボディを上や下に向けたりして撮影することができるように、ディスプレイパネルは回転可能に設けられており、接眼ユニットも、ディスプレイ部に装着された状態でディスプレイパネルと一体に回転可能となっている。
また、このビューファインダーでは、撮影状況によって、接眼ユニットをディスプレイ部から取り外し、ディプレイパネルに表示された映像を直接視認しながら撮影できるようになっている。
【特許文献1】特開2004−147232
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記ビューファインダーでは、接眼ユニットをディスプレイ部から取り外した状態では、ディスプレイパネルの表示面は常に一方向に向いた状態であり、例えば、カメラボディを肩に載せた状態でディスプレイパネルの表示面は左右側方に向いた状態であるため、カメラボディを肩に載せた状態で撮影者はディスプレイパネルの表示面をカメラボディの側方から覗き込まなくてはならず、撮影者は不自然な姿勢を強いられ、撮影アングルの自由度も少ない不都合があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ディスプレイ部から接眼ユニットを取り外した状態においてディスプレイパネルの表示面を視認しやすく、使い勝手の向上を図る上で有利なビューファインダーおよび撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明のビューファインダーは、カメラボディに装脱可能に装着される本体部と、前記カメラボディ側で撮像する映像が表示されるディスプレイ部とを有するディスプレイユニットを備え、前記ディスプレイ部は、支持体と、表示面を有するディスプレイパネルと、前記本体部と前記支持体とを回転可能に連結する第1の連結機構と、前記支持体と前記ディスプレイパネルとを、前記支持体に前記ディスプレイパネルが重ね合わされた倒伏状態と、前記支持体から前記ディスプレイパネルが起立した起立状態との間で揺動可能に連結する第2の連結機構とを備え、前記第1の連結機構は、前記支持体が前記本体部上において少なくとも180度以上の範囲で回転できるように構成されていることを特徴とする。
また本発明の撮像装置は、前後に延在し映像を撮像するカメラボディと、ディスプレイユニットとを備え、前記ディスプレイユニットは、カメラボディに装脱可能に装着される本体部と、前記カメラボディ側で撮像する映像が表示されるディスプレイ部とを有し、前記ディスプレイ部は、支持体と、表示面を有するディスプレイパネルと、前記本体部と前記支持体とを回転可能に連結する第1の連結機構と、前記支持体と前記ディスプレイパネルとを、前記支持体に前記ディスプレイパネルが重ね合わされた倒伏状態と、前記支持体から前記ディスプレイパネルが起立した起立状態との間で揺動可能に連結する第2の連結機構とを備え、前記第1の連結機構は、前記支持体が前記本体部上において少なくとも180度以上の範囲で回転できるように構成されていることを特徴とする。
また本発明の撮像装置は、前後に延在し映像を撮像するカメラボディと、ディスプレイユニットとを備え、前記ディスプレイユニットは、カメラボディに一体的に設けられた本体部と、前記カメラボディ側で撮像する映像が表示されるディスプレイ部とを有し、前記ディスプレイ部は、支持体と、表示面を有するディスプレイパネルと、前記本体部と前記支持体とを回転可能に連結する第1の連結機構と、前記支持体と前記ディスプレイパネルとを、前記支持体に前記ディスプレイパネルが重ね合わされた倒伏状態と、前記支持体から前記ディスプレイパネルが起立した起立状態との間で揺動可能に連結する第2の連結機構とを備え、前記第1の連結機構は、前記支持体が前記本体部上において少なくとも180度以上の範囲で回転できるように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、ディスプレイパネルを起立状態として表示面を後方に向ければ、表示面に表示される映像を視認しながら撮影を行え、ディスプレイパネルを起立状態として表示面を前方に向ければ、表示面に表示される映像を視認しつつ、撮影者自らを撮影でき、あるいは、撮影者の後方の被写体を撮影できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2はビューファインダー30が装着された撮像装置10の斜視図、図3、図4はビューファインダー30から接眼ユニット36が取り外されディスプレイパネル42が左側方を向いた状態を示す撮像装置10の斜視図、図5はビューファインダー30から接眼ユニット36が取り外されディスプレイパネル42が起立状態となった斜視図、図6、図7はビューファインダー30の本体部32の第2の装着状態を示す斜視図、図8はディスプレイ部34が起立状態で180度回転した状態を示す斜視図である。
図9は撮像装置10の構成を示すブロック図である。
【0007】
本実施の形態において撮像装置10は放送局などで使用される業務用のビデオカメラである。
図1に示すように、撮像装置10は、前後に延在するカメラボディ14を備え、カメラボディ14の前部にレンズ鏡筒12が装着されている。
なお、本明細書において左右は、撮像装置10を後方から見た状態でいうものとし、また、光学系の光軸方向で被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
レンズ鏡筒12は、撮影光学系16を収容するものである。
撮影光学系16は、被写体像を図9に示す撮像素子14Bに導くものである。なお、撮像素子14Bは、CCD、あるいは、C−MOSセンサなど従来公知のさまざまな撮像素子が採用可能である。
【0008】
図1に示すように、カメラボディ14は、外装を構成する筐体18を有している。
筐体18は、前方に臨む前面18A、後方に臨む後面18B、左右側方に臨む左右の側面18C、18D、上方に臨む上面18E、下方に臨む下面18Fを備えている。
本実施の形態では、筐体18は、左右の側面18C、18Dの間の左右方向の幅よりも上面18Eと後面18Fとの間の上下方向の高さが大きい寸法で形成され、この高さよりも前面18Aと後面18Bとの間の前後方向の長さが大きい寸法で形成され、したがって、筐体18は前後に長い直方体状を呈している。
図2に示すように、筐体18の前部には、後述するビューファインダー30を装脱可能に装着するためのカメラ本体側取り付け部19が設けられ、カメラ本体側取り付け部19の後方に持ち運び用のハンドル20が設けられている。
図1に示すように、下面18Dには、撮像装置10を肩に載せるための上方に窪んだ肩パッド22が設けられている。肩パッド22は、弾性および柔軟性を有する部材で形成されている。
【0009】
次に、ビューファインダー30について説明する。
図2、図3に示すように、ビューファインダー30は、ディスプレイユニット31と、接眼ユニット36とを含んで構成されている。
ディスプレイユニット31は、本体部32と、ディスプレイ部34とを含んで構成されている。
本体部32には、ディスプレイ部34を動作させるための回路が収容されている。
ディスプレイ部34は、カメラボディ14から供給される映像信号に基づいて表示面3402に映像を表示するものである。
接眼ユニット36はディスプレイ部34の表示面3402に表示される映像を拡大表示するものである。
本実施の形態では、ディスプレイ部34は映像を表示する表示素子として液晶表示素子132(図24参照)を含んで構成されている。
なお、表示素子は液晶表示素子に限定されるものではなく、有機EL表示素子など従来公知のさまざまな表示素子が採用可能である。
【0010】
図10は本体部32およびディスプレイ部34の斜視図、図11は本体部32およびディスプレイ部34の上下を反転させた斜視図である。
図12は本体部32とディスプレイ部34との分解斜視図である。
図13はディスプレイ部34の起立状態を示す斜視図、図14(A)は図13のA矢視図、(B)は図13のB矢視図、(C)は図13のC矢視図である。
図15はディスプレイ部34が起立状態で180度回転した状態を示す斜視図、図16(A)は図15のA矢視図、(B)は図15のB矢視図である。
図10、図11に示すように、本体部32は、ケース3202を有している。
本体部32(ケース3202)はカメラボディ14に装着された状態でカメラボディ14の左右方向に延在する幅を有している。
本体部32(ケース3202)の幅方向の一方の端部は、ディスプレイ部34が連結される連結面3220として形成されている。
本体部32は、連結面3220(支持体40)が本体部32の幅方向でかつカメラボディ14の左側方における本体部32の端部に位置する第1の装着状態(図1〜図5参照)と、連結面3220(支持体40)が本体部32の幅方向でかつカメラボディ14の右側方における本体部32の端部に位置する第2の装着状態(図6、図7参照)との何れか一方に選択的にカメラボディ14に装着される。
本体部32のカメラボディ14への装脱は、ケース3202に設けられた本体部側取り付け部3204をカメラボディ側取り付け部19(図2参照)に装脱することで行われる。
本実施の形態では、本体部側取り付け部3204は、本体部32の幅方向をカメラボディ14の左右方向に向けた状態で後方に位置する後面に、左右方向に延在形成された係合溝3204Aを含んで構成されている。なお、本体部側取り付け部3204とカメラボディ側取り付け部19とを装脱する構成には従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
図12に示すように、本実施の形態では、第1の装着状態で、ケース3202が前方に臨む前面と下方に臨む下面に、ディスプレイ部34の動作にまつわる種々の操作を行うための操作部材3210が設けられている。
操作部材3210は、複数のボリューム3210A、複数の切り替えスイッチ3210B、複数の押しボタンスイッチ3210Cなどを含んでいる。
また、本体部32がカメラボディ14に取り付けられた状態で、図10、図11に示すように、左外側方に臨む面は、ディスプレイ部34が連結される連結面3220として形成されている。
【0011】
ディスプレイ部34は、図10乃至図13に示すように、支持体40と、ディスプレイパネル42と、第2の連結機構44とを含んで構成されている。
支持体40は、本体部32の連結面3220上に回転可能に連結されている。
この支持体40の本体部32への連結は第1の連結機構38によりなされている。
第1の連結機構38は、本体部32により回転可能に支持され支持体40に取着された支軸46を含んで構成されている。
第1の連結機構38は、図13、図15に示すように、支持体40が本体部32(連結面3220)上において少なくとも180度以上の範囲で回転できるように構成されている。
図13、図15において符号L1は支持体40の回転中心である第1の仮想軸を示し、この第1の仮想軸L1は、本体部32がカメラボディ14に取り付けられた状態で、カメラボディ14の左右方向に延在している。
なお、第1の連結機構38は摩擦抵抗が支軸46に付与され、支持体40は所望の揺動角度で保持されるように構成されており、第1の連結機構38として、このような摩擦抵抗式のものやクリック機構式のものなど従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
支持体40は、上下の高さよりも左右方向の幅が大きい細長形状の板材で形成されている。
連結面3220と反対に位置する支持体40の面に弾性材48が設けられている。この支持体40の面は、後述する倒伏状態でディスプレイパネル42の背面5604に臨む面である。
弾性材48は、例えば、ゴムや発泡ウレタンなどのような弾性を有する材料で薄い円板状に形成され、本実施の形態では、支持体40の面に形成された凹部に収容され前記面から突出するように設けられている。
【0012】
図12に示すように、支持体40の長手方向の端部に複数の軸受け部50が膨出形成されている。
また、図10、図12に示すように、支持体40の長手方向と直交する方向の両側のうちの一方の側部に円弧状の軸受け壁52が設けられ、また、図11、図12に示すように、前記両側のうちの他方の側部に係止凹部54が設けられている。
【0013】
図12、図13に示すように、ディスプレイパネル42は、長方形板状のケース56を有し、ケース56に液晶表示素子132(図24参照)が収容されている。
図13、図14(A)乃至(C)に示すように、ケース56は、前面5602と、前面5602の反対側に位置する背面5604とを有している。
前面5602は、開口5606が形成された前面板5610と、開口5606の内側に位置するように設けられた表示面3402とを含んで構成されている。
図12に示すように、ケース56の短辺部分には、複数の軸受け部50の間に挿入される軸受け部58が膨出形成されている。
支持体40とディスプレイパネル42は軸受け部50の間に軸受け部58が挿入され、それら軸受け部50、58の間に支軸60(図10参照)が挿入されることで結合される。
したがって、本実施の形態では、第2の連結機構44は、ディスプレイパネル42の短辺部分と、支持体40の長手方向の端部とを連結しており、本体部32がカメラボディ14に取り付けられた状態で支軸60は、カメラボディ14の上下方向に延在している。
また、本実施の形態では、軸受け部50、軸受け部58、支軸60などにより第2の連結機構44が構成され、この第2の連結機構44は摩擦抵抗が支軸60に付与され、ディスプレイパネル42は所望の揺動角度で保持されるように構成されており、第2の連結機構44として、このような摩擦抵抗式のものやクリック機構式のものなど従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
そして、第2の連結機構44により、支持体40とディスプレイパネル42とは、支持体40にディスプレイパネル42が重ね合わされた倒伏状態(図3、図10参照)と、支持体40からディスプレイパネル42が起立した起立状態(図5、図13、図15参照)との間で支軸60を中心として揺動可能に連結される。なお、図10、図15において符号L2はディスプレイパネル42の揺動中心を示す。
そして、図10に示すように、倒伏状態で、背面5604が支持体40に臨み、前面5602が外方に向けられる。
また、倒伏状態においてディスプレイパネル42は、第1の仮想軸L1と直交する仮想平面上を延在している。
本体部32がカメラボディ14に第1の装着状態(図3参照)で取り付けられた状態において、ディスプレイパネル42が倒伏状態となると、ディスプレイパネル42の表示面3402は、カメラボディ14の左外側方に向き、図5に示すように、ディスプレイパネル42が起立状態となると、ディスプレイパネル42の表示面3402はカメラボディ14の左外側方において後方に向けられる。
本体部32がカメラボディ14に第2の装着状態(図6参照)で取り付けられた状態において、ディスプレイパネル42が倒伏状態となると、ディスプレイパネル42の表示面3402は、カメラボディ14の右外側方に向き、図6、図7に示すように、ディスプレイパネル42が起立状態となると、ディスプレイパネル42の表示面3402はカメラボディ14の右外側方において後方に向けられる。
【0014】
図25に示すように、ディスプレイパネル42の前面板5610には、撮像装置10(カメラボディ14)またはディスプレイユニット31の動作状態を表示するための、後述する第1乃至第8のランプ120A〜120Hが設けられている。
すなわち、ディスプレイパネル42の前面板5610のうち、長手方向と直交する方向の両側のうち一方に位置する辺には、第1乃至第3のランプ120A〜120Cが前記長手方向に沿って間隔をおいて設けられている。
また、前面板5610のうち、長手方向と直交する方向の両側のうち他方に位置する辺には、残りの第4乃至第8のランプ120D〜120Hが前記長手方向に沿って間隔をおいて設けられている。
各ランプ120A〜120Hに対応した前面板5610の箇所には、各ランプ120A〜120Hの機能を示す文字あるいは記号(以下文字という)70が印刷などにより設けられている。
【0015】
図17、図18は接眼ユニット36の斜視図、図19は本体部32、ディスプレイ部34、接眼ユニット36の平面図、図20は図19のA矢視図、図21は接眼ユニット36の装着状態の説明図である。
図17、図18に示すように、接眼ユニット36は、筒状のハウジング3604と、ハウジング3604の長手方向の一方の端部に設けられた接眼ユニット側取り付け部3606と、ハウジング3604の長手方向の他方の端部に設けられたアイピース3608などを含んで構成されている。
ハウジング3604には、光路を屈曲させるミラー3601と、表示面3402に表示された映像を拡大する複数のレンズからなる光学系3602とが収容されている。
接眼ユニット側取り付け部3606は、表示面3402に対応した大きさの横長の開口3610を有している。
図17乃至図20に示すように、開口3610の周囲に沿って、ディスプレイパネル42の前面板5610を押圧可能な枠部3612が延在形成されている。
また、開口3610の上部には、軸受け壁52に装脱される支軸62が設けられ、開口3610の下部には、係止凹部54に係脱する係止爪64が設けられている。
図21に示すように、接眼ユニット36のディスプレイ部34への装着状態は、倒伏状態において、枠部3612が前面板5610を押圧し、弾性材48が支持体40とディスプレイパネル42の背面5604により圧縮されることで形成される。
より詳細に説明すると、倒伏状態において支軸62が軸受け壁52に係合され、係止爪64が係止凹部54に係止される。これにより、枠部3612が前面板5610を押圧し、弾性材48が支持体40とディスプレイパネル42の背面5604により圧縮され、接眼ユニット36のディスプレイ部34への装着状態が形成される。
すなわち、接眼ユニット36の装着状態で、弾性材48が支持体40とディスプレイパネル42の背面5604により圧縮されるので、起立状態と倒伏状態との間で揺動するディスプレイパネル42が接眼ユニット36の装着状態でがたつくことがなく、したがって、アイピース3608を覗いた際の表示面3402の視認性を確保する上で有利となる。
したがって、接眼ユニット36のディスプレイ部34への装脱を行なう装脱機構が、支軸62、軸受け壁52、係止爪64、係止凹部54により構成されている。なお、このような装脱機構として従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
【0016】
図17、図18、図26に示すように、枠部3612の内側に沿って矩形枠状の表示板72が設けられている。前記開口3610は表示板72の中央に形成されている。
支持体40に接眼ユニット36が装着された状態で、表示板72には、各ランプ120A〜120Hに臨む箇所に各ランプ120A〜120Hの光を通過させる窓部74がそれぞれ形成されている。
図26に示すように、表示板72が各ランプ120A〜120Hに臨む面と反対側の面(支持体40と反対に位置する表示板72の面)、すなわち、アイピース3608から接眼ユニット36を覗いたときに視認される側の面で各窓部74に対応した箇所には、各ランプ120A〜120Hの機能を示す文字あるいは記号(以下文字という)76が左右の位置関係が反転したいわゆる鏡文字で形成されている。
なお、支持体40に接眼ユニット36が装着された状態でアイピース3608から接眼ユニット36を覗いたときに、各ランプ120A〜120Hと文字76は視認されるように配置されている。
また、支持体40に接眼ユニット36が装着された状態で前面板5610の文字70は表示板72により覆われるように構成されている。
このような構成によれば、接眼ユニット36を支持体40に装着しない場合には、撮影者は、ディスプレイパネル42の前面板5610に目を向けることで文字70を視認することができる。
また、接眼ユニット36を支持体40に装着し、アイピース3608から接眼ユニット36を覗いた場合には、表示板72の鏡文字で形成された文字76が接眼ユニット36のミラー3601で反射されるため、図26に示すように、撮影者は、文字76を左右の位置関係が正しい文字として視認することができる。この際、前面板5610の文字70が表示板72で覆われているため、左右が反転した文字70が撮影者の視野に入って邪魔になることがない。
【0017】
図22(A)、(B)、図23(A)、(B)は、ディスプレイ部34から接眼ユニット36を取り外す際の説明図である。
図22(A)に示すようにディスプレイ部34に接眼ユニット36が装着された状態で、図22(B)に示すように係止爪64を係止凹部54から外れる方向に操作する。
係止爪64が係止凹部54から外れたならば、図23(A)に示すように、支軸62を支点に接眼ユニット36を回動させ、図23(B)に示すように、支軸62を軸受け壁52から外す。
これにより、ディスプレイ部34から接眼ユニット36が取り外される。
【0018】
次に、図9を参照してカメラボディ14の制御系の構成について説明する。
図9に示すように、カメラボディ14は、前記の撮像素子14Bの他に、プリズム14A、信号処理部14C、制御部14D、操作部14E、表示部14F、記録再生部14G、I/F部14H、電源部14Iなどを含んで構成されている。
【0019】
本実施の形態では、3色(赤、緑、青)のそれぞれに対応して3つの撮像素子14Bが設けられており、プリズム14Aは、撮影光学系16から導かれた被写体像を構成する光束を3色(赤、緑、青)に分離して、各色に対応した撮像素子14Bに導くものである。
信号処理部14Cは、各撮像素子14Bを駆動すると共に、各撮像素子14Bから供給される映像信号に対して、例えば、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って、S/N比を良好に保つようにするとともに、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って、利得を制御し、さらに、A/D(Analog/Digital)変換を行って、デジタル信号とした映像データを生成するなどの一連の前処理を行い、さらに、前処理がなされた映像データを所定の圧縮方式によって圧縮(エンコード)することにより、前記の記録用の映像データを生成するものである。生成された記録用の映像データは、制御部14Dを介して記録再生部14Gに供給される。
また、信号処理部14Cは、デジタル信号に処理される前のアナログ信号の映像信号をコネクタ14Jを介して後述するビューファインダー30に供給することで撮影中の映像をビューファインダー30に表示させる。また、前記前処理がなされた映像信号をコネクタ14Jを介して外部のディスプレイ装置などに供給することで撮影中の映像を外部のディスプレイ装置に表示させる。
【0020】
記録再生部14Gは、信号処理部14Cから制御部14Dを介して供給される記録用の映像データを、記録媒体に記録し、また、前記記録媒体から再生した映像データを制御部14Dを介してビューファインダー30あるいは外部のディスプレイ装置に供給するものである。
前記記録媒体としては、例えば、磁気記録テープ、光ディスク、あるいは、ハードディスクなどの従来公知のさまざまな記録媒体が利用可能である。
【0021】
I/F部14Hは、制御部14Dとビューファインダー30との間でコネクタ14Jを介して前記映像信号の授受やその授受にまつわる制御信号などのやり取りを行うものである。
また、I/F部14Hは、制御部14Dから出力される撮像装置10の動作状態を示す状態信号をコネクタ14Jを介してビューファインダー30に供給するものである。
前記状態信号としては、録画状態か否かを示す状態信号、あるいは、撮像装置10がバッテリー駆動されている際に、そのバッテリーの残量が所定値を下回ったことを警告する状態信号などが含まれる。
【0022】
操作部14Eは、撮像装置10の動作にまつわる種々の設定を行うために操作されるスイッチやボリュームなどで構成されている。
表示部14Fは、撮像装置10の動作状態を表示するディスプレイやLEDランプなどで構成されている。
制御部14Dは、上述した信号処理部14C、I/F部14H、操作部14E、表示部14F、記録再生部14Gの制御を司るものである。
具体的には、制御部14Dは、CPU、ワーキングエリアを提供するRAM、制御プログラムなどを格納するROM、信号処理部14C、I/F部14H、操作部14E、表示部14Fとの間で制御信号やデータ信号を授受するための周辺LSIなどを含むマイクロコンピュータによって構成されており、前記CPUが前記ROMの制御プログラムを実行することによって種々の制御動作を実行する。
【0023】
電源部14Iは、不図示の外部電源から供給される電力に基づいて生成した電力を、撮像素子14B、信号処理部14C、I/F部14H、操作部14E、表示部14F、記録再生部14Gに供給することで、それら各部を動作させるものである。また、電源部14Iからの電力はコネクタ14Jを介してファインダー30に供給されることでファインダー30を動作させるものである。
なお、本実施の形態では、記録再生部14Gがカメラボディ14に内蔵されている場合について説明したが、記録再生部14Gがカメラボディ14の外部に設けられていてもよい。その場合には、記録再生部14Gとカメラボディ14とをケーブルで接続し、ケーブルを介して映像信号などの授受を行うようにすればよい。
【0024】
次にビューファインダー30の制御系について説明する。
図24はビューファインダー30の制御系の構成を示すブロック図、図25はディスプレイパネル42の正面図である。
図24に示すように、ビューファインダー30の制御系は、本体部32に設けられ撮像装置のコネクタ14Jに接続されるコネクタ101と、第1乃至第4の基板B1、B2、B3、B4と、第5乃至第7の基板B5、B6、B7とを含んで構成されている。
第1の基板B1には、前記押しボタンスイッチ3210Cと、電源部102とが設けられている。
第2の基板B2には、前記ボリューム3210A、切り替えスイッチ3210Bが設けられている。
第3の基板B3には、CPU104、EEPROM106、バッファおよびローパスフィルタ(LPF)108、LEDドライバ110が設けられている。
第4の基板B4には、A/D部112、スケーラー部114、SDRAM116、ビューファインダー用信号処理部118が設けられている。
第5の基板B5には、第1乃至第3のランプ120A、120B、120Cが設けられている。
第6の基板B6には、第4乃至第8のランプ120D、120E、120F、120G、120Hと、検出部122が設けられている。
第7の基板B7には、表示素子駆動部123、バックライト駆動部128、バックライト130、液晶表示素子132が設けられている。
【0025】
電源部102は、コネクタ101を介して撮像装置10から供給される電源を調整して第3、第4、第7の基板B3、B4、B7に動作用の電源電圧として供給するものである。
言い換えると、電源部102はビューファインダー用信号処理部118と表示素子駆動部123の電源部を構成している。
CPU104は、不図示のROMなどに格納された制御プログラムを実行することによって動作するものであり、A/D部112、スケーラー部114、ビューファインダー用信号処理部118、表示素子駆動部123などの動作を制御するものである。
また、CPU104は、ボリューム3210A、切り替えスイッチ3210B、押しボタンスイッチ3210Cの操作入力に応じて各種の動作を行うものである。これら動作には、後述する設定メニュー画面の表示動作や設定動作も含まれる。
また、CPU104は、コネクタ101を介して撮像装置10から供給される撮像装置10の動作状態を示す状態信号(例えば、録画状態か否かを示す状態信号あるいはバッテリー残量を警告する状態信号)やディスプレイユニット31の動作状態に基づいてLEDドライバ110の動作を制御するものである。
また、CPU104は、後述するように検出部122から供給される検出信号に基づいてLEDドライバ110の動作を制御して第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度を調整し、また、バックライト駆動部128の動作を制御して液晶表示素子132の表示面3402に表示される映像の輝度を調整するものである。
EEPROM106は、CPU104の動作に必要な各種のデータなどが格納されるものであり、後述する第1、第2の輝度および第3、第4の輝度が格納される。
バッファおよびローパスフィルタ(LPF)108は、撮像装置10のカメラボディ14からコネクタ101を介して供給される映像信号(以下第1の映像信号という)を蓄積し、必要な周波数帯域の第1の映像信号を後段のA/D部112に与えるものである。
LEDドライバ110は、第1乃至第8のランプ120A〜120Hに駆動電流を供給することでそれらランプを点灯、滅灯させるものである。
また、LEDドライバ110は、CPU104から供給される制御指令に基づいて前記駆動電流を増減させることで第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度を調整するように構成されている。
本実施の形態では、LEDドライバ110はPWM制御(Pulse Width Modulation control)により前記駆動電流を制御している。
【0026】
A/D部112は、バッファおよびローパスフィルタ108から供給される第1の映像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するものである。
スケーラー部114は、A/D部112から供給されるデジタル信号としての第1の映像信号を液晶表示素子132の画素数に応じてスケーリングする(解像度を下げる)ものである。
SDRAM116はスケーラー部114が第1の映像信号をスケーリングする際に使用されるものである。
ビューファインダー用信号処理部118は、スケーラー部114から供給されるスケーリングされた第1の映像信号に対して従来公知のさまざまな信号処理を行うことで第2の映像信号を生成し、この第2の映像信号を後段の表示素子駆動部123に供給するものである。
このような信号処理としては、映像の輪郭部分を強調表示するピーキング処理、映像の一部を拡大して表示する拡大表示処理などがある。
また、ビューファインダー用信号処理部118は、液晶表示素子132に表示される映像の左右が反転した状態となるように第1の映像信号の信号処理、すなわち、映像反転処理を行う機能を有しており、CPU104からの供給される制御信号に基づいて、映像反転処理の実行、非実行が制御されるようになっている。
また、本実施の形態では、ビューファインダー用信号処理部118は、液晶表示素子132に表示される映像の上下が反転した状態となるように第1の映像信号の信号処理を行う機能と、液晶表示素子132に表示される映像の上下および左右の双方が反転した状態となるように第1の映像信号の信号処理を行う機能とを有している。
このような映像の上下の反転の実行、非実行、映像の上下および左右の双方の反転の実行、非実行は、操作部材3210の操作に応じてCPU104が制御するように構成されている。
【0027】
表示素子駆動部123は、最適化処理部124および制御部126を含んで構成されている。
最適化処理部124は、ビューファインダー用信号処理部118から供給される第2の映像信号に対して液晶表示素子132で映像を表示するために必要な最適化の信号処理を行うものである。
本実施の形態では、ビューファインダー用信号処理部118、最適化処理部124はPLD(Programmable Logic Device)によって構成されている。
制御部126は、最適化処理部124から供給される最適化された第2の映像信号に基づいて液晶表示素子132駆動用の駆動信号を生成して液晶表示素子132に供給するなどの処理を行うものである。
液晶表示素子132は前記駆動信号に基づいて映像を表示するものであり、本実施の形態では、液晶表示素子132の背面に設けられたバックライト130から照射される照明光の光量に応じた輝度で映像を表示するものである。
バックライト駆動部128は、バックライト130に駆動信号を供給することでバックライト130を点灯させるものであり、CPU104から供給される制御信号に基づいてバックライト130の照明光の明るさを調整し、これにより表示面3402に表示される映像の輝度を調整するように構成されている。
【0028】
図25に示すように、第1のランプ120Aは、撮影者が任意に機能を割り当てて使用することができるタリーランプである。
第2のランプ120Bおよび第6のランプ120Fは、それが点灯することで撮像装置10による録画がなされていることを示すタリーランプである。
第3のランプ120Cは、それが点灯することで撮像装置10がバッテリー駆動されている際に、そのバッテリーの残量が所定値を下回ったことを警告するバッテリー残量インジケータランプである。
第4、第5、第7、第8のランプ120D、120E、120G、120Hは、前記ピーキング処理の有無、拡大表示処理の有無を含むディスプレイユニット31の動作状態などを表示するためのものである。
【0029】
検出部122は、ディスプレイ部34に対する接眼ユニット36の装着の有無(装着状態であるか非装着状態であるか)を検出し、検出信号S0をCPU104に供給するものである。
図25に示すように、本実施の形態では、検出部122は、接眼ユニット36の枠部3612が当て付けられるケース56の前面板5610の箇所に検出部122が設けられており、このような検出部122として、枠部3612で押圧されることでオンし、押圧が解除されることでオフするスイッチが用いられている。なお、このような検出部122としては、従来公知のさまざまなスイッチやセンサなどが採用可能である。
したがって、ディスプレイ部34に接眼ユニット36が装着された状態では、検出部122からオン状態の検出信号S0がCPU104に供給され、ディスプレイ部34から接眼ユニット36が取り外された状態では、検出部122からオフ状態の検出信号S0がCPU104に供給される。
【0030】
次に、液晶表示素子132の輝度設定および第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度設定について説明する。
前述したように、ビューファインダー30は、接眼ユニット36をディスプレイ部34に装着し接眼ユニット36を介して表示面3402を視認する場合と、接眼ユニット36をディスプレイ部34から取り外して直接表示面3402を視認する場合との2通りの使用形態がある。
接眼ユニット36を使用した場合には、撮影環境における外光の影響を受けずに表示面3402および第1乃至第8のランプ120A〜120Hを視認することができるため、表示面3402および第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度は低めで足り、逆に輝度が高すぎると撮影者に眩しさを感じさせ視認性を低下させることになる。
これに対して、直接表示面3402を視認する場合には、撮影環境における外光が表示面3402および第1乃至第8のランプ120A〜120Hに当たることから、表示面3402および第1乃至第8のランプ120A〜120Hを明瞭に視認するためには、前記外光に対応して表示面3402および第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度を高くする必要がある。
そこで、本実施の形態では、接眼ユニット36のディスプレイ部34への装着状態および非装着状態の双方に対応して表示面3402に表示される映像の輝度および第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度の双方を変化させる(切り換える)ようにしている。
【0031】
まず、表示面3402に表示される映像の輝度および第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度を設定する操作について説明する。
図28は表示面3402に表示される映像の輝度および第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度の設定操作を説明するフローチャートである。
まず、本体部32の押しボタンスイッチ3210Cを操作することで、CPU104により表示面3402に設定メニュー画面を表示させる(ステップS10)。この設定メニュー画面は、輝度設定を含むビューファインダー30のさまざまな設定を行うためのものである。
次いで、本体部32の押しボタンスイッチ3210Cを操作することで、表示面3402に表示される映像の輝度を設定するための映像輝度設定画面を表示させる(ステップS12)。
映像輝度設定画面では、例えば、押しボタンスイッチ3210Cの操作によって輝度の高さを示す数値を増減して設定できるようになっており、数値を増減させるに伴いCPU104がバックライト駆動部128を制御しバックライト130の照明光の光量を増減するようになっている。
そして、接眼ユニット36を覗いて表示面3402を視認するために適切な表示面3402に表示される映像の輝度である第1の輝度と、接眼ユニット36を取り外して表示面3402を直接視認するために適切な表示面3402に表示される映像の輝度である第2の輝度との2つの輝度をそれぞれ設定する(ステップS14)。
表示面3402を直接視認する際の第2の輝度は、外光の影響を受けるので、第1の輝度よりも高い値となる。
設定された第1、第2の輝度は、CPU104によってEEPROM106に格納される。
次いで、本体部32の押しボタンスイッチ3210Cを操作することで、第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度を設定するためのランプ輝度設定画面を表示させる(ステップS16)。
ランプ輝度設定画面においても映像輝度設定画面と同様に、押しボタンスイッチ3210Cの操作によって輝度の高さを示す数値を増減して設定できるようになっており、数値を増減させるに伴いCPU104がLEDドライバ110を制御し第1乃至第8のランプ120A〜120Hの光量を増減するようになっている。
そして、接眼ユニット36を覗いて第1乃至第8のランプ120A〜120Hを視認するために適切な第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度である第3の輝度と、接眼ユニット36を取り外して第1乃至第8のランプ120A〜120Hを直接視認するために適切な表示面3402に表示される映像の輝度である第4の輝度との2つの輝度をそれぞれ設定する(ステップS18)。
各ランプを直接視認する際の第4の輝度は、外光の影響を受けるので、第3の輝度よりも高い値となる。
設定された第3、第4の輝度は、CPU104によってEEPROM106に格納される。
以上で輝度の設定が終了する。
なお、このような輝度の設定操作は、上述したメニュー画面を用いるものに限定されず、従来公知のさまざまな設定方法が採用可能である。
【0032】
次に、輝度の調整動作について説明する。
図29は輝度の調整動作のフローチャートである。
CPU104は、検出部122からの検出信号S0がオンかオフかを監視している(ステップS40)。
検出信号S0がオン状態であれば、すなわち接眼ユニット36が装着されていれば、CPU104は、ビューファインダー用信号処理部118に制御信号を供給して映像反転処理を実行させ(ステップS42)、EEPROM106に格納されている前記第1の輝度に基づいてバックライト駆動部128を制御し、EEPROM106に格納されている前記第3の輝度に基づいてLEDドライバ110を制御することにより、表示面3402に表示される映像の輝度を第1の輝度とし、第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度を第3の輝度として動作させる(ステップS44)。そして、ステップS40に戻る。
ステップS40で検出信号S0がオフ状態であれば、すなわち接眼ユニット36が装着されていなければ、CPU104は、ビューファインダー用信号処理部118に制御信号を供給して映像反転処理を非実行とさせ(ステップS42)、EEPROM106に格納されている前記第2の輝度に基づいてバックライト駆動部128を制御し、EEPROM106に格納されている前記第4の輝度に基づいてLEDドライバ110を制御することにより、表示面3402に表示される映像の輝度を第2の輝度とし、第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度を第4の輝度として動作させる(ステップS44)。そして、ステップS40に戻る。
【0033】
このような構成によれば、検出部122の検出に基づいて表示面3402に表示される映像の左右を反転させると共に表示面3402に表示される映像の輝度および各ランプ120A〜120Hの輝度を変化させるようにした。
したがって、接眼ユニット36を介して表示面3402を視認する場合と、接眼ユニット36を介さず直接表示面3402を視認する場合との双方において、すなわち、接眼ユニット36の装着状態と非装着状態との双方において、その都度特別な操作を行うことなく、左右の位置関係が正しい映像を視認できることは無論のこと、接眼ユニット36の有無に対応した適切な輝度の映像およびランプの表示を視認することができるので、操作性の向上を図るとともに、映像の視認性、ランプの視認性を高める上で有利となる。
また、本例の撮像装置10およびファインダー30のように、ディスプレイパネル42を起立状態としてカメラボディ14を肩に載せた状態で直接視認できるようにした場合には、液晶表示素子132の表示面3402やランプ120A〜120Hが外光の影響を受けて視認しづらくなることが懸念されるが、本例によれば、直接表示面3402を視認して撮影を行う場合でも、接眼ユニット36をディスプレイユニット31から取り外すだけで、適切な輝度で映像を表示させるとともに、適切な輝度で各ランプを表示させることができるため、操作性の向上を図るとともに、映像の視認性、ランプの視認性を高める上で有利となる。
【0034】
なお、本例では、検出部122の検出に基づいて映像の輝度と各ランプの輝度との双方を変化させる場合について説明したが、検出部122の検出に基づいて映像の輝度のみを変化させるようにしてもよい。しかしながら、本例のように映像の輝度と各ランプの輝度との双方を変化させれば、視認性を高めると同時に撮影者の使い勝手を高める上でより有利となる。
【0035】
次に制御系を構成する各構成要素の配置について説明する。
本実施の形態では、第1の映像信号に基づいて表示面3402に映像を表示させる表示制御部が、電源部102、CPU104、EEPROM106、バッファおよびローパスフィルタ(LPF)108、A/D部112、スケーラー部114、SDRAM116、ビューファインダー用信号処理部118、表示素子駆動部123、バックライト駆動部128、バックライト130によって構成されている。
また、第1の映像信号に対して信号処理を行うことで第2の映像信号を生成する信号処理部111が、A/D部112、スケーラー部114、SDRAM116、ビューファインダー用信号処理部118によって構成されている。
そして、上述のように、電源部102は第1の基板B1に設けられ、CPU104、EEPROM106、バッファおよびローパスフィルタ(LPF)108、LEDドライバ110は第3の基板B3に設けられ、A/D部112、スケーラー部114、SDRAM116、ビューファインダー用信号処理部118は第4の基板B4に設けられ、表示素子駆動部123、バックライト駆動部128、バックライト130、液晶表示素子132は第7の基板B7に設けられている。
そして、図24に示すように、本実施の形態では、第1乃至第4の基板B1、B2、B3、B4が本体部32のケース3202に収容されており、第5乃至第7の基板B5、B6、B7がディスプレイパネル42のケース56に収容されている。
すなわち、本実施の形態では、信号処理部111と電源部102は本体部32に収容され、表示素子駆動部123と液晶表示素子132はディスプレイパネル42に収容されている。
【0036】
上述の構成によれば、信号処理部111は、デジタル信号としての第1の映像信号を扱うことからノイズ源となり、周囲に対してノイズを与えるものとなっている。
また、電源部102は動作に伴い発熱するものである。
これら信号処理部111と電源部102は本体部32に収容され、ディスプレイパネル42に収容された表示素子駆動部123と液晶表示素子132から分離されている。
したがって、信号処理部111から発生したノイズや電源部102から発生した熱が液晶表示素子132に影響を与えることが防止され、表示面3402に表示される映像の品質の向上を図る上で有利となり、また、液晶表示素子132の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、本例では、ディスプレイパネル42には、配線の簡素化を図る上で液晶表示素子132の近傍に配置すべき要素である表示素子駆動部123、バックライト130、バックライト駆動部128、液晶表示素子132を収容し、残りの制御系の要素を本体部32に収容するようにしたので、ディスプレイパネル42の薄型化を図る上で、また、ディスプレイパネル42を本体部32に揺動可能に連結する第2の連結機構44に掛かる重量の負担を軽減する上で有利となる。
【0037】
次に、撮像装置10およびファインダー30の使用方法について説明する。
第1の装着状態(図1、図2)または第2の装着状態(図6、図7)でディスプレイ部34をカメラボディ14に装着し、このディスプレイ部34に接眼ユニット36を装着した場合には、撮影者はアイピース3608内を覗くことにより、拡大された表示面3402の映像を視認することができる。
この場合、ディスプレイパネル42および接眼ユニット36を第1の仮想軸L1を中心に回動させることで撮影アングルを上下方向に任意に変えることができる。
したがって、例えば、撮影者は肩にカメラボディ14の肩パッド22を載せても、カメラボディ14を抱えてもアイピース3608内を楽な姿勢で覗くことができる。
【0038】
また、図5、図6、図7に示すように、ディスプレイ部34から接眼ユニット36を取り外し、ディスプレイパネル42を揺動中心L2を中心に揺動させ起立状態とし、ディスプレイパネル42の表示面3402を後方に向ければ、撮影者は肩にカメラボディ14の肩パッド22を載せても表示面3402は後方を向いているので、撮影者は表示面3402を直接肉眼で見ることができる。また、カメラボディ14を抱えてもディスプレイパネル42を第1の仮想軸L1を中心に回転させることができるので、撮影者は表示面3402を楽な姿勢で直接肉眼で見ることができ、したがって、表示面3402を直接肉眼で見ながら撮影アングルを上下方向に変えつつ撮影を行うことも可能となる。
したがって、撮影者はカメラボディ14を肩に載せても抱えてもディスプレイパネル42の表示面3402を楽な姿勢で直接視認しつつ撮影を行うことが可能となる。
【0039】
次に、本発明の作用効果について説明する。
すなわち、本実施の形態によれば、ディスプレイ部34から接眼ユニット36を取り外してディスプレイパネル42の表示面3402を直接視認する場合、ディスプレイパネル42を起立状態にでき、しかも、起立状態としたディスプレイパネル42を本体部32上で回転できるので、撮影者は不自然な姿勢を強いられることがなく、ディスプレイパネル42の表示面3402を視認しやすく、自由に撮影アングルを変えることができ、使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【0040】
また、図8に示すように、第1の連結機構38によって、支持体40を本体部32上において180度回転し、ディスプレイパネル42を起立状態として表示面3402を前方に向ければ、表示面3402に表示される映像を視認しつつ撮影者自らの撮影を行え、あるいは、撮影者の後方の被写体の撮影を行うことができる。
なお、この状態では、図5に示すように起立状態のディスプレイパネル42を後方にむけた状態に対して、ディスプレイパネル42の上下が反転するため、表示面3402に表示される映像の上下を反転させる必要がある。また、撮影者自らが被写体となるため、表示面3402に表示される映像をあたかも鏡を見ているかのように表示する必要があり、映像の左右を反転させる必要がある。
このような映像の上下および左右の双方の反転は、前述したように操作部材3210の操作に応じてCPU104がビューファインダー用信号処理部118を制御することにより実行される。
したがって、撮影者は、自らを被写体とした撮影を行うことができ撮像装置10およびビューファインダー30の使い勝手を高める上で有利となる。
なお、この効果は、ディスプレイユニット31の第1の装着状態と第2の装着状態の双方において奏される。
【0041】
また、図3に示すように、本体部32がカメラボディ14に第1の装着状態で取り付けられた状態では、ディスプレイパネル42が倒伏状態となると、ディスプレイパネル42の表示面3402は、カメラボディ14の左外側方に向く。
この状態で、接眼ユニット36を支持体40に装着すれば、撮影者は右肩にカメラボディ14を載せた状態で、あるいは、体の右側にカメラボディ14を抱え込んだ状態で、接眼ユニット36を介して表示面3402を視認しつつ撮影を行うことができる。
また、図5に示すように、ディスプレイパネル42が起立状態となると、ディスプレイパネル42の表示面3402はカメラボディ14の左外側方において後方に向けられる。
この場合、撮影者は右肩にカメラボディ14を載せた状態で、あるいは、体の右側にカメラボディ14を抱え込んだ状態で、表示面3402を直接視認しつつ撮影を行うことができる。
【0042】
一方、本体部32がカメラボディ14に第2の装着状態で取り付けられた状態において、ディスプレイパネル42が倒伏状態となると、ディスプレイパネル42の表示面3402は、カメラボディ14の右外側方を向く。
この状態で、接眼ユニット36を支持体40に装着すれば、撮影者は左肩にカメラボディ14を載せた状態で、あるいは、体の左側にカメラボディ14を抱え込んだ状態で、接眼ユニット36を介して表示面3402を視認しつつ撮影を行うことができる。
また、図6、図7に示すように、ディスプレイパネル42が起立状態となると、ディスプレイパネル42の表示面3402はカメラボディ14の右外側方において後方に向けられる。
この場合、撮影者は左肩にカメラボディ14を載せた状態で、あるいは、体の左側にカメラボディ14を抱え込んだ状態で、表示面3402を直接視認しつつ撮影を行うことができる。
また、第1の装着状態と第2の装着状態との何れにおいても、接眼ユニット36を支持体40に装着した場合には、接眼ユニット36およびディスプレイパネル42を第1の仮想軸L1を中心に回動させることで撮影アングルを上下方向に任意に変えることができ、接眼ユニット36を支持体40から取り外した場合には、起立状態のディスプレイパネル42を第1の仮想軸L1を中心に回動させることで撮影アングルを上下方向に任意に変えることができることは無論である。
【0043】
なお、第1の装着状態と第2の装着状態とでは、ディスプレイパネル42の上下が反転するため、第1の装着状態と第2の装着状態とに応じて表示面3402に表示される映像の上下を反転させる必要がある。
このような映像の上下の反転は、前述したように操作部材3210の操作に応じてCPU104がビューファインダー用信号処理部118を制御することにより実行される。
したがって、撮影者は、撮影環境や撮影アングルに応じて、ディスプレイパネル42の位置や姿勢を柔軟に変えて撮影を行うことができ、撮像装置10およびビューファインダー30の使い勝手を高める上で有利となる。
【0044】
なお、本実施の形態では、撮像装置10のカメラボディ14に装脱可能に装着に装着されるビューファインダー30について説明したが、ビューファインダー30の本体部32がカメラボディ14に一体的に設けられていてもよく、そのような撮像装置10についても本発明は無論適用される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】ビューファインダー30が装着された撮像装置10の斜視図である。
【図2】ビューファインダー30が装着された撮像装置10の斜視図である。
【図3】ビューファインダー30から接眼ユニット36が取り外されディスプレイパネル42が左側方を向いた状態を示す撮像装置10の斜視図である。
【図4】ビューファインダー30から接眼ユニット36が取り外されディスプレイパネル42が左側方を向いた状態を示す撮像装置10の斜視図である。
【図5】ビューファインダー30から接眼ユニット36が取り外されディスプレイパネル42が起立状態となった斜視図である。
【図6】ビューファインダー30の本体部32の第2の装着状態を示す斜視図である。
【図7】ビューファインダー30の本体部32の第2の装着状態を示す斜視図である。
【図8】ディスプレイ部34が起立状態で180度回転した状態を示す斜視図である。
【図9】撮像装置10の構成を示すブロック図である。
【図10】本体部32およびディスプレイ部34の斜視図である。
【図11】本体部32およびディスプレイ部34の上下を反転させた斜視図である。
【図12】本体部32とディスプレイ部34との分解斜視図である。
【図13】ディスプレイ部34の起立状態を示す斜視図である。
【図14】図14(A)は図13のA矢視図、(B)は図13のB矢視図、(C)は図13のC矢視図である。
【図15】ディスプレイ部34が起立状態で180度回転した状態を示す斜視図である。
【図16】(A)は図15のA矢視図、(B)は図15のB矢視図である。
【図17】接眼ユニット36の斜視図である。
【図18】接眼ユニット36の斜視図である。
【図19】本体部32、ディスプレイ部34、接眼ユニット36の平面図である。
【図20】図19のA矢視図である。
【図21】接眼ユニット36の装着状態の説明図である。
【図22】(A)、(B)は、ディスプレイ部34から接眼ユニット36を取り外す際の説明図である。
【図23】(A)、(B)は、ディスプレイ部34から接眼ユニット36を取り外す際の説明図である。
【図24】ビューファインダー30の制御系の構成を示すブロック図である。
【図25】ディスプレイパネル42の正面図である。
【図26】表示板72の正面図である。
【図27】ビューファインダー30を介して表示板72を見た状態を示す説明図である。
【図28】表示面3402に表示される映像の輝度および第1乃至第8のランプ120A〜120Hの輝度の設定操作を説明するフローチャートである。
【図29】輝度の調整動作のフローチャートである。
【符号の説明】
【0046】
10……撮像装置、14……カメラボディ、31……ディスプレイユニット、32……本体部、34……ディスプレイ部、38……第1の連結機構、40……支持体、42……ディスプレイパネル、44……第2の連結機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラボディに装脱可能に装着される本体部と、前記カメラボディ側で撮像する映像が表示されるディスプレイ部とを有するディスプレイユニットを備え、
前記ディスプレイ部は、
支持体と、
表示面を有するディスプレイパネルと、
前記本体部と前記支持体とを回転可能に連結する第1の連結機構と、
前記支持体と前記ディスプレイパネルとを、前記支持体に前記ディスプレイパネルが重ね合わされた倒伏状態と、前記支持体から前記ディスプレイパネルが起立した起立状態との間で揺動可能に連結する第2の連結機構とを備え、
前記第1の連結機構は、前記支持体が前記本体部上において少なくとも180度以上の範囲で回転できるように構成されている、
ことを特徴とするビューファインダー。
【請求項2】
前記支持体は前記本体部上において第1の仮想軸を中心に回転可能であり、
前記倒伏状態において前記ディスプレイパネルは、前記第1の仮想軸と直交する仮想平面上を延在する、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項3】
前記本体部は前記カメラボディに装着された状態で前記カメラボディの左右方向に延在する幅を有し、
前記支持体は前記本体部の幅方向の一方の端部に取着され、
前記本体部は、前記支持体が前記本体部の幅方向でかつ前記カメラボディの左側方における前記本体部の端部に位置する第1の装着状態と、前記支持体が前記本体部の幅方向でかつ前記カメラボディの右側方における前記本体部の端部に位置する第2の装着状態との何れか一方に選択的に前記カメラボディに装着される、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項4】
前記表示面で表示された映像を拡大する接眼ユニットを備え、
前記接眼ユニットは、前記倒伏状態において前記支持体に装脱可能に装着される、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項5】
前記支持体は、高さよりも幅が大きい細長形状を呈し、
前記第2の連結機構は、前記ディスプレイパネルの端部と、前記支持体の長手方向の端部とを連結している、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項6】
前記支持体は、高さよりも幅が大きい細長形状を呈し、
前記ディスプレイパネルは、長方形を呈し、
前記第2の連結機構は、前記ディスプレイパネルの短辺部分と、前記支持体の長手方向の端部とを連結している、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項7】
前記支持体と前記ディスプレイパネルは共に板状を呈し、
前記倒伏状態で、前記ディスプレイパネルと前記支持体は平行し、前記起立状態で、前記ディスプレイパネルは前記支持体に対して直交する、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項8】
前記表示面で表示された映像を拡大する接眼ユニットを備え、
前記接眼ユニットは、光路を屈曲させるミラーと前記支持体に装脱可能に装着される接眼ユニット側取り付け部とを有し、
前記ディスプレイパネルの前面は、開口が形成された前面板と、前記開口の内側に位置するように設けられた前記表示面とを含んで構成され、
前記接眼ユニット側取り付け部は、前記表示面に対応した大きさの開口と、前記開口の周囲に沿って枠状に延在する表示板とを有し、
前記前面板に、前記カメラボディまたは前記ディスプレイユニットの動作状態を表示するランプが設けられ、
前記接眼ユニットが前記支持体に装着された状態で前記表示板に前記ランプの光を通過させる窓部が形成され、
前記支持体と反対に位置する前記表示板の面で前記各窓部に対応した箇所に前記ランプの機能を示す文字あるいは記号が左右の位置関係が反転した鏡文字で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項9】
前記ランプに対応した前記前面板の箇所に、前記ランプの機能を示す文字あるいは記号が設けられ、
前記接眼ユニットが前記支持体に装着された状態で前記ランプの機能を示す文字あるいは記号は前記表示板により覆われる、
ことを特徴とする請求項8記載のビューファインダー。
【請求項10】
前記表示面で表示された映像を拡大する接眼ユニットを備え、
前記接眼ユニットは、前記倒伏状態において前記支持体に装脱可能に装着され、
前記接眼ユニットは、光路を屈曲させるミラーが収容された筒状のハウジングと、前記ハウジングの一端に設けられたアイピースと、前記ハウジングの他端に設けられ前記支持体に装脱可能に装着される接眼ユニット側取り付け部とを有し、
前記接眼ユニットの前記支持体への装脱は、前記倒伏状態において前記接眼ユニット側取り付け部が前記支持体に装脱されることで行われ、
前記ディスプレイパネルは、前面と、前記前面の反対側に位置する背面とを有し、
前記前面は、開口が形成された前面板と、前記開口の内側に位置するように設けられた前記表示面とを含んで構成され、
前記倒伏状態で、前記背面が前記支持体に臨み、前記前面が外方に向けられ、
前記接眼ユニット側取り付け部は、前記ディスプレイパネルの前記前面板の周囲に押圧される枠部と、前記枠部の内側に沿って枠状に延在する表示板と、前記表示板に前記表示面に対応した大きさで形成された開口とを有し、
前記前面板に、前記カメラボディまたは前記ディスプレイユニットの動作状態を表示するランプが設けられ、
前記接眼ユニットが装着された状態で前記表示板に前記ランプの光を通過させる窓部が形成され、
前記表示板が前記アイピースに臨む面で前記各窓部に対応した箇所に前記ランプの機能を示す文字あるいは記号が左右の位置関係が反転した鏡文字で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項11】
前記表示面で表示された映像を拡大する接眼ユニットを備え、
前記接眼ユニットは、前記倒伏状態において前記支持体に装脱可能に装着され、
前記ディスプレイパネルは、前記表示面を有する前面と、前記前面の反対側に位置する背面とを有し、
前記倒伏状態で、前記背面が前記支持体に臨み、前記前面が外方に向けられ、
前記倒伏状態で前記支持体が前記ディスプレイパネルの前記背面に臨む面に弾性材が設けられ、
前記倒伏状態において前記接眼ユニットが前記支持体に装着された装着状態で、前記弾性材が前記支持体と前記ディスプレイパネルの背面により圧縮される、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項12】
前記表示面で表示された映像を拡大する接眼ユニットを備え、
前記接眼ユニットは、前記倒伏状態において前記支持体に装脱可能に装着され、
前記ディスプレイパネルは、前面と、前記前面の反対側に位置する背面とを有し、
前記前面は、開口が形成された前面板と、前記開口の内側に位置するように設けられた前記表示面とを含んで構成され、
前記倒伏状態で、前記背面が前記支持体に臨み、前記前面が外方に向けられ、
前記倒伏状態で前記支持体が前記ディスプレイパネルの前記背面に臨む面に弾性材が設けられ、
前記接眼ユニットは、前記ディスプレイパネルの前記前面板を押圧可能な枠部を有し、
前記倒伏状態において前記接眼ユニットが前記支持体に装着された装着状態で、前記枠部が前記前面板を押圧し、前記弾性材が前記支持体と前記ディスプレイパネルの背面により圧縮される、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項13】
前記表示面で表示された映像を拡大する接眼ユニットを備え、
前記接眼ユニットは、前記倒伏状態において前記支持体に装脱可能に装着され、
前記ディスプレイパネルは、前面と、前記前面の反対側に位置する背面とを有し、
前記前面は、開口が形成された前面板と、前記開口の内側に位置するように設けられた前記表示面とを含んで構成され、
前記倒伏状態で、前記背面が前記支持体に臨み、前記前面が外方に向けられ、
前記倒伏状態で前記支持体が前記ディスプレイパネルの前記背面に臨む面に弾性材が設けられ、
前記接眼ユニットは、前記支持体に装脱可能に装着される接眼ユニット側取り付け部を有し、
前記接眼ユニット側取り付け部は、前記表示面に対応した大きさの開口と、前記開口の周囲を延在し前記ディスプレイパネルの前記前面板を押圧可能な枠部を有し、
前記倒伏状態において前記接眼ユニット側取り付け部が前記支持体に装着された装着状態で、前記枠部が前記前面板を押圧し、前記弾性材が前記支持体と前記ディスプレイパネルの背面により圧縮される、
ことを特徴とする請求項1記載のビューファインダー。
【請求項14】
前後に延在し映像を撮像するカメラボディと、ディスプレイユニットとを備え、
前記ディスプレイユニットは、カメラボディに装脱可能に装着される本体部と、前記カメラボディ側で撮像する映像が表示されるディスプレイ部とを有し、
前記ディスプレイ部は、
支持体と、
表示面を有するディスプレイパネルと、
前記本体部と前記支持体とを回転可能に連結する第1の連結機構と、
前記支持体と前記ディスプレイパネルとを、前記支持体に前記ディスプレイパネルが重ね合わされた倒伏状態と、前記支持体から前記ディスプレイパネルが起立した起立状態との間で揺動可能に連結する第2の連結機構とを備え、
前記第1の連結機構は、前記支持体が前記本体部上において少なくとも180度以上の範囲で回転できるように構成されている、
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項15】
前後に延在し映像を撮像するカメラボディと、ディスプレイユニットとを備え、
前記ディスプレイユニットは、カメラボディに一体的に設けられた本体部と、前記カメラボディ側で撮像する映像が表示されるディスプレイ部とを有し、
前記ディスプレイ部は、
支持体と、
表示面を有するディスプレイパネルと、
前記本体部と前記支持体とを回転可能に連結する第1の連結機構と、
前記支持体と前記ディスプレイパネルとを、前記支持体に前記ディスプレイパネルが重ね合わされた倒伏状態と、前記支持体から前記ディスプレイパネルが起立した起立状態との間で揺動可能に連結する第2の連結機構とを備え、
前記第1の連結機構は、前記支持体が前記本体部上において少なくとも180度以上の範囲で回転できるように構成されている、
ことを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−205589(P2008−205589A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−36534(P2007−36534)
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】