フットウェア型
とりわけ、本発明は、フットウェアピースを製造するための装置および方法を提供する。種々の場合において、この装置は、ストラップリベットの位置に対応する位置マークを備えるフットウェア形態(1260)を備える。このフットウェア形態は、フットウェア型の内側部分であり、そして、このフットウェア型は、実質的にフットウェア形態を取り囲む靴の甲部分(1210)と下側部分(1220)からなる。本発明のいくつかの実施形態は、ストラップリベットの位置に対応する位置マークを有するフットウェア形態を備えるフットウェア型を提供する。このような位置マークは、フットウェア形態から延びる金属ピースであり得るが、これらに限定されない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、米国特許出願第10/603126号(発明の名称「BREATHABLE WORKSHOES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」で2003年6月23日に出願され、本明細書と共通する主体に譲渡される);および米国特許出願第10/602416号(発明の名称「FOOTWEAR PIECES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」で2003年6月23日に出願され、本明細書と共通する主体に譲渡される)の一部継続出願である。上記の特許出願の各々の全内容は、あらゆる目的のために、本明細書中で参考として援用される。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
本発明は、フットウェア、特に、ストラップを備えるフットウェアに関する。
【0003】
一般に知られているかかとのないサンダル(flip−flop)は、消費者に人気があるが、かかとのないサンダルを足に固定するように維持することがしばしば困難である。従って、個人の靴が、足に固定されて維持されなければならない適用のためには、かかとのないサンダルは、不満足であることが証明されている。
【0004】
サンダル(sandal)は、代表的には、サンダルを足に固定し得るストラップを備え、いくつかの場合、サンダルは、かかとのないサンダルが満たせないものについて申し分ないものであり得る。しかし、このようなサンダルはしばしば、かかとのないサンダルによって提供される使用の簡便さを提供しない。さらに、このようなサンダルは、代表的には、例えば、濡れた地面をよく捉えない、比較的なめらかな材料から製造される。
【0005】
従って、これらおよび他の制限に取り組む必要性が当該分野において存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の簡単な要旨)
とりわけ、本発明は、フットウェアピース(piece)を製造するための装置および方法を提供する。種々の場合において、この装置は、ストラップリベットの位置に対応する位置マークを備えるフットウェア形態を備える。このフットウェア形態は、フットウェア型の内側部分であり、フットウェア型は、少なくとも実質的にフットウェア形態を取り囲む靴の甲部分と下側部分からなる。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態は、ストラップリベットの位置に対応する位置マークを有するフットウェア形態を備えるフットウェア型を提供する。このような位置マークは、フットウェア形態から延びる金属ピースであり得るが、これらに限定されない。いくつかの場合において、フットウェア形態から延びる位置マークは、成形材料の量を減少させて、位置マークの位置で形成する。特定の場合において、このことは、フットウェアピース上のストラップに付随するリベットが取り付けられている位置で、形成されたフットウェアピースにおいて、穴またはくぼみを生じ得る。他の例において、位置マークは、フットウェア形態へと延び、その結果、フットウェアピース上のストラップに付随するリベットが取り付けられている位置で、成形材料の増加した量が形成する。従って、例えば、隆起した「X」型のマークが、フットウェア形態の使用から生じ得る。いくつかの場合、位置マークは、延びたフットウェアピースを形成する材料の拡大の際に、リベットヘッドのサイズにおおまかに対応するハロセクションをさらに備える。
【0008】
いくつかの場合において、フットウェア形態は、フットウェア型の内側部分であり、フットウェア型は、少なくとも実質的にフットウェア形態を取り囲む靴の甲部分と下側部分をさらに備える。靴の甲部分および/または下側部分は、成形材料を受け取り得る成形材料入り口を備え得、これは、フットウェアピースに形成される。種々の場合において、フットウェア形態は、靴の甲部分の内側から吊り下げられる。
【0009】
本発明の他の実施形態は、フットウェア型を製造するための方法を提供する。このような方法は、フットウェア形態に位置マークを形成する工程を包含する。このフットウェア形態は、例えば、3つのピース型の内側部分であり得る。さらに、位置マークは、ハロを備え得、そして、この方法は、フットウェアピースの内側壁に対応するパターンとおよそ等しいハロの外側端を位置付ける工程、および/またはフットウェアピースの外側端から始まるハロの外側端を位置付ける工程を包含し得る。他の特定の実施形態において、外側端は、フットウェアピースが拡大した後、フットウェアピースの端からおよそ1/16インチで始まる。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態は、底部セクションおよびストラップセクションを備える組立式の靴ピースを製造するための型を提供する。底部セクションは、部分として形成される靴の甲と靴底とを備える。ストラップセクションは、そのストラップが、底部セクションに関して旋回するように、底部セクションに取り付けられる第2の部分として形成される。いくつかの例において、底部セクションは、発泡体材料の連続したピースから形成される。このような発泡体材料は、樹脂ベースを用いて製造される、複数の階層を持つ材料であり得る。樹脂材料が使用される場合、樹脂材料は、混合されて、拡大係数および収縮係数を示し得る。特定の場合において、拡大係数および収縮係数を乗算すると、両端を含み、1.46と1.58との間の積(product)、すなわち、最終膨張値を生じる。
【0011】
種々の実施形態において、底部セクションおよびストラップセクションは、同じ材料から形成される。このような材料は、2つの異なる形状に形成された上記の発泡体材料であり得る。他の場合において、ストラップセクションおよび底部セクションは、異なる材料から形成される。例えば、底部セクションは、皮および/またはゴムから形成され得、一方で、ストラップセクションは発泡体から形成される。別の例として、底部セクションは、1つの型の発泡体から形成され得、一方で、ストラップセクションは、別の型の発泡体から形成される。
【0012】
いくつかの場合において、ストラップセクションは、リベットによって底部セクションに取り付けられる。このようなリベットは、底部セクションをストラップに取り付ける任意のコネクタであり得るが、このストラップを、底部セクションに関して旋回させる。特に、ストラップセクションの一端は、底部セクションの一つの側に釘付けされ、一方で、ストラップの他の側は、底部セクションの他の側に釘付けされる。いくつかの場合において、底部セクションとストラップの療法が、穴あけされて、穴を形成し、その穴を通ってリベットが配置される。他の場合において、穴は、ストラップセクションおよび/または底部セクション中に、製造工程の一部として形成される。このような穴は、ストラップセクションと底部セクションとを取り付けるリベットを受け取るために、引き続いて使用され得る。リベットは、プラスチック製リベットまたは、他の材料(例えば、金属およびゴム)から形成されたリベットであり得る。多くの場合において、リベットは、底部セクションまたはストラップセクションのいずれかよりも高密度な材料から形成される。
【0013】
リベットは、底部セクションのいずれかの側に位置付けられる取り付け点に配置され得る。このような取り付け点は、背面の靴底周の近く、および/または靴の甲開口部周の近くに位置付けられ得る。いくつかの場合において、1つの取り付け点から他の取り付け点までの背面の靴底周に沿った距離は、ストラップセクションに沿って測定した取り付け点間の距離とおよそ同じである。従って、ストラップセクションは、ストラップセクション内側部分が、背面の靴底周の外側部分に接するように、底部セクションに関して旋回し得る。ストラップセクションの内側部分と背面の靴底周の外側部分との間の接触部での、ストラップセクションと底部セクションとの間の摩擦力は、底部セクションに関して固定されるストラップセクションを維持する。このような位置において、ストラップセクションは、底部セクションの装飾的な部分であるように見える部分を形成し、底部セクションからの足の出し入れを干渉しない。
【0014】
同様に、1つの取り付け点から他の取り付け点までの靴の甲開口部周に沿った距離は、ストラップセクションに沿って測定した取り付け点間の距離とおよそ同じである。従って、ストラップセクションは、ストラップセクションの内側部分が、靴の甲開口部周の外側部分に接するように、底部セクションに関して旋回し得る。ストラップセクションの靴の甲開口部周と、底部セクションの外側部分との間の接点での、ストラップセクションと底部セクションとの間の摩擦力は、底部セクションに関してストラップセクションを固定されたままにする。再び、このような位置において、ストラップセクションは、底部セクションの装飾的な部分であるように見える部分を形成し、底部セクションからの足の出し入れを干渉しない。さらに、いくつかの場合において、ストラップは、靴の甲開口部周または背面の靴底周のいずれかに接して固定され得る。
【0015】
種々の場合において、多数の通気孔が靴の甲に形成される。このような通気孔は、液体および/または空気に、靴の甲の所定の位置を通って通過させる、可変サイズの穴であり得る。いくつかの場合において、このような通気孔は、靴の甲の実質的に水平な部分および靴の甲の実質的に垂直な部分の両方に形成される。このことは、通気孔から入ってくる液体への曝露から足を保護する必要がない適用のための、有意な量の通気孔を提供する。このような適用としては、ボート漕ぎ、海辺での使用、魚釣りなどが挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0016】
あるいは、いくつかの例は、靴の甲の水平な部分に形成される通気孔を備えつつ、靴の甲の実質的に水平な部分を覆う固形物を備え得る。これは、十分な通気孔を提供し、同時に、こぼれた液体から足を保護する。このようなアプローチは、医療従事者、シェフなどによる使用を含む適用について望ましくあり得る。さらに、いくつかの場合において、液体コンダクターが、複数の通気孔の各々の周の少なくとも部分の周りに形成される。このような液体コンダクターは、実質的に垂直な部分に形成される種々の通気孔の周りの靴の甲にこぼれた液体を、これらの通気孔から移動させる。従って、このようなコンダクターは、こぼれた液体への曝露から足をさらに保護し得る。
【0017】
特定の場合において、靴の甲のつま先領域は、ヒトの足のより大きいつま先に対応する位置で延びる。従って、靴の甲のつま先領域は、一般に、靴の内側のより大きなつま先から、靴の外側のより小さなつま先までのヒトの足の輪郭を取る。このようなアプローチは、増加した快適さおよび/または機能性を提供し得る。さらに、靴底の背面の周は、支持底部の上に隆起させられて、靴の機能性をさらに上昇させ得る。この支持底部は、隆起したパターンを備え得、ここで、足が靴と接する。
【0018】
1つの特定の実施形態は、靴底と靴底から延びる靴の甲部分とを備えるフットウェアのピースを提供する。靴の甲部分は、使用者の足の上部を覆うように適合され、使用者の足を受け取るための背面の開口部を備える。少なくとも1つのコネクタが、靴の甲部分に連結され、ストラップが、靴の甲部分に作動可能に連結される。ストラップは、使用者の足のかかとを係合するために、背面の開口部を横切って位置付けられるように構成される。フットウェアのピースはまた、使用者の足のかかとに関してストラップの位置を調節するために、コネクタおよびストラップと相互作用可能な少なくとも1つの調整機構を備える。
【0019】
1つの局面において、コネクタは、靴の甲部分に旋回可能に連結されるループを備える。調整機構は、ストラップに連結された1つの端と、ループを通って通過するように構成される自由端とを有する織物のストリップを備え得る。また、調整機構は、材料のストリップの自由端をストラップに連結するためのカップリング配置をさらに備え得る。このカップリング配置は、複数のスナップ、マジックテープ(登録商標)式のファスナー材料などを備え得る。
【0020】
いくつかの場合において、履物のピースは、背面の開口部の反対側に連結される一対のコネクタと、この一対のコネクタと相互作用可能な一対の調整機構とを利用し得る。この様式において、ストラップの両端が、調整され得る。
【0021】
本発明の他の実施形態は、底部セクションとストラップセクションとを備える組立式の靴ピースを製造するための型を提供する。ストラップセクションは、リベットを用いて底部セクションに取り付けられ、その結果、ストラップが、底部セクションに関して旋回可能である。リベットは、金属、プラスチックまたはいくつかの他の材料製であり得る。いくつかの場合において、底部セクションは、発泡体の連続的なピースから形成され、一方で、他の場合において、底部セクションは、複数の連続する部分の集合を備える。部分は、種々の材料(発泡体、プラスチック、ゴム、皮などを含むがこれらに限定されない)から形成され得る。
【0022】
この要旨は、本発明に従ういくつかの実施形態の一般的な要点のみを提供する。本発明の多くの他の目的、特徴、利点および他の実施形態は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲および添付の図面からより完全に明らかとなる。
【0023】
本発明の種々の実施形態のさらなる理解は、明細書の残りの部分に記載される図面を参照することによって実現され得る。図面において、同様の参照番号がいくつかを通して用いられ、同様の構成要素を参照する。いくつかの例において、下付き文字からなるサブラベルは、参照番号と関連し、複数の同様の構成要素のうちの1つを示す。存在しているサブラベルに対して説明することなく参照番号について参照がなされる場合、このような複数の同様の構成要素全てを指すことが意図される。
【0024】
(発明の詳細な説明)
とりわけ、本発明は、フットウェアピースを製造するのに使用するための種々の型および方法を提供する。種々の場合において、フットウェアピースは、複数の階層を持つ材料から形成される。さらに、種々の場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの靴底と接するように移動され得、この靴底に関して固定され得るか、または、フットウェアピースの靴の甲と接触し、そして、この靴の甲と接するように移動され得、この靴の甲に関して固定され得る旋回式ストラップを備える。
【0025】
図1を参照して、本発明のいくつかの実施形態に従うフットウェアピース100が示される。フットウェアピース100は、底部セクション110とストラップセクション120を備える。底部セクション110は、靴の甲150と靴底162を備える。いくつかの実施形態において、底部セクションは、発泡体材料の単一のピースとして形成される。他の実施形態において、靴底162は、発泡体または他の発泡体様材料から形成されるが、一方で、靴の甲150は、後に靴底162と組み立てられて底部セクション110を形成する別の材料から製造される。
【0026】
靴の甲150は、1つ以上の通気孔182を備え得る実質的に水平な部分152を備える。通気孔182は、底部セクション110が形成されるように、靴の甲150に形成される開口部であり得るが、これらに限定されない。あるいは、通気孔182は、靴の甲150の形成および/または組立の後に靴の甲150に形成される開口部であり得る。なお別の代替としては、通気孔182は、靴の甲150に関連する組立プロセスの部分として形成され得る。従って、例えば、通気孔182は、靴の甲150の組み立てられた部分の間の開口部であり得る。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、多数の異なる通気孔の型とこれを形成するための方法を理解する。
【0027】
靴の甲150は、1つ以上の通気孔181を備える実質的に垂直な領域151をさらに備える。通気孔182と同様に、通気孔181は、底部セクション110が形成されるように、靴の甲150に形成される開口部であり得るが、これらに限定されない。あるいは、通気孔181は、靴の甲150の形成および/または組立の後に、靴の甲150に形成される開口部であり得る。なお別の代替としては、通気孔181は、靴の甲150に関連する組立プロセスの部分として形成され得る。従って、例えば、通気孔181は、靴の甲150の組み立てられた部分の間の開口部であり得る。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、多数の異なる通気孔の型と、これを形成するための方法を理解する。
【0028】
靴の甲150は、ヒトの足が底部セクション110の挿入される場合に、ヒトの足のつま先を囲むつま先領域155をさらに備える。いくつかの実施形態において、つま先領域155は、底部セクション110の内側領域から底部セクション110の外側領域までテーパーされ、その結果、より大きなつま先が足の内側に存在し、足が外側により小さなつま先までテーパーされる、ヒトの足の輪郭にほぼ沿う。このことは、フットウェアピース100がヒトの足の形状を確認するように、機能的に有利であり得る。他の実施形態において、つま先領域155は、テーパーが存在しない四角の断面であり、一方で、他の実施形態は、つま先セクションが底部セクション110の中央点の近くまでの最大の拡大を有し、中央点から両方向にテーパーされている、角の丸い四角を提供する。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、つま先領域155のための多数の形状を理解する。
【0029】
図示されるように、靴の甲150は、靴の甲の開口部周170に向かって隆起する実質的に水平な領域152を備える。擦り減った場合、靴の甲の開口部周は、踝の前および下のヒトの足の領域と接触し得る。靴の甲150は、靴の甲の開口部周170がつま先領域155からほんの短い距離に配置されるように設計され得、この場合、実質的に水平な領域152に形成される。あるいは、靴の甲150は、踝に向けて足をさらに延ばすように設計され得、この場合、靴の甲150のより垂直な領域内である。装飾的なパターン190が、靴の甲の開口部周170の近くに形成されるかまたは作製されてもされなくてもよい。図示されるように、靴の甲の開口部周170は、リベット131の位置から、リベット131bの位置まで延び得る(他の図面に示す)。
【0030】
靴底162は、靴底160の背面の部分を規定する背面の靴底周160を備える。いくつかの場合において、この領域は、ヒトの足の底部分と接する領域である、支持底部165の上に隆起する。このような隆起した背面の靴底周は、ヒトの足のかかとにいくつかの支持を提供し、フットウェアピース100を定位置に維持するのを助ける。他の実施形態において、背面の靴底周160は隆起されない。
【0031】
ストラップセクション120は、外側領域122、中間領域121、および角の丸い端部130を備える。いくつかの場合において、ストラップセクション120は、リベット131によって底部セクション110に取り付けられており、リベット131は、取り付け点にて、ストラップ端130と靴の甲150の両方の穴を通して配置される。ストラップセクション120は、一方向に旋回する場合、靴の甲の開口部周170に接し得、他の方向に旋回する場合、背面の靴底周160と接し得るように、底部セクション110に対して旋回し得る。いくつかの実施形態において、ストラップセクション120は、前に旋回する場合に、内側領域121が、靴の甲の開口部周170の外側表面と接するような寸法を備える。内部領域121と靴の甲の開口部周170の接点における摩擦力は、底部セクション110に対して固定された位置にストラップセクション120を維持する。
【0032】
あるいは、ストラップセクション120は、ストラップセクション120が後方に旋回される場合、内側領域121が、背面の靴底周160の外側表面に接するような寸法を備え得る。内側領域121と背面の靴底周160との間の接点における摩擦力は、ストラップセクション120を底部セクション110に関して固定された位置に維持する。このような位置において、ストラップ120は、フットウェアピース100の装飾的な部分であり得る。
【0033】
なお別の代替として、ストラップセクション120は、背面の靴底周160と、上部開口部周170との間の中間の位置に配置され得る。この位置において、ストラップは、ヒトの足のアキレス位置への実利的な目的の適合させる支持体として機能し、従って、フットウェアピース100をヒトの足の適所に維持するのを補助する。いくつかの実施形態において、ストラップ120と靴の甲150との間で、リベットの位置に生じる摩擦力は、ストラップ120を適所に維持するのに十分である。このことは、足のアキレス部分がストラップ120に対して圧迫されない場合でさえも、ストラップ120が適所にあるままであることを保証するのに役立つ。このような摩擦がなければ、ストラップ120は、重量に屈して、フットウェアピースが足に固定された状態で維持されなくてもよい位置に落ちる。同時に、接点での摩擦力が、ストラップ120を容易に移動させるのに十分なように設計することが望ましくあり得る。
【0034】
特定の実施形態において、ストラップ120は、有意に変形して、多数の足型に快適なフットウェアピース100を作成し得る発泡体材料から形成される。他の実施形態において、ストラップ120は、足がフットウェアピース内に維持されるよりよい確実さを提供する、あまり変形可能でない材料から形成される。なお他の実施形態は、有意な変形能を備え、なお、足にしっかりとストラップで固定することができる、調節可能なストラップを備える。このような実施形態は、以下の図10に関連して、さらに議論される。
【0035】
図2は、フットウェアピース100の側面図を示し、一方で、図3は、フットウェアピース100の平面図を提供する。図4および5は、それぞれ、フットウェアピース100の前面図および背面図を提供する。さらに、図6は、靴底162の底部を示す。示されるように、靴底162は、隆起した側面部分198、前面の凹凸パターン196、および背面の凹凸パターン194を備える。前面の凹凸パターン196は、内側の長手軸方向の凹凸部分199と外側の矩形凹凸部分197を備える。同様に、背面の凹凸パターン194は、内側の長手軸方向の凹凸部分193と外側の矩形凹凸部分192を備える。これらに基づいて、当業者は、フットウェアピース100に関して用いられ得る、多くの他のトレード(trade)パターンおよび/または構成を理解する。
【0036】
図7を参照すると、本発明の他の実施形態に従う、別のフットウェアピース200が図示される。フットウェアピース200は、以前に記載したフットウェアピース100の特性と同様な多数の特性を備える。しかし、対照的に、靴の甲の実質的に水平な部分250は、中実の構造体である。従って、こぼれているか、そうでなければ、実質的に水平な部分250と接している液体物質は、フットウェアピース200に浸透しない。このことは、医療または、足が、こぼれた物質から少なくともいくらかは保護される必要がある、他の市販の適用において有利であり得る。さらに、多数の通気孔281が靴の甲の実質的に垂直な部分に形成される。液体導性部分210、211、212が、各通気孔281の周りに形成される。液体導性部分210、211、212は、液体が、上部のフットウェアピース200から通気孔281を通って入るように逸らさせ得る、任意の形態または構造体であり得る。1つの実施形態において、液体導性部分210、211、212は、靴の甲の部分として成形される。図8は、種々の液体導性部分を示す、フットウェアピースの平面図である。
【0037】
図9は、本発明に従うフットウェアピースを製造するための方法を示す、フローチャート900である。フローチャート900に従って、底部セクションおよびストラップセクションが形成される(ブロック910、920)。底部セクションおよびストラップセクションが、2つのピースが接触される位置に穿孔される(ブロック930、940)。ストラップおよび底部セクションの穿孔は、整列され(ブロック950)、リベットのオス型部分が、整列された穿孔を通して挿入され(ブロック960)、そして、リベットのメス型部分が、オス型部分と係合され、従って、底部セクションにストラップセクションを固定する。
【0038】
図10aを参照して、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピース1000が示される。フットウェアピース1000は、ストラップ1120が調節を可能にするように改変されていることを除いて、以前に記載されるフットウェアピース100と同様である。示されるように、ストラップ1120は、主要部分1121と接続部分1160とを備える。接続部分1160が、リベット1170または、当該分野で公知の他の旋回可能な(または、旋回できなくても)接続によってフットウェアピース1000の底部セクションに取り付けられる。主要部分1121の一端は、その反対側でフットウェアピースに直接取り付けられる。このことは、リベット(示さず)またはいくつかの他の型の接続によりなされ得る。主要部分1121の他の端は、一定の長さのマジックテープ(登録商標)式のファスナー(例えば、VELCRO)のようなコネクタ1140を備える。コネクタ1140は、主要部分1121から舌の様に延びる部分1130を備える。
【0039】
部分1130は、接続部分1160に取り付けられるか、または、一体的に形成されるループ1150を通して供給され、所望の緊張が達成されるまで引っ張られる。接続部分1160がより締まって引っ張られるにつれ、主要部分1121は、使用者の足に対して締まって引っ張られる。有利なことに、この調節は、使用者が履物のピースを装着している間に生じ得る。次いで、部分1130が、コネクタ1140の部分を覆って置かれ、このコネクタ1140は、図10bに示されるように、主要部分1121に接着されている。当業者は、他の接続材料(例えば、スナップ、ホック、クリップ、一緒になって縛られるばねなど)がVELCROの代わりに使用され得る。さらに、本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、調節機構(例えば、接続部分1160およびコネクタ1140)が、ストラップ1120の一方の側もしくは両側で使用され得るか、または、ストラップ1120の中央に位置付けられ得る(ストラップ1120は、2つの部分に形成される)ことを理解する。
【0040】
図10cに示すように、フットウェアピース1000は、ストラップ1120を調節するための他の方法を備えるように改変され得る。より具体的には、材料のストリップ1142(例えば、耐久性のある織物のストリップ)が、例えば、1つ以上のオス型スナップ部材1145を使用することによって、ストラップ1120に接続され得る。ストリップ1142の他の端は、メス型スナップ部材1135を備える。また、フットウェアピース1000には、リベット1157または他の型のコネクタを使用して接続されている、旋回可能な接続部分1155が接続される。接続部分1155はまた、プラスチック、耐久性のある織物などから構成され得る、ループ1162を備える。使用の際に、ストリップ1142は、ループ1162を通って、次いで、図10aのコネクタ1140と同様の様式でそれ自体に折り返される。一旦、適切な張りが使用者の踵の裏に対して達成されると、次いで、スナップ部材1135が、オス型スナップ部材1145のひとつにスナップされる。フットウェアピース1000の各側が、示されるように接続部分1155を備え得るか、あるいは、一方の側のみが一つを備え得る。また、この型の構造が、ストラップ1120の中央に使用され得る。さらに、ループ1162がストラップ1120に配置され得、一方で、ストリップ1142がフットウェアピース1000に配置されることが理解される。
【0041】
一つの局面において、ストラップ1120の内側が、ボタンが、使用者の脚にすれないように、オス型スナップ部材1145のボタン部分を受け取るためのデテントを備え得る。バレルが、ストラップ1120を通って、そして、ストリップ1142を通ってボタンから延び、ここで、当該分野で公知なように、オス型スナップ部材1145のスタッドに接続される。メス型スナップ部材1135がまた、ストリップ1142を通って通過するバレルを備えるボタンを有する。ソケットが、バレルに接続され、メス型スナップ部材1135を形成する。このようにして、スタッドがソケット内に配置され、オス型スナップ部材1145をメス型スナップ部材1135に接続させ得る。また、オス型スナップ部材1145とメス型スナップ部材1135の位置が交換され得ることが理解される。
【0042】
調節可能なストラップを提供することによって、フットウェアのピースは、広範種々の足のサイズに快適なように容易に調節され得る。さらに、このような調節機構は、フットウェアのピースの広範囲の条件下での使用を可能にする。例えば、ハイキングの間、使用者は、小川を横断するときに、バイク用のブーツを履物の軽いピースと交換することを所望し得る。履物は軽すぎるため、個人の荷物から吊るされ得、そして、小川を横断する直前に、迅速に取り除かれ得る。ハイカーは、裸足であることが多いため、ストラップは、使用者の足に締まって調節され得る。
【0043】
別の例として、同じハイカーは、一対のつり用防水ズボンの上に履物を使用したがるかもしれない。このような場合、ストラップは、防水ズボンの厚さに応じて調節され得る。他の場合において、履物は、走競争(マラソンを含む)のために使用され得る。ストラップは、走者の足のサイズに履物を調節するのに使用され得る。
【0044】
図11は、本発明のいくつかの実施形態に従う、なお別のフットウェアピース1100を示す。フットウェアピース1100は、旋回可能なストラップを備えた、つま先の開いたモデルである。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、図10に示される調節可能なストラップ1120がまた、フットウェアピース1100に関して用いられ得ることを理解する。
【0045】
以前に示唆されるように、本明細書中に開示されるフットウェアピースは、複数の階層を持つ発泡体材料からなり得る。このような複数の階層を持つ発泡体材料を用いるフットウェアピースの製造は、樹脂、色素および膨張添加物の予混合物を含む樹脂を提供する工程を包含し得る。元々はペレットの形態の樹脂を加熱して、液体状態にする。この液体樹脂を、樹脂を受け取るまえに加熱しておいた型にねじ込む(screw into)。型にねじ込まれる樹脂の量は、型へと液体樹脂を駆動するスクリューのピッチによって制御される。液体樹脂が固められ、その時点で型が開かれ、形成されたフットウェアピースが型からはずされる。形成されたフットウェアピースは、次いで、冷却靴型に置かれ、ここで風乾される。
【0046】
これらのプロセスの間、型のサイズに合う、比較的小さいフットウェアピースが作製されるが、型が開いている場合、フットウェアピースは、そのサイズを拡大するように、飛び出る。次いで、フットウェアピースが風冷されるにつれ、フットウェアピースは、その最終的なサイズに収縮する。こうして、このプロセスは、拡大特性と収縮特性の両方を包含する。拡大特性によって、型内のフットウェアピースのサイズを乗算することにより、型が開かれた後のフットウェアピースのサイズを得る。収縮特性により拡大特性を乗算することにより、型に対する靴の最終的なサイズの代表的な最終膨張値を提供する。
【0047】
このような製造プロセスにおいて、多数の構成要素が、所望の最終結果を達成するために制御され得る。これらの構成要素としては、型に導入される材料の容量、型のサイズ、用いられる材料の組成、および、冷却靴型のサイズが挙げられる。形成されるフットウェア製品の以前の製造者は、例えば、4サイズの方を用いて、6つの異なるサイズのフットウェアピースを作製している。従って、例えば、同じ型から2つの異なるサイズの靴を作製するためには、ある量の材料を型にねじ込んで1つの靴のサイズを作製し、そして、別の量の同じ材料を同じ型にねじ込んで別の靴のサイズを作製する。一旦型から取り外されると、靴は別のサイズの冷却靴型で冷却される。こうして、これらのプロセスは、型のサイズと組成は固定されたまま、改変された用量と冷却靴型のサイズを使用して、最終製品を調節する。こうして別のサイズの靴を作製しつつ、最終的なサイズの調節が、いくらかは制限され、そして/または予測不可能であることが見出された。
【0048】
部分的にこの問題に取り組むために、本発明の実施形態は、一定量および一定の組成の材料と、冷却靴型のサイズを使用し、一方で、型のサイズを変更して、最終製品のサイズを調節する。以前に記載されたアプローチと比較した場合、このようなアプローチが、高い程度の調節をもたらすことが見出されている。このアプローチは、同じ色の樹脂から製造される靴に特に有益である。別の色が含まれる場合、色間でサイズの調節を達成するために、樹脂の組成は、色を越えて変化し得る。この組成の調節は、以下により完全に記載される。
【0049】
1つの特定の実施形態において、樹脂は、エチレン酢酸ビニル(EVA)コポリマーベースの材料である。この特定の場合において、添加物がEVAベースと共に含まれて、拡張可能かつ架橋する材料を作製する。より特には、拡張する粉末が添加され、この粉末は、特定の温度で分解して、気体を生じ、このことにより、材料が、型内で固まるように隆起する。従って、型が開かれている場合、形成された部分の瞬間的な拡大が生じる。この拡大の間、この部分の寸法は急速に増加し、一方で、割合と形状は、適度に一定のままであり、元々の型に対して、一貫性のある形状の最終的な部分を提供する。このような架橋および拡大のさらなる開示は、欧州特許0 802 039 A2(1997年3月25日出願、イタリア国のFINPROJECTTMに譲渡される)に提供される。
【0050】
本発明のいくつかの実施形態は、以前に記載されるように、EVA(LEVIREXTMとして商業上公知であり、そして、イタリア国のFINPROJECTTMにより市販されている)を利用する。1.47と1.58との間の最終膨張値を示すLEVIREXTMの混合物を作製することが望ましいことが見出されている。1つの特に好ましい実施形態において、およそ1.51の最終膨張値が使用される。これは、およそ2.5の拡大特性と、およそ0.6の収縮特性を含む。これらは、非常に良好な滑り止め特性と、同時に、サイズの再生能力および耐久性とを有する、比較的柔らかいフットウェアピースを提供する。
【0051】
いくつかの場合において、樹脂混合物(LEVIREXTM、膨張添加物および色素)は、フットウェアピースの所望の色に基づいて成形される。これは、特定の色に関する色素の濃度に少なくとも部分的に起因する。樹脂混合物が調整されない場合、全ての他の因子が一定のままであるカーキのフットウェアピースよりもかなり小さい緑色のフットウェアピースが産生される。このことは、例えば、フットウェアピースがインターネットを介して販売され、そして、消費者が、購入前にフットウェアピースを試着し得ない場合に、容認し得ない。このことを解決するために、緑色の樹脂についての最終膨張値は、およそ1.515に調節され、一方で、カーキの樹脂についての最終膨張値は、およそ1に調節される。こうして、混合物を改変することによって、複数の色を越えて適切なサイズの靴が産生され得る。
【0052】
図12aを参照して、本発明のいくつかの実施形態に従う、フットウェア型1200が示される。フットウェア型1200は、靴の甲部分1210と下側部分1220とを備える。半円形の注入口1230、1240が、靴の甲部分1210と下側部分1220との両方に形成され、型1200に形成される材料を挿入させる。当業者は、頂部または底部のいずれかの落下円形注入口がまた使用され得ることを認識する。取り付け用スクリュー1270a、1270bがまた備え付けられて、以下により完全に記載されるように、フットウェア型1200の内側からフットウェア形態を吊るす。示されるように、靴の甲部分1210と下側部分1220は、位置1250で接する。1つの場合において、取り付け用スクリュー1270a、1270bは貫かれないが、むしろ、靴の甲部分1210の外側に固定される取り付け用スクリュー1270の端に食い込むクランプ取り付け用溝を備える円筒形である。さらに、取り付け用スクリュー1270は、内側フットウェア形態と嵌合する頂部領域を備える(以下の図12bを参照のこと)。
【0053】
図12bは、フットウェア1200の切断横断面1201を示す。横断面1201は、靴の甲部分1210と下側部分1220との組み合わせにより形成された内側に吊るされているフットウェア形態1260を示す。図12cは、下側部分1210の内側の平面図1202を示す。示されるように、左右の靴の靴底1275a、1275bは、注入口1230、1240を通して、成形される材料を挿入することによって形成される。図12dは、フットウェアピースの左右の靴の甲1280a、1280bについての成形パターンを示す、靴の甲部分1220の内側像1203を示す。
【0054】
図12eは、本発明のいくつかの実施形態に従う、外側位置マーク1290aおよび内側位置マーク1290bを備えるフットウェア形態1260を示す。示されるように、位置マーク1290は、フットウェア形態1260から外に延びる2つのポストを備える。フットウェアピースが形成される場合、あまり形成されていない材料が、位置マーク1290の位置に形成され、フットウェアピースの靴の甲に穴またはくぼみを作製する。ストラップを靴の甲に接続するリベットは、位置マーク1290によって形成される凹んだ領域または開いた領域で、靴の甲を通す。他の例において、位置マーク1290は、ストラップが取り付けられる位置に過剰量の材料を形成させる、フットウェア形態1260内の刻み目であり得る。示されていないが、個々のフットウェア形態1260は、左右の靴の甲1280a、1280bと、靴底1275a、1275bの各々が、適合するように形成される。
【0055】
図13は、フットウェアピース1300に関する位置マークの配置を示す。示される実施形態において、位置マークは、ハロ1330またはインプリントにより囲まれるへこみ1340を形成する。ハロ1330は、フットウェアピース1300の端1310の下およそ1/16インチから、フットウェアピース1300上に形成されるパターン1350の端1320まで延びる。ハロ1330は、フットウェアピース1300をストラップ(示さず)に接続するリベットの頂部とほぼ同じサイズかつ同じ形状であり得る。ハロ1330を端1310から差し引くことによって、挿入されるリベットは、フットウェアピース1300内に挿入される足にこすらない。さらに、このような様式でハロ1330を配置することによって、位置マークの位置は、ハロ1330の中心として確認され得、ここで、ハロ1330は、ガイドとして端1310とパターン1350とを使用して、位置付けられる。このことは、型を横切る位置との一貫性を保障する。
【0056】
本発明は、ここで、明確さおよび理解の目的のために詳細に記載された。しかし、特定の変更および改変が、添付の特許請求の範囲内で実施され得ることが理解される。従って、本発明は、特定の実施形態およびその図面を参照して記載されるが、これらの実施形態および図面は単なる例示であって、本発明を制限しない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ、決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は、本発明の1つの実施形態に従うフットウェアピースの斜視図である。
【図2】図2は、図1のフットウェアピースの側面図である。
【図3】図3は、図1のフットウェアピースの平面図である。
【図4】図4は、図1のフットウェアピースの正面図である。
【図5】図5は、図1のフットウェアピースの背面図である。
【図6】図6は、図1のフットウェアピースの下面図である。
【図7】図7は、本発明の別の実施形態に従う、別のフットウェアピースの斜視図である。
【図8】図8は、図7のフットウェアピースの平面図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態に従う、製造方法を示すフローチャートである。
【図10】図10aおよびbは、本発明の他の実施形態に従う、別のフットウェアピースを示す。図10cおよびdは、本発明に従う、代替的なカップリング配置を備える、図10aおよびbのフットウェアピースを示す。
【図11】図11は、本発明の種々の実施形態に従う、別のフットウェアピースを示す。
【図12A】図12aは、本発明の種々の実施形態に従うフットウェア型を示す。
【図12B】図12bは、図12aの型の横断組立側面図である。
【図12C】図12cは、図12aの型の下側部分の内側の平面図である。
【図12D】図12dは、図12aの型の靴の甲部分の内側像である。
【図12E】図12eは、本発明に従うフットウェア形態の1つの実施形態を示す。
【図13】図13は、本発明のいくつかの実施形態に従う位置マークのインプリントを示す。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、米国特許出願第10/603126号(発明の名称「BREATHABLE WORKSHOES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」で2003年6月23日に出願され、本明細書と共通する主体に譲渡される);および米国特許出願第10/602416号(発明の名称「FOOTWEAR PIECES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」で2003年6月23日に出願され、本明細書と共通する主体に譲渡される)の一部継続出願である。上記の特許出願の各々の全内容は、あらゆる目的のために、本明細書中で参考として援用される。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
本発明は、フットウェア、特に、ストラップを備えるフットウェアに関する。
【0003】
一般に知られているかかとのないサンダル(flip−flop)は、消費者に人気があるが、かかとのないサンダルを足に固定するように維持することがしばしば困難である。従って、個人の靴が、足に固定されて維持されなければならない適用のためには、かかとのないサンダルは、不満足であることが証明されている。
【0004】
サンダル(sandal)は、代表的には、サンダルを足に固定し得るストラップを備え、いくつかの場合、サンダルは、かかとのないサンダルが満たせないものについて申し分ないものであり得る。しかし、このようなサンダルはしばしば、かかとのないサンダルによって提供される使用の簡便さを提供しない。さらに、このようなサンダルは、代表的には、例えば、濡れた地面をよく捉えない、比較的なめらかな材料から製造される。
【0005】
従って、これらおよび他の制限に取り組む必要性が当該分野において存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の簡単な要旨)
とりわけ、本発明は、フットウェアピース(piece)を製造するための装置および方法を提供する。種々の場合において、この装置は、ストラップリベットの位置に対応する位置マークを備えるフットウェア形態を備える。このフットウェア形態は、フットウェア型の内側部分であり、フットウェア型は、少なくとも実質的にフットウェア形態を取り囲む靴の甲部分と下側部分からなる。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態は、ストラップリベットの位置に対応する位置マークを有するフットウェア形態を備えるフットウェア型を提供する。このような位置マークは、フットウェア形態から延びる金属ピースであり得るが、これらに限定されない。いくつかの場合において、フットウェア形態から延びる位置マークは、成形材料の量を減少させて、位置マークの位置で形成する。特定の場合において、このことは、フットウェアピース上のストラップに付随するリベットが取り付けられている位置で、形成されたフットウェアピースにおいて、穴またはくぼみを生じ得る。他の例において、位置マークは、フットウェア形態へと延び、その結果、フットウェアピース上のストラップに付随するリベットが取り付けられている位置で、成形材料の増加した量が形成する。従って、例えば、隆起した「X」型のマークが、フットウェア形態の使用から生じ得る。いくつかの場合、位置マークは、延びたフットウェアピースを形成する材料の拡大の際に、リベットヘッドのサイズにおおまかに対応するハロセクションをさらに備える。
【0008】
いくつかの場合において、フットウェア形態は、フットウェア型の内側部分であり、フットウェア型は、少なくとも実質的にフットウェア形態を取り囲む靴の甲部分と下側部分をさらに備える。靴の甲部分および/または下側部分は、成形材料を受け取り得る成形材料入り口を備え得、これは、フットウェアピースに形成される。種々の場合において、フットウェア形態は、靴の甲部分の内側から吊り下げられる。
【0009】
本発明の他の実施形態は、フットウェア型を製造するための方法を提供する。このような方法は、フットウェア形態に位置マークを形成する工程を包含する。このフットウェア形態は、例えば、3つのピース型の内側部分であり得る。さらに、位置マークは、ハロを備え得、そして、この方法は、フットウェアピースの内側壁に対応するパターンとおよそ等しいハロの外側端を位置付ける工程、および/またはフットウェアピースの外側端から始まるハロの外側端を位置付ける工程を包含し得る。他の特定の実施形態において、外側端は、フットウェアピースが拡大した後、フットウェアピースの端からおよそ1/16インチで始まる。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態は、底部セクションおよびストラップセクションを備える組立式の靴ピースを製造するための型を提供する。底部セクションは、部分として形成される靴の甲と靴底とを備える。ストラップセクションは、そのストラップが、底部セクションに関して旋回するように、底部セクションに取り付けられる第2の部分として形成される。いくつかの例において、底部セクションは、発泡体材料の連続したピースから形成される。このような発泡体材料は、樹脂ベースを用いて製造される、複数の階層を持つ材料であり得る。樹脂材料が使用される場合、樹脂材料は、混合されて、拡大係数および収縮係数を示し得る。特定の場合において、拡大係数および収縮係数を乗算すると、両端を含み、1.46と1.58との間の積(product)、すなわち、最終膨張値を生じる。
【0011】
種々の実施形態において、底部セクションおよびストラップセクションは、同じ材料から形成される。このような材料は、2つの異なる形状に形成された上記の発泡体材料であり得る。他の場合において、ストラップセクションおよび底部セクションは、異なる材料から形成される。例えば、底部セクションは、皮および/またはゴムから形成され得、一方で、ストラップセクションは発泡体から形成される。別の例として、底部セクションは、1つの型の発泡体から形成され得、一方で、ストラップセクションは、別の型の発泡体から形成される。
【0012】
いくつかの場合において、ストラップセクションは、リベットによって底部セクションに取り付けられる。このようなリベットは、底部セクションをストラップに取り付ける任意のコネクタであり得るが、このストラップを、底部セクションに関して旋回させる。特に、ストラップセクションの一端は、底部セクションの一つの側に釘付けされ、一方で、ストラップの他の側は、底部セクションの他の側に釘付けされる。いくつかの場合において、底部セクションとストラップの療法が、穴あけされて、穴を形成し、その穴を通ってリベットが配置される。他の場合において、穴は、ストラップセクションおよび/または底部セクション中に、製造工程の一部として形成される。このような穴は、ストラップセクションと底部セクションとを取り付けるリベットを受け取るために、引き続いて使用され得る。リベットは、プラスチック製リベットまたは、他の材料(例えば、金属およびゴム)から形成されたリベットであり得る。多くの場合において、リベットは、底部セクションまたはストラップセクションのいずれかよりも高密度な材料から形成される。
【0013】
リベットは、底部セクションのいずれかの側に位置付けられる取り付け点に配置され得る。このような取り付け点は、背面の靴底周の近く、および/または靴の甲開口部周の近くに位置付けられ得る。いくつかの場合において、1つの取り付け点から他の取り付け点までの背面の靴底周に沿った距離は、ストラップセクションに沿って測定した取り付け点間の距離とおよそ同じである。従って、ストラップセクションは、ストラップセクション内側部分が、背面の靴底周の外側部分に接するように、底部セクションに関して旋回し得る。ストラップセクションの内側部分と背面の靴底周の外側部分との間の接触部での、ストラップセクションと底部セクションとの間の摩擦力は、底部セクションに関して固定されるストラップセクションを維持する。このような位置において、ストラップセクションは、底部セクションの装飾的な部分であるように見える部分を形成し、底部セクションからの足の出し入れを干渉しない。
【0014】
同様に、1つの取り付け点から他の取り付け点までの靴の甲開口部周に沿った距離は、ストラップセクションに沿って測定した取り付け点間の距離とおよそ同じである。従って、ストラップセクションは、ストラップセクションの内側部分が、靴の甲開口部周の外側部分に接するように、底部セクションに関して旋回し得る。ストラップセクションの靴の甲開口部周と、底部セクションの外側部分との間の接点での、ストラップセクションと底部セクションとの間の摩擦力は、底部セクションに関してストラップセクションを固定されたままにする。再び、このような位置において、ストラップセクションは、底部セクションの装飾的な部分であるように見える部分を形成し、底部セクションからの足の出し入れを干渉しない。さらに、いくつかの場合において、ストラップは、靴の甲開口部周または背面の靴底周のいずれかに接して固定され得る。
【0015】
種々の場合において、多数の通気孔が靴の甲に形成される。このような通気孔は、液体および/または空気に、靴の甲の所定の位置を通って通過させる、可変サイズの穴であり得る。いくつかの場合において、このような通気孔は、靴の甲の実質的に水平な部分および靴の甲の実質的に垂直な部分の両方に形成される。このことは、通気孔から入ってくる液体への曝露から足を保護する必要がない適用のための、有意な量の通気孔を提供する。このような適用としては、ボート漕ぎ、海辺での使用、魚釣りなどが挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0016】
あるいは、いくつかの例は、靴の甲の水平な部分に形成される通気孔を備えつつ、靴の甲の実質的に水平な部分を覆う固形物を備え得る。これは、十分な通気孔を提供し、同時に、こぼれた液体から足を保護する。このようなアプローチは、医療従事者、シェフなどによる使用を含む適用について望ましくあり得る。さらに、いくつかの場合において、液体コンダクターが、複数の通気孔の各々の周の少なくとも部分の周りに形成される。このような液体コンダクターは、実質的に垂直な部分に形成される種々の通気孔の周りの靴の甲にこぼれた液体を、これらの通気孔から移動させる。従って、このようなコンダクターは、こぼれた液体への曝露から足をさらに保護し得る。
【0017】
特定の場合において、靴の甲のつま先領域は、ヒトの足のより大きいつま先に対応する位置で延びる。従って、靴の甲のつま先領域は、一般に、靴の内側のより大きなつま先から、靴の外側のより小さなつま先までのヒトの足の輪郭を取る。このようなアプローチは、増加した快適さおよび/または機能性を提供し得る。さらに、靴底の背面の周は、支持底部の上に隆起させられて、靴の機能性をさらに上昇させ得る。この支持底部は、隆起したパターンを備え得、ここで、足が靴と接する。
【0018】
1つの特定の実施形態は、靴底と靴底から延びる靴の甲部分とを備えるフットウェアのピースを提供する。靴の甲部分は、使用者の足の上部を覆うように適合され、使用者の足を受け取るための背面の開口部を備える。少なくとも1つのコネクタが、靴の甲部分に連結され、ストラップが、靴の甲部分に作動可能に連結される。ストラップは、使用者の足のかかとを係合するために、背面の開口部を横切って位置付けられるように構成される。フットウェアのピースはまた、使用者の足のかかとに関してストラップの位置を調節するために、コネクタおよびストラップと相互作用可能な少なくとも1つの調整機構を備える。
【0019】
1つの局面において、コネクタは、靴の甲部分に旋回可能に連結されるループを備える。調整機構は、ストラップに連結された1つの端と、ループを通って通過するように構成される自由端とを有する織物のストリップを備え得る。また、調整機構は、材料のストリップの自由端をストラップに連結するためのカップリング配置をさらに備え得る。このカップリング配置は、複数のスナップ、マジックテープ(登録商標)式のファスナー材料などを備え得る。
【0020】
いくつかの場合において、履物のピースは、背面の開口部の反対側に連結される一対のコネクタと、この一対のコネクタと相互作用可能な一対の調整機構とを利用し得る。この様式において、ストラップの両端が、調整され得る。
【0021】
本発明の他の実施形態は、底部セクションとストラップセクションとを備える組立式の靴ピースを製造するための型を提供する。ストラップセクションは、リベットを用いて底部セクションに取り付けられ、その結果、ストラップが、底部セクションに関して旋回可能である。リベットは、金属、プラスチックまたはいくつかの他の材料製であり得る。いくつかの場合において、底部セクションは、発泡体の連続的なピースから形成され、一方で、他の場合において、底部セクションは、複数の連続する部分の集合を備える。部分は、種々の材料(発泡体、プラスチック、ゴム、皮などを含むがこれらに限定されない)から形成され得る。
【0022】
この要旨は、本発明に従ういくつかの実施形態の一般的な要点のみを提供する。本発明の多くの他の目的、特徴、利点および他の実施形態は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲および添付の図面からより完全に明らかとなる。
【0023】
本発明の種々の実施形態のさらなる理解は、明細書の残りの部分に記載される図面を参照することによって実現され得る。図面において、同様の参照番号がいくつかを通して用いられ、同様の構成要素を参照する。いくつかの例において、下付き文字からなるサブラベルは、参照番号と関連し、複数の同様の構成要素のうちの1つを示す。存在しているサブラベルに対して説明することなく参照番号について参照がなされる場合、このような複数の同様の構成要素全てを指すことが意図される。
【0024】
(発明の詳細な説明)
とりわけ、本発明は、フットウェアピースを製造するのに使用するための種々の型および方法を提供する。種々の場合において、フットウェアピースは、複数の階層を持つ材料から形成される。さらに、種々の場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの靴底と接するように移動され得、この靴底に関して固定され得るか、または、フットウェアピースの靴の甲と接触し、そして、この靴の甲と接するように移動され得、この靴の甲に関して固定され得る旋回式ストラップを備える。
【0025】
図1を参照して、本発明のいくつかの実施形態に従うフットウェアピース100が示される。フットウェアピース100は、底部セクション110とストラップセクション120を備える。底部セクション110は、靴の甲150と靴底162を備える。いくつかの実施形態において、底部セクションは、発泡体材料の単一のピースとして形成される。他の実施形態において、靴底162は、発泡体または他の発泡体様材料から形成されるが、一方で、靴の甲150は、後に靴底162と組み立てられて底部セクション110を形成する別の材料から製造される。
【0026】
靴の甲150は、1つ以上の通気孔182を備え得る実質的に水平な部分152を備える。通気孔182は、底部セクション110が形成されるように、靴の甲150に形成される開口部であり得るが、これらに限定されない。あるいは、通気孔182は、靴の甲150の形成および/または組立の後に靴の甲150に形成される開口部であり得る。なお別の代替としては、通気孔182は、靴の甲150に関連する組立プロセスの部分として形成され得る。従って、例えば、通気孔182は、靴の甲150の組み立てられた部分の間の開口部であり得る。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、多数の異なる通気孔の型とこれを形成するための方法を理解する。
【0027】
靴の甲150は、1つ以上の通気孔181を備える実質的に垂直な領域151をさらに備える。通気孔182と同様に、通気孔181は、底部セクション110が形成されるように、靴の甲150に形成される開口部であり得るが、これらに限定されない。あるいは、通気孔181は、靴の甲150の形成および/または組立の後に、靴の甲150に形成される開口部であり得る。なお別の代替としては、通気孔181は、靴の甲150に関連する組立プロセスの部分として形成され得る。従って、例えば、通気孔181は、靴の甲150の組み立てられた部分の間の開口部であり得る。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、多数の異なる通気孔の型と、これを形成するための方法を理解する。
【0028】
靴の甲150は、ヒトの足が底部セクション110の挿入される場合に、ヒトの足のつま先を囲むつま先領域155をさらに備える。いくつかの実施形態において、つま先領域155は、底部セクション110の内側領域から底部セクション110の外側領域までテーパーされ、その結果、より大きなつま先が足の内側に存在し、足が外側により小さなつま先までテーパーされる、ヒトの足の輪郭にほぼ沿う。このことは、フットウェアピース100がヒトの足の形状を確認するように、機能的に有利であり得る。他の実施形態において、つま先領域155は、テーパーが存在しない四角の断面であり、一方で、他の実施形態は、つま先セクションが底部セクション110の中央点の近くまでの最大の拡大を有し、中央点から両方向にテーパーされている、角の丸い四角を提供する。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、つま先領域155のための多数の形状を理解する。
【0029】
図示されるように、靴の甲150は、靴の甲の開口部周170に向かって隆起する実質的に水平な領域152を備える。擦り減った場合、靴の甲の開口部周は、踝の前および下のヒトの足の領域と接触し得る。靴の甲150は、靴の甲の開口部周170がつま先領域155からほんの短い距離に配置されるように設計され得、この場合、実質的に水平な領域152に形成される。あるいは、靴の甲150は、踝に向けて足をさらに延ばすように設計され得、この場合、靴の甲150のより垂直な領域内である。装飾的なパターン190が、靴の甲の開口部周170の近くに形成されるかまたは作製されてもされなくてもよい。図示されるように、靴の甲の開口部周170は、リベット131の位置から、リベット131bの位置まで延び得る(他の図面に示す)。
【0030】
靴底162は、靴底160の背面の部分を規定する背面の靴底周160を備える。いくつかの場合において、この領域は、ヒトの足の底部分と接する領域である、支持底部165の上に隆起する。このような隆起した背面の靴底周は、ヒトの足のかかとにいくつかの支持を提供し、フットウェアピース100を定位置に維持するのを助ける。他の実施形態において、背面の靴底周160は隆起されない。
【0031】
ストラップセクション120は、外側領域122、中間領域121、および角の丸い端部130を備える。いくつかの場合において、ストラップセクション120は、リベット131によって底部セクション110に取り付けられており、リベット131は、取り付け点にて、ストラップ端130と靴の甲150の両方の穴を通して配置される。ストラップセクション120は、一方向に旋回する場合、靴の甲の開口部周170に接し得、他の方向に旋回する場合、背面の靴底周160と接し得るように、底部セクション110に対して旋回し得る。いくつかの実施形態において、ストラップセクション120は、前に旋回する場合に、内側領域121が、靴の甲の開口部周170の外側表面と接するような寸法を備える。内部領域121と靴の甲の開口部周170の接点における摩擦力は、底部セクション110に対して固定された位置にストラップセクション120を維持する。
【0032】
あるいは、ストラップセクション120は、ストラップセクション120が後方に旋回される場合、内側領域121が、背面の靴底周160の外側表面に接するような寸法を備え得る。内側領域121と背面の靴底周160との間の接点における摩擦力は、ストラップセクション120を底部セクション110に関して固定された位置に維持する。このような位置において、ストラップ120は、フットウェアピース100の装飾的な部分であり得る。
【0033】
なお別の代替として、ストラップセクション120は、背面の靴底周160と、上部開口部周170との間の中間の位置に配置され得る。この位置において、ストラップは、ヒトの足のアキレス位置への実利的な目的の適合させる支持体として機能し、従って、フットウェアピース100をヒトの足の適所に維持するのを補助する。いくつかの実施形態において、ストラップ120と靴の甲150との間で、リベットの位置に生じる摩擦力は、ストラップ120を適所に維持するのに十分である。このことは、足のアキレス部分がストラップ120に対して圧迫されない場合でさえも、ストラップ120が適所にあるままであることを保証するのに役立つ。このような摩擦がなければ、ストラップ120は、重量に屈して、フットウェアピースが足に固定された状態で維持されなくてもよい位置に落ちる。同時に、接点での摩擦力が、ストラップ120を容易に移動させるのに十分なように設計することが望ましくあり得る。
【0034】
特定の実施形態において、ストラップ120は、有意に変形して、多数の足型に快適なフットウェアピース100を作成し得る発泡体材料から形成される。他の実施形態において、ストラップ120は、足がフットウェアピース内に維持されるよりよい確実さを提供する、あまり変形可能でない材料から形成される。なお他の実施形態は、有意な変形能を備え、なお、足にしっかりとストラップで固定することができる、調節可能なストラップを備える。このような実施形態は、以下の図10に関連して、さらに議論される。
【0035】
図2は、フットウェアピース100の側面図を示し、一方で、図3は、フットウェアピース100の平面図を提供する。図4および5は、それぞれ、フットウェアピース100の前面図および背面図を提供する。さらに、図6は、靴底162の底部を示す。示されるように、靴底162は、隆起した側面部分198、前面の凹凸パターン196、および背面の凹凸パターン194を備える。前面の凹凸パターン196は、内側の長手軸方向の凹凸部分199と外側の矩形凹凸部分197を備える。同様に、背面の凹凸パターン194は、内側の長手軸方向の凹凸部分193と外側の矩形凹凸部分192を備える。これらに基づいて、当業者は、フットウェアピース100に関して用いられ得る、多くの他のトレード(trade)パターンおよび/または構成を理解する。
【0036】
図7を参照すると、本発明の他の実施形態に従う、別のフットウェアピース200が図示される。フットウェアピース200は、以前に記載したフットウェアピース100の特性と同様な多数の特性を備える。しかし、対照的に、靴の甲の実質的に水平な部分250は、中実の構造体である。従って、こぼれているか、そうでなければ、実質的に水平な部分250と接している液体物質は、フットウェアピース200に浸透しない。このことは、医療または、足が、こぼれた物質から少なくともいくらかは保護される必要がある、他の市販の適用において有利であり得る。さらに、多数の通気孔281が靴の甲の実質的に垂直な部分に形成される。液体導性部分210、211、212が、各通気孔281の周りに形成される。液体導性部分210、211、212は、液体が、上部のフットウェアピース200から通気孔281を通って入るように逸らさせ得る、任意の形態または構造体であり得る。1つの実施形態において、液体導性部分210、211、212は、靴の甲の部分として成形される。図8は、種々の液体導性部分を示す、フットウェアピースの平面図である。
【0037】
図9は、本発明に従うフットウェアピースを製造するための方法を示す、フローチャート900である。フローチャート900に従って、底部セクションおよびストラップセクションが形成される(ブロック910、920)。底部セクションおよびストラップセクションが、2つのピースが接触される位置に穿孔される(ブロック930、940)。ストラップおよび底部セクションの穿孔は、整列され(ブロック950)、リベットのオス型部分が、整列された穿孔を通して挿入され(ブロック960)、そして、リベットのメス型部分が、オス型部分と係合され、従って、底部セクションにストラップセクションを固定する。
【0038】
図10aを参照して、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピース1000が示される。フットウェアピース1000は、ストラップ1120が調節を可能にするように改変されていることを除いて、以前に記載されるフットウェアピース100と同様である。示されるように、ストラップ1120は、主要部分1121と接続部分1160とを備える。接続部分1160が、リベット1170または、当該分野で公知の他の旋回可能な(または、旋回できなくても)接続によってフットウェアピース1000の底部セクションに取り付けられる。主要部分1121の一端は、その反対側でフットウェアピースに直接取り付けられる。このことは、リベット(示さず)またはいくつかの他の型の接続によりなされ得る。主要部分1121の他の端は、一定の長さのマジックテープ(登録商標)式のファスナー(例えば、VELCRO)のようなコネクタ1140を備える。コネクタ1140は、主要部分1121から舌の様に延びる部分1130を備える。
【0039】
部分1130は、接続部分1160に取り付けられるか、または、一体的に形成されるループ1150を通して供給され、所望の緊張が達成されるまで引っ張られる。接続部分1160がより締まって引っ張られるにつれ、主要部分1121は、使用者の足に対して締まって引っ張られる。有利なことに、この調節は、使用者が履物のピースを装着している間に生じ得る。次いで、部分1130が、コネクタ1140の部分を覆って置かれ、このコネクタ1140は、図10bに示されるように、主要部分1121に接着されている。当業者は、他の接続材料(例えば、スナップ、ホック、クリップ、一緒になって縛られるばねなど)がVELCROの代わりに使用され得る。さらに、本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、調節機構(例えば、接続部分1160およびコネクタ1140)が、ストラップ1120の一方の側もしくは両側で使用され得るか、または、ストラップ1120の中央に位置付けられ得る(ストラップ1120は、2つの部分に形成される)ことを理解する。
【0040】
図10cに示すように、フットウェアピース1000は、ストラップ1120を調節するための他の方法を備えるように改変され得る。より具体的には、材料のストリップ1142(例えば、耐久性のある織物のストリップ)が、例えば、1つ以上のオス型スナップ部材1145を使用することによって、ストラップ1120に接続され得る。ストリップ1142の他の端は、メス型スナップ部材1135を備える。また、フットウェアピース1000には、リベット1157または他の型のコネクタを使用して接続されている、旋回可能な接続部分1155が接続される。接続部分1155はまた、プラスチック、耐久性のある織物などから構成され得る、ループ1162を備える。使用の際に、ストリップ1142は、ループ1162を通って、次いで、図10aのコネクタ1140と同様の様式でそれ自体に折り返される。一旦、適切な張りが使用者の踵の裏に対して達成されると、次いで、スナップ部材1135が、オス型スナップ部材1145のひとつにスナップされる。フットウェアピース1000の各側が、示されるように接続部分1155を備え得るか、あるいは、一方の側のみが一つを備え得る。また、この型の構造が、ストラップ1120の中央に使用され得る。さらに、ループ1162がストラップ1120に配置され得、一方で、ストリップ1142がフットウェアピース1000に配置されることが理解される。
【0041】
一つの局面において、ストラップ1120の内側が、ボタンが、使用者の脚にすれないように、オス型スナップ部材1145のボタン部分を受け取るためのデテントを備え得る。バレルが、ストラップ1120を通って、そして、ストリップ1142を通ってボタンから延び、ここで、当該分野で公知なように、オス型スナップ部材1145のスタッドに接続される。メス型スナップ部材1135がまた、ストリップ1142を通って通過するバレルを備えるボタンを有する。ソケットが、バレルに接続され、メス型スナップ部材1135を形成する。このようにして、スタッドがソケット内に配置され、オス型スナップ部材1145をメス型スナップ部材1135に接続させ得る。また、オス型スナップ部材1145とメス型スナップ部材1135の位置が交換され得ることが理解される。
【0042】
調節可能なストラップを提供することによって、フットウェアのピースは、広範種々の足のサイズに快適なように容易に調節され得る。さらに、このような調節機構は、フットウェアのピースの広範囲の条件下での使用を可能にする。例えば、ハイキングの間、使用者は、小川を横断するときに、バイク用のブーツを履物の軽いピースと交換することを所望し得る。履物は軽すぎるため、個人の荷物から吊るされ得、そして、小川を横断する直前に、迅速に取り除かれ得る。ハイカーは、裸足であることが多いため、ストラップは、使用者の足に締まって調節され得る。
【0043】
別の例として、同じハイカーは、一対のつり用防水ズボンの上に履物を使用したがるかもしれない。このような場合、ストラップは、防水ズボンの厚さに応じて調節され得る。他の場合において、履物は、走競争(マラソンを含む)のために使用され得る。ストラップは、走者の足のサイズに履物を調節するのに使用され得る。
【0044】
図11は、本発明のいくつかの実施形態に従う、なお別のフットウェアピース1100を示す。フットウェアピース1100は、旋回可能なストラップを備えた、つま先の開いたモデルである。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、図10に示される調節可能なストラップ1120がまた、フットウェアピース1100に関して用いられ得ることを理解する。
【0045】
以前に示唆されるように、本明細書中に開示されるフットウェアピースは、複数の階層を持つ発泡体材料からなり得る。このような複数の階層を持つ発泡体材料を用いるフットウェアピースの製造は、樹脂、色素および膨張添加物の予混合物を含む樹脂を提供する工程を包含し得る。元々はペレットの形態の樹脂を加熱して、液体状態にする。この液体樹脂を、樹脂を受け取るまえに加熱しておいた型にねじ込む(screw into)。型にねじ込まれる樹脂の量は、型へと液体樹脂を駆動するスクリューのピッチによって制御される。液体樹脂が固められ、その時点で型が開かれ、形成されたフットウェアピースが型からはずされる。形成されたフットウェアピースは、次いで、冷却靴型に置かれ、ここで風乾される。
【0046】
これらのプロセスの間、型のサイズに合う、比較的小さいフットウェアピースが作製されるが、型が開いている場合、フットウェアピースは、そのサイズを拡大するように、飛び出る。次いで、フットウェアピースが風冷されるにつれ、フットウェアピースは、その最終的なサイズに収縮する。こうして、このプロセスは、拡大特性と収縮特性の両方を包含する。拡大特性によって、型内のフットウェアピースのサイズを乗算することにより、型が開かれた後のフットウェアピースのサイズを得る。収縮特性により拡大特性を乗算することにより、型に対する靴の最終的なサイズの代表的な最終膨張値を提供する。
【0047】
このような製造プロセスにおいて、多数の構成要素が、所望の最終結果を達成するために制御され得る。これらの構成要素としては、型に導入される材料の容量、型のサイズ、用いられる材料の組成、および、冷却靴型のサイズが挙げられる。形成されるフットウェア製品の以前の製造者は、例えば、4サイズの方を用いて、6つの異なるサイズのフットウェアピースを作製している。従って、例えば、同じ型から2つの異なるサイズの靴を作製するためには、ある量の材料を型にねじ込んで1つの靴のサイズを作製し、そして、別の量の同じ材料を同じ型にねじ込んで別の靴のサイズを作製する。一旦型から取り外されると、靴は別のサイズの冷却靴型で冷却される。こうして、これらのプロセスは、型のサイズと組成は固定されたまま、改変された用量と冷却靴型のサイズを使用して、最終製品を調節する。こうして別のサイズの靴を作製しつつ、最終的なサイズの調節が、いくらかは制限され、そして/または予測不可能であることが見出された。
【0048】
部分的にこの問題に取り組むために、本発明の実施形態は、一定量および一定の組成の材料と、冷却靴型のサイズを使用し、一方で、型のサイズを変更して、最終製品のサイズを調節する。以前に記載されたアプローチと比較した場合、このようなアプローチが、高い程度の調節をもたらすことが見出されている。このアプローチは、同じ色の樹脂から製造される靴に特に有益である。別の色が含まれる場合、色間でサイズの調節を達成するために、樹脂の組成は、色を越えて変化し得る。この組成の調節は、以下により完全に記載される。
【0049】
1つの特定の実施形態において、樹脂は、エチレン酢酸ビニル(EVA)コポリマーベースの材料である。この特定の場合において、添加物がEVAベースと共に含まれて、拡張可能かつ架橋する材料を作製する。より特には、拡張する粉末が添加され、この粉末は、特定の温度で分解して、気体を生じ、このことにより、材料が、型内で固まるように隆起する。従って、型が開かれている場合、形成された部分の瞬間的な拡大が生じる。この拡大の間、この部分の寸法は急速に増加し、一方で、割合と形状は、適度に一定のままであり、元々の型に対して、一貫性のある形状の最終的な部分を提供する。このような架橋および拡大のさらなる開示は、欧州特許0 802 039 A2(1997年3月25日出願、イタリア国のFINPROJECTTMに譲渡される)に提供される。
【0050】
本発明のいくつかの実施形態は、以前に記載されるように、EVA(LEVIREXTMとして商業上公知であり、そして、イタリア国のFINPROJECTTMにより市販されている)を利用する。1.47と1.58との間の最終膨張値を示すLEVIREXTMの混合物を作製することが望ましいことが見出されている。1つの特に好ましい実施形態において、およそ1.51の最終膨張値が使用される。これは、およそ2.5の拡大特性と、およそ0.6の収縮特性を含む。これらは、非常に良好な滑り止め特性と、同時に、サイズの再生能力および耐久性とを有する、比較的柔らかいフットウェアピースを提供する。
【0051】
いくつかの場合において、樹脂混合物(LEVIREXTM、膨張添加物および色素)は、フットウェアピースの所望の色に基づいて成形される。これは、特定の色に関する色素の濃度に少なくとも部分的に起因する。樹脂混合物が調整されない場合、全ての他の因子が一定のままであるカーキのフットウェアピースよりもかなり小さい緑色のフットウェアピースが産生される。このことは、例えば、フットウェアピースがインターネットを介して販売され、そして、消費者が、購入前にフットウェアピースを試着し得ない場合に、容認し得ない。このことを解決するために、緑色の樹脂についての最終膨張値は、およそ1.515に調節され、一方で、カーキの樹脂についての最終膨張値は、およそ1に調節される。こうして、混合物を改変することによって、複数の色を越えて適切なサイズの靴が産生され得る。
【0052】
図12aを参照して、本発明のいくつかの実施形態に従う、フットウェア型1200が示される。フットウェア型1200は、靴の甲部分1210と下側部分1220とを備える。半円形の注入口1230、1240が、靴の甲部分1210と下側部分1220との両方に形成され、型1200に形成される材料を挿入させる。当業者は、頂部または底部のいずれかの落下円形注入口がまた使用され得ることを認識する。取り付け用スクリュー1270a、1270bがまた備え付けられて、以下により完全に記載されるように、フットウェア型1200の内側からフットウェア形態を吊るす。示されるように、靴の甲部分1210と下側部分1220は、位置1250で接する。1つの場合において、取り付け用スクリュー1270a、1270bは貫かれないが、むしろ、靴の甲部分1210の外側に固定される取り付け用スクリュー1270の端に食い込むクランプ取り付け用溝を備える円筒形である。さらに、取り付け用スクリュー1270は、内側フットウェア形態と嵌合する頂部領域を備える(以下の図12bを参照のこと)。
【0053】
図12bは、フットウェア1200の切断横断面1201を示す。横断面1201は、靴の甲部分1210と下側部分1220との組み合わせにより形成された内側に吊るされているフットウェア形態1260を示す。図12cは、下側部分1210の内側の平面図1202を示す。示されるように、左右の靴の靴底1275a、1275bは、注入口1230、1240を通して、成形される材料を挿入することによって形成される。図12dは、フットウェアピースの左右の靴の甲1280a、1280bについての成形パターンを示す、靴の甲部分1220の内側像1203を示す。
【0054】
図12eは、本発明のいくつかの実施形態に従う、外側位置マーク1290aおよび内側位置マーク1290bを備えるフットウェア形態1260を示す。示されるように、位置マーク1290は、フットウェア形態1260から外に延びる2つのポストを備える。フットウェアピースが形成される場合、あまり形成されていない材料が、位置マーク1290の位置に形成され、フットウェアピースの靴の甲に穴またはくぼみを作製する。ストラップを靴の甲に接続するリベットは、位置マーク1290によって形成される凹んだ領域または開いた領域で、靴の甲を通す。他の例において、位置マーク1290は、ストラップが取り付けられる位置に過剰量の材料を形成させる、フットウェア形態1260内の刻み目であり得る。示されていないが、個々のフットウェア形態1260は、左右の靴の甲1280a、1280bと、靴底1275a、1275bの各々が、適合するように形成される。
【0055】
図13は、フットウェアピース1300に関する位置マークの配置を示す。示される実施形態において、位置マークは、ハロ1330またはインプリントにより囲まれるへこみ1340を形成する。ハロ1330は、フットウェアピース1300の端1310の下およそ1/16インチから、フットウェアピース1300上に形成されるパターン1350の端1320まで延びる。ハロ1330は、フットウェアピース1300をストラップ(示さず)に接続するリベットの頂部とほぼ同じサイズかつ同じ形状であり得る。ハロ1330を端1310から差し引くことによって、挿入されるリベットは、フットウェアピース1300内に挿入される足にこすらない。さらに、このような様式でハロ1330を配置することによって、位置マークの位置は、ハロ1330の中心として確認され得、ここで、ハロ1330は、ガイドとして端1310とパターン1350とを使用して、位置付けられる。このことは、型を横切る位置との一貫性を保障する。
【0056】
本発明は、ここで、明確さおよび理解の目的のために詳細に記載された。しかし、特定の変更および改変が、添付の特許請求の範囲内で実施され得ることが理解される。従って、本発明は、特定の実施形態およびその図面を参照して記載されるが、これらの実施形態および図面は単なる例示であって、本発明を制限しない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ、決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は、本発明の1つの実施形態に従うフットウェアピースの斜視図である。
【図2】図2は、図1のフットウェアピースの側面図である。
【図3】図3は、図1のフットウェアピースの平面図である。
【図4】図4は、図1のフットウェアピースの正面図である。
【図5】図5は、図1のフットウェアピースの背面図である。
【図6】図6は、図1のフットウェアピースの下面図である。
【図7】図7は、本発明の別の実施形態に従う、別のフットウェアピースの斜視図である。
【図8】図8は、図7のフットウェアピースの平面図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態に従う、製造方法を示すフローチャートである。
【図10】図10aおよびbは、本発明の他の実施形態に従う、別のフットウェアピースを示す。図10cおよびdは、本発明に従う、代替的なカップリング配置を備える、図10aおよびbのフットウェアピースを示す。
【図11】図11は、本発明の種々の実施形態に従う、別のフットウェアピースを示す。
【図12A】図12aは、本発明の種々の実施形態に従うフットウェア型を示す。
【図12B】図12bは、図12aの型の横断組立側面図である。
【図12C】図12cは、図12aの型の下側部分の内側の平面図である。
【図12D】図12dは、図12aの型の靴の甲部分の内側像である。
【図12E】図12eは、本発明に従うフットウェア形態の1つの実施形態を示す。
【図13】図13は、本発明のいくつかの実施形態に従う位置マークのインプリントを示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストラップリベットの位置に対応する位置マークを備えるフットウェア形態を備える、フットウェア型。
【請求項2】
前記フットウェア形態は、前記フットウェアの内側部分である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項3】
前記フットウェア型が、靴の甲部分および下側部分を備え、該靴の甲部分と下側部分が、実質的に前記フットウェア形態を取り囲む、請求項2に記載のフットウェア型。
【請求項4】
少なくとも前記靴の甲部分が、材料入り口を備える、請求項3に記載のフットウェア型。
【請求項5】
前記フットウェア形態が、前記靴の甲部分の内側から吊るされている、請求項3に記載のフットウェア型。
【請求項6】
前記マークされた位置が前記フットウェア形態から延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピース(piece)を形成する材料を減らすように作動可能である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項7】
前記マークされた位置が前記フットウェア形態へと延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を増やすように作動可能である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項8】
前記位置マークが、拡大されたフットウェアピースを形成する材料の拡大部の上のリベットヘッドのサイズと大まかに対応するハロセクション(halo section)をさらに備える、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項9】
フットウェア型を製造するための方法であって、フットウェア形態に位置マークを形成する工程であって、該フットウェア形態が3つのピース型の内側部分である、工程を包含する、方法。
【請求項10】
前記位置マークが、前記フットウェア形態から延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を減らすように作動可能である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記位置マークが、前記フットウェア形態へと延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を増やすように作動可能である、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
請求項9に記載の方法であって、前記位置マークがハロを備え、そして、該方法が、フットウェアピースの内側壁に対応するパターンとおよそ等しい前記ハロの外側端を位置付ける工程をさらに包含する、方法。
【請求項13】
前記ハロの外側端が、前記フットウェアピースの拡大の後、該フットウェアピースの端からおよそ1/16インチから始まる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
フットウェアのピースであって、以下:靴底;該靴底から延びる靴の甲部分であって、使用者の足の頂部を覆うように適合され、該使用者の足を受け取るための背面の開口部を備える、靴の甲部分;該靴の甲部分に連結されている少なくとも1つのコネクタ;該靴の甲部分に作動可能に連結されているストラップであって、該使用者の足の背部をはめ込むための背面の開口部を横切って位置付けられるように構成される、ストラップ;該コネクタストラップと相互作用可能であり、該使用者の足の背部に対して該ストラップの位置を調整する、少なくとも1つの調整機構、とを備える、フットウェアのピース。
【請求項15】
前記コネクタが、前記靴の甲部分に旋回可能に連結されている、請求項14に記載のフットウェアのピース。
【請求項16】
前記調整機構が、前記ストラップに連結された一端と、ループを通過するように構成される自由端とを備える、請求項15に記載のフットウェアのピース。
【請求項17】
前記調整機構が、前記ストラップに、材料のストリップの自由端を連結するためのカップリング配置をさらに備える、請求項16に記載のフットウェアのピース。
【請求項18】
前記カップリング配置が複数のスナップを供える、請求項17に記載のフットウェアのピース。
【請求項19】
前記カップリング配置が、マジックテープ(登録商標)式のファスナー材料を備える、請求項17に記載のフットウェアのピース。
【請求項20】
前記少なくとも1つのコネクタが、前記背面の開口部の反対側に連結される1対のコネクタを備え、前記少なくとも1つの調整機構が、該1対のコネクタと相互作用可能である1対の調整機構を備える、請求項14に記載のフットウェアのピース。
【請求項21】
前記ストラップが、前記靴の甲部分に旋回可能に連結されている、請求項14に記載のフットウェアのピース。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストラップリベットの位置に対応する位置マークを備えるフットウェア形態を備える、フットウェア型。
【請求項2】
前記フットウェア形態は、前記フットウェアの内側部分である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項3】
前記フットウェア型が、靴の甲部分および下側部分を備え、該靴の甲部分と下側部分が、実質的に前記フットウェア形態を取り囲む、請求項2に記載のフットウェア型。
【請求項4】
少なくとも前記靴の甲部分が、材料入り口を備える、請求項3に記載のフットウェア型。
【請求項5】
前記フットウェア形態が、前記靴の甲部分の内側から吊るされている、請求項3に記載のフットウェア型。
【請求項6】
前記マークされた位置が前記フットウェア形態から延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピース(piece)を形成する材料を減らすように作動可能であるか、または、該マークされた位置が該フットウェア形態へと延び、該ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を増やすように作動可能である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項7】
前記位置マークが、拡大されたフットウェアピースを形成する材料の拡大部の上のリベットヘッドのサイズと大まかに対応するハロセクション(halo section)をさらに備える、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項8】
フットウェア型を製造するための方法であって、フットウェア形態に位置マークを形成する工程であって、該フットウェア形態が3つのピース型の内側部分である、工程を包含する、方法。
【請求項9】
前記位置マークが、前記フットウェア形態から延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を減らすように作動可能であるか、または、該位置マークが、該フットウェア形態へと延び、該ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を増やすように作動可能である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、前記位置マークがハロを備え、そして、該方法が、フットウェアピースの内側壁に対応するパターンとおよそ等しい前記ハロの外側端を位置付ける工程をさらに包含する、方法。
【請求項11】
前記ハロの外側端が、前記フットウェアピースの拡大の後、該フットウェアピースの端からおよそ1/16インチから始まる、請求項10に記載の方法。
【請求項1】
ストラップリベットの位置に対応する位置マークを備えるフットウェア形態を備える、フットウェア型。
【請求項2】
前記フットウェア形態は、前記フットウェアの内側部分である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項3】
前記フットウェア型が、靴の甲部分および下側部分を備え、該靴の甲部分と下側部分が、実質的に前記フットウェア形態を取り囲む、請求項2に記載のフットウェア型。
【請求項4】
少なくとも前記靴の甲部分が、材料入り口を備える、請求項3に記載のフットウェア型。
【請求項5】
前記フットウェア形態が、前記靴の甲部分の内側から吊るされている、請求項3に記載のフットウェア型。
【請求項6】
前記マークされた位置が前記フットウェア形態から延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピース(piece)を形成する材料を減らすように作動可能である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項7】
前記マークされた位置が前記フットウェア形態へと延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を増やすように作動可能である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項8】
前記位置マークが、拡大されたフットウェアピースを形成する材料の拡大部の上のリベットヘッドのサイズと大まかに対応するハロセクション(halo section)をさらに備える、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項9】
フットウェア型を製造するための方法であって、フットウェア形態に位置マークを形成する工程であって、該フットウェア形態が3つのピース型の内側部分である、工程を包含する、方法。
【請求項10】
前記位置マークが、前記フットウェア形態から延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を減らすように作動可能である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記位置マークが、前記フットウェア形態へと延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を増やすように作動可能である、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
請求項9に記載の方法であって、前記位置マークがハロを備え、そして、該方法が、フットウェアピースの内側壁に対応するパターンとおよそ等しい前記ハロの外側端を位置付ける工程をさらに包含する、方法。
【請求項13】
前記ハロの外側端が、前記フットウェアピースの拡大の後、該フットウェアピースの端からおよそ1/16インチから始まる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
フットウェアのピースであって、以下:靴底;該靴底から延びる靴の甲部分であって、使用者の足の頂部を覆うように適合され、該使用者の足を受け取るための背面の開口部を備える、靴の甲部分;該靴の甲部分に連結されている少なくとも1つのコネクタ;該靴の甲部分に作動可能に連結されているストラップであって、該使用者の足の背部をはめ込むための背面の開口部を横切って位置付けられるように構成される、ストラップ;該コネクタストラップと相互作用可能であり、該使用者の足の背部に対して該ストラップの位置を調整する、少なくとも1つの調整機構、とを備える、フットウェアのピース。
【請求項15】
前記コネクタが、前記靴の甲部分に旋回可能に連結されている、請求項14に記載のフットウェアのピース。
【請求項16】
前記調整機構が、前記ストラップに連結された一端と、ループを通過するように構成される自由端とを備える、請求項15に記載のフットウェアのピース。
【請求項17】
前記調整機構が、前記ストラップに、材料のストリップの自由端を連結するためのカップリング配置をさらに備える、請求項16に記載のフットウェアのピース。
【請求項18】
前記カップリング配置が複数のスナップを供える、請求項17に記載のフットウェアのピース。
【請求項19】
前記カップリング配置が、マジックテープ(登録商標)式のファスナー材料を備える、請求項17に記載のフットウェアのピース。
【請求項20】
前記少なくとも1つのコネクタが、前記背面の開口部の反対側に連結される1対のコネクタを備え、前記少なくとも1つの調整機構が、該1対のコネクタと相互作用可能である1対の調整機構を備える、請求項14に記載のフットウェアのピース。
【請求項21】
前記ストラップが、前記靴の甲部分に旋回可能に連結されている、請求項14に記載のフットウェアのピース。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストラップリベットの位置に対応する位置マークを備えるフットウェア形態を備える、フットウェア型。
【請求項2】
前記フットウェア形態は、前記フットウェアの内側部分である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項3】
前記フットウェア型が、靴の甲部分および下側部分を備え、該靴の甲部分と下側部分が、実質的に前記フットウェア形態を取り囲む、請求項2に記載のフットウェア型。
【請求項4】
少なくとも前記靴の甲部分が、材料入り口を備える、請求項3に記載のフットウェア型。
【請求項5】
前記フットウェア形態が、前記靴の甲部分の内側から吊るされている、請求項3に記載のフットウェア型。
【請求項6】
前記マークされた位置が前記フットウェア形態から延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピース(piece)を形成する材料を減らすように作動可能であるか、または、該マークされた位置が該フットウェア形態へと延び、該ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を増やすように作動可能である、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項7】
前記位置マークが、拡大されたフットウェアピースを形成する材料の拡大部の上のリベットヘッドのサイズと大まかに対応するハロセクション(halo section)をさらに備える、請求項1に記載のフットウェア型。
【請求項8】
フットウェア型を製造するための方法であって、フットウェア形態に位置マークを形成する工程であって、該フットウェア形態が3つのピース型の内側部分である、工程を包含する、方法。
【請求項9】
前記位置マークが、前記フットウェア形態から延び、前記ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を減らすように作動可能であるか、または、該位置マークが、該フットウェア形態へと延び、該ストラップの位置に完成品のフットウェアピースを形成する材料を増やすように作動可能である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、前記位置マークがハロを備え、そして、該方法が、フットウェアピースの内側壁に対応するパターンとおよそ等しい前記ハロの外側端を位置付ける工程をさらに包含する、方法。
【請求項11】
前記ハロの外側端が、前記フットウェアピースの拡大の後、該フットウェアピースの端からおよそ1/16インチから始まる、請求項10に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12C】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12C】
【図13】
【公表番号】特表2006−514892(P2006−514892A)
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−518152(P2005−518152)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/015132
【国際公開番号】WO2004/105531
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
VELCRO
【出願人】(505022323)ウエスタン ブランズ エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/015132
【国際公開番号】WO2004/105531
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
VELCRO
【出願人】(505022323)ウエスタン ブランズ エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]