説明

モータ

【課題】センサ取付位置の微調整を行わずに済むモータを提供することである。
【解決手段】上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、巻線1が巻回される筒状のステータコア7と巻線端部を覆うモールド樹脂4とを備えたモールドステータ2と、モールドステータ2を内周側に収容する筒状のケース3と、ケース3の開口端に取付けられるとともにロータ6の回転位置を検出するセンサ11を保持する蓋5とを備えたモータMにおいて、モールドステータ2の蓋側面に凹部または凸部の一方4aを設け、蓋5のモールドステータ側面にモールドステータ2に設けた凹部または凸部の一方4aに符合する凹部または凸部の他方5dを設け、上記凹部4aに凸部5dを侵入させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のモータは、ステータ側に回転磁界を生じせしめる巻線を備え、ロータ側に装着した磁石を吸引してロータを駆動する形式を採用しているため、ロータ駆動に際してロータの回転位置を検出する必要がある。それ故、ケース側にロータの回転位置を検出するセンサとしてのレゾルバステータやホール素子を設けるようにしている。
【0003】
ところで、モータを正しく制御するためには、ロータの正確な回転位置(電気角)が必要となるが、ステータとセンサとの相対位置が正確でないと、ロータの位相を正確には把握できないため、モータを正しく制御できなくなる。
【0004】
そこで、上述のようなモータでは、ケースに対するセンサの取付位置を円周方向に微調整できる構成を採用してステータとセンサとの相対位置を正すことができるようにしている(たとえば、特許文献1,2参照)。
【特許文献1】特開2006−33989号公報
【特許文献2】特開2007−82373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、従来では、モータを正しく駆動制御することができるように、上記のようなセンサ取付位置の微調整を行える構成を採用しているのであるが、微調整を行うための構造を採用するのために部品点数が多くなり、最終工程で上記微調整を強いられるため、センサの組み付けが面倒でモータの製造コストが高くなる。
【0006】
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、センサ取付位置の微調整を行わずに済むモータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、巻線が巻回される筒状のステータコアと巻線端部を覆うモールド樹脂とを備えたモールドステータと、モールドステータを内周側に収容する筒状のケースと、ケースの開口端に取付けられるとともにロータの回転位置を検出するセンサを保持する蓋とを備えたモータにおいて、モールドステータの蓋側面に凹部または凸部の一方を設け、蓋のモールドステータ側面にモールドステータに設けた凹部または凸部の一方に符合する凹部または凸部の他方を設け、上記凹部に凸部を侵入させてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
各請求項の発明によれば、モールドステータの蓋側面に凹部または凸部の一方を設けるともに、蓋のモールドステータ側面に凹部または凸部の一方に符合する凹部または凸部の他方を設けて、凹部内に凸部を侵入させるようにしているので、モールドステータに対して蓋に一体化されたセンサを正確に位置決めることができる。
【0009】
このように、センサとモールドステータの相対位置が正確に位置決められるので、センサの取付位置の微調整を行える構成を採用せずに済むと同時に、センサとモールドステータとの位置調整作業が不要となり、モータの部品点数を削減でき、センサの組み付けが簡単となり、モータの製造コストを削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるモータの平面図である。図2は、本発明の一実施の形態におけるモータのB−B縦断面図である。図3は、ステータコアの平面図である。図4は、ケースの斜視図である。図5は、ケース内に樹脂を注入してステータをモールドする加工工程を説明する図である。図6は、モールドステータの斜視図である。図7は、蓋の斜視図である。図8は、センサアッシの斜視図である。
【0011】
図1および図2に示すように、一実施の形態におけるモータMは、巻線1が巻回される筒状のステータコア7と巻線端部を覆うモールド樹脂4とを備えたモールドステータ2と、モールドステータ2を内周側に収容する筒状のケース3と、ケース3の開口端に取付けられるとともにロータ6の回転位置を検出するセンサたるレゾルバステータ11を保持する蓋5と、ケース3と蓋5に回転自在に軸支されるロータ6とを備えて構成されている。
【0012】
以下、詳細に説明すると、モールドステータ2は、図2および図3に示すように、複数のティース8を環状に配置して構成された筒状のステータコア7と、各ティース8に巻回されたU,V,W相の各相における巻線1と、モールド成形されて巻線端部を覆うモールド樹脂4とを備えて構成されており、ステータコア7の外周には、図2中上端から下端にまで通じる溝7aが設けられている。
【0013】
なお、図示されたステータコア7は、9個のティース8を備えた9スロットのコアであり、U,V,Wの各相の巻線1が順にティース8に巻回され、また、詳しくは、各ティース8の図2中上下には樹脂製のインシュレータ8aが設けられ各巻線1はインシュレータ8aの上から巻回されている。ちなみに、このステータコア7は、モールド樹脂4で一体化されるので、必ずしも各ティース8毎に分割不能に固着しておく必要はなく、各ティース8を環状に配置して仮止めをしておくようにしておいてもよい。また、スロット数は、上記した数に限られない。
【0014】
また、溝7aは、図示したところでは、9個設けられているが、その数は任意に設定されてよいが、ステータコア7が分割コアとされているので、ティース8の形状を同一にしておくことによって製造が簡単となるので、溝7aを全てのティース8の背面側に設けるようにしておく利点がある。
【0015】
さらに、溝7aは、ケース3とモールドステータ2との間に隙間が形成できればよいので、形状も任意で、たとえば、ステータコア7の外周の一部を切り落として平面的な溝を形成するようにしてもよい。
【0016】
他方、ケース3は、図1、図2および図4に示すように、この場合、底部3aと筒部3bとを備えて有底筒状に形成され、底部3aには、ロータ6を軸支するボールベアリング9を保持する凹部3cが形成され、筒部3bの側部には9箇所に内周側に突出する突条3dが設けられ、さらに、筒部3bの開口端にはフランジ3eが設けられている。
【0017】
そして、このケース3内に上記したステータコア7を挿入して焼き嵌めによって、ステータコア7をケース3の筒部3bの内周に固定する。このとき、ステータコア7の外周に設けた溝7a内にケース3に設けた突条3dを挿入させることで、ステータコア7がケース3に対して円周方向に位置決められることになる。また、上記突条3dは、溝7a内に入り込んでいるため、ステータコア7のケース3に対する円周方向への回り止めとして機能し、ケース3に対するステータコア7の円周方向への位置ずれを阻止することができる。
【0018】
つづいて、このように、ケース3内にステータコア7を固定した後、図5に示すように、ステータコア7の内周に金型20を挿入し、溶融したモールド樹脂4が注入される空隙Rを形成する。また、金型20は、図5に示すように、ステータコア7内に挿入されてケース3の底部3aに当接する小径部21と、小径部21に連なりケース3の筒部3bの内周との間に環状隙間を介して対向する大径部22と、大径部22の外周から立ち上がってステータコア7の端部外周に当接する筒状部23とを備えて構成されている。したがって、金型20における筒状部23の下端をステータコア7の端部外周に当接させることで、ステータコア7の上方に巻線1の上端部が収容される環状の空隙R1が形成されるとともに、金型20における小径部21の下端をケース3の底部3aに当接させることで、ステータコア7の上方に巻線1の上端部が収容される環状の空隙R2が形成される。
【0019】
これら空隙R1,R2は、ステータコア7のティース8間の隙間を介して連通されて一つの空隙Rを形成しており、ケース3自体も金型として機能することになる。また、大径部22には、空隙Rへ通じる複数の樹脂注入孔24を備えており、当該樹脂注入孔24からモールド樹脂4を空隙Rへ注入することができるようになっている。さらに、筒状部23とケース3との間には環状隙間23aが設けられており、空隙Rは、ステータコア7の外周に設けた溝7aおよび環状隙間23aを介してケース外へと通じている。
【0020】
そして、上記大径部22の下端には、任意の数の凸部22aが設けられており、モールド樹脂4には、図6に示すように、凸部22aに対応して凹部4aが形成されるようになっている。すなわち、モールドステータ2の蓋5側面に凹部4aが設けられている。なお、凹部4aの形状については任意である。
【0021】
つづいて、金型20をケース3に挿入した後、上記した樹脂注入孔24から溶融したモールド樹脂4を上記空隙R内に注入していく。この樹脂注入孔24から注入されたモールド樹脂4が空隙R1に充満するとステータコア7のティース8間の隙間を介して空隙R2へ侵入し、その後、硬化するとステータコア7に巻回された巻線1がモールド樹脂4で覆われ、モールドステータ2が完成する。
【0022】
この樹脂注入工程時には、モールド樹脂4は上述のように、空隙R1へ侵入後、空隙R2へ充満されることになるが、空隙Rは、ステータコア7の外周に設けた溝7aを介して外部へ通じているため、密閉されず、樹脂注入時に生じるガスは上記溝7aを介してケース3外へ排気されることになる。
【0023】
さらに、モールド樹脂4は、溝7aにも侵入して突条3dと溝7aとの間に入り込んで硬化することになり、突条3dと溝7aとの間を埋めてモールドステータ2をケース3に対してガタなく回り止めできるとともに、モールドステータ2のケース3からの抜け止め効果を得ることもできる。
【0024】
すなわち、ケース3とモールドステータ2との間に隙間である溝7aを形成することによって、当該溝7aがガス抜き孔として機能し、有底筒状として一端が完全に閉塞されるケース3に挿入されるステータコア7に巻回される巻線1の端部をモールド樹脂4で覆うことができるのである。換言すれば、上記ガス抜き孔として機能する隙間である溝7aを設けたので、ケース3を有底筒状とすることができるのである。
【0025】
また、このようにしてケース3内に注入されて硬化しモールド樹脂4は、図2および図6に示すように、巻線1を完全に覆い、下端には、凹部4aが形成されるとともに、下端外周は筒状部23に対応してケース3の筒部3bとの間に環状隙間Aを形成している。
【0026】
なお、このようにステータ2における巻線1がモールド樹脂4で覆われても、巻線1へ通電可能なように、9本の巻線1の線端部を集合させてモールド樹脂4から当該巻線1の線端部を突出させてある。
【0027】
つづいて、蓋5は、図2および図7に示すように、樹脂製であって、ケース3の開口端に取付けられて当該開口端を塞ぐ蓋本体5aと、蓋本体5aに設けたロータ6が挿通される挿通孔5bと、蓋本体5aのケース3側に設けられてモールド樹脂4とケース3との間の環状隙間A内に挿入される筒状のソケット5cと、蓋本体5aのモールドステータ2側面における凹部4aに符合する位置に設けられる凸部5dとを備え、挿通孔5b内には金属製の断面L字で環状のベアリング座18が装着されており、このベアリング座18の内周側にロータ6を軸支するボールベアリング10が装着されている。このベアリング座18によって樹脂製である蓋5に負担をかけずにボールベアリング10を固定することができる。
【0028】
また、この蓋本体5aは、ボールベアリング10より外側であって挿通孔5b周りに配置されるレゾルバステータ11を内部に保持しており、レゾルバステータ11への通電と信号取出用の接続端子12を内包したレゾルバコネクタ5eが蓋本体5aの側方から突出されている。
【0029】
さらに、蓋5は、巻線1に電流を供給する巻線通電端子13を内包しており、巻線通電端子13の一端は、蓋本体5aの側方から突出する通電コネクタ5f内まで伸び、他端は蓋本体5aの挿通孔5bを避けた位置に設けた透孔5gからモータMの外方に向けてくようにして突出している。
【0030】
また、蓋本体5aには、ケース3のフランジ3eに設けた孔3fに符合する位置に爪5hが複数立ち上がっており、この爪5hをケース3の孔3fに挿入すると爪5hが孔3fの周囲に引っ掛かって、ケース3に蓋5を固定することができるようになっている。
【0031】
そして、センサたるレゾルバステータ11、接続端子12を内包したレゾルバコネクタ5e、巻線通電端子13およびベアリング座18を図示しない蓋5を形作る金型内に位置決めて挿入し、当該金型内に溶融した樹脂を注入するインサート成形することにより、上記した各部が一体化される。すなわち、蓋5は、上記インサート成形で上記各部を一体化する樹脂によって形成されている。
【0032】
さらに、詳しくは、図8に示すように、レゾルバコネクタ5eと一体化されて内部にレゾルバステータ11と接続端子12とを保持する樹脂製のレゾルバステータアッシ19を予め用意しておき、上記した蓋5を成形する金型内に、当該レゾルバステータアッシ19、ベアリング座18および上記した巻線通電端子13を位置決め挿入した状態で樹脂を注入して、蓋5の各部を形成するようにしており、このようにすることで、側方にレゾルバコネクタ5eと通電コネクタ5fとが突出する複雑な形状の蓋5を金型の構造の複雑化を避けつつ成形することができる。
【0033】
また、レゾルバコネクタ5eと通電コネクタ5fは、この場合、蓋本体5aから挿通孔5bを中心として円周方向に所定角度を成すように径方向へ突出しているが、当該所定角度を小さく設定することも可能で、レゾルバコネクタ5eと通電コネクタ5fの取付位置の設定自由度が向上するとともに、樹脂製の蓋5内にセンサたるレゾルバステータ11が埋め込まれる格好となるので、別途シールを用いずとも確実にセンサたるレゾルバステータ11への水の浸入を防止することができ、防水性が向上する。
【0034】
そして、蓋5をケース3に取付けると、ソケット5cが環状隙間A内に入り込むとともに、凸部5dが凹部4a内に侵入し、この凸部5dと凹部4aによって蓋5がケース3に円周方向に位置決められる。このように、凸部5dと凹部4aによって蓋5がケース3に円周方向に位置決められるので、爪5hと孔3fにガタが生じていても、ケース3に対して蓋5をガタ無く正確な位置決めのもとに固定することができ、モールドステータ2に対してレゾルバステータ11を正確に位置決めることができる。
【0035】
また、図2に示すように、ソケット5cの下端には、シールリング14が装着されており、このシールリング14は、ケース3の筒部3bとフランジ3eとの境の彎曲部と蓋本体5aとの間に介装されて、ケース3と蓋5との間がシールされるようになっている。
【0036】
さらに、上記した透孔5gから各ティース8に巻回された巻線1の端部が挿通されるようになっており、当該巻線1の端部と巻線通電端子13とを接続することができるようになっている。
【0037】
つづいて、ロータ6は、ケース3に保持されるボールベアリング9と蓋5に保持されるボールベアリング10に軸支されるシャフト15と、シャフト15の外周に装着されてモールドステータ2に対向する磁石16と、シャフト15の外周に装着されてレゾルバステータ11に対向するレゾルバロータ17とを備えて構成されている。
【0038】
なお、磁石16は、所定数の極数を実現できるようにブロック化された磁石で構成されてシャフト15の外周に接着されるものであってもよいし、環状に形成されて分割着磁されるものであってもよい。
【0039】
さて、このように構成されるモータMは、モールドステータ2の蓋5側面に凹部4aを設けるともに、蓋5のモールドステータ2側面に凹部4aに符合する凸部5dを設けて、凹部4a内に凸部5dを侵入させるようにしているので、モールドステータ2に対して蓋5に一体化されたレゾルバステータ11を正確に位置決めることができる。すなわち、モールド成形によって形成される凹部4aは精度よくステータコア7に位置決められており、蓋5に形成の凸部5dに対してレゾルバステータ11を位置決めることで、凹部4a内への凸部5dの侵入によってモールドステータ2とレゾルバステータ11とが正確な位置に位置決められることになる。
【0040】
このように、レゾルバステータ11とモールドステータ2の相対位置が正確に位置決められるので、レゾルバステータ11の取付位置の微調整を行える構成を採用せずに済むと同時に、レゾルバステータ11とモールドステータ2との位置調整作業が不要となり、モータMの部品点数を削減でき、レゾルバステータ11の組み付けが簡単となり、モータMの製造コストを削減できる。
【0041】
蓋5は、センサたるレゾルバステータ11を保持していればよいので、樹脂以外にも金属その他で形成されてもよく、蓋5に設けた凸部5dを基準にレゾルバステータ11を取付ければよいが、この実施の形態のように、蓋5がセンサたるレゾルバステータ11をインサート成形する樹脂で形成されているので、レゾルバステータ11が蓋5を成形する金型内で精度よく位置決められ、凸部5dとレゾルバステータ11とが円周方向に精度よく位置決められるから、レゾルバステータ11を後付けで蓋5に保持させる場合に比較して、加工が簡単でレゾルバステータ11の組付作業をも省略することができる。
【0042】
加えて、モータMを外力によって強制的に駆動して、たとえば、W層の巻線の誘起電圧からロータ6の正確な回転位置を得て、レゾルバステータ11が出力する信号と上記したロータ6の正確な回転位置とからロータ6の正確な回転位置を得るための補正量(補正角度)を算出して、この補正量を予め制御装置に記憶させることによって、すなわち、電気的補正によってモータMを正しく制御するといった電気的補正作業を行わずとも、モータMを正しく制御することができる。
【0043】
また、この実施の形態の場合、モールドステータ2に凹部4aを設け、蓋5に凸部5dを設けているが、反対に、モールドステータ2の凸部を設け、蓋5に凹部を設けるようにしてもよい。
【0044】
そして、センサは、上記したところでは、レゾルバステータ11とされているが、ホール素子等の磁気を検出するセンサとされてもよい。
【0045】
これとは別に、この実施の形態のモータMの場合、上記ガス抜き孔として機能する隙間である溝7aを設けているので、ケース3を有底筒状とすることができ、それゆえ、シール、この場合、シールリング14をケース3の開口端側のケース3と蓋5との間の一箇所に設置すればモータMの防水を実現できるようになるため、モータMのシールが簡単となるとともに、防水性および経済性の点で有利となる。
【0046】
なお、上述したところでは、ステータコア7に溝7aを設けてケース3とステータコア7との間にガス抜き用の隙間を形成するようにしているが、ステータコア7側ではなくケース3側に溝や凹部を設けて隙間を形成してもよいし、ケース3とステータコア7の双方に溝や凹部を設けるようにしてもよい。
【0047】
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施の形態におけるモータの平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるモータのB−B縦断面図である。
【図3】ステータコアの平面図である。
【図4】ケースの斜視図である。
【図5】ケース内に樹脂を注入してステータをモールドする加工工程を説明する図である。
【図6】モールドステータの斜視図である。
【図7】蓋の斜視図である。
【図8】レゾルバステータアッシの斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1 巻線
2 モールドステータ
3 ケース
3a ケースにおける底部
3b ケースにおける筒部
3c ケースにおける凹部
3d ケースにおける突条
3e ケースにおけるフランジ
3f ケースにおける孔
4 モールド樹脂
4a モールド樹脂における凹部
5 蓋
5a 蓋における蓋本体
5b 蓋における挿通孔
5c 蓋におけるソケット
5d 蓋における凸部
5e 蓋におけるレゾルバコネクタ
5f 蓋における通電コネクタ
5g 蓋における透孔
5h 蓋における爪
6 ロータ
7 ステータコア
7a 溝
8 ティース
8a インシュレータ
9,10 ボールベアリング
11 レゾルバステータ
12 接続端子
13 巻線通電端子
14 シールリング
15 ロータにおけるシャフト
16 ロータにおける磁石
17 ロータにおけるレゾルバロータ
18 ベアリング座
20 金型
21 金型における小径部
22 金型における大径部
22a 凸部
23 金型における筒状部
23a 環状隙間
24 樹脂注入孔
A 環状隙間
M モータ
R,R1,R2 空隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻線が巻回される筒状のステータコアと巻線端部を覆うモールド樹脂とを備えたモールドステータと、モールドステータを内周側に収容する筒状のケースと、ケースの開口端に取付けられるとともにロータの回転位置を検出するセンサを保持する蓋とを備えたモータにおいて、モールドステータの蓋側面に凹部または凸部の一方を設け、蓋のモールドステータ側面にモールドステータに設けた凹部または凸部の一方に符合する凹部または凸部の他方を設け、上記凹部に凸部を侵入させてなることを特徴とするモータ。
【請求項2】
蓋は、センサをインサート成形する樹脂で形成されてなることを特徴とする請求項1に記載のモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−213277(P2009−213277A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−54353(P2008−54353)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(000000929)カヤバ工業株式会社 (2,151)
【出願人】(505336622)株式会社TOP (11)
【Fターム(参考)】