説明

ユニット机

【課題】完成体としての機能を損なわず、周辺機器の進化に対応しながら、無駄を出さずに多種多様な組み合わせを可能とするシステムデスクとしてのユニット机を提供する。
【解決手段】少なくとも1対の側板10,10の上部に天板11を設けて構成される机本体1と、机本体1の間口寸法にほぼ等しく、奥行き寸法を1/2以下とし、かつ底部に着脱自在に設けたキャスタ46を加えた高さ寸法が、机本体1の天板11の下部空間内に入る程度に設定された脇棚4と、机本体1の上面背部あるいは脇棚4の上面に着脱可能に設置されて使用可能であって、前記キャスタ46を加えた脇棚4との合計高さ寸法が机本体1の天板11面の高さに一致すべく設定され、間口寸法及び奥行き寸法が脇棚4の間口寸法及び奥行き寸法を略等しい、天板51を有する上棚5と、を備え、これらを組み合わせて着脱自在に結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニット机に関し、特に、SOHOデスクセットとして使用に便利な上棚付き机セットとしてのユニット机に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の上棚付き机セットとして、先に本出願人は、下記特許文献1に示す机セットを開発した。
【特許文献1】特許第3635225号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の上記特許文献1の上棚付き机セットは、上棚の利用方法に関し制限があった。
すなわち、従来の上記上棚は、a机本体から取り外した上棚をそのまま利用する、b上棚をサブデスクとして高さを机本体と合わせて拡張天板の一部として利用する、c上棚にキャスターを取り付けることによって、可動式の棚或いはデスクとする、ようにしていた。
【0004】
ところが、最近のOA周辺機器には、プリンターやスキャナーなどが複合された機器が多く、その使用の特性上、機器上方からの操作を伴うことが多い。従って、デスク天板面、天板上方の低い上棚上面やサブデスクの天板面に上記のような機器を設置することが、その操作上望ましい座置となる。従来の上記上棚の利用形態では、周辺機器の設置をする場合に、デスク天板以外のサブデスク等のスペースを設けてその上部に機器を設置するか、デスク天板面に直に設置するか、新たに低いタイプの上棚を購入し、その上部に設置するなどの、スペース、デスク面、コスト、のいずれかを無駄にする手段しか取り得なかった。
【0005】
そこで本発明は、以上の課題を解決するものであって、その目的とするところは、完成体としての機能を損なわず、周辺機器の進化に対応しながら、無駄を出さずに多種多様な組み合わせを可能とするシステムデスクとしてのユニット机を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明に係るユニット机は、図1の実施の形態にも示されるように、少なくとも1対の側板10,10の上部に天板11を設けて構成される机本体1と、机本体1の間口寸法にほぼ等しく、奥行き寸法を1/2以下とし、かつ底部に着脱自在に設けたキャスタ46を加えた高さ寸法が、机本体1の天板11の下部空間内に入る程度に設定された脇棚4と、机本体1の上面背部あるいは脇棚4の上面に着脱可能に設置されて使用可能であって、前記キャスタ46を加えた脇棚4との合計高さ寸法が机本体1の天板11面の高さに一致すべく設定され、間口寸法及び奥行き寸法が脇棚4の間口寸法及び奥行き寸法を略等しい、天板51を有する上棚5と、を備えている。
【0007】
しかして、本発明に係る上記ユニット机は、図2に示されるように、脇机としての前記脇棚4にはキャスタ46を着脱可能に設けるとともに、前記机本体1上に上棚5を固定手段を介して着脱自在に設け、キャスタ46付きの脇棚4の少なくとも一部を机本体1の天板11の下部空間内に挿入して使用し得る第一の使用形態と、図4に示されるように、前記キャスタ46付きの前記脇棚4上に前記上棚5を固定手段を介して着脱可能に設け、上棚5の前記天板51と前記机本体1の前記天板11とが面方向に連続するようにして、脇棚4を机本体1の側部または背部に沿って移動可能に配置して使用得る第二の使用形態と、図3に示されるように、前記脇棚4上に前記上棚5を固定手段を介して着脱可能に設けるとともに、脇棚4よりキャスタ46を外して机本体1の天板11の後方上部に固定手段を介して着脱可能に配置して使用得る第三の使用形態と、の少なくともいずれかの使用形態を選択可能としたことを特徴としている。
【0008】
請求項2に示すように、前記脇棚4は、1対の側板40間の上部に天板41を設け、下部に底板を配置するとともに、少なくとも中央底板43を取り外し可能とすることができる。脇棚4の中央底板43は、なくとも良く、この場合には脇棚4は、いわゆる門形に構成される。
中央底板43を省略することにより、図3の第三の使用形態では、机本体1の天板11を広く延長して使用することができる。また、図4(b)の第二の使用形態では、上棚5付き脇棚4を机本体1の背部に配置して天板11に天板51を延長させて広く使用する時に、背部に椅子を配置して膝を入れて対面して使用することができる。
【0009】
請求項3に示すように、前記固定手段は、着脱可能とした一方の板部の上面から突出する大径頭部を有する着脱自在の係合ピン61と、該一方の板部に接合される他方の板部内に埋設され、前記係合ピン61の大径頭部が挿入されるとともに、回転操作により係合ピン61の大径頭部と係脱自在に係合する被係合部材62とにより形成されることを特徴としている。
【0010】
請求項4に示すように、前記固定手段は、着脱可能とした一方の板部の接合端面に埋設固定された鬼ナット60と、下端ネジ部が鬼ナットに螺締された状態で上端の大径頭部が鬼ナット60から突出する係合ピン61と、該一方の板部に着脱自在に接合される他方の板部内に係合ピン61と直交する方向に埋設固定される円筒形の部材であって、その外周には回り止め用のリブが軸方向に形成され、他方の板部の接合端面に開口する孔を介して係合ピン61の頭部が挿入される挿入孔が底部に形成された外筒部材63と、外筒部材63内に回転操作自在に挿入される円筒形の被係合部材62であって、被係合部材62の円筒部には、外筒部材63の挿入孔を介して係合ピン61の頭部が挿入される大径溝部と大径溝部に連続し、回転操作により、係合ピン61の頭部と係合する小径溝部が形成され、円筒部の端面には、表面にドライバ溝が形成され、他方の板部の前記接合端面と直交する外壁面に表出される操作頭部が一体に形成された被係合部材62と、を有している。
一方の板部に他方の板部を接合した時に、前記係合ピン61の頭部が前記外筒部材63の挿入孔を介して前記被係合部材62の大径溝部に挿入され、被係合部材62の回動操作により、係合ピン61の頭部が被係合部材62の小径溝部内に位置して抜け止め係合されるようにしている。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るユニット机は、デスクワークの必要性や用途に応じて机本体を中心として、使用者が必要とするレイアウトに従って統一規格で多様に拡張することができ、拡張に応じた机本体1の周囲の乱雑化を防止し、見栄えを向上できる。また拡張に応じた周辺機器の使用にも便利で、経済的である。
【0012】
請求項2の発明によれば、以上の作用効果に加え、床上に脇棚を設置した使用形態では、中央の底板を省略することにより、足置き場を確保できる。また天板上に脇棚を設置した使用形態では、中央の底板を取れば、パソコンのモニタディスプレーを格納する空間が確保できるため、これらの機器を設置することによる机上作業面積の狭小化も防止できる。
【0013】
請求項3又は4に記載の固定手段を用いることにより、ユニット机を構成する、机本体、脇棚及び上棚のレイアウト変更が容易であり、組み付け構造も安定し、安全性についても向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明を実施するための最良の形態を、図の実施の形態により説明する。
図1は、本発明に係るユニット机を構成する主要部材を示している。図においてユニット机は、机本体1と、脇棚4、上棚5、および後述するキャスタや固定手段などの附属部品を備え、目的・用途などに応じて机本体1にこれら什器を組合わせて拡張使用できるようにしている。
【0015】
机本体1は、左右一対の側板10と、両側板10上に配置された天板11と、両側板10の前部側に固定された図示しない幕板と、天板11の直下にあって、手前側に引出し可能に配列された3つの抽斗12とからなり、従来の両袖机に匹敵する間口寸法となっている。
【0016】
脇棚4は、大形本などを収装可能な高さ寸法としたものであり、前記机本体1の側板10間の配置間隔に等しい間隔で配置され、後述するキャスタ46を底部に設けた高さで、机本体1の下部空間に収る程度の高さ寸法で、奥行寸法が机本体1の奥行寸法の1/2とした左右一対の側板40と、両側板40間の上部に一体化された天板41と、幅寸法を三分割して、両側板40の下部に一体化された左右の固定底板42および中央底板43と、両固定底板42と天板41間に垂直配置された複数の仕切板44と、両側板40間の前方下部側に配置された背板45とを備えている。このうち、中央底板43は、固定底板42に対して、取付・取外し可能となっている。
【0017】
さらに、両側板40の下部における前後位置には、それぞれ着脱自在の一対のキャスタ46が配置されている。各キャスタ46は、側板40の高さ寸法に加え、キャスタ46の高さ寸法を加えた寸法であっても机下に挿通可能な高さ寸法となっている。なお、このキャスタ46においてもストッパ付きとすることにより、脇棚4を移動固定自在にできることは言うまでもない。
【0018】
上棚5は、前記脇棚4とは逆に、机上におかれる事務用品などの小物などを設置するために、その高さが小さい棚であり、前記脇棚4における側板40間の間隔に等しい間隔であって、奥行寸法が等しく、高さの低い左右一対の側板50と、両側板50上に固定され、その幅寸法を前記机本体1の天板11の間口寸法に等しく、また脇棚4奥行寸法に等しい天板51と、天板51の中央下面に一体に垂設され、かつ両側板50の高さ寸法に等しい中央仕切板52とからなっている。
【0019】
なお、上棚5の高さ寸法は、キャスタ46を取付けた前記脇棚4上部に設置することにより前記机本体1の下端から天板11の天端までの高さに等しくなるように設定されている。また、脇棚4,上棚5の側板40,50間は、それぞれの前後左右に設けられた簡易な脱着機構による後述する固定手段により脱着できるようになっている。
【0020】
図6は、上記固定手段の分解斜視図(a)と被係合部材の断面図(b)であり、図5は、固定手段の使用状態を示す分解斜視図である。
図6に示すように、前記固定手段は、着脱可能とした一方の板部の接合端面(図5では脇棚4の側板40の上端面)に埋設固定され、該端面に開口する鬼ナット60と、下端ネジ部61bが鬼ナット60に螺締された状態で上端の大径頭部61aが鬼ナット60から突出する係合ピン61と、該一方の板部に着脱自在に接合される他方の板部(図5では上棚5の側板50の下部)内に係合ピン61と直交する方向に埋設固定される円筒形の硬質プラスチック部材であって、その外周には回り止め用のリブ63bが軸方向に形成され、他方の板部の接合端面(図5では上棚5の側板50の下端面)に開口する孔を介して係合ピン61の頭部61aが挿入される挿入孔63aが底部に形成された回り止め外筒部材63と、外筒部材63内に回転操作自在に挿入される円筒形の被係合部材62とを有している。被係合部材62は、操作頭部62aと円筒部62bとが一体に形成された金属或いはプラスチックによる硬質の部材であり、その円筒部62bには、外筒部材63の挿入孔63aを介して係合ピン61の頭部61aが挿入される大径溝部62cと大径溝部62cに連続し、回転操作により、係合ピン61の頭部61aの小径軸部が係合する小径溝部62dが円周方向に連続して形成され、円筒部62bの端面には、表面にドライバ溝62eが形成される操作頭部62aが一体に形成されている。被係合部材62は、外筒部材63内に挿入された状態で、その操作頭部62aが、他方の板部の前記接合端面と直交する外壁面(図5では上棚5の側板50の下部の内側壁面)に表出されている。
【0021】
一方の板部に他方の板部を接合した時に、前記係合ピン61の頭部61aが前記外筒部材63の挿入孔63aを介して前記被係合部材62の大径溝部62cに挿入され、被係合部材62の回動操作により、係合ピン61の頭部61aが被係合部材62の小径溝部62d内に位置して抜け止め係合されるようにしている。
【0022】
図5は、その上記固定手段によって構成される脱着機構部分である図1の円で囲われた部分を拡大して示すものであり、脇棚4における側板40の上部には鬼ナット60が埋設固定され、この鬼ナット60には係合ピン61が、その大径頭部61aを突出した状態で、係合ピン61の下端ネジ部61bがねじ込み固定されるようになっている。一方、上棚5の側板50の底面には係合ピン61の受入孔が形成されているとともに、この受入孔に連通して棚板50の内側面には、回動式の被係合部材62の操作頭部62aの表面が露出し、この被係合部材62を専用の治具、または図示のごとく手持の十字ドライバDで回動操作することによって、被係合部材62に形成された上記62dによる係合部が、係合ピン61の大径頭部61aに係合して、脇棚4の上部に上棚5を連結状態にロックする。
【0023】
また、被係合部材62の操作頭部62aの表面には三角形の合いマークが刻印され、この刻印を見ることにより、脇棚4,上棚5同士のロック・非ロック状態を確認できる。なお、前記脇棚4下部に取付けられるキャスタ45も、同一あるいは類似する脱着構造により、簡単に取付、取外し可能となっている。
【0024】
次に、前記ユニット同士の組合せによるレイアウト例について説明する。
図2は、上棚5を机本体1の天板11上におけるラックとして使用し、脇棚4を机本体1内の一側部に直交配置することにより、サイドデスクとして利用した第一の使用形態を示している。脇棚4を机本体1内に一部挿入して使用しているが、脇棚4を机本体1の横などに置いて使用しても良い。
この第一の使用形態では、OA周辺機器としての、パソコンキーボードやプリンターなどを、机本体1の天板11よりもやや低い位置に載置して上から見て使用でき、便利である。
【0025】
図3は、脇棚4上に上棚5を積層し、これを机本体1の天板11の上面背部に載置した第三の使用形態を示している。この場合は、キャスタ46を取外すとともに、前述した固定手段により上棚5,脇棚4同士を係合固定しておけば、両者間の脱落を防止でき、本や事務用品の格納空間を拡張して使用できる。脇棚4の中央底板43を外して、脇棚4を門形とすることにより机本体1の天板11を拡張して使用できる。
【0026】
次に、図6は脇棚4と上棚5を積層し、かつ脇棚4の下部にキャスタ46を取付けた第二の使用状態は、上棚5の天板51が机本体1の天板11の天端面と同一面となることを着目したものである。(a)に示すように机本体1の外側部に直交配置することにより、各天板11,51を同一面としたサイドデスクとして使用できる。また、各天板11,51の幅は同一であるため、机本体1の幅方向に沿って対面させて配置することにより、対面式の親子机としても使用できる。この場合には、脇棚4の中央底板43を取り外しておくことにより、床面に足をおくための空間を確保できる。
【0027】
また、以上の実施形態では、脇棚4、上棚5を机本体1の天板11上へ固定する構造に関する説明は省略したが、周知の適宜なクランプ具を介して固定することもできる。また、脇棚4における中央底板43の取付取外し機構も、周知のだぼとだぼ穴などにより簡単に行うことができる。
【0028】
さらに、以上のユニット机を構成する机本体1並びにその周縁什器類は、その寸法関係を前記のごとく規格化するほか、統一した色調の木製や、木目調のものとすることが好ましいが、金属製のパネル体で構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係るユニット机を構成する主要部材を個別に示す分離斜視図である。
【図2】本発明の第一の使用形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第三の使用形態を示す斜視図である。
【図4】(a),(b)は、本発明の第二の使用形態を示す斜視図である。
【図5】脇棚と上棚との固定手段による結合構造を示す分離斜視図である。
【図6】(a),(b)は本発明に用いる固定手段の分離斜視図(a)と被係合部材の断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 机本体
4 脇棚
5 上棚
10 側板
11 天板
12 上部抽斗
46 キャスタ
40,50 側板
41,51 天板
42 固定底板
43 中央底板
44 仕切板
45 背板
51 中央仕切板
60 鬼ナット
61 係合ピン
61a 大径頭部
62 被係合部材
62a 操作頭部
63 外筒部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1対の側板の上部に天板(11)を設けて構成される机本体(1)と、机本体(1)の間口寸法にほぼ等しく、奥行き寸法を1/2以下とし、かつ底部に着脱自在に設けたキャスタ(46)を加えた高さ寸法が、机本体(1)の天板(11)の下部空間内に入る程度に設定された脇棚(4)と、机本体(1)の上面背部あるいは脇棚(4)の上面に着脱可能に設置されて使用可能であって、前記キャスタ(46)を加えた脇棚(4)との合計高さ寸法が机本体(1)の天板(11)面の高さに一致すべく設定された天板(51)を有する上棚(5)と、を備え、
前記脇棚(4)にはキャスタ(46)を着脱可能に設けるとともに、前記机本体(1)上に上棚(5)を固定手段を介して着脱自在に設け、キャスタ(46)付きの脇棚(4)の少なくとも一部を机本体(1)の天板(11)の下部空間内に挿入して使用し得る第一の使用形態と、
前記キャスタ(46)付きの前記脇棚(4)上に前記上棚(5)を固定手段を介して着脱可能に設け、上棚(5)の前記天板(51)と前記机本体(1)の前記天板(11)とが面方向に連続するようにして、脇棚(4)を机本体(1)の側部または背部に沿って移動可能に配置して使用得る第二の使用形態と、
前記脇棚(4)上に前記上棚(5)を固定手段を介して着脱可能に設けるとともに、脇棚(4)よりキャスタ(46)を外して机本体(1)の天板(11)の後方上部に固定手段を介して着脱可能に配置して使用得る第三の使用形態と、
の使用形態を選択可能としたことを特徴とするユニット机。
【請求項2】
前記脇棚(4)は、1対の側板(40)間の上部に天板(41)を設け、下部に底板を配置するとともに、少なくとも中央の底板(43)を取り外し可能としたことを特徴とする請求項1記載のユニット机。
【請求項3】
前記固定手段は、着脱可能とした一方の板部の上面から突出する大径頭部を有する着脱自在の係合ピン(61)と、該一方の板部に接合される他方の板部内に埋設され、前記係合ピン(61)の大径頭部が挿入されるとともに、回転操作により係合ピン(61)の大径頭部と係脱自在に係合する被係合部材(62)とにより形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のユニット机。
【請求項4】
前記固定手段は、着脱可能とした一方の板部の接合端面に埋設固定された鬼ナット(60)と、下端ネジ部が鬼ナットに螺締された状態で上端の大径頭部が鬼ナット(60)から突出する係合ピン(61)と、該一方の板部に着脱自在に接合される他方の板部内に係合ピン(61)と直交する方向に埋設固定される円筒形の部材であって、その外周には回り止め用のリブが軸方向に形成され、他方の板部の接合端面に開口する孔を介して係合ピン(61)の頭部が挿入される挿入孔が底部に形成された外筒部材(63)と、外筒部材(63)内に回転操作自在に挿入される円筒形の被係合部材(62)であって、被係合部材(62)の円筒部には、外筒部材(63)の挿入孔を介して係合ピン(61)の頭部が挿入される大径溝部と大径溝部に連続し、回転操作により、係合ピン(61)の頭部と係合する小径溝部が形成され、円筒部の端面には、表面にドライバ溝が形成され、他方の板部の前記接合端面と直交する外壁面に表出される操作頭部が一体に形成された被係合部材(62)と、を有し、一方の板部に他方の板部を接合した時に、前記係合ピン(61)の頭部が前記外筒部材(63)の挿入孔を介して前記被係合部材(62)の大径溝部に挿入され、被係合部材(62)の回動操作により、係合ピン(61)の頭部が被係合部材(62)の小径溝部内に位置して抜け止め係合されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のユニット机。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−46139(P2010−46139A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−210807(P2008−210807)
【出願日】平成20年8月19日(2008.8.19)
【出願人】(000185628)小島工芸株式会社 (6)
【Fターム(参考)】