説明

学習装置及びそれを用いた学習システム

【課題】睡眠中の無意識の作用を利用することで学習効果を高めることができ、また、起床時間が遅れることなく学習効果を高め、さらに、ユーザの早く起きる動機付けを高めることができる学習装置及びそれを用いた学習システムを提供すること。
【解決手段】計時手段とアラーム設定手段とアラーム作動手段とアラーム停止手段とアラーム停止手段が出力するアラーム停止信号に基づきユーザに問題を出題する問題出題手段とを備えた学習装置において、問題出題手段は、アラーム設定手段が出力するアラーム設定信号に基づき、アラーム作動時に解答すべき問題に関連する内容をユーザに予め提示する予告手段を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目覚まし時計等で用いられるアラーム機能とユーザの学力向上のための学習機能とを融合させた学習装置、及びそれを用いた学習システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目覚まし時計等の覚醒装置と電子学習支援装置を組み合わせることにより、起床時にユーザを確実に覚醒させ、かつ意志の弱いユーザでも毎日学習を持続させるようにした装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、図15に示す様に、問題提示手段Cに提示される問題に対して解答入力手段Dに解答を入力したときこの解答の正誤を解答判定手段Bで判定する電子学習支援装置と覚醒装置の融合装置が開示されている。そして、この融合装置では、解答判定手段Bの判定の結果をもとに覚醒刺激出力手段Eを制御する覚醒刺激制御手段Aを具備し、正解率や連続正解数が所定の条件に達しないと覚醒刺激出力手段Eの覚醒刺激すなわちアラームが止まらない構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−166761号公報(請求項1及び図1など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の融合装置では、起床時に初見の問題を解くのみであり学習効果を高める工夫に欠けている。また、起床時の問題に答える時間が考慮されていないため、起床時間が遅れてしまうという問題もある。さらに、問題の出題パターンが、アラーム作動時から起床するまでの時間に関係ないため、早く起きる動機付けが弱いという欠点がある。
【0006】
本発明の目的は、睡眠中の無意識の作用を利用することで学習効果を高めることができ、また、起床時間が遅れることなく学習効果を高め、さらに、ユーザの早く起きる動機付けを高めることができる学習装置及びそれを用いた学習システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、計時手段と、アラームを設定するアラーム設定手段と、アラーム設定手段の設定に基づいてアラームを作動させるアラーム作動手段と、アラームを停止するアラーム停止手段と、アラーム停止手段が出力するアラーム停止信号に基づきユーザに問題を出題する問題出題手段とを備えた学習装置において、問題出題手段は、アラーム設定手段が出力するアラーム設定信号に基づき、アラーム作動時に解答すべき問題に関連する内容をユーザに予め提示する予告手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
この場合、予告手段は、アラーム作動時に解答すべき問題を提示するのが好ましい。
【0009】
予告手段は、さらに前記アラーム作動時に解答すべき問題の解答のヒントを提示してもよい。
【0010】
また、予告手段は、さらにアラーム作動時に解答すべき問題の解き方を提示してもよい。
【0011】
さらに、予告手段により前記アラーム作動時に解答すべき問題を提示し、さらに前記ユーザによる解答を受け付けてもよい。
【0012】
また、本発明は、計時手段と、アラームを設定するアラーム設定手段と、アラーム設定手段の設定に基づいてアラームを作動させるアラーム作動手段と、アラームを停止するアラーム停止手段と、アラーム停止手段が出力するアラーム停止信号に基づきユーザに問題を出題する問題出題手段とを備えた学習装置において、アラーム設定手段は、問題出題手段が出題する問題の量や質に応じてアラーム作動手段のアラーム作動時刻を調整することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明は、計時手段と、アラームを設定するアラーム設定手段と、アラーム設定手段の設定に基づいてアラームを作動させるアラーム作動手段と、アラームを停止するアラーム停止手段と、アラーム停止手段が出力するアラーム停止信号に基づきユーザに問題を出題する問題出題手段とを備えた学習装置において、アラーム停止手段はスヌーズ機能を備え、スヌーズ機能により作動したアラームの回数に応じて、問題出題手段がユーザに出題する問題数を増減することを特徴とする。
【0014】
上記本発明に係る学習装置において、問題出題手段は、アラーム設定時刻とアラーム作動時刻との時間差に応じて出題内容を調整する出題内容調整手段を備えるのが好ましい。
【0015】
この場合、出題内容調整手段は、時間差が短い場合は出題を
抑制し、時間差が長い場合は出題を増加する様に調整するのが好ましい。
【0016】
アラーム設定時刻はユーザの就寝時刻であり、アラーム作動時刻はユーザの起床時刻であるのが好ましい。
【0017】
また、本発明の学習システムは、上記いずれかの学習装置を電気通信回線網に接続してユーザの学習を可能とすることを特徴とするものである。
【0018】
さらに、本発明の学習システムは、パーソナルコンピュータ又はインターネット接続端末によって学習した結果に基づいた問題を、上記いずれかの学習装置に配信することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、アラーム作動時に解答すべき問題に関する内容を、アラーム設定時に予め提示することで、アラーム作動時の解答力を高めることができる。特に、アラーム作動時が起床時であれば、睡眠中の無意識の作用により、正答率向上などの学習効果を高めることができる。
【0020】
また、本発明によれば、アラーム作動時に出題する問題の量や質に応じてアラーム作動時刻を調整することで、起きて活動を始める時刻など、本来アラームを作動させるべき時までに学習を終わらせることができ、その後の活動に支障を来すことを防ぐことができる。
【0021】
さらに、本発明によれば、スヌーズ機能により作動したアラームの回数に応じて、ユーザに出題する問題数を増減するようにしたので、ユーザの早起きに対する動機付けを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による学習装置の第1の実施形態の構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明による学習装置の第1の実施形態を用いた学習システムの概念図である。
【図3】本発明による学習装置の第1の実施形態の動作の概要を説明するフローチャートである。
【図4】本発明による学習装置の第1の実施形態の問題情報取得時の動作を説明するシーケンス図である。
【図5】本発明による学習装置の第1の実施形態の出題リスト及び出題情報データの構成図である。
【図6】本発明による学習装置の第1の実施形態の問題情報取得時の表示例を説明する外観図である。
【図7】本発明による学習装置の第1の実施形態のアラーム設定時の動作を説明するシーケンス図である。
【図8】本発明による学習装置の第1の実施形態のアラーム設定時の表示例を説明する外観図である。
【図9】本発明による学習装置の第1の実施形態のアラーム鳴動時の動作を説明するシーケンス図である。
【図10】本発明による学習装置の第1の実施形態のアラーム鳴動時の表示例を説明する外観図である。
【図11】本発明による学習装置の第1の実施形態のスヌーズ操作時の動作を説明するシーケンス図である。
【図12】本発明による学習装置の第1の実施形態のスヌーズ操作時の表示例を説明する外観図である。
【図13】本発明による学習装置の第1の実施形態の解説動作を説明する外観図である。
【図14】本発明による学習装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図15】学習装置の従来例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の学習装置の大まかな動作は、ユーザが就寝時にアラームを設定すると、学習装置は起床時に出題される問題や解答のヒントあるいは解き方などを予め提示し、ユーザの睡眠中の記憶向上や論理能力向上を支援して学習効果を高めユーザの学習への動機付けを行なうと共に、早起きの習慣化も促進するものである。
【0024】
以下、図面により本発明の学習装置の実施の形態を詳述する。
【0025】
(第1の実施形態)
以下、図1〜図13を用いて本発明の学習装置の第1の実施形態を詳述する。
[第1の実施形態の構成説明:図1、図2]
図1は学習装置1の構成を示すブロック図である。
【0026】
図2は、パーソナルコンピュータ19と、学習装置1と、ルータ71と、インターネット21と、センターサーバ18とで構成した学習システムの概念図である。
【0027】
図1に示す様に学習装置1は、計時手段2と、アラームボタン3と、スピーカ4と、全体制御部6と、外部インターフェイス部7と、ユーザインターフェイス部12と、タッチパネルディスプレイ13と、アラーム時刻メモリ14と、出題内容メモリ15と、ユーザ解答メモリ16とから構成されている。
【0028】
計時手段2は学習装置1の時計機能を管理し、時間計測機能とカレンダー機能を備えている。
【0029】
図1において、アラームボタン3はスライド動作とプッシュ動作の何れの動作も可能なスイッチで、アラーム設定手段とスヌーズ機能とアラーム停止手段の3つの機能を備えている。
【0030】
このようなアラームボタン3は、例えば引き上げるとアラームが設定され、軽く押すとスヌーズ機能が働き、さらに下方に押して固定するとアラームの設定が解除されユーザを覚醒させるためのベル音の鳴動が停止するようになっている。
【0031】
アラームボタン3は、アラームの設定時とスヌーズ時とアラームの停止時の、各々の状態に対応してアラーム設定信号As、スヌーズ信号Ahs、アラーム停止信号Ahを出力し、ユーザインターフェイス部12を通じて全体制御部6に入力される。
【0032】
スピーカ4は、アラーム作動時刻に、ユーザを覚醒させるためのベル音などを鳴動するアラーム作動手段であり、学習装置1からユーザに音声で学習のガイダンスを行なう機能を有することも可能である。
【0033】
全体制御部6は学習装置1の論理動作判断、入出力制御、データ記憶など動作全体を制御すると共に問題出題手段61を備えている。
【0034】
問題出題手段61は予告手段62を備え、ユーザインターフェイス部12やタッチパネルディスプレイ13を通じてユーザに問題を出題する。
【0035】
予告手段62は、アラームボタン3によってアラームが設定されると、起床時に出題する問題に関連する内容、すなわち問題の予告を出力する機能を有している。
【0036】
外部インターフェイス部7は、学習装置1を無線または有線方式でルータ71を通じて電気通信回線網に接続する。
【0037】
タッチパネルディスプレイ13は液晶表示器による出力機能とタッチパネル入力機能とを備え、学習装置1がユーザに出題する問題を表示すると共に、ユーザの解答をタッチパネル方式で入力する。
【0038】
ユーザインターフェイス部12は、ユーザと学習装置1との接点であるタッチパネルディスプレイ13と学習装置1の全体制御部6とを結合する。
【0039】
アラーム時刻メモリ14、出題内容メモリ15およびユーザ解答メモリ16は不揮発記憶素子で構成され、アラーム時刻メモリ14はアラームに係わる情報やアラーム回数などのデータ類を、出題内容メモリ15は出題問題に係わる情報やデータ類を、ユーザ解答メモリ16はユーザの解答に係わる情報やデータ類を、各々記憶する。
【0040】
以上述べた様に学習装置1はパーソナルコンピュータやインターネット端末で構成することが可能であるが、本実施例では液晶画面にタッチパネルを備えたインターネット端末を使用したのでこれを前提に説明を行なう。
[第1の実施形態の動作説明:図3〜図13]
次に図3〜図13および図1を併用して本発明の学習装置1の動作を説明する。
【0041】
図3は本発明の学習装置の第1の実施形態の大まかな動作を示すチャートであり、図4〜図13は詳細の動作を説明するシーケンス図および外観図である。
【0042】
また以下の説明において、各要素間の信号の説明については図1を併用する。
[動作の概要]
図3を用いて学習装置1の動作の概要を説明する。
【0043】
図3において、四角で囲んだ処理ステップP1、P3、P4、P61、P62、P72、P822、P823は学習装置1とセンターサーバ18の動作を示し、○で囲んだ処理ステップP2、P51、P52、P71、P82、P821、P824はユーザ30の動作を示している。
【0044】
以後の説明において処理ステップP1〜P824は、単にP1〜P824と表記する。
【0045】
P1は、問題取得プロセスと表記する。以下にP1における動作を説明する。
<P1>
学習装置1は、例えば昼の12時など学習装置1が使用されていない時間帯に、自動的にインターネット21を経由しセンターサーバ18に接続し、ユーザ30が予め指定した履修コースの問題を取得する。
【0046】
P2、P3は、アラームセットプロセスと呼称する。以下にP2〜P3における動作を説明する。
<P2>
ユーザ30は翌朝に希望する時間に起床するため、学習装置1のアラームを設定する。<P3>
アラームが設定されると学習装置1は、ユーザ30に、起床時に出題する問題に関連する内容、すなわち問題の予告を提示する。
【0047】
P3に続く“Z”と示された間、ユーザは就寝する。
【0048】
P4、P51、P61、P71は、アラーム作動プロセスと呼称する。以下にP4〜P71における動作を説明する。
<P4>
アラーム設定時刻になり、学習装置1のアラームが作動しベル音が鳴動する。
<P51>
ユーザはアラームボタン3を押し下げて固定しアラームを停止する。
<P61>
学習装置1は履修コースで定められた問題を出題する。
<P71>
ユーザ30は問題への解答を行なう。
【0049】
P4、P52、P62、P72、P82はスヌーズ操作プロセスと呼称する。以下にP4〜P82の動作を説明する。
<P4>
アラーム設定時刻になり、学習装置1のアラームが作動しベル音が鳴動する。
<P52>
ユーザ30がアラームボタン3を軽く押し、スヌーズを選択する。
<P62>
学習装置1はスヌーズの回数を記憶するとともに、スヌーズの選択によって増加したアラーム回数を更新記憶する。
<P72>
スヌーズ機能の所定の時間が過ぎると再びアラームが作動しベル音が鳴動する。
<P82>
ユーザが再びアラームボタン3を軽く押し、スヌーズを選択すると、P62〜P72が繰り返えされる。すなわちユーザ30がスヌーズを選択する度に、学習装置1のアラーム時刻メモリ14はスヌーズの選択によって増加したアラーム回数を更新記憶する。
<P821>
ユーザ30がアラームボタン3を押し下げて固定しアラームを停止すると、以下の様に学習装置1は問題の出題を行う。
<P822>
学習装置1は履修コースで定められた問題を出題する。
<P823>
学習装置1は、さらにアラーム回数に応じて追加問題を出題する。
<P824>
ユーザ30は履修コースで定められた問題に加えて追加問題にも解答をする。
[詳細の動作説明]
図4〜図13を用いて、問題取得プロセスと、アラームセットプロセスと、アラーム作動プロセスと、スヌーズ操作プロセスの、各プロセスの詳細を説明する。
[問題取得プロセス]
図4〜図6を用いて学習装置1の問題取得プロセスにおける動作を説明する
図4は、問題取得プロセスにおける学習装置1とユーザ30とセンターサーバ18の動作を示すシーケンス図であり、図4の紙面上方から下方に時間が経過する。また点線で囲ったR1、R2は複数の動作ステップからなるプログラムルーチンであり、“出題情報取得ルーチンR1”の様に表記する。
【0050】
また動作ステップS1、S2、・・、Snは、以後は単にS1、S2、・・Snと表記する。
【0051】
図5は、学習装置1がセンターサーバ18から取得する情報類のデータの構成図であって、図5(a)は出題リストの構成を示し、図5(b)は出題情報データの構成を示している。
【0052】
図6は学習装置1の表示例を示す外観図であって、図6(1)はアラームが設定されていない場合で、タッチパネルディスプレイ13には現在時刻のみが表示されている。
学習装置1の上部にはアラームの設定、スヌーズ、アラームの停止が可能なアラームボタン3を備えている。
【0053】
図6(2)は、履修コースがない場合に、アラームボタン3を引き上げてアラームが設定された場合の学習装置1の表示例で、タッチパネルディスプレイ13のアラーム作動時刻表示部13aには、アラーム作動時刻とアラームを設定したことを示すマークが表示されている。アラーム作動時刻は、アラーム作動時刻表示部13aを指でタッチすることによって変更することができる。
【0054】
<S1>
図4において、まず学習装置1は、例えば昼の12時になったらセンターサーバ18と通信を始め、センターサーバ18に対しユーザIDデータを送信して、ユーザの履修コースを要求する。
<S2>
センターサーバ18は、学習装置1からのユーザIDデータを含む履修コース要求を受信したら、学習装置1に対し1個又は複数の履修コースIDデータを返送する。
<S3>
学習装置1は、センターサーバ18から履修コースIDデータを取得したら、センターサーバ18に対し、履修コースID毎の履修コースIDデータとその日付時刻データを送信し、出題リストを要求する。
<S4>
センターサーバ18は、学習装置1から出題リストを要求されたら、複数の出題情報IDデータを含む出題リストを学習装置1に返送する。ここで、出題リストは、例えば、図5(a)に示すデータから構成される(詳細は後述する)。これにより、学習装置1は、その日に出題すべき問題のリストを取得する。
<S5>
そして、学習装置1は、センターサーバ18より取得した複数の出題情報IDの中から、任意の出題情報IDデータをセンターサーバ18に送信して出題情報要求を行う。
<S6>
センターサーバ18は、学習装置1からの出題情報要求を受信したら、出題情報データを返送する。ここで、出題情報データは、図5(b)に示すデータから構成される(詳細は後述する)。これにより、学習装置1は、その日に出題すべき問題を取得する。
【0055】
図4に示す様に、S5とS6で構成される出題情報取得ルーチンR1は、S4によって取得された1個又は複数の問題のリストで定められた問題の取得が終了するまで、継続する。
【0056】
図4に示す様に、S3〜とS6で構成される出題リスト取得ルーチンR2は、S2によって取得された1個又は複数の履修コースIDで定められた問題リストの取得が終了するまで、継続する。
【0057】
以上のS1からS6のステップで履修コースの問題がセンターサーバ18から学習装置1に送信される。
【0058】
履修コースの問題が学習装置1に送信されたのちに学習装置1のアラームが設定されると、後述するアラームセットプロセスに移る。
【0059】
また、S1からS6の間は、図6(1)に示す様に学習装置1のタッチパネルディスプレイ13にはその時点の時刻を表示している。またS1からS6の動作は、学習装置1とサーバ18とインターネット21とによって自動的に行なわれる。
ここで、上述した、図5を用いて学習装置1とセンターサーバ18との間で交換される情報類について詳述する。
【0060】
図5(a)に示す様に、学習装置1はセンターサーバ18から、履修コースを特定する履修コースIDと、履修コースで定められた標準の問題の数である標準問題数と、標準問題と同水準の範囲で補完された問題である予備問題数と、複数の標準問題の出題情報IDと複数の予備問題の出題情報IDからなる出題リストを取得する。
【0061】
また図5(b)に示す様に、学習装置1は図5(a)に示される出題リストを引用し、センターサーバ18から出題情報IDと、必要に応じ問題データ動画と、予告される問題に関連する内容を指定するためのヒント表示や練習の有無や解答提示の有無あるいは解説提示の有無と、必要に応じヒントデータ、解答用データ、正解データ、解説データの、各々の動画版と、複数のユーザの解答時間の平均値である標準解答時間(秒)からなる出題情報データを取得する。
【0062】
図5(a)と図5(b)に示す様に、学習装置1とセンターサーバ18との間で交換さ
れる情報類のデータ構成を階層化することによって通信を高速化かつ効率化している。
[アラームセットプロセス]
つぎに図7と図8を用いてアラームセットプロセスの動作を詳述する。
【0063】
図7は、アラームセットプロセスにおける学習装置1とユーザ30とセンターサーバ18の時間経過毎の動作を示すシーケンス図であり、図8はアラームセットプロセスにおける学習装置1の表示例を示す外観図である。
<S10>
図7に示す様にユーザ30は学習装置1のアラームを設定する。
【0064】
すなわち図8(1)に示す様に、学習装置1のアラームボタン3は通常下方に固定されアラーム停止状態になっているが、図8(2)に示す様にアラームボタン3を引き上げることによってアラームが設定される。
【0065】
ユーザ30によって学習装置1のアラームボタン3でアラームが設定されると、図1に示す学習装置1のアラームボタン3はアラーム設定信号Asを出力し、アラーム設定信号Asは、ユーザインターフェイス部12を通じて、全体制御部6の問題出題手段61に入力される。
<S11>
問題出題手段61に備えられた予告手段62は、ユーザインターフェイス部12を通じてタッチパネルディスプレイ13に、図8(2)に示す様に、1番目の問題の予告を提示する。
【0066】
同時に図8(2)に示す様に、アラーム作動時刻表示部13aにアラーム時刻とアラームを設定したことを示すマークが表示される。
【0067】
ユーザ30は、必要に応じアラーム作動時刻表示部13aを指でタッチし、アラーム作動時刻を変更する。
<S12>
ユーザ30は最初の問題を確認すると、タッチパネルディスプレイ13の次ボタン13nを押す。図8(2)に示す様にタッチパネルディスプレイ13には次ボタン13nが設けられている。
<S13>
学習装置1はタッチパネルディスプレイ13の次ボタン13nが押されると、問題に関連する内容の提示を行なう。
【0068】
なお、予告される問題に関連する内容には、「解答すべき問題」、「解答の提示」、「ヒントの提示」、「解答すべき問題の解き方」、「解答演習」、「解答の解説」、などの形式から選択する事が可能であり、履修コースで予め指定する事ができる。
【0069】
実施例では、問題に関連する内容として「解答の提示」が選択されている。
【0070】
図8(3)に示す様に、実施例においては問題に関連する内容として「解答の提示」を選択したので、次ボタン13nを押すとタッチパネルディスプレイ13には、問題に対する解答が表示される。
<S14>
さらに次ボタン13nを押すと、図8(4)に示す様にタッチパネルディスプレイ13には2番目の問題が表示される。
【0071】
なおユーザがタッチパネルディスプレイ13の前ボタン13bを押すと、その直前の問題が出題される。
【0072】
ユーザが問題の確認ののち、次ボタン13nを押すと、図8(5)に示す様にタッチパネルディスプレイ13には2番目の問題に対する解答が表示される。
【0073】
この様に、繰り返し次ボタン13nを押し、図7に示すS11からS14と同様の手順を繰り返してユーザは、履修コースで定めたれた問題と解答を得る。
【0074】
なお、ユーザ30が次ボタン13nを長く押し続けると、学習装置1は問題の予告を途中で中止する。
<S15>
学習装置1はタッチパネルディスプレイ13を通じてユーザに終了メッセージを送る。
【0075】
図8(6)に示す様にタッチパネルディスプレイ13に、“問題の予告は終了です”と表示され、アラームセットプロセスは終了する。
<S15a>
学習装置1の全体制御部6は、アラーム作動時刻に出題すべき問題の量と質とから、例えば問題の量が多ければアラーム作動時刻を1問当り1分間繰り上げるなど、アラーム作動時刻を調整すると共にアラーム時刻メモリ14に記憶する。
【0076】
図7に示す様に、S11〜S14で構成される予告提示ルーチンR3は、途中でユーザ30が次ボタン13nを長く押さない限り、[問題取得プロセス]によって取得された全ての問題が終了するまで継続する。
【0077】
この予告は、睡眠時の無意識の作用を利用するためのものであり、起床時に解答すべき問題に関する情報を就寝直前に予告されることで、起床時の問題正当率が向上するという学習効果を得ることを目的としている。
[アラーム作動プロセス]
つぎに図9と図10を用いて、アラーム作動プロセスの動作を説明する。
【0078】
図9は、アラーム作動プロセスにおける学習装置1とユーザ30とセンターサーバ18の時間経過毎の動作を示すシーケンス図であり、図10はアラーム作動プロセスにおける学習装置1の表示例を示す外観図である。
<S20>
図9において、学習装置1はアラーム時刻メモリ14に記憶されたアラーム作動時刻より前にスピーカ4でベル音を鳴動しユーザを覚醒する。
【0079】
図10(1)に示す様に、学習装置1のタッチパネルディスプレイ13にはその時点の時刻が表示されているが、この時刻はユーザ30が問題を解く時間を考慮し、アラーム作動時刻表示部13aに表示されているアラーム設定時間より早くなっている。
<S21>
ユーザが学習装置1のアラームボタン3を下方に押し下げて固定すると、アラームが停止され、ベル音の鳴動が停止する。
<S22>
ベル音の鳴動が停止すると、図1に示す学習装置1のアラームボタン3はアラーム停止信号Ahを出力し、アラーム停止信号Ahはユーザインターフェイス部12を通じて全体制御部6の問題出題手段61に入力される。
【0080】
問題出題手段61は、ユーザインターフェイス部12を通じて学習装置1のタッチパネ
ルディスプレイ13に最初の問題を出題する。
【0081】
すなわち図10(2)に示す様に、アラームが停止するとタッチパネルディスプレイ13に1番目の問題が出題される。
<S23>
ユーザは1番目の問題を確認するとタッチパネルディスプレイ13の、次ボタン13nを押して、解答を入力するための画面を要求する。
<S24>
学習装置1はタッチパネルディスプレイ13に解答画面を提示する。
【0082】
すなわち図10(3)に示す様にタッチパネルディスプレイ13には、1番目の問題の解答を入力する画面が提示される。
【0083】
<S25>
ユーザ30はタッチパネルディスプレイ13に表示された解答欄を押して解答を入力する。
【0084】
すなわち図10(3)に示すタッチパネルディスプレイ13の“A”または“B”の解答欄を押す。
<S26>
学習装置1はタッチパネルディスプレイ13にユーザの解答が正解か不正解かを提示する。
【0085】
すなわち図10(4)に示す様にタッチパネルディスプレイ13には、1番目の解答が正解か不正解かが提示される。
<S27>
ユーザ30は次ボタン13nで2番目の問題を要求し、さらに次ボタン13nで2番目の問題の解答画面を要求し、2番目の解答を入力する。
【0086】
すなわちユーザ30が次ボタン13nを押すと、図10(5)に示す様にタッチパネルディスプレイ13に2番目の問題が出題され、ユーザが再度次ボタン13nを押すと、図10(6)に示す様に2番目の解答を入力する画面が提示されるので、ユーザ30は解答欄を押して解答を入力する。
【0087】
図9に示す様に、S22〜S27で構成される解答入力保存ルーチンR4は、[問題取得プロセス]によって取得された全ての問題が終了するまで繰り返される。
<S28>
履修コースで定められた問題数が終了すると、図10には図示していないが学習装置1はタッチパネルディスプレイ13に終了のメッセージを表示する。
<S29>
学習装置1はユーザ30の解答履歴をセンターサーバ18に送る。
<S29a>
センターサーバ18は解答履歴を保存する。この解答履歴は、例えば、ユーザの所属グループにおけるランキングの計算等に利用される。
[スヌーズ操作プロセス]
つぎに図11と図12を用いて、アラーム作動時にユーザ30がスヌーズを選択した場合、すなわちスヌーズ操作プロセスについて詳述する。
【0088】
図11は、スヌーズ操作プロセスにおける学習装置1とユーザ30とセンターサーバ18の時間経過毎の動作を示すシーケンス図であり、図12はスヌーズ操作プロセスにおけ
る学習装置1の表示例を示す外観図である。
<S30>
図11において、学習装置1はアラーム時刻メモリ14に記憶されたアラーム作動時刻になるとスピーカ4からベル音を鳴動しユーザを覚醒する。
【0089】
すなわち図12(1)に示す様に、学習装置1のタッチパネルディスプレイ13にはその時の時刻が表示されているが、この時刻はアラーム作動時刻表示部13aに表示されているアラーム設定時間より早い。
<S31>
ユーザ30がアラームボタン3を軽く押してスヌーズを選択すると、ベル音の鳴動が停止する。
<S31a>
学習装置1は、図1に示すアラーム時刻メモリ14に記憶されているアラーム回数を、1回増加する。
【0090】
さらに図12(2)に示す様に、学習装置1のタッチパネルディスプレイ13は、スヌーズの選択によって増加したアラーム回数を、“アラーム1回です”と表示する。
【0091】
またタッチパネルディスプレイ13のアラーム作動時刻表示部13aには、図示していないが例えば“+3分”の様にスヌーズの時間を表示する事も可能である。
【0092】
スヌーズは、アラームのベル音の鳴動を一時停止し、例えば3分間など予め定められた時間の経過後に再びベル音を鳴動する機能なので、例えば3分後に再びベル音が鳴動され、ユーザが再びアラームボタン3を軽く押してスヌーズを選択すると、再びアラーム時刻メモリ14に記憶されているアラーム回数の更新が行なわれる。
【0093】
図11に示す様に、S30〜S31aで構成されるスヌーズ操作ルーチンR5は、ユーザ30がスヌーズの選択を終了し、アラームを停止するまで継続する。
<S32>
アラームのベル音が鳴動する。
<S33>
ユーザ30がアラームボタン3を下に押して固定しアラームを停止する。
<S34>
学習装置1は、追加した問題数や必要に応じてアラーム回数なども提示する。
【0094】
すなわち図12(3)に示す様に、“問題は10+2問です”の様に提示し、追加された問題数が2問であることをユーザに知らせる。
<S35>
ユーザ30がタッチパネルディスプレイ13の次ボタン13nを押すと図12(4)に示す様に、履修コースで定められた1番目の問題が出題される。
<S36〜S42a>
S36〜S43aの動作については前述した[アラーム作動プロセス]と同様であり、重複する説明は省略する。
【0095】
図12(5)〜(7)はS36〜S43aにおけるタッチパネルディスプレイ13の表示例であるが、[アラーム作動プロセス]と同様であり、重複する説明は省略する。
【0096】
図11に示す様に、S36〜S42aで構成される解答入力保存ルーチンR6は、[問題取得プロセス]によって履修コースで定められた問題が終了するまで継続する。
【0097】
学習装置1は履修コースで定められた問題の出題が終わると、新たにアラーム回数に応じて追加問題を出題する。追加問題は図5(a)に示す予備問題が使用される。
【0098】
なお、予備問題とは、履修コースで定められた標準の問題である標準問題と同水準の範囲で補完された複数の問題であり、センターサーバ18が保有している。
<S43〜S44>
学習装置1はアラーム回数に応じた追加問題を出題する。
【0099】
すなわち図10のスヌーズ追加出題ルーチンR7に示す様に、追加問題について問題の出題と解答の入力、正解か不正解かの表示が繰り返されるが、動作は解答入力保存ルーチンR6と同様であり、重複する説明は省略する。
【0100】
スヌーズ追加出題ルーチンR7における学習装置1とユーザ30とセンターサーバ18の動作と、学習装置1のタッチパネルディスプレイ13の表示例については、既に述べたプロセスと同様なので重複する説明は省略する。
<S45>
学習装置1は追加問題の出題が終わると終了メッセージを提示する。
【0101】
以上の様にして、学習装置1はアラーム設定時において、起床時に出題する問題に関連する内容を予めユーザ30に対し出題する手法によって、学習の効果を高めることができる。
【0102】
前述した様に問題に関連する内容すなわち問題の予告の形式として、「解答すべき問題」、「解答の提示」、「ヒントの提示」、「解答すべき問題の解き方」、「解答演習」、「解答の解説」、などの形式から選択することが可能であるが、図13を用いて問題の予告の形式として「解答と解説」とした例を示す。
【0103】
図13に示す様にタッチパネルディスプレイ13には、問題を引用した例文とその例文の解釈が提示されている。
【0104】
本実施形態のスヌーズ機能では、例えば、スヌーズ機能により作動したアラームの回数が多ければ問題数が増えるようにする。すると、ユーザは、スヌーズ機能を作動させる回数を減らし、解答する問題数を少なくしようと考えるため、結果的に早起きに対する動機付けが高まる効果が期待できる。
[第1の実施形態の効果]
以上の様に本発明の第1の実施形態の学習装置によれば、就寝時にアラームを設定すると起床時に出題される問題の解答や解答のヒントあるいは解き方や模範解答例を事前に知ることができるので、ユーザの学習への動機付けを行なうと共に、ユーザの睡眠中の記憶向上や論理能力向上を支援し、学習効果を高め、さらに早起きを習慣化することを可能とするものである。
(第2の実施形態)
【0105】
[第2の実施形態の全図面説明:図14]
次に、図14を用いて本発明の学習装置の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と異なる点は、全体制御部6の問題出題手段61が新たに出題内容調整手段63を備えたことであり、その他の構成は第1の実施形態と同一なので、同一の要素には同一の番号を付し重複する説明は省略する。
【0106】
第2の実施形態は、アラーム設定時刻とアラーム作動時刻とによって出題する問題の量や質を調整する、という発明を付加したもので、例えば睡眠時間が短い場合は出題の量や
質を制限し、逆に睡眠時間が長い場合は出題の量や質を増加することで、より効果的な学習効果を得るものである。
【0107】
図14において、出題内容調整手段63はアラーム時刻メモリ14からのアラーム設定時刻Atとアラーム作動時刻Adに基づき、出題する問題の量や質を調整する。
【0108】
実施例ではアラーム設定時刻Atとアラーム作動時刻Adの差すなわち睡眠時間が平均的な値より小さければ問題の出題量を抑え、アラーム設定時刻Atが明け方の時間帯に近ければ問題の質を低下し、アラーム設定時刻Atとアラーム作動時刻Adとが共に夜半の早い時間であれば問題の質を高める様に構成したが、勿論これに限るものではなく他の構成も可能である。
【0109】
その他の構成は第1の実施形態と同様なので重複する説明は省略する。
[第2の実施形態の効果]
以上述べた様に、本実施形態は就寝時にアラームを設定すると起床時に出題される問題や解答のヒント、あるいは解き方や模範解答例を事前に提示し、ユーザの学習への動機付けを高めると共に、ユーザの睡眠中の記憶向上や論理能力向上を支援し、さらに第2の実施形態によれば、より効果的な手法で学習効果を高めるものである。
【0110】
本実施形態の学習装置によればユーザの睡眠中の記憶向上や論理能力向上を支援し、より効果的な手法で学習効果を高めることが可能となる。
【0111】
なお、以上説明した実施形態は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば任意に変更することができることはいうまでもない。
【0112】
また以上の実施例では、学習装置1をインターネットに接続した例について説明したが、本発明はこれに限るものではなくインターネット接続しない、いわゆるスタンドアローンタイプによっても実現可能であることはいうまでもない。スタンドアローンタイプで実現する場合には、センターサーバが提供する機能をも、学習装置1に内蔵させればよい。
【符号の説明】
【0113】
1 学習装置
2 計時手段
3 アラームボタン
31 アラーム設定手段
32 スヌーズ機能
33 アラーム停止手段
4 スピーカ
6 全体制御部
61 問題出題手段
62 予告手段
63 出題内容調整手段
7 外部インターフェイス部
71 ルータ
10 パーソナルコンピュータ
12 ユーザインターフェイス部
13 タッチパネルディスプレイ
13a アラーム作動時刻表示部
13n 次ボタン
13b 前ボタン
14 アラーム時刻メモリ
15 出題内容メモリ
16 ユーザ解答メモリ
18 センターサーバ
19 パーソナルコンピュータ
21 インターネット
30 ユーザ
As アラーム設定信号
Ah アラーム停止信号
Ahs スヌーズ信号
At アラーム設定時刻
Ad アラーム作動時刻
R1 出題情報取得ルーチン
R2 出題リスト取得ルーチン
R3 予告提示ルーチン
R4,R6 解答入力保存ルーチン
R5 スヌーズ操作ルーチン
R7 スヌーズ追加出題ルーチン
t 時間進行

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計時手段と、アラームを設定するアラーム設定手段と、前記アラーム設定手段の設定に基づいて前記アラームを作動させるアラーム作動手段と、前記アラームを停止するアラーム停止手段と、前記アラーム停止手段が出力するアラーム停止信号に基づきユーザに問題を出題する問題出題手段と、を備えた学習装置において、
前記問題出題手段は、前記アラーム設定手段が出力するアラーム設定信号に基づき、前記アラーム作動時に解答すべき問題に関連する内容を前記ユーザに予め提示する予告手段を備えたことを特徴とする学習装置。
【請求項2】
前記予告手段は、前記アラーム作動時に解答すべき問題を提示することを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
【請求項3】
前記予告手段は、さらに前記アラーム作動時に解答すべき問題の解答のヒントを提示することを特徴とする請求項2に記載の学習装置。
【請求項4】
前記予告手段は、さらに前記アラーム作動時に解答すべき問題の解き方を提示することを特徴とする請求項2又は3に記載の学習装置。
【請求項5】
前記予告手段により前記アラーム作動時に解答すべき問題を提示し、さらに前記ユーザによる解答を受け付けることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の学習装置。
【請求項6】
計時手段と、アラームを設定するアラーム設定手段と、前記アラーム設定手段の設定に基づいて前記アラームを作動させるアラーム作動手段と、前記アラームを停止するアラーム停止手段と、前記アラーム停止手段が出力するアラーム停止信号に基づきユーザに問題を出題する問題出題手段と、を備えた学習装置において、
前記アラーム設定手段は、前記問題出題手段が出題する問題の量や質に応じて前記アラーム作動手段のアラーム作動時刻を調整することを特徴とする学習装置。
【請求項7】
計時手段と、アラームを設定するアラーム設定手段と、前記アラーム設定手段の設定に基づいて前記アラームを作動させるアラーム作動手段と、前記アラームを停止するアラーム停止手段と、前記アラーム停止手段が出力するアラーム停止信号に基づきユーザに問題を出題する問題出題手段と、を備えた学習装置において、
前記アラーム停止手段はスヌーズ機能を備え、該スヌーズ機能により作動したアラームの回数に応じて、前記問題出題手段が前記ユーザに出題する問題数を増減することを特徴とする学習装置。
【請求項8】
前記問題出題手段は、アラーム設定時刻と前記アラーム作動時刻との時間差に応じて出題内容を調整する出題内容調整手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の学習装置。
【請求項9】
前記出題内容調整手段は、前記時間差が短い場合は出題を
抑制し、前記時間差が長い場合は出題を増加する様に調整することを特徴とする請求項8に記載の学習装置。
【請求項10】
前記アラーム設定時刻は前記ユーザの就寝時刻であり、前記アラーム作動時刻は前記ユーザの起床時刻であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の学習装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の学習装置を有し、該学習装置を電気通信回線網
に接続して前記ユーザの学習を可能とすることを特徴とする学習システム。
【請求項12】
パーソナルコンピュータ又はインターネット接続端末によって学習した結果に基づいた問題を、請求項1〜10のいずれか一項に記載の学習装置に配信することを特徴とする学習システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−7820(P2013−7820A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139332(P2011−139332)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000001960)シチズンホールディングス株式会社 (1,939)
【Fターム(参考)】