説明

情報検索システム、情報検索サーバ、情報提供方法及びプログラム

【課題】 検索サーバにてメールアドレスが不正利用されてしまうことを防止し、安全且つ簡単に情報検索サービスを受けることができる。
【解決手段】 検索サーバ3は、携帯電話1により発話入力されて公衆電話網N1を介して送信されてきた検索キーワードに基づいて情報検索をし、その検索結果を携帯電話1の検索要求により得た携帯電話1の電話番号とともに電話会社用管理サーバ2に送信し、電話会社用管理サーバ2は、携帯電話1の電話番号に対応するメールアドレスを利用してインターネット網N2を介して当該携帯電話1に検索結果を送信する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話装置の発話入力により情報検索サーバにより情報検索をして、その検索結果を前記電話装置に提供するための情報検索システム、そのような情報検索サーバ、情報提供方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インターネット網を利用して電子メールの送受信を行うためのメールアドレスが、携帯可能な電話装置とされる携帯電話に付与されることで、当該携帯電話により電子メールが受信可能とされたことを利用した情報検索サービスが提供されている。情報提供サービスは、携帯端末から検索キーワードを発話入力すると、その検索結果としての所望の情報が当該携帯端末に電子メールとして送られてくるというサービスである。
【0003】図8は、そのような情報検索サービスを可能にする情報検索システムの概要を例示している。この情報検索システムは、個人が所有する携帯端末1と、検索を実行して情報を提供する事業者等が管理する検索サーバ100とが、公衆電話網N1及びインターネット網N2により接続された構成になっている。そして、このような情報検索システムでは、サービスの提供を受けるための携帯端末1の登録手続きが必要とされている。
【0004】登録手続きをする際には、図9に示すように、ユーザは、インターネット網N2を介して携帯端末1から、その携帯端末1の電話番号や携帯端末1に与えられているメールアドレスを検索サーバ100に送信し、当該検索サーバ100にユーザ登録をする必要があった。このユーザ登録においては、検索サーバ100は、ユーザデータベースDB1等に電話番号やメールアドレスを登録していた。そして、登録が完了した後に、ユーザは、携帯端末1により情報検索サービスを受けることが可能となっていた。検索のための手順は次のようになる。
【0005】図8を用いて説明すると、先ず、ユーザは、情報検索システムに接続するために携帯電話1で電話をかけ、続いて携帯電話1のマイク等に検索キーワードを発話入力する。検索サーバ100では、公衆電話網N1を介してアクセス要求のあったその発信者の電話番号と、ユーザデータベースDB1に蓄積されている電話番号とを照合して、その発信者が登録ユーザであるか否かを確認する。
【0006】登録ユーザの場合、検索サーバ100は、対応されるメールアドレスをユーザデータベースDB1から抽出する。また、検索サーバ100は、送信されてきた検索キーワードからなる音声データに基づいて音声認識システムにより音声認識し、認識して得た検索キーワードに基づいて検索を行う。検索については、具体的には、検索サーバ100は、提供可能な情報が蓄積されている検索データベースDB2を有しており、その検索データベースDB2に基づいて行っている。なお、ここで、音声認識システムは例えば音声認識サーバである。また、音声認識処理としては、音声パターンマッチング等によるものが挙げられる。
【0007】検索後、検索サーバ100は、インターネット網N1を介して検索結果としての情報、例えばユーザに最適情報を提供するであろうURL(Uniform ResourceLocator)を、先に抽出しているメールアドレス宛てに送信する。そのメールアドレスを有する携帯端末1では、電子メールとして受信して、表示部1aにその検索結果を表示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の情報検索システムは、メールアドレスによる登録が前提になっていることから、そのメールアドレスが不正利用されることで、無意味な電子メールとされるいわゆる迷惑メールが送られてくるのではないかとユーザを不安にさせてしまう。また、ユーザは、メールアドレスがいわゆるサードパーティに流出して、そこからも迷惑メールが送られてくるのではないかとの不安も感じてしまう。
【0009】また、登録時には、検索サーバ100にて登録される電話番号を携帯端末1を操作して入力していることから、この電話番号の入力を間違ってしまうと、ユーザが実際にこのサービスを利用しようとした場合、検索サーバ100が認識できずに、検索要求が拒絶されてしまうという問題が生じる。さらに、メールアドレスについても登録時にその入力を間違えてしまうと、ユーザには、検索結果の情報が届かないことになる。また、届け出たメールアドレスから別のメールアドレスに変更した場合には、そのメールアドレスの変更を検索サーバ100に届け出る手間がかかり、さらに、そのメールアドレスの変更を検索サーバ100に届け出ることを忘れた場合等には、検索結果が届かないといった問題も生じる。
【0010】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、検索サーバにてメールアドレスが不正利用されてしまうことを防止し、ユーザが安全且つ簡単に情報検索サービスを受けることを可能にする情報検索システム、情報検索サーバ、情報提供方法、及びプログラムの提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するために、請求項1記載の情報検索システムは、電話装置から音声入力手段にて発話入力された検索キーワードが電話回線を介して情報検索サーバに入力され、前記情報検索サーバが前記検索キーワードに基づいて情報検索をして、所定の管理サーバが前記情報検索サーバの検索結果を前記電話装置に通信ネットワークを介して送信する情報検索システムであって、前記情報検索サーバが、前記電話装置により発話入力された前記検索キーワードに基づいて情報検索をし、その検索結果を前記電話装置の検索要求により得た前記電話装置の電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信し、前記所定の管理サーバが、前記電話番号又は前記個体識別情報に対応する通信用アドレスを利用して前記通信ネットワークを介して当該電話装置に前記検索結果を送信することを特徴としている。
【0012】このような情報検索システムは、情報検索サーバに検索要求可能な電話装置の電話番号又はその個体識別情報のみを保持させ、情報検索サーバの検索結果をその電話番号又は個体識別情報を使用して所定の管理サーバを介して当該電話装置に送信する。また、請求項2記載の情報検索システムは、請求項1記載の情報検索システムにおいて、前記所定の管理サーバが、前記電話装置の個体識別情報と電話番号とを対応させて保持しており、前記情報検索サーバが、前記電話装置の登録手続きとして、前記電話装置から登録要求がなされることで当該電話装置から得た個体識別情報を前記所定の管理サーバに照合し、この所定の管理サーバから対応される電話番号を入手してこれを単独又は前記個体識別情報と対応させて登録し、前記検索要求をする前記電話装置の電話番号が登録されている電話番号である場合に、前記検索結果を当該電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信することを特徴としているこのような情報検索システムは、電話装置の登録手続きの際に、情報検索サーバが所定の管理サーバに登録要求があった電話装置の個体識別情報を照会して、所定の管理サーバから電話番号を入手して、これを単独又は個体識別情報と対応させて登録している。
【0013】また、請求項3記載の情報検索システムは、請求項1又は2に記載の情報検索システムにおいて、前記電話回線の使用につき課金単位時間が予め決定されており、前記情報検索サーバ又は前記管理サーバが、前記検索キーワードの発話入力に要した前記電話回線の接続時間と、前記電話回線を使用した前記接続時間分につき発生した使用料金から換算した前記課金単位時間の一単位或いは複数単位に相当する時間との差分時間を記録することを特徴としている。
【0014】このような情報検索システムは、電話会社或いは情報検索サーバを運営する事業者等において有効利用可能な情報として前記差分時間を記録している。また、請求項4記載の情報検索システムは、請求項3記載の情報検索システムにおいて、前記情報検索サーバが、当該情報検索サーバの通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理を前記通信ネットワークを使用して行うことを特徴としている。
【0015】このような情報検索システムは、前記差分時間に相当する金額の発生に応じて前記所定の口座への入金処理を自動的に行う。また、請求項5記載の情報検索サーバは、電話装置から音声入力手段にて発話入力された検索キーワードが電話回線を介して入力され、前記検索キーワードに基づいて情報検索をし、前記電話装置がその検索結果を得ることを可能にする情報検索サーバであって、前記電話装置の電話番号に対応する通信用アドレスを利用して通信ネットワークを介して当該電話装置に各種情報を送信する所定の管理サーバとの間で通信可能とされており、前記電話装置により発話入力された前記検索キーワードに基づいて情報検索をして、その検索結果を前記電話装置の検索要求により得た前記電話装置の電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信することを特徴としている。
【0016】このような情報検索サーバは、検索要求可能な電話装置の電話番号又は個体識別情報のみを保持し、検索結果をその電話番号又は個体識別情報を使用して所定の管理サーバを介して当該電話装置に送信する。また、請求項6記載の情報検索サーバでは、請求項5記載の情報検索サーバにおいて、前記所定の管理サーバが、前記電話装置の個体識別情報と電話番号とを対応させて保持している。この場合、情報管理サーバは、前記電話装置の登録手続きとして、前記電話装置から登録要求がなされることで当該電話装置から得た個体識別情報を前記所定の管理サーバに照会し、この所定の管理サーバから対応する電話番号を入手してこれを単独又は前記個体識別情報と対応させて登録し、前記検索要求をする前記電話装置の電話番号が登録されている電話番号である場合に、前記検索結果を当該電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信することを特徴としている。
【0017】このような情報検索サーバは、電話装置の登録手続きの際に、所定の管理サーバに登録要求があった電話装置の個体識別情報を照会して、所定の管理サーバから電話番号を入手して、これを単独又は個体識別情報と対応させて登録している。また、請求項7記載の情報検索サーバでは、請求項5又は6に記載の情報検索サーバにおいて、前記電話回線の使用につき課金単位時間が予め決定されており、前記検索キーワードの発話入力に要した前記電話回線の接続時間と、前記電話回線を使用した前記接続時間分につき発生した使用料金から換算した前記課金単位時間の一単位或いは複数単位に相当する時間との差分時間を記録することを特徴としている。
【0018】このような情報検索サーバは、電話会社或いは情報検索サーバを運営する事業者等において有効利用可能な情報として前記差分時間を記録している。また、請求項8記載の情報検索サーバは、請求項7記載の情報検索サーバにおいて、当該情報検索サーバの通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理を前記通信ネットワークを使用して行うことを特徴としている。
【0019】このような情報検索サーバは、前記差分時間に相当する金額の発生に応じて前記所定の口座への入金処理を自動的に行う。また、請求項9記載の情報提供方法は、電話装置から音声入力手段にて発話入力された検索キーワードを電話回線を介して情報検索サーバに入力し、前記情報検索サーバが前記検索キーワードに基づいて情報検索をして、所定の管理サーバが前記情報検索サーバの検索結果を前記電話装置に通信ネットワークを介して送信する情報提供方法であって、前記情報検索サーバが、前記電話装置により発話入力された前記検索キーワードに基づいて情報検索をし、その検索結果を前記電話装置の検索要求により得た前記電話装置の電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信し、前記所定の管理サーバが、前記電話番号又は前記個体識別情報に対応する通信用アドレスを利用して前記通信ネットワークを介して当該電話装置に前記検索結果を送信することを特徴としている。
【0020】このような情報提供方法により、情報検索サーバは、検索要求可能な電話装置の電話番号又は個体識別情報のみを保持し、検索結果をその電話番号又は個体識別情報を使用して所定の管理サーバを介して当該電話装置に送信する。また、請求項10記載の情報提供方法は、請求項9記載の情報提供方法において、前記所定の管理サーバが、前記電話装置の個体識別情報と電話番号とを対応させて保持しており、前記情報検索サーバが、前記電話装置の登録手続きステップにおいて、前記電話装置から登録要求がなされることで当該電話装置から得た個体識別情報を前記所定の管理サーバに照会し、前記所定の管理サーバから対応される電話番号を入手してこれを単独又は前記個体識別情報と対応させて登録し、前記情報検索サーバが、前記検索要求をする前記電話装置の電話番号が登録されている電話番号である場合に、前記検索結果を当該電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信することを特徴としている。
【0021】このような情報提供方法により、情報検索サーバは、電話装置の登録手続きの際に、所定の管理サーバに登録要求があった電話装置の個体識別情報を照会して、所定の管理サーバから電話番号を入手して、これを単独又は個体識別情報と対応させて登録している。また、請求項11記載の情報提供方法は、請求項9又は10に記載の情報提供方法において、前記電話回線の使用につき課金単位時間が予め決定されており、前記情報検索サーバが、前記検索キーワードの発話入力に要した前記電話回線の接続時間と、前記電話回線を使用した前記接続時間分につき発生した使用料金から換算した前記課金単位時間の一単位或いは複数単位に相当する時間との差分時間を記録することを特徴としている。
【0022】このような情報提供方法により、情報検索サーバは、電話会社或いは情報検索サーバを運営する事業者等において有効利用可能な情報として前記差分時間を得ている。また、請求項12記載の情報提供方法は、請求項11記載の情報提供方法において、前記情報検索サーバが、当該情報検索サーバの通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理を前記通信ネットワークを使用して行うことを特徴としている。
【0023】このような情報提供方法により、情報検索サーバは、前記差分時間に相当する金額の発生に応じて前記所定の口座への入金処理を自動的に行う。また、請求項13記載のプログラムは、電話装置から音声入力手段にて発話入力された検索キーワードが電話回線を介して入力され、前記検索キーワードに基づいて情報検索をし、前記電話装置がその検索結果を得ることを可能にさせるように情報検索サーバを動作させるプログラムであって、前記電話装置の電話番号に対応する通信用アドレスを利用して通信ネットワークを介して当該電話装置に各種情報を送信する所定の管理サーバとの間で通信可能とされた情報検索サーバに、前記電話装置により発話入力された前記検索キーワードに基づいて情報検索をさせ、その検索結果を前記電話装置の検索要求により得た前記電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信させる記述からなることを特徴としている。
【0024】このようなプログラムにより、情報検索サーバは、検索要求可能な電話装置の電話番号又は個体識別情報のみを保持し、検索結果をその電話番号又は個体識別情報を使用して所定の管理サーバを介して当該電話装置に送信する。また、請求項14記載のプログラムは、請求項13記載のプログラムにおいて、前記所定の管理サーバが、前記電話装置の個体識別情報と電話番号とを対応させて保持しており、 前記情報検索サーバに、前記電話装置の登録手続きステップにおいて、前記電話装置から登録要求がなされることで当該電話装置から得た個体識別情報を前記所定の管理サーバに照会させ、前記所定の管理サーバから対応される電話番号を入手してこれを単独又は前記個体識別情報と対応させて登録させ、前記情報検索サーバに、前記検索要求をする前記電話装置の電話番号が登録されている電話番号である場合に、前記検索結果を当該電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信させる記述からなることを特徴としている。
【0025】このようなプログラムにより、情報検索サーバは、電話装置の登録手続きの際に、所定の管理サーバに登録要求があった電話装置の個体識別情報を照会して、所定の管理サーバから電話番号を入手して、これを単独又は個体識別情報と対応させて登録している。また、請求項15記載のプログラムは、請求項13又は14に記載のプログラムにおいて、前記電話回線の使用につき課金単位時間が予め決定されており、前記検索キーワードの発話入力に要した前記電話回線の接続時間と、前記電話回線を使用した前記接続時間分につき発生した使用料金から換算した前記課金単位時間の一単位或いは複数単位に相当する時間との差分時間を記録するような動作を前記情報検索サーバにさせる記述からなることを特徴としている。
【0026】このようなプログラムにより、情報検索サーバは、電話会社或いは情報検索サーバを運営する事業者等において有効利用可能な情報として前記差分時間を記録している。また、請求項16記載のプログラムは、請求項15記載のプログラムにおいて、前記情報検索サーバの通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理を前記通信ネットワークを使用して行うことを前記情報検索サーバにさせる記述からなることを特徴としている。
【0027】このようなプログラムにより、情報検索サーバは、前記差分時間に相当する金額の発生に応じて前記所定の口座への入金処理を自動的に行う。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。この実施の形態は、図1に示すように、携帯可能な電話とされる電話装置である携帯電話1から発話入力して情報を検索する情報検索サービスの提供を実現する情報検索システムに本発明を適用したものである。
【0029】情報検索システムは、携帯端末1と、携帯電話1とインターネット網N2を介して接続されている所定の管理サーバである電話会社の管理サーバ(以下、電話会社用管理サーバという。)2と、携帯電話1と公衆電話網N1を介して接続されているとともに、電話会社用管理サーバ2と通信ネットワークであるインターネット網N2を介して接続されている検索サーバ3とから構成されている。
【0030】ここで、電話会社用管理サーバ2は、コンピュータと、ユーザの情報等の種々の情報が蓄積されているユーザデータベース等の情報蓄積手段とを備えている。また、検索サーバ3は、コンピュータと、登録ユーザの情報を管理するための種々の情報が蓄積されているユーザデータベースDB1及び検索結果として提供可能な種々の情報が蓄積されている検索データベースDB2等の情報蓄積手段とを備えている。
【0031】以下、この情報検索システムの(1)登録手続きの手順、(2)情報検索サービス、及び(3)電話会社用管理サーバ2と検索サーバ3との間でなされる課金処理について説明する。
(1)登録手続きの手順図3に示すように、検索サーバ3は、ステップS1において、携帯電話1が備える閲覧ソフトとされるWebブラウザ(以下、携帯電話ブラウザという。)からアクセスがあったか否かを判別するアクセス待ち状態にあり、ここで、アクセスがあった場合、ステップS2において、携帯電話の個体識別情報である固体IDを記録する。具体的には、固体IDはパケット内の所定位置に格納されており、検索サーバ3は、パケット内の所定位置に格納されている固体IDを取得して、その固体IDをユーザデータベースDB1に記録する。
【0032】さらに、検索サーバ3は、図2に示すように、登録用のWebページのそのアクセスのあった携帯電話1のWebブラウザに送信し、続くステップS3において、登録ボタンが押されたか否かを判別する待ち状態に入る。例えば、前記登録用のWebページは、種々の情報を提供する情報画面等からなり、その画面中に登録ボタンの画像(例えば、アイコン)が挿入されている。
【0033】検索サーバ3は、そのような登録ボタンがクリックされた場合、ステップS4において、その固体IDを電話会社用管理サーバ2に送信して、続くステップS5において、電話会社用管理サーバ2からの通知の待ち状態に入る。電話会社用管理サーバ2は、前記ユーザデータベースに携帯電話の個体IDとその電話番号とを対応させて保持している。電話会社用管理サーバ2は、このユーザデータベースを参照して、前記検索サーバ3から送信されてきた個体IDに対応される電話番号を検索して、その電話番号を検索サーバ3に通知している。
【0034】検索サーバ3は、通知を受信すると、ステップS6において、通知内に含まれている電話番号をユーザデータベースDB1に記録してユーザ登録を行う。例えば、検索サーバ3は、電話番号を単独で或いは電話番号と個体IDとを対応させて記録する。ここで、通知内に含まれている電話番号は、検索サーバ3が先に電話会社用管理サーバ2に送った個体IDに対応されているものであり、よって、これにより、検索サーバ3は、電話番号によっても登録ユーザの管理が可能になる。そして、検索サーバ3は、そのようなユーザ登録後、ステップS7において、例えば、インターネット網N2等を介して、登録完了の旨を示すWebページを携帯電話ブラウザに送信する。以上のように検索サーバ3による登録手続きがなされる。
【0035】(2)情報検索サービス検索サーバ3は、ステップS11において、携帯電話1から電話がかかってきたか否かを判別するアクセス待ち状態に入り、アクセスがあった場合には、続くステップS12において、発信者の電話番号通知がなされている否かの判別を行う。検索サーバ3は、発信者の電話番号通知がなされていない場合、この検索サービスのための検索処理を終了し、発信者の電話番号通知がなされている場合、ステップS13において、ユーザデータベースDB1を検索して、その発信者の電話番号が登録されているか否かを判別する。検索サーバ3は、電話番号が登録されている場合、ステップS14において、検索キーワードを発話入力するようにガイダンス音声を再生して、録音を開始する。ここで、検索キーワードの発声入力の要求を画面表示により促すようにしてもよい。
【0036】そして、検索サーバ3は、ステップS15において、検索キーワードの入力が終了したか否かの待ち状態に入る。例えば、携帯電話1の操作入力或いは音声入力により、その検索キーワードの入力の終了を確認した場合、検索サーバ3は、ステップS16において、録音を終了する。例えば、ユーザは、検索キーワードの発話入力後、その電話回線を切断するが、検索サーバ3は、ユーザによるそのような電話回線の切断のタイミングをその録音の終了とするようにしている。
【0037】検索サーバ3は、続くステップS17において、その録音した検索キーワードからなる音声データに基づいて検索処理を開始する。具体的には、検索サーバ3は、音声認識システム或いは音声認識サーバにより、音声パターンマッチング等による音声認識により得たキーワードに基づいて検索データベースDB2を検索する。
【0038】検索サーバ3は、ステップS18において、その検索結果としての情報を、電話番号とともに電話会社用管理サーバ2に送信する。検索結果としての情報は、例えばユーザに最適情報を提供するであろうURL(Uniform Resource Locator)である。電話会社用管理サーバ2では、図5に示すような処理手順による手続きを行っている。
【0039】電話会社用管理サーバ2は、ステップS21において検索サーバ3からの通知の受信待ち状態にあり、検索サーバ3から通知があると、ステップS22において、その通知内に含まれている電話番号に基づいて通信用アドレスであるメールアドレスを検索して、続くステップS23において、検索して特定できたメールアドレス宛てに、検索サーバ3から送られてきた検索結果を送信する。以上のような手続きにより情報検索のサービスが提供される。
【0040】以上のようなシステムにおいて、登録の際には、ユーザが携帯電話1の携帯電話ブラウザによる検索サーバ3にアクセス要求すると、登録用のWebページが携帯電話1の表示部1aに表示される。そして、ユーザが画面中の登録ボタンをクリックするだけで、電話会社用管理サーバ2から入手した電話番号により検索サーバ3にユーザ登録されて、携帯端末1の表示部1aにそのユーザ登録の完了のWebページが表示される。
【0041】そして、実際の情報検索サービスを受ける際に、ユーザが携帯電話1から電話をかけて検索サーバ3にアクセス要求すると、検索キーワードの入力のためのガイダンスが携帯電話1から音声情報或いは画像情報として出力される。そして、ユーザが検索キーワードを発話すると、検索サーバ3の検索結果が電話会社用管理サーバ2側から携帯電話1に電子メールとして通知され、ユーザは、その検索結果としての例えば前記URLを表示部1aにより見ることができる。
【0042】このように情報検索システムは、携帯電話1から検索サーバ3に公衆電話網N1を利用して検索キーワードを入力し、電話会社用管理サーバ2から携帯電話1にインターネット網N2を利用してその検索結果を送信しており、すなわち、携帯電話1の情報検索サービスに対するアクセスの入口と出口とを異ならせている。
【0043】このような情報検索システムによれば、ユーザは、登録ボタンを押すだけで、検索サーバ3への登録がなされて情報検索サービスを受けるとができるようになり、例えば、従来のように電話番号やメールアドレスの入力操作もないので入力ミスによりサービスの提供が受けられなくなることを防止することができる。また、情報検索システムは、検索結果の情報の送付に利用するメールアドレスの管理を電話会社のみが行うようにしているので、情報検索サービスの登録ではメールアドレスを検索サーバ3に登録することを要求しないシステムを実現しており、メールアドレスが利用されて検索サーバ3から迷惑メールが送られてきたり、さらにはサードパーティに流出して、そこからも迷惑メールが送られてくることを防止でき、ユーザに不安を感じさせないシステムを提供することができる。
【0044】(3)電話会社用管理サーバ2と検索サーバ3との間でなされる課金処理上述したような情報検索サービスに際しての電話会社用管理サーバ2と検索サーバ3との間で課金処理が次のようになされている。検索サーバ3は、図6に示すように、図4に示した前記ステップS11において電話がかかってきたか否かを判別する待ち状態にて電話がかかってくると、課金のための処理としてのステップS31として、通話時間(電話回線の接続時間)を計測を開始するとともに、前記ステップS12において、発信者からの電話番号通知がなされているか否かに処理を開始している。さらに、検索サーバ3は、図4に示した前記ステップS16において録音の終了を確認するとともに、課金のための処理としてのステップS32として、通話時間の計測を終了する。ここで、通話時間の計測の終了のタイミングは、検索キーワードの発話入力後の電話回線を切断のタイミングである。検索サーバ3は、このようにして得た通話時間を、前記ステップS18において、検索結果としての情報及び電話番号とともに通話時間を電話会社用管理サーバ2に送信する。
【0045】図7に示すように、電話会社用管理サーバ2は、図5に示した前記ステップS21において検索サーバ3からの通知の受信待ち状態にて検索サーバ3から通知があると、課金のための処理としてのステップS22として、その通知内に含まれている電話番号に基づいてメールアドレスとともに課金単位時間を検索する。ここで、課金単位時間とは、電話回線の使用につき使用単位時間当たりの使用料金単価で、電話会社において予め決定されているものであり、例えば現在の電話会社の場合であれば30秒〜3分単位等とされている。例えば、課金単位時間が1分である場合には、1分以内の通話時間であっても1分換算の課金が発生するということである。また、電話会社用管理サーバ2は、課金のための処理としてステップS42において、その課金単位時間と検索サーバ3からの通話時間との差分時間を記録する。
【0046】以上のような課金処理により、検索キーワードの発話入力に要した通話時間が電話会社用管理サーバ2に送信され、検索サーバ3では、その通話時間と課金単位時間との差分時間を記録している。そして、この差分時間に基づいて情報検索サービスを提供する事業者等は、電話会社からペイバックを受ける。例えば、検索キーワードを音声入力するための発話時間は1〜2秒であり、よって、前記課金単位時間内にその入力が済む。情報検索システムでは、課金単位時間とその通話時間との差分時間を、情報検索サービス提供の利益を前記事業者がペイバックとして電話会社から受けるようにしている。すなわち、情報検索システムは、キーワードによる検索行為の特徴、すなわちキーワードの入力に要する発話時間が極短時間であること、を利用したもので、この特徴を活かして、その極短時間とされる通話時間と課金単位時間との差分時間分から換算される額を検索サービスの利益とするものである。
【0047】具体的には、課金単位時間が1分の場合において、検索キーワードの音声入力のための発話時間が2秒であったときには、差分時間とされる58秒に応じた額が前記事業者へのペイバックされる。また、事業者へのペイバックについては、検索サーバ3が当該検索サーバ3の通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理をインターネット網N2或いは専用回線網を使用して行う。例えば、検索サーバ3は、入金処理として、電話会社やその電話会社が指定する取引銀行に、差分時間に相当する金額、事業者が管理する所定の銀行口座等のペイバックの手続きに必要な情報を前記ネットワークを介して通知する。また、上記差分時間は、検索サーバ3が電話会社用管理サーバ2からインターネット網N2等の通信ネットワークを介して得ている。また、例えば、ペイバックでは、前記時間差分を日或いは月単位で集計した集計時間に応じた額を扱うようにする。
【0048】このような管理サーバ3による入金処理により、電話会社又はその取引銀行は、それらの情報に基づいて前記事業者へのペイバック手続きを適切かつ確実にとることができるようになる。このような課金処理により、前記事業者は前記差分時間に応じた利益額を電話会社から自動的に得ることができるようになるので、事業者は、ユーザに対し、検索行為に対する課金を要求しなくても利益が得ることができるようになり、すなわち通話時間の差分に応じた利益額のみにより事業運営が可能になり、一方で、ユーザは、電話の通話料金のみ支払えばよく、前記事業者から情報検索サービス提供を受けるための料金を支払うこともないので、その情報検索サービスに対して料金を支払ったということを意識することなく、情報検索サービスの提供を受けることができるようになる。すなわち、この情報検索システムは、ユーザ自身が支払っている電話回線の利用料の一部で検索サービスの提供を実現している。
【0049】以上のように、情報検索システムは、情報提供サービスへの登録を確実かつ容易に実現しながら、迷惑メールが配信されることを防止し、安全且つ安価にその情報検索サービスの提供を実現可能としている。なお、上述の実施の形態に限定されないことはいうまでもない。上述の実施の形態では、検索サーバ3が携帯電話1からの電話番号の通知に基づいて検索結果を携帯電話1に送信する等の情報検索サービスを提供しているが、これに限定されるものではない。携帯電話1の個体IDを使用して情報検索サービスを提供してもよい。この場合、例えば、検索サーバ3は、発信者を携帯電話1の個体IDに特定して、検索結果をこの個体IDとともに電話会社用管理サーバ2に送信して、電話会社用管理サーバ2は、その個体IDに対応されるメールアドレス宛てに検索結果を送信する。
【0050】また、上述の実施の形態では、電話会社が1社である場合について説明したが、これに限定されないことはいうまでもない。例えば、複数の電話会社からユーザに検索結果の情報を提供するようにしてもよい。これにより、ユーザが契約している電話会社に対応させることができる。この場合、検索サーバ3は、複数の電話会社にインターネット網N2を介して接続され、ユーザが契約している電話会社を介してユーザの携帯電話1に検索結果を送信することができる。そして、この場合、その事業者は、通常、電話会社に応じて前記課金単位時間が異なることから、その電話会社毎の課金単位時間に基づいて利益を得るようになる。
【0051】また、検索サーバ3とユーザとの間に介在する事業者は電話会社ではなく、社会一般として非常に信用がある事業者或いは事業体であってもよい。この場合、そのような事業者等が電話会社のデータベースを利用するような形態を採り、そのデータベースからメールアドレスを抽出して、所望の携帯電話1宛てに、検索サーバ3から送られてきた検索結果を送信するようにしてもよい。
【0052】また、上述の実施の形態では、検索サーバ3側で検索キーワードの発話入力に要した時間を計測している。しかし、これに限定されるものではなく、電話会社用管理サーバ2が前記発話入力に要した時間を計測してもよい。或いは、検索サーバ3側が、前記発話入力に要した時間を計測するとともに、前記差分時間をも計算するようにしてもよい。この場合、検索サーバ3側がその差分時間に応じた額を電話会社に請求するようにする。この場合、検索サーバ3は、自己が管理する前期差分時間に応じて前記入金処理をする。要は、前記差分時間に基づいたペイバックの処理が自動的になされて、最終的に検索サーバ3を管理する事業者が利益を得るようなシステムを構築していればよい。
【0053】また、上述の実施の形態では、前記差分時間が課金処理のために有効利用されているが、前記差分時間がこのように利用されることに限定されるものではなく、電話会社用サーバ2或いはその電話会社、検索サーバ3或いはその事業者、又は第三者において他の用途として利用されるようにしてもよい。これにより、電話会社用サーバ2又は検索サーバ3は、有益な情報としての前記差分時間を提供するものになる。
【0054】また、上述の実施の形態では、検索キーワードの発話入力が極短時間の通話時間で済むことを前提として、前記差分時間を課金単位時間の1単位時間と通話時間との差分として説明している。しかし、これに限定されるものではなく、差分時間は通話時間と課金単位時間の複数単位に相当する時間との差分時間として求めることもできる。これにより、検索キーワードの発話入力のための通話時間が課金単位時間の1単位を超えているような場合においても、非通話時間とされる差分時間を得て、この差分時間についても上述したように課金処理のための情報等として利用できるようになる。
【0055】また、上述の実施の形態では、携帯可能な電話装置である携帯電話1を例に挙げて説明した。しかし、これに限定されるものではなく、電話装置が固定或いは移動可能なパーソナルコンピュータであってもよい。すなわち、少なくとも、電話番号が与えられて公衆電話網N1に接続可能な電話機能と、インターネット網N2に接続可能な通信手段と、検索キーワードを発話入力するための音声入力手段と、検索結果を表示するための表示手段とを備えていればよい。
【0056】また、上述の実施の形態では、検索サーバ3が有する検索データベースDB1中を検索して情報を提供している。しかし、これに限定されるものではなく、他の者が提供しているデータベース中を検索して情報を提供してもよい。また、上述の実施の形態では、本発明を情報検索システムに適用した場合について説明した。しかし、これに限定されるものではなく、本発明は、上述したような動作を検索サーバ3に実行させる制御手順が記述されてなるプログラムに適用することもできる。この場合、検索サーバ3は、そのようなプログラムの記述に基づいて動作することで、上述したような情報検索サービスを提供できるようになる。
【0057】
【発明の効果】以上、本発明によれば、情報検索サーバは、検索要求可能な電話装置の電話番号又は個体識別情報のみを保持し、検索結果をその電話番号又は個体識別情報を使用して所定の管理サーバを介して当該電話装置に送信しており、これにより、ユーザは、情報検索サーバに電話装置の通信用アドレスを登録することなく、検索結果を得ることができる。
【0058】また、本発明によれば、情報検索サーバは、電話装置の登録手続きの際に、所定の管理サーバに登録要求があった電話装置の個体識別情報を照会して、所定の管理サーバから電話番号を入手しているので、ユーザ自身による電話番号の入力行為をなくして、電話番号の登録を確実にすることができる。また、本発明によれば、情報検索サーバは、前記差分時間を得ることで、この差分時間を、電話会社或いは情報検索サーバを運営する事業者等において課金処理等のために利用される有益情報として提供することができる。
【0059】また、本発明によれば、情報検索サーバは、前記差分時間に相当する金額の発生に応じて前記所定の口座への入金処理を自動的に行うことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である情報検索システムの構成を示す図である。
【図2】ユーザ登録の際の手続きを説明するために使用した前記情報検索システムを示す図である。
【図3】前記情報検索システムの検索サーバにおけるユーザ登録の際の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】前記検索サーバにおける検索の際の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】前記情報検索システムの電話会社における検索結果を送信する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】前記検索サーバにおける検索処理と同時になされる通話時間記録の際の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】前記電話会社における送信処理と同時になされる通話差分時間時間記録の際の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】従来の情報検索システムの構成を示す図である。
【図9】ユーザ登録の際の手続きを説明するために使用した前記従来の情報検索システムを示す図である。
【符号の説明】
1 携帯電話
2 電話会社用管理サーバ
3 検索サーバ
DB1 ユーザデータベース
DB2 検索データベース
N1 公衆電話網
N2 インターネット網

【特許請求の範囲】
【請求項1】 電話装置から音声入力手段にて発話入力された検索キーワードが電話回線を介して情報検索サーバに入力され、前記情報検索サーバが前記検索キーワードに基づいて情報検索をして、所定の管理サーバが前記情報検索サーバの検索結果を前記電話装置に通信ネットワークを介して送信する情報検索システムであって、前記情報検索サーバは、前記電話装置により発話入力された前記検索キーワードに基づいて情報検索をし、その検索結果を前記電話装置の検索要求により得た前記電話装置の電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信し、前記所定の管理サーバは、前記電話番号又は前記個体識別情報に対応する通信用アドレスを利用して前記通信ネットワークを介して当該電話装置に前記検索結果を送信することを特徴とする情報検索システム。
【請求項2】 前記所定の管理サーバは、前記電話装置の個体識別情報と電話番号とを対応させて保持しており、前記情報検索サーバは、前記電話装置の登録手続きとして、前記電話装置から登録要求がなされることで当該電話装置から得た個体識別情報を前記所定の管理サーバに照合し、この所定の管理サーバから対応される電話番号を入手してこれを単独又は前記個体識別情報と対応させて登録し、前記検索要求をする前記電話装置の電話番号が登録されている電話番号である場合に、前記検索結果を当該電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信することを特徴とする請求項1記載の情報検索システム。
【請求項3】 前記電話回線の使用につき課金単位時間が予め決定されており、前記情報検索サーバ又は前記管理サーバは、前記検索キーワードの発話入力に要した前記電話回線の接続時間と、前記電話回線を使用した前記接続時間分につき発生した使用料金から換算した前記課金単位時間の一単位或いは複数単位に相当する時間との差分時間を記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報検索システム。
【請求項4】 前記情報検索サーバは、当該情報検索サーバの通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理を前記通信ネットワークを使用して行うことを特徴とする請求項3記載の情報検索システム。
【請求項5】 電話装置から音声入力手段にて発話入力された検索キーワードが電話回線を介して入力され、前記検索キーワードに基づいて情報検索をし、前記電話装置がその検索結果を得ることを可能にする情報検索サーバであって、前記電話装置の電話番号に対応する通信用アドレスを利用して通信ネットワークを介して当該電話装置に各種情報を送信する所定の管理サーバとの間で通信可能とされており、前記電話装置により発話入力された前記検索キーワードに基づいて情報検索をして、その検索結果を前記電話装置の検索要求により得た前記電話装置の電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信することを特徴とする情報検索サーバ。
【請求項6】 前記所定の管理サーバは、前記電話装置の個体識別情報と電話番号とを対応させて保持しており、前記電話装置の登録手続きとして、前記電話装置から登録要求がなされることで当該電話装置から得た個体識別情報を前記所定の管理サーバに照会し、この所定の管理サーバから対応する電話番号を入手してこれを単独又は前記個体識別情報と対応させて登録し、前記検索要求をする前記電話装置の電話番号が登録されている電話番号である場合に、前記検索結果を当該電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信することを特徴とする請求項5記載の情報検索サーバ。
【請求項7】 前記電話回線の使用につき課金単位時間が予め決定されており、前記検索キーワードの発話入力に要した前記電話回線の接続時間と、前記電話回線を使用した前記接続時間分につき発生した使用料金から換算した前記課金単位時間の一単位或いは複数単位に相当する時間との差分時間を記録することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報検索サーバ。
【請求項8】 当該情報検索サーバの通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理を前記通信ネットワークを使用して行うことを特徴とする請求項7記載の情報検索サーバ。
【請求項9】 電話装置から音声入力手段にて発話入力された検索キーワードを電話回線を介して情報検索サーバに入力し、前記情報検索サーバが前記検索キーワードに基づいて情報検索をして、所定の管理サーバが前記情報検索サーバの検索結果を前記電話装置に通信ネットワークを介して送信する情報提供方法であって、前記情報検索サーバが、前記電話装置により発話入力された前記検索キーワードに基づいて情報検索をし、その検索結果を前記電話装置の検索要求により得た前記電話装置の電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信し、前記所定の管理サーバが、前記電話番号又は前記個体識別情報に対応する通信用アドレスを利用して前記通信ネットワークを介して当該電話装置に前記検索結果を送信することを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】 前記所定の管理サーバが、前記電話装置の個体識別情報と電話番号とを対応させて保持しており、前記情報検索サーバが、前記電話装置の登録手続きステップにおいて、前記電話装置から登録要求がなされることで当該電話装置から得た個体識別情報を前記所定の管理サーバに照会し、前記所定の管理サーバから対応される電話番号を入手してこれを単独又は前記個体識別情報と対応させて登録し、前記情報検索サーバが、前記検索要求をする前記電話装置の電話番号が登録されている電話番号である場合に、前記検索結果を当該電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信することを特徴とする請求項9記載の情報提供方法。
【請求項11】 前記電話回線の使用につき課金単位時間が予め決定されており、前記情報検索サーバが、前記検索キーワードの発話入力に要した前記電話回線の接続時間と、前記電話回線を使用した前記接続時間分につき発生した使用料金から換算した前記課金単位時間の一単位或いは複数単位に相当する時間との差分時間を記録することを特徴とする請求項9又は10に記載の情報提供方法。
【請求項12】 前記情報検索サーバが、当該情報検索サーバの通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理を前記通信ネットワークを使用して行うことを特徴とする請求項11記載の情報提供方法。
【請求項13】 電話装置から音声入力手段にて発話入力された検索キーワードが電話回線を介して入力され、前記検索キーワードに基づいて情報検索をし、前記電話装置がその検索結果を得ることを可能にさせるように情報検索サーバを動作させるプログラムであって、前記電話装置の電話番号に対応する通信用アドレスを利用して通信ネットワークを介して当該電話装置に各種情報を送信する所定の管理サーバとの間で通信可能とされた情報検索サーバに、前記電話装置により発話入力された前記検索キーワードに基づいて情報検索をさせ、その検索結果を前記電話装置の検索要求により得た前記電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信させる記述からなることを特徴とするプログラム。
【請求項14】 前記所定の管理サーバが、前記電話装置の個体識別情報と電話番号とを対応させて保持しており、前記情報検索サーバに、前記電話装置の登録手続きステップにおいて、前記電話装置から登録要求がなされることで当該電話装置から得た個体識別情報を前記所定の管理サーバに照会させ、前記所定の管理サーバから対応される電話番号を入手してこれを単独又は前記個体識別情報と対応させて登録させ、前記情報検索サーバに、前記検索要求をする前記電話装置の電話番号が登録されている電話番号である場合に、前記検索結果を当該電話番号又は当該電話番号に対応づけられた個体識別情報とともに前記所定の管理サーバに送信させる記述からなることを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【請求項15】 前記電話回線の使用につき課金単位時間が予め決定されており、前記検索キーワードの発話入力に要した前記電話回線の接続時間と、前記電話回線を使用した前記接続時間分につき発生した使用料金から換算した前記課金単位時間の一単位或いは複数単位に相当する時間との差分時間を記録するような動作を前記情報検索サーバにさせる記述からなることを特徴とする請求項13又は14に記載のプログラム。
【請求項16】 前記情報検索サーバの通知する所定の口座への前記差分時間に相当する料金の入金処理を前記通信ネットワークを使用して行うことを前記情報検索サーバにさせる記述からなることを特徴とする請求項15記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2003−58565(P2003−58565A)
【公開日】平成15年2月28日(2003.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−246740(P2001−246740)
【出願日】平成13年8月15日(2001.8.15)
【出願人】(000000033)旭化成株式会社 (901)
【Fターム(参考)】