説明

成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法

【課題】 マトリクス型にパッケージ6を配置した成形済マトリクス型リードフレーム(リードフレーム部)2のゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に切断する。
【解決手段】 まず、前記リードフレームの幅方向に配置したパッケージ間の夫々に各別に設けた所要数の下型ランナ樹脂7と前記したパッケージ6とを各別に接続した下型ゲート樹脂3を有するリードフレーム部2に設けた位置決め孔10に位置決め棒25を挿通して前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を認識し、次に、当該切断位置を切断する工程を、1本のランナ樹脂7(切断対応単位13)ごとに各別に行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、リードフレームにマトリクス(matrix)型に配置したIC等の電子部品を樹脂封止成形した成形済マトリクス型リードフレームにおけるゲート樹脂を切断する成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法(ディゲート方法)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、リードフレームにマトリクス型に配置したIC等の電子部品を樹脂封止成形した成形済マトリクス型リードフレームのゲート樹脂を切断して除去することが行われている。
【0003】
例えば、まず、電子部品の樹脂封止成形用金型を用いて、リードフレームにマトリクス型に配置したIC等の電子部品を樹脂材料にてパッケージ(樹脂封止成形体)内に各別に封止して成形品(図1を参照)を成形すると共に、前記した成形品からカル樹脂等を除去してリードフレーム部(図2を参照)を形成し、次に、前記したリードフレーム部に形成されたゲート樹脂における所定の切断位置を多数個の切断ツール(例えば、多数本の切断ピン)にて一括して切断することにより、製品(図6を参照)を形成していた。
なお、前記したマトリクス型リードフレームは、マップ(map )型リードフレームとも称される。
【0004】
【特許文献1】特開平11−233541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述した樹脂封止成形時に、前記したリードフレーム等は加熱されて膨張するため、前述した樹脂封止成形した後、前記した成形品全体は常温にまで冷却されることによって前記したリードフレーム部全体が収縮することになる。
即ち、前記したリードフレーム部に付着した硬化樹脂、例えば、前記したリードフレーム部の幅方向に配列したパッケージ列の間に配置したランナ樹脂と、前記したランナ樹脂と前記したランナ樹脂の両側に形成されたパッケージとを各別に接続したゲート樹脂とが収縮することにより、且つ、前記リードフレーム部の金属部分が収縮することにより、前記したリードフレーム部全体が収縮していた。
しかしながら、前記した硬化樹脂及びリードフレームの冷却収縮率が異なるため、前記したリードフレーム部全体に不均衡な負荷が発生することになるので、前記したリードフレーム部に反り等の歪が発生し易かった。
従って、前記した多数のゲート樹脂を一括して同時に切断した場合、前記したリードフレーム部全体における歪が大きく影響するため、前記したゲート樹脂における切断位置がずれ易いので、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識することができず、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができない。
【0006】
即ち、図7に示すように、前記したリードフレーム部2のパッケージ6に形成されたゲート樹脂(3)を一括して同時に切断した場合、前記したゲート樹脂(3)における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができないので、前記した製品におけるパッケージ6に前記したゲート樹脂(3)がゲート残渣40(ゲート残余物)となって付着形成され易いと云うことになる。
特に、近年、前記したパッケージサイズが小さくなることによって、前記したパッケージ6の寸法に精度が要求され、前記したパッケージ6に残存付着するゲート残渣40に対する規格が非常に厳しくなっている。
実例を挙げると、前記したゲート残渣の長さLの規格として、0.05mm以下が要求されているが、約0.1mm前後のものが数多く発生しているのが現状であり、前述したような弊害を早急に解消することが求められている。
従って、前記した成形済マトリクス型リードフレームにおけるゲート樹脂の切断時において、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができないと云う弊害がある。
また、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識して効率良く確実に切断することができないために、製品の歩留まりが悪く、製品の生産性を効率良く向上させることができないと云う弊害がある。
【0007】
また、前記した切断ツールを多数個必要とするので、生産コストの低減の点から前記した切断ツールの材質を低下させる傾向にあり、そのために、前記した切断ツールの耐久性が悪くなり、その結果、前記した切断ツールを頻繁に交換する必要があり、更に、前記した多数本の切断ツールを交換する交換時間が長時間となっていた。
従って、記した切断ツールを頻繁に交換する必要があるために、且つ、前記した切断ツールを交換する交換時間が長時間となるために、前記した製品の生産性を効率良く向上させることができないと云う弊害がある。
【0008】
即ち、本発明は、成形済マトリクス型リードフレームに形成されるゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く確実に切断することを目的とするものである。
また、本発明は、成形済マトリクス型リードフレームからゲート切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した技術的課題を解決するための本発明に係る成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法は、マトリクス型配置のパッケージを有するリードフレームの幅方向に配置したパッケージ間の夫々に各別に設けた所要数のランナ樹脂と前記したパッケージとを各別に接続したゲート樹脂を切断ツールで切断して前記したランナ樹脂とゲート樹脂とを除去する成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法であって、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を認識して切断する工程を前記したランナ樹脂ごとに各別に行うことを特徴とする。
【0010】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法は、前記したランナ樹脂ごとに行うゲート切断工程を前記したランナ樹脂の所要複数本に対して同時に行うことを特徴とする。
【0011】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法は、マトリクス型配置のパッケージを有するリードフレームの幅方向に配置したパッケージ間の夫々に各別に設けた所要数のランナ樹脂と前記したパッケージとを各別に接続したゲート樹脂を切断ツールで切断して前記したランナ樹脂とゲート樹脂とを除去する成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法であって、まず、前記リードフレームから前記した所要数のランナ樹脂を除去する工程を行い、次に、前記したリードフレームから前記したランナ樹脂を除去した状態で、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を認識して切断する工程を前記した除去ランナ樹脂のリードフレームにおける位置ごとに対応して各別に行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、成形済マトリクス型リードフレームに形成されるゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができると云う優れた効果を奏する。
また、本発明は、成形済マトリクス型リードフレームからゲート切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることができると云う優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
即ち、本発明に用いられる被切断品となる成形済マトリクス型リードフレーム(リードフレーム部)には、マトリクス型配置のパッケージを有するリードフレームの幅方向に配置したパッケージ間の夫々に各別に設けた所要数の下型ランナ樹脂と、前記した下型ランナ樹脂とパッケージとを各別に接続したゲート樹脂とが、設けられると共に、前記したリードフレーム部の所定位置には、ゲート切断用の孔部と、ランナ突出用の孔部と、前記した下型ランナ樹脂の1本に対応した位置決め孔とが、夫々所要数設けられて構成されている(図2を参照)。
なお、前記したリードフレーム部において、前記した下型ランナ樹脂は前記したリードフレームの幅方向に長く伸張付着した状態で形成され、且つ、前記した下型ランナ樹脂の両側には、前記したパッケージが前記したリードフレームに幅方向に配置されて構成されると共に、前記した下型ランナ樹脂と前記した両側配置の各パッケージとは前記したゲート樹脂にて各別に接続されて構成されている。
また、本発明に係るゲート切断装置には、前記したゲート樹脂を切断する機構として、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を切断する切断ツールと、前記した下型ランナ樹脂を突出すランナ突出棒と、前記した位置決め孔に挿通する位置決め棒とを一体化した押圧切断機構が設けられて構成されている(図4、図5を参照)。
即ち、本発明は、前記したゲート切断装置(図4、図5を参照)を用いて、前記したリードフレーム部に付着形成した1本のランナ樹脂に接続したゲート樹脂における所定の切断位置を切断する工程を、前記した1本のランナ樹脂ごと(前記したリードフレーム部の切断対応単位ごとに)各別に行って、最終的に、製品を形成する構成である(図6を参照)。
従って、本発明は、前記した1枚のリードフレーム部における1本の下型ランナ樹脂ごと(前記した切断対応単位ごと)の切断において、前記した位置決め孔に前記した位置決め棒を挿通して前記した位置決め孔の位置を検知することにより、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができるように構成されている。
【0014】
即ち、本発明においては、前述した切断対応単位に対応する面積が、前述した従来のリードフレーム部全体を一括して切断する構成に対応する面積に較べて、その対応する面積が小さいため、前記した樹脂封止成形されたリードフレーム部に歪が発生したとしても、従来例に較べて、その面積に対応する絶対的歪量が小さいので、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識することができる。
従って、本発明は、従来例に較べて、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て当該切断位置を効率良く確実に切断することができる。
また、前述したように、前記ゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識して効率良く確実に切断することができるので、前記したリードフレーム部からゲート切断して形成される製品の生産性を効率良く向上させることができる。
【0015】
なお、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができるので、前記したパッケージに形成されるゲート残渣(ゲート残余物)の大きさを規格内に効率良く小さくすることができる。
更に、前述したように、従来例においては、多数個の切断ツールの構成ために耐久性が犠牲となっていたが、本発明においては、少数個の切断ツールの構成となるため、その材質を低下させる必要はなく、その耐久性を効率良く向上させることができる。
従って、前記した切断ツールの耐久性が効率良く向上させることができるので、前記した切断ツールを頻繁に交換する必要がなくなり、前記した切断ツールを交換する必要性が効率良く減少してその総合的な切断ツール交換時間を効率良く減少することができ、製品の生産性を効率良く向上させることができる。
【実施例1】
【0016】
以下、本発明を実施例図に基づいて詳細に説明する。
図1は、成形品1である。
図2、図3(1)、図3(2)は、成形済マトリクス型リードフレーム2(ゲート切断前のリードフレーム部)である。
図4、図5は、成形済マトリクス型リードフレーム2に形成されたゲート樹脂3を切断するゲート切断装置4である。
図6は、製品5(ゲート切断後のリードフレーム部)である。
【0017】
(成形品の成形)
まず、図示はしていないが、電子部品の樹脂封止成形用金型(上下両型)を用いて、図1に示す成形品1を成形する方法について説明する。
なお、図1に示す成形品1は本発明に用いられる成形済マトリクス型リードフレーム2(図2に示すゲート切断前のリードフレーム部)を2枚有している。
【0018】
即ち、まず、前記した金型にマトリクス型にIC等の電子部品を配置した成形前リードフレームを供給セットして型締めすることにより、前記した成形前リードフレームに装着した電子部品を各別に金型キャビティ内に嵌装し、次に、前記した下型に設けた樹脂材料供給用のポット内で加熱溶融化された樹脂材料を樹脂加圧用のプランジャで加圧することにより、前記金型キャビティ内に溶融樹脂材料を上型カルと上型ランナと下型ランナと下型ゲートとを順次に通して注入充填する。
従って、熱硬化に必要な所要時間の経過後、前記した金型を型開きすることにより、図1に示す成形品1を成形することができる。
なお、前記した成形品1には前記した成形済マトリクス型リードフレーム2(リードフレーム部)が2枚備えられると共に、実施例1では、前記した成形品1から分離して形成されたリードフレーム部2が被切断品として用いられ、前記したリードフレーム部2に形成されたゲート樹脂3における所定の切断位置を切断して製品としては不要な硬化樹脂(前記したゲート樹脂3を含む)を除去することにより、図6に示す製品5を形成することが行われている。
【0019】
(成形品及びリードフレーム部の構成)
次に、図1に示す成形品1及び図2、図3(1)、図3(2)に示すリードフレーム部2の構成について説明する。
即ち、前記した成形品1におけるリードフレーム部2には、電子部品を封止成形したパッケージ6がその幅方向と長手方向とにマトリクス型に配置されて構成されている。
図1及び図2に示す図例では、前記したリードフレーム部2において、その幅方向(図例の左右方向)に8行のパッケージ行と、その長手方向(図例の上下方向)に形成した4列のパッケージ列とでマトリクス型(8行×4列)が構成されている。
また、図例に示すように、前記したリードフレーム部2の幅方向に配置したパッケージ6の行間の夫々には各別に前記した下型ランナ内で硬化した下型ランナ樹脂7が所要数設けられて構成され、前記した幅方向配置のパッケージ6の間に前記した下型ランナ樹脂7が幅方向に細長く前記したリードフレーム部2の面に付着した状態で形成されている。
また、前記したランナ樹脂7の1本とその両側に行配置された個々のパッケージ6(図例では8個のパッケージ6)とは、前記したゲート樹脂3にて各別に接続されて構成されている。
また、図1に示すように、前記した成形品1における2枚のリードフレーム部2の間には、前記した上型カルで硬化したカル樹脂8が前記したリードフレーム部の長手方向に沿って所要数配置されて構成されている(図1に示す図例では4個のカル樹脂8)。
また、図1に示すように、前記した個々のカル樹脂8には上型ランナで硬化した上型ランナ樹脂9を介して前記した2枚のリードフレーム部2側の下型ランナ樹脂7と各別に接続されて構成されている。
なお、実施例1においては、前記した製品1から前記した上型ランナ樹脂9を含むカル樹脂8を除去した構成のリードフレーム部2(図2を参照)が用いられる。
【0020】
また、図1、図2、図3(1)、図3(2)に示すように、前記したリードフレーム部2の所定位置には、前記した下型ランナ樹脂7ごとに各別に対応して、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に認識する位置決め孔10が所要数個設けられて構成されている。
また、図3(1)、図3(2)に示すように、前記したリードフレーム部2において、前記したゲート樹脂7に対応する個所にはゲート切断用の孔部11が各別に設けられて構成されると共に、前記した下型ランナ樹脂7に対応する個所には所要数のランナ突出用の孔部12が設けられて構成されている。
なお、図例では、前記した1本の下型ランナ樹脂7に対して、その外側位置に設けられた4個の位置決め孔10と、8個のゲート切断用の孔部11と、3個のランナ突出用の孔部12とが設けられて構成されている。
【0021】
(ゲート切断装置)
次に、図3、図4に示すゲート切断装置4について説明する。
即ち、前記した切断装置4には、前記したリードフレーム部2の形状に対応し且つ前記したリードフレーム部2を所定位置に供給セットするセット部21を備えた基台22(下型)と、前記したリードフレーム部2の形状に対応し且つ前記した基台22の所定位置に前記したリードフレーム部2を押圧固定する固定手段23(上型)と、前記したセット部21に供給セットされたリードフレーム部2から前記した下型ランナ樹脂7を含むゲート樹脂3を切断して除去する押圧切断機構24(ゲート除去機構)と、前記した押圧切断機構24を上下動する上下動機構(図示なし)とが設けられて構成されている。
従って、まず、前記したセット部21に前記したリードフレーム部2を供給セットして前記した固定手段23にて固定し、次に、前記した上下動機構にて前記した押圧切断機構24を下動させて、前記したゲート樹脂3を切断することにより且つ前記したリードフレーム部2から前記した下型ランナ樹脂7を突出しすることにより、前記したリードフレーム部2から前記した下型ランナ樹脂7を含むゲート樹脂3を除去することができるように構成されている。
【0022】
また、前記した押圧切断機構24には、前記したセット部21に固定されたリードフレーム部2の位置決め孔10(標識)に挿入することによって前記した位置決め孔10の位置を検知する位置決め棒25(検知手段)と、前記したセット部21に固定されたリードフレーム部2のゲート切断用の孔部11に挿通し且つ前記したゲート樹脂3における所定の切断位置から切断する切断ツール26(切断手段)と、前記したセット部21に供給セットされたリードフレーム部2のランナ突出用の孔部12に挿通して下型ランナ樹脂7(ゲート樹脂3を含む)を突出すランナ突出棒27とが設けられて構成され、更に、前記した押圧切断機構24には、前記した押圧切断機構24の各構成部材25・26・27を所定位置に連結固定して一体化する連結部材28が設けられて構成されている。
即ち、前記した位置決め棒25と切断ツール26とを一体にして固定した連結部材28を用いて、前記したリードフレーム部2に形成されたゲート樹脂3における所定の切断位置(前記したゲート切断用の孔部11の位置を含む)を効率良く正確に認識することができるように構成されている。
従って、前記した押圧切断機構24の下動時に(前記したゲート樹脂3の切断時に)、まず、前記セット部21に供給セットされたリードフレーム部2の位置決め孔10に前記した位置決め棒25を挿通して前記した位置決め孔10の位置を検知することにより、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識し、次に、前記した切断ツール26にて前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができるように構成されている。
なお、このとき、前記したランナ突出棒27は、前記した連結部材28にて前記した切断ツール26(前記した位置決め棒25)と同時に下動することになるので、前記したランナ突出棒27は、前記したランナ突出用の孔部12を挿通して前記したゲート樹脂3を含む下型ランナ樹脂7を前記したリードフレーム部2から突出して除去することができるように構成されている。
【0023】
また、図4、図5において、前記した固定手段23には前記した位置決め棒25を挿通する位置決め棒用の上挿通孔31が設けられると共に、前記した基台22には前記した位置決め棒25を挿通する位置決め棒用の下挿通孔32が設けられ、前記したセット部21に前記したリードフレーム部2を供給セットして固定したとき、前記したリードフレーム部2の位置決め孔10を前記した上下挿通孔31・32に合致させることができるように構成されている。
即ち、前記した押圧切断機構24の下動時に(前記したゲート樹脂3の切断時に)、前記した位置決め棒25を前記した上挿通孔31、位置決め孔10、下挿通孔32の順に挿通させることにより、前記した位置決め棒25にて前記した位置決め孔10の位置を検知することができるように構成されている。
また、前記した固定手段23には、前記した切断ツール26を挿通する切断ツール用の挿通孔33と、前記したランナ突出棒27を挿通するランナ突出棒用の挿通孔34とが設けられて構成されると共に、前記したセット部21に前記したリードフレーム部2を供給セットした時、前記したリードフレーム部2のゲート切断用の孔部11と切断ツール用の挿通孔3とが合致するように構成され、且つ、前記したリードフレーム部2のランナ突出用の孔部12とランナ突出棒用の挿通孔34とが合致するように構成されている。
また、前記した基台2には、前記した切断ツール26で切断されたゲート樹脂3と前記したランナ突出棒27にて突出された下型ランナ樹脂7とを一体となって落下させることにより、前記したリードフレーム部2から前記したゲート樹脂3とランナ樹脂7とを除去する除去孔35が設けられて構成されている。
即ち、前記した押圧切断機構24の下動時に、前記した切断ツール26を前記したゲート切断用の孔部11を挿通して前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を切断することにより且つ前記したランナ突出棒27を前記したランナ突出用の孔部12を挿通して前記した下型ランナ樹脂7を突出すことにより、前記した切断後のゲート樹脂3を含むランナ樹脂7を前記した除去孔35内に落下させて前記したリードフレーム部2から除去することができるように構成されている。
従って、前記したゲート切断装置4において、前記した押圧切断機構24の下動時に、前記した位置決め孔10に前記した位置決め棒25を挿通させて検知することにより、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識することができるように構成されると共に、前記した切断ツール26にて前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができるように構成されている。
なお、前記した押圧切断機構24の下動は、1枚のリードフレーム部2における1本の下型ランナ樹脂7ごと各別に行われるものである。
【0024】
(リードフレーム部における切断対応単位の構成)
また、本発明においては、前記した切断ツール26と位置決め棒25とランナ突出棒27とを有する押圧切断機構24は、前記したリードフレーム部2における1本の下型ランナ樹脂7に対応して構成されると共に、前記した押圧切断機構24にて前記した1本のランナ樹脂7に接続された所定数のゲート樹脂3が1回のゲート切断作業(単位作業)にてその所定の各切断位置を個別に切断することができるように構成されている。
なお、図2、図3(1)、図3(2)に示す図例においては、前記した押圧切断機構24による1回のゲート切断作業に対応するリードフレーム部2の範囲を切断対応単位13として2点鎖線で囲って示すと共に、図2に示す1枚のリードフレーム部2においては4個の切断対応単位13が設けられ、1個の押圧切断機構24が1個の切断対応単位13に対応するように構成されている。
更に、図例に示すように、前記した押圧切断機構24の1回のゲート切断作業に対応するリードフレーム部2の切断対応単位13内には、1本のランナ樹脂と、8個のゲート樹脂(8個のパッケージ)と、4個の位置決め孔と、8個のゲート切断用の孔部11と、3個のランナ突出用の孔部12とが設けられて構成されて、前記した押圧切断機構24による1回のゲート切断作業の単位が前記した位置決め棒25(前記した位置決め孔10)の4本を検知手段とした1本のランナ樹脂7に対応するゲート樹脂3の切断作業(ランナ突出作業を含む)であることを示している。
従って、前記した押圧切断機構24を用いて、前記したリードフレーム部2における切断対応単位13の夫々に対して、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く認識し且つ前記した切断ツール26にて効率良く確実に切断する工程を各別に行うことができるように構成されている。
なお、図2においては、前記したリードフレーム部2に示す4個の切断対応単位13をその図面の下方側から上方側に順次に且つ各別に切断することができるように構成されている。
【0025】
また、前記した切断対応単位13ごとに対応したゲート切断の構成について、前記した切断対応単位13に対応する面積が、前述した従来のリードフレーム部全体を一括して切断する構成に対応する面積(4個の切断対応単位13の面積に概ね相当する)に較べて、その対応する面積が小さい。
即ち、前記した樹脂封止成形されたリードフレーム部2に歪が発生したとしても、従来例に較べて、その対応する面積が小さいためにその対応する絶対的歪量が小さくなることになるので、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識することができる。
従って、本発明は、従来例に較べて、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て当該切断位置を効率良く確実に切断することができる。
なお、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができるので、前記したパッケージ6に形成されるゲート残渣(ゲート残余物)の長さ(L)を規格内に効率良く小さくすることができる。
【0026】
(ゲート切断方法)
即ち、まず、図2に示すリードフレーム部2(図1に示す成形品1からカル樹脂8・上型ランナ樹脂9等を除去したもの)を前記したゲート切断装置4における基台22のセット部21に供給セットすると共に、前記したリードフレーム部2を前記した固定部材23で押圧することにより、前記した基台22(前記したセット部21)に前記したリードフレーム部2を固定する。
このとき、前記したゲート切断装置4において、前記したゲート切断用の孔部11と前記した切断ツール用の挿通孔33とが合致し、且つ、前記したランナ突出用の孔部12と前記したランナ突出棒用の挿通孔34とが合致することになると共に、前記した位置決め孔10と前記した位置決め棒用の上下挿通孔31・32とは合致することになる。
次に、前記した押圧切断機構24を下動することにより、前記したリードフレーム部2の切断対応単位13ごとに(前記した1本のランナ樹脂7ごとに)各別にゲート切断作業を行う。
従って、前記したリードフレーム部2(前記した切断対応単位13)から前記した下型ランナ樹脂7とゲート樹脂3とを除去して前記した製品5を形成することができる。
【0027】
即ち、前記した切断対応単位13におけるゲート切断は、前記した1本のランナ樹脂7ごとに行われるものであって、前記した切断対応単位13ごとにおけるゲート樹脂3の切断時に、前記した切断対応単位13において、まず、前記した位置決め孔10に前記した位置決め棒25を挿通して前記した位置決め孔10を検知する。
このとき、前記した位置決め孔10の位置を検知することにより、前記した切断ツール26による前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識することができる。
従って、次に、前記した切断対応単位13に対応したゲート樹脂3における所定の切断位置を切断する。
このとき、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て前記した切断ツール26にて前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができる。
【0028】
即ち、実施例1において、前記したリードフレーム部2におけるゲート樹脂3の切断時に、前記した小さな面積に対応した切断対応単位ごとに各別にゲート切断することになるため、従来例に示される大きな面積に対応したリードフレーム部2全体を一括して切断する構成に較べて、前記したリードフレーム部2に発生する歪による影響を効率良く減少させることができるので、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に認識し得て当該切断位置を効率良く確実に切断することができる。
従って、実施例1では、前述したように、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を認識して切断することができるので、前記したリードフレーム部2をゲート切断して形成される製品5の生産性を効率良く向上させることができると共に、従来例に示すパッケージに付着形成されるゲート残渣(ゲート残余物)を効率良く減少し得て、前記したゲート残渣の長さ(L)をその製品規格内に入らせて合格にすることができる。
更に、従来例においては、多数個の切断ツールの構成ために、生産コストの低減の点からその材質を低下させる傾向にあって耐久性がその犠牲となっていたが、本発明においては、少数個の切断ツール26の構成となるため、その材質を低下させる必要はなく、その耐久性を効率良く向上させることができる。
従って、前記した切断ツール26の耐久性を効率良く向上させることができるため、前記した切断ツール26を交換する必要性を効率良く減少し得てその総合的な切断ツール交換時間を効率良く減少させることができるので、前記した製品5の生産性を効率良く向上させることができる。
【実施例2】
【0029】
次に、実施例2について説明する。
なお、実施例2においては、前記した実施例1に示すリードフレーム部2(成形品1)を用いると共に、実施例2でのゲート切断に用いられるゲート切断装置の構成は、実施例1に示すゲート切断装置4の構成に準ずるものである。
【0030】
まず、実施例2においては、実施例1と同様に、前記した成形品1から前記したカル樹脂8と上型ランナ樹脂9とを除去して前記したリードフレーム部(成形済マトリクス型リードフレーム)2を形成し、次に、前記したリードフレーム部2から前記した下型ランナ樹脂7を突き落して除去することにより、ゲート切断前の被切断品としてランナ樹脂除去のリードフレーム部(2)を形成する。
なお、前記したランナ樹脂除去のリードフレーム(2)には、前記したゲート樹脂3が付着形成されている。
従って、次に、前記したリードフレームに設けた位置決め孔10に前記した切断ツール26に一体化した位置決め棒25にて検知して前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を認識することにより、前記した切断ツール26にて前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を切断して前記したゲート樹脂3を除去することになる。
このとき、前記リードフレームから前記したランナ樹脂を除去した状態で、前記した切断ツール26にて前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を切断する工程を、前記した除去ランナ樹脂のリードフレーム(2)における位置ごとに対応して各別に行うことになる。
即ち、実施例2において、実施例1と同様に、前記した切断対応単位13ごとに前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を切断することができる。
従って、実施例2においては、実施例1と同様に、前記した成形済マトリクス型リードフレーム2に形成されるゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができると共に、前記した成形済マトリクス型リードフレーム2からゲート切断して形成される製品5の生産性を効率良く向上させることができる等、実施例1と同じ作用効果を有するものである。
【0031】
また、前記した成形品1から形成されたリードフレーム部2の温度は、前記した金型による樹脂封止成形から連続してゲート切断するため、前記したリードフレーム部2が常温で安定した状態でなく、前記したリードフレーム部2の温度が常温に低下する途中でゲート切断することになる。
しかしながら、前記したリードフレーム部2から下型ランナ樹脂7を除去することにより、前記したリードフレーム部2に対する下型ランナ樹脂7の熱の影響を効率良く低減させて前記したリードフレームに発生する絶対的歪量を効率良く低減させることができるので、前記したゲート樹脂3の切断時に、前記した下型ランナ樹脂7を除去したリードフレーム部2の温度を効率良く低減し得て、前記したリードフレーム部2の温度を比較的早期に常温近傍に設定することができる。
従って、前記した下型ランナ樹脂7を除去したリードフレーム部(2)の冷却収縮による絶対的歪量の影響を効率良く低減することができるので、前記した下型ランナ樹脂除去のリードフレーム部(2)におけるゲート樹脂の所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができる。
【実施例3】
【0032】
次に、実施例3について説明する。
なお、実施例3においては、後述するように、その構成は一部異なるものの、前記した実施例1に示すリードフレーム部2(成形品1)を用いるものであり、後述する構成を除き、実施例1に用いられる構成と同じ構成を用いるものである。
即ち、実施例3においては、前記した切断ツール26に代えて、切断手段として切断用レーザーを用い、且つ、前記リードフレーム部2に前記した位置決め孔10に代えて、標識としてマーク(目印)を付し、前記したマークの位置を検知手段としてのセンサを用いて検知する構成である。
また、実施例3においては、実施例1に示す押圧切断機構24に代えて、照射切断機構(ゲート除去機構)が設けられ、前記した照射切断機構は、少なくとも、前記した切断用レーザーとセンサとを一体化して構成されている。
従って、実施例3において、まず、前記したリードフレーム部2(図2を参照)を前記したゲート切断装置に供給セットして固定し、次に、前記した切断用レーザーにて前記したゲート樹脂における所定の切断位置を前記したリードフレーム部2の切断対応単位(1本のランナ樹脂7)ごとに各別に切断することになる。
【0033】
即ち、前記したレーザーによる切断対応単位(13)ごとのゲート切断は、実施例1と同様に、まず、前記したマークの位置を前記したセンサにて検知することにより、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を認識し、次に、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を切断するものである。
従って、実施例1と同様に、前記したリードフレーム部2のマークを前記したセンサで検知して前記したゲート樹脂における所定の切断位置を効率良く正確に認識すると共に、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を切断用レーザーにて効率良く確実に切断することができる等、前記した実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
なお、実施例3において、実施例1と同様に、前記したリードフレーム部2のランナ樹脂7を前記したランナ突出用の孔部12から突出す構成を採用しても良い。
また、実施例3においては、前記したリードフレーム部2に前記したゲート切断用の孔部11を形成しない構成を採用することができる。
また、実施例3において、実施例2と同様に、まず、前記したリードフレーム部2から下型ランナ樹脂7を除去し、次に、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を切断する構成を採用しても良い。
【0035】
本発明は、前述した実施例のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採用することができるものである。
【0036】
なお、前述した実施例1及び実施例2におけるリードフレーム部2の切断対応単位13において、前記した位置決め孔10を前記したゲート樹脂の近傍位置に設けても良い。
また、前述した実施例1及び実施例2にて用いられるゲート切断装置4の押圧切断機構24において、前記した位置決め棒25と切断ツール26とを前記した連結部材28にて一体化する構成を例示したが、前記した連結部材28を用いない構成であって、前記した位置決め棒25と切断ツール26とに対する連結部材28の作用と同様の作用を有する適宜な構成を採用することができる。
【0037】
また、前述した各実施例においては、ゲート切断される被切断品として、図2に示すリードフレーム2を用いる構成を例示したが、前記した被切断品としては、例えば、図1に示す成形品1、或いは、前記したリードフレーム部2に上型ランナ樹脂9を含むカル樹脂8が残存した構成等、前記したリードフレーム部2を含む構成であればよい。
【0038】
また、前述した各実施例においては、前記したゲート除去機構(前記した押圧切断機構24或いは照射切断機構)を複数個用いる構成を採用してもよい。
即ち、前述した各実施例において、1個の切断対応単位13ごとに(1本のランナ樹脂7ごとに)各別にゲート切断する構成を例示したが、前記したリードフレーム部2における所要複数個の切断対応単位13(所要複数個のランナ樹脂7)を前記した所要複数個のゲート除去機構にて同時に切断することができる。
例えば、4個の切断対応単位13を有する1枚のリードフレーム部2に対して、その中の2個の切断対応単位13を2個のゲート除去機構を用いて同時に切断することができ、或いは、前記した1枚のリードフレーム部2全体(4個の切断対応単位13)を4個のゲート除去機構を用いて同時に一括して切断することができる。
従って、前述した各実施例と同様に、前記した成形済マトリクス型リードフレーム2に形成されるゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く正確に認識し得て、前記したゲート樹脂3における所定の切断位置を効率良く確実に切断することができ、且つ、前記したリードフレーム部2からゲート切断して形成される製品5の生産性を効率良く向上させることができる。
また、前述したように、実施例3は、前記した所要複数個のゲート除去機構(24)を用いて切断する構成であるので、前記した成形済マトリクス型リードフレーム2を効率良く切断し得て、更に、前記した製品5の生産性を効率良く向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、マトリクス型にパッケージを配置した各種の成形済マトリクス型リードフレームにおいて、前記したリードフレーム部のゲート樹脂における所定の切断位置を切断する用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、本発明に係る成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法に用いられる成形品の下面側を概略的に示す概略平面図であって、前記した成形品における下面側のリードフレーム面にランナ樹脂とゲート樹脂とが付着形成された状態を示している。
【図2】図2は、図1に示す成形品から形成されたリードフレーム部の下面側を拡大して概略的に示す拡大概略平面図であって、前記したリードフレーム部の下面側にランナ樹脂とゲート樹脂とが付着形成された状態を示している。
【図3】図3(1)は、図1に示す成形品におけるリードフレーム部の下面側を拡大して概略的に示す拡大概略平面図であり、図3(2)は、図3(1)に示すリードフレーム部の上面側を拡大して概略的に示す拡大概略平面図である。
【図4】図4は、本発明に係る成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法に用いられるゲート切断装置を概略的に示す概略縦断面図であって、ゲート切断前の状態を示している。
【図5】図5は、図4に対応するゲート切断装置を概略的に示す概略縦断面図であって、ゲート切断後の状態を示している。
【図6】図6は、図2にリードフレーム部におけるゲート樹脂を切断した製品を拡大して概略的に示す拡大概略平面図である。
【図7】従来の成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法にて形成された製品のパッケージ部分を概略的に拡大して示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 成形品
2 ゲート切断前のリードフレーム部(成形済マトリクス型リードフレーム)
3 ゲート樹脂
4 ゲート切断装置
5 製品
6 パッケージ(樹脂封止成形体)
7 下型ランナ樹脂
8 カル樹脂
9 上型ランナ樹脂
10 位置決め孔
11 ゲート切断用の孔部
12 ランナ突出用の孔部
13 切断対応単位
21 セット部
22 基台
23 固定手段
24 押圧切断機構
25 位置決め棒
26 切断ツール
27 ランナ突出棒
28 連結部材
31 位置決め棒用の上挿通孔
32 位置決め棒用の下挿通孔
33 切断ツール用の挿通孔
34 ランナ突出用の挿通孔
35 除去孔








【特許請求の範囲】
【請求項1】
マトリクス型配置のパッケージを有するリードフレームの幅方向に配置したパッケージ間の夫々に各別に設けた所要数のランナ樹脂と前記したパッケージとを各別に接続したゲート樹脂を切断ツールで切断して前記したランナ樹脂とゲート樹脂とを除去する成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法であって、
前記したゲート樹脂における所定の切断位置を認識して切断する工程を前記したランナ樹脂ごとに各別に行うことを特徴とする成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法。
【請求項2】
ランナ樹脂ごとに行うゲート切断工程を前記したランナ樹脂の所要複数本に対して同時に行うことを特徴とする請求項1に記載の成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法。
【請求項3】
マトリクス型配置のパッケージを有するリードフレームの幅方向に配置したパッケージ間の夫々に各別に設けた所要数のランナ樹脂と前記したパッケージとを各別に接続したゲート樹脂を切断ツールで切断して前記したランナ樹脂とゲート樹脂とを除去する成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法であって、
まず、前記リードフレームから前記した所要数のランナ樹脂を除去する工程を行い、次に、前記したリードフレームから前記したランナ樹脂を除去した状態で、前記したゲート樹脂における所定の切断位置を認識して切断する工程を前記した除去ランナ樹脂のリードフレームにおける位置ごとに対応して各別に行うことを特徴とする成形済マトリクス型リードフレームのゲート切断方法。











【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−129113(P2007−129113A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−321648(P2005−321648)
【出願日】平成17年11月5日(2005.11.5)
【出願人】(390002473)TOWA株式会社 (192)
【Fターム(参考)】