説明

押圧操作部と尾栓と軸筒との取り付け構造

【課題】 案内筒の突起と外筒の環状凹部が圧入される際、前記突起の下の案内スリットに棒状物ホルダの係合部が配置されていると、その棒状物ホルダの係合部が案内スリットの中心方向への撓みを阻害することになる。その結果、外筒ないし、案内筒が破損してしまったり、クラックが発生してしまったりする可能性がある。
【解決手段】
押圧操作部と尾栓と軸筒の取り付け構造であって、押圧操作部を尾栓に対して、前後動可能に取り付けると共に、押圧操作部に弾性変化可能な係止突起を形成する一方、前記尾栓には、前記係止突起と係合する貫通孔を形成し、また、前記尾栓の貫通孔の近傍には圧入突起を形成し、さらに、前記押圧操作部を弾撥部材によって後方に向けて付勢した押圧操作部と尾栓と軸筒との取り付け構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押圧操作部と尾栓と軸筒の取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
1例として、棒状物繰り出し容器は、外筒と、外筒に回転可能に嵌挿され、軸方向に伸びる案内スリットを有する案内筒と、案内筒に嵌挿されると共に、案内スリットに摺動可能に係合する係合部を有し、棒状物を保持する棒状物ホルダと、外筒と案内筒との間の相対回転を棒状物ホルダの軸方向の移動に変換するねじ部とを備えた棒状物繰り出し容器がある。その棒状物繰り出し容器の外筒と案内筒の圧入手段としては、案内筒を外筒の後方から挿入すると共に、外筒の後端と回転つまみ部とを当接させ、かつ、外筒の突起と対向する位置に設けられた環状凹部と突起を係合させることによって組み付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平10−184
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術にあっては、案内筒の突起と外筒の環状凹部が圧入される際、前記突起の下の案内スリットに棒状物ホルダの係合部が配置されていると、その棒状物ホルダの係合部が案内スリットの中心方向への撓みを阻害することになる。その結果、案内筒の突起が外筒の環状凹部へ到達せず、圧入不良になる、もしくは、外筒の環状凹部、案内筒の突起、または案内筒の突起が圧入開始箇所の外筒後端部から、圧入完了箇所の環状凹部に到達するまでの部分に負荷がかかり、その外筒ないし、案内筒が破損してしまったり、クラックが発生してしまったりする可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、押圧操作部と尾栓と軸筒の取り付け構造であって、押圧操作部を尾栓に対して、前後動可能に取り付けると共に、押圧操作部に弾性変化可能な係止突起を形成する一方、前記尾栓には、前記係止突起と係合する貫通孔を形成し、また、前記尾栓の貫通孔の近傍には圧入突起を形成し、さらに、前記押圧操作部を弾撥部材によって後方に向けて付勢したことを要旨とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、押圧操作部と尾栓と軸筒の取り付け構造であって、押圧操作部を尾栓に対して、前後動可能に取り付けると共に、押圧操作部に弾性変化可能な係止突起を形成する一方、前記尾栓には、前記係止突起と係合する貫通孔を形成し、また、前記尾栓の貫通孔の近傍には圧入突起を形成し、さらに、前記押圧操作部を弾撥部材によって後方に向けて付勢したので、貫通孔が十分に撓み、軸筒や尾栓の破損やクラックを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1例を示す外観図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】要部外観図。
【図4】図3の縦断面図。
【図5】図4の横断面図。
【図6】図3の左側面縦断面図。
【図7】押圧操作部材と尾栓の縦断面斜視図。
【図8】押圧操作部材と尾栓の外観図。
【図9】図8の縦断面図。
【図10】前軸セットと後軸セットを分離した縦断面図。
【図11】図1の縦断面図の後端部詳細図。
【図12】図11のD部詳細図
【図13】後軸セットの外観図。
【図14】第2例を示す後軸セットの縦断面図。
【図15】図14の分解外観図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1例を図1〜図13に示し説明する。軸体内にボールペン体を配置すると共に、そのボールペン体を出没可能に配置した、所謂、出没式の筆記具である。比較的硬質な樹脂材質から形成された軸筒1の表面であって、把持する部分には、比較的軟質な樹脂材質(軟質部材2)が被覆されている。前記軸筒1を形成する比較的硬質な樹脂材質の1例としては、本例においてはポリカーボネートを使用しているが、ポリエチレンテレフタレートやアクリル、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)、ポリプロピレンなどが挙げられる。尚、軸筒1の内面に、後述するボールペン体の安定性を良好なものとするために、軸筒1の内面に突起や縦リブなどを放射状に形成しても良い。また、軟質部材2を形成する比較的軟質な樹脂材質としては、本例においては熱可塑性エラストマーを使用しているが、軟質アクリルなどが挙げられる。
前記軸筒1の後端開口部には、尾栓3が螺合の手段によって着脱自在に取り付けられているが、圧入構造を利用した固定手段であっても良い。それら軸筒1と軟質部材2、並びに、尾栓3によって軸体4が構成されているが、前記軸筒1の先端近傍は、先端に向かって先細り形状をなしている。また、その軸筒1の長手方向における長さは、尾栓3の3倍以上の長さを有している。つまり、軸筒1と尾栓3との取り付け部は、把持する部分である軟質部材2の後方部となっている。お互いの螺合部(取り付け部)を把持する部分の後方に設けることによって螺合部からの折損を防止していると共に、互いの部材の緩みを防止している。ちなみに、螺合部を把持する部分、即ち、軸筒の中央近傍に位置させてしまうと、その把持する部分に把持力や筆記圧が集中し、該部分から折損してしまう危険性がある。螺子部を形成することによって、該部分が薄肉状態になっているため、折損しやすくなってしまっているのである。また、螺合する部分に把持力がかかってしまうと、ややもすると周方向にも力が作用してしまい、その結果、互いの部材が緩み、筆記に違和感が発生してしまう。さらに、軸体4の内部には、ボールペン体5がコイルスプリングなどの弾撥部材6によって、後方に付勢された状態で配置されているが、軸体4の長手方向に対して前後動が可能に配置されていると共に、そのボールペン体5の先端部(ボールペンチップ7)が軸体4の先端開口部から出没が可能なものとなっている。尚、前記弾撥部材6は、ボールペン体5の前方に設けられた外面段部5aと、軸筒1の前方形成された内面段部1aとの間に張設されている。前記弾撥部材6は、本例においては、コイルスプリングを使用しているが、ゴムや樹脂スプリング、エラストマーなどでもよい。
【0009】
また、ボールペン体5の後端近傍部は、尾栓3が軸筒1に螺着された状態においては、前記弾撥部材6が圧縮され、軸筒1の内部に位置しているが、尾栓3を離脱させた状態においては、弾撥部材6が伸張し、ボールペン体5の後端近傍部が軸筒1の後端開口部から露出した状態になる。即ち、ボールペン体5の外面段部5aからボールペン体5の後端部までの距離Aと弾撥部材6の自由長の距離Bを加算した距離は、軸筒1の内面段部1aから軸筒1の後端部までの距離Cよりも長く形成されている
一方、前記尾栓3の内部には、回転子8が前後動可能に配置されており、その回転子8の後方には摺動子9も前後動可能に配置されているが、その摺動子9の後端近傍は前記尾栓3の後端開口部から露出しており、その露出部が押圧操作部10となっている。即ち、摺動子9の押圧操作部10を指などで前後に押圧操作することによって、軸体4内のボールペン体5が前後動し、これによってボールペンチップ7が軸体4の先端開口部から出没するのである。また、前記回転子8は、尾栓3のほぼ中央部に位置していると共に、その回転子8の下端面には、前記ボールペン体5の後端部が当接している。尚、回転子8の縁部には、下方に向けて爪部8aが等間隔な位置の4か所に形成されているが、その爪部8aは、後方かつ内方に向けて順次縮形している。その筒部8aに前記ボールペン体5の後端部を内接させることによって、そのボールペン体5の後端部における振れや偏心を防止している。つまり、ボールペン体5の後端部も尾栓3のほぼ中央部に位置していることになる。
符号11は、前記尾栓3に一体成形されたクリップであるが、別部材で構成し、接着や圧入などの手段によって尾栓3に固定しても良い。
【0010】
前記軟質部材2は、軸筒1の把持する部分に形成された凹部1bを覆うものとなっているが、それら軸筒1と軟質部材2は別部材で構成され、その軟質部材2が軸筒1に対して挿着された状態になっているが、2色成形などの手段によって一体的に成形してもよい。そして、その軟質部材2の前方部の表面には、微細な高さを有する波形状のグリップ部12が形成されているが、なし地状であっても良く、或いは、ドットを多数形成するなどしても良い。また、その軟質部材2は、その軟質部材2の内面、或いは、軸筒1の表面にアルコールを塗布することによって、容易に挿着が可能なものとなっている。そして、挿着した後においては、塗付したアルコールが蒸発するようになっている。
尚、軸筒1の後部内面には、前記尾栓3が螺合する雌ねじ13が形成されている。
【0011】
前記尾栓3は、クリップ11の基部が連結される大径筒状部14とその大径筒状部14の前方に形成された小径筒状部15から構成されているが、その小径筒状部15には前記軸筒1の雌ねじ13に螺合する雄ねじ16と案内筒部17が形成されている。
ここで、前記クリップ11の前方部には、玉部11aが形成されており、その玉部11aは前記軸筒1の表面に接触している。即ち、そのクリップ11(玉部11a)にノートやポケットなどを挟み込んだ際、抜け落ちにくくしているのである。
さらに、玉部11aの両側には、円弧部11bが施されている。ボールペン体5を交換する際、尾栓3を軸体4から離脱させるが、この時、尾栓3と軸体4とを相対的に回転させるため、軟質部材2の表面には玉部11aによる摺動傷が付いてしまう危険性が高い。その摺動傷を防止するために、玉部11aの両側に円弧部11bを形成しているのである。
【0012】
前記尾栓3の内面の中間部には、押圧操作部10の脱落を防止するための顎部18が形成されているが、その顎部18の後端面には、中心に向かって下方に傾斜する傾斜部18aが形成されており、押圧操作部10の尾栓3への挿着性を容易なものとしている。
また、押圧操作部10の前方における外周面には案内突起19が形成されており、その案内突起19は前記顎部18の軸線方向に切り欠かれた切り欠き部20に係合している。この係合によって、押圧操作部10の尾栓3に対する位置決めが完了する。
ここで、前記押圧操作部10を尾栓3に対して押し込むと、押圧操作材10の側面に形成した係止突起21が、前記顎部18を乗り越えようと中心方向に撓む。しかし、係止突起21が、前記尾栓3の小径筒部15の側面に形成された貫通孔22に係合すると、その係合した瞬間に自らの復元力によって弾性復帰し、前記の貫通孔22に係止する。これによって、押圧操作部10の尾栓3からの脱落が防止される。
尚、前記貫通孔22の形状は、本例では、長方形であるが、楕円形状や対向する平行な内辺を有する長孔形状などであってもよい。
また、前記案内突起19の側面には、微細な凹凸の梨地部19aが形成されている。一方、前記切り欠き部20の内側面は鏡面部20aとなっている。その鏡面部20aに前記内面突起19の梨地部19aを接触させることによって、その接触抵抗を極力少なくしているのである。
【0013】
前記鍔部18の前端面には、カム部18bが形成されているが、そのカム部18bは浅溝部18cと深溝部18dとから構成されている。そして、その深溝部18dに前記の切り欠き部20が形成されている。
前記尾栓3の内面の下方には、前記回転子8の脱落を防止する内面リブ23が円周状に形成されている。その内面リブ23の後方と前方には後方傾斜面23a、前方傾斜面23bが形成されており、その後方傾斜面23aの傾斜角度は、前方傾斜面23bの傾斜角度よりもなだらかになっている。この尾栓3を射出成型などの手段によって成形した際における、コアピンの離型性を良好なものとしている。
【0014】
次に、前記軸筒1への弾撥部材6やボールペン体5の挿入手順、並びに、尾栓3などの組み立て手順について説明する。最初に、前軸セットαの組立を説明する。軸筒1に弾撥部材6を後端開口部から挿入し、次いで、ボールペン体5の前方部分を前記弾撥部材6にも挿入されるよう、軸筒1の後端開口部から挿入する。この時、ボールペン体5の後端近傍が、軸筒1の後端開口部から露出する。
次に後軸セットβの組立を説明する。その後軸セットβは、尾栓3と押圧操作部10、回転子8とで構成されていている。前記尾栓3大径筒部14の後端開口部から押圧操作部10を圧入するが、この時、押圧部材10の側面に形成した係止突起21が、前記顎部18を乗り越えようと中心方向に撓む。しかし、その係止突起21が、前記尾栓3の小径筒部15の側面に形成された貫通孔22に達すると、その達した瞬間に自らの復元力によって弾性復帰し、貫通孔22に係止する。
次いで、尾栓3の小径筒部15の前端開口部に回転子を挿入するが、前記尾栓3の内面の下方には、前記回転子8の内面リブ23が円周状に形成されているため、挿入後においては、回転子8の落下が防止できる。
次に後軸セットβと前軸セットαの組立を説明する。本例では自動組立機による組立方法を説明するが、手で組み立てても良い。手で組み立てる場合には、数巻きあるネジ部をすべて圧入することは、困難である。よって、螺合開始時が分かりにくい第1雄ねじ圧入突起16bを先に圧入し、その後、螺合組立を行う。自動組立機においても、螺合開始時が分かりにくい第1雄ねじ圧入突起16bを先に圧入し、その後、螺合組立を行うことが可能である。
【0015】
一般的に、自動組立機では、螺合の組立はしにくいため、螺合形状であっても、圧入手段が採用されることが多い。本例でも、圧入方式を採用していて、圧入手順として、後軸セットβの押圧操作部10が解除されていることを確認し、前軸セットαに圧入を開始する。この時、ボールペン体5の後端部が露出した状態において、そのボールペン体5の大部分が軸筒1内に挿入しているため、また、ボールペン体5の重心位置が軸筒1の領域内に位置しているため、そのボールペン体5は軸筒1に対して振れることなく安定した状態にある。よって、前記ボールペン体5の後端部を案内筒部17に容易に、しかも、真っ直ぐに挿入することができ、回転子8の下端面に当接させることができる。
そして、尾栓3を軸筒1に装着した状態においては、前記ボールペン体5の後端部が軸筒1の内部に位置している。装着後、ボールペン体5の後端部を軸筒1の内部に位置させることによって、回転子8を軸筒1内に位置させることができ、前記尾栓3を短く形成することができる。これによって、前述したように互いの部材の螺合部を把持部のさらに後方に位置させることができ、軸筒1や尾栓3の折損などを防止することができる。
その後、後軸セットβを前軸セットαに圧入し始めると、ボールペン体5、並びに、回転子8を介して、弾撥部材6によって後方に向け付勢された押圧操作部10の係止突起21が、尾栓3の貫通孔22の後端に位置される。これによって、貫通孔22が十分に撓み、圧入不足が防止されると共に、軸筒1への負荷が軽減され、その結果、軸筒1や尾栓3の割れも防止され、安全に圧入することができる。
【0016】
また、本実施例においては、前記弾撥部材6によって後方に向けて付勢した押圧操作部10の係止突起21が、尾栓3の貫通孔22の後端に配置された際、押圧操作部10の係止突起21が尾栓3の雄ねじ圧入突起部16aよりも後方に位置する様になっている。これにより、圧入時、尾栓3の雄ねじ圧入突起部16aが軸筒1の雌ねじ係合突起部13aを乗り越える際、尾栓3の雄ねじ圧入突起部16aの真下にあたる尾栓3の貫通孔22の形状が撓みやすくなっている。即ち、前記係止突起21が尾栓3の貫通孔22の後端に配置された際、押圧操作部10の係止突起21が尾栓3の雄ねじ圧入突起部16aよりも、後方に配置することで、貫通孔22の撓みが確保できる。よって貫通孔22が十分に撓み、圧入不足が防止されると共に、軸筒1への負荷が軽減され、その結果、軸筒1や尾栓3の割れも防止され、安全に圧入することができる。
尚、弾撥部材6によって後方に向けて付勢した押圧操作部10の係止突起21が、尾栓3の雄ねじ圧入突起部16aの真下に配置されてしまうと、尾栓3の貫通孔22の撓みを妨げてしまう危険性がある。
【0017】
さらに、弾撥部材6の未挿入が起きた時などで、弾撥部材6により後方に向けて押圧操作部10係止突起21が付勢されない場合、尾栓3の雄ねじ圧入突起部16aが軸筒1の雌ねじ係合突起部13aを乗り越える際、尾栓3の貫通孔22が撓み、押圧操作部10の係止突起21が尾栓3の貫通孔22内面に挟まれてしまう可能性がある。
尚、軸筒1の雌ねじ係合突起部13aと尾栓3の雄ねじ圧入突起部16aの圧入量aと尾栓1貫通孔22の巾bと押圧操作部10の係止突起21巾cとの関係が、a≦b−c の関係に形成れることにより、尾栓3の貫通孔22内面に押圧操作部10の係止突起21が挟まれることがない。よって、圧入不足が防止されると共に、軸筒1への負荷が軽減され、その結果、軸筒1や尾栓3の割れも防止され、安全に圧入することができる。
尚、径方向の同一線上に係合する突起が複数存在する場合は、その合計が圧入量aとなる。
【0018】
第2例を図14に示し説明する。弾撥部材24を押圧操作部10内天面と回転子段部8bとの間に張設した例である。その弾撥部材24を押圧操作部10内天面と回転子段部8bとの間に張設したことで、前記押圧操作部10が後方に付勢される。つまり、常時、押圧操作部10の係止突起21が、尾栓3の貫通孔22後端に位置される。
これによって、組立の際に、押圧操作部が解除されているかを確認する作業を排除することが可能になり、組み立て工数を削減することができる。前記弾撥部材24は、本例においては、コイルスプリングを使用しているが、ゴムや樹脂スプリング、エラストマーなどでもよい。
【符号の説明】
【0019】
1 軸筒
2 樹脂材質
3 尾栓
4 軸体
5 ボールペン体
6 弾撥部材
7 ボールペンチップ
8 回転子
9 摺動子
10 押圧操作部
11 クリップ
12 グリップ部
13 雌ねじ
14 大径筒状部
15 小径筒状部
16 雄ねじ
17 案内筒部
18 顎部
19 案内突起
20 切り欠き部
21 係止突起
22 貫通孔
23 内面リブ
24 弾撥部材
α 前軸セット
β 後軸セット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧操作部と尾栓と軸筒の取り付け構造であって、押圧操作部を尾栓に対して、前後動可能に取り付けると共に、押圧操作部に弾性変化可能な係止突起を形成する一方、前記尾栓には、前記係止突起と係合する貫通孔を形成し、また、前記尾栓の貫通孔の近傍には圧入突起を形成し、さらに、前記押圧操作部を弾撥部材によって後方に向けて付勢した押圧操作部と尾栓と軸筒との取り付け構造。
【請求項2】
前記係止突起を圧入突起よりも後方に位置させた請求項1に記載の押圧操作部と尾栓と軸筒との取り付け構造。
【請求項3】
前記軸筒と尾栓の圧入量をaとし、尾栓の貫通孔の巾をbとし、押圧操作部の係合突起巾をcとした時、それらの関係がa≦b−cである請求項1記載、或いは、請求項2に記載の押圧操作部と尾栓と軸筒との取り付け構造。
【請求項4】
前記尾栓と軸筒とを螺合によって連結させた請求項1〜請求項3の何れかに記載の押圧操作部と尾栓と軸筒との取り付け構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−52633(P2013−52633A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193417(P2011−193417)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000005511)ぺんてる株式会社 (899)
【Fターム(参考)】