説明

流下樋

【課題】内部を流下中の被搬送物を特別に用意した道具を使わずに簡単に採取できる流下樋を得る。
【解決手段】第1流下樋10では、蓋部36により試料採取口34が閉塞された状態で、作業者が片方の手Hの指で蓋部36の取っ手40を引っ張り上げると、蓋部36が開放位置へ回動される。このとき、試料採取部材42の採取部46が、採取位置を経由し、樋本体22内を流下する籾Mの一部が採取部46に掬われる。そして、蓋部36が開放位置に達すると、採取部46に採取された籾Mは、採取部46の底壁46Aをつたって案内部44側へ落下し、更に案内部44の底壁44Aをつたって作業者の片方の手Hの手の平の上に落下する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀物等の被搬送物を流下させて搬送する流下樋に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、共同乾燥貯蔵調整施設等においては、穀物を乾燥させる乾燥機、籾摺機、精米機等が設置されており、これらの装置間には穀物を流下させて搬送する流下樋が掛け渡されている(例えば、特許文献1参照)。このような流下樋には、開閉可能な試料採取口が設けられており、流下樋の内部を流下中の穀物を採取できるようになっている。これにより、前工程の機械で処理された穀物の状態を検査することができる。
【0003】
ところで、試料採取口が流下樋の底板に設けられている場合には、試料採取口から落下する穀物を試料皿等で受け取ることが行われており、また、試料採取口が流下樋の天板に設けられている場合には、試料採取口から流下樋の内部へ試料コップ等を挿入して試料を掬い取ることが行われている。このように、上記何れの場合においても、試料皿や試料コップ等の道具を用いなければならず、試料の採取作業が面倒であった。
【特許文献1】特開2003−200068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実を考慮し、内部を流下中の被搬送物を特別に用意した道具を使わずに簡単に採取できる流下樋を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の流下樋は、内部に供給された被搬送物を流下させて搬送する樋本体と、前記樋本体に取り付けられ、前記流下中の被搬送物を採取する採取位置及び前記採取した被搬送物を前記樋本体の外側に退避させる退避位置へ移動可能とされた試料採取部材と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
請求項1記載の流下樋では、樋本体に取り付けられた試料採取部材が採取位置へ移動されると、樋本体内を流下中の被搬送物が試料採取部材によって採取される。そして、試料採取部材が退避位置へ移動されると、試料採取部材によって採取された被搬送物(試料)が樋本体の外側に退避される。これにより、被搬送物の試料を特別に用意した道具を使わずに簡単に採取できる。
【0007】
請求項2に係る発明の流下樋は、請求項1記載の流下樋において、前記樋本体には、試料採取口が設けられ、前記試料採取部材は、前記試料採取口を閉塞する閉塞位置と前記試料採取口を開放する開放位置との間で移動可能とされた蓋部を有すると共に、前記蓋部が前記閉塞位置から前記開放位置へ移動される際に前記採取位置を経由して前記退避位置へ移動されることを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の流下樋では、樋本体の試料採取口を閉塞する蓋部が開放位置へ移動されると、蓋部に取り付けられた試料採取部材が採取位置経由で退避位置へ移動される。ここで、試料採取部材が採取位置を経由する際には、試料採取部材によって被搬送物が採取されると共に、試料採取部材が退避位置へ移動されることで採取された被搬送物が樋本体の外側に退避される。
【0009】
請求項3に係る発明の流下樋は、請求項2記載の流下樋において、前記試料採取部材は、前記蓋部が前記閉塞位置に位置する状態で前記流下中の被搬送物の通過部から離間して配置されると共に、前記採取位置に位置する状態で前記通過部に干渉することを特徴としている。
【0010】
請求項3記載の流下樋では、蓋部が閉塞位置に位置する状態では、試料採取部材は、樋本体内を流下中の被搬送物の通過部から離間して配置されており、試料採取部材が被搬送物の流下を妨げることがない。また、試料採取部材が採取位置に位置する状態では、試料採取部材が被搬送物の通過部に干渉し、これにより、試料採取部材によって被搬送物が採取される。
【0011】
請求項4に係る発明の流下樋は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の流下樋において、前記試料採取部材は、片手で移動操作可能とされると共に、前記採取位置を経由して前記退避位置へ移動された際に前記採取位置にて採取した被搬送物を前記片手の手の平へ案内する案内部を有することを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の流下樋では、例えば、作業者が片方の手で試料採取部材を採取位置経由で退避位置へ移動させると、採取位置において試料採取部材により採取された被搬送物が試料採取部材の案内部によって手の平に案内される。このように、請求項4記載の流下樋では、片手で簡単に被搬送物の試料を採取できる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明の流下樋によれば、内部を流下中の被搬送物を特別に用意した道具を使わずに簡単に採取できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1には、本発明の実施の形態に係る流下樋としての第1流下樋10及び第2流下樋12が適用されて構成された穀物調整システム14の概略的な構成が正面図により示されている。
【0015】
穀物調整システム14は、被搬送物としての穀物(本実施の形態では籾M、図3及び図4参照)を乾燥する乾燥機16と、乾燥された籾Mを籾摺りして玄米G(図3及び図4参照)にする籾摺機18と、玄米Gを精米して白米にする精米機20とを備えている。なお、乾燥機16には、該乾燥機16の内部へ籾Mを供給するための図示しない張込みホッパが設けられている。
【0016】
乾燥機16と籾摺機18との間には、第1流下樋10が設けられており、籾摺機18と精米機20との間には、第2流下樋12が設けられている。図2に示すように、第1流下樋10は、天板24、底板26、及び一対の側板28、30を有する断面矩形の長尺な筒状に形成された樋本体22を備えている。また、第2流下樋12も、第1流下樋10と基本的に同様の構成とされており、樋本体22と同様構成の樋本体32を備えている。
【0017】
第1流下樋10の樋本体22は、長手方向一端部が乾燥機16に設けられた図示しない昇降機の上端部に接続されており、乾燥機16によって乾燥された籾Mは、図示しない昇降機によって乾燥機16の上部へ持ち上げ搬送された後に、樋本体22の長手方向一端部から樋本体22の内部に供給される。
【0018】
一方、樋本体22の長手方向他端部は、籾摺機18の下端部に設けられた図示しない籾摺ホッパに接続されており、樋本体22すなわち第1流下樋10は、乾燥機16側に配置された長手方向一端側が高く、籾摺機18側に配置された長手方向他端側が低くなるように斜めに配置されている。このため、樋本体22の長手方向一端部から樋本体22の内部に供給された籾Mは、樋本体22の底板26上面をつたって自然流下して樋本体22の長手方向他端側へ搬送され、籾摺機18の籾摺ホッパ内へ供給される。籾摺りホッパ内に供給された籾Mは、籾摺機18によって脱ぷ処理(所謂籾摺り)されて玄米Gになる。
【0019】
籾摺機18によって脱ぷ処理された玄米Gは、籾摺機18内に設けられた図示しない遠心分離部によって籾殻等の異物を取り除かれた後、籾摺機18に設けられた図示しない昇降機によって籾摺機18の上部へ持ち上げ搬送される。
【0020】
籾摺機18の昇降機の上端部には、第2流下樋12の樋本体32の長手方向一端部が接続されており、籾摺機18の上部へ持ち上げ搬送された玄米Gは、樋本体32の長手方向一端部から樋本体32の内部に供給される。
【0021】
樋本体32の長手方向他端部は、精米機20の下端部に設けられた図示しない精米ホッパに接続されており、樋本体32すなわち第2流下樋12は、籾摺機18側に配置された長手方向一端側が高く、精米機20側に配置された長手方向他端側が低くなるように斜めに配置されている。このため、樋本体32の長手方向一端部から樋本体32の内部に供給された玄米Gは、樋本体32の底板26上面をつたって自然流下して樋本体32の長手方向他端側へ搬送され、精米機20の精米ホッパ内へ供給される。精米ホッパ内に供給された玄米Gは、精米処理されて白米になる。
【0022】
ここで、本実施の形態に係る第1流下樋10は、図3に示すように、樋本体22の天板24に形成された矩形の試料採取口34を有しており、この試料採取口34は、矩形板状に形成されて試料採取部材を構成する蓋部36(図2参照)によって閉塞される構成となっている。蓋部36は、試料採取口34の下端縁部に取り付けられたヒンジ38を介して樋本体22に対し回動可能に取り付けられている。この蓋部36は、試料採取口34を閉塞する閉塞位置(図2に示す位置)と試料採取口34を開放する開放位置(図3に示す位置)との間で移動可能とされている。
【0023】
また、蓋部36は、ヒンジ38と反対側の端部が略く字状に屈曲されており、取っ手40が形成されている。この取っ手40は、蓋部36が閉塞位置に位置する状態では、樋本体22と反対側へ突出している。これにより、例えば、蓋部36が閉塞位置に位置する状態で、作業者が片方の手Hの指で取っ手40を引っ張り上げると、蓋部36が開放位置へ回動され、試料採取口34が開放される構成となっている。
【0024】
さらに、蓋部36の裏面(蓋部36が閉塞位置に位置する状態で試料採取口34に対向する面)には、試料採取部材を構成する本体部42が取り付けられている。本体部42は、底壁44Aと一対の側壁44Bとを有し断面コ字形に形成された案内部44を備えている。案内部44は、一対の側壁44Bが第1流下樋10の一対の側壁44Bと平行に配置されかつ蓋部36と反対側へ突出した状態で底壁44Aが蓋部36の裏面に固定されている。
【0025】
案内部44の一端部は、ヒンジ38の近傍に配置されており、この案内部44の一端部には、採取部46の基端部が接続されている。採取部46は、底壁44Aに連続する底壁46Aと、一対の側壁44Bに連続する一対の側壁46Bとを有し断面コ字形に形成されている。また、採取部46は、案内部44に対して斜めに接続されており、本体部42は、側面視で略く字状に形成されている。
【0026】
この本体部42は、図4に示すように、蓋部36が閉塞位置に位置する状態では、第1流下樋10の樋本体22内の格納位置に配置されている。この状態では、採取部46の先端部が天板24と底板26との間の中央部に配置されており、樋本体22内を長手方向他端側(矢印A方向側)へ流下する籾Mの通過部48(図4乃至図6では底板26と1点鎖線との間の部分)に採取部46が干渉しないようになっている。
【0027】
また、蓋部36が閉塞位置に位置する状態で、例えば、作業者が片方の手Hの指で取っ手40を引っ張り上げると、前述した如く蓋部36が開放位置へ向けて回動される(図5の矢印B参照)。このとき、本体部42の採取部46は、採取位置(図5に示す位置)を経由するようになっている。このように採取部46が採取位置を経由する際には、採取部46の先端部が籾Mの通過部48に干渉し、樋本体22内を流下する籾Mの一部が採取部46に掬われるようになっている。
【0028】
そして、蓋部36が開放位置に達すると、本体部42は退避位置(図6に示す位置)に配置される。このとき、採取部46に採取された籾Mは、樋本体22の外側へ退避されると共に、採取部46の底壁46Aをつたって案内部44側へ落下し、更に案内部44の底壁44Aをつたって作業者の片方の手Hの手の平の上に落下するようになっている(図6の矢印C参照)。
【0029】
なお、第2流下樋12の樋本体32にも、上述の如き試料採取口34、蓋部36、本体部42が設けられている。したがって、樋本体32に取り付けられた蓋部36を、例えば作業者が片方の手Hで閉塞位置から開放位置へ回動させると、樋本体32内を流下する玄米Gの一部が本体部42によって掬われると共に、前記掬われた玄米Gが作業者の片方の手Hの手の平に落下するようになっている。
【0030】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0031】
上記構成の穀物調整システム14では、乾燥機16、籾摺機18、及び精米機20が作動された状態で、乾燥機16に設けられた図示しない張込みホッパに籾Mが張り込まれる。なお、このように各機械が作動される際には、第1流下樋10の蓋部36及び第2流下樋12の蓋部36は閉塞位置に配置されており、本体部42は図4に示す格納位置に配置されている。
【0032】
張込みホッパに張り込まれた籾Mは、乾燥機16によって乾燥処理を施された後、乾燥機16に設けられた図示しない昇降機によって乾燥機16の上部へ搬送され、第1流下樋10の樋本体22の長手方向一端部から樋本体22の内部に供給される。樋本体22の内部に供給された籾Mは、樋本体22の底板26上面をつたって自然流下し、樋本体22の長手方向他端側へ搬送されて籾摺機18の籾摺ホッパ内に供給される。
【0033】
籾摺ホッパ内に供給された籾Mは、籾摺機18によって脱ぷ処理されて玄米Gになり、籾摺機18の図示しない遠心分離部によって異物を取り除かれた後に、籾摺機18の図示しない昇降機によって籾摺機18の上部へ搬送され、第2流下樋12の樋本体32の長手方向一端部から樋本体32の内部に供給される。
【0034】
樋本体32の内部に供給された玄米Gは、樋本体32の底板26上面をつたって自然流下し、樋本体32の長手方向他端側へ搬送されて精米機20の精米ホッパ内に張り込まれる。精米ホッパ内に張り込まれた玄米Gは、精米機20によって精米処理を施されて白米になる。
【0035】
ここで、本実施の形態に係る穀物調整システム14では、乾燥機16で乾燥処理された籾Mの状態を検査するために、第1流下樋10の樋本体22内を流下する籾Mを採取する場合には、第1流下樋10の蓋部36を閉塞位置から開放位置へ回動させればよい。すなわち、例えば、作業者が片方の手Hの指で第1流下樋10の蓋部36の取っ手40を引っ張り上げると、蓋部36が開放位置へ回動される。このとき、本体部42の採取部46が、採取位置(図5に示す位置)を経由し、樋本体22内を流下する籾Mの通過部48に干渉する。これにより、樋本体22内を流下する籾Mの一部が採取部46に掬われる。そして、蓋部36が開放位置に達すると、採取部46に採取された籾Mは、採取部46の底壁46Aをつたって案内部44側へ落下し、更に案内部44の底壁44Aをつたって作業者の片方の手Hの手の平の上に落下する(図6の矢印C参照)。
【0036】
また、籾摺機18で脱ぷ処理された玄米Gの状態を検査するために、第2流下樋12の樋本体32内を流下する玄米Gを採取する場合にも同様に、作業者が片方Hの手の指で第2流下樋12の蓋部36の取っ手40を引っ張り上げて蓋部36を開放位置へ回動させると、樋本体32内を流下する玄米Gの一部が本体部42により掬われて作業者の片方の手Hの手の平の上に落下する。
【0037】
このように、本実施の形態に係る第1流下樋10及び第2流下樋12では、乾燥機16によって乾燥処理された籾Mの試料、又は籾摺機18によって脱ぷ処理された玄米Gの試料を、試料皿や試料コップ等の道具を使わずに容易かつ迅速に採取できる。
【0038】
ところで、従来の流下樋においては、片方の手で試料採取口の蓋部を移動させると共に、他方の手に持った試料皿や試料コップを用いて試料を採取していたため、両手を使う必要があった。この点、本実施の形態に係る第1流下樋10及び第2流下樋12では、上述の如く片方の手Hで蓋部36を回動させるだけで、籾M(又は玄米G)の試料が片方の手Hの手の平に落下するので、両手を使う必要がない。したがって、作業者は、試料採取時に他方の手で第1流下樋10(又は第2流下樋12)等につかまることができるので、試料採取時の姿勢のバランスを良好に保つことができる。
【0039】
また、本実施の形態に係る第1流下樋10及び第2流下樋12では、蓋部36が閉塞位置に位置する状態(図4図示状態)では、本体部42の採取部46は、籾M又は玄米Gの通過部48から離間して配置されているので、採取部46が籾M又は玄米Gの流下を妨げることがない。
【0040】
さらに、本実施の形態に係る第1流下樋10及び第2流下樋12では、試料採取口34、蓋部36、及び本体部42が樋本体22、32の天板24に設けられているため、試料採取口34、蓋部36、及び本体部42が底板26に設けられている場合に比べて、蓋部36及び本体部42の取付状態が安定すると共に、試料採取時の作業者の姿勢も安定する。
【0041】
なお、上記実施の形態に係る第1流下樋10及び第2流下樋12では、本体部42が蓋部36に取り付けられた構成としたが、これに限らず、蓋部36を省略すると共に、本体部42を試料採取口34に対応して直接樋本体22、32に回動可能に取り付ける構成としてもよい。
【0042】
また、上記実施の形態に係る第1流下樋10及び第2流下樋12では、本体部42が蓋部36及びヒンジ38によって樋本体22、32に対し回動可能に取り付けられることで採取位置及び退避位置へ移動される構成としたが、これに限らず、本体部42が樋本体22、32に対しスライド可能に取り付けられることで採取位置及び退避位置へ移動される構成としてもよい。
【0043】
さらに、上記実施の形態に係る第1流下樋10及び第2流下樋12では、本体部42が蓋部36を介して樋本体22、32の天板24に取り付けられた構成としたが、これに限らず、本体部42が樋本体22、32の一対の側板28、30の何れかに取り付けられた構成としてもよい。
【0044】
またさらに、上記実施の形態に係る第1流下樋10及び第2流下樋12では、樋本体22、32を閉断面構造としたが、これに限らず、樋本体22、32は、天板24の全部又は一部が省略されて上面が開放された構造であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態に係る第1流下樋及び第2流下樋が適用されて構成された穀物調整システムの概略的な構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る第1流下樋及び第2流下樋の部分的な構成を示し、蓋部が閉塞位置に位置する状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る第1流下樋及び第2流下樋の部分的な構成を示し、蓋部が開放位置に位置する状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る第1流下樋及び第2流下樋の部分的な構成を示し、試料採取部材が格納位置に位置する状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る第1流下樋及び第2流下樋の部分的な構成を示し、試料採取部材が採取位置に位置する状態を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る第1流下樋及び第2流下樋の部分的な構成を示し、試料採取部材が退避位置に位置する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
10 第1流下樋
12 第2流下樋
14 穀物調整システム
22 樋本体
32 樋本体
34 試料採取口
36 蓋部(試料採取部材)
42 本体部(試料採取部材)
44 案内部
46 採取部
M 籾(被搬送物)
G 玄米(被搬送物)
H 手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に供給された被搬送物を流下させて搬送する樋本体と、
前記樋本体に取り付けられ、前記流下中の被搬送物を採取する採取位置と前記採取した被搬送物を前記樋本体の外側に退避させる退避位置との間で移動可能とされた試料採取部材と、
を備えた流下樋。
【請求項2】
前記樋本体には、試料採取口が設けられ、前記試料採取部材は、前記試料採取口を閉塞する閉塞位置と前記試料採取口を開放する開放位置との間で移動可能とされた蓋部を有すると共に、前記蓋部が前記閉塞位置から前記開放位置へ移動される際に前記採取位置を経由して前記退避位置へ移動されることを特徴とする請求項1記載の流下樋。
【請求項3】
前記試料採取部材は、前記蓋部が前記閉塞位置に位置する状態で前記流下中の被搬送物の通過部から離間して配置されると共に、前記採取位置に位置する状態で前記通過部に干渉することを特徴とする請求項2記載の流下樋。
【請求項4】
前記試料採取部材は、片手で移動操作可能とされると共に、前記採取位置を経由して前記退避位置へ移動された際に前記採取位置にて採取した被搬送物を前記片手の手の平へ案内する案内部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の流下樋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−130529(P2007−130529A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−323838(P2005−323838)
【出願日】平成17年11月8日(2005.11.8)
【出願人】(000144898)株式会社山本製作所 (144)
【Fターム(参考)】