説明

田植機

【課題】 歩行型田植機の小型化を実現する。
【解決手段】 本発明による歩行型田植機1において、第1駆動装置15が、苗搭載部6を軸中心に揺動させる。植付爪8は、揺動される苗搭載部6に搭載された苗マットから苗を分離して取り出して、田面に植え付ける。植付爪8は、鉛直方向から傾いて設けられる。苗搭載部6は、筒状部材であり、苗マットは、筒状部材の内壁面の一部の領域にて支持される。苗搭載部6は、歩行型田植機1の水平方向に対して30度から60度の間の角度を付けて設けられている。2つの苗搭載部6の間には、走行車輪4が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、田植機に関し、特に小型化を実現する田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
歩行型田植機は、乗用型田植機が入らないような小規模な圃場において利用されることが多い。歩行型田植機は、乗用型田植機よりも小さい機体を有するため、旋回のための取り回しが比較的容易であるといえる。従来、例えば植付クラッチに工夫を凝らすことで、操縦負担の少ない歩行型田植機を提案するものがある(特許文献1参照。)。
【0003】
従来の歩行型田植機は、マット苗を載置するための苗載台を備える。苗載台は実質的に平坦な載置面を有し、この載置面が水平方向に対して角度付けされることで、重力によりマット苗が苗載台の下方に滑り落ちるようになっている。苗載台の下部には植付爪が設けられ、植付爪は、苗を一株ずつマット苗から掻き取り、圃場に植え付けていく。このとき、植付爪による苗の掻き取りに連動して、マット苗を載せた苗載台が横方向に往復運動するようになっている。
【特許文献1】特開平6−14624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の歩行型田植機では、苗載台が横方向に往復移動するため、機体のバランスが左右に崩れやすくなる。そのため、苗植付作業中、農作業者は、常に機体が倒れないように注意する必要があり、過度な労力を強いることになっていた。また、苗載台が左右に移動する空間が必要になるため、左右に空間を確保した状態で歩行型田植機を走行させることとなり、圃場の縁部のぎりぎりに植付を行うことが困難となっていた。
【0005】
また、従来の歩行型田植機では、苗載台が機体の幅方向に広がる平坦な載置面を有するために、苗載台と車輪とを横方向に設けることは不可能であり、苗載台と車輪とを前後方向に分けて配置する必要がある。そのため、前後方向において、苗載台と車輪とを別個のスペースに設ける必要があり、そのため機体が前後方向に長くなっていた。
【0006】
また、従来の植付爪は、鉛直方向の軌跡で苗を圃場に植え付けるため、苗の掻取口の配置間隔は、苗を植え付ける条間と同一寸法となる。例えば、条間は30cm程度とすることが一般的であるが、植付爪の間隔、すなわち苗の掻取口の間隔が30cmを超えると、条間も30cmを超えることになり、効率的に植付けを行うことができなかった。なお、以上の課題は、特に小型化が要求される歩行型田植機に顕著であるが、乗用型田植機においても同様のことがいえる。
【0007】
そこで、本発明は、機体の小型化を実現する田植機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の田植機は、苗マットを搭載する苗搭載部と、苗搭載部を軸中心に揺動させる駆動部と、揺動される苗搭載部に搭載された苗マットから苗を分離して取り出して田面に植え付ける植付爪とを備える。
【0009】
この態様の田植機によると、苗搭載部を軸中心に揺動させることで、従来の田植機のように左右方向に苗載台を往復運動させる必要がなく、機体のバランスを安定化させることが可能となる。
【0010】
この態様の田植機において、植付爪は、鉛直方向から傾いて設けられていてもよい。これにより、条間が植付爪の配置間隔となる不都合を回避して、条間を任意に設定することが可能となる。
【0011】
苗搭載部は、筒状部材であり、苗マットは、筒状部材の内壁面の一部の領域にて支持されてもよい。筒状部材の内壁面の全ての領域に苗マットを配置した場合、円筒上部に位置する苗マットと筒状部材の内壁面との付着が剥がれて、上方の苗マットが落下する可能性がある。そのため、筒状部材の内壁面の一部の領域にて支持して、苗マットが筒状部材の最頂部には到達しないように筒状部材を回転揺動させることで、植付爪により苗を好適に掻き取ることが可能となる。
【0012】
苗搭載部は、苗マットを搭載する位置を指定するための位置指定部材を、筒状部材の内壁面に有してもよい。これにより、苗マットを適切な位置に配置することが容易となる。
【0013】
苗搭載部は、当該田植機の水平方向に対して30度から60度の間の角度を付けて設けられていてもよい。この角度は、苗搭載部の回転軸と水平軸により形成される角度である。なお、水平軸は、鉛直軸と回転軸を含む平面と水平面との交線として定義される。これにより、苗搭載部に搭載した苗マットが下方向に好適に滑り落ちる状態を作り出すとともに、機体の重心が高くなってバランスが不安定となる事態を回避できる。
【0014】
苗搭載部および駆動部を2組備え、2つの苗搭載部の間には、走行車輪が設けられてもよい。苗搭載部の間に走行車輪を設けることで、前後方向を小型化した田植機を実現できる。
【0015】
苗搭載部および駆動部を2組備え、2つの駆動部は、それぞれ苗搭載部を互いに逆回転に回転揺動させてもよい。これにより、植付けに伴う重心の変動を小さくでき、機体の安定化を実現できる。
【0016】
本発明の別の態様もまた、田植機である。この田植機は、苗マットを搭載する苗搭載部と、苗搭載部を駆動させる駆動部と、駆動される苗搭載部に搭載された苗マットから苗を分離して取り出して、田面に植え付ける植付爪とを備える。植付爪は、鉛直方向から傾いて設けられる。
【0017】
この態様の田植機によると、苗を、掻取口の垂直下以外の位置に植付けることが可能となるため、条間を任意に設定することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の田植機によれば、機体を小型化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、本発明の実施例にかかる歩行型田植機1が有する構成および機能を示す。なお実施例では、田植機の一例として、特に小型化が要求される歩行型田植機1に関連して本発明を説明するが、乗用型田植機にも本発明を適用できる。
【0020】
歩行型田植機1は、操作装置2、動力装置3、走行車輪4および植付装置5を備える。歩行型田植機1は、動力装置3から供給される動力で走行車輪4を駆動して走行する。動力装置3は、エンジンおよびミッションケースを有して構成される。エンジンより出力される駆動力は、ミッションケースを介して走行車輪4に伝達され、走行車輪4が駆動されて、歩行型田植機1の機体を前方に推進させる。なお、エンジンから走行車輪4への駆動力の伝達は、チェーンやベルトなどを介して行われてもよい。なお、動力装置3は、モータなどの電動式の動力源であってもよい。
【0021】
操作装置2は、機体操縦用の操縦ハンドルや、エンジンとミッションの間の動力伝達をオンオフするクラッチレバーなどを有して構成される。歩行型田植機1は、エンジンの動力で走行車輪4を駆動して走行し、農作業者は、操縦ハンドルを操縦しながら歩行型田植機1の進行方向を定めて、田面への苗植付けを行う。
【0022】
エンジンより出力される駆動力は、例えば2条植えの植付装置5にも伝達される。なお、走行車輪4と植付装置5の駆動力は、それぞれ別個の動力源から供給されてよく、上記したように動力装置3がエンジンおよびモータから構成されてもよい。植付装置5は、苗を搭載するための苗搭載部と、その下端から一株ずつ苗を取り出して田面に植え付ける植付爪などの構成を有する。本実施例において、苗搭載部は円筒の筒状部材で構成され、苗マットは円筒内部に搭載される。
【0023】
図2は、本実施例の苗搭載部6の斜視図を示す。苗搭載部6は、筒状部材であり、内部に苗マット7を搭載する。苗マット7は、ある程度の水分を含んでおり、苗搭載部6の円筒内壁に適度な付着力をもって付着する。これにより、苗マット7の底部と苗搭載部6の円筒内壁面との接触を保持することができる。苗搭載部6は、水平方向に対して30度から60度程度の間の角度をつけて歩行型田植機1に設けられ、苗マット7は、苗搭載部6の内部で下方向に滑り落ちる。なお、実際には、苗搭載部6の下開口部40は、掻取口を設けた支持部材で蓋をされており、苗マット7が苗搭載部6の下開口部40から飛び出ないように構成されている。
【0024】
苗マット7は約28cmの幅を有しており、苗搭載部6の円筒の内径は、少なくとも28cm幅の苗マット7が収まるように設定される。これにより、苗マット7を、苗搭載部6の円筒内に搭載することが可能となり、苗マット7は、苗搭載部6の筒状部材の内壁面の一部の領域にて支持されることになる。ここで苗搭載部6の半周長が苗マット7の幅(28cm)よりも大きくなるように円筒径が設定されるのが好ましい。後述するように、苗搭載部6は回転揺動されるが、回転角度が最も大きくなるとき、すなわち苗マット7の幅方向の一端が最も持ち上げられるときに、重力の作用により、苗マット7の底部と苗搭載部6の内壁面との付着が外れる事態を回避する必要がある。そのため、苗搭載部6の円筒断面において、回転軸(中心点)を円弧の頂点とする150度以内の円弧に苗マット7の幅が収まるように、円筒径が設定されるのが好ましい。
【0025】
本実施例の歩行型田植機1において、苗マット7を搭載した苗搭載部6は、動力装置3から供給される動力により軸中心に揺動される。すなわち、苗搭載部6は、所定角度の範囲で右回転および左回転を交互に繰り返すように回転揺動される。苗搭載部6の下部には植付爪が設けられ、揺動される苗搭載部6に搭載された苗マット7から苗を分離して取り出して、田面に植え付ける。苗マット7は、苗搭載部6の内壁の半周内に存在しており、苗搭載部6の回転角度は、苗マット7の幅の一端から他端までの苗が植付爪により取り出される角度に設定される。苗マット7が、苗搭載部6の円筒断面の150度の円弧に付着している場合は、回転揺動する角度は150度となる。
【0026】
図3は、苗搭載部6を回転揺動したときの状態を示す。苗搭載部6の下部には、植付爪8が設けられている。図3(a)は、苗搭載部6を右回りに最も回転したときの状態を示し、図3(b)は、苗搭載部6を左回りに最も回転したときの状態を示す。例えば、苗マット7が、苗搭載部6の内周円弧の150度の部分に搭載されているとき、苗搭載部6が回転揺動する角度は150度となり、このときの苗搭載部6の内周長は、28cm×(360/150)=67.2cmである。
【0027】
本実施例の歩行型田植機1において、植付爪8は、鉛直方向(垂直方向)から傾いて設けられている。植付爪8が回転すると、苗搭載部6の下部で苗を掻き取ってから、歩行型田植機1の機体中央に向かう方向の軌跡をとり、田面に苗を植え付ける。これにより、本実施例の植付爪8は、苗を掻き取った位置よりも、機体中央寄りに苗を植え付けることができる。歩行型田植機1が2条植えである場合、2つの苗取出間隔よりも、条間を狭めることが可能となる。
【0028】
図4は、本実施例にかかる歩行型田植機1の構造の側面図を示す。歩行型田植機1は、操縦ハンドル10、前部フロート11、後部フロート12、フレーム13、動力装置3、第1駆動装置15、第2駆動装置16、走行車輪4および植付爪8を備える。フレーム13は、歩行型田植機1の強度を確保しつつ、様々な部品を支持する。フレーム13には、前部フロート11、車輪支持部材18および動力装置3が支持される。車輪支持部材18は、2つの苗搭載部6の間に走行車輪4を支持する。第1駆動装置15および第2駆動装置16は、動力装置3より駆動力を供給されて、苗搭載部6および植付爪8をそれぞれ駆動する。
【0029】
前部フロート11および後部フロート12は、フロート部材全体を構成する。前部フロート11は、少なくとも走行車輪4の左右両側にフロート部材を有している。ここでは、前部フロート11が左右両側のフロート部材を一体に成形したものを示すが、右側フロート部材および左側フロート部材が別体として成形されていてもよい。なお、前部フロート11を一体として形成することで、フロートとしての強度を向上することができ、また機体の組み付け作業も容易となる利点がある。フロート部材は、機体の自重を支え、また田面をならす役割をもつ。
【0030】
苗搭載部6は、支持部材(図示せず)により回転可能に支持される。この支持部材はフレーム13に固定され、例えば筒状部材である苗搭載部6を回転可能に載置する載置台であってよい。
【0031】
苗搭載部6は、支持部材により、水平方向に対して30度から60度の間の角度を付けた状態で支持されることが好ましい。例えば60度を超える角度にすると、重心が高くなるため、歩行型田植機1の機体バランスが不安定となる。そこで、60度以下の角度とすることで、機体バランスを安定に保つことができる。一方、30度よりも小さい角度にすると、苗搭載部6の内部を苗マット7が滑り落ちにくくなる。苗マット7が苗搭載部6内を滑り落ちることで、次段の苗を順次掻き取ることが可能になるため、30度以上の傾きを与えることで、苗マット7と苗搭載部6の間の滑りをよくすることができる。
【0032】
図5は、苗搭載部6の支持部材20を示す。支持部材20は、植付爪8により苗を取り出すための掻取口21と、苗搭載部6の被駆動部材17を第1駆動装置15に連結させるための切欠口22を有する。支持部材20は、円筒を軸方向に切った構造を有し、内部に苗搭載部6の略半分を収納する。苗搭載部6は支持部材20に回転可能に収納される。
【0033】
苗搭載部6は、第1駆動装置15に延びる被駆動部材17を有する。被駆動部材17は棒状部材として形成され、その先端には凹部が設けられる。この凹部と第1駆動装置15の凸部とが嵌合することで、第1駆動装置15の駆動力が苗搭載部6に伝達される。
【0034】
図6は、苗搭載部6と第1駆動装置15とが嵌合する状態を示す。被駆動部材17の先端の凹部25と第1駆動装置15の凸部26とが嵌合することで、第1駆動装置15の駆動力が苗搭載部6に伝達され、苗搭載部6が回転揺動される。
【0035】
苗搭載部6は、図3に示したように、回転揺動されることで、掻き取るべき苗を掻取口21に移動させることができる。そのため、従来の歩行型田植機のように、苗載台を左右方向に往復移動させる必要はなく、苗マット7を移動させるための余分な空間を必要としない。また、本実施例の歩行型田植機1は左右にふられることが少ないため、安定したバランスを保つことができる。
【0036】
苗搭載部6は、透明性または半透明性のプラスチック材料で形成されることが好ましい。苗マット7は苗搭載部6の内部に搭載されるが、苗搭載部6を透明または半透明に構成することで、農作業者は、苗マット7の残りを容易に確認することができ、苗マット7を円滑に補充できる。
【0037】
第2駆動装置16は植付爪8を回転駆動する。植付爪8は、鉛直方向から傾いた軌跡をとり、苗マット7から取り出した苗は、その取り出し位置よりも内側、すなわち機体中央寄りの位置に植え付けられる。これにより、植付爪8は、条間を調整することができる。本実施例の歩行型田植機1では、走行車輪4を挟んで2つの苗搭載部6が設けられるため、苗の取り出し位置は、条間の幅よりも広がってしまう。そのため、植付爪8が、取り出し位置よりも内側に苗を植え付けることで、苗の取り出し位置の間隔より条間を狭くし、適切な条間(例えば30cm)を実現することができる。
【0038】
図7は、本実施例にかかる歩行型田植機1の構造の上面図を示す。図7では車輪支持部材18を省略している。図7において図4と同一の符号で示される構造は、図4と同一の構造を示す。歩行型田植機1は、2条植え田植機として構成され、苗搭載部6、植付爪8、第1駆動装置15、第2駆動装置16を2組備える。
【0039】
歩行型田植機1において、走行車輪4は、2つの苗搭載部6の間に設けられる。従来の歩行型田植機では、苗載台と同じ位置に走行車輪4を設けることは困難であったが、苗搭載部6を回転揺動する筒状部材として構成することで、走行車輪4を前後方向において苗搭載部6と同じ位置に設けることが可能となり、前後方向の長さを短くすることができる。
【0040】
なお、それぞれの第1駆動装置15は、駆動する苗搭載部6を、互いに逆回転に回転揺動させることが好ましい。例えば、左側の第1駆動装置15が苗搭載部6を右回転に回転させるとき、右側の第1駆動装置15は苗搭載部6を左回転に回転させる。これにより、植付けに伴う重心の変動を小さくすることができ、歩行型田植機1のバランスを安定化させることができる。
【0041】
図8は、苗取出間隔と条間の関係を示す。歩行型田植機1では、植付爪8が鉛直方向から傾いて設けられており、それぞれの植付爪8は、苗搭載部6の支持部材20における掻取口21の位置よりも、走行車輪4側、すなわち機体中央寄りに苗を植付ける。これにより、植付位置28の間隔(条間)を、苗取出間隔よりも短くできる。
【0042】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0043】
図9は、苗搭載部6の断面構造を示す。苗搭載部6は、苗マット7を搭載する位置を指定するための位置指定部材30を筒状部材の内壁面に有してもよい。位置指定部材30は、軸方向に延びる突起として形成される。位置指定部材30は、一旦位置指定部材30の間に配置した苗マット7が円弧方向に移動しないだけの十分な高さを有していることが好ましい。2つの位置指定部材30の間隔は苗マット7の幅(28cm)に設定されて、農作業者が苗マット7を苗搭載部6に搭載するときのガイドとして機能する。
【0044】
また、2つの位置指定部材30の間には、複数の突起31が設けられてもよい。突起31は、位置指定部材30と同様に、筒状部材の内壁面において軸方向に延びる。突起31は、苗マット7の下方向への滑りをよくするために設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施例にかかる歩行型田植機が有する構成および機能を示す図である。
【図2】本実施例の苗搭載部の斜視図を示す図である。
【図3】苗搭載部を回転揺動したときの状態を示す図である。
【図4】本実施例にかかる歩行型田植機の構造の側面図を示す図である。
【図5】苗搭載部の支持部材を示す図である。
【図6】苗搭載部と第1駆動装置とが嵌合する状態を示す図である。
【図7】本実施例にかかる歩行型田植機の構造の上面図を示す図である。
【図8】苗取出間隔と条間の関係を示す図である。
【図9】苗搭載部の断面構造を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
1・・・歩行型田植機、2・・・操作装置、3・・・動力装置、4・・・走行車輪、5・・・植付装置、6・・・苗搭載部、7・・・苗マット、8・・・植付爪、10・・・操縦ハンドル、11・・・前部フロート、12・・・後部フロート、13・・・フレーム、15・・・第1駆動装置、16・・・第2駆動装置、17・・・被駆動部材、18・・・車輪支持部材、20・・・支持部材、21・・・掻取口、22・・・切欠口。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗マットを搭載する苗搭載部と、
前記苗搭載部を軸中心に揺動させる駆動部と、
揺動される前記苗搭載部に搭載された苗マットから苗を分離して取り出して、田面に植え付ける植付爪と、
を備えることを特徴とする田植機。
【請求項2】
前記植付爪は、鉛直方向から傾いて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の田植機。
【請求項3】
前記苗搭載部は、筒状部材であり、前記苗マットは、筒状部材の内壁面の一部の領域にて支持されることを特徴とする請求項1または2に記載の田植機。
【請求項4】
前記苗搭載部は、前記苗マットを搭載する位置を指定するための位置指定部材を、前記筒状部材の内壁面に有することを特徴とする請求項3に記載の田植機。
【請求項5】
前記苗搭載部は、当該田植機の水平方向に対して30度から60度の間の角度を付けて設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の田植機。
【請求項6】
前記苗搭載部および前記駆動部を2組備え、
2つの苗搭載部の間には、走行車輪が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の田植機。
【請求項7】
前記苗搭載部および前記駆動部を2組備え、
2つの駆動部は、それぞれ苗搭載部を互いに逆回転に回転揺動させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の田植機。
【請求項8】
苗マットを搭載する苗搭載部と、
前記苗搭載部を駆動させる駆動部と、
駆動される前記苗搭載部に搭載された苗マットから苗を分離して取り出して、田面に植え付ける植付爪とを備え、
前記植付爪は、鉛直方向から傾いて設けられていることを特徴とする田植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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