説明

移植機

【課題】薬剤散布装置を備えた移植機を、備えない移植機に容易に仕様変更できるようにする。
【解決手段】走行機体4の側部に、走行機体4に支持された固定移送台5mと、固定移送台5mの前部、又は後部に連結する可動移送台5f,5rを有する苗移送台5を設け、苗搬送速度に連動してマット苗に所定量の薬剤を散布する薬剤散布装置32を可動移送台5f,5rに設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗移送台で搬送されるマット苗に薬剤を散布する薬剤散布装置を設けた移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、走行機体の前方から後部にマット苗を搬送する苗移送台に薬剤散布装置を設け、薬剤散布装置の散布量を苗移送台の苗移送速度に連動させることで、移植機上への苗供給と同時にマット苗への所定量の薬剤散布を行うようにして作業の効率化を図った移植機が知られている(特許文献1)。
【0003】
また、走行機体の側部に設けた苗移送台を、走行機体に支持される固定移送台と、該固定移送台の前後に連結する可動移送台とで構成し、固定移送台の上下方向に間隔を隔てて複数段配備することで、多段の予備苗載台として使用できるようにした移植機も知られている。
【0004】
【特許文献1】特開2008−5720号公報
【特許文献2】特開2007−282548号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の移植機は、マット苗に対する薬剤の散布量を一定にするために、苗移送台の苗搬送速度と薬剤散布装置の散布量を連動させる必要があるが、上述した特許文献1のものは、固定移送台に薬剤散布装置を設け、固定移送台上のマット苗の移送に基づいて散布装置を駆動させるものであるため、薬剤散布装置を設けない仕様に変更する際には、苗移送台の全体を機体から分離させて、苗移送台全体を交換するか、または、固定移送台と可動移送台を分離させ、固定移送台を交換する必要があり、仕様変更作業が困難であった。
【0006】
また、苗移送台を多段の予備苗載台の形態に姿勢変更する場合には固定移送台の上方に可動移送台を配置しようとすると、固定移送台と可動移送台との間に薬剤散布装置が位置するので、可動移送台の位置が高くなり、最上段の可動移送台から苗を取り出すのが困難であった。
【0007】
さらに、上述した特許文献2のもののように、固定移送台の前後に可動移送台を連結したものにおいて、特許文献1の移植機の如く薬剤散布装置を固定苗台に設けると、薬剤散布装置の位置が機外からの苗の供給位置からも、機上での苗取出し位置からも遠くなり、薬剤の散布量や残量の確認、及び薬剤散布装置への薬剤の投入が行い難くなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、走行機体の後部に植付作業機を備えると共に、側部に走行機体の前方から後部に亘ってマット苗を移送する苗移送台を設け、該苗移送台による苗搬送速度に連動してマット苗に所定量の薬剤を散布する薬剤散布装置を備えた移植機において、前記苗移送台は走行機体に支持された固定移送台と、該固定移送台の前部、又は後部に連結する可動移送台を有し、前記薬剤散布装置を前記可動移送台に設けたことを第一の特徴としている。
【0009】
また、前記苗移送台を前記固定移送台と二つの可動移送台とで構成し、該苗移送台の姿勢を、二つの可動移送台を固定移送台の前後に連結してマット苗を走行機体の前方から後部に移送する移送姿勢と、固定移送台の上下に複数段に配置した予備苗台姿勢とに姿勢変更可能に構成し、前記予備苗台姿勢では薬剤散布装置を設けた可動移送台を最上段に配置する構成としたことを第二の特徴とする。
【0010】
また、苗移送台の前記移送姿勢において、前記固定苗台の後部に連結する可動移送台に薬剤散布装置を設けたことを第三の特徴とする。
【0011】
さらに、苗移送台の前記移送姿勢において、前記固定苗台の前部に連結する可動移送台に薬剤散布装置を設けたことを第四の特徴とする。
【0012】
そして、薬剤散布装置を設けた移送台に等速搬送装置を備え、前記薬剤散布装置が等速搬送装置によって搬送されるマット苗に薬剤を散布することを第五の特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、薬剤散布装置を備えた可動移送台と備えない可動移送台を、固定移送台に選択連結だけで、苗移送台の搬送速度に連動した薬剤散布を行う移植機から、薬剤散布を行わず機外からのマット苗供給のみを行う移植機への仕様変更が容易に行える。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、苗移送台を多段の予備苗載台の形態に姿勢変更する際に、薬剤散布装置を設けた移送台が最上段に位置するので多段に配置した移送台の間隔を狭く構成することができ、最上段の移送台の高さが可及的に低く構成できるので、予備苗の取出しが容易になる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、薬剤散布装置が苗移送台からの苗取出し位置の近傍に配置されるため、苗移送装置から植付作業機に苗載台にマット苗を補給する際に薬剤の散布状態を確認しながら散布量を調節したり、薬剤の残量の確認等が容易に行える。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、薬剤散布装置が機外からのマット苗供給位置の近傍に配置されるため、機外の補助者が苗移送台にマット苗を載置する際に薬剤の残量の確認等が容易に行え、また、薬剤散布装置が走行機体の前方に突出した位置に配置されるため、機外の補助者が薬剤散布装置への薬剤補給を容易に行うことができる。
【0017】
請求項5に係る発明によれば、マット苗の移動速度を等速搬送装置の駆動速度で設定できるので薬剤散布装置の駆動を等速搬送装置の駆動速度に合わせて設定するだけで良く、比較的簡単な構成で均一な薬剤散布を行うことができるため、薬剤散布装置に係る構成を一つの可動移送台内で構成するのが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(第1実施形態)
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1、及び図3は、移植機である乗用型田植機1を示す側面図であって、この乗用型田植機1は、左右一対の前輪2及び後輪3に支持された走行機体4を有し、その左右側には、走行機体4の前方から後部に亘って延設される苗移送台5が配設されている。
【0019】
そして、走行機体4の前部には、ボンネット6で覆われるエンジンが搭載されると共に、ボンネット6の後方には、ステアリングホイール7、運転操作パネル8、及び主変速レバー9等を備えた操縦部10と、この操縦部10の床面を形成するステップ11、及び座席12を支持する機体カバー13が設けられている。尚、機体カバー13には、座席12後方の左右両側に、前記ステップ11より一段高い平坦な苗供給用ステップ14が形成されている。
【0020】
また、走行機体4の後部には、昇降リンク機構15を介して植付作業機16が昇降自在に連結されている。植付作業機16は、前高後低状に傾斜して設けた苗載せ台17と、該苗載せ台17から苗を掻取って植え付ける複数の植付杆18を備えた移植装置19と、この移植装置19の下方には、植付け田面を整地するフロート20等を設けているが、これらの基本的な構成は何れも従来通りであり詳細な説明を省略する。
【0021】
そして、ボンネット6の左右両側に形成されているフロントステップ21の後部下方には、走行機体4から外側方に延出させた前後一対の支柱22,22及び両支柱22,22を上部で連結する連結部材23からなる支持ステー24を立ち上げ、図4に示すように、前記支柱22,22から機体側方に支持パイプ25,25が延設され、該支持パイプ25,25で支枠26を介して固定移送台5mを支持している。図1に示すように該固定移送台5mにはその前後端部に可動移送台5f,5rを連結することにより、走行機体4の前方から後部に亘る苗移送台5が形成される。
【0022】
詳述すると、図2に示すように固定移送台5m、及び可動移送台5f,5rは左右一対の外枠27,27間に所定の前後間隔で転動ローラ28を取り付けたローラコンベアの形態を採用しており、固定移送台5の外枠27,27の上面の前後端部には連結ブラケット29,29,29,29が立設し、前側可動移送台5fの外枠27,27の後端部上面に設けたブラケット30,30、及び後側の可動移送台5rの前端部上面に設けたブラケット31,31と夫々連結することによって、全体として前高後低状に傾斜した移送姿勢となり、マット苗Mを載置すると転動ローラ28が苗の重量で回転し、下流である機体後方に苗を移送するように構成されている。
【0023】
そして、苗移送台5にはその搬送経路でマット苗Mに薬剤を施薬する薬剤散布装置32が設けられている。本実施形態の薬剤散布装置32は、顆粒状の紛粒体を散布する紛粒体散布装置からなり、苗移送装置5で搬送されるマット苗Mに対して殺菌剤等の薬剤を散布するように構成される。このようにすると、植付作業機16に薬剤散布装置を設ける場合のように、植付作業機16の構造の複雑化や重量の増加を回避できる。
具体的に説明すると、本実施形態の薬剤散布装置32はフレーム33,33、薬剤貯留部34、薬剤繰出部35、薬剤散布部36、及び制御部を備えて構成されている。
【0024】
フレーム33,33は後側可動移送台5rの両外枠27,27に夫々立設されており、その上端部間に薬剤貯留部34、薬剤繰出部35、及び薬剤散布部36が支持されている。薬剤貯留部34は薬剤を貯留するホッパ37とホッパ37の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体38とを備えており、ホッパ37に貯留した薬剤が薬剤繰出部35に供給される。
【0025】
薬剤繰出部35は、ホッパ37の下部開口に対向して配置される繰出ローラ39、及び回転ブラシ40、該繰出ローラ39及び回転ブラシ40を回転させる散布モータ(図示せず)を備えて構成されている。繰出ローラ39は、外周面に薬剤が入り込む溝を多数有しており、前記散布モータの回転に伴い、該溝にホッパ内の薬剤を入り込ませると共に、余分な薬剤を回転ブラシ40で掻き落とし、薬剤散布部36まで回転繰出しするように構成されている。
【0026】
薬剤散布部36は薬剤繰出部35から供給される薬剤を案内し散布する散布ガイド41と、左右のフレーム33,33間に架設され、マット苗Mを分草する分草体42とを備えて構成されており、分草体42がマット苗Mの葉部を前後に分草し、分草した根元に散布ガイド41により薬剤が案内される。また、散布位置は左右フレーム33,33の前後中央部に設定されており、左右フレーム33,33が薬剤の外部への飛散を防止している。
【0027】
本実施形態において後側可動移送台5rに対する薬剤散布装置32の取付位置は、マット苗Mの取り出しの容易性を考慮して決められている。具体的に説明すると、後側可動移送台5rに薬剤散布装置32を設けるにあたり、薬剤散布装置32の後方に、マット苗一枚分以上のマット苗載置長さが確保されるように取付位置を設定している。このようにすると、苗移送台5の搬送経路上に薬剤散布装置32を配置しても、マット苗Mの取り出しに際して薬剤散布装置32が邪魔になる可能性を低減できる。
【0028】
また、図2(b)に示すように後側可動移送台5rには、薬剤散布位置32にあるマット苗Mを強制的に等速搬送する等速搬送装置43が設けられている。この等速搬送装置43は、ベルトコンベアからなり、複数の搬送プーリ44,44,44,44を一体的に有する前後一対の搬送プーリ軸45,45と前後の搬送プーリ44,44,44,44間に巻回される搬送ベルト46,46と、後側の搬送プーリ軸45を回転させるコンベア駆動モータ47とを備えて構成される。このようにすると薬剤散布位置におけるマット苗Mの搬送速度が一定に保たれるので、マット苗Mの搬送速度の変化に起因する薬剤散布量のバラツキを抑制し、薬剤散布量の均等化を容易に図ることができる。
【0029】
さらに、後側苗移送台5rには、マット苗Mの位置を検出する複数の苗検知スイッチ(苗位置検出手段)SW1,SW2,SW3が設けられている。この苗検知スイッチSW1,SW2,SW3は接触式の検知スイッチであり、第一苗検知スイッチSW1は、等速搬送装置43の搬送始端位置におけるマット苗Mの存在を検出し、第二検知スイッチSW2は、薬剤散布位置におけるマット苗Mの存在を検出し、第三検知スイッチSW3は、後側可動移送台5rの後端部におけるマット苗Mの存在を検出するようにその位置を設定してある。
【0030】
そして、薬剤散布装置32の制御部には、散布モータ、メインスイッチ、散布量調節ダイヤル、コンベア駆動モータ47、及び苗検知スイッチSW1,SW2,SW3が接続されており、制御部は、メインスイッチ、苗検知スイッチSW1,SW2,SW3、及び散布量調節ダイヤルの入力に基づきコンベア駆動モータ47、及び散布モータの駆動制御を行う。
【0031】
マット苗Mの位置検出に基づく薬剤散布装置32及び等速搬送装置43の駆動制御パターンは、以下のように設定されている。第一検知スイッチSW1がONとなるとコンベア駆動モータ47を駆動させ、第二検知スイッチSW2がONの状態では、コンベア駆動モータ47と散布モータの両方を駆動させるように設定されている。第三検知スイッチSW1はコンベア駆動モータ47、及び散布モータの停止スイッチとして作用し、前記第一検知スイッチSW1、又は第二検知スイッチSW2がONの状態でも第三スイッチSW3がONの状態ではコンベア駆動モータ47、及び散布モータを停止させるように設定されている。そして、後側移送台5rにマット苗Mが存在していない場合は全ての苗検知スイッチSW1,SW2,SW3がOFFとなり、コンベア駆動モータ47、及び散布モータは共に駆動しない。
【0032】
上記構成により、固定移送台5m側からマット苗Mが搬送され、第一検知スイッチがONとなるとコンベア駆動モータ47が駆動し、マット苗Mの等速搬送が開始される。次にマット苗Mが薬剤散布位置に到達し第二スイッチSW2がONとなると散布モータが駆動し薬剤の散布が開始される。そして、マット苗Mが薬剤散布位置から離れ、第二スイッチSW2がOFFとなるとコンベア駆動モータ47、及び散布モータが停止する。この時、固定移送台5mから連続してマット苗Mが搬送されている場合には、第一検知スイッチSW1の苗検知によりコンベア駆動モータ47の駆動が継続され、マット苗Mの等速搬送が継続される。このようにしてマット苗Mの搬送、及び薬剤散布は連続的に継続されるが、マット苗Mが後側可動移送台5rの後端部に位置していることを第三スイッチSW3が検出すると、前記第一検知スイッチSW1、又は第二検知スイッチSW2がON状態であっても、これ以上マット苗Mを後方に搬送できない状態として、コンベア駆動モータ47、及び散布モータを停止させて、マット苗Mの等速搬送、及び薬剤散布を停止する。このようにすると、苗移送台5で搬送されるマット苗Mに対して確実な薬剤散布が可能になると共に、散布量のバラツキを抑制し、散布量の均等化を図ることができる。
【0033】
また、マット苗Mの搬送速度をベルトコンベアからなる等速搬送装置43の駆動速度で設定できるので薬剤散布装置32の駆動を等速搬送装置43の駆動速度に連動させた等速駆動をさせるだけで良く、薬剤散布装置32に係る構成を一つの可動移送台5r内で構成することができる。そして、固定移送台5mから薬剤散布装置32を設けた後側可動移送台5rを取り外し、薬剤散布装置32を設けない可動移送台5nに付け替えるだけで、図5 に示すような薬剤散布装置32を備えない移植機に簡単に仕様変更することができる。
【0034】
また、前側可動移送台5f、及び後側可動移送台5rは固定移送台5mの上下に間隔を隔てて多段に配置可能となっており、この状態では通常の多段の予備苗載台として使用可能となっている。
【0035】
詳述すると、可動移送台5f,5rの支枠26a,26bの側部には、平面視コ字状のブラケット48,48,48,48が固設されており、該ブラケット48には係止孔48aが穿設されており、該係止孔48aを前記支持ステー24に設けた連結ピン24aと係合させることで前側可動移送台5f、及び後側可動移送台5rを固定移送台5mの上下に間隔を隔てて多段に配置された予備苗載台姿勢となる。
【0036】
この予備苗載台姿勢において、固定移送台5mの上方に薬剤散布装置32を設けた後側可動移送台5rを配置し、固定移送台5mの下方に前側可動移送台5fを配置することにより、固定移送台5mと両可動移送台5f,5rとの間隔は、共に予備苗載台として使用する際のマット苗Mの茎葉高さよりも高ければ良いので最上段の可動移送台5rの苗載置面Frの高さLが可及的に低くなり、最上段の苗移送台5rからの予備苗の取り出しが容易になる。
【0037】
尚、図6において、符号49は各移送台5f,5m,5rの後端部、及び前端部からマット苗Mが落下するのを防止するストッパーであり、側面視でL字状の断面を有するプレート49aを各移送台5f,5m,5rの左右の外枠27,27に対して左右軸廻りで回動可能に横設することで構成されており、各移送台5f,5m,5rの前端部、及び後端部に設けられている。
【0038】
固定移送台5mの上下に可動移送台5f,5rを配置した前記予備苗載台姿勢では、図 6に実線で示すようにストッパー部49bを苗載置面Fr(転動ローラ28上端)から突出させることでマット苗Mが各移送台5f,5m,5rの後端部、又は前端部から落下することを防止する。また、前記移送姿勢において、少なくとも前側可動移送台5fの後端部、固定移送台5mの両端部、及び後側移送台5rの前端部のストッパー49を、仮想線で示すようにストッパー部49bが苗載置面(転動ローラ28上端)よりも下方に位置するように回動させた状態では苗移送台5の前部に載置したマット苗Mが延滞なく機体後部まで搬送される。
【0039】
(第2実施形態)
図7に示す移植機1は本発明の第2実施形態を示すものであり、薬剤散布装置32を前側可動移送台5fに設けたものである。この形態においては、苗移送台5の移送姿勢において、苗移送台5の前側位置で走行機体1の前端部から前方に突出した位置に薬剤散布装置32が位置するため、畦に走行機体1を向けて接近した状態では、マット苗Mを苗移送台5に載置する場合と同様、補助者による薬剤散布装置32への薬剤供給が容易になる。また、補助者がマット苗Mを苗移送台5に載置する際に薬剤散布装置32内の薬剤の残量確認を同時に行うことができる。
また、本実施形態において、苗移送台5を予備苗載台姿勢とする場合は、前側移送台5fを最上段に配置することとなる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第1実施形態の乗用型田植機の苗移送台を移送姿勢としたときの側面図。
【図2】(a)薬剤散布装置を設けない苗移送台の平面図。 (b)薬剤散布装置を設けた苗移送台の平面図。
【図3】第1実施形態の乗用田植機の苗移送台を予備苗載台姿勢としたときの側面図。
【図4】苗移送台を予備苗載台姿勢としたときの苗載置台支持構成を示す背面図。
【図5】薬剤散布装置を設けない乗用型田植機の側面図。
【図6】(a)ストッパーの構成を示す側面図。 (b)同上平面図。
【図7】第2実施形態の乗用型田植機の苗移送台を移送姿勢としたときの側面図。
【符号の説明】
【0041】
4 走行機体
5 苗移送台
5m 固定移送台
3f 前側可動移送台
3r 後側可動移送台
32 薬剤散布装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体の後部に植付作業機を備えると共に、側部に走行機体の前方から後部に亘ってマット苗を移送する苗移送台を設け、該苗移送台による苗搬送速度に連動してマット苗に所定量の薬剤を散布する薬剤散布装置を備えた移植機において、前記苗移送台は走行機体に支持された固定移送台と、該固定移送台の前部、又は後部に連結する可動移送台を有し、前記薬剤散布装置を前記可動移送台に設けたことを特徴とする移植機。
【請求項2】
前記苗移送台を前記固定移送台と二つの可動移送台とで構成し、該苗移送台の姿勢を、二つの可動移送台を固定移送台の前後に連結してマット苗を走行機体の前方から後部に移送する移送姿勢と、固定移送台の上下に複数段に配置した予備苗台姿勢とに姿勢変更可能に構成し、前記予備苗台姿勢では薬剤散布装置を設けた可動移送台を最上段に配置する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の移植機。
【請求項3】
苗移送台の前記移送姿勢において、前記固定苗台の後部に連結する可動移送台に薬剤散布装置を設けたことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の移植機。
【請求項4】
苗移送台の前記移送姿勢において、前記固定苗台の前部に連結する可動移送台に薬剤散布装置を設けたことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の移植機。
【請求項5】
薬剤散布装置を設けた移送台に等速搬送装置を備え、前記薬剤散布装置が等速搬送装置によって搬送されるマット苗に薬剤を散布することを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の移植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−232820(P2009−232820A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−86567(P2008−86567)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】