説明

自動車フラップまたは自動車ドアを制御するための装置および方法

【課題】自動車フラップまたは自動車ドアのための、簡単で信頼できる動きを保証する制御装置を提供し、自動車フラップまたは自動車ドアの制御方法のための簡単で信頼できる動きの検出および評価を保証すること。
【解決手段】本発明は、第1端部(3)が自動車フラップ(6)もしくは自動車ドアの一方および自動車フレーム(4)に旋回可能に連結され、第2端部(5)が自動車フラップ(6)もしくは自動車ドアの他方および自動車フレーム(4)に旋回可能に連結されているハウジング(2)と、前記ハウジング(2)に配置された駆動制御装置(8)と、加速度センサ(11)として形成された少なくとも1つのセンサとを備える、自動車フラップまたは自動車ドアを制御するための装置および方法に関する。簡単で信頼できる、移動ならびにこの移動の検出および評価が保証される上記の装置および方法は、加速度センサ(11)がハウジング(2)に配置され、加速度センサ(11)が自動車フラップ(6)または自動車ドアの加速度を検出することによってもたらされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載の自動車フラップまたは自動車ドアを制御するための装置に関する。本発明はまた、請求項25の前文に記載の自動車フラップまたは自動車ドアを制御するための方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、自動車フラップが自動車フレームに旋回可能に配置されている、自動車フラップを制御するための装置を開示している。自動車フレームには1つまたは複数のセンサが配置され、これらのセンサは、自動車フラップと自動車フレームの間にある物体を検出するために設けられ、これにより自動車フラップと自動車フレームの間にこれらの物体が挟み込まれることが回避される。とはいえ、1つまたは複数のセンサのこの配置による自動車フラップの絶対的な位置決定が不可能であるという欠点がある。
【0003】
さらに実務経験から、開き移動または閉じ移動の際の自動車フラップまたは自動車ドアの移動を検出し、その測定結果が自動車フラップまたは自動車ドアの移動を制御するために評価されるセンサを、自動車の自動車フラップまたは自動車ドアに取り付けることが知られている。とはいえ、これには、センサを個々の構成部分として自動車の自動車フラップまたは自動車ドアの可動部分に設置しなければならないという欠点がある。これによって、例えば自動車フラップ中に配置しなければならず、したがって自動車フラップから車体中に導かなければならないという欠点がある、費用のかかる複雑なケーブル配線が必要になる。自動車フラップを旋回させる際に、自動車フラップと自動車フレームの間に隙間が生じ、この隙間を通ってケーブル配線を橋渡ししなければならず、したがって使用されるワイアハーネスは外側へ導かれ、そのため障害を受けやすくなる。さらに、センサを限定された位置に配置しなければならないという欠点がある。
【0004】
特許文献2は、自動車の後部フラップ用の操作システムを開示しており、この場合、後部フラップの開き移動を支援するガス圧ばねが、その第1端部においては自動車用後部フラップに旋回可能に、その第2端部においては自動車車体に旋回可能に配置されている。ガス圧ばねのシリンダまたは後部フラップは、ロープ機構を介して、自動車車体に配置された駆動機構に連結されており、その際、シリンダは、駆動機構を介して駆動されるロープ機構によって、ガス圧ばねが緊張して後部フラップの閉じ移動が開始されるように変位可能である。ガス圧ばねの固定点においてセンサが自動車車体に配置され、センサは回転式電位差計として構成されており、後部フラップの開き角に関連づけられた電気信号を、やはり自動車車体に配置された制御機構に伝送する。比較ユニットによって、センサから伝送される信号の経時的経過から、後部フラップの角速度に比例する量が求められ、偏移の際に基準速度との比較によって、障害物が後部フラップの動きを阻害しているかどうかを確認することができる。それに応じて阻害がある場合には、後部フラップの開き移動または閉じ移動の駆動を調整または反転することができる。
【0005】
特許文献3は、建造物における観音開き窓、採光ドーム、または煙出しフラップのモータによる移動のための装置を開示している。この装置は、それぞれ電気モータによって駆動される多くの調整機構を含んでいる。これらの調整機構はそれぞれ、一端部で採光ドームのフレーム要素と結合された移動可能なスピンドルを含む。電気モータの作動によってスピンドルは調整機構のそれぞれのハウジング中に駆動可能に移動可能であり、これによって採光ドームの開き移動または閉じ移動が開始する。電気モータはそれぞれ送信器を有しており、この送信器は電気モータの回転数を測定し、それを建造物に固定して配置された中央制御装置に転送し、中央制御装置は、調整素子に様々な異なる負荷がかかる場合でも一様な開き移動を保証するために、伝送されたデータから一方では採光ドームの現在の開き角を計算し、他方では制御信号を電気モータに送る。
【0006】
特許文献4は、自動車の後部フラップ用の駆動機構を開示しており、この場合、一方では後部フラップの開き移動が、その端部で後部フラップおよび自動車車体に旋回可能に配置されたガス圧ばねを介して駆動され、他方では車体に固定して配置されたモータによって駆動される車体に固定して配置された調整装置を有し、この調整装置は後部フラップに旋回可能に蝶番で留めたハンドルを介して後部フラップと連結されている。モータによって駆動されるハンドルの旋回移動により、後部フラップの開き移動および閉じ移動を開始し制御することができる。調整装置のモータにはセンサ素子が設けられ、このセンサ素子はモータの回転を測定し、それによって後部フラップの開き速度および開き加速度を間接的に決定することができ、これによって後部フラップの相対的位置決定が可能になる。後部フラップのおよそ下端部の高さの所で、車体にさらなるセンサ素子が配置され、このセンサ素子によって、後部フラップが閉位置にあるかどうかを検知することができ、これによって後部フラップの絶対的位置決定のために基準位置が提供される。
【特許文献1】DE19829731A1
【特許文献2】DE10119340A1
【特許文献3】DE4041087A1
【特許文献4】EP1614846A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、上記の種類の自動車の自動車フラップまたは自動車ドア用の、簡単で信頼できる動きを保証する制御装置を提供し、上記の種類の自動車の自動車フラップまたは自動車ドアの制御方法のための簡単で信頼できる動きの検出および評価を保証することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、本発明による、請求項1に記載の特徴を有する自動車フラップまたは自動車ドアの制御のための冒頭に述べた装置、および請求項25に記載の特徴を有する上記の種類の方法によって解決される。
【0009】
自動車フラップまたは自動車ドアについては、移動中の加速度の大きさおよび方向は、移動全体にわたって大きさおよび/または方向が単調かつ定常的に変化することが明らかになっており、したがって本方法ならびに本装置の利点は、自動車フラップまたは自動車ドアの移動の各段階を検出された加速度によって明白に認識し特徴付けることができるという点に見るべきである。したがって、加速度センサによる自動車フラップまたは自動車ドアの加速度の検出から出発して、自動車フラップまたは自動車ドアの動きを追跡し、後続接続された駆動部制御機構を介して自動車フラップまたは自動車ドアの駆動を全移動範囲にわたって制御することができる。
【0010】
自動車フラップまたは自動車ドアの代わりにハウジングに加速度センサを配置すると、それによってセンサが車体に近い部分に設けられ、センサの費用のかかるケーブル配線が避けられるので、有利である。さらに、ハウジング中に配置された駆動部制御機構およびセンサに共通のケーブル配線が提供され、したがって自動車フラップまたは自動車ドアを制御するための装置のケーブル配線費用が有利に低減される。さらに、加速度センサと駆動部制御機構の統合された構造によって、コンパクトな構造が達成される。
【0011】
さらに、加速度センサが、ハウジング上の、自動車フラップまたは自動車ドアの移動の際に、特にはっきりした特徴的な移動、ならびに大きさおよび方向が容易に検出可能な加速度を受ける場所に配置され、したがって自動車フラップまたは自動車ドアの移動がうまく検出でき、駆動が簡単に調節的に制御に影響を与えることができるという利点がある。
【0012】
さらなる利点は、第1センサ用の基準を示す第2センサを省略できるので、単一のセンサによって自動車フラップまたは自動車ドアの移動を全移動範囲にわたって検出し、移動の駆動を制御することが可能であるという点に見るべきである。これによって、最低の費用で自動車フラップまたは自動車ドアのための機能的な制御が提供される。
【0013】
自動車フラップの開き移動および閉じ移動は、駆動制御機構によって引き起こされる。とはいえ、自動車フラップのこの旋回速度は人々を満足させない、すなわちこれらの人々は自動車フラップが駆動機構によってさらに速く開閉することを望んでいることがあり得る。そこで自動車フラップの旋回移動を増強しようとする場合、人は自動車フラップを強く押すことによってこれを起させようとする。この旋回移動の増強は、加速度センサによって追加の加速度として判定される。加速度センサがそう判定するとすぐ、駆動機構を介して、駆動部が出力の増強によって自動車フラップの移動をさらに支援することが通知される。これによって、自動車フラップのための閉じ移動もしくは開き移動の増強が達成される。
【0014】
自動車フラップの開き移動または閉じ移動の減速も達成可能であり、この場合、人は自動車フラップを制動し、これによって加速度センサは制動すなわち負の加速度を確認することは自明である。次いで駆動機構は自動車フラップの移動速度を低減するよう指示される。
【0015】
センサをハウジング上に形成することによって、さらに、例えば自動車バッテリの故障または修理目的の取外しによる駆動機構の電圧供給中止の後に、フラップ位置が加速度センサによって確実に信頼をもって求められることが達成される。自動車フラップが電圧中止中に変位した場合でも、電圧中止の後にフラップ位置が加速度センサによって確実に信頼をもって決定される。
【0016】
移動経過中における障害は、本来の所定の移動方向とは逆向きの自動車フラップまたは自動車ドアの加速度に相当する。実際、自動車フラップまたは自動車ドアに作用する加速度は直接に、特に2つまたはそれ以上のセンサの測定量の差を形成するという回り道を経ずに、必要ではなく、また加速度は調節変数として、差の形成に必要な費用のかかる計算用電子機器の介在なしに検出されるので、自動車フラップまたは自動車ドアの移動経過中における障害が非常に迅速に認識されるという、さらなる利点が生じる。
【0017】
さらに、障害の際に、自動車フラップまたは自動車ドアの駆動を例えば停止させまたは部分的に反転させるために、検出された加速度が、特に検出された加速度の、自動車フラップまたは自動車ドアの障害のない移動に対応する目標値からの偏差が、自動車フラップまたは自動車ドアの移動障害の種類に合った停止点を提供するという利点がある。例えば使用者の手が挟まれた場合など、物体に自動車フラップまたは自動車ドアが突き当たることによって、別の容易に検出可能な加速度の偏差が、自動車フラップまたは自動車ドアの移動における可撓性物体のゆっくりした挟み込みとして提供される。
【0018】
実際の加速度は有利には簡単に検出可能な測定量であり、そのために小型の構造で性能の高い確実に動作するセンサが割安で使用できる。
【0019】
それぞれのセンサが、検出された加速度の大きさの値を、場合によっては方向の値をも出力信号として供給し、単に傾斜センサとして使用されるのではない限り、熱力学的原理に基づいて、または移動質量の原理によって動作するセンサを設けることが好ましい。
【0020】
熱力学的原理に基づくセンサは、温度差によって駆動されるガス流を密閉された体積中に設け、このガス流は、加速度が作用する場合には平衡状態から外れ、それが、例えば熱電対によって電流強度または抵抗の変化として電子的に容易に検出可能である。
【0021】
移動質量の原理によって動作するセンサは、密閉された体積中でばねのように曲り可能な大抵は平坦な要素を有し、この要素が加速度の作用によって曲げられる。この曲りを、例えばキャパシタンスの変化として、または周波数変化として読み取り検出することができる。
【0022】
自動車フラップまたは自動車ドアの移動を制御するための方法では、自動車フラップまたは自動車ドアの加速度が、ハウジングに配置された少なくとも1つの加速度センサによって、例えば上記の動作方式のセンサによって検出されるようになっている。
【0023】
検出された加速度の評価は、本方法によれば、有利には、目標値との比較が実施されるようになされる。この場合、検出された実際の加速度の目標値からの偏差が、自動車フラップまたは自動車ドアの移動経過中における障害を示す。この種の評価は、簡単に実施でき、自動車フラップまたは自動車ドアが固定された再現可能な軌道上を移動するという実際によくある場合に適している。自動車フラップまたは自動車ドアが良好とみなされる固定した軌道上で受け、したがって自動車フラップまたは自動車ドアの理想的な移動を特徴付けるこのような加速度が、目標値に相当することが好ましい。
【0024】
本方法では、検出された加速度の目標値からの偏差が求められようになっていることが好ましい。
【0025】
本方法では、比較が駆動制御機構において実施されることが好ましい。そのために、目標値は、駆動制御機構に組み込まれたデータ記憶装置に、例えば自動車フラップまたは自動車ドアの製造および調節の際に調節可能なデータとして、入力されている。検出された加速度の目標値との比較を実施するために、駆動制御機構は好都合には、少なくとも検出された加速度の目標値との定性的比較を実施する評価ユニットを含んでいる。
【0026】
本方法では、検出された加速度の目標値からの偏差が定量的に求められるようになっていることが好ましい。したがって、自動車フラップまたは自動車ドアの移動経過の障害の場合に、障害の種類および程度に関する情報が得られ、したがって障害を場合によっては突き止め除去することができるのが有利である。
【0027】
本方法ではさらに、求められた偏差に応じて制御信号が生成され、この制御信号が自動車フラップまたは自動車ドアの移動を調節するようになっていることが好ましい。
【0028】
本方法ではさらに、しきい値が予め設定され、検出された加速度がしきい値を超過した場合に駆動制御機構が制御信号を駆動部に伝送するようになっていることが好ましい。その際、しきい値は特に、検出された加速度の目標値からの最小の偏差でも自動車フラップまたは自動車ドアの駆動が遮断されるのを防止するという課題を有する。この種の最小偏差は、自動車フラップまたは自動車ドアの操作の際に、例えば摩耗の際に、または経年変化によって現れる。
【0029】
障害が認識された場合にシステムが送り出す制御信号は、例えば音響警報および/または光警報であり、これらの警報は自動車フラップまたは自動車ドアの使用者に危険の可能性を警告し、あるいは一般的に障害の存在を指摘する。その代わりに、またはそれに加えて、この制御信号は、自動車フラップまたは自動車ドアの駆動部の停止を引き起こす。制御信号が、駆動部の停止を引き起こし、次いで、例えば可能性のある手の挟み込みを障害として打ち消すために、自動車フラップまたは自動車ドアを短時間逆方向に動かすように作用することが好ましい。
【0030】
本方法では、検出された加速度が加速度センサによって、さらなる処理なしに直接に評価される場合に有利である。したがって、自動車フラップまたは自動車ドアの移動を制御するためのシステムの場合に、検出された加速度を、中間ステップなしで最も速やかに駆動制御機構にとって使用可能にすることができる。この種の直接評価は、特に、検出された加速度に対する障害の影響の大きさ、例えば移動の際の自動車フラップもしくは自動車ドアの機械装置もしくは駆動部のがたつきもしくはひっかかり、車体の振動、または車体の傾斜が排除され、あるいは少なくとも駆動制御にとって些細な程度にまで削減される場合に可能である。
【0031】
駆動制御に対する上記の障害の影響を確実に締め出すことができるように、本方法では、検出された加速度がまず修正されてから続いて評価されるようにするのが好都合である。
【0032】
その場合、自動車フラップまたは自動車ドアの移動を制御するための方法を、以下に例として記載するステップが、センサによって、および/または駆動制御機構によって実施可能であるように設計するのが有利である。
【0033】
上に例として挙げた、熱力学的原理または移動質量の原理によって動作する加速度センサなどのセンサは、一般に加速度を直接に検出せず、加速度に依存する測定量を検出し、この測定量がこの方法の後続ステップにおいて加速度の値に関連づけられる。つまり、熱力学的原理によって動作する上記のセンサは、例えば抵抗や熱電流などの電気的な量を測定する。同じく、移動質量の原理によって動作する上述のセンサは、キャパシタンスまたは周波数を直接検出し、その結果、検出された測定量は続いて対応する加速度の値に関連づけられる。したがって、様々なセンサ、特に様々な形式のセンサによって検出された測定量の比較可能性を保証するために、検出された測定量をそれぞれ対応する加速度に関連づけるのが好都合である。
【0034】
したがって、本装置は、検出された測定量の加速度への関連づけを実施可能にするセンサを含むことが好ましい。その代替策では、検出された測定量の加速度への関連づけを駆動制御機構に実施させるようになっている。
【0035】
センサについては、それぞれのセンサに標準条件、特に標準温度が関連づけられること、および加速度が測定条件下で、特にある測定温度の下で検出されることが知られている。特に、標準条件から外れた様々な条件の下で検出された測定値は、条件付きでしか比較可能でない。様々な条件の下で検出された加速度の比較可能性に関して、特に検出された加速度と、理想的な移動経過を特徴付ける所定の目標値との比較の枠内で、本方法は、測定条件の下で、特に測定温度の下で検出された加速度に、標準条件の下、特に標準温度の下での対応する加速度が関連づけられるようにすることが好ましい。
【0036】
そのためには、加速度センサの測定条件、特に測定温度も共に検出されることが好ましい。測定条件の下で、特に測定温度の下で検出された加速度のこの種の関連づけは、簡単な構造の安価な加速度センサでは、例えば駆動制御機構によって実施可能である。その代替策では、センサによる関連づけを実施させるようにすることができる。
【0037】
本方法では、その時間および場所に依存する寄与分が自動車フラップまたは自動車ドアの移動の場合に生ずる加速度に重畳され、したがって検出された加速度の評価を歪曲する可能性がある重力加速度が検出される場合に、さらに好都合である。検出された加速度に対する重力加速度の寄与分はさらに、例えば自動車が傾斜した平面上または歩道の縁石上にある場合、垂直に対する自動車の車体の向きにも依存する。したがって、本方法ではさらに、検出された加速度が追加的に検出された重力加速度の寄与分だけ修正されるようにするのが好都合である。
【0038】
これに対応して、本方法では、重力加速度が検出されるようになっている。重力加速度の検出は、自動車フラップまたは自動車ドアの移動とは無関係に、好都合には、自動車フラップまたは自動車ドアの移動が始まる直前の時点、すなわち自動車フラップまたは自動車ドアの移動の前に、したがって自動車フラップまたは自動車ドアの移動から時間的に分離して行われるはずである。その代替策では、転覆センサやクラッシュセンサなど車体に組み込まれたセンサによって加速度が検出され、駆動制御機構に伝送されるようになされる。さらに別の代替策では、自動車フラップまたは自動車ドアの移動中にも重力加速度を検出するための固有の車体に固定したセンサを設けることができる。最後の2つの場合には、加速度センサとは独立した、特に加速度センサから構造的に分離して形成されたセンサによって、重力加速度の寄与分が検出される。
【0039】
検出された加速度の重力加速度の寄与分だけの修正が、センサによって確かに原則的に実施可能であることが好ましく、その際、センサはもちろん検出された加速度と重力加速度の寄与を2つの別々の出力信号として提供し、重力加速度の寄与に関する修正は駆動制御機構によって実施される。
【0040】
特に、検出された加速度を評価するために、移動の際に機械装置のがたつきに基づく寄与分を抑えるために、フィルタ・パラメータが設けられ、その際、本方法では、検出された加速度がフィルタ・パラメータと比較され、検出された加速度がフィルタ・パラメータより小さい場合には評価されないようになっていることが好ましい。
【0041】
そのために、本方法では、検出された加速度がフィルタ・パラメータと比較され、その際、検出された加速度がフィルタ・パラメータより小さい場合は評価されないようになっている。
【0042】
そのために、本装置では、センサに好ましくは調節可能なフィルタ・パラメータが関連づけられるようになっている。フィルタ・パラメータと検出された加速度の比較の実施は、好ましくはセンサによって、その代替策では駆動制御機構によって実施可能である。
【0043】
さらに、本方法では、検出された加速度がデジタル化され、その結果、検出された加速度の値が最終的に複数個だけ存在し、検出された加速度が、同様に1つの最終的な値のセットだけを表す目標値と特に簡単に比較できるようになっていることが好ましい。
【0044】
これに対応して、本装置では、検出された加速度のデジタル化がセンサによって実施可能であるようになっている。その代替策では、デジタル化を駆動制御機構によって実施することができる。
【発明の効果】
【0045】
先に例によって説明した修正ステップは、例えばマイクロプロセッサを含む対応する設計のセンサの場合、センサ自体によって実施することができる。これは、駆動制御機構がこの課題を免除されるという利点を提供し、これは特に性能の限られた旧式の駆動制御機構では好都合であることが判明している。したがって、対応する性能の良いセンサによって特に旧式のモデルの性能を増強することができる。
【0046】
他方、上記の修正ステップを実施しないセンサは、より安価で、障害の影響をより受けにくい。そのために、駆動制御機構を、上記の修正ステップを実施できるように設計すべきである。
【0047】
検出された加速度の修正における上記のステップは、特に電子的な方法で実施可能である。したがって、加速度センサが電子的出力信号を提供する場合に好都合である。
【0048】
本装置ならびに本方法は、自動車フラップまたは自動車ドアに使用できるだけでなく、窓、蓋、泥よけなど自動車中にあるすべての駆動システムに使用できることは自明である。
【0049】
本発明のさらなる利点および特徴は、従属請求項ならびに2つの例示的実施形態の説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
本発明を、図面を参照し2つの例示的実施形態に則してより詳細に説明し解説する。
【0051】
図1〜4には、自動車フラップを制御するための本発明による装置1の好ましい例示的実施形態が示されており、ここで、ハウジング2は第1端部3によって自動車フレーム4に旋回可能に、また第2端部5によって自動車フラップ6に旋回可能に配置されている。ハウジング2と自動車フレーム4および自動車フラップ6の旋回可能な結合は、それぞれボール・ベアリング7によって提供され、その際、例えば、ハウジング2の第1端部3および第2端部5にそれぞれ、自動車フレーム4および自動車フラップ6に配置されたボール・ピン用のボール・カップが設けられている。ボール・ピンは、自動車フラップ6の旋回移動中に各位置においてハウジング2を通じた連結が保証されるように、ボール・カップ中に回転可能に支承されている。
【0052】
またハウジング2の第1端部3および第2端部にボール・ピンを、自動車フレームおよび自動車フラップ6にボール・カップを配置できることは自明である。
【0053】
ハウジング2は中空シリンダとして形成され、開き方向ならびに閉じ方向への自動車フラップ6の旋回移動を引き起こすために、中空シリンダ中に駆動制御機構8が設けられる。駆動制御機構8は、電気モータとして形成された駆動部9を含み、駆動部9はスピンドル10に結合され、電気モータ9によって与えられる回転がスピンドル10に伝達される。スピンドル10は、電気モータ9がスピンドル10を回転させるとき装置1のためのスピンドル10の有効長が変化し、その際、スピンドル10がスピンドル・ナットによって引っ張られるように、スピンドル・ナット中に回転可能に支承される。スピンドル10の有効長が伸長する場合、装置1の長さが伸長し、自動車フラップ6は開き方向に旋回する。反対に、スピンドル10の有効長が短縮する場合には、装置1もまた短縮し、自動車フラップ6は閉じ方向に旋回する。
【0054】
電気モータ9は2つの回転方向を有し、それにより自動車フラップ6は駆動制御機構9によって開き方向にも閉じ方向にも動作可能である。これにより、例えば自動車フレーム4と自動車フラップ6との間に手または物体が挟み込まれた場合に、自動車フラップ6の旋回移動を駆動制御機構8によって反転させ、さらに挟み込まれるのを回避することができる。
【0055】
中空シリンダとして形成されたハウジング2には、加速度センサ11として形成されたセンサが配置されている。加速度センサ11は駆動制御機構8に結合されており、その際、加速度センサ11は台板12上に配置され、台板12は駆動制御機構8に連結されており、したがって加速度センサ11によって求められたデータを駆動制御機構8に伝送することができる。
【0056】
台板12は2つの保持要素13によってハウジング2に取り付けられ、保持要素13は台板12中の対応する孔に通されている。保持要素13によって例えば振動などが減衰され、台板12およびそこに配置された電子機器に伝達されないように、保持要素13が軽い可撓性を有するようにすることができる。この電子機器は、加速度センサ11を振動に対して、また静電防止のために保護するために、例えば保護配線を含む。
【0057】
台板12の駆動制御機構8とは逆の側に、2つのスペーサ要素14が設けられ、これらは台板の円形断面にわたってそれぞれ180度の角度で互いに相対して配置されている。スペーサ要素14は、台板12のための減衰作用を支援する。
【0058】
台板12にはワイアハーネス15が配置され、このワイアハーネス15は複数の電気ケーブル16をハウジング2から外方へ導き、したがってケーブル16を例えば自動車バッテリなどの電流源に接続することができる。
【0059】
ケーブル16は、駆動制御機構8、電気モータ9、および加速度センサ11、ならびに保護配線のための電流供給部を含む。加速度センサ11がハウジング2に配置され、それによって自動車フラップ6を制御するための装置1の電気および電子構成部分のための簡単で軽装備のケーブル配線がもたらされるという利点が、明白に見てとれる。
【0060】
台板12とワイアハーネス15は、差込み接続またははんだ付け接続によって互いに接続される。ハウジング2はケーブル16を通すための開口部17を有する。開口部17は、ハウジング2の壁18がハウジング2から垂直に延びるようになっており、その結果、壁18を貫いて外側に向う小さな垂直の中空シリンダが得られる。ワイアハーネス15の個々のケーブル16は、壁18を貫通して形成された開口部17を通して外部へ導かれ、リング19によって一緒に保持される。
【0061】
壁18は、ワイアハーネス15のさらなる案内が車体の幾何形状に基づいて予め与えられるのに応じて、ハウジング2に対してそれぞれ別の角度を有することもできることは自明である。
【0062】
図1〜4に基づき、本発明による方法は下記のように機能する。
【0063】
自動車フラップ6を旋回させる際に、加速度センサ11によって測定データが取り込まれる。加速度センサ11は、例えば重力センサ、熱電対、ガス技術に基づくセンサなどの構造形式に応じて、対応するデータを検出する。この場合、加速度センサ11が自動車フラップの加速度を検出するように、データは一義的に自動車フラップ6の加速度に関連づけられる。
【0064】
加速度センサ11の測定データによって信号が出され、この信号は3つの空間方向すべてによって決定されるので、加速度センサ11の絶対位置決定が与えられる。決定された開始データおよび自動車フラップ6の旋回移動のための目標値との比較を通じて、開始データおよび目標値と測定データの対応する比較により、自動車フラップ6の絶対位置決定が与えられる。
【0065】
加速度センサ11によって、1つまたは2つの空間方向だけの測定または評価も可能であり、これはそれぞれ所望の用途に応じた向きになることは自明である。したがって例えば、装置1と自動車フラップ6は1つの平面内だけで旋回し、その結果、自動車フラップの絶対位置決定が2つの座標によって与えられるようにすることができる。
【0066】
とはいえ大部分の用途では、例えば装置1がボール・ベアリング7によって自動車フレーム4および自動車フラップ6に旋回可能に配置されている場合には、装置1は、3つの空間方向に旋回する。こうした場合には、絶対位置決定のために3つの空間方向のすべてが必要となる。
【0067】
加速度センサ11によって検出された測定データは、出力信号として駆動制御機構8に渡され、そこで評価される。測定データの評価は、評価されたデータがさらに処理され、すなわち測定データが例えば対応する電圧、電流、周波数などに関連づけられ、それが駆動制御機構8によって電気的または電子的にさらに処理できるように行われる。
【0068】
測定データの評価および変換が加速度センサ11によって実施できることは自明である。
【0069】
自動車フラップ6の旋回移動中、装置1および駆動制御機構は所定の旋回軌道上を動かされる。この移動に、駆動制御機構8のデータ記憶装置に記憶された一定の目標値が対応する。自動車フラップ6の理想的な旋回軌道を保証するために、自動車フラップ6の旋回移動中に、加速度センサ11は永続的に測定データを求め、この測定データが駆動制御機構8に伝送され、駆動制御機構8の評価ユニットによって目標値と比較される。
【0070】
ここで、加速度センサ11によって求められた測定データの目標値からの偏差が得られると、偏差の種類によって駆動制御機構8はこれにどのように反応するかを決定する。加速度センサ11によって、例えば、例えば自動車フレーム4と自動車フラップ6との間に物体が挟まれていることによる、減少する加速度が確認された場合、この減少が駆動制御機構8によって検出され、その際、駆動制御機構8はこのデータを電気信号または電子信号に変換し、この信号を電気モータ9に伝送し、したがって電気モータ9は自動車フラップ6の旋回移動を調節または反転する。それによって、物体のさらなる挟み込みが回避され、電気モータ9による自動車フラップ6の旋回移動の反転によって物体が解放される。
【0071】
例えば使用者が自動車フラップを軽く揺するなど、目標値からの非常に小さな偏差が自動車フラップの旋回移動の停止をもたらすのを避けるために、目標値にさらなるフィルタ・パラメータを関連づけることができることは自明である。
【0072】
本発明を、自動車フラップが自動車フレームに旋回可能に配置されている例示的実施形態について説明した。この制御用装置は、自動車ドア、窓、または別の構成部分に対して旋回される任意の各構成部分にも使用できることは自明である。
【0073】
さらに、加速度センサによって、例えば重力加速度などさらなる測定データも取り込むことができ、その際、自動車ドアの測定された加速度が評価の際に駆動制御機構またはセンサによって重力加速度の値だけ修正されることは自明である。そのために、さらなるセンサを設けることもできる。すなわち、重力加速度を測定するさらなるセンサを特に設けることができ、このセンサは、例えば車体に固定された構成部分に、例えば自動車フレームに配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】自動車フラップが閉じている本発明による装置の好ましい例示的実施形態の概略図である。
【図2】自動車フラップが開いている図1の装置を示す図である。
【図3】図1の本発明による装置の拡大詳細図である。
【図4】図3の本発明による装置の断面図である。
【符号の説明】
【0075】
1 本発明による装置
2 ハウジング
3 第1端部
4 自動車フレーム
5 第2端部
6 自動車フラップ
7 ボール・ベアリング
8 駆動制御機構
9 駆動部、電気モータ
10 スピンドル
11 加速度センサ
12 台板
13 保持要素
14 スペーサ要素
15 ワイアハーネス
16 電気ケーブル
17 開口部
18 壁
19 リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部(3)が自動車フラップ(6)もしくは自動車ドアの一方および自動車フレーム(4)に旋回可能に連結され、第2端部(5)が自動車フラップ(6)もしくは自動車ドアの他方および自動車フレーム(4)に旋回可能に連結されているハウジング(2)と、
前記ハウジングに固定して配置された駆動装置(9)と、
前記駆動装置(9)を制御するための駆動制御機構(8)と、
自動車フラップ(6)または自動車ドアの位置を検出するための少なくとも1つのセンサ(11)と
を備える、自動車フラップまたは自動車ドアを制御するための装置であって、
前記駆動制御機構(8)がハウジングに固定して配置されていること、
前記センサ(11)が加速度センサ(11)として形成されていること、および
前記加速度センサ(11)が好ましくは自動車フレームに対して可動な部分に配置されていること
を特徴とする装置。
【請求項2】
前記加速度センサ(11)がハウジングに固定して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
制御される自動車フラップ(6)または自動車ドアが、前記駆動装置(9)によって開き方向および閉じ方向に駆動可能に移動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記駆動装置(9)が電気モータとして形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの加速度センサ(11)が電子出力信号を供給することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
検出された加速度の電子信号への変換が前記少なくとも1つの加速度センサ(11)によって実施可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの加速度センサ(11)がデジタル化された出力信号を供給することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
検出された加速度のデジタル信号への変換が前記駆動制御機構(8)によって実施可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの加速度センサ(11)が、熱力学的原理によって動作するセンサとして形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの加速度センサ(11)が、移動質量の原理によって動作するセンサとして形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの加速度センサ(11)によって、重力加速度の寄与分が重畳された自動車フラップ(6)または自動車ドアの実際の加速度に明白に関連づけられた加速度が検出可能であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの加速度センサ(11)によって、検出された加速度に対する重力加速度の寄与分が、自動車フラップ(6)または自動車ドアの移動とは無関係に検出可能であることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
さらなる加速度センサを含み、自動車フラップ(6)または自動車ドアの加速度に重畳された重力加速度の寄与分が前記さらなる加速度センサによって検出可能である請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記さらなる加速度センサが、自動車フレームに付加された車体部分に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記さらなる加速度センサが転覆センサとして形成されていることを特徴とする請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
加速度センサ(11)の測定条件、特に測定温度が前記加速度センサ(11)によって検出可能であることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
加速度センサ(11)の測定条件、特に測定温度がさらなる加速度センサによって検出可能であることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
加速度センサ(11)がデータを前記駆動制御機構8に伝送するように形成されていることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
加速度センサ(11)がデータを処理するように、特に測定データを所定のフィルタ値と比較するように形成されていることを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
駆動制御機構(8)がデータを処理するように、特に測定データを所定のフィルタ値と比較するように形成されていることを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
データ記憶装置が前記駆動制御機構(8)に付加されていること、および前記データ記憶装置が、自動車フラップ(6)または自動車ドアの有利な移動の場合の加速度に対応する調整可能な目標値を格納することを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
駆動制御機構(8)が評価ユニットを含むこと、および前記評価ユニットが検出された加速度を目標値と比較することを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
駆動制御機構(8)が調節装置を含み、前記調節装置が前記加速度センサ(11)の測定値に応じて自動車フラップ(6)または自動車ドアの開き移動または閉じ移動を調節することを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
請求項1から23のいずれか一項に記載の自動車フラップを制御するための装置を含む自動車フラップ構成。
【請求項25】
開き移動および閉じ移動が、駆動部制御機構(8)によって制御され、
センサ素子(11)が、自動車フラップ(6)の位置または移動に関連づけられた測定値を求め、測定または計算されたデータを前記駆動部制御機構(8)に伝送する、
自動車フラップ(6)の開き移動および閉じ移動を制御するための方法において、
前記センサ素子(11)が自動車フラップ(6)の開き移動および閉じ移動の場合に共に移動すること、および
前記センサ素子(11)が前記共移動の加速度を測定すること
を特徴とする方法。
【請求項26】
前記センサ素子(11)が、測定された加速度に重畳された重力加速度の成分を自動車フラップ(6)の移動とは無関係に決定することを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記センサ素子(11)が、重力加速度の成分を自動車フラップ(6)の開き移動または閉じ移動の直前に決定することを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
さらなるセンサが、前記センサ素子(11)によって測定された加速度に重畳された重力加速度の成分を前記センサ(11)とは無関係に決定することを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項29】
重力加速度の成分が重畳された検出された加速度に、重力加速度の重畳された成分が取り除かれた加速度が関連づけられることを特徴とする請求項26から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
少なくとも1つのセンサ素子(11)に標準条件、特に標準温度が関連づけられること、加速度が測定条件の下で、特に測定温度の下で検出されること、および前記測定条件の下で検出された加速度に、標準条件の下で対応する加速度が関連づけられることを特徴とする請求項25から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
検出された加速度がフィルタ・パラメータと比較されること、および前記加速度がフィルタ・パラメータより小さい場合には前記加速度は評価されないことを特徴とする請求項25から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
検出された加速度がデジタル化されることを特徴とする請求項25から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
駆動部制御機構(8)が自動車フラップ(6)の開き移動および閉じ移動を、センサ素子(11)によって伝送されたデータに応じて調節することを特徴とする請求項25から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
センサ素子(11)によって伝送されたデータが、自動車フラップ(6)の理想的な移動に関連づけられている記憶されたデータと比較されることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
自動車フラップ(6)の理想的な移動に関連づけられたデータが、駆動部制御機構(8)の自動車への組み込みの直後に記憶されることを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
駆動部制御機構(8)が、センサ素子(11)によって伝送されたデータが記憶されたデータから偏移した場合に、光信号および/または音響信号を出すことを特徴とする請求項34または35に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−14130(P2008−14130A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−174854(P2007−174854)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(307026525)エドゥシャ アーゲー (5)
【Fターム(参考)】