説明

茸の種菌及び製造方法ならびに植菌方法

【課題】 広葉樹を原料としない茸栽培用種菌であって、植菌作業を容易にするとともに、人体安全性の高い茸栽培用種菌を提供することを目的としている。また、当該茸栽培用種菌の製造方法と、該種菌を用いた植菌方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 液体培地に増粘剤を0.2重量%〜1.5重量%添加した後、高温高圧殺菌し、該液体培地を室温まで冷却し、保存用菌株から培養して得た茸の菌糸体を前記液体培地に接種して培養することにより、ゾル状の茸栽培用種菌を製造する。また、当該ゾル状種菌を用いて、原木の長木又は短木に植菌する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茸栽培用種菌及びその製造方法と、該栽培用種菌を用いた植菌方法に関する。
【背景技術】
【0002】
食用キノコの栽培は古くから行われており、ナラ、コナラ等の広葉樹等の原木を90cm程度の長さに切断し、そこに茸の菌糸体(種菌)を接種(植菌)し増殖させて栽培する方法と、鋸屑に栄養剤を添加して固めた培地に種菌を接種し増殖させて栽培する方法がある。後者は比較的最近に確立された手法で、子実体を施設内で通年発生させるためのものである。前者は主に野外で栽培する方法で古くから行われてきた伝統的な手法であり、種菌の接種やその後の管理に手間と労力が必要となるが、特別な設備を必要としないことから、園芸感覚で栽培することができる。
【0003】
現在、商品化されている種菌は、広葉樹を略円柱状等に加工して菌糸を繁殖させたもの(以下、「駒菌」という。)と、鋸屑に菌糸を繁殖させたもの(以下、「鋸屑菌」という。)の二種類に大きく分類できる。上記の駒菌は、90cm程に切断した原木(以下、「長木」という。)に植菌するために使用される。上記の駒菌を使用する植菌方法は、作業性が良いものの、電動ドリル等の専用の工具を用いて、駒菌を長木に詰めるための一定の大きさの穴を長木に開ける作業が必要である。また、駒菌の場合、ハンマーで打ち込む作業が必要であるため、煩わしく、手指等に怪我する危険を伴う。
【0004】
また、上記の鋸屑菌は、上記の長木の他、30cm程に切断した原木(以下、「短木」という。)に植菌するために使用される。前記鋸屑菌を使用して植菌する場合、電気ドリルで原木に適当な大きさの縦穴を設け、単に縦穴に詰めていくだけであるので駒菌を使用するよりも自由度が高い。しかし、鋸屑菌には流動性が無いので、縦穴に詰めるのは手間がかかり、作業性が悪い。また、短木を使用する場合、まず、短木の切断面に鋸屑菌を平らになるように塗布し、鋸屑菌を塗布した該切断面が露出しないように、この切断面と他の短木の切断面とをサンドイッチ状に密着させる方法(以下、「平塗り植菌」という。)が一般的である。平塗り植菌を行う場合、鋸屑菌を米糠と水とで7倍希釈したスラリーを用いるので、安価な植菌が可能である。しかし、材料の入手が困難であり、植菌時期は、通常、厳寒期であるため、上記の鋸屑菌のスラリーの調製及び植菌時に手を汚すことが苦痛となる。
【0005】
特開2002−51639号公報には、種菌を液体培養して本培養で使用する液体種菌を前培養し、該培養工程で調製された液体種菌を高圧殺菌した後、本培養することによって、茸の液体種菌を量産する方法が開示されている。この方法によれば、茸の栽培期間を短縮できるので、えのき茸、ブナシメジ等の茸を工場で大量に人工栽培することが可能になる。
【0006】
また、特開平9−327233号公報には、粉末状の種菌を水に分散させ、CMC(カルボキシルメチルセルロース)等の増粘剤を加えてスラリー状の種菌を調製したものを用い、茸を栽培する方法が開示されている。この方法によれば、種菌と茸の人工培地との接触状態が良好になり、人工培地中で菌糸が十分に繁殖することができるので、短期間で茸を収穫するのができる。
【0007】
しかし、上記の方法で開示された液体状の種菌をそのまま商品化することはできない。特開2002−51639号公報に開示された液体種菌では、液面に菌糸体がマット状に増殖するのを防止するため、常時或いは断続的に攪拌する必要がある。また、菌糸体が沈殿しやすいので、種菌として使いにくい。また、特開平9−327233号公報に開示されたスラリー状の種菌の場合、粉末状の種菌と粘性のある液体を別途調製する必要があるので、時間やコストがかかる他、菌糸の活性によっては、長期間スラリー状を維持することが困難になることがある。
【0008】
【特許文献1】特開2002−51639号公報
【0009】
【特許文献2】特開平9−327233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
茸の生産者の高齢化が進んだこと、また、茸栽培の園芸化が進み、いわゆる素人が、趣味として茸の植菌作業を行う機会が増えたこともあり、作業の省力化と簡便性がより一層求められている。更に、木材資源の枯渇化も懸念されていることもあり、広葉樹を原料としない種菌の利用が望ましい。
【0011】
本発明は、植菌作業を容易にするとともに、人体安全性の高い茸栽培用種菌を提供することを目的としている。また、当該茸栽培用種菌の製造方法と、該種菌を用いた植菌方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者は、上記の課題を解決するために、省力化と材料の安全性を重視しながら検討を行った結果、液体培地に食品用の増粘剤を加えて粘性を帯びた培地(ゾル培地)で茸の菌糸体を培養したゾル状の種菌(以下、「ゾル状種菌」という。)は、培養中に茸の菌糸が分泌する酵素で分解されずに、培養が終了しても粘性を保ったままなので菌糸体が沈殿することなく培地中に拡散した状態を保つことができ、植菌の際にムラの少ない菌糸体を流し込むことができると同時に、流し込んだゾル状種菌が流れ落ちずに植菌作業を行えることを見出し、本発明の完成に至った。
【0013】
即ち、本発明のゾル状種菌は、液体培地と食品用の増粘剤とを混合したゾル状培地に、茸菌を種菌及び培養したことを最も主要な特徴とする。
【0014】
また、本発明のゾル状種菌の製造方法は、液体培地に増粘剤を0.2重量%〜1.5重量%添加した後、高温高圧殺菌し、該液体培地を室温まで冷却し、保存用菌株から培養して得た茸の菌糸体を前記液体培地に接種して培養することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の植菌方法は、本発明のゾル状種菌を用いた茸の種菌の植菌方法であって、原木としての長木に縦穴を設け、次いで、該縦穴に本発明のゾル状種菌を注入した後、該縦穴を閉塞することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の植菌方法は、本発明のゾル状種菌を用いた茸の種菌の植菌方法であって、原木としての短木の切断面に本発明のゾル状種菌を塗布し、次いで、ゾル状種菌を塗布した該切断面を他の短木の切断面とをサンドイッチ状に密着させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、従来の木材を原料とした種菌以外に、新たな種菌として、ゾル状種菌を提供することが可能となった。このことにより、従来の植菌作業に新たな方法を提供することができ、また一般に手に入るものを使用して植菌ができることから、安価で簡便な作業が可能となる。さらに木材を使用しないことから木材の枯渇の軽減も可能となる。その上、材料に食品用の増粘剤を用いているので食の安全、安心の面でも問題はない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の茸栽培用種菌において使用される液体培地は、茸の菌糸が資化できる窒素源及び炭素源を適当量含有させたものである。上記の窒素源としては、ペプトンやイーストエキス等を挙げることができる。また、炭素源としては、ブドウ糖、蜂蜜、シュークロース等の糖類等を挙げることができる。本発明において使用される液体培地において、窒素源を液体培地全体の0.1〜0.5重量%、炭素源を液体培地全体の0.2〜3.0重量%の範囲内で含有させることが好適である。
【0019】
また、上記の液体培地には、必要に応じてマグネシウム、カリウム、カルシウム等の無機微量栄養源、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム等のpH調整剤等を適宜量添加することができる。液体培地 のpHは、上記キノコ 類の菌糸体の増殖に適したpHであれば特に限定されないが、通常は、pH5.8〜6.5程度に調整することが好ましい。尚、液体培地の製造は、常法により行うことができる。
【0020】
上記のように調製した液体培地に増粘剤を0.2重量%〜1.5重量%添加し、該培地の状態が均一になるまで攪拌した後、110℃〜121℃で、30分〜60分間高温高圧殺菌を行う。次いで、液体培地を室温まで冷却し、その後、予め培養しておいた茸の菌糸体を常法により適当量接種し、更に次いで、18℃〜25℃の温度範囲で振蕩培養又は静置培養にて1週間〜3週間ほど培養する。
【0021】
上記の増粘剤として、海草抽出物由来のものが好ましく、寒天、カラギナン若しくはこれらの混合物を例示することができる。また、培養する茸の菌糸体については、特に制限が無く、シイタケ、ナメコ、エノキタケ、ヒラタケ、クリタケ、ムキタケ、ヤナギマツタケ等の培養が可能である。
【0022】
上記のように調製された本発明の茸栽培用種菌はゾル状の性状であって、培養が終了しても粘性を保持しており、菌糸体が沈殿することなく培地中に拡散した状態を保たれているので、植菌の際にムラの少ない菌糸体を流し込むことができる。
【0023】
尚、木材或いは増粘剤を使用せずに、液体培地のみで菌糸体を培養し、液体種菌としての提供を試みたが、菌糸体が大きな塊となって成長してしまうことが分かった。そこで、ホモジナイザーを用いて菌糸体を細かくしたところ、静置した状態では菌糸体が沈殿するために、木材に均一な量の菌糸体を流し込むことができなかった。また、静置した状態を長時間維持すると、菌糸同士が結合し始め、再び塊となってしまうことがわかった。このように、木材或いは増粘剤を使用せずに、液体培地のみで菌糸体を培養した液体種菌は、商品価値が無いことがわかった。
【0024】
上記の本発明のゾル状種菌を用いた植菌作業は、鋸屑菌と同様に長木と短木のいずれであっても使用できる。原木として長木を使用する場合、図1(a)に示すように、長木1に電気ドリルで適当な大きさの縦穴2を設け、図1(b)に示すように該縦穴2に容器3を用いて本発明のゾル状種菌4を流し込み、図1(c)に示すようにロウやスチロール等を用いて、該縦穴の開口に栓5をすることにより、該縦穴2を閉塞する。尚、縦穴2を設ける個数は、特に限定しない。
【0025】
本発明のゾル状種菌を用いて、短木に平塗り植菌する場合、まず、2本の短木を用意し、いずれか一方の短木6をゾル種菌の塗布用の短木6とし、他方の短木を該短木6の塗布面を密閉するための短木7として用いる。上記の短木の平塗り植菌作業は、図2(b)に示すように、短木6の切断面に容器3を用いてゾル状種菌4を適量塗布し、該ゾル状種菌4を塗布した該切断面が露出しないように、この切断面と他の短木7の切断面とを図2(c)に示すようにサンドイッチ状に密着させることにより行う。
【0026】
鋸屑菌とゾル状種菌を比較すると、鋸屑菌を植菌するために使用する機器は、筒に鋸屑菌を押し込んで長木の穴に入れる作業を繰り返すものと、タンクに鋸屑菌を充填し、レバーを引いて一定量押し出すものが一般的である。しかし、前者の機器を使用して鋸屑菌を植菌する場合、時間がかかる上にしっかり詰め込まないと接種量にムラができるという欠点がある。また、後者の機器は機械が重く、両手を使う必要があるため、作業性が極めて悪い。これに対して、本発明のゾル状種菌は流動性があるので、ディスペンサー容器等の簡易な容器に充填して、片手で連続的に長木の穴に流し入れることができる。このように、本発明のゾル状種菌によれば、軽量の機器或いは器具を使用して植菌できるので、労力を著しく軽減することができる。また、短木に平塗り植菌する場合、従来の鋸屑菌では、瓶からかき出して該短木の切断面上で成形した後、短木の切断面同士をサンドイッチ状に密着させるという作業を要し、手間がかかっていた。これに対し、本発明のゾル状種菌の場合、短木の切断面上に適量垂らし、切断面上で塗り広げてから、短木の切断面同士をサンドイッチ状に密着させれば良いので、わざわざ塗布面を成形する必要がない等、その作業は非常に簡便である。
【実施例】
【0027】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0028】
[実施例1]
(1)液体培地の調製
窒素源として、ペプトン粉末を1.2g、イーストエキス粉末を0.4g用意した。一方、炭素源として、ブドウ糖粉末を3.0g用意した。これらの水溶液を蒸留水1000mlに混合し、窒素源0.16重量%、炭素源0.3重量%を含有する液体培地を調製した。
【0029】
(2)ゾル状種菌の調製
上記のように調製した液体培地に、増粘剤として寒天を3.0g添加し、液体培地における増粘剤の濃度が0.3重量%になるように調製し、該培地の状態が均一になるまで攪拌した。次いで、121℃で、15分間、高温高圧殺菌を行い、その後、液体培地を冷却した。該液体培地が室温まで冷却したところで、予め培養しておいたエノキタケの菌糸体を常法により適当量接種した。更に、当該菌糸体を接種後の液体培地を18℃〜25℃の温度範囲で振蕩培養又は静置培養にて約10日間培養することにより、本実施例のゾル状の茸栽培用種菌(ゾル状種菌)を得た。
【0030】
[茸菌糸繁殖試験]
各種の茸の菌糸体を培養した本発明のゾル状種菌と、各種の茸の菌糸を繁殖させた市販の鋸屑種菌について、平塗り植菌による茸菌糸繁殖試験を行った。まず、実施例1のゾル状種菌の調製方法と同様の方法にて、ヒラタケ、ナメコ、クリタケ、ムキタケ及びヤナギマツタケのゾル状菌種を調製した。次に、図2(a)〜(c)に示すように、上記のゾル状種菌のそれぞれを用いて、長さ15cmのコナラの短木に平塗り種菌方法による植菌を行った。このように植菌された短木を木陰に並べて寒冷紗で覆い、4ヶ月間放置し、菌糸を繁殖させた。その後、サンドイッチ状に密着させた短木同士を分離し、菌糸が繁殖する部分の面積を測定し、この菌糸繁殖部分の面積について種菌面全体に対する割合を算出することにより、菌糸の伸び具合を評価した。市販の鋸屑種菌についても、上記のゾル状種菌と同様に茸菌糸繁殖試験を行い、菌糸の伸び具合を評価した。
【0031】
上記の茸菌糸繁殖試験において、菌糸の繁殖している部分の面積の種菌面全体に対する割合が、75%〜100%のものを◎で、50%〜74%のものを○で、25%〜49%のもの△で、0%〜24%のものを×として、表1に示した。
【0032】
【表1】

【0033】
表1の結果から、従来の鋸屑種菌と比較して、ヒラタケ、クリタケ、ヤナギマツタケの菌糸の繁殖が良好になっていることがわかる。植菌された原木面における茸菌糸の占有率が高くなると、害菌が入り込み難くなるので、害菌に対する抵抗力が向上する。また、菌糸が十分に繁殖することにより、その分、原木の分解が進むので、菌糸が栄養を十分に吸収することができ、茸の収量増を図ることができる。
【0034】
尚、原木としてコナラの短木の代わりに、サクラの短木を使用する以外、本発明のゾル種菌について、上記の茸菌糸繁殖試験と同様に菌糸の伸び具合を調べたところ、表1と同様の結果が得られた。この結果によれば、従来の種菌で栽培実績のある他の樹木についても、本発明のゾル種菌を用いた茸の生産が可能であることが示唆される。
【0035】
また、本発明のゾル状種菌を用いて平塗り植菌することにより、鋸屑種菌を用いた平塗り植菌作業に比べて、作業効率を大幅に改善することができる。例えば、60本の短木を二人の作業員に平塗り種菌させたところ、本発明のゾル状種菌を用いた場合には、植菌作業に要する時間は30分程度であった。これに対して、鋸屑種菌を用いて同じ条件で平塗り種菌させたところ、植菌作業に60分程度かかることが分かった。このように、本発明のゾル状種菌を用いて平塗り植菌を行えば、作業時間を約50%まで短縮することができ、しかも従来の種菌と比較して良好な植菌を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】(a)長木1に本発明のゾル状種菌4を流し込むための縦穴2を設ける概略図である。(b)縦穴2に本発明のゾル状種菌4を流し込む概略図である。(c)縦穴2の開口に栓5をすることにより、該縦穴2を閉塞する概略図である。
【図2】(a)本発明のゾル状種菌4を植菌するために使用する短木6及び7の概略図である。(b)短木6の切断面にゾル状種菌4を適量塗布する概略図である。(c)ゾル状種菌4を塗布した短木6の切断面が露出しないように、この切断面と他の短木7の切断面とをサンドイッチ状に密着させて、短木の平塗り植菌を行った概略図である。
【符号の説明】
【0037】
1 長木
2 縦穴
3 容器
4 ゾル状種菌
5 栓
6 短木
7 短木

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体培地と食品用の増粘剤とを混合したゾル状培地に、茸菌を種菌及び培養したことを特徴とする、ゾル状種菌。
【請求項2】
前記増粘剤が海草抽出物であることを特徴とする、請求項1に記載のゾル状種菌。
【請求項3】
前記増粘剤が、寒天、カラギナンのうち少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のゾル状種菌。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のゾル状種菌を製造する方法であって、
液体培地に増粘剤を0.2重量%〜1.5重量%添加した後、高温高圧殺菌し、該液体培地を室温まで冷却し、
保存用菌株から培養して得た茸の菌糸体を前記液体培地に接種して培養することを特徴とする、
ゾル状種菌の製造方法。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれかに記載のゾル状種菌を用いた茸の種菌の植菌方法であって、
原木としての長木に縦穴を設け、
次いで、該縦穴に前記ゾル状種菌を注入した後、
該縦穴を閉塞することを特徴とする、
茸の種菌の植菌方法。
【請求項6】
請求項1乃至3のいずれかに記載のゾル状種菌を用いた茸の種菌の植菌方法であって、
原木としての短木の切断面に前記ゾル状種菌を塗布し、
次いで、ゾル状種菌を塗布した該切断面を他の短木の切断面とをサンドイッチ状に密着させることを特徴とする、
茸の種菌の植菌方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−75132(P2006−75132A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−265646(P2004−265646)
【出願日】平成16年9月13日(2004.9.13)
【出願人】(399076839)日本農林種菌株式会社 (1)
【Fターム(参考)】