説明

落下物防止フェンスの設置工法及び設置構造並びに取付金具

【課題】金網構造の落下物防止フェンスの設置施工に好適な設置工法及び設置構造並びに取付金具を提供する。
【解決手段】一側部分をフェンス用支柱40の下方部分と接合し、面材設置予定位置の下縁を迂回して防護柵3の支柱30に向かって延びる底部50に続いて、防護柵支柱30の側面に沿う立ち上がり部51が形成されている。立ち上がり部51を、防護柵支柱30の側面へボルト7で接合してフェンス用支柱40を立て付け、フェンス用支柱40の上下に胴縁42を取り付ける。フェンス用支柱40及び胴縁42に沿って面材41を設置し、その後に防護柵支柱30の側面の取付金具5の立ち上がり部51より上方の部位と、フェンス用支柱40の対面する部位との間に補助金具6を配置し、この補助金具6と防護柵支柱30およびフェンス用支柱40とをボルト接合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、道路の路側に沿って防護柵が設置され、更に背の高い落下物防止フェンスが二重構造に設置される場合であって、防護柵が新設であるか既設であるかを問わず、金網構造の落下物防止フェンスの設置施工に好適な設置工法及び設置構造並びに取付金具の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路に沿って高欄等の防護柵が設置されることは公知、周知であるが、更に背の高い落下物防止フェンスをも併設して、空き缶などが民家や交差道路・鉄道などへ投げ捨てられる被害を防止し、且つ投棄物による思いがけない事故の発生を未然に防ぐ対策が既に実施されている。
例えば下記の特許文献1に記載された高欄用支柱には、道路側の側面にガードレール(ビームパイプ)を支持する半円形状のレール嵌合部を設け、道路とは反対側(歩道側ないし民地側など)の側面にフェンス鉄枠(フェンス用支柱)を支持する突片を設け、同突片を利用してフェンス鉄枠を立て、前記フェンス鉄枠の道路側面に沿って道路長手方向に金網構造の面材を張り付けた構成が開示されている。
また、下記の特許文献2に記載された防護柵は、防護柵用支柱の道路側面へ防護柵本体が架設され、同防護柵用支柱の背面側(歩道側ないし民地側など)に連結片を突設し、同連結片を利用して遮蔽柵(落下物防止フェンス)を支持する遮蔽柵用支柱を取り付け、前記遮蔽柵用支柱の道路方向の両側縁に設けた取り付け枠材の各縦溝へ遮蔽柵(捨て防止フェンスパネル)の縦縁部を差し込み取り付けた構造が開示されている。
【0003】
その他、既往の落下物防止フェンスは、図9A、Bと図10A、Bに例示したように、道路1の路側部に立ち上がらせたコンクリート高欄2の上面に鋼製の高欄支柱30を建て、同高欄支柱30の上端部に道路長手方向に延びる防護パイプ31を支持させて防護柵3を構築している。
更に前記高欄支柱30の道路とは反対側(歩道側ないし民地側など)の側面の上下2箇所に支持金具32を取り付け、この支持金具32へフェンス用支柱40の取付金具49をボルト接合48により結合して同フェンス用支柱40を垂直に立て、前記フェンス用支柱40の道路側面の上下の道路長手方向に胴縁42を取り付けてフェンス下地(骨組み構造)を構築し、前記フェンス用支柱40と胴縁42の道路側面に沿って、金網で成る背の高い面材41を道路長手方向に張り付けた構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭55−44833号公報
【特許文献2】特開平9−111725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1、2に記載された落下物防止フェンス及び図9に示した既往の落下物防止フェンスは、それぞれ目的の機能を果たすことは認められる。
しかし、特許文献1の落下物防止フェンス及び図9に示した既往の落下物防止フェンスはいずれも、フェンス用支柱が道路とは反対の歩道側ないし民地側に立てられ、高欄用支柱へは支持金具などを介してボルト止め等の手段で取り付けておく。その後に面材(金網)を張り付ける手順で設置する構成であるため、面材がフェンス鉄枠(フェンス用支柱)を支持する突片(支持金具)と交差する部位では、同パネル(金網)の該当箇所を予め上下方向へ必要な長さ切断し、また、同金網は道路の長手方向に一定の長さに予め切断しておいて、上方から前記切断箇所を下向きに差し入れて突片を跨らせる手法で設置するほかなかった。そのため面材(金網)の切断、及びその張り付け(又は建て込み)作業が大変面倒で時間がかかり、設置施工の工期が長引き、コスト高になる問題点があった。
【0006】
また、特許文献2に記載された落下物防止フェンスの場合も、面材は予め、同面材を支持する遮蔽柵用支柱の間隔寸法に切断して用意し、同面材を一枚ずつ、前記遮蔽柵用支柱に設けた取り付け枠材の縦溝中へ両側縁部を差し込んで取り付ける手法により設置する構造であるため、やはり面材の切断及び加工に時間を要する上に、その張り付け(建て込み)作業が面倒で、多くの手間を要求され、工期が長引き、コスト高になる問題点があった。
【0007】
しかも上記特許文献1に係る先行技術の場合は、落下物防止フェンスの設置施工を、道路とは反対の歩道側ないし民地側などに作業スペースを確保すると、作業を行い易い構成になっている反面、いわゆる跨線橋道路とか立体交差道路のように、歩道側ないし民地側などに作業スペースを全く確保できない条件下では、落下物防止フェンスの設置施工が困難で、大変無理な姿勢で、或いは危険を伴う姿勢で作業することを強いられる。そのため落下物防止フェンスの設置作業が難渋し、面倒で多くの手間を要求され、工期が長引き、コスト高になるという問題点が増幅される。
【0008】
したがって、本発明の目的ないし解決課題は、道路の延長方向に沿って高欄等の防護柵が設置され、更に同防護柵の背後側(道路とは反対側)に背の高い落下物防止フェンスが併設される場合に、その落下物防止フェンスの設置施工を、基本的には道路側のみから安全に楽な姿勢で作業を進めることができ、いわゆる跨線橋道路とか立体交差道路のように歩道側ないし民地側に作業スペースを確保できない条件下での設置施工に好都合な落下物防止フェンスの設置工法及び設置構造を提供することである。
本発明の次の目的は、金網による面材をフェンス用支柱へ張り付ける設置作業のために、フェンス用支柱の位置毎に同面材へフェンス用支柱の支持部材を避ける(跨ぐ)切り込みを加工する作業の必要を無くし、更に金網による面材は予め必要な長さ分を巻紙の如く巻いた状態で準備し、フェンス用支柱の位置よりも道路側の作業位置に立つ作業員が道路の延長方向へ順次移動しつつ巻き戻してフェンス用支柱へ張り付ける設置作業を実施することを可能にする、落下物防止フェンスのフェンス用支柱の立て付け方法と、同方法に使用する取付金具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る落下物防止フェンスの設置工法は、
道路の路側に沿って延長方向に設置された防護柵3へ、落下物防止フェンス4を取付金具を用いて取り付ける落下物防止フェンスの設置工法であって、
前記取付金具5は、その一側部分をフェンス用支柱40の下方部分と接合され、落下物防止フェンス4の面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵3の支柱30に向かって延びる底部50に続いて、前記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部51が形成されて成り、前記立ち上がり部51を、防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面へボルト7で接合して前記フェンス用支柱40を立て付ける段階と
前記フェンス用支柱40の道路側面の上下に道路延長方向に沿って胴縁42を取り付ける段階と、
前記フェンス用支柱40及び胴縁42の道路側面に沿って面材41を設置する段階と、
しかる後に前記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面の前記取付金具5の立ち上がり部51より上方の部位と、フェンス用支柱40の対面する部位との間に補助金具6を配置し、この補助金具6と防護柵支柱30およびフェンス用支柱40とをボルト接合する段階とから成ることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した落下物防止フェンスの設置工法において、
面材41の設置は、道路1の延長方向に施工可能な長さ分を巻紙の如く巻き取って用意し、これを道路1の延長方向へ順次巻き戻しつつ設置する作業を進めて行うことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載した発明に係るフェンス用支柱の立て付け方法は、
道路1の路側に沿って延長方向に設置された防護柵3の支柱30へ、落下物防止フェンス4のフェンス用支柱40を取付金具4により直立姿勢に取り付けるフェンス用支柱40の立て付け方法であって、
前記取付金具5は、その一側部分を前記フェンス用支柱40の下方部分と接合され、落下物防止フェンス4の面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵支柱30に向かって延びる底部50に続いて、前記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部51が形成されており、前記立ち上がり部51を防護柵支柱30の道路とは反対側の側面へボルト7で接合して前記フェンス用支柱40を立て付ける段階を経て、落下物防止フェンス4を組み立てる段階へと移行することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載した発明に係るフェンス用支柱の取付金具は、
道路1の路側に沿って延長方向に設置された防護柵3の支柱30へ、落下物防止フェンス4のフェンス用支柱40を立て付ける、フェンス用支柱の取付金具であって、
前記取付金具5は、前記フェンス用支柱40の下方部分と接合されるフェンス用支柱取付部52と、前記落下物防止フェンス4の面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵支柱30に向かって延びる底部50を備え、
前記底部50に続いて、前記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部51を形成された構成であることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載したフェンス用支柱の取付金具において、
前記取付金具5のフェンス用支柱取付部53と、フェンス用支柱の下方部分とは、溶接により、又はボルト接合により予め一体的に接合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1、2に記載した発明に係る落下物防止フェンスの設置工法、及び請求項3に記載した発明に係るフェンス用支柱の立て付け方法によれば、落下物防止フェンス4の設置作業は全て、フェンス用支柱40の位置よりも道路側位置で行えるから、特に跨線橋道路とか立体交差道路のように、歩道側ないし民地側に作業スペースを確保できない条件下での設置施工に好都合であり、安全性の高い工事を楽に短工期に行うことができる。
とりわけ、落下物防止フェンス4の面材41(金網など)をフェンス用支柱40と胴縁42へ設置する(張り付ける)作業に関しては、従来のようにフェンス用支柱40を防護柵支柱30へ支持させた金具を跨ぐ切れ目を加工する作業の必要が一切無く、その分の作業手間を省ける上に、同面材41はフェンス用支柱40へ直接水平方向に当てがう横張り作業ができる。そのため面材41は、予め作業上許容される長さ分を巻紙の如く巻いた状態で準備し、これをフェンス用支柱40よりも道路側の位置へ立つ作業員が道路の延長方向へ順次移動しつつ巻き戻してフェンス用支柱40へ張り付ける設置作業を実施可能である。よって、作業能率は、従来技術に比較して飛躍的に高まり、工期の短縮化とコストの削減に大きな効果が得られる。
また、請求項4、5に記載した発明に係る取付金具5は、防護柵支柱30の下方部分へ予め工場加工として、溶接により、又はボルト接合などの手段で一体的に接合しておけるので、同接合部分の品質の確保が可能であり、現場作業を省略できる。そして、上記したフェンス用支柱の立て付け方法の実施を可能にし、ひいては落下物防止フェンスの設置工法の実施に際して、面材41へ切れ目を入れる加工の必要が無くなり、その分の作業手間を省ける。その上、同面材41はフェンス用支柱40へ直接水平方向に当てがう横張り作業方式で設置でき、作業能率を一層高められ、工期の短縮化を図れる等々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】Aは本発明により設置した防護柵及び落下物防止フェンスを道路側から見た立面図、Bは前記A図に指示したI−I線矢視の断面図である。
【図2】Aは図1Bに指示したII−II線矢視の拡大した断面図、Bは前記A図に指示したII’−II’線矢視方向に見て落下物防止フェンスの設置が完成した構造をフェンス用支柱の下方部分について示した立面図、同Cは取付金具を介して防護柵支柱へフェンス用支柱を立て付けた段階を示した立面図である。
【図3】A、Bはフェンス用支柱の下方部分へ取付金具を接合した状態を示す平面図と立面図、同Cは取付金具の右側面図である。更に同Dはフェンス用支柱の下方部分へ取付金具を接合した構成がB図とは異なる実施例を示した立面図である。
【図4】Aは本発明の実施例2を上記図2Bと同じ視点で示した立面図、BはA図に指示した楕円b部分の右側面図、CはA、Bに使用した胴縁固定金具の側面図と正面図である。
【図5】A〜Cは上記図4Aに示す実施例2に用いた、防護柵支柱へフェンス用支柱を立て付ける取付金具をフェンス用支柱の下方部分へ接合した状態で示した平面図と立面図、及び右側面図である。Aはフック部材43aを配置した図、B、Cはフック部材43aの配置前の図である。
【図6】Aは本発明の実施例3である防護柵及び落下物防止フェンスの設置構造を道路側から見て示した立面図、Bは前記A図に指示したVI−VI線矢視の断面図である。
【図7】Aは図6Bに指示したVII−VII線矢視の断面図、BはA図に指示したVII’−VII’線矢視の立面図、Cは取付金具を介してフェンス用支柱を防護柵支柱へ立て付けた状態を示した立面図である。
【図8】A〜Cは上記実施例3に用いた、フェンス用支柱を防護柵支柱へ立て付ける取付金具をフェンス用支柱の下方部分へ接合した状態で示した平面図と立面図、及び右側面図である。
【図9】Aは従来の防護柵及び落下物防止フェンスの設置状態を道路側から見て示す立面図、Bは前記A図に指示したIX−IX線矢視の断面図である。
【図10】Aは図9Bに指示したX−X線矢視の断面図、Bは前記A図における取付金具部分を示した立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
請求項1、2に記載した発明による落下物防止フェンスの設置工法は、道路1の路側に沿って延長方向に設置された防護柵3へ、落下物防止フェンス4を取付金具5を用いて取り付け設置する工法として実施する。
取付金具5は、その一側部分(フェンス用支柱取付部53)をフェンス用支柱40の下方部分と接合し、落下物防止フェンス4の面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵3の支柱30に向かって延びる底部50に続いて、前記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部51を形成して成り、前記立ち上がり部51を、防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面へボルト7で接合して前記フェンス用支柱40を立て付ける段階と、
前記フェンス用支柱40の道路側面の上下に、道路延長方向に沿って胴縁42を取り付ける段階と、
前記フェンス用支柱40及び上下の胴縁42の道路側面に沿って面材41(金網)を設置する(張り付ける)段階と、
しかる後に前記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面の前記取付金具5の立ち上がり部51より上方の部位と、フェンス用支柱40の対面する部位との間へ補助金具6を配置し、この補助金具6と防護柵支柱30およびフェンス用支柱40とをボルト接合する段階とにより実施する。
この場合に、上記面材41の設置作業は、道路1の延長方向へ施工可能な長さ分を予め巻紙の如く巻き取った形に用意し、これを道路の延長方向へ順次巻き戻しつつ設置する作業を進めて行う。
【0016】
請求項3に記載した発明によるフェンス用支柱の立て付け方法は、道路1の路側に沿って延長方向へ設置された防護柵3の支柱30へ、落下物防止フェンス4のフェンス用支柱40を取付金具5により直立姿勢に取り付ける方法であり、
前記取付金具5は、その一側部分(フェンス用支柱取付部53)を前記フェンス用支柱40の下方部分と接合され、落下物防止フェンス4の面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵支柱30に向かって延びる底部50に続いて、前記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部51が形成されており、
前記立ち上がり部51を、防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面へボルト7で接合して前記フェンス用支柱40を立て付ける段階を経て、面材41を組み立てる段階へと移行する手順で実施する。
【0017】
更に、請求項4に記載した発明によるフェンス用支柱の取付金具5は、道路1の路側に沿って延長方向へ設置された防護柵3の支柱30へ、落下物防止フェンス4のフェンス用支柱40を立て付ける手段に使用するもので、
この取付金具5は、前記フェンス用支柱40の下方部分と接合されるフェンス用支柱取付部53と、
前記落下物防止フェンス4の面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵支柱30に向かって延びる底部50を備え、
前記底部50に続いて、防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部51が形成された構成とする。
この取付金具5のフェンス用支柱取付部53と、フェンス用支柱40の下方部分とは、溶接により、又はボルト接合により予め一体的に接合しておくことができる。
【実施例1】
【0018】
先ず図1A、Bは、本発明による落下物防止フェンスの設置工法により、道路1の路側に沿って延長方向に設置された防護柵3へ、落下物防止フェンス4を取付金具5を用いて取り付けた実施例1を示している。
図1に示した落下物防止フェンス4は、道路1の路側に沿って延長方向に起立させたコンクリート高欄2の上面に、新設であるか、既設であるかの別を問わず、鋼製高欄による防護柵3が先行して設置されていることを前提に、同防護柵3の道路1とは反対側位置に落下物防止フェンス4が取付金具5を用いて設置された構成を示している。
落下物防止フェンス4の面材41には、ひし形金網を用いた例を示している。そして、同面材41は、上下の水平端縁を、フェンス用支柱40の上下へ水平方向に取り付けたアングルによる胴縁42、42へ金網取付け金具を使用して張り付けて設置されているが、その取付け構造の詳細については既に公知、周知に属するので、詳細な図示及び説明は省略する。
因みに、図1に示した防護柵3の構成についても詳しく図示することは省略したが、道路1の長手方向に一定の間隔をあけて立てた防護柵支柱(高欄支柱)30の上端部に、道路延長方向の防護パイプ(ビームパイプ)31を支持させた構成を示しているが、この点の構成も既に公知、周知であるため、詳細な図示と説明は省く。もっとも、防護柵3の構造を前記鋼製高欄による構成に限る意味ではない。防護柵支柱30を後述する構成で落下物防止フェンス4の設置に利用できる限り、その具体的構成の如何は問わない。例えば図6〜図8の実施例が好適に参照されるであろう。
【0019】
本発明によれば、上記構成の防護柵3が、新設であるか既設であるかの如何を問わず、先行して設置されていることを前提に、落下物防止フェンス4が次のように設置される。
図2Bと図3Bを参照すると明かなように、鋼製の取付金具5は、底部50の一側部分(図の左側部分)がフェンス用支柱取付部53とされ、その上面に、垂直な姿勢としたフェンス用支柱40の下面を突き合わせ、図示例の場合は溶接により一体的に接合した構成とされている。前記底部50は、図2B、Cに示したとおり、後述する面材設置予定位置にある面材41の下縁を迂回して(下縁を潜って)前記防護柵3の支柱30に向かって延びる。そして、前記底部50に続いて、前記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面(図2Bの左側面)に沿って立ち上がる立ち上がり部51を一連に形成して成り、この取付金具5は全体としてL字形に構成されている。更に前記立ち上がり部51には、図3Cに示したように、上方部分の左右に2個(但し、2個の限りではない。)のボルト孔52が設けられている。
上記の取付金具5は、図2のとおり、その底部50の下面がコンクリート高欄2の上面へ接する配置とし、前記立ち上がり部51を防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面へ接触させ、前記2個のボルト孔52を利用して防護柵支柱30とボルト7で強固に接合することにより、前記フェンス用支柱40を垂直姿勢に立て付けることができる。
因みに図示したフェンス用支柱40には、長さが1.5m程度の軽量ハット形鋼を使用している。取付金具5には厚さ6mm程度の鋼板を使用しているので、取付金具5の立ち上がり部51を防護柵支柱30の側面へボルト7で強固に接合することにより、フェンス用支柱40は安定な垂直姿勢に立て付けることができる。図2Aは、防護柵支柱30がH形鋼を利用して構成していることを示している。
【0020】
以上に説明し図2Bに示したようにして、道路1の延長方向に並び立つ既設の防護柵支柱30の位置毎に、同取付金具5により防護柵支柱30へフェンス用支柱40を安定な垂直姿勢に立て付けてゆく。因みに、防護柵支柱30およびフェンス用支柱40の道路延長方向の間隔は、通例2m以下とされる。
上記のようにフェンス用支柱40を垂直姿勢に立て付けた後は、既往の施工と同様に、各フェンス用支柱40の上下の位置に、面材41の上下の端縁部を支持させる胴縁(アングル)42、42を取り付け、面材41の張り付け設置の作業に備えたフェンス下地(骨組み構造)を構築する。
胴縁(アングル)42の取付けは、既に公知、周知であるとおり、そして、図2B、Cに一部分を示したように、フェンス用支柱40において胴縁42を取り付けるべき位置に予め打ち起こし加工法で受けフック43が形成され、同受けフック43へ胴縁42のうち、フェンス用支柱40の側面と平行な一辺の先端縁を差し入れて支持させる。そして、同フェンス用支柱40の側面から水平に突き出る他の一辺の先端縁へ掛け止めた金具44を取り付け、長ボルト45を道路1とは反対向きに前記掛け止めた金具44へ貫通させる。更に同長ボルト45は、フェンス用支柱40に予め設けてある水平方向のボルト孔へも通し、同ボルト孔の背後側位置であるフェンス用支柱40の側面へ点付け溶接等で固定したナット46へネジ込み強く締結することで、胴縁42の取り付けが行われている。
因みに、図2Bは、下位の胴縁(アングル)42をフェンス用支柱40へ取り付けた構成を示している。上位の胴縁42も同様な構成でフェンス用支柱40への取り付けが行われる。もっとも、胴縁42の設置を含むフェンス下地(骨組み構造)の組み立てを前記構成に限る意味ではない。
【0021】
上記のようにして、フェンス下地(骨組み構造)の構築が完成した後の作業工程として、前記フェンス用支柱40及び胴縁42の道路側面に沿って、面材41(ひし形金網)を張り付ける設置作業を進める。
面材41を上記のフェンス下地へ張り付ける設置作業に関しては、図2B、Cの対比で明かな通り、取付金具5の底部50は、上記のように設置する面材の設置予定位置における面材下縁(下位の胴縁42の位置)の下を迂回する(潜る)ように位置させるので、面材41は、図2Bにおいて防護柵支柱30とフェンス用支柱40の間へ単に差し入れ、そのままフェンス用支柱40の道路側面に向かって水平方向に押し当てる作業法で、楽に張り付け設置の作業を進めることができる。したがって、既往技術のように、面材41が防護柵支柱30とフェンス用支柱40を繋ぐ金具(図9Bの符号32と図10の符号49参照)の位置毎に、同金具を跨ぐように切り込みを入れる加工の必要は全く無い訳で、切り込み作業を一切省ける。
のみならず、面材41(ひし形金網)は、道路1の延長方向に施工可能な長さ分(一工区分)を1単位として、予め巻紙の如く巻き取った状態に用意し、それを上記構成のフェンス下地の上下の胴縁42に沿って道路1の長手方向へ順次回転しつつ巻き戻してゆき、長い帯状に展開して、下部を防護柵支柱30とフェンス用支柱40の間へ差し入れ、フェンス用支柱40及び上下の胴縁42、42の道路側面へ押し付けて止める単純操作により、張り付け作業を能率良く進めることができる。
【0022】
因みに、上記した如くフェンス用支柱40及び上下の胴縁42、42の道路側面へ押し付けた面材41は、その上下の端縁を編むように道路延長方向へ通したφ4mm程度の横骨線を、上下の胴縁42、42に対して、既に公知、周知の金網押さえ金具を胴縁42へボルト・ナットで締結する手段により止め付けて設置する。面材41の高さ方向の中間位置にも、φ4mm程度の横骨線47を道路延長方向へ編むように通して止め付けることも周知の通りである。
【0023】
上記の手順で面材41を上記構成のフェンス下地へ張り付けて止め付けた後の作業工程としては、図2Bに示したとおり、上記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面であって上記取付金具5の立ち上がり部51の上端よりも上方の部位と、フェンス用支柱40の対面する部位との間へ跨る補助金具6を配置する。そして、この補助金具6と防護柵支柱30およびフェンス用支柱40とをそれぞれボルト7’で強固に接合することにより、フェンス用支柱40と面材41は、防護柵支柱30と一体的構造となり、落下物防止フェンス4の設置工事は一段落する。
図示した補助金具6は、下向きのコ字形状とされているが、上記したとおり、フェンス用支柱40を防護柵支柱30と結合して、同フェンス用支柱40の設置状態を十分強固な構成にできる限り、その材質と形状及び構造は限定されない。
また、補助金具6とフェンス用支柱40とを結合するボルト7’をねじ込み締結するナット7aは、フェンス用支柱40の該当位置に予め設けたボルト孔と整合する背後側位置に、フェンス用支柱40へ点付け溶接等で予め固定しておくと、ボルト7’による締結作業が楽で、危険な姿勢をとる必要がなく好都合である。
【0024】
なお、図3Dは、図3Bと対比して明かなとおり、図3Bでは鋼製の取付金具5における底部50の一側部分(図の左側部分)が一連に水平なフェンス用支柱取付部53とされ、その上面に、垂直な姿勢としたフェンス用支柱40の下面を突き合わせ、溶接により一体的に接合した構成を示している。一方、図3Dは異なる実施例として、取付金具5における底部50の一側部分(図の左側部分)にフェンス用支柱40の道路とは反対側の側面に沿って立ち上がるフェンス用支柱取付部53が形成され、このフェンス用支柱取付部53がフェンス用支柱40とが複数のボルト48とナット49の締結により接合された構成を示している。要するに、フェンス用支柱40とフェンス用支柱取付部53との一体的接合の構造は、適宜に種々実施される一例を示している。
【実施例2】
【0025】
次に、図4は、本発明による落下物防止フェンスの設置構造の実施例2を、上記実施例1を示した図2Bと同じ視点で表している。
図4に示した落下物防止フェンスの設置例は、図2B及び図3Bに示した実施例1と対比して見ると明らかなように、取付金具5のフェンス用支柱取付部53が、底部50の左側部分を、上記図3Dとは逆に、フェンス用支柱40の道路側の側面に沿って立ち上がる垂直な屈曲辺に形成され、このフェンス用支柱取付部53がフェンス用支柱40の道路側の側面に沿って溶接でやはり一体的に接合された構成を示している。本実施例2の場合は、取付金具5の底部50の下面と、フェンス用支柱40の下端面とが同一レベルに構成されている。
なお、本実施例の場合、取付金具5における上記フェンス用支柱取付部53の背の高さは、図5Bに示したとおり、上記実施例ではフェンス用支柱40の側壁の一部を打ち起こし加工で形成した受けフック43に代わる手段として、別途用意した図4Cに示すフック部材43aを設置できる背丈に形成されている。
要するに、図4A、Bに示したように、フェンス用支柱40へ取り付ける胴縁42における垂直辺を上記フック部材43aの受けフック43’に指示させ、水平に突き出る他の一辺の先端縁へ掛け止めた金具44を取り付け、長ボルト45を道路1とは反対向きに前記掛け止めた金具44へ貫通させ、更に同前のフック部材43aも貫通させ、ボルト45はフェンス用支柱40に予め設けてある水平方向のボルト孔から、その背後側位置の側面へ点付け溶接等で固定したナット46へネジ込み強く締結することで、胴縁42の取り付けが行われている。
【0026】
したがって、本実施例2の場合も、各フェンス用支柱40の上下の位置に、面材41の上下の端縁部を支持させる胴縁(アングル)42、42を取り付けて、面材41の張り付け作業に備えるフェンス下地(骨組み構造)を構築することは、上記実施例1と同様である。
フェンス用支柱40へ下位の胴縁42を取り付ける構成が、図4Cに示したフック部材43aを使用する点で異なっているにすぎない。
もっとも、上記の構成から明らかなように、取付金具5の垂直辺部53は、フェンス用支柱40の道路側側面へボルト止めによって一体的に接合した構成で実施することも可能である。
【0027】
上記のようにして、フェンス下地(骨組み構造)の構築が完成した後の作業工程として、前記フェンス用支柱40の道路側面に沿って、面材41(ひし形金網)をフェンス下地へ張り付け設置する作業を進めること、そして、上記防護柵支柱30の道路1とは反対側の側面上部と、フェンス用支柱40の対面する部位との間へ跨る補助金具6を配置し、この補助金具6と防護柵支柱30およびフェンス用支柱40とをそれぞれボルト7’で強固に接合して一体的構造とすることにより、落下物防止フェンス4の併設工事が一段落することは、上記実施例1と同じである。
【実施例3】
【0028】
次に、図6〜図8は、本発明による落下物防止フェンスの設置構造の実施例3を示している。
本実施例3の落下物防止フェンス4は、上記図1に示した実施例1と対比して明らかなとおり、防護柵3の構成をガードレールとした点で異なっている。
即ち、コンクリート高欄2の上面に、防護柵支柱36としての円柱管が道路1の延長方向に一定の間隔をあけて立てられ、この防護柵支柱36の道路側面にビーム35がボルト止めされて防護柵3が構築されている。
【0029】
一方、落下物防止フェンス4の設置は、図7及び図8を見るとおり、上記実施例1の構成と類似している。即ち、取付金具5の底部50の一側(図中左側)部分がフェンス用支柱取付部53とされ、その上面に、垂直に立てたフェンス用支柱40の下端面が突き合わされ、溶接により一体的に接合されている。また、底部50は、設置予定位置の面材41の下縁を迂回して前記防護柵3の支柱36に向かって延び、続いて図中の右側部分は垂直上向きに屈曲して、前記防護柵支柱36の道路とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部51として形成されている。
そして、防護柵支柱36の外周へ道路側から抱き付かせたUボルト37の両端を、前記立ち上がり部51の上部に設けた2個のボルト孔52(図8Cを参照)へ通して、ナット38を締結し、取付金具5の固定とフェンス用支柱40の立て付けが行われている。
【0030】
上記のようにして、各防護柵支柱36の位置毎に、フェンス用支柱40の立て付け設置を行った後に、上記実施例1で説明した工程と同様に、各フェンス用支柱40の上下の位置に、面材41の上下の端縁部を支持させる胴縁(アングル)42、42を取り付け、面材41の張り付け設置に備えるフェンス下地(骨組み構造)が構築される。
胴縁(アングル)42の取り付けは、本実施例3の場合も、既に公知、周知であり、図2B、Cに一部を示し説明したように、胴縁42を取り付けるべき該当位置に予め打ち起こし加工で形成された受けフック43へ、胴縁42のうちフェンス用支柱40の側面と平行な一辺の先端縁を差し入れて支持させる。そして、同フェンス用支柱40の側面から水平に突き出る他の一辺の先端縁へ掛け止めた金具44を取り付け、長ボルト45を道路1とは反対側方向に向けて前記掛け止めた金具44へ貫通させ、更にフェンス用支柱40に予め設けてある水平方向のボルト孔へも通し、同ボルト孔の背後側位置であるフェンス用支柱40の側面へ点付け溶接等で固定したナット46へネジ込み強く締結することで、下位の胴縁42の取り付けが行われている。
因みに、図7Cは、下位の胴縁42をフェンス用支柱40へ取り付けただけの途中段階を示している。上位の胴縁42も同様な構成でフェンス用支柱40への取り付けが行われる。もっとも、フェンス下地(骨組み構造)の構築を前記構成に限る意味ではない。
【0031】
上記のようにしてフェンス下地(骨組み構造)の構築が完成した後に、続く作業工程として、前記フェンス用支柱40及び胴縁42の道路側面に沿って、面材41(ひし形金網)を張り付け設置する作業を進めることは上記実施例1と同様である。
また、面材41を上記のフェンス下地へ張り付け設置する作業法に関しても、図7B、Cで明かな通り、取付金具5の底部50は設置された面材41の下縁(下位の胴縁42の位置)よりも下を潜って通る構成になっているので、面材41はその下部を、図7Bに示す防護柵支柱36とフェンス用支柱40との間へ差し入れる操作により、そのままフェンス用支柱40及び胴縁42の道路側面に向かって押し当てることができ、楽に張り付け設置の作業を進めることができる。つまり、既往技術のように、面材41が防護柵支柱36とフェンス用支柱40を繋ぐ金具の位置毎に、同金具を跨ぐ切り込みを入れる加工の必要は全く無い。
勿論、面材41(金網)は、道路1の長手方向に施工可能な長さ分(一工区分)を1単位として、予め巻紙の如く巻き取って用意し、それを上記構成のフェンス下地の上下の胴縁42、42に沿って道路1の長手方向へ順次回転しつつ巻き戻してゆき、長い帯状に展開した後に、やはり防護柵支柱36とフェンス用支柱40の間へ下部を差し入れて、フェンス用支柱40及び上下の胴縁42、42の道路側面へ押し当て止め付ける操作により、張り付け設置の作業を能率良く進めることができる。
【0032】
面材41の張り付けが終了した後の工程として、前記防護柵支柱36の道路とは反対側の側面の上部と、フェンス用支柱40の対応する部位との間へ補助金具6を配置して跨らせ、防護柵支柱36とはUボルト37とナット38により、フェンス用支柱40とはボルト7’とナット7aにより強く締結して一体的に結合することで、落下物防止フェンス4の設置工程は一段落する。
【0033】
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、もとより本発明は各実施例の構成、作用に限定されるものではない。いわゆる当業者が必要に応じて行う設計変更に類する変更、応用の範囲まで含む技術的思想であることを念のため申し添える。
【符号の説明】
【0034】
1 道路
2 コンクリート高欄
3 防護柵
30、36 防護柵支柱
4 落下物防止フェンス
40 フェンス用支柱
41 面材
42 胴縁
5 取付金具
50 底部
51 立ち上がり部
53 フェンス用支柱取付部
6 補助金具
7 ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路の路側に沿って延長方向に設置された防護柵へ、落下物防止フェンスを取付金具を用いて取り付ける落下物防止フェンスの設置工法であって、
前記取付金具は、その一側部分をフェンス用支柱の下方部分と接合され、落下物防止フェンスの面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵の支柱に向かって延びる底部に続いて、前記防護柵支柱の道路とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部が形成されて成り、前記立ち上がり部を、防護柵支柱の道路とは反対側の側面へボルト接合して前記フェンス用支柱を立て付ける段階と
前記フェンス用支柱の道路側面の上下に道路延長方向に沿って胴縁を取り付ける段階と、
前記フェンス用支柱及び胴縁の道路側面に沿って面材を設置する段階と、
しかる後に前記防護柵支柱の道路とは反対側の側面の前記取付金具の立ち上がり部より上方の部位と、フェンス用支柱の対面する部位との間に補助金具を配置し、この補助金具と防護柵支柱およびフェンス用支柱とをボルト接合する段階とから成ることを特徴とする、落下物防止フェンスの設置工法。
【請求項2】
面材の設置は、道路の延長方向に施工可能な長さ分を巻紙の如く巻き取って用意し、これを道路の延長方向へ順次巻き戻しつつ設置する作業を進めて行うことを特徴とする、請求項1に記載した落下物防止フェンスの設置工法。
【請求項3】
道路の路側に沿って延長方向に設置された防護柵の支柱へ、落下物防止フェンスのフェンス用支柱を取付金具により直立姿勢に取り付けるフェンス用支柱の立て付け方法であって、
前記取付金具は、その一側部分を前記フェンス用支柱の下方部分と接合され、落下物防止フェンスの面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵支柱に向かって延びる底部に続いて、前記防護柵支柱の道路とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部が形成されて成り、前記立ち上がり部を防護柵支柱の道路とは反対側の側面へボルト接合して前記フェンス用支柱を立て付ける段階を経て、落下物防止フェンスを組み立てる段階へと移行することを特徴とする、フェンス用支柱の立て付け方法。
【請求項4】
道路の路側に沿って延長方向に設置された防護柵の支柱へ、落下物防止フェンスのフェンス用支柱を立て付ける、フェンス用支柱の取付金具であって、
前記取付金具は、前記フェンス用支柱の下方部分と接合されるフェンス用支柱取付部と、 前記落下物防止フェンスの面材設置予定位置の下縁を迂回して前記防護柵支柱に向かって延びる底部を備え、
前記底部に続いて、前記防護柵支柱の道路とは反対側の側面に沿って立ち上がる立ち上がり部を形成された構成であることを特徴とする、フェンス用支柱の取付金具。
【請求項5】
前記取付金具のフェンス用支柱取付部と、フェンス用支柱の下方部分とは、溶接により、又はボルト接合により予め一体的に接合されていることを特徴とする、請求項4に記載したフェンス用支柱の取付金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−102526(P2012−102526A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251713(P2010−251713)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(000006839)日鐵住金建材株式会社 (371)
【出願人】(593211636)株式会社ニッケンフェンスアンドメタル (26)
【Fターム(参考)】