説明

虫またはダニ防除用組成物

【課題】 新規な虫またはダニ防除用組成物、および虫またはダニの防除方法を提供する。
【解決手段】 (E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、公知の殺虫、殺ダニ化合物とを含有する虫またはダニ防除用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナート(一般名:シエノピラフェン(cyenopyrafen)、以下化合物Aと呼ぶ。)が、殺虫または殺ダニ活性を有することが知られている(例えば特許文献1参照。)。2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアート(一般名:シフルメトフェン(cyflumetofen)、以下化合物Bと呼ぶ。)が、殺ダニ活性を有することが知られている(例えば特許文献2参照。)。
【0002】
また、化合物Aを含む化合物群と、公知の殺虫、殺ダニまたは殺菌化合物とを含有する組成物が知られている(例えば、特許文献3参照)。化合物Bを含む化合物群と、公知の殺虫殺ダニ化合物であるクロルフェナピル(一般名)とを含有する組成物が知られている(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献1】国際公開第97/040009号パンフレット
【特許文献2】特開2002−121181号公報
【特許文献3】特開2004−155693号公報
【特許文献4】特開2004−269479号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
今日、農園芸病害虫、森林病害虫、あるいは衛生病害虫等各種病害虫の防除を目的とする殺虫・殺ダニ剤の開発が広く進められ、多種多様な薬剤が実用に供されている。しかしながら、近年、こうした薬剤の長年にわたる使用により害虫が殺虫剤抵抗性を獲得した結果、従来の薬剤による防除が困難となる場面が増えてきている。またこうした薬剤の一部は毒性が高く、あるものは環境中に長期に残留することにより生態系を撹乱しつつある。よって、高度な害虫防除効果を有するだけではなく、低毒性であり且つ低残留性の新規な薬剤の開発が常に期待されている。
【0004】
しかしその一方、生物群としての害虫の加害様式、加害場面の多様性を考えれば、これら新規の薬剤、あるいは既存の公知薬剤を単独で使用するだけでは、全ての防除場面で全ての害虫を有効に防除することははなはだ難しい。そこで、複数の殺虫、殺ダニ剤を適切に組み合わせてより高い防除効力を誘導し、防除困難な有害生物を防除する新たな方法もまた、強く要望されるに至っている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、このような状況に鑑み、幅広い対象と優れた防除活性を示す防除剤を開発する為に鋭意研究を続けた結果、化合物AまたはBと、公知の殺虫、殺ダニ化合物を含有する虫またはダニ防除用組成物が、単独の使用からは予測し得ない優れた相乗的殺虫、殺ダニ効果を奏することを見いだし、本発明を完成した。
【0006】
即ち、本発明は下記〔1〕ないし〔4〕の組成物(以下、本発明組成物と称する。)および〔5〕ないし〔8〕の防除方法(以下、本発明方法と称する。)に関するものである。
【0007】
〔1〕(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、化合物群Cより選ばれる化合物の1種以上とを含有する虫またはダニ防除用組成物。
【0008】
化合物群C(一般名で表記):アルドキシカルブ(aldoxycarb)、カズサホス(cadusafos)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion)、デーエスピー(DSP)、エトプロホス(ethoprophos)、フェンスルホチオン(fensulfothion)、フォスチアゼート(fosthiazate)、フォスチエタン(fosthietan)、イソアミドホス(isamidofos)、イサゾホス (isazofos)、オキサミル(oxamyl)フェナミホス(fenamiphos)、チオナジン(thionazin)、アセキノシル(acequinocyl)、アクリナトリン(acrinathrin)、アミトラズ(amitraz)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、クロロベンジラート(chlorobezilate)、クロフェンテジン(clofentezine)、サイヘキサチン(cyhexatine)、ジコフォール(dicofol)、ジエノクロル(dienochlor)、エトキサゾール(etoxazole)、フェナザキン(fenazaquin)、フェンブタチンオキシド(fenbutatin oxide)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、ヘキシチアゾックス(hexythiazox)、ミルベメクチン(milbemectin)、プロパルギット(propargite)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、アバメクチン(abamectin)、アセフェート(acephate)、アセタミピリド(acetamipirid)、アラニカルブ(alanycarb)、アルディカルブ(aldicarb)、アレスリン(allethrin)、アジンホス−メチル(azinphos-methyl)、バチルスチューリンゲシス(Bacillus thuringiensis)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ベンスルタップ(bensultap)、ビフェントリン(bifenthrin)、ブプロフェジン(buprofezin)、ブトカルボキシン(butocarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、カルタップ(cartap)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、クロチアニジン(clothianidin)、クロマフェノジド(chromafenozide)、クロルピリホス−メチル(chlorpyrifos-methyl)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シロマジン(cyromazine)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ−シフルトリン(beta-cyfluthrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、ラムダ−シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ダイアジノン(diazinon)、ジアクロデン(diacloden)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジノテフラン(dinotefuran)、ジオフェノラン(diofenolan)、ジスルフォトン(disulfoton)、ジメトエート(dimethoate)、エマメクチンベンゾエート(emamectin-benzoate)、イーピーエヌ(EPN)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、エチプロール(ethiprole)、エトフェンプロックス(etofenprox)、エトリムホス(etrimfos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンチオン(fenthion)、フェンバレレート(fenvalerate)、フィプロニル(fipronil)、フロニカミド(flonicamid)、フルベンジアミド(flubendiamide)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェネリム(flufenerim)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、フルフェンプロックス(flufenprox)、フルバリネート(fluvalinate)、タウ-フルバリネート(tau-fluvalinate)、ホノホス(fonophos)、フォルメタネート(formetanate)、フォルモチオン(formothion)、フラチオカルブ(furathiocarb)、ハロフェノジド(halofenozide)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、イミダクロプリド(imidacloprid)、イソフェンホス(isofenphos)、インドキサカルブ(indoxacarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、イソキサチオン(isoxathion)、ルフェヌロン(lufenuron)、マラチオン(malathion)、メタルデヒド(metaldehyde)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メタクリホス(methacrifos)、メタフルミゾン(metaflumizone)、メタルカルブ(metalcarb)、メソミル(methomyl)、メソプレン(methoprene)、メトキシクロール(methoxychlor)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、モノクロトホス(monocrotophos)、ムスカルーレ(muscalure)、ニテンピラム(nitenpyram)、オメトエート(omethoate)、オキシデメトン−メチル(oxydemeton-methyl)、オキシデプロポス(oxydeprofos)、パラチオン(parathion)、パラチオン−メチル(parathion-methyl)、ペルメトリン(permethrin)、フェントエート(phenthoate)、ホキシム(phoxim)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ピリミカルブ(pirimicarb)、ピリミホス−メチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos)、プロチオホス(prothiofos)、プロパホス(propaphos)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、ロテノン(rotenone)、スルプロホス(sulprofos)、シラフルオフェン(silafluofen)、スピノサド(spinosad)、スルホテップ(sulfotep)、テブフェノジド(tebfenozide)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、テフルトリン(tefluthorin)、テルブホス(terbufos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、チアクロプリド(thiacloprid)、チオシクラム(thiocyclam)、チオジカルブ(thiodicarb)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チオファノックス(thiofanox)、チオメトン(thiometon)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トラロメトリン(tralomethrin)、トリクロルホン(trichlorfon)、トリアズロン(triazuron)、トリフルムロン(triflumuron)、バミドチオン(vamidothion)、硫黄(sulfur)、シアノホス(cyanophos)、ピペロニルブトキサイド(pipoeronyl butoxide)リナキシピル(rynaxypyr)およびピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)。
【0009】
〔2〕 (E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、化合物群Dより選ばれる化合物の1種以上とを含有する虫またはダニ防除用組成物。
【0010】
化合物D群:有機リン化合物、カーバメート化合物、ピレスロイド化合物およびピペロニルブトキサイド。
【0011】
〔3〕 (E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、化合物群Eより選ばれる化合物の1種以上とを含有する虫またはダニ防除用組成物。
【0012】
化合物群E:アセフェート、アラニカルブ、アレスリン、ビフェントリン、カルバリル、クロルピリホス、シクロプロトリン、シフルトリン、シペルメトリン、ダイアジノン、ジメトエート、エトフェンプロックス、フェニトロチオン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルバリネート、タウ−フルバリネート、イソキサチオン、マラチオン、メチダチオン、メソミル、フェントエート、ホサロン、ピリミホス−メチル、プロフェノホス、プロチオホス、ピラクロホス、シラフルオフェン、チオジカルブ、トラロメトリン、トリクロルホン、シアノホス、ピペロニルブトキサイド、シハロトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、チアクロプリドおよびフロニカミド。
【0013】
〔4〕 組成物の用途がハダニ防除用である上記〔1〕ないし〔3〕から選ばれるいずれかに記載の組成物。
【0014】
〔5〕(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、上記〔1〕記載の化合物群Cより選ばれる化合物の1種以上とを同時に、又は近接して処理することを特徴とする、虫またはダニの防除方法。
【0015】
〔6〕 (E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、上記〔2〕記載の化合物群Dより選ばれる化合物の1種以上とを同時に、又は近接して処理することを特徴とする虫またはダニの防除方法
〔7〕 (E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、請求項3記載の化合物群Eより選ばれる化合物の1種以上とを同時に、又は近接して処理することを特徴とする虫またはダニの防除方法。
【0016】
〔8〕 防除対象がハダニである上記〔5〕または〔7〕から選ばれるいずれかに記載の防除方法。
【発明の効果】
【0017】
本発明組成物および方法は、各種虫またはダニに対して優れた防除効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明組成物および方法に用いられる一方の有効成分である化合物AまたはBは、作用性が従来の有機塩素系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤およびピレスロイド系殺虫剤などの薬剤とは異なるものであり、またある種の害虫に対しては低薬量で死にいたらしめるとともに残効性も備え、結果的に顕著な防除効果を発揮するものである。しかしながら、いうまでもなく化合物AまたはBのみを使用することで全ての分野の全ての害虫およびダニ類を防除することは不可能である。
【0019】
また、化合物AまたはBと共に用いられる、もう一方の有効成分化合物は、殺虫、殺ダニ化合物として公知のものであり、以下の第1表に化合物名を示す。そして、これらの化合物には抵抗性害虫の出現、更に殺虫スペクトラムや残効性の不足により、薬剤の散布薬量、散布回数が増加する傾向にあり、防除効果の改善が求められているものもある。
【0020】
本発明組成物および方法の特徴は、第1に、各薬剤の単独での施用の場合に比べ、その殺虫、殺ダニ効力が明らかに増強されるとともに、即効的な殺虫、殺ダニ効果が付与されることである。第2に、既存の殺虫、殺ダニ剤に観られない広い殺虫、殺ダニスペクトラムや、長い残効性が誘導されることである。第3に、各薬剤を単独で使用した場合に比べ、投下薬量を低下させうることである。
【0021】
即ち、本発明組成物および方法は、相乗的殺虫、殺ダニ効果を奏するものである。この相乗的殺虫、殺ダニ効果は、各単剤の有する殺虫、殺ダニ効果からは予測し得ぬものであり、本発明組成物および方法の有用性は、各種害虫及びダニ類に対して各化合物を単独で使用するよりも確実な防除効果を発揮し得る点にあるといえる。
【0022】
本発明組成物および方法がより良好な相乗的殺虫、殺ダニ効果を奏するためには、化合物AまたはBと共に用いられるもう一方の有効成分として、有機りん化合物、カーバメート化合物、ピレスロイド化合物またはピペロニルブトキサイドを用いるのが望ましい。
【0023】
〔第1表〕
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No. 化合物名 No. 化合物名 No. 化合物名
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1 アルドキシカルブ 2 カズサホス 3 ジクロフェンチオン
4 デーエスビー 5 エトプロホス 6 フェンスルホチオン
7 フォスチアゼート 8 フォスチエタン 9 イソアミドホス
10 イサゾホス 11 オキサミル 12 フェナミホス
13 チオナジン 14 アセキノシル 15 アクリナトリン
16 アミトラズ 17 ビフェナゼート 18 ブロモプロピレート
19 クロロベンジレート 20 クロフェンテジン 21 シフルメトフェン
22 サイヘキサチン 23 ジコフォール 24 ジエノクロル
25 エトキサゾール 26 フェナザキン 27 フェンブタチンオキシド
28 フェンピロキシメート 29 フェノチオカルブ 30 フルアクリピリム
31 ハルフェンプロッックス 32 ヘキシチアゾクス 33 ミルベメクチン
34 プロパルギット 35 ピリミジフェン 36 テブフェンピラド
37 アバメクチン 38 アセフェート 39 アセタミプリド
40 アラニカルブ 41 アルジカルブ 42 アレスリン
43 アジンホス-メチル 44 バチルスチュリンゲンシス45 ベンジオカルブ
46 ベンフラカルブ 47 ベンスルタップ 48 ビフェントリン
49 ブプロフェジン 50 ブトカルボキシン 51 カルバリル
52 カルボフラン 53 カルボスルファン 54 カルタップ
55 クロルフェナピル 56 クロルピリホス 57 クロルフェンビンホス
58 クロルフルアズロン 59 クロチアニジン 60 クロマフェノジド
61 クロルピリホス-メチル 62 シクロプロトリン 63 シロマジン
64 シフルトリン 65 ベータ-シフルトリン 66 シペルメトリン
67 ラムダ−シハロトリン 68 デルタメトリン 69 ジアフェンチウロン
70 ダイアジノン 71 ジアクロルデン 72 ジクロルボス
73 ジフルベンズロン 74 ジメチルビンホス 75 ジノテフラン
76 ジオフェノラン 77 ジスルフォトン 78 ジメトエート
79 エマメクチンベンゾエート80 イーピーエヌ 81 エスフェンバレレート
82 エチオフェンカルブ 83 エチプロール 84 エトフェンプロックス
85 エトリムホス 86 フェニトロチオン 87 フェノブカルブ
88 フェノキシカルブ 89 フェンプロパトリン 90 フェンチオン
91 フェンバレレート 92 フィプロニル 93 フルベンジアミド
94 フルシトリネート 95 フルフェネリム 96 フルフェノクスロン
97 フルフェンプロックス 98 フルバリネート 99 タウ-フルバリネート
100 ホノホス 101 フォルメタネート 102 フォルモチオン
103 フラチオカルブ 104 ハロフェノジド 105 ヘキサフルムロン
106 ヒドラメチルノン 107 イミダクロプリド 108 イソフェンホス
109 インドキサカルブ 110 イソプロカルブ 111 イソキサチオン
112 ルフェヌロン 113 マラチオン 114 メタルデヒド
115 メタミドホス 116 メチダチオン 117 メタクリホス
118 メタフルミゾン 119 メタルカルブ 120 メソミル
121 メソプレン 122 メトキシクロール 123 メトキシフェノジド
124 モノクロトホス 125 ムスカルーレ 126 ニテンピラム
127 オメトエート 128 オキシデメトン−メチル 129 オキデプロホス
130 パラチオン 131 パラチオン−メチル 132 ペルメトリン
133 フェントエート 134 ホキシム 135 ホレート
136 ホサロン 137 ホスメット 138 ホスファミドン
139 ピリミカルブ 140 ピリミホス−メチル 141 プロフェノホス
142 プロチオホス 143 プロパホス 144 プロトリフェンブト
145 ピメトロジン 146 ピラクロホス 147 ピリダリル
148 ピリプロキシフェン 149 ロテノン 150 スルプロホス
151 シラフルオフェン 152 スピノサド 153 スルホテップ
154 テブフェノジド 156 テフルベンズロン 157 テフルトリン
158 テルブホス 159 テトラクロルビンホス 160 チアクロプリド
161 チオシクラム 162 チオジカルブ 163 チアメトキサム
164 チオファノックス 165 チオメトン 166 トルフェンピラド
167 トラロメトリン 168 トリクロルホン 169 トリアズロン
170 トリフルムロン 171 バミドチオン 172 硫黄
173 リナキシピル 174 ピリフルキナゾン 175 シアノホス
176 ピペロニルブトキサイド 177 シハロトリン 178 フロニカミド
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本発明組成物および方法において、化合物AおよびBから選ばれる化合物と、公知の殺虫、殺ダニ化合物との好適な混合割合は、化合物AおよびBから選ばれる化合物の1重量部に対して、公知の殺虫、殺ダニ化合物は通常0.001〜1000重量部、好ましくは0.01〜100重量部、より好ましくは0.1〜10重量部である。
【0024】
本発明組成物および方法における有効成分化合物の好ましい処理量は、防除すべき対象病害虫の種類などにより左右されるが、化合物AおよびBから選ばれる化合物が0.1〜1000gai/haであり、公知の殺虫、殺ダニ化合物が0.1〜1000gai/haであり、好ましくは前者が1〜300gai/haであり、後者が1〜300gai/haである。
【0025】
本発明組成物および方法は、農園芸作物および樹木などを加害するいわゆる農業害虫、家畜家禽類に寄生するいわゆる家畜害虫、家屋等の人間の生活環境で悪影響を与えるいわゆる衛生害虫、および同様の場面で発生加害するダニ類に対して適用できる。本発明組成物および方法を用いて防除しうる害虫、ダニ類には具体的には次に示すものがあるが、それらのみに限定されるものではない。
【0026】
害虫としては、コナガ(Plutella xylostella)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、タバコガ(Helicoverpa assulta)、コットンボールワーム(Helicoverpa zea)、タバコバッドワーム(Heliothis virescens)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、フタオビコヤガ(Naranga aenescens)、タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、コットンリーフワーム(Spodoptera littoralis)、フォールアーミーワーム(Spodoptera frugiperda)、サザンアーミーワーム(Spodoptera eridania)、タバコホーンワーム(Manduca sexta)、グレープベリーモス(Endopiza viteana)、ギンモンハモグリガ(Lyonetia prunifoliella malinella)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、モモシンクイガ(Carposina niponensis)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana faciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、チャハマキ(Homona magnamina)、コドリンガ(Cydla pomonella)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、ソイビーンルーパー(Pseudoplusia includens)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora)、イチモンジセセリ(Parnara guttata)等の鱗翅目害虫。
【0027】
ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)、コロラドポテトビートル(Lepinotarsa decemlineata)、インゲンテントウ(Epilachna varivestis)、カンシャクシコメツキ(Melanotus tamsuyensis)、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)、ヒメヒラタケシキスイ(Epuraea domina)、ニジュウヤホシテントウ(Henosepilachna vigintioctopunctata)、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、アリモドキゾウムシ(Cylas formicarius)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、イネゾウムシ(Ethinocnemus squameus)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、コクゾウ(Sitophilus zeamais)、シバオサゾウムシ(Sphenophrus venatus vestius)、グラナリーウィービル(Sitophilus granarius)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata)、ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera)、ノーザンコーンルートワーム(Diabrotica barberi)、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等の鞘翅目害虫。
【0028】
ナガメ(Eurydema rugosa)、シラホシカメムシ(Eysarcoris ventralis)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus)、コバネヒョウタンナガカメムシ(Togo hemipterus)、アメリカコバネナガカメムシ(Blissus leucopterus)、ツツジグンバイ(Stephanitis pyrioides)、フタテンオオヨコバイ(Epiacanthus stramineus)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)、ポテトリーフホッパー(Empoasca fabae)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cinctinceps)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、ミカンキジラミ(Trioza erytreae)、ナシキジラミ(Psylla pyrisuga)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis pomi)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、オオワラジカイガラムシ(Drosicha corpulenta)、イセリアカイガラムシ(Icerya purchasi)、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、トコジラミ(Cimex lectularius)等の半翅目害虫。
【0029】
ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)等の総翅目害虫。
【0030】
ミカンコミバエ(Dacus dorsalis)、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、ナスハモグリバエ(Liriomyza bryoniae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、タネバエ(Hylemya platura)、アップルマゴット(Rhagoletis pomonella)、ヘシアンフライ(Mayetiola destructor)、イエバエ(Musca domestica)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)、ヒツジシラミバエ(Melophagus ovinus)、キスジウシバエ(Hypoderma lineatum)、ウシバエ(Hypoderma bovis)、ヒツジバエ(Oestrus ovis)、ツェツェバエ(Glossina palpalis, Glossina morsitans)、キアシオオブユ(Prosimulium yezoensis)、ウシアブ(Tabanus trigonus)、オオチョウバエ(Telmatoscopus albipunctatus)、トクナガヌカカ(Leptoconops nipponensis)、アカイエカ(Culex pipiens pallens)、ヒトスジシマカ(Aedes albopicutus)、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、シナハマダラカ(Anopheles hyracanus sinesis)等の双翅目害虫。
【0031】
クリハバチ(Apethymus kuri)、カブラハバチ(Athalia rosae japonensis)、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer)、グンタイアリ(Eciton burchelli, Eciton schmitti)、クロオオアリ(Camponotus japonicus)、オオスズメバチ(Vespa mandarina)、ブルドックアント(Myrmecia spp.)、ファイヤーアント類(Solenopsis spp.)、ファラオアント(Monomorium pharaonis)等の膜翅目害虫。
【0032】
クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)等の網翅目害虫。
【0033】
エンマコオロギ(Teleogryllus emma)、ケラ(Gryllotalpa africana)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、サバクワタリバッタ(Schistocerca gregaria)等の直翅目害虫。
【0034】
イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)等のシロアリ目害虫。
【0035】
ネコノミ(Ctenocephalidae felis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等の等翅目害虫。
【0036】
ニワトリオオハジラミ(Menacanthus stramineus)、ウシハジラミ(Bovicola bovis)等のハジラミ目害虫。
【0037】
ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ブタジラミ(Haematopinus suis)、ウシホソジラミ(Linognathus vituli)、ケブカウシジラミ(Solenopotes capillatus)等のシラミ目害虫。
【0038】
ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ナミハダニ(Tetranychus urticae) チャノナガサビダニ(Acaphylla theae)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、チューリップサビダニ(Aceria tulipae)、チャノホコリダニ(Polyphaotarsonemus latus)、シクラメンホコリダニ(Steneotarsonemus pallidus)、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini)、ミツバチヘギイタダニ(Varroa jacobsoni)、オウシマダニ(Boophilus microplus)、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヒツジキュウセンダニ(Psoroptes ovis)、ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)等のダニ類。
【0039】
本発明組成物は、化合物AまたはBと、公知の殺虫、殺ダニ化合物の1種以上との混合物としてそのまま使用することもできるが、通常適当な固体担体又は液体担体と混合し、更に所望により界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤、崩壊剤、消泡剤、防腐剤および分解防止剤等を添加して、液剤(soluble concentrate)、乳剤(emulsifiable concentrate)、水和剤(wettable powder)、水溶剤(water soluble powder)、顆粒水和剤(water dispersible granule)、顆粒水溶剤(water soluble granule)、懸濁剤(suspension concentrate)、乳濁剤(concentrated emulsion)、サスポエマルジョン(suspoemulsion)、マイクロエマルジョン(microemulsion)、粉剤(dustable powder)、粒剤(granule)およびゲル剤(gel)等任意の剤型の製剤にて実用に供することができる。また、省力化および安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を、水溶性カプセルおよび水溶性フィルムの袋等の水溶性包装体に封入して供することもできる。
【0040】
固体担体としては、例えば石英、カオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライトおよび珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムおよび塩化カリウム等の無機塩類、合成シリカならびに合成シリケートが挙げられる。
【0041】
液体担体としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコールおよびイソプロパノール等のアルコール類、キシレン、アルキルベンゼンおよびアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ブチルセロソルブ等のエーテル類、シクロヘキサノン等のケトン類、γ−ブチロラクトン等のエステル類、N−メチルピロリドンおよびN−オクチルピロリドン等の酸アミド類、大豆油、ナタネ油、綿実油およびヒマシ油等の植物油ならびに水が挙げられる。
【0042】
これら固体および液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0043】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸および燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸および燐酸塩、ポリカルボン酸塩およびポリスチレンスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩およびアルキル4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤ならびにアミノ酸型およびベタイン型等の両性界面活性剤が挙げられる。
【0044】
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明の製剤100重量部に対し、通常0.05〜20重量部の範囲が望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0045】
次に本発明組成物を用いる場合の製剤の配合例を示す。但し本発明の配合例は、これらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
【0046】
〔水和剤(wettable powder)〕
有効成分化合物 0.1〜80部
固体担体 5〜98.9部
界面活性剤 1〜10部
その他 0〜 5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等があげれらる。
【0047】
〔乳 剤(emulsifiable concentrate)〕
有効成分化合物 0.1〜30部
液体担体 45〜95部
界面活性剤 4.9〜15部
その他 0〜10部
その他として、例えば展着剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0048】
〔懸濁剤(suspension concentrate)〕
有効成分化合物 0.1〜70部
液体担体 15〜98.89部
界面活性剤 1〜12部
その他 0.01〜30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
【0049】
〔顆粒水和剤(water dispersible granule)〕
有効成分化合物 0.1〜90部
固体担体 0〜98.9部
界面活性剤 1〜20部
その他 0〜 10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0050】
〔液 剤(soluble concentrate)〕
有効成分化合物 0.01〜70部
液体担体 20〜99.99部
その他 0〜 10部
その他として、例えば凍結防止剤、展着剤等が挙げられる。
【0051】
〔粉 剤(dustable powder)〕
有効成分化合物 0.01〜30部
固体担体 65〜99.99部
その他 0〜5部
その他として、例えばドリフト防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0052】
使用に際しては上記製剤を水で50〜20000倍に希釈してまたは希釈せずに、有効成分が1ヘクタール(ha)当たり0.005〜50kgになるように、有用植物の茎葉部または土壌に散布する。
【0053】
次に具体的に本発明組成物を有効成分とする農薬製剤例を示すがこれらのみに限定されるものではない。尚、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
【0054】
〔配合例1〕水和剤(wettable powder)
化合物AまたはB 10部
化合物No.27 10部
パイロフィライト 76部
ソルポール5039 2部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80D 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0055】
〔配合例2〕乳 剤(emulsifiable concentrate)
化合物AまたはB 3部
化合物No.89 2部
キシレン 75部
N−メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
【0056】
〔配合例3〕懸濁剤(suspension concentrate)
化合物AまたはB 15部
化合物No.123 10部
アグリゾールS−710 10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C 0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム 0.2部
水 64.3部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕して懸濁剤とする。
【0057】
〔配合例4〕顆粒水和剤(water dispersible granule)
化合物AまたはB 40部
化合物No.120 35部
ハイテノールNE-15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN 10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80D 10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して顆粒水和剤とする。
【0058】
〔配合例5〕粉 剤(dustable powder)
化合物AまたはB 2部
化合物No.84 1部
カープレックス#80D 0.5部
(ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名)
カオリナイト 95部
リン酸ジイソプロピル 1.5部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【実施例】
【0059】
本発明組成物および方法の有用性について、以下の試験例において具体的に説明する。但し、本発明組成物および方法はこれらのみに限定されるものではない。
【0060】

〔試験例1〕 ナミハダニに対する効力試験
化合物AまたはBと、前記の第1表に記載された化合物を乳剤(化合物によっては水和剤またはフロアブル)に製剤し、その製剤を展着剤の入った水で希釈して、所定濃度の薬液を調製した。次に、インゲン葉(2cm×2cm程度)を作り、径7cmのスチロールカップ上の湿った濾紙上に置いた。一葉片あたりのナミハダニ雌成虫(低感受性系統)を各10頭ずつ接種した。こうして準備した供試葉片に所定濃度の薬液を各5ml散布処理し25℃の恒温室に収容した。4日後の死虫数を調査し、下記の計算式から死虫率を算出した。尚、試験は2区制で行なった。
【0061】
死虫率(%)=死虫数/供試虫数×100
また、各薬液濃度に対する死虫率から、コルビー法(Colby S.R.1976,Weeds15,20−22)を用いて、相乗作用を算出した。計算方法は以下の通りである。
【0062】
E=X+Y−XY/100
X:x濃度におけるA剤の観察値(死虫率)
Y:y濃度におけるB剤の観察値(死虫率)
E:A剤とB剤の混合処理時に期待される死虫率
得られた結果が、期待値よりも観察値が大きければ相乗作用、観察値よりも期待値が大きければ拮抗作用、観察値と期待値が同じであれば相加作用と解析される。以下に相乗作用を示した組み合わせを示す。
【0063】

〔第2表〕
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
有効成分 濃度(ppm) 死虫率〔%〕 期待値(E)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物A 50 30
化合物B 50 25
化合物No.38 500 10
化合物No.40 500 0
化合物No.42 100 10
化合物No.48 100 20
化合物No.51 500 5
化合物No.56 500 10
化合物No.62 100 0
化合物No.64 100 0
化合物No.66 100 15
化合物No.70 500 0
化合物No.78 500 0
化合物No.84 100 5
化合物No.86 500 0
化合物No.89 100 10
化合物No.91 100 0
化合物No.94 100 0
化合物No.98 100 0
化合物No.99 100 5
化合物No.111 500 0
化合物No.113 500 0
化合物No.116 500 15
化合物No.120 500 0
化合物No.133 500 5
化合物No.136 500 10
化合物No.140 500 0
化合物No.141 500 5
化合物No.142 500 0
化合物No.146 500 15
化合物No.151 100 0
化合物No.162 500 0
化合物No.167 100 10
化合物No.168 500 0
化合物No.175 500 0
化合物No.176 500 0
化合物No.177 100 0
化合物A+化合物No.38 50+500 100 37
化合物A+化合物No.40 50+500 90 30
化合物A+化合物No.42 50+100 100 37
化合物A+化合物No.48 50+100 100 44
化合物A+化合物No.51 50+500 100 33.5
化合物A+化合物No.56 50+500 100 37
化合物A+化合物No.62 50+100 100 30
化合物A+化合物No.64 50+100 100 30
化合物A+化合物No.66 50+100 100 40.5
化合物A+化合物No.70 50+500 100 30
化合物A+化合物No.78 50+500 100 30
化合物A+化合物No.84 50+100 100 33.5
化合物A+化合物No.86 50+500 100 30
化合物A+化合物No.89 50+100 100 37
化合物A+化合物No.91 50+100 100 30
化合物A+化合物No.94 50+100 100 30
化合物A+化合物No.98 50+100 100 30
化合物A+化合物No.99 50+100 100 33.5
化合物A+化合物No.111 50+500 100 30
化合物A+化合物No.113 50+500 100 30
化合物A+化合物No.116 50+500 100 40.5
化合物A+化合物No.120 50+500 80 30
化合物A+化合物No.133 50+500 100 33.5
化合物A+化合物No.136 50+500 100 37
化合物A+化合物No.140 50+500 100 30
化合物A+化合物No.141 50+500 100 33.5
化合物A+化合物No.142 50+500 100 30
化合物A+化合物No.146 50+500 100 40.5
化合物A+化合物No.151 50+100 100 30
化合物A+化合物No.162 50+500 95 30
化合物A+化合物No.167 50+500 100 37
化合物A+化合物No.168 50+500 100 30
化合物A+化合物No.175 50+500 100 30
化合物A+化合物No.176 50+500 100 30
化合物B+化合物No.176 50+500 100 25
化合物A+化合物No.177 50+100 100 30
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

〔試験例2〕 ミカンハダニ卵に対する効力試験
化合物AまたはBと、前記の第1表に記載された化合物を乳剤(化合物によっては水和剤またはフロアブル)に製剤し、その製剤を展着剤の入った水で希釈して、所定濃度の薬液を調製した。次に、みかん葉(2cm×2cm程度)を作り、径7cmのスチロールカップ上の湿った濾紙上に置いた。一葉片あたりのミカンハダニ雌成虫(低感受性系統)を各15頭ずつ接種し、1日産卵させた後雌成虫を除去した。こうして準備した供試葉片に所定濃度の薬液を各5ml散布処理し25℃の恒温室に収容した。10日後の死虫数を調査し、下記の計算式から死虫率を算出した。尚、試験は2区制で行なった。
【0064】
死虫率(%)=死虫数/供試虫数×100
また、各薬液濃度に対する死虫率から、コルビー法(Colby S.R.1976,Weeds15,20−22)を用いて、相乗作用を算出した。計算方法は以下の通りである。
【0065】
E=X+Y−XY/100
X:x濃度におけるA剤の観察値(死虫率)
Y:y濃度におけるB剤の観察値(死虫率)
E:A剤とB剤の混合処理時に期待される死虫率
得られた結果が、期待値よりも観察値が大きければ相乗作用、観察値よりも期待値が大きければ拮抗作用、観察値と期待値が同じであれば相加作用と解析される。以下に相乗作用を示した組み合わせを示す。
【0066】

〔第3表〕
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
有効成分 濃度(ppm) 死虫率〔%〕 期待値(E)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物A 5 32
化合物B 50 11
化合物No.38 500 5
化合物No.40 500 1
化合物No.42 100 12
化合物No.48 100 22
化合物No.51 500 7
化合物No.56 500 8
化合物No.62 100 3
化合物No.64 100 5
化合物No.66 100 6
化合物No.70 500 11
化合物No.78 500 3
化合物No.84 100 5
化合物No.86 500 6
化合物No.89 100 15
化合物No.91 100 8
化合物No.94 100 3
化合物No.98 100 7
化合物No.99 100 14
化合物No.111 500 10
化合物No.113 500 5
化合物No.116 500 9
化合物No.120 500 3
化合物No.133 500 0
化合物No.136 500 2
化合物No.140 500 4
化合物No.141 500 0
化合物No.142 500 0
化合物No.146 500 0
化合物No.151 100 0
化合物No.162 500 0
化合物No.167 100 3
化合物No.168 500 0
化合物No.175 500 0
化合物No.176 500 0
化合物No.177 100 2
化合物A+化合物No.38 5+500 100 35.4
化合物A+化合物No.40 5+500 81 32.68
化合物A+化合物No.42 5+100 100 40.16
化合物A+化合物No.48 5+100 100 46.96
化合物A+化合物No.51 5+500 100 36.76
化合物A+化合物No.56 5+500 100 37.44
化合物A+化合物No.62 5+100 100 34.04
化合物A+化合物No.64 5+100 100 35.4
化合物A+化合物No.66 5+100 100 36.08
化合物A+化合物No.70 5+500 100 39.48
化合物A+化合物No.78 5+500 100 34.04
化合物A+化合物No.84 5+100 100 35.4
化合物A+化合物No.86 5+500 100 36.08
化合物A+化合物No.89 5+100 100 42.2
化合物A+化合物No.91 5+100 100 37.44
化合物A+化合物No.94 5+100 100 34.04
化合物A+化合物No.98 5+100 100 36.76
化合物A+化合物No.99 5+100 100 41.25
化合物A+化合物No.111 5+500 100 38.8
化合物A+化合物No.113 5+500 100 35.4
化合物A+化合物No.116 5+500 100 38.12
化合物A+化合物No.120 5+500 88 34.04
化合物A+化合物No.133 5+500 100 32
化合物A+化合物No.136 5+500 100 33.36
化合物A+化合物No.140 5+500 100 34.72
化合物A+化合物No.141 5+500 100 32
化合物A+化合物No.142 5+500 100 32
化合物A+化合物No.146 5+500 100 32
化合物A+化合物No.151 5+100 100 32
化合物A+化合物No.162 5+500 72 32
化合物A+化合物No.167 5+100 100 34.04
化合物A+化合物No.168 5+500 100 32
化合物A+化合物No.175 5+500 100 32
化合物A+化合物No.176 5+500 100 32
化合物B+化合物No.176 50+500 100 11
化合物A+化合物No.177 5+500 100 33.36
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

〔試験例3〕 ナミハダニに対する効力試験
化合物Aと、前記の第1表に記載された化合物を乳剤(化合物によっては水和剤またはフロアブル)に製剤し、その製剤を展着剤の入った水で希釈して、所定濃度の薬液を調製した。次に、インゲン葉(2cm×2cm程度)を作り、径7cmのスチロールカップ上の湿った濾紙上に置いた。一葉片あたりのナミハダニ雌成虫(低感受性系統)を各10頭ずつ接種した。こうして準備した供試葉片に所定濃度の薬液を各5ml散布処理し25℃の恒温室に収容した。4日後の死虫数を調査し、下記の計算式から死虫率を算出した。尚、試験は2区制で行なった。
【0067】
死虫率(%)=死虫数/供試虫数×100
また、各薬液濃度に対する死虫率から、コルビー法(Colby S.R.1976,Weeds15,20−22)を用いて、相乗作用を算出した。計算方法は以下の通りである。
【0068】
E=X+Y−XY/100
X:x濃度におけるA剤の観察値(死虫率)
Y:y濃度におけるB剤の観察値(死虫率)
E:A剤とB剤の混合処理時に期待される死虫率
得られた結果が、期待値よりも観察値が大きければ相乗作用、観察値よりも期待値が大きければ拮抗作用、観察値と期待値が同じであれば相加作用と解析される。以下に相乗作用を示した組み合わせを示す。
【0069】

〔第4表〕
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
有効成分 濃度(ppm) 死虫率〔%〕 期待値(E)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物A 50 45
化合物No.39 100 20
化合物No.59 100 15
化合物No.93 100 0
化合物No.96 100 20
化合物No.160 100 5
化合物No.178 100 5
化合物A+化合物No.39 50+100 80 56.0
化合物A+化合物No.59 50+100 60 53.3
化合物A+化合物No.93 50+100 50 45
化合物A+化合物No.96 50+100 60 56
化合物A+化合物No.160 50+100 50 47.8
化合物A+化合物No.178 50+100 50 47.8
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〔試験例4〕 ミカンハダニ卵に対する効力試験
化合物Aと、前記の第1表に記載された化合物を乳剤(化合物によっては水和剤またはフロアブル)に製剤し、その製剤を展着剤の入った水で希釈して、所定濃度の薬液を調製した。次に、みかん葉(2cm×2cm程度)を作り、径7cmのスチロールカップ上の湿った濾紙上に置いた。一葉片あたりのミカンハダニ雌成虫(低感受性系統)を各15頭ずつ接種し、1日産卵させた後雌成虫を除去した。こうして準備した供試葉片に所定濃度の薬液を各5ml散布処理し25℃の恒温室に収容した。10日後の死虫数を調査し、下記の計算式から死虫率を算出した。尚、試験は2区制で行なった。
【0070】
死虫率(%)=死虫数/供試虫数×100
また、各薬液濃度に対する死虫率から、コルビー法(Colby S.R.1976,Weeds15,20−22)を用いて、相乗作用を算出した。計算方法は以下の通りである。
【0071】
E=X+Y−XY/100
X:x濃度におけるA剤の観察値(死虫率)
Y:y濃度におけるB剤の観察値(死虫率)
E:A剤とB剤の混合処理時に期待される死虫率
得られた結果が、期待値よりも観察値が大きければ相乗作用、観察値よりも期待値が大きければ拮抗作用、観察値と期待値が同じであれば相加作用と解析される。以下に相乗作用を示した組み合わせを示す。
【0072】

〔第5表〕
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
有効成分 濃度(ppm) 死虫率〔%〕 期待値(E)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物A 5 25
化合物No.39 100 10
化合物No.59 100 5
化合物No.93 100 15
化合物No.96 100 0
化合物No.160 100 0
化合物No.178 100 15
化合物A+化合物No.39 5+100 40 32.5
化合物A+化合物No.59 5+100 40 28.8
化合物A+化合物No.93 5+100 50 36.3
化合物A+化合物No.96 5+100 35 25
化合物A+化合物No.160 5+100 30 25
化合物A+化合物No.178 5+100 40 36.3
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明組成物および方法は、各種虫またはダニの防除に使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、化合物群Cより選ばれる化合物の1種以上とを含有する虫またはダニ防除用組成物。
化合物群C:アルドキシカルブ、カズサホス、ジクロフェンチオン、デーエスピー、エトプロホス、フェンスルホチオン、フォスチアゼート、フォスチエタン、イソアミドホス、イサゾホス、オキサミル、フェナミホス、チオナジン、アセキノシル、アクリナトリン、アミトラズ、ブロモプロピレート、クロロベンジラート、クロフェンテジン、サイヘキサチン、ジコフォール、ジエノクロル、エトキサゾール、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェンピロキシメート、フェノチオカルブ、フルアクリピリム、ハルフェンプロックス、ヘキシチアゾックス、ミルベメクチン、プロパルギット、ピリミジフェン、テブフェンピラド、アバメクチン、アセフェート、アセタミピリド、アラニカルブ、アルディカルブ、アレスリン、アジンホス−メチル、バチルスチューリンゲシス、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ビフェントリン、ブプロフェジン、ブトカルボキシン、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、カルタップ、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロチアニジン、クロマフェノジド、クロルピリホス−メチル、シクロプロトリン、シロマジン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シペルメトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジアクロデン、ジクロルボス、ジフルベンズロン、ジメチルビンホス、ジノテフラン、ジオフェノラン、ジスルフォトン、ジメトエート、エマメクチンベンゾエート、イーピーエヌ、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチプロール、エトフェンプロックス、エトリムホス、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンチオン、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェンプロックス、フルバリネート、タウ−フルバリネート、ホノホス、フォルメタネート、フォルモチオン、フラチオカルブ、ハロフェノジド、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、イソフェンホス、インドキサカルブ、イソプロカルブ、イソキサチオン、ルフェヌウロン、マラチオン、メタルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メタクリホス、メタフルミゾン、メタルカルブ、メソミル、メソプレン、メトキシクロール、メトキシフェノジド、モノクロトホス、ムスカルーレ、ニテンピラム、オメトエート、オキシデメトン−メチル、オキシデプロポス、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、フェントエート、ホキシム、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミカルブ、ピリミホス−メチル、プロフェノホス、プロチオホス、プロパホス、プロトリフェンブト、ピメトロジン、ピラクロホス、ピリダリル、ピリプロキシフェン、ロテノン、スルプロホス、シラフルオフェン、スピノサド、スルホテップ、テブフェノジド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロロビンホス、チアクロプリド、チオシクラム、チオジカルブ、チアメトキサム、チオファノックス、チオメトン、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリクロルホン、トリアズロン、トリフルムロン、バミドチオン、硫黄、シアノホス、ピペロニルブトキサイド、リナキシピルおよびピリフルキナゾン。
【請求項2】
(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、化合物群Dより選ばれる化合物の1種以上とを含有する虫またはダニ防除用組成物。
化合物D群:有機リン化合物、カーバメート化合物、ピレスロイド化合物およびピペロニルブトキサイド。
【請求項3】
(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、化合物群Eより選ばれる化合物の1種以上とを含有する虫またはダニ防除用組成物。
化合物群E:アセフェート、アラニカルブ、アレスリン、ビフェントリン、カルバリル、クロルピリホス、シクロプロトリン、シフルトリン、シペルメトリン、ダイアジノン、ジメトエート、エトフェンプロックス、フェニトロチオン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルバリネート、タウ−フルバリネート、イソキサチオン、マラチオン、メチダチオン、メソミル、フェントエート、ホサロン、ピリミホス−メチル、プロフェノホス、プロチオホス、ピラクロホス、シラフルオフェン、チオジカルブ、トラロメトリン、トリクロルホン、シアノホス、ピペロニルブトキサイド、シハロトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、チアクロプリドおよびフロニカミド。
【請求項4】
組成物の用途がハダニ防除用である請求項1ないし3から選ばれるいずれか1項記載の組成物。
【請求項5】
(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、請求項1記載の化合物群Cより選ばれる化合物の1種以上とを同時に、又は近接して処理することを特徴とする虫またはダニの防除方法。
【請求項6】
(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、請求項2記載の化合物群Dより選ばれる化合物の1種以上とを同時に、又は近接して処理することを特徴とする虫またはダニの防除方法。
【請求項7】
(E)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−2−シアノ−1−(1、3、4−トリメチルピラゾール−5−イル)ビニル=2、2−ジメチルプロピオナートおよび2−メトキシエチル=(RS)−2−(4−t−ブチルフェニル−2−シアノ−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロパノアートから選ばれる化合物の1種以上と、請求項3記載の化合物群Eより選ばれる化合物の1種以上とを同時に、又は近接して処理することを特徴とする虫またはダニの防除方法。
【請求項8】
防除対象がハダニである請求項5ないし7から選ばれるいずれか1項記載の防除方法。

【公開番号】特開2009−209124(P2009−209124A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−136742(P2008−136742)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】