表示装置、表示システムおよび表示方法
【課題】 複数の画像を重ねて表示する際により見やすく表示することが可能な表示装置等を提供すること。
【解決手段】 プロジェクター100が、透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力される入力部110と、透過指示対象画像に対する透過指示を受け付ける表示側受付部120と、透過指示に応じて透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成する透過画像生成部130と、合成対象画像の前面に透過画像を配置した合成画像を生成する合成画像生成部140と、合成画像を投写する投写部190を含んで構成される。
【解決手段】 プロジェクター100が、透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力される入力部110と、透過指示対象画像に対する透過指示を受け付ける表示側受付部120と、透過指示に応じて透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成する透過画像生成部130と、合成対象画像の前面に透過画像を配置した合成画像を生成する合成画像生成部140と、合成画像を投写する投写部190を含んで構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示システムおよび表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特開2000−115603号公報に記載されているように、書画カメラが撮像対象物を撮像して撮像画像を生成し、プロジェクターが当該撮像画像を投写する投写システムが提供されている。例えば、学校において、書道の先生がお手本となる文字を書いた用紙を書画カメラの台に置き、プロジェクターを用いて当該用紙の撮像画像を拡大して投写する場合がある。
【0003】
このような状況で先生が書いた文字と生徒が書いた文字を比較する場合、投写システムは、先生が文字を書いた用紙と生徒が文字を書いた用紙が並べて書画カメラの台に置かれた状態で撮像画像を投写する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−115603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このような投写方式では、先生が書いた文字と生徒が書いた文字の相違がわかりにくい。また、先生が透明のシートに文字を書くことも考えられるが、書道では、墨と筆が用いられているため、先生が用紙と同様に透明のシートに文字を書くことは困難である上、先生が書いた文字と生徒が書いた文字の位置や大きさを揃えることも困難である。
【0006】
さらに、先生が、自分が文字を書いた用紙の撮像画像と、生徒が文字を書いた用紙の撮像画像を一旦PC(Personal Computer)に取り込んでPCで編集した後、編集画像をプロジェクターで投写する手法も考えられるが、時間や手間がかかってしまう。
【0007】
本発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決することにより、複数の画像を重ねて表示する際により見やすく表示することが可能な表示装置、表示システムおよび表示方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様の1つである表示装置は、透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力される入力部と、前記透過指示対象画像に対する透過指示を受け付ける表示側受付部と、前記透過指示に応じて、前記透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成する透過画像生成部と、前記合成対象画像の前面に、前記透過画像を配置した合成画像を生成する合成画像生成部と、前記合成画像を表示する表示部と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の態様の1つである表示システムは、上記表示装置と、撮像装置と、を含み、前記撮像装置は、撮像開始指示と、撮像終了指示とを受け付ける撮像側受付部と、前記撮像開始指示から前記撮像終了指示まで撮像を行うことにより、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を動画像として生成する撮像部と、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を前記表示装置に出力する出力部と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の態様の1つである表示システムは、上記表示装置と、撮像装置と、を含み、前記撮像装置は、撮像指示を受け付ける撮像側受付部と、前記撮像指示に応じて撮像を行うことにより、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を静止画像として生成する撮像部と、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を前記表示装置に出力する出力部と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の態様の1つである表示方法は、表示装置が、透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力され、前記透過指示対象画像に対する透過指示を受け付け、前記透過指示に応じて前記透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成し、前記合成対象画像の前面に前記透過画像を配置した合成画像を生成し、前記合成画像を表示することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、表示装置等は、透過指示の対象の画像の背景領域を透過表示にした透過画像が前面に配置された合成画像を表示することができるため、複数の画像を重ねて表示する際により見やすく表示することができる。
【0013】
また、前記合成画像生成部は、前記透過指示対象画像における前景領域の位置と、前記合成対象画像における前景領域の位置とが適合するように調整した前記合成画像を生成してもよい。これによれば、表示装置等は、合成画像を構成する各画像の前景領域の位置を適合させることができるため、より見やすく表示することができる。
【0014】
また、前記合成画像生成部は、前記透過指示対象画像における前景領域の大きさと、前記合成対象画像における前景領域の大きさとが適合するように調整した前記合成画像を生成してもよい。これによれば、表示装置等は、合成画像を構成する各画像の前景領域の大きさを適合させることができるため、より見やすく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施例における投写状況を示す図である。
【図2】第1の実施例におけるプロジェクターと書画カメラの機能ブロックを示す図である。
【図3】第1の実施例における合成画像の投写手順を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例における撮像画像の一例を示す図である。
【図5】第1の実施例における非撮像画像の一例を示す図である。
【図6】合成画像の一例を示す図である。
【図7】第1の実施例における透過画像の一例を示す図である。
【図8】第1の実施例における合成画像の一例を示す図である。
【図9】第2の実施例における合成画像の投写手順を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施例における撮像画像の一例を示す図である。
【図11】第2の実施例における撮像画像の他の一例を示す図である。
【図12】第2の実施例における合成画像の一例を示す図である。
【図13】第2の実施例における透過画像の一例を示す図である。
【図14】第2の実施例における合成画像の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明をプロジェクターに適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0017】
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例における投写状況を示す図である。また、図2は、第1の実施例におけるプロジェクター100と書画カメラ200の機能ブロックを示す図である。表示装置の一種であるプロジェクター100は、透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力される入力部110と、透過指示対象画像に対する透過指示を受け付ける表示側受付部120と、透過指示に応じて透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成する透過画像生成部130と、合成対象画像の前面に透過画像を配置した合成画像を生成する合成画像生成部140と、種々のデータを記憶する記憶部150と、合成画像を投写する投写部(表示部)190を含んで構成されている。なお、透過画像生成部130は、透過指示対象画像の背景領域以外の領域も透過表示にした透過画像を生成してもよい。
【0018】
また、記憶部150は、PC300からの画像情報に基づく非撮像画像を示す非撮像データ152、書画カメラ200からの撮像情報に基づく撮像画像を示す撮像データ154、合成対象画像に関する情報を示す合成対象画像データ156、透過対象画像に関する情報を示す透過対象画像データ158等を記憶している。また、撮像装置の一種である書画カメラ200は、撮像指示を受け付ける撮像側受付部210と、撮像指示に応じて撮像を行うことにより、撮像画像(透過指示対象画像または合成対象画像)を静止画像として生成する撮像部220と、撮像画像をプロジェクター100に出力する出力部230を含んで構成されている。
【0019】
なお、プロジェクター100は、以下のハードウェアを用いてこれらの各部として機能してもよい。例えば、プロジェクター100は、入力部110は画像入力端子、USBインターフェイス等、表示側受付部120はUSBインターフェイス等、透過画像生成部130、画像生成部140はCPU、画像処理回路等、記憶部150はRAM等、投写部190はランプ、液晶パネル、液晶駆動回路、レンズ等を用いてもよい。また、書画カメラ200の撮像側受付部210はボタン、CPU等、撮像部220はCCDカメラ等、出力部230はUSBインターフェイス等であってもよい。
【0020】
次に、本実施例における合成画像の投写手順について説明する。図3は、第1の実施例における合成画像の投写手順を示すフローチャートである。先生は、PC300に生徒が描いた文字の画像データを記憶しておき、先生が自分で文字を墨で描いた用紙を書画カメラ200で撮像する。そして、プロジェクター100に対し、PC300は画像情報を出力し、書画カメラ200は撮像情報を出力する。
【0021】
これにより、PC300から画像情報が入力部110に入力され、透過画像生成部130は、当該画像情報に基づき、非撮像画像(合成対象画像)を示す非撮像データ152を記憶部150に記憶する(ステップS1)。また、書画カメラ200から撮像された静止画像を示す撮像情報が入力部110に入力され、透過画像生成部130は、当該撮像情報に基づき、撮像画像(透過指示対象画像)を示す撮像データ154を記憶部150に記憶する(ステップS2)。
【0022】
図4は、第1の実施例における撮像画像400の一例を示す図である。また、図5は、第1の実施例における非撮像画像410の一例を示す図である。ここでは、「空」という文字が描かれたものとする。透過画像生成部130は、非撮像データ152に対してエッジ検出を行って合成対象画像データ156を生成し、記憶部150に記憶する(ステップS3)。また、透過画像生成部130は、撮像データ154に対してエッジ検出を行って透過対象画像データ158を生成し、記憶部150に記憶する(ステップS4)。例えば、透過画像生成部130は、エッジ検出により、文字によって構成される前景領域と文字以外の背景領域を検出し、各領域の座標や大きさ等を示す情報を、合成対象画像データ156、透過対象画像データ158として記憶部150に記憶する。
【0023】
表示側受付部120は、書画カメラ200からの指示情報に基づき、透過指示があったかどうかを判定する(ステップS5)。例えば、先生は、書画カメラ200の透過指示用のボタンを押す。これにより、撮像側受付部210が透過指示を受け付け、出力部230が透過指示に応じて透過指示を示す指示情報をプロジェクター100に出力する。透過指示があった場合、透過画像生成部130は、撮像データ154、透過対象画像データ158、合成対象画像データ156に基づき、合成対象画像に対する透過対象画像の位置を調整した透過画像を生成する(ステップS6)。また、合成画像生成部140は、非撮像データ152に基づく合成対象画像の前面に透過画像を配置した合成画像を生成し、投写部190は、当該合成画像を投写する(ステップS7)。
【0024】
図6は、合成画像500の一例を示す図である。また、図7は、第1の実施例における透過画像420の一例を示す図である。また、図8は、第1の実施例における合成画像501の一例を示す図である。
【0025】
例えば、撮像画像400の背景を透過させただけでは、図6の合成画像500のように、先生の描いた文字と生徒の描いた文字がずれてしまう。これに対し、透過画像生成部130は、合成対象画像データ156と透過対象画像データ158を生成しておくことにより、先生の描いた文字と生徒の描いた文字の位置を把握することができるため、先生の描いた文字を示す透過画像420を生成する際に生徒の描いた文字の位置と適合(例えば、上下左右のいずれかの位置を一致させる、中央の位置を一致させる、中心の位置を一致させる等)するように調整することができる。これにより、プロジェクター100は、図8に示すように、先生の描いた文字と生徒の描いた文字がずれていない状態の合成画像501を投写することができる。
【0026】
プロジェクター100は、終了指示があったかどうかを判定し(ステップS8)、終了指示があった場合、上述した一連の処理(ステップS1〜S8)を終了し、そうでない場合、当該一連の処理を続行する。
【0027】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクター100は、透過指示の対象の画像の背景領域を透過表示にした透過画像が前面に配置された合成画像501を表示することができるため、複数の画像を重ねて表示する際により見やすく表示することができる。これにより、ユーザーは、プロジェクター100を用いて簡易に視覚的な演出を行うことができる。
【0028】
また、本実施例によれば、プロジェクター100は、合成画像501を構成する各画像の前景領域の位置を適合させることができるため、より見やすく表示することができる。
【0029】
また、本実施例によれば、プロジェクター100は、撮像データ154等を記憶しておくことにより、撮像画像400、非撮像画像410、合成画像501を切り替えながら繰り返し投写することができる。
【0030】
(第2の実施例)
第1の実施例では、書画カメラ200とPC300から画像情報が入力されたが、プロジェクター100は、同一の装置から複数の画像情報や撮像情報が入力されてもよく、同一の装置から透過指示の対象である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象となる合成対象画像が入力されてもよい。また、非撮像データ152等の記憶や透過画像の位置の調整は必須ではない。
【0031】
図9は、第2の実施例における合成画像の投写手順を示すフローチャートである。図10は、第2の実施例における撮像画像401の一例を示す図である。また、図11は、第2の実施例における撮像画像402の他の一例を示す図である。また、図12は、第2の実施例における合成画像502の一例を示す図である。
【0032】
図9のフローチャートにおいて、合成画像生成部140は、書画カメラ200から入力される2つの撮像情報に基づき、合成画像を生成し、投写部190は、当該合成画像を投写する(ステップS11)。例えば、プロジェクター100は、まず、解答を示す撮像画像401(第1の画像)の撮像情報を入力し、次に、問題を示す撮像画像402(第2の画像)の撮像情報を入力する。そして、投写部190は、撮像画像401の前面に非透過の状態の撮像画像402を重ねた合成画像502を投写する。これにより、図12に示すように、合成画像502では、問題のみが表示され、解答は表示されない。先生は、解答を表示する場合、書画カメラ200のボタンを押して透過開始指示を行う。透過画像生成部130は、表示側受付部120からの情報に基づき、透過開始指示があったかどうかを判定する(ステップS12)。透過開始指示があった場合、透過画像生成部130は、最新の撮像画像に対してエッジ検出を行って前景領域と背景領域を把握し、背景領域を透過させた状態の透過画像を生成する(ステップS13)。合成画像生成部140は、当該透過画像を1つ前の撮像画像の前面に配置した合成画像を生成し、投写部190は、当該合成画像を投写する(ステップS14)。なお、プロジェクター100は、ステップS11においては、2つの画像の合成画像を生成しなくてもよい。つまり、プロジェクター100は、透過開始指示がない場合は、最新の撮像画像を投写してもよい。
【0033】
図13は、第2の実施例における透過画像421の一例を示す図である。また、図14は、第2の実施例における合成画像503の他の一例を示す図である。例えば、透過画像421では問題文の背景領域が透過した状態になっている。これにより、合成画像503では、解答欄が透過し、解答欄の部分に配置された1つ前の撮像画像の解答が表示される状態になる。なお、ここでは、先生が、撮像画像402の解答欄の部分に撮像画像401の解答が位置するように用紙の配置等を行うものとする。先生は、再び問題を表示する場合、書画カメラ200のボタンを押して透過終了指示を行う。透過画像生成部130は、表示側受付部120からの情報に基づき、透過終了指示があったかどうかを判定する(ステップS15)。プロジェクター100は、終了指示があったかどうかを判定し(ステップS16)、終了指示があった場合、上述した一連の処理(ステップS11〜S16)を終了し、そうでない場合、当該一連の処理を続行する。
【0034】
以上のように、本実施例によっても、プロジェクター100は、第1の実施例と同様の作用効果を奏する。
【0035】
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、書画カメラ200の撮像側受付部210は、撮像開始指示と、撮像終了指示を受け付け、撮像部220は、撮像開始指示から撮像終了指示まで撮像を行うことにより、透過指示対象画像または合成対象画像を動画像として生成し、出力部230は、透過指示対象画像または合成対象画像を表示装置に出力してもよい。
【0036】
すなわち、透過画像420、421の元になる画像は、静止画像に限定されず、動画像であってもよい。具体的には、例えば、プロジェクター100は、動画像を透過させることにより、漢字の書き順等を示す合成画像を投写することができる。
【0037】
また、透過指示対象画像における透過指示の対象となる領域は背景領域に限定されず、前景領域の一部の領域であってもよく、前景領域が部分ごとに時間の経過等に応じて透過されてもよい。
【0038】
また、透過画像生成部130による透過画像420の調整は、文字の位置の調整に限定されず、例えば、文字の大きさの調整等であってもよい。また、透過画像生成部130が背景領域等を把握する手法は、エッジ検出に限定されず、例えば、色分布検出等であってもよい。
【0039】
また、表示側受付部120が操作ボタンやリモートコントローラー等を含み、ユーザーから直接透過指示等を受け付けてもよい。
【0040】
また、表示装置は、プロジェクター100に限定されず、例えば、テレビ、液晶モニター、投写機能を有する携帯電話等の電子機器等であってもよい。また、撮像装置は、書画カメラ200に限定されず、例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ等であってもよい。
【0041】
また、プロジェクター100の有するコンピューターは、情報記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って透過画像生成部130等として機能してもよい。このような情報記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用できる。
【0042】
また、プロジェクター100は、液晶プロジェクター(透過型、LCOS等の反射型)に限定されず、例えば、デジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクター等であってもよい。また、プロジェクター100の機能を複数の装置(例えば、PCとプロジェクター等)に分散してもよい。
【符号の説明】
【0043】
100 プロジェクター(表示装置)、110 入力部、120 表示側受付部、130 透過画像生成部、140 合成画像生成部、150 記憶部、152 非撮像データ、154 撮像データ、156 合成対象画像データ、158 透過対象画像データ、200 書画カメラ(撮像装置)、210 撮像側受付部、220 撮像部、230 出力部、300 PC、400〜402 撮像画像、410 非撮像画像、420、421 透過画像、500〜503 合成画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示システムおよび表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特開2000−115603号公報に記載されているように、書画カメラが撮像対象物を撮像して撮像画像を生成し、プロジェクターが当該撮像画像を投写する投写システムが提供されている。例えば、学校において、書道の先生がお手本となる文字を書いた用紙を書画カメラの台に置き、プロジェクターを用いて当該用紙の撮像画像を拡大して投写する場合がある。
【0003】
このような状況で先生が書いた文字と生徒が書いた文字を比較する場合、投写システムは、先生が文字を書いた用紙と生徒が文字を書いた用紙が並べて書画カメラの台に置かれた状態で撮像画像を投写する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−115603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このような投写方式では、先生が書いた文字と生徒が書いた文字の相違がわかりにくい。また、先生が透明のシートに文字を書くことも考えられるが、書道では、墨と筆が用いられているため、先生が用紙と同様に透明のシートに文字を書くことは困難である上、先生が書いた文字と生徒が書いた文字の位置や大きさを揃えることも困難である。
【0006】
さらに、先生が、自分が文字を書いた用紙の撮像画像と、生徒が文字を書いた用紙の撮像画像を一旦PC(Personal Computer)に取り込んでPCで編集した後、編集画像をプロジェクターで投写する手法も考えられるが、時間や手間がかかってしまう。
【0007】
本発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決することにより、複数の画像を重ねて表示する際により見やすく表示することが可能な表示装置、表示システムおよび表示方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様の1つである表示装置は、透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力される入力部と、前記透過指示対象画像に対する透過指示を受け付ける表示側受付部と、前記透過指示に応じて、前記透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成する透過画像生成部と、前記合成対象画像の前面に、前記透過画像を配置した合成画像を生成する合成画像生成部と、前記合成画像を表示する表示部と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の態様の1つである表示システムは、上記表示装置と、撮像装置と、を含み、前記撮像装置は、撮像開始指示と、撮像終了指示とを受け付ける撮像側受付部と、前記撮像開始指示から前記撮像終了指示まで撮像を行うことにより、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を動画像として生成する撮像部と、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を前記表示装置に出力する出力部と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の態様の1つである表示システムは、上記表示装置と、撮像装置と、を含み、前記撮像装置は、撮像指示を受け付ける撮像側受付部と、前記撮像指示に応じて撮像を行うことにより、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を静止画像として生成する撮像部と、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を前記表示装置に出力する出力部と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の態様の1つである表示方法は、表示装置が、透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力され、前記透過指示対象画像に対する透過指示を受け付け、前記透過指示に応じて前記透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成し、前記合成対象画像の前面に前記透過画像を配置した合成画像を生成し、前記合成画像を表示することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、表示装置等は、透過指示の対象の画像の背景領域を透過表示にした透過画像が前面に配置された合成画像を表示することができるため、複数の画像を重ねて表示する際により見やすく表示することができる。
【0013】
また、前記合成画像生成部は、前記透過指示対象画像における前景領域の位置と、前記合成対象画像における前景領域の位置とが適合するように調整した前記合成画像を生成してもよい。これによれば、表示装置等は、合成画像を構成する各画像の前景領域の位置を適合させることができるため、より見やすく表示することができる。
【0014】
また、前記合成画像生成部は、前記透過指示対象画像における前景領域の大きさと、前記合成対象画像における前景領域の大きさとが適合するように調整した前記合成画像を生成してもよい。これによれば、表示装置等は、合成画像を構成する各画像の前景領域の大きさを適合させることができるため、より見やすく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施例における投写状況を示す図である。
【図2】第1の実施例におけるプロジェクターと書画カメラの機能ブロックを示す図である。
【図3】第1の実施例における合成画像の投写手順を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例における撮像画像の一例を示す図である。
【図5】第1の実施例における非撮像画像の一例を示す図である。
【図6】合成画像の一例を示す図である。
【図7】第1の実施例における透過画像の一例を示す図である。
【図8】第1の実施例における合成画像の一例を示す図である。
【図9】第2の実施例における合成画像の投写手順を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施例における撮像画像の一例を示す図である。
【図11】第2の実施例における撮像画像の他の一例を示す図である。
【図12】第2の実施例における合成画像の一例を示す図である。
【図13】第2の実施例における透過画像の一例を示す図である。
【図14】第2の実施例における合成画像の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明をプロジェクターに適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0017】
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例における投写状況を示す図である。また、図2は、第1の実施例におけるプロジェクター100と書画カメラ200の機能ブロックを示す図である。表示装置の一種であるプロジェクター100は、透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力される入力部110と、透過指示対象画像に対する透過指示を受け付ける表示側受付部120と、透過指示に応じて透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成する透過画像生成部130と、合成対象画像の前面に透過画像を配置した合成画像を生成する合成画像生成部140と、種々のデータを記憶する記憶部150と、合成画像を投写する投写部(表示部)190を含んで構成されている。なお、透過画像生成部130は、透過指示対象画像の背景領域以外の領域も透過表示にした透過画像を生成してもよい。
【0018】
また、記憶部150は、PC300からの画像情報に基づく非撮像画像を示す非撮像データ152、書画カメラ200からの撮像情報に基づく撮像画像を示す撮像データ154、合成対象画像に関する情報を示す合成対象画像データ156、透過対象画像に関する情報を示す透過対象画像データ158等を記憶している。また、撮像装置の一種である書画カメラ200は、撮像指示を受け付ける撮像側受付部210と、撮像指示に応じて撮像を行うことにより、撮像画像(透過指示対象画像または合成対象画像)を静止画像として生成する撮像部220と、撮像画像をプロジェクター100に出力する出力部230を含んで構成されている。
【0019】
なお、プロジェクター100は、以下のハードウェアを用いてこれらの各部として機能してもよい。例えば、プロジェクター100は、入力部110は画像入力端子、USBインターフェイス等、表示側受付部120はUSBインターフェイス等、透過画像生成部130、画像生成部140はCPU、画像処理回路等、記憶部150はRAM等、投写部190はランプ、液晶パネル、液晶駆動回路、レンズ等を用いてもよい。また、書画カメラ200の撮像側受付部210はボタン、CPU等、撮像部220はCCDカメラ等、出力部230はUSBインターフェイス等であってもよい。
【0020】
次に、本実施例における合成画像の投写手順について説明する。図3は、第1の実施例における合成画像の投写手順を示すフローチャートである。先生は、PC300に生徒が描いた文字の画像データを記憶しておき、先生が自分で文字を墨で描いた用紙を書画カメラ200で撮像する。そして、プロジェクター100に対し、PC300は画像情報を出力し、書画カメラ200は撮像情報を出力する。
【0021】
これにより、PC300から画像情報が入力部110に入力され、透過画像生成部130は、当該画像情報に基づき、非撮像画像(合成対象画像)を示す非撮像データ152を記憶部150に記憶する(ステップS1)。また、書画カメラ200から撮像された静止画像を示す撮像情報が入力部110に入力され、透過画像生成部130は、当該撮像情報に基づき、撮像画像(透過指示対象画像)を示す撮像データ154を記憶部150に記憶する(ステップS2)。
【0022】
図4は、第1の実施例における撮像画像400の一例を示す図である。また、図5は、第1の実施例における非撮像画像410の一例を示す図である。ここでは、「空」という文字が描かれたものとする。透過画像生成部130は、非撮像データ152に対してエッジ検出を行って合成対象画像データ156を生成し、記憶部150に記憶する(ステップS3)。また、透過画像生成部130は、撮像データ154に対してエッジ検出を行って透過対象画像データ158を生成し、記憶部150に記憶する(ステップS4)。例えば、透過画像生成部130は、エッジ検出により、文字によって構成される前景領域と文字以外の背景領域を検出し、各領域の座標や大きさ等を示す情報を、合成対象画像データ156、透過対象画像データ158として記憶部150に記憶する。
【0023】
表示側受付部120は、書画カメラ200からの指示情報に基づき、透過指示があったかどうかを判定する(ステップS5)。例えば、先生は、書画カメラ200の透過指示用のボタンを押す。これにより、撮像側受付部210が透過指示を受け付け、出力部230が透過指示に応じて透過指示を示す指示情報をプロジェクター100に出力する。透過指示があった場合、透過画像生成部130は、撮像データ154、透過対象画像データ158、合成対象画像データ156に基づき、合成対象画像に対する透過対象画像の位置を調整した透過画像を生成する(ステップS6)。また、合成画像生成部140は、非撮像データ152に基づく合成対象画像の前面に透過画像を配置した合成画像を生成し、投写部190は、当該合成画像を投写する(ステップS7)。
【0024】
図6は、合成画像500の一例を示す図である。また、図7は、第1の実施例における透過画像420の一例を示す図である。また、図8は、第1の実施例における合成画像501の一例を示す図である。
【0025】
例えば、撮像画像400の背景を透過させただけでは、図6の合成画像500のように、先生の描いた文字と生徒の描いた文字がずれてしまう。これに対し、透過画像生成部130は、合成対象画像データ156と透過対象画像データ158を生成しておくことにより、先生の描いた文字と生徒の描いた文字の位置を把握することができるため、先生の描いた文字を示す透過画像420を生成する際に生徒の描いた文字の位置と適合(例えば、上下左右のいずれかの位置を一致させる、中央の位置を一致させる、中心の位置を一致させる等)するように調整することができる。これにより、プロジェクター100は、図8に示すように、先生の描いた文字と生徒の描いた文字がずれていない状態の合成画像501を投写することができる。
【0026】
プロジェクター100は、終了指示があったかどうかを判定し(ステップS8)、終了指示があった場合、上述した一連の処理(ステップS1〜S8)を終了し、そうでない場合、当該一連の処理を続行する。
【0027】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクター100は、透過指示の対象の画像の背景領域を透過表示にした透過画像が前面に配置された合成画像501を表示することができるため、複数の画像を重ねて表示する際により見やすく表示することができる。これにより、ユーザーは、プロジェクター100を用いて簡易に視覚的な演出を行うことができる。
【0028】
また、本実施例によれば、プロジェクター100は、合成画像501を構成する各画像の前景領域の位置を適合させることができるため、より見やすく表示することができる。
【0029】
また、本実施例によれば、プロジェクター100は、撮像データ154等を記憶しておくことにより、撮像画像400、非撮像画像410、合成画像501を切り替えながら繰り返し投写することができる。
【0030】
(第2の実施例)
第1の実施例では、書画カメラ200とPC300から画像情報が入力されたが、プロジェクター100は、同一の装置から複数の画像情報や撮像情報が入力されてもよく、同一の装置から透過指示の対象である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象となる合成対象画像が入力されてもよい。また、非撮像データ152等の記憶や透過画像の位置の調整は必須ではない。
【0031】
図9は、第2の実施例における合成画像の投写手順を示すフローチャートである。図10は、第2の実施例における撮像画像401の一例を示す図である。また、図11は、第2の実施例における撮像画像402の他の一例を示す図である。また、図12は、第2の実施例における合成画像502の一例を示す図である。
【0032】
図9のフローチャートにおいて、合成画像生成部140は、書画カメラ200から入力される2つの撮像情報に基づき、合成画像を生成し、投写部190は、当該合成画像を投写する(ステップS11)。例えば、プロジェクター100は、まず、解答を示す撮像画像401(第1の画像)の撮像情報を入力し、次に、問題を示す撮像画像402(第2の画像)の撮像情報を入力する。そして、投写部190は、撮像画像401の前面に非透過の状態の撮像画像402を重ねた合成画像502を投写する。これにより、図12に示すように、合成画像502では、問題のみが表示され、解答は表示されない。先生は、解答を表示する場合、書画カメラ200のボタンを押して透過開始指示を行う。透過画像生成部130は、表示側受付部120からの情報に基づき、透過開始指示があったかどうかを判定する(ステップS12)。透過開始指示があった場合、透過画像生成部130は、最新の撮像画像に対してエッジ検出を行って前景領域と背景領域を把握し、背景領域を透過させた状態の透過画像を生成する(ステップS13)。合成画像生成部140は、当該透過画像を1つ前の撮像画像の前面に配置した合成画像を生成し、投写部190は、当該合成画像を投写する(ステップS14)。なお、プロジェクター100は、ステップS11においては、2つの画像の合成画像を生成しなくてもよい。つまり、プロジェクター100は、透過開始指示がない場合は、最新の撮像画像を投写してもよい。
【0033】
図13は、第2の実施例における透過画像421の一例を示す図である。また、図14は、第2の実施例における合成画像503の他の一例を示す図である。例えば、透過画像421では問題文の背景領域が透過した状態になっている。これにより、合成画像503では、解答欄が透過し、解答欄の部分に配置された1つ前の撮像画像の解答が表示される状態になる。なお、ここでは、先生が、撮像画像402の解答欄の部分に撮像画像401の解答が位置するように用紙の配置等を行うものとする。先生は、再び問題を表示する場合、書画カメラ200のボタンを押して透過終了指示を行う。透過画像生成部130は、表示側受付部120からの情報に基づき、透過終了指示があったかどうかを判定する(ステップS15)。プロジェクター100は、終了指示があったかどうかを判定し(ステップS16)、終了指示があった場合、上述した一連の処理(ステップS11〜S16)を終了し、そうでない場合、当該一連の処理を続行する。
【0034】
以上のように、本実施例によっても、プロジェクター100は、第1の実施例と同様の作用効果を奏する。
【0035】
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、書画カメラ200の撮像側受付部210は、撮像開始指示と、撮像終了指示を受け付け、撮像部220は、撮像開始指示から撮像終了指示まで撮像を行うことにより、透過指示対象画像または合成対象画像を動画像として生成し、出力部230は、透過指示対象画像または合成対象画像を表示装置に出力してもよい。
【0036】
すなわち、透過画像420、421の元になる画像は、静止画像に限定されず、動画像であってもよい。具体的には、例えば、プロジェクター100は、動画像を透過させることにより、漢字の書き順等を示す合成画像を投写することができる。
【0037】
また、透過指示対象画像における透過指示の対象となる領域は背景領域に限定されず、前景領域の一部の領域であってもよく、前景領域が部分ごとに時間の経過等に応じて透過されてもよい。
【0038】
また、透過画像生成部130による透過画像420の調整は、文字の位置の調整に限定されず、例えば、文字の大きさの調整等であってもよい。また、透過画像生成部130が背景領域等を把握する手法は、エッジ検出に限定されず、例えば、色分布検出等であってもよい。
【0039】
また、表示側受付部120が操作ボタンやリモートコントローラー等を含み、ユーザーから直接透過指示等を受け付けてもよい。
【0040】
また、表示装置は、プロジェクター100に限定されず、例えば、テレビ、液晶モニター、投写機能を有する携帯電話等の電子機器等であってもよい。また、撮像装置は、書画カメラ200に限定されず、例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ等であってもよい。
【0041】
また、プロジェクター100の有するコンピューターは、情報記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って透過画像生成部130等として機能してもよい。このような情報記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用できる。
【0042】
また、プロジェクター100は、液晶プロジェクター(透過型、LCOS等の反射型)に限定されず、例えば、デジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクター等であってもよい。また、プロジェクター100の機能を複数の装置(例えば、PCとプロジェクター等)に分散してもよい。
【符号の説明】
【0043】
100 プロジェクター(表示装置)、110 入力部、120 表示側受付部、130 透過画像生成部、140 合成画像生成部、150 記憶部、152 非撮像データ、154 撮像データ、156 合成対象画像データ、158 透過対象画像データ、200 書画カメラ(撮像装置)、210 撮像側受付部、220 撮像部、230 出力部、300 PC、400〜402 撮像画像、410 非撮像画像、420、421 透過画像、500〜503 合成画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力される入力部と、
前記透過指示対象画像に対する透過指示を受け付ける表示側受付部と、
前記透過指示に応じて、前記透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成する透過画像生成部と、
前記合成対象画像の前面に、前記透過画像を配置した合成画像を生成する合成画像生成部と、
前記合成画像を表示する表示部と、
を含む表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置において、
前記合成画像生成部は、前記透過指示対象画像における前景領域の位置と、前記合成対象画像における前景領域の位置とが適合するように調整した前記合成画像を生成する、
表示装置。
【請求項3】
請求項1、2のいずれかに記載の表示装置において、
前記合成画像生成部は、前記透過指示対象画像における前景領域の大きさと、前記合成対象画像における前景領域の大きさとが適合するように調整した前記合成画像を生成する、
表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置と、
撮像装置と、
を含み、
前記撮像装置は、
撮像開始指示と、撮像終了指示とを受け付ける撮像側受付部と、
前記撮像開始指示から前記撮像終了指示まで撮像を行うことにより、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を動画像として生成する撮像部と、
前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を前記表示装置に出力する出力部と、
を含む、
表示システム。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置と、
撮像装置と、
を含み、
前記撮像装置は、
撮像指示を受け付ける撮像側受付部と、
前記撮像指示に応じて撮像を行うことにより、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を静止画像として生成する撮像部と、
前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を前記表示装置に出力する出力部と、
を含む、
表示システム。
【請求項6】
表示装置が、
透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力され、
前記透過指示対象画像に対する透過指示を受け付け、
前記透過指示に応じて、前記透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成し、
前記合成対象画像の前面に前記透過画像を配置した合成画像を生成し、
前記合成画像を表示する、
表示方法。
【請求項1】
透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力される入力部と、
前記透過指示対象画像に対する透過指示を受け付ける表示側受付部と、
前記透過指示に応じて、前記透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成する透過画像生成部と、
前記合成対象画像の前面に、前記透過画像を配置した合成画像を生成する合成画像生成部と、
前記合成画像を表示する表示部と、
を含む表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置において、
前記合成画像生成部は、前記透過指示対象画像における前景領域の位置と、前記合成対象画像における前景領域の位置とが適合するように調整した前記合成画像を生成する、
表示装置。
【請求項3】
請求項1、2のいずれかに記載の表示装置において、
前記合成画像生成部は、前記透過指示対象画像における前景領域の大きさと、前記合成対象画像における前景領域の大きさとが適合するように調整した前記合成画像を生成する、
表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置と、
撮像装置と、
を含み、
前記撮像装置は、
撮像開始指示と、撮像終了指示とを受け付ける撮像側受付部と、
前記撮像開始指示から前記撮像終了指示まで撮像を行うことにより、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を動画像として生成する撮像部と、
前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を前記表示装置に出力する出力部と、
を含む、
表示システム。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置と、
撮像装置と、
を含み、
前記撮像装置は、
撮像指示を受け付ける撮像側受付部と、
前記撮像指示に応じて撮像を行うことにより、前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を静止画像として生成する撮像部と、
前記透過指示対象画像または前記合成対象画像を前記表示装置に出力する出力部と、
を含む、
表示システム。
【請求項6】
表示装置が、
透過指示の対象の画像である透過指示対象画像と、当該透過指示対象画像と合成される対象の画像である合成対象画像とが入力され、
前記透過指示対象画像に対する透過指示を受け付け、
前記透過指示に応じて、前記透過指示対象画像の背景領域を透過表示にした透過画像を生成し、
前記合成対象画像の前面に前記透過画像を配置した合成画像を生成し、
前記合成画像を表示する、
表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図9】
【図13】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図9】
【図13】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【公開番号】特開2011−197381(P2011−197381A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63913(P2010−63913)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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