説明

貯湯式給湯機

【課題】酸素運転機能が付いた貯湯式給湯機であっても、最適な浴槽内の追い焚き運転を行い、快適な入浴を実現することができる貯湯式給湯機を提供すること。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、浴槽と、浴槽温度検出手段と、追い焚き熱交換器と、浴室の人を検出する人体検出手段と、浴槽内の湯水を追い焚き熱交換器へ送る風呂ポンプと、貯湯タンク内の高温水を追い焚き熱交換器へ送る追い焚きポンプと、浴槽へ酸素を供給する酸素富化装置と、酸素運転を開始する酸素開始手段とを備え、酸素運転停止中は、人体検出手段で人を検出した時に浴槽内の湯水の追い炊き運転を開始し、酸素運転中は、人体検出手段によらず、浴槽温度検出手段で検出する温度に基づいて、浴槽内の湯水を追い焚きする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽へ湯張りを行う機能が付いた貯湯式給湯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の給湯機としては、ガスや石油の燃焼熱を利用する瞬間加熱式のものや、貯湯タンクを持ち電気ヒーターやヒートポンプユニットで加熱するものなど、さまざまなタイプのものがあるが、何れのタイプにおいても、浴槽に予め設定した温度と湯量の湯を自動的に注湯し、その後、浴槽の湯温を一定に保つ自動湯張り機能を有するものが多く普及している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図10は、従来の風呂追い焚き機能を備えた貯湯式給湯機の構成図である。なお、図10には貯湯タンク内の湯水を沸き上げるための加熱手段は図示していないが、加熱手段としては、ヒーターやヒートポンプユニットを用いている。
【0004】
図10に示すように、従来からの貯湯式給湯機は、高温水を貯える貯湯タンク101を有し、貯湯タンク101内の湯水を浴槽102へ送る構成となっている。すなわち、貯湯タンク101と浴槽102との間に電磁弁103を設け、電磁弁103を開くことによって貯湯タンク101からの高温水は混合弁104で適温の温水となり、浴槽102へと供給される。
【0005】
そして、湯張り運転を開始する場合には、使用者が手動で湯張り運転を開始するか、予め湯張り運転を予約設定しておいた場合には、設定時刻になると自動で湯張り運転を開始する。そして湯張り運転が開始されると、設定温度の湯が設定した量だけ浴槽102へ注湯される。
【0006】
また、図10に示す貯湯式給湯機は、貯湯タンク101内の高温水と、浴槽102内の湯水とを熱交換して追い焚き運転が可能とする追い焚き熱交換器105と、貯湯タンク101内の高温水を追い焚き熱交換器105に搬送する追い焚きポンプ106と、浴槽102内の湯水を追い焚き熱交換器105に搬送する風呂ポンプ107を有している。また、浴槽102内の水位を検出するための水位センサ108、および浴槽102内の湯水の温度を検出するための温度センサ109を備えている。
【0007】
そして追い焚き運転時には、追い焚きポンプ106を駆動して貯湯タンク101内の高温水を追い焚き熱交換器105へ送るとともに、風呂ポンプ107を駆動して浴槽102内の湯水を追い焚き熱交換器105へ送り、熱交換した後の湯水を再度浴槽102へ戻している。
【0008】
また、従来からの貯湯式給湯機は、自動追い焚き運転の機能を有している。図11は、従来の自動追い焚き運転時のフローチャートである。図11に示すように、湯張り運転が完了後、所定時間La毎(例えば、15分毎)に風呂ポンプ107が駆動し、浴槽102内の湯水の温度が温度センサ109で検出される。
【0009】
そして、温度センサ109で検出される風呂温度が、追い焚き開始温度まで低下すると、追い焚きポンプ106および風呂ポンプ107が駆動し、浴槽102内の湯水が設定温度(追い焚き停止温度)になるまで自動で追い焚き運転が行われる。
【0010】
一方、近年では快適な入浴を実現するために、浴槽内へ酸素を供給して酸素風呂を楽し
むことができるものがある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2008−82635号公報
【特許文献2】特開2006−102304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、従来の貯湯式給湯機においては、人がいる・いないに関わらず、自動で追い焚き運転を行うために、図11に示すように所定時間La毎に風呂ポンプ107を駆動して、浴槽102内の湯水の温度を検出している。その結果、風呂ポンプ107を駆動するたびに、浴槽102と追い焚き熱交換器105とを接続している給湯配管内の冷めた湯水が、浴槽102内に入り込んでしまい、不必要に風呂の温度を下げてしまうという課題を有していた。
【0013】
一方、酸素運転中においては、配管内に酸素が供給されるため、酸素運転をしていないときに比べて浴槽内の湯水の温度低下が大きく、一定の所定時間La毎に追い焚き運転を開始していたのでは、入浴者によっては非常にぬるいと感じてしまい、不快感を与えかねなかった。
【0014】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、酸素運転機能が付いた貯湯式給湯機であっても、最適な浴槽内の追い焚き運転を行い、快適な入浴を実現することができる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯機は、高温水を貯える貯湯タンクと、浴槽と、浴槽内の湯水の温度を検出する浴槽温度検出手段と、貯湯タンク内の高温水と浴槽内の湯水とが熱交換を行う追い焚き熱交換器と、浴室の人を検出する人体検出手段と、浴槽内の湯水を追い焚き熱交換器へ送る風呂ポンプと、貯湯タンク内の高温水を追い焚き熱交換器へ送る追い焚きポンプと、浴槽へ酸素を供給する酸素富化装置と、浴槽内へ酸素を供給する酸素運転を開始する酸素開始手段とを備え、酸素運転中は、風呂ポンプを駆動させて追い焚き熱交換器から浴槽へ湯水が流れる配管に酸素富化装置からの酸素を混入させる貯湯式給湯機であって、酸素運転停止中は、人体検出手段で人を検出した時に浴槽内の湯水の追い炊き運転を開始し、酸素運転中は、人体検出手段によらず、浴槽温度検出手段で検出する温度に基づいて、浴槽内の湯水を追い焚きすることにより、酸素運転をしていないときには人体検出手段の人検出に基づいて追い焚き運転を行うことができるので、貯湯タンク内の高温水を不必要に使用して追い焚き運転をすることなく、さらに、酸素運転中においては、常に風呂ポンプを駆動して浴槽温度検出手段で浴槽内の湯水の温度を検出できる状態であるので、浴槽内の湯水の温度に基づいて追い焚き運転を行うことにより、浴槽内の湯水の温度を常時適温に保つことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、酸素運転機能が付いた貯湯式給湯機であっても、最適な浴槽内の追い焚き運転を行い、快適な入浴を実現することができる貯湯式給湯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態における貯湯式給湯機の構成図
【図2】同形態における人体検出機能オフ時の追い焚き運転フローチャート
【図3】同形態における人体検出機能オン時の追い焚き運転フローチャート
【図4】同形態における人体検出機能オン時の追い焚き運転フローチャート
【図5】同形態における人体検出機能オン時の追い焚き運転フローチャート
【図6】同形態における人体検出機能オン時の追い焚き運転フローチャート
【図7】同形態における酸素運転中の追い焚き運転フローチャート
【図8】同形態における酸素運転中の追い焚き運転フローチャート
【図9】同形態における酸素運転中の追い焚き運転フローチャート
【図10】従来の貯湯式給湯機の構成図
【図11】従来の追い焚き運転フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0018】
第1の発明の貯湯式給湯機は、高温水を貯える貯湯タンクと、浴槽と、浴槽内の湯水の温度を検出する浴槽温度検出手段と、貯湯タンク内の高温水と浴槽内の湯水とが熱交換を行う追い焚き熱交換器と、浴室の人を検出する人体検出手段と、浴槽内の湯水を追い焚き熱交換器へ送る風呂ポンプと、貯湯タンク内の高温水を追い焚き熱交換器へ送る追い焚きポンプと、浴槽へ酸素を供給する酸素富化装置と、浴槽内へ酸素を供給する酸素運転を開始する酸素開始手段とを備え、酸素運転中は、風呂ポンプを駆動させて追い焚き熱交換器から浴槽へ湯水が流れる配管に酸素富化装置からの酸素を混入させる貯湯式給湯機であって、酸素運転停止中は、人体検出手段で人を検出した時に浴槽内の湯水の追い炊き運転を開始し、酸素運転中は、人体検出手段によらず、浴槽温度検出手段で検出する温度に基づいて、浴槽内の湯水を追い焚きすることにより、酸素運転をしていないときには人体検出手段の人検出に基づいて追い焚き運転を行うことができるので、貯湯タンク内の高温水を不必要に使用して追い焚き運転をすることなく、さらに、酸素運転中においては、常に風呂ポンプを駆動して浴槽温度検出手段で浴槽内の湯水の温度を検出できる状態であるので、浴槽内の湯水の温度に基づいて追い焚き運転を行うことにより、浴槽内の湯水の温度を常時適温に保つことができる。
【0019】
第2の発明の貯湯式給湯機は、特に第1の発明において、浴室内に貯湯式給湯機の運転操作を行うリモコン装置を備え、リモコン装置には運転情報を表示する表示部を有するとともに、酸素運転停止時は、所定時間継続して人がいないことを人体検出手段で検知すると、表示部を消灯し、酸素運転中は、所定時間継続して人がいないことを人体検出手段で検知しても、表示部を消灯しないことにより、酸素運転停止中は、人の不在が確定すると表示部を消灯させて省エネ性を向上させることができ、酸素運転中は、人の不在を検出しても、表示部の点灯を継続させ酸素運転が継続していることを認識させることができる。
【0020】
第3の発明の貯湯式給湯機は、特に第1または第2の発明において、酸素運転停止時は、所定時間毎に風呂ポンプを駆動して浴槽内の湯水の温度を検出して、浴槽内の湯水の温度が所定温度Tsを下回ると追い焚き運転を開始し、酸素運転中は、浴槽内の湯水の温度が所定温度Ts2を下回ると追い炊き運転を開始し、所定温度Ts2は所定温度Tsよりも大きいことにより、酸素運転停止時よりも酸素運転中の方が、浴槽内の湯水の保温性能を向上させることができる。
【0021】
第4の発明の貯湯式給湯機は、特に第3の発明において、酸素運転停止時の追い炊き運転は、浴槽内の湯水の温度が所定温度Twを上回ると追い焚き運転を停止し、酸素運転中の追い焚き運転は、浴槽内の湯水の温度が所定温度Tw2を上回ると追い炊き運転を停止し、所定温度Tw2は所定温度Twよりも小さいことにより、酸素運転停止時よりも酸素運転中の方が、浴槽内の湯水の温度を常時検出できる状態にあるので、より小さい幅での保温運転を行うことができ、高い温度に保温しなくても温度低下を検知すればすぐに保温運転を行うことができるので、貯湯タンク内の高温湯の使用を抑制することができる。
【0022】
第5の発明の貯湯式給湯機は、特に第1から第4の発明において、酸素運転中は、浴槽
へ供給される湯水の温度に上限値を設けることにより、酸素運転中は、入浴者は酸素に直接当たりながら入浴することができ、酸素入浴中に追い焚き運転が開始しても、上限値以上の湯水が供給されないので、酸素に直接当たりながら安全に酸素入浴を行うことができる。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における風呂追い焚き機能の付いた貯湯式給湯機の構成図である。図1において、本実施の形態の貯湯式給湯機は、タンクユニット1とヒートポンプユニット2を備えており、タンクユニット1内に配設している貯湯タンク3内に貯える高温水を、ヒートポンプユニット2にて生成している。なお、本実施の形態では加熱手段としてヒートポンプを用いているが、これに限定されることなく、例えば、タンク内に電気ヒーターを内設して加熱する形態であっても問題はない。また、実線矢印は流体の流れる方向を示している。
【0025】
次に、ヒートポンプユニット2の構成について説明する。ヒートポンプユニット2は、水冷媒熱交換器24、圧縮機25、蒸発器26、膨張弁27を冷媒配管により順次環状に接続して構成されており、冷媒には二酸化炭素を使用しているため、高圧側が臨界圧力を超えるので、水冷媒熱交換器24を流通する水に熱を奪われて温度が低下しても凝縮することがなく、水冷媒熱交換器で冷媒と水との間で温度差を形成しやすくなり、高温の湯が得られ、かつ熱交換効率を高くすることができる。
【0026】
また、比較的安価でかつ安定な二酸化炭素を冷媒に使用しているので、製品コストを抑えるとともに、信頼性を向上させることができる。また、二酸化炭素はオゾン破壊係数がゼロであり、地球温暖化係数も代替冷媒HFC−407Cの約1700分の1と非常に小さいため、地球環境に優しい製品を提供できる。
【0027】
また、ヒートポンプユニット2において、圧縮機25で冷媒が圧縮され、圧縮機25から吐出された冷媒が水冷媒熱交換器24で放熱し、膨張弁27で減圧されたあと、蒸発器26で空気から熱を吸収し、ガス状態で再び圧縮機25に吸入される。なお、圧縮機の能力制御および膨張弁27の開度制御は、圧縮機25の吐出側に設けたサーミスタ(図示せず)で検出される吐出冷媒の温度が予め設定された温度を維持するように制御される。また、貯湯タンク3内の湯水は、水ポンプ28が作動することで、水冷媒熱交換器24に流入し、冷媒と熱交換を行い、再び貯湯タンク3に戻り、積層状態で貯湯タンク3の上部に高温の湯が貯えられる。
【0028】
次に、タンクユニット1の構成について説明する。タンクユニット1には前述した通り貯湯タンク3を有しており、貯湯タンク3の底部には給水源から低温水を供給するための給水配管31が接続されており、常時給水圧がタンク内に掛かっている状態となっている。また、貯湯タンク3の上方部には貯湯タンク内の高温水を出湯するための出湯管32が接続されており、給湯端末や浴槽へ高温水を供給可能に構成している。
【0029】
次に、給湯端末へ湯が供給される給湯回路について説明する。
【0030】
本実施の形態における給湯回路は、給水配管31から分岐した端末給水配管33と、出湯管32とを電動式混合弁4にて接続し、所望の温度の湯が生成可能に構成されている。そして電動式混合弁4の下流側に設けた温度センサ41で検出される温度が、台所や浴室に設けられたリモコン装置で設定した温度となるように、電動式混合弁4の混合比が変更
される。そして、所望の温度に混合された湯水は、給湯端末42へ供給される。
【0031】
次に、浴槽5への湯張り回路および追い焚き回路について説明する。
【0032】
本実施の形態では、浴槽5内の湯水と、貯湯タンク3内の高温水とが追い焚き熱交換器6にて熱交換し、浴槽内の湯水を追い焚きする追い焚き機能を有している。そのため、追い焚き熱交換器6の高温側回路は、貯湯タンク3内の高温水が供給されるように構成されており、熱交換した後の温水を貯湯タンク3の下方部へ戻すように構成されている。また、追い焚き熱交換器6の低温側回路は、浴槽5内の湯水が供給されるように構成されており、熱交換した後の浴槽水を、再度浴槽5へ戻すように構成されている。
【0033】
高温側回路においては、追い焚きポンプ7および追い焚き熱交換器6の下流側に高温側出口温度検出手段である温度センサ71が配設されており、追い焚きポンプ7が駆動することによって貯湯タンク3内の高温水が、追い焚き熱交換器6へ搬送される。
【0034】
そして、浴槽5のアダプタ51とタンクユニット1とは、接続部60a〜60dにおいて、戻り接続管61および往き接続管62で接続される。また、戻り接続管61および往き接続管62の接続口から追い焚き熱交換器6までは、それぞれ戻り配管63および往き配管64で接続されており、浴槽5、戻り接続管61、戻り配管63、追い焚き熱交換器6、往き配管64、往き接続管62が順次接続されて追い焚き回路が構成されている。
【0035】
また、貯湯タンク3から浴槽5への湯水の供給を行う湯張り回路は、出湯管32から分岐した風呂給湯管34と、給水配管31から分岐した風呂給水配管35とを電動式混合弁8にて接続し、所望の温度の湯が生成可能に構成されている。そして電動式混合弁8の下流側に設けた温度センサ81で検出される温度が、台所や浴室に設けられたリモコン装置で設定した温度となるように、電動式混合弁8の混合比が変更される。そして、所望の温度に混合された湯水は、浴槽5へ供給される。
【0036】
また湯張り回路には、流量センサ82が設けられており、浴槽5へ供給される湯水の量が計測される。さらに、二方向の電磁弁83が設けられており、湯張り開始時には、電磁弁83が開くと同時に、浴槽5への湯水の供給が開始される。そして電磁弁83が開いた後には、戻り配管63および往き配管64の二方向から浴槽5へと湯張りが行われる。また、汚水の逆流を防ぐための逆止手段84が設けられている。
【0037】
また、戻り配管63には、浴槽5内の湯水を循環させるための搬送手段である風呂ポンプ65、浴槽5内の水位を検出する水位センサ66、浴槽5内の湯水の温度を検出する浴槽温度検出手段である温度センサ67が設けられており、風呂ポンプ65が駆動することにより、浴槽5内の湯水が戻り配管63に吸い込まれ、追い焚き熱交換器6を経て、往き配管64へ流れ込み、再度浴槽5へ戻される。
【0038】
また、風呂ポンプ65と追い焚き熱交換器6の間には、浴槽5内に湯水があるかどうかを検出する湯水検出手段であるフロースイッチ68が設けられており、オンすることで水の流れを検知可能に構成されている。つまり、フロースイッチ68がオンしたときには浴槽5内には湯水があると判断し、フロースイッチ68がオフの時には浴槽5内には湯水がないと判断される。
【0039】
また、浴室には貯湯式給湯機の操作を行うことができる操作手段であり、浴槽5内の湯水の保温温度を設定する温度設定手段であるリモコン装置9が設置され、リモコン装置9を操作して、湯水の温度設定や風呂への湯張り、また設置工事後の試運転操作等を行う。リモコン装置9には情報を表示する表示部91および操作を行う操作部92を有している
。なお、図1には図示していないが、本実施の形態の貯湯式給湯機には、リモコン装置9からの指示を受け取り、各制御機器に命令する制御装置94も有している。そして制御装置94はマイコンおよびその電子制御部品で構成され、タンクユニット1を構成する機器に命令を送っている。
【0040】
さらに、本発明のリモコン装置9には、人体検出手段93が設けられており、人が浴室に入室したことを検知することができるようになっている。なお人体検出手段93には、赤外線センサや、浴室内の照度を検出する照度センサ、また入室者の振動やドアの開閉を検出する衝撃(振動)センサなど様々なセンサを用いることができ、種類が特定されるものではない。
【0041】
例えば、赤外線センサの場合には、周囲の温度状況から温度変化があった場合には人が検出されたと認識し、照度センサの場合には、浴室の照明の照度を検出した場合には人が入ってくると推定し、衝撃センサの場合には、所定時間の間、衝撃センサからの出力を検出した場合には、入室者ありと判断するようにする。また、これらのセンサを複数個組み合わせることも可能である。
【0042】
また、本実施の形態の場合には、人体検出手段93をリモコン装置9に設けた構成としたが、これに限定されることはなく、例えば、衝撃センサの場合、浴室に隣接した脱衣所の床裏側に設置したり、浴室のドア表面に設置したりして、振動を検知する方法であったり、さらには、浴室照明のスイッチを人体検出手段とした場合には、浴室照明のスイッチをオンにしたときに人体を検出するものとしてもよい。
【0043】
また、本実施の形態の貯湯式給湯機には、外気中から酸素を取り出す酸素富化装置95が設けられており、酸素富化膜を介し、片方を真空ポンプにより減圧すると酸素濃度を高めた空気を取り出すことができ、酸素富化装置95から酸素供給配管96を介して浴槽5へ供給される。また、酸素供給配管96の端部は、追い焚き運転時追い焚き熱交換器6から浴槽5へ湯水が流れ込む側の配管へ接続されており、浴槽5へ酸素を供給する酸素運転中は常時風呂ポンプ65を駆動させて、浴槽5内の湯水を循環させている。
【0044】
また、本実施の形態では追い焚き熱交換器6で加熱された後の浴槽水の温度を検出する追い焚き出湯温度検出手段である温度センサ69が設けられている。この温度センサ69は浴槽5へ送る湯水の温度を検出しており、温度センサ69で検出される温度が上限温度を超えないように追い焚きポンプ7が制御される。これは温度センサ69では、浴槽5へ直接供給される湯水の温度を検出することができるため、浴槽5へ上限温度以上の高温水を供給することがないようにして、入浴者の火傷を防止することができる。
【0045】
本実施の形態では、酸素運転中と酸素運転停止中の2つの状況に応じて上限温度を変更しており、酸素運転中の上限温度は、酸素運転停止中の上限温度よりも低い値に設定している。ただし、上限温度を2種類に限定する必要はなく、酸素運転の有無と浴槽5内の湯水温度との関係式を設けて、その関係式に従って、無段階に上限温度を変更して決定しても良い。
【0046】
次に、浴槽5への酸素供給回路について説明する。リモコン装置9には酸素開始手段である酸素スイッチ97が設けられており、酸素スイッチ97を押下することで酸素運転の開始および停止を行う。酸素運転中は、表示部91に酸素運転中であることを表示し、使用者が酸素運転中であることを認識することができる。酸素富化装置95では、真空ポンプを駆動して酸素富化膜から酸素濃度を高めた空気を抽出し、アダプタ51の浴槽への往き側継手に酸素供給配管96を接続している。酸素運転時は、酸素富化装置95を運転して酸素を抽出し、酸素供給配管96へ送るのと合せて、風呂循環ポンプ65を運転して、
酸素供給管96に供給された酸素をアダプタ51から浴槽5へ噴出させる。
【0047】
以上のように構成された貯湯式給湯機において、まず、貯湯式給湯機の湯張り運転について説明する。
【0048】
使用者がリモコン装置9を操作し湯張り運転を開始するか、もしくは予め湯張り運転の予約をしていた場合には設定した時刻になると湯張り運転が開始される。湯張り運転が開始すると、電磁弁83が開弁し、貯湯タンク3からの高温水が電動式混合弁8で設定温度となるように混合され、浴槽5へ供給される。
【0049】
電動式混合弁8から出湯される湯は、戻り配管63および往き配管64の二方向に分岐され、浴槽5へ湯水が供給される。また湯張り量は、流量センサ82で検出し、設定した湯量を流量センサ82で検出すると、電磁弁83を閉弁し、湯張り運転を終了する。
【0050】
なお、湯張り運転時において、電動式混合弁8で混合される湯水の温度は、リモコン装置9で設定した湯の温度よりも、数度高い温度としてもよい。これは電動式混合弁8で混合した湯が、浴槽5に行くまでの間の給湯配管を流れる時に放熱してしまい、浴槽5に注湯されるときには温度低下が生じてしまう可能性があるからである。そのため、電動式混合弁8で混合する湯水の温度を設定温度よりも高く設定しておくことで、配管での放熱を考慮した湯張り運転が可能となる。
【0051】
次に、本発明の貯湯式給湯機のリモコン装置9には、人体検出手段93を備えており、湯張り運転終了後は、人体検出手段93を用いた自動追い焚き運転を行う場合と、人体検出手段93の機能をオフにして自動追い焚き運転を行う場合とがある。まず、人体検出手段93の機能をオフにした自動追い焚き運転について説明する。
【0052】
本実施の形態において人体検出手段93の機能をオフにした場合、湯張り運転終了後は自動追い焚き運転を行う。自動追い焚き運転では、湯張り運転終了後から第1の所定時間(△L1)が経過する毎に、風呂ポンプ65を駆動し、浴槽5内の湯水を戻り配管63および往き配管64を循環させて、温度センサ67で浴槽5内の湯水の温度を検出する。例えば、第1の所定時間(△L1)を15分に設定しておくと、湯張り運転終了後から15分毎に風呂ポンプ65が駆動して温度検出を行う。
【0053】
そして、第1の所定時間毎に風呂ポンプ65を所定時間α(例えば、45秒間)の間駆動して、浴槽5内の湯水の温度を検出した結果、浴槽5内の湯水の温度が所定温度Ts(追い焚き開始温度)以下になったことを検出したら、追い焚き運転を開始し、追い焚きポンプ7および風呂ポンプ65を駆動して、追い焚き熱交換器6にて貯湯タンク3内の高温水と、浴槽5内の湯水とが熱交換を行い、浴槽5内の湯水の追い焚きを行う。そして、浴槽5内の湯水の温度が所定温度Tw(追い焚き停止温度)になった時に追い焚き運転が停止し、追い焚き運転完了となる。
【0054】
図2は、通常時の追い焚き運転のフローチャートである。図2に示すように、追い焚き運転終了後、第1の所定時間(△L1)が経過した時間Lmaでまず風呂ポンプ65を駆動して浴槽5内の湯水の温度を検出する。図2の場合には時間Lmaでは未だ浴槽5内の湯水の温度が所定温度Tsを下回っていないので、さらに第1の所定時間(△L1)が経過した時間Lmbで再度風呂ポンプ65を駆動して浴槽5内の湯水の温度を検出する。その結果、時間Lmbでは所定温度Tsを下回っているので、追い焚きポンプ7の駆動を開始し、追い焚きポンプ7および風呂ポンプ65を駆動して浴槽5内の湯水の追い焚き運転を開始する。
【0055】
そして、浴槽5内の湯水の温度が所定温度Tw(追い焚き終了温度)になったら、追い焚き運転を終了する。図2の場合には、時間Lmcまで追い焚き運転が行われたことになり、追い焚き運転終了後、時間Lmcから第1の所定時間毎に浴槽5内の湯水の温度を検出することになる。このとき追い焚き終了温度で設定している所定温度Twは、リモコン装置9で設定した保温温度T1よりも少し高めの温度を設定しており、本実施の形態では所定温度Tw=保温温度T1+0.5℃の関係を有している。
【0056】
なお、人体検出手段93の機能をオフにした自動追い焚き運転では、図2に示すように第1の所定時間毎(時間Lma、時間Lmb、時間Lmd、時間Lme)に温度低下している。これは風呂ポンプ65を駆動することによって、戻り接続管61、往き接続管62、戻り配管63、往き配管64内の冷えた湯水が浴槽5へ供給されることによるものである。そのため、浴槽5からの単純な放熱に加えて、浴槽5内の湯水の温度を検出するために風呂ポンプ65を駆動することによって、浴槽5内へ冷水を供給して浴槽5内の湯水の温度を低下させている。
【0057】
次に、酸素運転停止中であり、かつ、人体検出手段93の機能をオンにしている時の自動追い焚き運転機能について説明する。なお、人体検出手段93の機能のオン・オフの切り替えは、リモコン装置9で所定の操作を行うことによって可能となっている。
【0058】
図3は、人体検出手段93の機能をオンにしている時の不在時の追い焚き運転のフローチャートである。図3に示すように、人体検出手段93の機能をオンにしているときであっても、湯張り運転完了後には第2の所定時間毎に風呂温度を検出するようにしている。これは、風呂温度を定期的に検出しなければ、浴槽5内の湯水の温度低下が時間とともに進行し、使用者が自動追い焚き運転を設定しているにもかかわらず、浴槽5内の湯水が冷めてしまい、水になってしまいかねないためである。
【0059】
本発明では、第2の所定時間(△L2)毎に風呂ポンプ65を所定時間α(例えば、45秒間)の間駆動して風呂温度を検出している。しかしながら、第2の所定時間(△L2)は、人体検出手段93の機能をオフ時の追い焚き運転の風呂ポンプ65を駆動するタイミングの第1の所定時間(△L1)よりも長い時間を設定している。第1の所定時間と第2の所定時間とを比較するために、図3には、人体検出手段93の機能をオフにしている時の自動追い焚き運転のフローも2点鎖線で示している。
【0060】
例えば、第1の所定時間(△L1)には15分を設定し、第2の所定時間(△L2)には30分を設定することで、人体検出手段93の機能のオフ時の風呂ポンプ65の駆動回数よりも、人体検出手段93の機能をオンにしている時の風呂ポンプ65の駆動回数を減らすことが出来るため、配管内に残っている冷水を浴槽5へ入れる回数を少なくすることができる。なお、第1の所定時間(△L1)および第2の所定時間(△L2)に設定する時間は、本実施の形態に示す60分、15分に限定されるものではない。
【0061】
そして人体検出手段93の機能をオンにしているときであっても、第2の所定時間(△L2)毎に風呂温度を検出した結果、風呂温度が所定温度Ts(追い焚き開始温度)以下になったときには、風呂ポンプ65および追い焚きポンプ7を駆動して、所定温度Tw(追い焚き終了温度)まで、加熱能力を「小」に設定して、浴槽5内の湯水の追い焚きを行うものとする。
【0062】
上述の人体検出手段93の機能をオンにしている時の不在時の追い焚き運転のフローを図3を用いて説明する。追い焚き運転終了後、第2の所定時間(△L2)毎に風呂ポンプ65を駆動して浴槽5内の温度を検出している。図3では、湯張り運転終了後、第2の所定時間(△L2)が経過した時間Luaで風呂ポンプ65を駆動して浴槽5内の湯水の温
度を検出し、所定温度Tw(追い焚き終了温度)まで追い焚きを行っている。
【0063】
また、本実施の形態では、人体検出手段93の機能がオンの時であって、人が不在時の場合に第2の所定時間(△L2)毎に風呂ポンプ65を駆動して浴槽5内の湯水の温度を検出し、所定温度Tsよりも低くなっている場合に追い焚き運転を行っているが、この時、浴槽5内の湯水の温度が何度であっても、必ず追い焚きポンプ7を駆動して浴槽5内の湯水の温度を所定温度Tw(追い焚き終了温度)まで追い焚き運転を行うようにしてもよい。これは人体検出手段93の機能がオフの時に比べて、風呂ポンプ65を駆動する回数が少ないものの、浴槽5内の湯水の温度が放熱によってある程度低下していることが予想されるからである。
【0064】
なお、本実施の形態では第2の所定時間(△L2)毎に風呂ポンプ65を駆動して、浴槽5内の温度を検出しているが、第2の所定時間(△L2)は一定の時間を設定する他、学習制御等によって設定してもよい。
【0065】
以上のように、浴室に人がいない場合には、人体検出手段93の機能がオフになっている時に比べて、風呂ポンプ65を駆動する回数が少ないために、配管内に残っている冷水を浴槽5へ供給して浴槽5内の湯水の温度低下してしまう回数が少なくなるとともに、追い焚き運転の回数も減るため、貯湯タンク3内の高温水を無駄に使用してしまうことがない。
【0066】
また、浴室に人がいない場合には、すぐに浴槽5内の湯水を追い焚き終了温度Twまで上昇させなくても入浴者の快適性を損なうわけではなく、急いで追い焚き終了温度Twまで上昇させる必要がないので、浴槽5内の湯水の温度が何度であっても、加熱能力を変更することなく、本実施の形態では加熱能力が最低の「小」で追い焚きを行っており、貯湯タンク3内の高温湯を、追い焚き熱交換器6で低温まで低くしてから貯湯タンク3の底部に戻すことになるので、加熱手段にヒートポンプを使用した場合には、非常に沸き上げ効率を向上させることができる。
【0067】
次に、入浴者が浴室へ入ってきたときの追い焚き運転について説明する。入浴者が浴室へ入ってきたことを人体検出手段93が検知すると、まず風呂ポンプ65を所定時間β(例えば、2秒)だけ駆動し、その後、すぐに追い焚きポンプ7を駆動して追い焚き運転を行う。この時、所定時間βは、上述した所定時間αと、所定時間α>所定時間βの関係を有しており、風呂ポンプ65を所定時間βだけ動かすのは、フロースイッチ68で浴槽5内に湯水があるかどうかを判定するためである。人体検出手段93の機能をオフにしているときとの相違点は、追い焚き開始のタイミングが異なることである。
【0068】
人体検出手段93の機能をオフにしているときの追い焚き運転では、第1の所定時間(△L1)毎に風呂ポンプ65を所定時間α動かして、まず浴槽5内の湯水の温度を検出する。そして検出した浴槽5内の湯水の温度が、所定温度Tsよりも低いかどうかを判定し、所定温度Tsよりも低い場合に、追い焚きポンプ7を駆動して追い焚き運転を開始する。
【0069】
また、本実施の形態では、所定時間αを45秒に設定し、所定時間αの間は風呂ポンプ65を駆動するようにしている。これは配管内の冷水と浴槽5内の温水とが混ざり浴槽5内の温度が安定するまで、配管と浴槽5内の湯水を循環させるためであり、温度が安定し確定してから追い焚き運転を開始するかどうかを判断している。
【0070】
それに対して、人体検出手段93の機能をオンにしているときに、人体検出手段93で浴室への入室を検出すると、風呂ポンプ65を所定時間β動かして、まず浴槽5内に湯水
があるかどうかをフロースイッチ68で検出する。そして浴槽5内の湯水の温度を検出する前に追い焚きポンプ7を駆動して追い焚き運転を開始する。これは浴室への入室を検出しており、入室者がまもなく浴槽5へ入ることが予想されるので、浴槽5内に湯水があることさえ確認できれば、すぐに追い焚きポンプ7を駆動して追い焚きを開始して、一刻も早く浴槽5内の湯水を追い焚きしなければならないからである。
【0071】
また所定時間βの間にフロースイッチ68で浴槽5内の湯水の存在が確認できなければ、追い焚きポンプ7の駆動は開始させない。これは湯水が無い時に追い焚きポンプを駆動させた場合には、追い焚き熱交換器にて浴槽内の湯水と熱交換されないために、貯湯タンクの底部に高温水を供給してしまうので、浴槽5内に湯水が無い場合には追い焚きポンプ7の駆動を停止して無駄な高温水の使用を防止することができる。
【0072】
また、本実施の形態では所定時間βを2秒に設定し、所定時間βの間、風呂ポンプ65を駆動させている。所定時間αに比べて所定時間βを短くするのは、フロースイッチ68で水があることさえ確認できればいいためである。この場合、追い焚きポンプ7を駆動させながら、浴槽5内の温度を確定することになるが、浴槽5内の湯水の温度をより早く上昇させることができる。以上より、所定時間α>所定時間βの関係を有することになる。
【0073】
また、上述したように人体検出手段93の機能をオンにしているときであっても、人の不在時には第2の所定時間(△L2)毎に風呂ポンプ65を所定時間αだけ駆動して、浴槽5内の温度を検出し、その結果、所定温度Ts(追い焚き開始温度)よりも低い場合には追い焚き運転を行っており、人体検出手段93の機能をオンにしているときの人が不在時と、入室を検出した時の追い焚きポンプ7の駆動のタイミングも異なっている。
【0074】
このように、人体検出手段93の機能をオンにしている時の人が不在時の追い焚き運転時や、人体検出手段93の機能をオフにしている時の自動追い焚き運転時の追い焚きポンプ7の駆動するタイミングに比べて、人体検出手段93の機能をオンにしているときに入室を検知した時に行う追い焚き運転時の追い焚きポンプ7の駆動を開始するタイミング(風呂ポンプ65を駆動してから追い焚きポンプ7の駆動を開始するタイミング)を短くすることによって、人体を検出してから浴槽5内の湯水の温度上昇を早めることができる。
【0075】
図4は人体検出手段93の機能をオンにしているときの追い焚き運転のフローチャートである。なお、人体検出手段93の機能をオンにしているときの不在時の追い焚き運転のフローチャートと比較できるように、人体検出手段93の機能をオンで、かつ浴室内に人が不在の時の自動追い焚き運転のチャートを1点鎖線にて示している。
【0076】
図4に示すように、第2の所定時間(△L2)が経過するまでに、時間Lnaで浴室への入室があった場合には、時間Lnaにて、まず風呂ポンプ65を所定時間β動かし、その後、追い焚きポンプ7を駆動して追い焚き運転を開始する。ここでは、所定時間βの間にフロースイッチ68で浴槽5内に湯水があるかどうかを確認する。そして時間Lnaから時間Lnbまで追い焚き運転を行う。
【0077】
その後、時間Lnbからは第3の所定時間(△L3)毎に風呂ポンプ65を駆動して、浴槽5内の湯水の温度を検出する。入浴中は、第3の所定時間(△L3)毎に風呂ポンプ65を駆動して、浴槽5内の湯水の温度を検出し、所定温度Ts(追い焚き開始温度)を下回った時点で、追い焚き運転を再開するようにしている。これは入浴者の快適性を損なわないための追い焚き運転である。そのため、第3の所定時間(△L3)は、第2の所定時間(△L2)よりも短くなる。
【0078】
図4では、時間Lnbの時点で所定温度Tw(追い焚き終了温度)まで浴槽5内の湯水
を追い焚きしたあと、時間Lnbから第3の所定時間(△L3)が経過する時間Lncで風呂ポンプ65を所定時間α駆動して、浴槽5内の湯水の温度を検出する。その結果、所定温度Tsよりも低ければ追い焚き運転を開始し、低くなければ追い焚き運転を開始しない。図4では所定温度Tsを下回ってないので、追い焚き運転をしていない。
【0079】
そして次に時間Lncから第3の所定時間(△L3)が経過する時間Lndで再度、風呂ポンプ65を所定時間α駆動して、浴槽5内の湯水の温度を検出する。図4の場合には、時間Lndで浴槽5内の湯水の温度を検出した結果、所定温度Tsよりも低くなっているので、追い焚きポンプ7を駆動して、浴槽5内の湯水の温度が、所定温度Twになるまで追い焚き運転を行っている。
【0080】
なお、人体検出手段93では、人の動きを検出して浴室内に人がいると判断している。そのため、人体検出手段93で人を検知しない時間が、所定時間γ(例えば、5分)を経過すると、人の不在を確定して浴室内には人がいないと判断する。そして人の不在が確定すると、図3に示す人体検出手段93の機能をオンにしている時の不在時の追い焚き運転に戻る。
【0081】
次に、時間Lnaから時間Lnbまでの追い焚き運転について説明する。図4の点線で囲んだK部分について図5に拡大して示す。
【0082】
図5において、時間Lnaに人体検出手段93で人体を検出すると、風呂ポンプ65を所定時間β駆動して、浴槽5内の湯水の存在を確認する。そして所定時間βの間に浴槽5内の湯水の存在が確認できれば、追い焚きポンプ7を駆動して、浴槽5内の湯水の追い焚きを開始する。
【0083】
本実施の形態では、通常の追い焚き開始温度Ts、追い焚き終了温度Twに加えて、リモコン装置9で設定した保温温度T1、保温温度T1と追い焚き開始温度Tsとの間に中間温度T2を設けている。
【0084】
そして、人体を検出して追い焚き運転を開始したら、浴槽5内の温度が確定するまでは強制的に一定時間(例えば、30秒間)の間、追い焚き熱交換器6での加熱能力が「大」となるように追い焚き運転を行う。
【0085】
そして、浴槽5内の温度を検出した結果、温度センサ67で検出する浴槽5内の湯水の温度Tiが、TsとT2との間にあった場合(Ts<Ti<T2の時)は、追い焚き熱交換器6での加熱能力が「大」となるように、追い焚き運転を開始する。図5では時間Lnaから時間Lna1まで加熱能力を「大」にして追い焚き運転を行う。
【0086】
また加熱能力を「大」にして追い焚き運転を行っているときには、温度センサ69で検出される湯水の温度の上限温度も「大」にしている。つまり、加熱能力が「大」となるように追い焚きポンプ7を制御するが、一方で温度センサ69での上限温度が60℃を超えないように追い焚きポンプ7の制御を行っている。
【0087】
そして、温度センサ67で検出する浴槽5内の湯水の温度Tiが中間温度T2を超えたら、加熱能力が「中」となるように、保温温度T1まで追い焚き運転を行う。そのため追い焚き熱交換器6での熱交換効率を高めて、貯湯タンク3内の高温水を効率よく追い焚き運転に使用することができる。図5では時間Lna1から時間Lna2まで加熱能力を「中」にして追い焚き運転を行う。
【0088】
また加熱能力を「中」にして追い焚き運転を行っているときには、温度センサ69で検
出される湯水の温度の上限温度も「中」にしている。つまり、加熱能力が「中」となるように追い焚きポンプ7を制御するが、一方で温度センサ69での上限温度が57℃を超えないように追い焚きポンプ7の制御を行っている。
【0089】
さらに、温度センサ67で検出する浴槽5内の湯水の温度Tiが保温温度T1を超えたら、加熱能力が「小」となるように、所定温度Tw(追い焚き終了温度)まで追い焚き運転を行う。その結果、さらに貯湯タンク3内の高温水を効率よく追い焚き運転に使用することができ、さらに貯湯タンク3に戻す温水の温度を低くすることができるので、ヒートポンプでの沸き上げ効率を向上させることができる。図5では時間Lna2から時間Lnbまで加熱能力を「小」にして追い焚き運転を行う。
【0090】
また加熱能力を「小」にして追い焚き運転を行っているときには、温度センサ69で検出される湯水の温度の上限温度も「小」にしている。つまり、加熱能力が「小」となるように追い焚きポンプ7を制御するが、一方で温度センサ69での上限温度が50℃を超えないように追い焚きポンプ7の制御を行っている。
【0091】
以上のように、加熱能力を「大」にして運転した場合には、貯湯タンク3の底部には中温水が戻されるが、人が浴槽5に浸かるまでの僅かな時間を有効的に活用して、ある程度の温度までは素早く追い焚きすることができる。そのため非常に快適性を向上させることができる。
【0092】
そして、ある程度快適な温度まで上昇すると、加熱能力を「中」「小」とすることにより、貯湯タンク3の底部に戻す湯水の温度を低く設定することができる。特に、加熱手段にヒートポンプを用いた場合には、貯湯タンク3の底部よりヒートポンプに湯水を送っているので、貯湯タンク3の底部にある湯水の温度が低いほど良く、本実施の形態のように加熱能力を変更することで貯湯タンク3に戻す湯水の温度を低くして沸き上げ効率を高くすることができるので、非常に沸き上げ効率の高い貯湯式給湯機を実現することができる。
【0093】
また、リモコン装置9で設定した保温温度と、温度センサ67で検出した浴槽5内の湯水の温度との差に応じて、追い焚き熱交換器6から浴槽5へ供給する温水の上限温度を変更することで、温度差が大きければ早く温度が上昇するように上限温度を高くし、非常に快適性が向上し、温度差が小さければじんわりと浴槽5内の湯水を温度上昇させるので入浴者の入浴感を向上させることができる。
【0094】
また、本実施の形態では人体検出手段93による追い焚き運転が行われてから第4の所定時間(△L4)の間は、再度人体検出手段93で人体を検知したとしても追い焚き運転は行わないことにしている。これは追い焚き運転が行われてから、第4の所定時間(△L4)の間は、あまり温度低下していないと判断し、人体検出手段93で人体を検出するたびに追い焚き運転を行ったのでは、貯湯タンク3内の高温水を無駄に使用してしまう可能性があるためである。
【0095】
図6は、第4の所定時間について説明する追い焚き運転のフローチャートである。図6では、時間Lnbで人体検出手段93による追い焚き運転が完了し、その後、時間経過に伴い放熱して浴槽5内の湯水の温度が低下していく様子を表している。
【0096】
そして人体検出手段93による追い焚き運転が完了してから第4の所定時間(△L4)が経過するまでの時間Lnb1に、再度人体検出手段93で人体を検出したとする。通常の人体検出手段93による追い焚き運転では、すぐに追い焚き運転を開始するが、第4の所定時間内であるため、追い焚き運転を開始していない。
【0097】
それに対して、第4の所定時間が経過した後の時間Lnb2に再度人体検出手段93で人体を検出したとする。その結果、人体を検出したとしてすぐに追い焚き運転を開始する。
【0098】
このように、一度人体検出をして追い焚き運転をしてから第4の所定時間が経過するまではそれほど浴槽5内の湯水の温度が低下していないと判断し、第4の所定時間内の追い焚き運転を中止している。また、第4の所定時間が経過した後には浴槽5内の湯水の温度が低下していると判断し、人体検出があれば追い焚きを開始して、入浴者の入浴感を損なうことがないようにしている。
【0099】
以上のように、第4の所定時間を設けることで、不必要な追い焚き運転を止めることができるので、貯湯タンク3内の高温水を無駄に使用することもなくなり、非常に省エネ性能を向上させることができる。
【0100】
次に、酸素運転中、かつ、人体検出手段93の機能をオンにしている時の自動追い焚き運転について説明する。入浴者が酸素入浴を楽しみたいときには、酸素スイッチ97を押下することによって酸素運転を開始することができる。酸素スイッチ97を押下して酸素運転を開始すると、酸素富化装置95が駆動して酸素濃度の高い空気を抽出し、酸素供給配管96へ送る。
【0101】
このとき、酸素供給配管96から酸素濃度の高い空気が供給されるのと合せて、風呂ポンプ65を運転して、酸素供給配管96に供給された酸素をアダプタ51から浴槽5へ噴出させる。そのため、酸素運転中は風呂ポンプ65が常時駆動しているため、浴槽の湯は風呂配管を循環して放熱状態になる。
【0102】
ところが、これまでは風呂ポンプ65を駆動することによって配管内に溜まった冷水が浴槽5内へ放出されることによって、浴槽5内の湯水の温度を低下させていたが、風呂ポンプ65を常時駆動させていることによって、常時温度センサ67で温度を検出可能な状態となり、所定時間毎に風呂ポンプ65を駆動させる必要がなくなり、実際の浴槽の温度に合わせて追い焚き運転を行うことができる。
【0103】
次に、酸素運転中の追い焚き運転のフローを図7を用いて説明する。酸素運転をしていない状態では、所定時間(△L1or△L2)毎に風呂ポンプ65をONして浴槽水を循環させて、風呂ポンプ65を所定時間αの間駆動してから温度センサ67で浴槽温度を検出して追い焚き開始温度Tsまで低下しているかどうか判定する。その結果、温度センサ67で検出する温度がTs以下でなければ、風呂ポンプ65を停止させて、再度、所定時間(△L1or△L2)の間待機状態を継続させる。また、温度センサ67で検出する温度がTs以下と判定したら追い焚きポンプ7をONして追い焚きを行う。そして、追い焚き運転を継続しながら、温度センサ67で浴槽温度を検出し、温度センサ67が追い焚き終了温度Twを検出したら追い焚きポンプ7、風呂ポンプ65を停止させて追い焚きを終了し、次の所定時間(△L1or△L2)待機する。
【0104】
一方、酸素運転中は、酸素運転のONと合せて風呂ポンプ65が運転を開始して浴槽水の循環が開始する。風呂ポンプ65が運転を継続して浴槽の温度は温度センサ67で常時検出できるため、温度センサ67の検出温度が追い焚きをを開始する所定温度Tsになったら追い焚きポンプ7を駆動させ、熱交換器6で熱交換させ浴槽の湯の追い焚きを行う。温度センサ67の検出温度が追い焚き終了温度Twを検出したら、追い焚きポンプ7を停止して熱交換器6で熱交換を終了させ追い焚きは終了する。追い焚きを終了しても風呂ポンプ65は運転を継続しているため、温度センサ67で浴槽温度を常に検出して、検出温
度に対応してこの追い焚き運転を繰り返す。
【0105】
また、リモコン装置9には情報を表示する表示部91および操作を行う操作部92を有している。酸素運転は設定されている時間が経過したら自動的に運転停止するようになっており、酸素運転中は表示部91に酸素運転の残り時間表示を行っている。酸素運転していない場合は、常に風呂ポンプ65が運転して温度センサ67にて浴槽温度を検出することができないので、人体検出手段93を用いて浴槽の人の在・不在を検出して、追い焚き運転のパターンを切り替えているが、酸素運転中は常に風呂ポンプ65が運転しており、人の在・不在によって追い焚き運転パターンを切り分けて所定時間を計算する必要がないため、酸素入浴の快適性を優先して人がいるという認識をさせる。通常状態では、人体検出手段93の機能がオンで不在時はリモコン表示部91も表示消灯させるが、酸素運転中は、人体検出手段93で人の不在を検出しても、人の不在の確定を行わず表示部91の点灯を継続させる。
【0106】
このように酸素運転中は、人が浴槽に浸かって酸素入浴をしている状態の快適性を追求するため、浴槽の温度変化は小さい方が良い。このため、常に温度センサ67で浴槽温度を検出できることから、追い焚き開始温度Tsおよび追い焚き終了温度Twをより設定温度に近づけることで、酸素入浴時の快適性を向上させることができる。そこで本実施の形態では、酸素運転中は、前述の追い焚き開始温度Tsおよび追い焚き終了温度Twとは異なる追い焚き開始温度Ts2および追い焚き終了温度Tw2を新たに設定し、追い焚き開始温度Ts2および追い焚き終了温度Tw2に基づいて追い焚き運転を行う。
【0107】
なお、追い焚き開始温度Ts2は追い焚き開始温度Tsよりも大きく、追い焚き終了温度Tw2は追い焚き終了温度Twよりも小さく設定している。このように設定することで、追い焚き開始温度と追い焚き終了温度との温度差を小さくすることができ、酸素入浴を楽しんでいる入浴者にも追い焚き温度幅を小さくするので、より快適さを提供することができる。
【0108】
このような酸素運転中の追い焚き運転のフローを図8を用いて説明する。上述したように本実施の形態では、設定温度とTsの間に酸素運転中の追い焚き開始温度Ts2を設け、追い焚き終了温度Twよりも小さい追い焚き終了温度Tw2を設ける。そして、酸素運転中は風呂ポンプ65が常時駆動しているので、温度センサ67で常時温度検出可能となっている。そこで、酸素運転中は、温度センサ67で検出する温度が追い焚き開始温度Ts2を検出したら、追い焚きポンプ7を駆動させて追い焚き運転を開始する。
【0109】
そして、温度センサ67で検出する温度が追い焚き終了温度Tw2となると、追い焚きポンプ7を停止して追い焚き運転を終了させる。このとき、酸素運転が継続しているので風呂ポンプ65の駆動は継続させる。なお、本実施の形態では、追い焚き終了温度Tw2を設定温度とした。これにより当初追い焚き開始温度Tsを設定温度−0.5℃、追い焚き終了温度Twを設定温度+0.5℃と設定していたものが、追い焚き開始温度Ts2を設定温度−0.3℃としたら、酸素運転していない時は、保温中の追い焚き運転によって1℃以上の温度変化があったものが、酸素運転中は温度変化は0.3℃に抑えられ、酸素入浴の快適性が向上されている。
【0110】
次に、酸素運転中の追い焚き運転の上限温度について説明する。図9は酸素運転停止中の追い焚き運転時の上限温度と、酸素運転中の追い焚き運転時の上限温度とを比較した図である。図9において、追い焚き上限温度Txを酸素運転停止中の上限温度、追い焚き上限温度Tx2を酸素運転中の上限温度とする。上限温度は、温度センサ69で検出する温度で制御されており、温度センサ69で検出する温度が設定されている上限温度を超えないように、追い焚きポンプ7の回転数が制御される。
【0111】
図9に示すように、追い焚き開始時は、浴槽温度も低下しているため、追い焚きポンプ7はある程度能力「大」で運転させる。これにより加熱された後の浴槽温度は急激に立ち上がり、温度センサ69の検出温度は上昇する。温度センサ69の検出温度が追い焚きの上限温度を検出すると、追い焚きポンプ7の能力を下げて、温度センサ69の検出温度が追い焚き上限温度を超えないように加熱量を制御する。
【0112】
酸素運転中の追い焚き上限温度Tx2は、通常時の追い焚き上限温度Txよりも低く設定されており、追い焚きポンプ7の能力も低く制御される。追い焚き開始温度Ts2と追い焚き終了温度Tw2の温度差が小さく設定されており、追い焚き能力も低く制御されるため、追い焚きは温度上昇をゆっくりしながら、時間もかけて行うことになる。この時、加熱された浴槽温度も低く抑えられているため、アダプタから吐出される湯温も低く、酸素入浴していて酸素とともに出てくるお湯に触れても、熱く感じることもなく、快適な入浴が可能である。
【0113】
以上のように、本発明は、人感センサを設けることによって最適な追い焚き運転を実現し、ひいては貯湯タンク3内に貯めた高温水の使用を抑制することができる。さらに、酸素運転機能が付いた貯湯式給湯機においても、酸素入浴に適した追い焚き運転を実現することができ、快適な酸素入浴を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明に係る貯湯式給湯機は、ヒートポンプサイクルと給湯サイクルが一体に構成された一体型ヒートポンプ式給湯機、別体に構成された分離型ヒートポンプ式給湯機、給湯用熱交換器で加熱したお湯をそのまま出湯できる直接出湯型ヒートポンプ式給湯機などの各種ヒートポンプ給湯機に適用できる。
【符号の説明】
【0115】
1 タンクユニット
2 ヒートポンプユニット
3 貯湯タンク
5 浴槽
6 追い焚き熱交換器
7 追い焚きポンプ
9 リモコン装置
28 水ポンプ
60a〜60d 接続部
61 戻り接続管
62 往き接続管
63 戻り配管
64 往き配管
65 風呂ポンプ
93 人体検出手段
95 酸素富化装置
96 酸素供給配管
97 酸素開始手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高温水を貯える貯湯タンクと、浴槽と、前記浴槽内の湯水の温度を検出する浴槽温度検出手段と、前記貯湯タンク内の高温水と前記浴槽内の湯水とが熱交換を行う追い焚き熱交換器と、浴室の人を検出する人体検出手段と、前記浴槽内の湯水を前記追い焚き熱交換器へ送る風呂ポンプと、前記貯湯タンク内の高温水を前記追い焚き熱交換器へ送る追い焚きポンプと、前記浴槽へ酸素を供給する酸素富化装置と、前記浴槽内へ酸素を供給する酸素運転を開始する酸素開始手段とを備え、酸素運転中は、前記風呂ポンプを駆動させて前記追い焚き熱交換器から前記浴槽へ湯水が流れる配管に前記酸素富化装置からの酸素を混入させる貯湯式給湯機であって、酸素運転停止中は、前記人体検出手段で人を検出した時に前記浴槽内の湯水の追い炊き運転を開始し、酸素運転中は、前記人体検出手段によらず、前記浴槽温度検出手段で検出する温度に基づいて、前記浴槽内の湯水を追い焚きすることを特徴とする貯湯式給湯機。
【請求項2】
浴室内に貯湯式給湯機の運転操作を行うリモコン装置を備え、前記リモコン装置には運転情報を表示する表示部を有するとともに、酸素運転停止時は、所定時間継続して人がいないことを前記人体検出手段で検知すると、前記表示部を消灯し、酸素運転中は、所定時間継続して人がいないことを前記人体検出手段で検知しても、前記表示部を消灯しないことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
【請求項3】
酸素運転停止時は、所定時間毎に前記風呂ポンプを駆動して前記浴槽内の湯水の温度を検出して、前記浴槽内の湯水の温度が所定温度Tsを下回ると追い焚き運転を開始し、酸素運転中は、前記浴槽内の湯水の温度が所定温度Ts2を下回ると追い炊き運転を開始し、所定温度Ts2は所定温度Tsよりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯機。
【請求項4】
酸素運転停止時の追い炊き運転は、前記浴槽内の湯水の温度が所定温度Twを上回ると追い焚き運転を停止し、酸素運転中の追い焚き運転は、前記浴槽内の湯水の温度が所定温度Tw2を上回ると追い炊き運転を停止し、所定温度Tw2は所定温度Twよりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の貯湯式給湯機。
【請求項5】
酸素運転中は、前記浴槽へ供給される湯水の温度に上限値を設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図1】
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