説明

車両用灯具ユニット

【課題】投影レンズをあたかも中空に浮いているかのように配置しても、外部から半導体光源が視認されない車両用灯具ユニットを提供する。
【解決手段】半導体光源10と、半導体光源を覆う第1リフレクター20と、半導体光源の両側それぞれに配置された反射面を有する第2リフレクター50と、第1リフレクターの開口21前方に配置され、半導体光源が発光した光のうち第1リフレクターの開口を通過した光を前方に投影する投影レンズ40と、を備えており、第1リフレクターの反射面22は、半導体光源が発光した光のうち第1リフレクターの開口を通過しない光を、第2リフレクターの反射面51に向けて反射させ、第2リフレクターの反射面は、第1リフレクターの反射面で反射した光を、前方に向けて反射するように構成されており、投影レンズが、透明又は半透明材料からなる投影レンズ取付脚にて外側面23から離間して固定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具ユニットに係り、特にあたかも中空に浮いているかのように配置された投影レンズを備えた車両用灯具ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体光源であるLEDからの光をリフレクターで反射することなく直接投影レンズに入射させ投影するダイレクトプロジェクション型の車両用灯具が知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
この特許文献1に記載の車両用灯具は、図11に示すように、半導体光源であるLED10´、LED10´の発光面10a´前方に配置された投影レンズ20´、及び、LED10´と投影レンズ20´の間に配置されたシェード30´を有しており、LED10´が発光した光の一部がシェード30´によって遮光された後、投影レンズ20´に入射し、前方に投影されるようになっている。
【0004】
近年、車両用灯具においては、車両デザインの自由度を高める等の観点より、新規デザインの車両用灯具が要望されている。この新規デザインの車両用灯具として、例えば、特許文献1に記載のダイレクトプロジェクション型の車両用灯具の投影レンズを、あたかも中空に浮いているかのように配置することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−95479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この種のダイレクトプロジェクション型の車両用灯具においては、投影レンズをあたかも中空に浮いているかのように配置すると、投影レンズと半導体光源との間の間隔を通して外部から半導体光源が視認され、デザイン上好ましくないという問題がある。
【0007】
また、この種のダイレクトプロジェクション型の車両用灯具においては、投影レンズには半導体光源が発光した光の一部のみしか入射しないため、光の利用効率が良くないという問題もある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、投影レンズをあたかも中空に浮いているかのように配置しても、外部から半導体光源が視認されない、新規デザインの車両用灯具ユニットを提供することを目的とする。
【0009】
また、半導体光源が発光した光のうち投影レンズに入射しない光を有効に利用することができる車両用灯具ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両に搭載される車両用灯具ユニットにおいて、半導体光源と、前記半導体光源が発光する光を反射するための反射面を有し、前記反射面を前記半導体光源の発光面に対向させた状態で前記半導体光源の発光面前方に配置され、灯具光軸上の位置に前記半導体光源が発光した光を通過させるための開口が形成され、かつ、前記半導体光源を覆う第1リフレクターと、前記半導体光源の両側それぞれに配置された反射面を有する第2リフレクターと、前記第1リフレクターの開口前方の前記第1リフレクターに接触しない位置に配置され、かつ、前記半導体光源が発光した光のうち前記第1リフレクターの開口を通過した光を前方に投影する第1投影レンズと、を備えており、前記第1リフレクターの反射面は、前記半導体光源が発光した光のうち前記第1リフレクターの開口を通過しない光を、前記第2リフレクターの反射面それぞれに向けて反射するように構成されており、前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源が発光した光のうち前記第1リフレクターの反射面で反射した光を、前方に向けて反射するように構成されており、前記第1リフレクターは、凹状の内側反射面からなる前記反射面と、その反対側の外側面とを設けた合成樹脂からなり、前記開口は、前記内側反射面から外側面に貫通しており、且つ、前記投影レンズより小さなサイズとされており、
前記第1投影レンズが、透明又は半透明材料からなる投影レンズ取付脚にて前記外側面から離間して固定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、半導体光源は第1リフレクターで覆われているので、投影レンズを第1リフレクターの開口前方の第1リフレクターに接触しない位置に配置したとしても(すなわち、投影レンズをあたかも中空に浮いているかのように配置したとしても)、外部から半導体光源が視認されることがない(又は視認されにくい)。また、前記第1投影レンズが、透明又は半透明材料からなる投影レンズ取付脚にて前記外側面から離間して固定されているため、投影レンズがあたかも中空に浮いているかのように視認させることができる。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、投影レンズがあたかも中空に浮いているかのように配置されており、かつ、外部から半導体光源が視認されない新規デザインの車両用灯具ユニットを提供することが可能となる。
【0012】
また、請求項1に記載の発明によれば、第1リフレクターの開口を通過しない光(すなわち、半導体光源が発光した光のうち投影レンズに入射しない光)は、第1リフレクターの反射面及び第2リフレクターの反射面により前方に向けて反射されるので、半導体光源が発光した光のうち投影レンズに入射しない光を有効に利用することが可能となる。
【0013】
また、請求項1に記載の発明によれば、半導体光源を覆う第1リフレクターには半導体光源が発光した光を通過させるための開口が形成されているので、半導体光源の発光に伴って発熱しても、この開口から放熱することが可能となる。
【0014】
さらに、請求項1に記載の発明によれば、投影レンズは、第1リフレクターの開口前方の第1リフレクターに接触しない位置に配置されているので、半導体光源の発光に伴う発熱による影響を殆ど受けず、所望の配光パターンを得ることが可能となる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1投影レンズは、凸形状のレンズの上下左右をカットした形状であることを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明は、前記第1投影レンズの形状を例示したものである。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1リフレクターの開口は、前記半導体光源が発光した光のうち前記第1投影レンズ全面に入射させる光のみ通過可能な形状及びサイズに設定されていることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、第1リフレクターの開口は、半導体光源が発光した光のうち投影レンズ全面に入射させる光のみ通過可能な形状及びサイズに設定されており、この開口を通過しない光(すなわち、半導体光源が発光した光のうち投影レンズ全面に入射しない光)は、第1リフレクターの反射面及び第2リフレクターの反射面により前方に向けて反射されるので、半導体光源が発光した光を有効に利用することが可能となる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、前記投影レンズ取付脚は、前記第1投影レンズが固定された一端と、前記第1リフレクター側に固定される他端と、を備え、前記第1投影レンズは、前記投影レンズ取付脚の他端を前記第1リフレクター側に固定することにより、前記第1リフレクターの開口前方、かつ、前記第1リフレクターに接触しない位置に配置されることを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、投影レンズ取付脚により、第1投影レンズを、第1リフレクターの開口前方、かつ、第1リフレクターに接触しない位置に極めて容易に配置することが可能となる。
【0021】
また、請求項4に記載の発明によれば、焦点距離の異なる第1投影レンズであっても、投影レンズ取付脚の光軸方向に沿った長さを調整することで、第1リフレクターの開口前方、かつ、第1リフレクターに接触しない所定位置に配置することが可能となる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項1から訴求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1リフレクターの反射面は、互いに隣接して配置された一対の楕円系反射面であり、前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源の両側それぞれに配置された放物面系反射面であり、前記一方の楕円系反射面は、第1焦点が前記半導体光源又はその近傍に設定され、かつ、第2焦点が前記一方の放物面系反射面の焦点又はその近傍に設定されており、前記他方の楕円系反射面は、第1焦点が前記半導体光源又はその近傍に設定され、かつ、第2焦点が前記他方の放物面系反射面の焦点又はその近傍に設定されていることを特徴とする。
【0023】
請求項5に記載の発明は、第1及び第2リフレクターそれぞれの反射面を例示したものである。
【0024】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記一方の楕円系反射面と前記一方の放物面系反射面の間には、前記第1リフレクターで反射した前記半導体光源からの光の一部を遮光する第1遮光シャッターが配置されており、前記一方の放物面系反射面の焦点は、前記第1遮光シャッターの上端縁又はその近傍に設定されており、前記他方の楕円系反射面と前記他方の放物面系反射面の間には、前記第1リフレクターで反射した前記半導体光源からの光の一部を遮光する第2遮光シャッターが配置されており、前記他方の放物面系反射面の焦点は、前記第2遮光シャッターの上端縁又はその近傍に設定されていることを特徴とする。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、第1及び第2遮光シャッターによりすれ違いビームのカットオフパターンを有する配光パターンを形成することが可能となる。
【0026】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1リフレクターの反射面は、互いに隣接して配置された一対の楕円系反射面であり、前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源の両側それぞれに配置された平面の反射面であり、前記平面の反射面それぞれの前方に配置された第2投影レンズをさらに備え、前記一方の楕円系反射面は、第1焦点が前記半導体光源又はその近傍に設定され、かつ、第2焦点が前記一方の平面の反射面の前方に配置された第2投影レンズの焦点又はその近傍に設定されており、前記他方の楕円系反射面は、第1焦点が前記半導体光源又はその近傍に設定され、かつ、第2焦点が前記他方の平面の反射面の前方に配置された第2投影レンズの焦点又はその近傍に設定されていることを特徴とする。
【0027】
請求項7に記載の発明は、第1及び第2リフレクターそれぞれの反射面を例示したものである。
【0028】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記一方の楕円系反射面と前記一方の平面の反射面の間には、前記第1リフレクターで反射した前記半導体光源からの光の一部を遮光する第1遮光シャッターが配置されており、前記他方の楕円系反射面と前記他方の平面の反射面の間には、前記第1リフレクターで反射した前記半導体光源からの光の一部を遮光する第2遮光シャッターが配置されていることを特徴とする。
【0029】
請求項8に記載の発明によれば、第1及び第2遮光シャッターによりすれ違いビームのカットオフパターンを有する配光パターンを形成することが可能となる。
【0030】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、前記第1リフレクターの反射面は、左右に隣接して配置された一対の楕円系反射面であり、前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源の左右両側それぞれに配置された平面の反射面であり、前記一方の楕円系反射面は、右側に配置されており、前記一方の平面の反射面は、左側に配置されており、前記他方の楕円系反射面は、左側に配置されており、前記他方の平面の反射面は、右側に配置されていることを特徴とする。
【0031】
請求項9に記載の発明は、第1及び第2リフレクターそれぞれの反射面の配置を例示したものである。従って、例えば、前記第1リフレクターの反射面は、上下に隣接して配置された一対の楕円系反射面であり、前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源の上下両側それぞれに配置された平面の反射面であり、前記一方の楕円系反射面は、上側に配置されており、前記一方の平面の反射面は、下側に配置されており、前記他方の楕円系反射面は、下側に配置されており、前記他方の放物面系反射面は、上側に配置されていてもよい。
【0032】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれかに記載の車両用灯具ユニットを複数有しており、前記それぞれの車両用灯具ユニットの第1投影レンズの焦点距離は相互に異なっており、前記それぞれの車両用灯具ユニットの光軸は、それぞれの第1投影レンズにより投影される配光パターンが重なるように調整されていることを特徴とする。
【0033】
請求項10に記載の発明によれば、サイズ及び明るさがグラデーション状に変化する配光パターンを形成することが可能となる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、投影レンズをあたかも中空に浮いているかのように配置しても、外部から半導体光源が視認されない(又は視認されにくい)、新規デザインの車両用灯具ユニットを提供することが可能となる。また、本発明によれば、半導体光源が発光した光のうち投影レンズに入射しない光を有効に利用することができる車両用灯具ユニットを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本実施形態の車両用灯具ユニット100の斜視図である。
【図2】図1に示した車両用灯具ユニット100の分解斜視図である。
【図3】図1に示した車両用灯具ユニット100の断面図である。
【図4】遮光シャッター30を説明するための図である。
【図5】投影レンズ40を介して前方に投影される光により形成される配光パターンを説明するための図である。
【図6】図1に示した投影レンズ40よりも焦点距離の短い投影レンズ40(例えばF50mm)を用いた車両用灯具ユニット100の斜視図である。
【図7】投影レンズ40に代えて、投影レンズ40と左右拡散レンズ61R、61Lが一体的に形成されたレンズプレート60を用いた車両用灯具ユニット100(変形例)の斜視図である。
【図8】図7に示した車両用灯具ユニット100の断面図である。
【図9】第1リフレクター20に、投影レンズ取付脚41内部に入射させる光を発光するLED等の半導体光源70を設けた車両用灯具ユニット100(変形例)の一部拡大図である。
【図10】第2リフレクター50の反射面51R、51Lとして、放物面系反射面に代えて、平面の反射面を用いた車両用灯具ユニット100(変形例)の断面図である。
【図11】従来の車両用灯具を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具ユニットについて図面を参照しながら説明する。
【0037】
図1は、本実施形態の車両用灯具ユニットの斜視図である。図2は、図1に示した車両用灯具ユニットの分解斜視図である。図3は、図1に示した車両用灯具ユニットの断面図である。
【0038】
本実施形態の車両用灯具ユニットは、例えば、自動車等の車両の前照灯に適用される。
【0039】
図1〜図3に示すように、本実施形態の車両用灯具ユニット100は、半導体光源10、半導体光源10の発光面10a前方に配置された第1リフレクター20、半導体光源10と第1リフレクター20の間に配置された遮光シャッター30、第1リフレクター20の開口21前方の第1リフレクター20に接触しない位置に配置された投影レンズ40、及び、半導体光源10の両側それぞれに配置された反射面51を有する第2リフレクター50等を備えている。
【0040】
[半導体光源10]
半導体光源10は、一つ又は複数の白色又は有色の発光ダイオードであり、本実施形態では、水平方向に広がる配光パターンを形成する目的で、四つの発光ダイオードチップが水平方向に配置されたLEDパッケージを用いている。図2に示すように、半導体光源10は所定基板11上に実装されており、所定基板11は半導体光源10の発光面10aを前方に向けた状態で放熱部材12にネジ止め固定されている。放熱部材12は半導体光源10の発光に伴う発熱を放熱する。
【0041】
[第1リフレクター20]
図2、図3に示すように、半導体光源10の発光面10a前方には第1リフレクター20が配置されている。第1リフレクター20は、凹状の内側反射面22、及び、その反対側の凸状の外側面23を有する略半球状のリフレクターであり、外側面23を前方に向け、かつ、内側反射面22を半導体光源10の発光面10aに対向させた状態(すなわち、外部から視認されないように半導体光源10を覆った状態)で第2リフレクター50にネジ止め固定されている。第1リフレクター20の光軸AX上の位置には、内側反射面22から外側面23に貫通した開口21が形成されており、半導体光源10からの光(半導体光源10が発光した光)がこの開口21を通過するようになっている。この開口21は、半導体光源10が発光した光のうち投影レンズ40全面に入射させる光のみ通過可能な形状(本実施形態では投影レンズ40の形状と同様矩形)及びサイズに設定されており、この開口21を通過しない光(すなわち、半導体光源10が発光した光のうち投影レンズ40全面に入射しない光)は、第1リフレクター20の反射面22R、22L及び第2リフレクター50の反射面51R、51Lにより前方に向けて反射される。従って、半導体光源10が発光した光を有効に利用することが可能となる。なお、第1リフレクター20の外側面23には装飾目的のメッキ、着色、カット等が施されている。
【0042】
第1リフレクター20は、例えば、合成樹脂を射出成形することにより一体的に形成されており、少なくとも内側反射面22にはアルミ蒸着等による鏡面処理が施されている。
【0043】
第1リフレクター20の内側反射面22は、半導体光源10が発光した光のうち開口21を通過しない光を、半導体光源10の両側それぞれに配置された第2リフレクター50の反射面51R、51Lそれぞれに向けて反射するための反射面であり、例えば、図3に示すように、左右に隣接して配置された回転楕円体等の楕円系反射面22R、22Lである。
【0044】
図3中、右側の楕円系反射面22Rは、第1焦点が半導体光源10(又はその近傍)に設定され、かつ、第2焦点が第2リフレクター50の左側反射面51L(本実施形態では放物面系反射面51L)の焦点(又はその近傍)に設定されている。従って、右側の楕円系反射面22Rは、半導体光源10が発光した光のうち開口21を通過しない光を、第2焦点に集光させた後、第2リフレクター50の左側反射面51L(放物面系反射面51L)に向けて反射する。
【0045】
同様に、図3中、左側の楕円系反射面22Lは、第1焦点が半導体光源10(又はその近傍)に設定され、かつ、第2焦点が第2リフレクター50の右側反射面51R(放物面系反射面51R)の焦点(又はその近傍)に設定されている。従って、左側の楕円系反射面22Lは、半導体光源10が発光した光のうち開口21を通過しない光を、第2焦点に集光させた後、第2リフレクター50の右側反射面51R(放物面系反射面51R)に向けて反射する。
【0046】
[遮光シャッター30]
図2に示すように、半導体光源10と第1リフレクター20の間には遮光シャッター30が配置されている。投影レンズ40の焦点は遮光シャッター30の上端縁(又はその近傍、例えば、遮光シャッター30の上端縁の僅かに下)に設定されている。従って、半導体光源10からの光は、遮光シャッター30により一部遮光された後、投影レンズ40を介して前方に投影され、例えば、図5に示すように遮光シャッター30によりすれ違いビームのカットオフパターンを有する配光パターンP1(すれ違いビーム用の配光パターン)を形成する。
【0047】
図4は、遮光シャッター30を説明するための図である。図4(a)〜(c)に示すように、遮光シャッター30には直動式アクチュエータ31が接続されている。直動式アクチュエータ31は車両用灯具ユニット100が搭載された車両の運転席等から入力される指令に応じて、遮光シャッター30を半導体光源10の光軸AXに直交する方向(図2中矢印X−X´方向)に移動させ、所定位置(右側通行用のカットオフシャッター位置、市街地用のカットオフシャッター位置、又は、左側通行用のカットオフシャッター位置等)に位置させる。遮光シャッター30にはカットオフパターンを形成するための開口パターン30aが形成されているので、遮光シャッター30を異なる位置に位置させることにより、異なるカットオフパターンを有する配光パターンを形成することが可能となっている。
【0048】
[投影レンズ40]
図1〜図3に示すように、第1リフレクター20の開口21前方には投影レンズ40が配置されている。投影レンズ40は、半導体光源10が発光した光のうち第1リフレクター20の開口21を通過した光を前方に投影するためのレンズであり、本実施形態では、凸形状レンズの上下左右をカットした正面視略矩形形状のレンズを用いている。なお、投影レンズ40は、非球面レンズ等の凸形状レンズ等の他の形状のレンズであってもよい。
【0049】
投影レンズ40は、投影レンズ40と一体的に形成された投影レンズ取付脚41を第1リフレクター20にネジ止め固定することにより、第1リフレクター20の開口21前方の第1リフレクター20に接触しない位置に配置されている(すなわち、投影レンズは、あたかも中空に浮いているかのように配置されている)。また、投影レンズ40及び投影レンズ取付脚41は、例えば、アクリルやポリカーボネイト等の透明又は半透明材料を射出成形することにより一体的に形成されている。さらに、第1リフレクター20は半導体光源10を覆って影の暗い部分を作っている。このため、投影レンズ40は、図1に示すように、外観上、あたかも中空に浮いているかのように立体的に視認される。
【0050】
投影レンズ取付脚41は、投影レンズ40が固定された一端41a及び第1リフレクター20にネジ止め固定される他端41bを備えている。この投影レンズ取付脚41により、投影レンズ40を、第1リフレクター20の開口21前方、かつ、第1リフレクター20に接触しない位置に極めて容易に配置することが可能となっている。
【0051】
投影レンズ取付脚41の光軸AX方向に沿った長さは、投影レンズ40(例えばF70mm)の焦点が遮光シャッター30の上端縁(又はその近傍、例えば、遮光シャッター30の上端縁の僅かに下)に位置するように設定されている。半導体光源10が発光した光は、遮光シャッター30により一部遮光され、第1リフレクター20の開口21を通過した後、投影レンズ40を介して前方に投影され、例えば、図5に示すカットオフパターンを有する配光パターンP1を形成する。図5は、投影レンズ40を介して前方に投影される光により形成される配光パターンを説明するための図である。
【0052】
なお、投影レンズ取付脚41の光軸AX方向に沿った長さを調整することで、異なる焦点距離の投影レンズ40であっても、第1リフレクター20の開口21前方、かつ、第1リフレクター20に接触しない所定位置に配置することが可能である。
【0053】
図6は、図1に示した投影レンズ40よりも焦点距離の短い投影レンズ40(例えばF50mm)を用いた車両用灯具ユニット100の斜視図である。
【0054】
例えば、焦点距離が相互に異なる投影レンズ40を有する複数の車両用灯具ユニット100(例えば、F70mmの投影レンズ40を有する車両用灯具ユニット100、F50mmの投影レンズ40を有する車両用灯具ユニット100、F20mmの投影レンズ40を有する車両用灯具ユニット100)を左右方向又は上下方向に配置する。そして、それぞれの車両用灯具ユニット100の光軸AXを、それぞれの投影レンズ40により投影される配光パターンが重なるように調整する。これにより、例えば、図5に示すようにサイズ及び明るさがグラデーション状に変化する配光パターンP1〜P3を形成することが可能となり、集成した路面配光照度パターンを略均一とすることが可能となる。図5中、配光パターンP1はF70mmの投影レンズ40により投影されたものであり最も明るく、配光パターンP2はF50mmの投影レンズ40により投影されたものであり配光パターンP1よりも暗く、配光パターンP3はF20mmの投影レンズ40により投影されたものであり配光パターンP2よりも暗くなっている。
【0055】
[第2リフレクター50]
図2、図3に示すように、半導体光源10の両側それぞれには第2リフレクター50の反射面51R、51Lが配置されている。第2リフレクター50は、反射面51Rと反射面51Lの間の開口52に半導体光源10を位置させ、かつ、反射面51R、51Lを半導体光源10の両側それぞれに位置させた状態で、放熱部材12にネジ止め固定されている。
【0056】
第2リフレクター50の左側反射面51Lと開口52の間には、左側遮光シャッター53Lが配置されている。左側反射面51L(本実施形態では放物面系反射面51L)の焦点は遮光シャッター53Lの上端縁(又はその近傍)に設定されている。従って、図3に示すように、右側の楕円系反射面22Rで反射した半導体光源10からの光は、左側遮光シャッター53Lにより一部遮光された後、左側反射面51L(放物面系反射面51L)に照射される。
【0057】
同様に、第2リフレクター50の右側反射面51Rと開口52の間には、右側遮光シャッター53Rが配置されている。右側反射面51R(本実施形態では放物面系反射面51R)の焦点は遮光シャッター53Rの上端縁(又はその近傍)に設定されている。従って、図3に示すように、左側の楕円系反射面22Lで反射した半導体光源10からの光は、右側遮光シャッター53Rにより一部遮光された後、右側反射面51R(放物面系反射面51R)に照射される。遮光シャッター53R、53Lは、対向車線側にグレア光が照射されない位置(例えば水平方向に対して水平線に対して0.57度下)に、水平方向に広がる配光パターンを形成する。
【0058】
第2リフレクター50は、例えば、合成樹脂を射出成形することにより一体的に形成されており、少なくとも反射面51R、51Lに相当する部分にはアルミ蒸着等による鏡面処理が施されている。
【0059】
第2リフレクター50の反射面51R、51Lは、第1リフレクター20の内側反射面22R、22Lで反射した半導体光源10からの光を、前方に向けて反射するための反射面であり、例えば、図3に示すように、半導体光源10の左右両側に配置された回転放物面等の放物面系反射面51R、51Lである。
【0060】
図3中、左側の放物面系反射面51Lは、その焦点が、左側に設けられた左側遮光シャッター53Lの上端縁(又はその近傍)に設定されており、かつ、水平方向に広がる配光パターンを形成するように形成されている。従って、左側の放物面系反射面51Lは、半導体光源10が発光した光のうち右側の楕円系反射面22Rで反射し左側遮光シャッター53Lにより一部遮光された光を前方に向けて反射する。これにより、図5に示すように遮光シャッター53Lによりすれ違いビームのカットオフパターンを有し、かつ、水平方向に広がる配光パターンP4(すれ違いビーム用の配光パターン)が形成される。
【0061】
同様に、右側の放物面系反射面51Rは、その焦点が、右側に設けられた遮光シャッター53Rの上端縁(又はその近傍)に設定されており、かつ、水平方向に広がる配光パターンを形成するように形成されている。従って、右側の放物面系反射面51Rは、半導体光源10が発光した光のうち左側の楕円系反射面22Lで反射し右側遮光シャッター53Rにより一部遮光された光を前方に向けて反射する。これにより、図5に示すように遮光シャッタ53Rによりすれ違いビームのカットオフパターンを有し、かつ、水平方向に広がる所定配光パターンP4(すれ違いビーム用の配光パターン)が形成される。
【0062】
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、半導体光源10は第1リフレクター20で覆われているので、投影レンズ40を第1リフレクター20の開口21前方の第1リフレクター20に接触しない位置に配置したとしても(すなわち、投影レンズ40をあたかも中空に浮いているかのように配置したとしても)、外部から半導体光源10が視認されることがない。すなわち、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、投影レンズ40があたかも中空に浮いているかのように配置されており、かつ、外部から半導体光源10が視認されない(又は視認されにくい)新規デザインの車両用灯具ユニットを提供することが可能となる。
【0063】
また、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、第1リフレクター20の開口21を通過しない光(すなわち、半導体光源10が発光した光のうち投影レンズ40に入射しない光)は、第1リフレクター20の反射面22R、22L及び第2リフレクター50の反射面51R、51Lにより前方に向けて反射されるので、半導体光源10が発光した光のうち投影レンズ40に入射しない光を有効に利用することが可能となる。
【0064】
また、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、半導体光源10を覆う第1リフレクター20には半導体光源10が発光した光を通過させるための開口21が形成されているので、半導体光源10の発光に伴って発熱しても、この開口21から放熱することが可能となる。
【0065】
さらに、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、投影レンズ40は、第1リフレクター20の開口21前方の第1リフレクター20に接触しない位置に配置されているので、半導体光源10の発光に伴う発熱による影響を殆ど受けず、所望の配光パターンを得ることが可能となる。
【0066】
次に、変形例について説明する。
【0067】
図7は、投影レンズ40に代えて、投影レンズ40と左右拡散レンズ61R、61Lが一体的に形成されたレンズプレート60を用いた車両用灯具ユニット100(変形例)の斜視図である。図8は、図7に示した車両用灯具ユニット100の断面図である。
【0068】
本変形例では、レンズプレート60の取付脚62を第1リフレクター20にネジ止め固定することにより、投影レンズ40は第1リフレクター20の開口21前方の第1リフレクター20に接触しない位置に配置され、かつ、左右の拡散レンズ61R、61Lは第2リフレクター50の反射面51R、51L前方の第1リフレクター20に接触しない位置に配置されている。他の構成は上記実施形態と同様である。本変形例によれば、第2リフレクターの反射面51R、51Lによる反射光は水平拡散用レンズ61R、61Lを介して前方に照射されることになるので、水平方向に広がる所望の配光パターンを形成することが可能となる。また、投影レンズ40と拡散レンズ61R、61Lは一体的に形成されているので、各レンズ40等の装着を容易に行うことが可能となる。
【0069】
図9は、第1リフレクター20に、投影レンズ取付脚41内部に入射させる光を発光するLED等の半導体光源70を設けた車両用灯具ユニット100(変形例)の一部拡大図である。本変形例によれば、導光レンズ効果により、投影レンズ取付脚41や投影レンズ40等を発光しているように視認させることが可能となる。例えば、ポジションランプ点灯時に半導体光源70を点灯し、投影レンズ取付脚41等を発光させることが考えられる。
【0070】
図10は、第2リフレクター50の反射面51R、51Lとして、放物面系反射面に代えて、平面の反射面を用いた車両用灯具ユニット100(変形例)の断面図である。本変形例では、第2リフレクター50の反射面51R、51L前方の第1リフレクター20に接触しない位置それぞれに、投影レンズ80R、80Lが配置されている。右側の楕円系反射面22Rの第2焦点は、右側の投影レンズ80Rの焦点(又は焦点近傍)に設定されている。同様に、左側の楕円系反射面22Lの第2焦点は、左側の投影レンズ80Lの焦点(又は焦点近傍)に設定されている。従って、本変形例によれば、左右の反射面51R、51Lは、水平方向に広がる配光パターンではなく、特定方向にスポット的に照射される配光パターンを形成することが可能となる。
【0071】
なお、上記実施形態では、遮光シャッター30を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。遮光シャッター30を省略した車両用灯具ユニット100を構成してもよい。
【0072】
なお、車両用灯具ユニット100は、光源像をダイレクトに投影して配光パターンを形成する構造のため、配光の左右広がりを作るために、遮光シャッター30位置を基準にして半導体光源10の位置を、自車線側の路肩方向を照射する方向に設置したもの、白車線側正面方向を照射する方向に設置したもの、対向車側を照射する方向に設置したものというように、目的の配光パターンに合わせて半導体光源10位置を上下左右にずらしたユニット100を組合せて灯体を構成してもよい。
【0073】
また、配光の左右広がりを作るために、半導体光源10を固定し、投影レンズ40位置やシャッター30等の位置を変えてもよい。
【0074】
また、1つの灯体にすれ違いビームランプモジュール、走行ビームランプモジュール、フォクランプモジュールとして、投影レンズ40の焦点距離を変えたユニット100を複数組合せて構成するようにしてもよい。この場合、ランプモジュールごとにエーミングを行うことになる。
【0075】
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0076】
100…車両用灯具ユニット、10…半導体光源、10a…発光面、11…所定基板、12…放熱部材、20…第1リフレクター、21…開口、22…内側反射面、22R、22L…楕円系反射面、23…外側面、30…遮光シャッター、30a…開口パターン、31…直動式アクチュエータ、40…投影レンズ、41…投影レンズ取付脚、41a…一端、41b…他端、50…第2リフレクター、51…反射面、51L…左側反射面、51R…右側反射面、52…開口、53L…左側遮光シャッター、53R…右側遮光シャッター、60…レンズプレート、61R…拡散レンズ、62…取付脚、70…半導体光源、80L、80R…投影レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される車両用灯具ユニットにおいて、
半導体光源と、
前記半導体光源が発光する光を反射するための反射面を有し、前記反射面を前記半導体光源の発光面に対向させた状態で前記半導体光源の発光面前方に配置され、灯具光軸上の位置に前記半導体光源が発光した光を通過させるための開口が形成され、かつ、前記半導体光源を覆う第1リフレクターと、
前記半導体光源の両側それぞれに配置された反射面を有する第2リフレクターと、
前記第1リフレクターの開口前方の前記第1リフレクターに接触しない位置に配置され、かつ、前記半導体光源が発光した光のうち前記第1リフレクターの開口を通過した光を前方に投影する第1投影レンズと、
を備えており、
前記第1リフレクターの反射面は、前記半導体光源が発光した光のうち前記第1リフレクターの開口を通過しない光を、前記第2リフレクターの反射面それぞれに向けて反射するように構成されており、
前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源が発光した光のうち前記第1リフレクターの反射面で反射した光を、前方に向けて反射するように構成されており、
前記第1リフレクターは、凹状の内側反射面からなる前記反射面と、その反対側の外側面とを設けた合成樹脂からなり、
前記開口は、前記内側反射面から外側面に貫通しており、且つ、前記投影レンズより小さなサイズとされており、
前記第1投影レンズが、透明又は半透明材料からなる投影レンズ取付脚にて前記外側面から離間して固定されていることを特徴とする車両用灯具ユニット。
【請求項2】
前記第1投影レンズは、凸形状のレンズの上下左右をカットした形状であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具ユニット。
【請求項3】
前記第1リフレクターの開口は、前記半導体光源が発光した光のうち前記第1投影レンズ全面に入射させる光のみ通過可能な形状及びサイズに設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具ユニット。
【請求項4】
前記投影レンズ取付脚は、前記第1投影レンズが固定された一端と、前記第1リフレクター側に固定される他端と、を備え、
前記第1投影レンズは、前記投影レンズ取付脚の他端を前記第1リフレクター側に固定することにより、前記第1リフレクターの開口前方、かつ、前記第1リフレクターに接触しない位置に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用灯具ユニット。
【請求項5】
前記第1リフレクターの反射面は、互いに隣接して配置された一対の楕円系反射面であり、
前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源の両側それぞれに配置された放物面系反射面であり、
前記一方の楕円系反射面は、第1焦点が前記半導体光源又はその近傍に設定され、かつ、第2焦点が前記一方の放物面系反射面の焦点又はその近傍に設定されており、
前記他方の楕円系反射面は、第1焦点が前記半導体光源又はその近傍に設定され、かつ、第2焦点が前記他方の放物面系反射面の焦点又はその近傍に設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両用灯具ユニット。
【請求項6】
前記一方の楕円系反射面と前記一方の放物面系反射面の間には、前記第1リフレクターで反射した前記半導体光源からの光の一部を遮光する第1遮光シャッターが配置されており、
前記一方の放物面系反射面の焦点は、前記第1遮光シャッターの上端縁又はその近傍に設定されており、
前記他方の楕円系反射面と前記他方の放物面系反射面の間には、前記第1リフレクターで反射した前記半導体光源からの光の一部を遮光する第2遮光シャッターが配置されており、
前記他方の放物面系反射面の焦点は、前記第2遮光シャッターの上端縁又はその近傍に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具ユニット。
【請求項7】
前記第1リフレクターの反射面は、互いに隣接して配置された一対の楕円系反射面であり、
前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源の両側それぞれに配置された平面の反射面であり、
前記平面の反射面それぞれの前方に配置された第2投影レンズをさらに備え、
前記一方の楕円系反射面は、第1焦点が前記半導体光源又はその近傍に設定され、かつ、第2焦点が前記一方の平面の反射面の前方に配置された第2投影レンズの焦点又はその近傍に設定されており、
前記他方の楕円系反射面は、第1焦点が前記半導体光源又はその近傍に設定され、かつ、第2焦点が前記他方の平面の反射面の前方に配置された第2投影レンズの焦点又はその近傍に設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両用灯具ユニット。
【請求項8】
前記一方の楕円系反射面と前記一方の平面の反射面の間には、前記第1リフレクターで反射した前記半導体光源からの光の一部を遮光する第1遮光シャッターが配置されており、
前記他方の楕円系反射面と前記他方の平面の反射面の間には、前記第1リフレクターで反射した前記半導体光源からの光の一部を遮光する第2遮光シャッターが配置されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用灯具ユニット。
【請求項9】
前記第1リフレクターの反射面は、左右に隣接して配置された一対の楕円系反射面であり、
前記第2リフレクターの反射面は、前記半導体光源の左右両側それぞれに配置された平面の反射面であり、
前記一方の楕円系反射面は、右側に配置されており、
前記一方の平面の反射面は、左側に配置されており、
前記他方の楕円系反射面は、左側に配置されており、
前記他方の平面の反射面は、右側に配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の車両用灯具ユニット。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の車両用灯具ユニットを複数有しており、
前記それぞれの車両用灯具ユニットの第1投影レンズの焦点距離は相互に異なっており、
前記それぞれの車両用灯具ユニットの光軸は、それぞれの第1投影レンズにより投影される配光パターンが重なるように調整されていることを特徴とする車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−134174(P2012−134174A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−52954(P2012−52954)
【出願日】平成24年3月9日(2012.3.9)
【分割の表示】特願2007−233115(P2007−233115)の分割
【原出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】