説明

車両用灯具構造

【課題】 スイブル動作時の光学的性能を低下させずに、充分なヒートシンクによる冷却性能を得られる耐久性の良好な車両用灯具構造を提供する。
【解決手段】 灯具ハウジング4内部に設けられたLED素子6…を冷却するヒートシンク7と、LED素子6…を揺動させるスイブル軸11を設けてなる光軸調整機構10とを有する車両用灯具構造である。灯具ハウジング4側に固定されてなり、ヒートシンク7を分割した一方からなる固定側ヒートシンク部材9と、LED素子6…を保持すると共に、スイブル軸11の回転に伴って、揺動する他方の可動側ヒートシンク部材8とを有している。そして、可動側ヒートシンク部材8には、固定側ヒートシンク部材9との間に、可動側ヒートシンク部材8の揺動によっても、熱伝導可能とするように、接続凹部9a内側面との接触を保つ後端接触面部8a及び上側面部8eとを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイブル機構を備えた車両用灯具構造であって、特に、LED点灯時の廃熱性が良好な車両用灯具構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の車両用灯具構造としては、例えば、スイブル機構が備えられたスイブル式曲路走行用配光可変前照灯(Adaptive Frontlinghting System:AFS)が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
このようなものでは、複数の光源ユニットとしてのLED光源が、一つのヒートシンクに、一体化されて固定され、一本の回動軸を中心にスイブル駆動されるように構成されている。
【0004】
また、個別にLED光源を有する複数のLEDユニットが、灯具内に、並列に配置されて、リンク機構により、光軸を平行な状態としたまま、各々の回動軸を回動中心として、スイブル駆動される構造が知られている(例えば、特許文献2等参照)。
【0005】
このような各従来の灯具構造には、各々LED光源、光学ユニット、及びこのLED光源の廃熱を大気中に放出して冷却するヒートシンクが、設けられている。
【0006】
このヒートシンクには、大気に接触する面積を増大させる放熱フィン部が、一体に設けられている。
【0007】
そして、前記LEDユニットが収納された灯具ハウジングの車両後方壁部から、この放熱フィン部が、外部に突出されていて、大気に放熱が行われると共に、前記LEDユニットのスイブル駆動に伴って、車幅方向へ、同角度で、揺動するように構成されている。
【0008】
次に、この従来の車両用灯具構造の作用効果について説明する。
【0009】
このような従来の車両用灯具構造では、前記廃熱を放出するヒートシンクが、前記LEDユニットを収納した灯具ハウジングの後部に形成された開口部から、この灯具ハウジングの外部に突出されている。
【0010】
複数のLED光源を纏めて、一体としたヒートシンクでは、ヒートシンクの回動軸を中心とする揺動によって、前記複数のLEDユニットが並設された状態を保ちながら、スイブル駆動される。
【0011】
このため、前記複数のLEDユニットが並設されて、所定の車幅方向寸法を有するヒートシンクは、前記灯具ハウジングの後部に形成された開口部の大きさの範囲内で、スイブル駆動される角度が拘束される。
【0012】
また、リンク機構を有する車両用灯具構造では、前記各光源間の光軸間寸法距離が増減して、照射光線の合成形状が、乱れるものの、光軸の平行状態は、維持されたまま、スイブル駆動される。
【0013】
このため、スイブル駆動された各光源から、照射される光線のムラや形状の乱れが、許容範囲内となるように設定されている。
【特許文献1】特開2006−179246号公報
【特許文献2】特開2005−285509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、従来の車両用灯具構造のうち、複数のLEDユニットが、放熱フィン部を一体に有するヒートシンクに固着されているものでは、このヒートシンク全体が、一本の回動軸を中心として揺動される。
【0015】
このため、前記開口部から車両後方に向けて、突設される放熱フィンまで、一体に延設されたヒートシンクの重量に、これらの複数の全てのLEDユニットの重量が加わり、このヒートシンクの回動軸に負担を掛けると共に、スイブル駆動を行うモータ及びギヤ等のアクチュエータの耐久性を低下させてしまう虞があった。
【0016】
また、ヒートシンク全体の可動領域に大きさに合わせて、前記開口部の大きさを設定しなければならず、この開口部周縁と、ヒートシンク若しくはLEDユニットとの間を水密性能を良好な状態に保つ為に伸縮性を有するシール材を用いる必要が生じる。
【0017】
しかしながら、このような伸縮性を有するシール材は、伸縮の反復による劣化が生じる為、この点においても、耐久性を損なう虞があった。
【0018】
そこで、本発明の目的は、スイブル動作時の光学的性能を低下させずに、充分なヒートシンクによる冷却性能を得られる耐久性の良好な車両用灯具構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載されたものは、灯具ハウジング内部に設けられた発熱性光源と、該発熱性光源を冷却するヒートシンクと、少なくとも、発熱性光源を揺動させるスイブル軸を設けてなる光軸調整機構とを有する車両用灯具構造であって、前記灯具ハウジング若しくは、前記光軸調整機構側に設けられて、前記ヒートシンクを分割した一方からなり、固定されてなる固定側ヒートシンク部材と、前記発熱性光源を保持すると共に、前記スイブル軸の回転に伴って、揺動する他方の可動側ヒートシンク部材とを有し、前記固定側ヒートシンク部材と、該可動側ヒートシンク部材との間に、該可動側ヒートシンク部材の揺動によっても、接触を保ち、前記熱伝導可能な接触面部を設けた車両用灯具構造を特徴としている。
【0020】
ここで、前記発熱性光源とは、LED素子の他、電球、デスチャージドヘッドランプ光源等のバルブ類も含み、電気的導通による発光時に、熱を発生させるものを示す。
【発明の効果】
【0021】
本発明の請求項1に記載されたものによれば、前記光軸調整機構のスイブル軸を回動中心とする揺動によって、前記可動側ヒートシンク部材に保持された発熱性光源が揺動しても、前記固定側ヒートシンク部材と、該可動側ヒートシンク部材との間の接触が、前記接触面部によって保たれて、熱伝導が良好な効率で行われる。
【0022】
このため、前記可動側ヒートシンク部材に、例えば、発熱量の比較的多い前記発熱性光源が、並列配置されて保持されている場合、前記スイブル軸を回転中心として、前記可動側ヒートシンク部材が揺動する際に、各光軸間の距離等を固定させたまま、平行光線を発光させることができる。
【0023】
従って、隣接する光源間の光軸間距離が、例えば、従来の様に、リンク機構を採用するが故に、狭まったり、リフレクタ等との距離が変更されることが無く、容易に一定に保つことが出来る。
【0024】
よって、照射光線にムラや乱れを発生させる虞が減少して、光学的性能を低下させることが無い。
【0025】
また、前記固定側ヒートシンク部材の放熱に用いられる大気との接触表面積を増大させても、可動側ヒートシンク部材の大きさ及び重量を増大させる必要が無い。
【0026】
この為、該可動側ヒートシンク部材側から、前記固定側ヒートシンク部材側に、前記発熱性光源により発せられた熱を、良好な伝導率で熱伝導させることにより、大きく放熱表面積が設定された前記固定側ヒートシンク部材から、大気中に廃熱を放出して、充分なヒートシンクによる冷却性能を得られる。
【0027】
また、前記光軸調整機構のスイブル軸によって、前記発熱性光源が、可動側ヒートシンク部材に保持された状態のまま、揺動されて、スイブル駆動されるので、全てのヒートシンク部材をスイブル駆動させる場合に比して、可さ動側ヒートシンク部材の可動領域を小さく設定することが出来る等、前記灯具ハウジング内部のレイアウトの自由度を向上させることが出来る。
【0028】
更に、前記可動側ヒートシンク部材のみを、スイブル駆動すれば良いので、前記揺動駆動されるヒートシンクの重量を、前記固定側ヒートシンク部材の重量分、減少させることが出来、スイブル軸への負担を低減させることが出来ると共に、前記ヒートシンクの揺動駆動に用いるアクチュエータの省力化及び耐久性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の最良の実施の形態の車両用灯具構造を図面に基づいて説明する。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0030】
図1乃至図7は、この発明の実施の形態の車両用灯具構造を示すものである。
【0031】
まず、全体の構成を図2を用いて説明すると、この実施の形態では、車両1の車体前部2には、灯具としてのヘッドライト装置3,3が、左,右一対装着されている。
【0032】
このヘッドライド装置3は、主に、合成樹脂製の灯具ハウジング4と、この灯具ハウジング4内部に設けられた複数の発熱性光源としてのLED素子6…を、各々有するLEDユニット5…と、これらのLEDユニット5…が、保持されて、これらのLED素子6の発する熱を冷却するヒートシンク7とを有している。
【0033】
このうち、灯具ハウジング4,4は、左,右略対称に形成されていて、車体前部2の左,右側に、各々固定されるハウジング本体4c,4cを有している。また、このハウジング本体4cの車両前方方向に開口形成された開口部4a周縁には、透明カバー部材4bが、装着される。
【0034】
すなわち、この実施の形態では、前記ハウジング本体4cの車両前方側端縁には、環状を呈して、嵌着溝部4eが、凹設形成されている。
【0035】
そして、この嵌着溝部4eに、断面略コ字状のシール材4fが、埋設されて、このシール材4fを介在させて、前記透明カバー部材4bの車両後方側に位置する後端側周縁部4dが、嵌着されることにより、前記ハウジング本体4cに、前記透明カバー部材4bが、装着固定されている(図1参照)。
【0036】
また、このヒートシンク7は、アルミニウム等の軽金属によって構成されていて、可動側ヒートシンク部材8及び固定側ヒートシンク部材9とに分割されて、構成されている。
【0037】
この実施の形態では、図1又は図3に示すように、前記LEDユニット5…が、並設固着されて、スイブル軸11によって回動可能に支持されている可動側ヒートシンク部材8と、車体側の前記灯具ハウジング4側に固定される固定側ヒートシンク部材9とを有して、主に構成されている。
【0038】
また、前記可動側ヒートシンク部材8の前縁部8cには、固定ボルトナット部材8b…が、用いられて、前記LEDユニット5…が、図1中実線で示す前哨状態では、各LED素子6…の照光方向を車両前方に向けて、車幅方向に沿って、各LEDユニット5,5間が、等間隔となるように並設されて固定されている。
【0039】
そして、これらの可動側ヒートシンク部材8及び固定側ヒートシンク部材9間には、前記可動側ヒートシンク部材8が、如何なる揺動角度でも一定面積以上の接触面積を有する接触面部が設けられている。
【0040】
すなわち、図4に示すように、この可動側ヒートシンク部材8の車両後方側側面には、前記スイブル軸11を回動中心とした同一半径上に位置して、略半円弧形状の曲線から構成される一方の接触面部としての後端接触面部8a及び、略水平方向に沿って延設される平面形状の上側面部8eと、この上側面部8eの車幅方向左右両側に位置する左,右側面部8g,8gとを有している。
【0041】
そして、回動角度に合わせるように、車両後方に向けて先細り形状を呈する傾斜面部8f,8fが、車両後側の前記後端接触面部8aの車幅方向各側縁と連続するように形成されている。
【0042】
このため、前記スイブル軸11を回動中心として、前記可動側ヒートシンク部材8が揺動しても、前記固定側ヒートシンク部材9の外形寸法領域内に、この可動側ヒートシンク部材8の可動領域が、収まるように構成されている。
【0043】
この傾斜面部8f,8fのうち、前記上側面部8eの車幅方向左,右側面に位置する肩部8h,8hには、余剰グリス回収溝12,12が、各々凹設形成されている。
【0044】
更に、この実施の形態の可動側ヒートシンク部材8には、前記LEDユニット5…が固着された前縁部8cの下方位置下面側に、複数の放熱フィン8i…が、一定間隔を置いて並設されている。
【0045】
そして、前記灯具ハウジング4のハウジング本体4cには、図3に示すような光軸調整機構としてのスイブル機構10が設けられている。
【0046】
このスイブル機構10には、車両上下方向Zに沿って、軸延設方向を有するスイブル軸11が、上,下端部11a及び11bが、上,下軸受け部に対して、回動自在となるように設けられている。
【0047】
このスイブル軸11は、前記可動側ヒートシンク部材8の車幅方向略中央位置で、上,下面部を、貫通するように固着されている。
【0048】
そして、図示省略のアクチュエータ制御部によって、このスイブル軸11が、ステアリング装置の転舵方向若しくはウインカー装置の切り換え方向に応じて、回動駆動されると、このスイブル軸11の回動に伴って、この可動側ヒートシンク部材8が、車幅方向に、最大振れ角を図1中、角度αとして、揺動駆動される。
【0049】
従って、この可動側ヒートシンク部材8の前縁部8cに並設された前記LEDユニット5…が、光軸間距離及び車両前後方向の相対位置を変更させることなく、前縁部8cに並設されたまま、揺動されるので、前記LED素子6…の各光軸間の寸法変化が無く、光軸の平行状態が、維持されたまま、リフレクタ及び被照光体との距離を略変更することなく、スイブル駆動出来るように構成されている。
【0050】
また、前記固定側ヒートシンク部材9には、図4に示すような前記外側面部9bのうち、一点鎖線で示される前記シール材4fが接続されている部分よりも、車両後方側には、複数の放熱フィン9d…が、一定の間隔を置いて、突設されて、櫛歯状に設けられている。
【0051】
この固定側ヒートシンク部材9のうち、灯具ハウジング4内に位置する部分の車両下方側には、下側を開放して、車幅方向断面略コ字状を呈する他方の接触面部としての接続凹部9aが、形成されている。
【0052】
この接続凹部9aには、この固定側ヒートシンク部材9と、前記可動側ヒートシンク部材8との間に、熱伝導を行う熱伝導グリスGを介在させて、可動側ヒートシンク部材8の揺動によっても、前記一方の接触面部としての上側面部8eとの接触を保つ前記熱伝導可能な他方の接触面部としての内側上壁面部9e及び、前記一方の接触面部としての後端接触面部8aとの接触を保つ、他方の接触面部としての内側後壁面部9fとが設けられている。
【0053】
また、この接続凹部9aの車幅方向左,右内側面部には、この可動側ヒートシンク部材8が、揺動した状態で、この可動側ヒートシンク部材8の前記車幅方向左右側面部8g,8gのうち、前記傾斜面部8f,8fが当接して、一定角度(例えば、図1中に示すα度)以上、揺動しないように停止させる内壁面部としての圧迫壁部9g,9gが、左,右一対略平行に対向するように設けられている。
【0054】
そして、これらの圧迫壁部9g,9gによって、前記内側上壁面部9eと共に、前記固定側ヒートシンク部材9の接続凹部9aの車幅方向鉛直断面形状が、下側を開放する断面略コ字状となるように形成されている。
【0055】
また、この接続凹部9aの内側上壁面部9eには、車幅方向略全幅に渡って、二本のグリス供給溝部としての上側供給溝部13,13が、凹設形成されている。
【0056】
これらの上側供給溝部13,13は、図5に示すように、前記余剰グリス回収溝12,12内の熱伝導グリスGが、前記圧迫壁部9gによって、押圧される際に、このうち、余剰となった熱伝導グリスGを、前記可動側ヒートシンク部材8及び、前記固定側ヒートシンク部材9間の接触面部としての上側面部8e及び内側上壁面部9e間に、再供給するように構成されている。
【0057】
また、この実施の形態の前記ハウジング本体4cの後壁部4gには、ヒートシンク挿通開口部4hが、開口形成されている。
【0058】
このヒートシンク挿通開口部4h周縁と、前記固定側ヒートシンク部材9の外側面部9bとの間には、シールラバー部材4iが接続されて、設けられていて、前記灯具ハウジング4の内部が、水密状態として、保持されるように構成されている。
【0059】
次に、この実施の形態の車両用灯具構造の作用効果について、説明する。
【0060】
この実施の形態の車両用灯具構造では、前記ハウジング本体4cに設けられたスイブル機構10のスイブル軸11によって、支持される前記可動側ヒートシンク部材8が、前記後端接触面部8aを、前記固定側ヒートシンク部材9の内側後壁面部9fに、また、前記上側面部8eを前記固定側ヒートシンク部材9の内側上壁面部9eに、前記熱伝導グリスGを介在させて、摺接される。
【0061】
このため、前記スイブル機構10のスイブル軸11を回動中心とする揺動駆動によって、前記可動側ヒートシンク部材8に固着保持されたLED素子6…が揺動しても、前記固定側ヒートシンク部材9と、この可動側ヒートシンク部材8との間の接触が、前記接触面部によって保たれて、熱伝導が良好な効率で行われる。
【0062】
この実施の形態では、前記可動側ヒートシンク部材8が、前記上側面部8e及び、前記後端接触面部8aの合計の接触面積が、全ての揺動角度α=0°〜最大揺動角度(例えば、約25°等)まで、略減少することなく、維持される。
【0063】
そして、前記LED素子6…の発光により、発熱した熱が、これらの後端接触面部8a及び上側面部8eを介して、前記接続凹部9a側に、良好な伝導率で熱伝導されることにより、大きく放熱表面積が設定された前記固定側ヒートシンク部材9の複数の放熱フィン9dから、大気に廃熱が放出されて、充分なヒートシンク7による冷却性能を得られる。
【0064】
また、この実施の形態では、前記可動側ヒートシンク部材8の前縁部8cに、発熱量の比較的多い前記LED素子6…からなるLEDユニット5…が、並列配置されて保持されていて、前記スイブル軸11を回転中心として、前記可動側ヒートシンク部材8が揺動する際に、各LED素子6…の光軸間の距離等を固定させたまま、平行光線を発光させることができる。
【0065】
従って、隣接するLED素子6…間の光軸間距離が、例えば、従来の様に、リンク機構を採用するが故に、狭まったり、例えば、光学機器としてのリフレクタ等との距離が変更されることが無く、容易に一定に保つことが出来る。
【0066】
よって、照射光線にムラや乱れを発生させる虞が減少して、光学的性能を低下させることが無い。
【0067】
また、図1に示すように、前記固定側ヒートシンク部材9に、車両後方に向けて延設されて、前記ハウジング本体4cの後壁部4gに形成されたヒートシンク挿通開口部4hから突出される放熱フィン9dを設けて、放熱に用い、大気との接触表面積を増大させても、揺動駆動が必要な可動側ヒートシンク部材8の大きさ及び重量を増大させる必要が無い。
【0068】
この為、この可動側ヒートシンク部材8側から、前記固定側ヒートシンク部材9側に、前記LED素子6…により、発せられた熱を、良好な伝導率で熱伝導させることにより、大きく放熱表面積が設定された前記固定側ヒートシンク部材9の放熱フィン9d…から、大気中に廃熱が放出されて、充分なヒートシンク7による冷却性能を得られる。
【0069】
また、前記スイブル機構10のスイブル軸11によって、前記LED素子6…が、可動側ヒートシンク部材8に保持された状態のまま、揺動されて、スイブル駆動される。
【0070】
この実施の形態では、更に、図4に示すように、前記傾斜面部8f,8fが、左,右側面部8g,8gの車両後方側に形成されていて、この可動側ヒートシンク部材8の揺動角度αが、最大揺動角度に至るまで、前記圧迫壁部9gに当接して干渉しないように構成されている。
【0071】
しかも、図1に示すように、前記後端接触面部8aは、前記内側後壁面部9fの円弧形状に沿って、略半円弧形状で、しかも、前記スイブル軸11を中心とした同一半径上に位置している。
【0072】
このため、何れの揺動角度αでも、対向する両面間の間隔は、略一定に保たれて、これらの接触面部に介在された熱伝導グリスGによって、摩擦抵抗を容易に減少させることが出来、更に円滑に、前記可動側ヒートシンク部材8を揺動駆動させることができる。
【0073】
また、全てのヒートシンク7をスイブル駆動させる場合に比して、可動側ヒートシンク部材8の可動領域を、前記固定側ヒートシンク部材9の接続凹部9a内の限られた領域内で、小さく設定することが出来る等、前記灯具ハウジング4内部のレイアウトの自由度を向上させることが出来る。
【0074】
更に、前記可動側ヒートシンク部材8のみを、スイブル駆動すれば良いので、前記揺動駆動されるヒートシンク7の重量を、略二分割された前記固定側ヒートシンク部材9の重量分、減少させることが出来、スイブル軸11への負担を低減させることが出来ると共に、前記ヒートシンク7の揺動駆動に用いるアクチュエータの省力化及び耐久性を向上させることができる。
【0075】
また、前記接触面部に介在された前記熱伝導グリスGが、前記固定側ヒートシンク部材9と、この可動側ヒートシンク部材8との間で、延展されて、熱伝導が行われる面積を増大させることが出来る。従って、更に、良好な熱伝導効率で、廃熱を放出させることが出来る。
【0076】
そして、前記固定側ヒートシンク部材9と、この可動側ヒートシンク部材8との間に位置する前記接触面部に介在された前記熱伝導グリスGが、薄膜状に延展されるので、略全面で、摩擦抵抗を減少させて、前記可動側ヒートシンク部材8の揺動駆動を、更に、円滑に行うことができる。
【0077】
このため、更に、前記可動側ヒートシンク部材8の揺動駆動に用いるアクチュエータの省力化及び耐久性を向上させることができる。
【0078】
更に、この実施の形態では、図1又は図5に示すように、前記固定側ヒートシンク部材9の外形寸法領域内に、前記可動側ヒートシンク部材8の可動領域が収まるように構成されている。
【0079】
このため、更に、前記灯具ハウジング4内部のレイアウトの自由度を向上させることが出来る。
【0080】
また、図5に示すように、前記可動側ヒートシンク部材8の車幅方向側面に設けられた余剰グリス回収溝12,12によって、この可動側ヒートシンク部材8が、揺動することにより、前記固定側ヒートシンク部材9の接続凹部9aの内側面部との間に、余剰の前記熱伝導グリスGが集められて、回収される。
【0081】
回収された前記熱伝導グリスGは、余剰グリス回収溝12内に保持されるので、減少量を抑制して、長期間に渡り、熱伝導性及び潤滑性を維持できる。
【0082】
更に、この実施の形態では、前記接触面部としての圧迫壁部9gに、前記傾斜面部8fが、押圧される際に、前記上側面部8eに凹設形成されているグリス供給溝部13,13に向けて、前記余剰グリス回収溝12内の熱伝導グリスGが、図5中矢印に示すように押し出して、これらの余剰グリスを、前記可動側ヒートシンク部材8の上側面部8e及び、前記固定側ヒートシンク部材9の内側上壁面部9e間の接触面部に、再供給する。
【0083】
このため、更に、前記熱伝導グリスGを交換しなくても、長期間に渡り、熱伝導性及び潤滑性を維持できる。
【0084】
また、この実施の形態の前記ハウジング本体4cの後壁部4gには、ヒートシンク挿通開口部4hが、開口形成されていて、前記ヒートシンク7のうち、固定側ヒートシンク部材9が、車両後方へ向けて、挿通されて、前記突設されている。
【0085】
そして、このヒートシンク挿通開口部4h周縁と、前記固定側ヒートシンク部材9の外側面部9bとの間に設けられたシールラバー部材4iによって、前記灯具ハウジング4の内部が、水密状態として、保持される。
【0086】
前記固定側ヒートシンク部材9は、前記ヒートシンク挿通開口部4hに対して、相対位置を変えないように固定されて装着されているので、前記シールラバー部材4iは、前記可動側ヒートシンク部材8が揺動しても、伸縮しない。
【0087】
従って、更に、シールラバー部材4iの劣化を抑制して、長期間に渡り、良好な水密性及びシール性を向上させることができる。
【0088】
また、前記固定側ヒートシンク部材9は、前記灯具ハウジング4若しくは、この灯具ハウジング4のハウジング本体4cに固定される前記スイブル機構10側に設けられて、固定されている。
【0089】
このため、このハウジング本体4cに形成されるヒートシンク挿通開口4hの大きさを、この固定側ヒートシンク部材9が、挿通可能な程度の開口面積を設定すれば充分であり、しかも、前記固定側ヒートシンク部材9の外側面部9bと、ヒートシンク挿通開口4hとの間隙を狭く設定することにより、シール材等を用いて、この間隙を容易にシールすることができる。
【0090】
更に、この実施の形態の可動側ヒートシンク部材8には、前記LEDユニット5…が固着された前縁部8cの下方位置下面側に、複数の放熱フィン8i…が、一定間隔を置いて並設されている。
【0091】
このため、ヒートシンク7のうち、可動側ヒートシンク8を更に軽量なものとして、スイブル軸11に係る負荷を軽減させることができる
【実施例1】
【0092】
図6は、この発明の実施の形態の実施例1の車両用灯具構造を示すものである。
【0093】
なお、前記実施の形態と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0094】
まず、この実施例1の車両用灯具構造の構成を、前記実施の形態の車両用灯具構造の構成との相違を中心に説明する。
【0095】
この実施例1の車両用灯具構造では、ヒートシンク17を構成する可動側ヒートシンク部材18及び固定側ヒートシンク部材19のうち、固定側ヒートシンク部材19の内側上壁面部19eと、内壁面部としての圧迫壁部19g,19gとの間に位置する入隅部には、突条形状の押出突起部20,20が、凸設形成されている。
【0096】
この押出突起部20,20は、前記可動側ヒートシンク18が、揺動駆動されて、前記傾斜面部8f,8fが、前記圧迫壁部9g,9gに当接する状態(図1中二点鎖線位置参照)で、前記余剰グリス回収溝12,12に圧入されるように凸設されている。
【0097】
すなわち、図6中に示すように、前記可動側ヒートシンク部材18と、固定側ヒートシンク部材19とが、組み合わせられた状態で、内側上壁面部19eと、内壁面部としての圧迫壁部19g,19gとの間に位置する入隅部のうち、余剰グリス回収溝12,12に各々対向する位置に、これらの押出突起部20,20が、一対、凸設されると共に、長手方向を車両前後方向に沿わせて、前記余剰グリス回収溝12,12と略同じ長さ方向寸法を有する様に構成されている。
【0098】
次に、この実施例1の車両用灯具構造の作用効果について説明する。
【0099】
この実施例1では、前記実施の形態の車両用灯具構造の作用効果に加えて、更に、前記固定側ヒートシンク部材19の内側上壁面部19eと、内壁面部としての圧迫壁部19g,19gとの間の入隅部に、前記突条形状の押出突起部20,20が、凸設形成されている。
【0100】
このため、例えば、前記実施の形態の図5中に示す場合と略同様に、前記可動側ヒートシンク18が、揺動駆動されて、前記傾斜面部8f,8fが、前記圧迫壁部9g,9gに当接する際、前記一方の押出突起部20が、前記余剰グリス回収溝12内に圧入される。
【0101】
従って、前記余剰グリス回収溝12内の熱伝導グリスGは、この押出突起部20によって押圧されて、前記上側供給溝部13内に、再供給する際のグリス押出圧力を大きくすることが出来る。
【0102】
よって、この上側供給溝部13内に、再供給される熱伝導グリスGの量を増大させて、更に、長期間に渡り、固定側ヒートシンク部材19の他方の接触面部としての接続凹部19aと、可動側ヒートシンク部材18の一方の接触面部としての上側面部8e及び後端接触面部8aとの間の熱伝導性及び潤滑性を維持できる。
【0103】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態と略同一乃至均等であるので、説明を省略する。
【実施例2】
【0104】
図7は、この発明の実施の形態の実施例2の車両用灯具構造を示すものである。
【0105】
なお、前記実施の形態と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0106】
まず、この実施例2の車両用灯具構造の構成を、前記実施の形態及び実施例1との相違を中心に説明する。
【0107】
この実施例2の車両用灯具構造では、ヘッドライト装置23のヒートシンク27が、前記LEDユニット5…を並設した可動側ヒートシンク部材28及び固定側ヒートシンク部材29を組み合わせて、主に構成されていて、接触面部としての前記上側面部38e及び後側面部8aと、接続凹部9aとの間に、前記熱伝導グリスGが介在されている。
【0108】
そして、前記内側上壁面部9eには、前記可動側ヒートシンク部材28の回動軌跡に対して、交差する形状となるように、前記グリス供給溝部としての上側供給蛇行溝部33,33が形成されている。
【0109】
この実施例2の前記上側供給蛇行溝部33,33は、前記スイブル軸11から外周方向に対して、所定の間隔を置いて並設される2本の不連続な屈曲点を持たない波曲線形状であると共に、その縦断面形状が、略凹溝状を呈して、溝延設方向の全ての位置で、この溝延設方向に直交する何れの断面においても、一定であるように構成されている。
【0110】
更に、この実施例2の前記上側供給蛇行溝部33,33は、前記内側上壁面部9eの車幅方向全幅で、かつ、上側面部38eの回動方向全幅に対して、2周期以上蛇行する波曲線形状を呈している。
【0111】
次に、この実施例2の車両用灯具構造の作用効果について説明する。
【0112】
この実施例2では、前記実施の形態及び実施例1の作用効果に加えて、更に、前記可動側ヒートシンク部材の回動軌跡に対して、交差する形状となるように、前記グリス供給溝部が形成されているので、前記可動側ヒートシンク部材の揺動の度に、広範囲に万遍なく、前記熱伝導グリスが、前記接触面部に再供給される。
【0113】
このため、前記可動側ヒートシンク部材28の揺動の度に、前記上側面部38eと、内側上壁面部9eとの間等の接触面部の広範囲に万遍なく、前記熱伝導グリスGが、前記接触面部に再供給される。
【0114】
そして、この実施例2では、前記上側供給蛇行溝部33,33が、前記不連続な屈曲点を持たない波曲線形状であると共に、その縦断面形状が一定である。
【0115】
このため、これらの上側供給蛇行溝部33,33が、形成されている延設方向の全ての位置で、上側供給蛇行溝部33,33内の熱伝導グリスGが、略均等な圧力で供給される。
【0116】
従って、更に、前記接触面部としての前記上側面部38eと、内側上壁面部9eとの間の広範囲に万遍なく、前記熱伝導グリスGを、再供給することが出来る。
【0117】
また、前記上側供給蛇行溝部33,33は、前記可動側ヒートシンク部材28の回動方向全幅に対して、2周期以上の蛇行周期を有してなる2本の波曲線形状である。
【0118】
このため、前記可動側ヒートシンク部材28が、前記スイブル軸11を回動中心として、揺動すると、前記上側供給蛇行溝部33,33の一周期幅が狭いため、一往復動作の揺動角度が小さくても、一回のスイブル駆動による揺動で、前記上側面部38eの略全域に近い広範囲に、前記熱伝導グリスGの塗布が可能である。
【0119】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1と、略同一乃至均等であるので、説明を省略する。
【0120】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態の車両用灯具構造を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0121】
即ち、前記実施の形態では、前記ヒートシンク本体4cに開口形成されたヒートシンク挿通開口部4h周縁と、前記固定側ヒートシンク部材9の外側面部9bとの間には、シールラバー部材4iが接続されて、設けられているが、特にこれに限らず、ヒートシンク挿通開口部4h周縁と、前記固定側ヒートシンク部材9の外側面部9bとの間に、シーリング材を充填する等、前記灯具ハウジング4の内部が、水密状態として、保持されるように構成されるものであれば、どのような構成であってもよい。
【0122】
また、前記実施例2では、前記上側供給蛇行溝部33,33が、前記可動側ヒートシンク部材28の回動方向全幅に対して、2周期以上の蛇行周期を有してなる2本の波曲線形状を呈して構成されているが、特に、これに限らず、3〜5周期等、1周期を超える蛇行周期等であっても、前記可動側ヒートシンク部材28のスイブル駆動によって、万遍なく熱伝導グリスGが、接触面部に塗り延ばされるものであれば、グリス供給溝部の上面形状や断面形状、数量及び形成パターンが、限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の実施の形態の車両用灯具構造で、要部の構成を説明する図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態の車両用灯具構造が適用される車両の全体の構成を示す斜視図である。
【図3】実施の形態の車両用灯具構造で、要部の構成を説明する図2中B−B線に沿った位置での断面図である。
【図4】実施の形態の車両用灯具構造で、ヒートシンクの分解斜視図である。
【図5】実施の形態の車両用灯具構造で、スイブル駆動された状態を説明する図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の実施例1の車両用灯具構造で、ヒートシンクの分解斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態の実施例2の車両用灯具構造で、要部の構成を説明する図2中A−A線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
【符号の説明】
【0124】
3,23 ヘッドライト装置
4 灯具ハウジング
6 LED素子(発熱性光源)
7,17 ヒートシンク
8,18 可動側ヒートシンク部材
8a 後端接触面部(一方の接触面部)
8e 上側面部(他方の接触面部)
9,19 固定側ヒートシンク部材
9a 接続凹部(他方の接触面部)
9e 内側上壁面部(他方の接触面部の一部)
9f 内側後壁面部(他方の接触面部の一部)
9g,19g 圧迫壁部(内壁面部)
10 スイブル機構(光軸調整機構)
11 スイブル軸
12 余剰グリス回収溝
13 上側供給溝部(グリス供給溝部)
20 押出突起部
33 上側供給蛇行溝部(グリス供給溝部)
G 熱伝導グリス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
灯具ハウジング内部に設けられた発熱性光源と、該発熱性光源を冷却するヒートシンクと、少なくとも、発熱性光源を揺動させるスイブル軸を設けてなる光軸調整機構とを有する車両用灯具構造であって、
前記灯具ハウジング若しくは、前記光軸調整機構側に設けられて、前記ヒートシンクを分割した一方からなり、固定されてなる固定側ヒートシンク部材と、前記発熱性光源を保持すると共に、前記スイブル軸の回転に伴って、揺動する他方の可動側ヒートシンク部材とを有し、前記固定側ヒートシンク部材と、該可動側ヒートシンク部材との間に、該可動側ヒートシンク部材の揺動によっても、接触を保ち、前記熱伝導可能な接触面部を設けたことを特徴とする車両用灯具構造。
【請求項2】
前記接触面部には、前記固定側ヒートシンク部材と、該可動側ヒートシンク部材との間に介在されて、熱伝導を行う熱伝導グリスが設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具構造。
【請求項3】
前記固定側ヒートシンク部材の外形寸法領域内に、前記可動側ヒートシンク部材の可動領域が収まるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用灯具構造。
【請求項4】
前記固定側ヒートシンク部材には、前記可動側ヒートシンク部材を収納すると共に、最も車幅方向に、該可動側ヒートシンク部材が、揺動した状態で、該可動側ヒートシンク部材の車幅方向側面が当接する内壁面部を設けて、下側を開放する断面略コ字状を呈する接続凹部が形成されると共に、該可動側ヒートシンク部材の車幅方向側面には、余剰グリス回収溝を凹設形成したことを特徴とする請求項2又は3記載の車両用灯具構造。
【請求項5】
前記可動側ヒートシンク部材若しくは、前記固定側ヒートシンク部材には、前記余剰グリス回収溝と連通して、前記内側面部に設けられた圧迫壁部に前記余剰グリス回収溝内のグリスが押圧される際に、該余剰グリスを、前記可動側ヒートシンク部材及び、前記固定側ヒートシンク部材間の接触面部に、再供給するグリス供給溝部が凹設形成されていることを特徴とする請求項4記載の車両用灯具構造。
【請求項6】
前記内側面部に設けられた圧迫壁部には、前記余剰グリス回収溝に対向する位置に、押出突起部を凸設形成したことを特徴とする請求項5記載の車両用灯具構造。
【請求項7】
前記グリス供給溝部は、前記可動側ヒートシンク部材の回動軌跡に対して、交差する形状であることを特徴とする請求項5又は6記載の車両用灯具構造。
【請求項8】
前記グリス供給溝部は、不連続な屈曲点を持たない波曲線形状であると共に、延設方向と直交する縦断面形状が一定であることを特徴とする請求項5乃至7のうち、何れか一項記載の車両用灯具構造。
【請求項9】
前記グリス供給溝部は、前記接触面部の回動方向全幅に対して、複数周期かつ外周方向に対して、少なくとも1本以上の波曲線形状であることを特徴とする請求項8記載の車両用灯具構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−211815(P2009−211815A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−50539(P2008−50539)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】