説明

車両用灯具

【課題】導光体を備えた車両用灯具において、その導光体が一端面から他端面側へ向けて前方側へ膨らむ曲線に沿って延びるように形成されている場合であっても、灯具点灯時における見映えを高める。
【解決手段】前方側へ膨らむ曲線Cに沿って延びる導光体20において、その右端面20aにおける曲線Cの内周側に位置する第1領域20a1を、それ以外の第2領域20a2に対して導光体20の左端面側へ傾斜した方向に延びる平面で構成する。これにより、第1領域20a1から導光体20に入射した発光ダイオード30からの光を前方側へ大きく屈折させて、この光を右端面20aの近くに位置する反射素子20sAに直接到達させないようにする。そして、この反射素子20sAで全反射した光が、従来のように、他の反射素子20sで全反射した光に比して極端に明るい光となって、点光りを発生させてしまうのを未然に防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、導光体を備えた車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、発光ダイオード等の光源からの出射光を、導光体に対して、その一端面から入射させた後、その後面部に形成された複数の反射素子で内面反射させて、その前面部から前方へ向けて出射させるように構成された車両用灯具が知られている。
【0003】
「特許文献1」には、このような車両用灯具において、導光体が、その一端面から他端面側へ向けて前方側へ膨らむ曲線に沿って延びるように形成された構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−367404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記「特許文献1」に記載されているような灯具構成を採用することにより、車両用灯具の表面形状を車体形状に沿ったものとすることが容易に可能となる。
【0006】
しかしながら、このように導光体が一端面から他端面側へ向けて前方側へ膨らむ曲線に沿って延びるように形成されている場合には、その一端面から入射した光源からの光のうちの何割かが、この一端面の近くに位置する反射素子に直接到達してしまうため、この反射素子で内面反射した光が他の反射素子で内面反射した光に比して極端に明るい光となってしまうこととなる。
【0007】
このため、灯具正面方向から導光体を観察したとき、その一端面の近傍部分のみが明るく光って見える、いわゆる点光りという現象が発生してしまい、灯具点灯時における見映えが良くない、という問題がある。
【0008】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、導光体を備えた車両用灯具において、その導光体が一端面から他端面側へ向けて前方側へ膨らむ曲線に沿って延びるように形成されている場合であっても、灯具点灯時における見映えを高めることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、導光体において光源からの光が入射する一端面の表面形状に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0010】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
光源と、この光源からの出射光を、一端面から入射させた後、後面部に形成された複数の反射素子で内面反射させて、前面部から前方へ向けて出射させるように構成された導光体と、を備えてなる車両用灯具において、
上記導光体が、上記一端面から該導光体の他端面側へ向けて前方側へ膨らむ曲線に沿って延びるように形成されており、
上記一端面における上記曲線の内周側に位置する第1領域が、該一端面における上記第1領域以外の第2領域に対して上記他端面側へ傾斜した方向に延びる面で構成されている、ことを特徴とするものである。
【0011】
上記「光源」の種類は特に限定されるものではなく、例えば発光ダイオード等が採用可能である。
【0012】
上記「導光体」の断面形状は特に限定されるものではなく、例えば円形あるいは矩形等の断面形状が採用可能である。また、この「導光体」が延びる方向についても、その具体的な方向は特に限定されるものではなく、例えば、その「前方側へ膨らむ曲線」を含む平面が水平面に沿って延びる構成あるいは鉛直面に沿って延びる構成等が採用可能である。
【0013】
上記「反射素子」は、該反射素子に到達した光源からの光を内面反射させるように構成された素子であれば、その具体的な断面形状は特に限定されるものではない。また、この反射素子による「内面反射」は、全反射により行われるものであってもよいし、該反射素子の表面に鏡面処理を施すことにより通常の鏡面反射として行われるものであってもよい。
【0014】
上記「第1領域」は、導光体の一端面のうち、上記曲線の内周側に位置する領域であれば、その具体的な形成範囲は特に限定されるものではない。また、この「第1領域」は、それ以外の第2領域に対して導光体の他端面側へ傾斜した方向に延びる面で構成されていれば、その面は平面で構成されていてもよいし曲面で構成されていてもよく、また、その傾斜角度の具体的な値は特に限定されるものではない。
【0015】
上記「第2領域」についても、平面で構成されていてもよいし曲面で構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0016】
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用灯具は、光源からの出射光を、導光体に対してその一端面から入射させた後、その後面部に形成された複数の反射素子で内面反射させて、その前面部から前方へ向けて出射させるように構成されているが、この導光体は、その一端面から他端面側へ向けて前方側へ膨らむ曲線に沿って延びるように形成されているので、車両用灯具の表面形状を車体形状に沿ったものとすることが容易に可能となる。
【0017】
その上で、本願発明に係る車両用灯具においては、導光体の一端面における上記曲線の内周側に位置する第1領域が、それ以外の第2領域に対して導光体の他端面側へ傾斜した方向に延びる面で構成されているので、この第1領域から導光体に入射した光源からの光を前方側へより大きく屈折させて、この光を上記一端面の近くに位置する反射素子に直接到達させないようにすること、あるいはその直接到達する光量を僅かな量に抑えることができる。
【0018】
したがって、従来のように、上記一端面の近くに位置する反射素子で内面反射した光が、他の反射素子で内面反射した光に比して極端に明るい光となって、点光りを発生させてしまうのを未然に防止することができる。
【0019】
その際、導光体の一端面における第1領域で前方側へ大きく屈折した光は、その前面部で全反射した後、他の反射素子で内面反射して、その前面部から前方へ出射することとなるので、光源からの光を無駄にすることなく、導光体全体を略均一に光って見えるようにすることが可能となる。
【0020】
したがって本願発明によれば、導光体を備えた車両用灯具において、その導光体が一端面から他端面側へ向けて前方側へ膨らむ曲線に沿って延びるように形成されている場合であっても、灯具点灯時における見映えを高めることができる。
【0021】
上記構成において、導光体の一端面における第2領域を、上記曲線と略直交する平面で構成されたものとすれば、この第2領域から導光体に入射した光源からの光の光路計算を容易に行うことが可能となる。
【0022】
上記構成において、導光体の一端面における第1領域を、上記曲線を含む平面に対して略直交する方向に延びる凹シリンドリカル面で構成されたものとすれば、この第1領域から導光体に入射した光源からの光を上記曲線を含む平面に沿った方向に拡散させて、その前面部への到達位置を広範囲なものとすることができる。したがって、その後、その前面部で全反射した光を、多くの反射素子で内面反射させて、その前面部から前方へ出射させることができ、これにより導光体全体をより均一に光って見えるようにすることができる。
【0023】
なお、このような構成を採用した場合には、第1領域から導光体に入射した光源からの光の一部が、この第1領域の近くに位置する反射素子に直接到達することもあり得るが、その際、この反射素子に直接到達する光は拡散光の一部であり僅かな量であるので、この反射素子で内面反射した光が極端に明るい光となって点光りを発生させてしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す平断面図
【図2】図1のII部詳細図
【図3】上記実施形態の変形例を示す、図2と同様の図
【図4】(a)は上記実施形態の導光体の要部を示す斜視図、(b)は上記変形例における同様の図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0026】
図1は、本実施形態に係る車両用灯具10を示す平断面図である。
【0027】
同図に示すように、この車両用灯具10は、車両の右後端部に設けられるテールランプであって、ランプボディ12とこのランプボディ12の前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、車幅方向に曲線状に延びる導光体20と、この導光体20の右端面20aの近傍に配置された発光ダイオード30とが組み込まれた構成となっている。
【0028】
なお、本実施形態の説明において、「前方」や「後方」等の前後方向の向きは、車両用灯具10としての向きであって、車両としての向きとは逆になっている。
【0029】
導光体20は、その右端面20aからその左端面20b側へ向けて前方側へ膨らむ曲線Cに沿って延びる導光柱として形成されている。その際、この曲線Cは、導光体20の右端面20aの位置においては、その接線方向が灯具正面方向に対して左側へ60°程度傾斜した方向へ延びており、また、その左端面20bの位置においては、その接線方向が灯具正面方向に対して略直交する方向に延びている。
【0030】
そして、この導光体20は、曲線C上の点を中心とする円形の断面形状を有しており、その後面部20cには、その左右両端部以外の部分に、複数の反射素子20sが鋸歯状に連続して形成されている。その際、これら各反射素子20sは、上下方向に延びる全反射プリズムとして構成されている。
【0031】
一方、発光ダイオード30は、その発光中心Oを曲線C上に位置させた状態で、灯具正面方向に対して左側へ60°程度傾斜した方向へ向けて配置されている。この発光ダイオード30は、光源支持部材32に固定支持されている。そして、この光源支持部材32は、ランプボディ12に固定支持されている。
【0032】
導光体20は、その左右両端部において導光体支持部材22、24にそれぞれ固定支持されている。その際、導光体20の右端部を支持する導光体支持部材22は、光源支持部材32に固定支持されており、また、その左端部を支持する導光体支持部材24は、ランプボディ12に固定支持されている。
【0033】
そして、本実施形態に係る車両用灯具10においては、その発光ダイオード30からの出射光を、導光体20の右端面20aから入射させた後、その後面部20cに形成された複数の反射素子20sで全反射により内面反射させて、前面部20dから前方へ向けて出射させるように構成されている。
【0034】
導光体20の左端面20bは、曲線Cと直交する単一の平面で構成されているが、その右端面20aは、これとは異なる面で構成されている。
【0035】
図2は、図1のII部詳細図である。また、図4(a)は、導光体20の右端部を示す斜視図である。
【0036】
これらの図に示すように、導光体20の右端面20aは、曲線Cを通る鉛直線Lを境にして、曲線Cの内周側に位置する第1領域20a1が、曲線Cの外周側に位置する第2領域(すなわち第1領域20a1以外の領域)20a2に対して、導光体20の左端面20b側へ傾斜した方向に延びる面で構成されている。
【0037】
具体的には、第2領域20a2は、曲線Cと直交する平面で構成されており、一方、第1領域20a1は、第2領域20a2に対して20〜40°(例えば30°程度)左端面20b側へ傾斜した平面で構成されている。
【0038】
また、発光ダイオード30は、その発光チップ30aの発光面が、曲線Cと直交する平面に沿って延びるように配置されている。
【0039】
図1、2に示すように、発光ダイオード30から出射して、導光体20における右端面20aの第2領域20a2に到達した光は、この第2領域20a2において曲線C寄りの方向に屈折した後、その前面部20dで全反射し、さらに、その後面部20cに形成された複数の反射素子20sで全反射して、前面部20dから前方へ向けて出射するようになっている。
【0040】
また、発光ダイオード30から出射して、導光体20の右端面20aにおける第1領域20a1に到達した光も、この第1領域20a1において曲線C寄りの方向に屈折するが、その際、この第1領域20a1は第2領域20a2に対して左端面20b側へ傾斜しているので、第2領域20a2に到達した光よりも曲線C寄りの方向により大きく屈折するようになっている。そして、この第1領域20a1で屈折するようにして導光体20に入射した光は、その前面部20dで全反射した後、その後面部20cに形成された複数の反射素子20sで全反射して、前面部20dから前方へ向けて出射するようになっている。
【0041】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0042】
本実施形態に係る車両用灯具10は、発光ダイオード30(すなわち光源)からの出射光を、導光体20に対して右端面20a(すなわち一端面)から入射させた後、後面部20cに形成された複数の反射素子20sで全反射させて、前面部20dから前方へ向けて出射させるように構成されているが、この導光体20は、右端面20aから左端面20b(すなわち他端面)側へ向けて前方側へ膨らむ曲線Cに沿って延びるように形成されているので、車両用灯具10の透光カバー14の表面形状を車体形状に沿ったものとすることが容易に可能となる。
【0043】
その上で、本実施形態に係る車両用灯具10においては、導光体20の右端面20aにおける曲線Cの内周側に位置する第1領域20a1が、それ以外の第2領域20a2に対して導光体20の左端面20b側へ傾斜した方向に延びる平面で構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0044】
すなわち、導光体20の右端面20aにおける第1領域20a1が、仮に、図2において2点鎖線で示す従来例のように、曲線Cと直交する平面20a1´で構成されているとした場合には、発光ダイオード30から出射して平面20a1´に到達した光は、この平面20a1´において曲線C寄りの方向に屈折するが、その偏向角度は第1領域20a1の場合よりも小さいので、この平面20a1´から導光体20に入射した光の何割かは、この平面20a1´の近くに位置する反射素子20sAに到達し、この反射素子20sAで全反射して、前面部20dから前方へ向けて出射することとなる。その際、この反射素子20sAに到達する光量はかなり大きなものとなるので、この反射素子20sAで全反射して前面部20dから前方へ向けて出射する光量もかなり大きなものとなる。
【0045】
これに対し、本実施形態の導光体20のように、その右端面20aにおける曲線Cの内周側に位置する第1領域20a1が、第2領域20a2に対して導光体20の左端面20b側へ傾斜した方向に延びる平面で構成されている場合には、この第1領域20a1から導光体20に入射した発光ダイオード30からの光を前方側へ大きく屈折させて、この光を右端面20aの近くに位置する反射素子20sAに直接到達させないようにすること、あるいは直接到達する光量を僅かな量に抑えることができる。
【0046】
したがって、従来のように、右端面20aの近くに位置する反射素子20sAで全反射した光が、他の反射素子20sで全反射した光に比して極端に明るい光となって、点光りを発生させてしまうのを未然に防止することができる。
【0047】
その際、導光体20の右端面20aにおける第1領域20a1で前方側へ大きく屈折した光は、その前面部20dで全反射した後、他の反射素子20sで全反射して、その前面部20dから前方へ出射することとなるので、発光ダイオード30からの光を無駄にすることなく、導光体20全体を略均一に光って見えるようにすることが可能となる。
【0048】
したがって本実施形態によれば、導光体20を備えた車両用灯具10において、その導光体20が右端面20aから左端面20b側へ向けて前方側へ膨らむ曲線Cに沿って延びるように形成されている場合であっても、灯具点灯時における見映えを高めることができる。
【0049】
その際、本実施形態においては、導光体20の右端面20aにおける第2領域20a2が、曲線Cと直交する平面で構成されているので、この第2領域20a2から導光体20に入射した発光ダイオード30からの光の光路計算を容易に行うことが可能となる。
【0050】
上記実施形態においては、導光体20の右端面20aが、曲線Cを通る鉛直線Lを境にして、その内周側が第1領域20a1、その外周側が第2領域20a2として構成されているが、これよりも第1領域20a1の面積比を大きくしたり小さくしたりするようにしてもよい。
【0051】
上記実施形態においては、導光体20の後面部20cにおける左右両端部以外の部分に、複数の反射素子20sが鋸歯状に連続して形成されているものとして説明したが、複数の反射素子20sが連続して形成されていない構成となっている場合においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができ、また、これら複数の反射素子20sを点刻により形成するようにした場合においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0052】
上記実施形態においては、導光体20が導光柱として構成されており、光源が単一の発光ダイオード30で構成されているものとして説明したが、導光体20として板状に形成された構成とすることも可能であり、また、光源として複数の発光ダイオード30を備えた構成とすることも可能である。その際、導光体20が板状に形成されている場合において、光源が複数の発光ダイオード30で構成されている場合には、板状に形成された導光体の一端面に沿って、複数の発光ダイオード30が列状(直線状または曲線状)に配置された構成とすることが可能である。
【0053】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0054】
図3および図4(b)は、上記実施形態の変形例を示す、図2および図4(a)と同様の図である。
【0055】
これらの図に示すように、本変形例においても、その基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、導光体20の右端面20aにおける第1領域120a1の表面形状が、上記実施形態の場合と異なっている。
【0056】
すなわち、本変形例においては、導光体20の右端面20aにおける第1領域120a1が、曲線Cを含む平面に対して略直交する方向に延びる凹シリンドリカル面で構成されている。なお、この第1領域120a1が、第2領域20a2に対して導光体20の左端面20b側へ傾斜した方向に延びる面で構成されている点は、上記実施形態の場合と同様である。
【0057】
本変形例においては、図3に示すように、第1領域120a1から導光体20に入射した発光ダイオード30からの光を、水平面に沿った方向(すなわち曲線Cを含む平面に沿った方向)に拡散させることができるので、その前面部20dへの到達位置を広範囲なものとすることができる。したがって、その後、その前面部20dで全反射した光を、多くの反射素子20sで全反射させて、その前面部20dから前方へ出射させることができ、これにより導光体20全体をより均一に光って見えるようにすることができる。
【0058】
ところで、本変形例の構成を採用した場合には、図3に示すように、第1領域20a1から導光体20に入射した発光ダイオード30からの光の一部が、この第1領域20a1の近くに位置する反射素子20sAにも直接到達することとなるが、その際、この反射素子20sに直接到達する光は拡散光の一部であり僅かな量であるので、この反射素子20sで全反射した光が極端に明るい光となって点光りを発生させてしまうことはない。
【0059】
上記変形例のように、導光柱として構成された導光体20の代わりに、板状に形成された導光体を採用するようにした場合には、その一端面の第1領域120a1を構成する凹シリンドリカル面が、その一端面に沿って延びるように形成された構成とすればよい。
【0060】
なお、上記実施形態および変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
【0061】
また、上記実施形態および変形例においては、車両用灯具10が、車両の右後端部に設けられるテールランプである場合について説明したが、車両の左後端部に設けられるテールランプである場合、あるいはテールランプ以外の灯具である場合においても、上記実施形態等と同様の構成を採用することにより上記実施形態等と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0062】
10 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20 導光体
20a 右端面(一端面)
20a1、120a1 第1領域
20a2 第2領域
20b 左端面(他端面)
20c 後面部
20d 前面部
20s 反射素子
20sA 右端面の近くに位置する反射素子
22、24 導光体支持部材
30 発光ダイオード(光源)
30a 発光チップ
32 光源支持部材
C 曲線
L 鉛直線
O 発光中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、この光源からの出射光を、一端面から入射させた後、後面部に形成された複数の反射素子で内面反射させて、前面部から前方へ向けて出射させるように構成された導光体と、を備えてなる車両用灯具において、
上記導光体が、上記一端面から該導光体の他端面側へ向けて前方側へ膨らむ曲線に沿って延びるように形成されており、
上記一端面における上記曲線の内周側に位置する第1領域が、該一端面における上記第1領域以外の第2領域に対して上記他端面側へ傾斜した方向に延びる面で構成されている、ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
上記第2領域が、上記曲線と略直交する平面で構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
【請求項3】
上記第1領域が、上記曲線を含む平面に対して略直交する方向に延びる凹シリンドリカル面で構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−174641(P2012−174641A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38415(P2011−38415)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000001133)株式会社小糸製作所 (1,575)
【Fターム(参考)】