車両用ＬＥＤポジションランプ
【課題】光漏れを防いで光の利用効率を高めることができる車両用ＬＥＤポジションランプを提供すること。
【解決手段】ハウジング２とその開口部を覆うアウタレンズ３によって画成される灯室４内に収容され、ＬＥＤ基板１０上に実装された光源であるＬＥＤ９と、該ＬＥＤ９から出射される光を車両前方に向けて平行光として反射させるリフレクタ１１を含んで構成される車両用ＬＥＤポジションランプ７において、前記ＬＥＤ９からその光軸ｘ方向に出射される光を遮る遮光壁１４を前記リフレクタ１１に一体に形成する。又、前記遮光壁１４の遮光面１４ａと前記リフレクタ１１の反射面１１ａとが成す角度αを鈍角とする。更に、前記遮光壁１４の遮光面１４ａを非反射面とする。
【解決手段】ハウジング２とその開口部を覆うアウタレンズ３によって画成される灯室４内に収容され、ＬＥＤ基板１０上に実装された光源であるＬＥＤ９と、該ＬＥＤ９から出射される光を車両前方に向けて平行光として反射させるリフレクタ１１を含んで構成される車両用ＬＥＤポジションランプ７において、前記ＬＥＤ９からその光軸ｘ方向に出射される光を遮る遮光壁１４を前記リフレクタ１１に一体に形成する。又、前記遮光壁１４の遮光面１４ａと前記リフレクタ１１の反射面１１ａとが成す角度αを鈍角とする。更に、前記遮光壁１４の遮光面１４ａを非反射面とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＬＥＤ（発光ダイオード）を光源とする車両用ＬＥＤポジションランプに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
例えば、車両前部の左右に配置されるヘッドランプには、ハウジングとその前面開口部を覆うアウタレンズによって画成される灯室内に、走行ビーム用ランプ、ターンシグナルランプ、ポジションランプ等の各種ランプを収容して成るコンビネーション型のものが使用されている。
【０００３】
斯かるコンビネーション型のヘッドランプに設けられるポジションランプの光源には複数のＬＥＤが使用されることが多い（例えば、特許文献１）参照。ここで、従来のＬＥＤポジションランプの一例を図３に示す。
【０００４】
即ち、図３は従来のＬＥＤポジションランプの構成を示す側断面図であり、図示のＬＥＤポジションランプ１０７は、光源としてＬＥＤ基板１１０上に実装された複数のＬＥＤ１０９を備えている。ここで、複数のＬＥＤ１０９は、ＬＥＤ基板１１０上に図３の紙面垂直方向にアレイ状に並設されており、ＬＥＤ基板１１０上には各ＬＥＤ１０９から出射する光を車両前方（図３の左方）に向けて反射させて平行光とするためのリフレクタ１１１が取り付けられている。
【０００５】
上記リフレクタ１１１は、車両前方に向かって開口するよう半ドーム状に一体成形されており、その内面の反射面１１１ａは回転放物面を構成している。そして、リフレクタ１１１の上方にはエクステンション１１２が配設されている。尚、リフレクタ１１１の反射面１１１ａにはアルミ蒸着等の反射処理がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２０１０−２６７４６８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、図３に示す従来のＬＥＤポジションランプ１０７においては、ＬＥＤ１０９からその光軸方向（図３の真上）に出射する強い光を遮るものがないため、この強い光が図３に破線にて示すようにエクステンション１１２とリフレクタ１１１で交互に反射して灯室１０４内に漏れるという問題が発生する。このような光漏れが発生するとＬＥＤポジションランプ１０７の光の利用効率が低下するとともに、該ＬＥＤポジションランプ１０７を備えるヘッドランプ等の見栄えが悪くなるという問題が発生する。
【０００８】
従って、本発明の第１の目的とする処は、光漏れを防いで光の利用効率を高めることができる車両用ＬＥＤポジションランプを提供することにある。
【０００９】
又、図３に示す従来のＬＥＤポジションランプ１０７においては、リフレクタ１１１の反射面１１１ａが水平面と成す角度βが鋭角であったため、反射面１１１ａに施されるアルミ蒸着によって鋭角部分に蒸着溜まりが発生し、この部分の見栄えが悪くなったり、配光に悪影響が現れるという問題があった。
【００１０】
従って、本発明の第２の目的とする処は、リフレクタの反射面における蒸着溜まりを無くして見栄えや配光を高めることができる車両用ＬＥＤポジションランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上記目的を達成するため、請求項１記載の発明は、ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズによって画成される灯室内に収容され、ＬＥＤ基板上に実装された光源であるＬＥＤと、該ＬＥＤから出射される光を車両前方に向けて平行光として反射させるリフレクタを含んで構成される車両用ＬＥＤポジションランプにおいて、前記ＬＥＤからその光軸方向に出射される光を遮る遮光壁を前記リフレクタに一体に形成したことを特徴とする。
【００１２】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明において、前記遮光壁を前記ＬＥＤの真上に設けたことを特徴とする。
【００１３】
請求項３記載の発明は、請求項１又は記載の発明において、前記遮光壁の遮光面と前記リフレクタの反射面とが成す角度を鈍角としたことを特徴とする。
【００１４】
請求項４記載の発明は、請求項１〜３の何れかに記載の発明において、前記遮光壁の遮光面を非反射面としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１５】
請求項１及び記載の発明によれば、ＬＥＤからその光軸方向に出射される光はリフレクタに一体に形成された遮光壁によって遮られるため、光漏れが防がれて光の利用効率が高められるとともに、当該ＬＥＤポジションランプを備える車両用灯具の見栄えの低下が防がれる。
【００１６】
請求項３記載の発明によれば、遮光壁の遮光面とリフレクタの反射面とが成す角度を鈍角としたため、リフレクタの反射面に蒸着溜まりが発生することがなく、ＬＥＤポジションランプの見栄えと配光性能が高められる。
【００１７】
請求項４記載の発明によれば、遮光壁の遮光面を非反射面としたため、ＬＥＤからその光軸方向に出射する強い光が利用されず、ＬＥＤポジションランプの点灯フィーリングが高められる。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明に係る車両用ポジションランプを備えたヘッドランプの正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】従来の車両用ポジションランプの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【００２０】
図１は本発明に係る車両用ポジションランプを備えたヘッドランプの正面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図であり、図１に示すヘッドランプ１は、車両の前部左側に配置されるものである。尚、ヘッドランプ１の構成は左右で対称であって、その基本構成は同じであるため、以下、一方のヘッドランプ１についてのみ図示及び説明する。
【００２１】
本実施の形態１に係るヘッドランプ１は、ハウジング２とその前面開口部を覆うアウタレンズ３によって画成された灯室４（図２参照）内の略中央部に配された走行ビーム用ランプ５と、その下方に配されたターンシグナルランプ６及び本発明に係るＬＥＤポジションランプ７を収容して構成されている。
【００２２】
上記ハウジング２は、光不透過性樹脂によって一体成形されており、図２に示すようにその前端開口部周縁には前方（図２の左方）に向かって開口する嵌合溝２ａが形成されている。又、前記アウタレンズ３は、光透過性の透明樹脂によって一体成形されており、その周縁に車両後方に向かって突設された凸部３ａをハウジング２の前記嵌合溝２ａに嵌め込み、両者をホットメルト８によって接着することによって該アウタレンズ３がハウジング２に接合一体化されている。
【００２３】
ところで、前記走行ビーム用ランプ５とターンシグナルランプ６の光源には白熱電球又はＬＥＤが使用されており、ＬＥＤポジションランプ７の光源には図２に示す複数のＬＥＤ９が使用されている。ここで、ＬＥＤポジションランプ７は、図１に示すようにハウジング２の外側内壁形状に沿って斜めに長く形成されており、複数のＬＥＤ９はＬＥＤ基板上１０に長手方向（図２の紙面垂直）にアレイ状に配列されている。
【００２４】
又、ＬＥＤ基板１０上には各ＬＥＤ９から出射する光を車両前方（図２の左方）に向けて反射させて平行光とするためのリフレクタ１１が取り付けられている。このリフレクタ１１は、車両前方に向かって開口するよう半ドーム状に一体成形されており、その内面の反射面１１ａは回転放物面を構成している。尚、リフレクタ１１の反射面１１ａには反射処理としてアルミ蒸着が施されている。
【００２５】
又、図２に示すように、灯室４内にはエクステンション１２が収容されており、ＬＥＤポジションランプ７のリフレクタ１１の前方にはインナレンズ１３がエクステンション１２に形成された開口部１２ａに嵌め込まれた状態で配置されている。
【００２６】
ところで、ＬＥＤ９はその光軸ｘが略垂直を向くよう配置されており、該ＬＥＤ９からは光軸ｘに沿って強い光が上向きに出射されるが、この強い光を遮るための遮光壁１４がリフレクタ１１の上端から車両前方に向かって略水平に延びるよう一体に形成されている。ここで、遮光壁１４の遮光面（内面）１４ａにはアルミ蒸着が施されておらず、該遮光面１４ａは非反射面とされている。又、遮光壁１４の遮光面１４ａとリフレクタ１１の反射面１１ａとが成す角度αは鈍角とされている。
【００２７】
而して、以上のように構成されたＬＥＤポジションランプ７の各ＬＥＤ９に不図示の電源（バッテリ）から電流が供給されると、該ＬＥＤ９が起動されて発光し、その光は図２に示すようにリフレクタ１１の反射面１１ａで車両前方へと反射されて平行光とされ、この平行光はインナレンズ１３とアウタレンズ３を通過することによって配光され、車両前方へと照射される。
【００２８】
以上において、本実施の形態に係るＬＥＤポジションランプ７においては、ＬＥＤ９からその光軸ｘ方向に出射される上向きの強い光はリフレクタ１１に一体に形成された遮光壁１４によって遮られるため、灯室４内への光漏れが防がれて光の利用効率が高められるとともに、当該ＬＥＤポジションランプ７を備えるヘッドランプ１の灯室４の全体が不用意に光ることがなくなって当該ヘッドランプ１の見栄えの低下が防がれる。
【００２９】
又、本実施の形態では、遮光壁１４の遮光面１４ａとリフレクタ１１の反射面１１ａとが成す角度αを鈍角としたため、リフレクタ１１の反射面１１ａに蒸着溜まりが発生することがなく、ＬＥＤポジションランプ７の見栄えと配光性能が高められる。
【００３０】
更に、本実施の形態では、遮光壁１４の遮光面１４ａを非反射面としたため、ＬＥＤ９からその光軸ｘ方向に出射する強い光が利用されず、ＬＥＤポジションランプ７の点灯フィーリングが高められるという効果も得られる。
【符号の説明】
【００３１】
１ ヘッドランプ
２ ハウジング
２ａ ハウジングの嵌合溝
３ アウタレンズ
３ａ アウタレンズの凸部
４ 灯室
５ 走行ビーム用ランプ
６ ターンシグナルランプ
７ ＬＥＤポジションランプ
８ ホットメルト
９ ＬＥＤ
１０ ＬＥＤ基板
１１ リフレクタ
１１ａ リフレクタの反射面
１２ エクステンション
１２ａ エクステンションの開口部
１３ インナレンズ
１４ 遮光壁
１４ａ 遮光壁の遮光面
ｘ ＬＥＤの光軸
α 遮光壁の遮光面とリフレクタの反射面の成す角度
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＬＥＤ（発光ダイオード）を光源とする車両用ＬＥＤポジションランプに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
例えば、車両前部の左右に配置されるヘッドランプには、ハウジングとその前面開口部を覆うアウタレンズによって画成される灯室内に、走行ビーム用ランプ、ターンシグナルランプ、ポジションランプ等の各種ランプを収容して成るコンビネーション型のものが使用されている。
【０００３】
斯かるコンビネーション型のヘッドランプに設けられるポジションランプの光源には複数のＬＥＤが使用されることが多い（例えば、特許文献１）参照。ここで、従来のＬＥＤポジションランプの一例を図３に示す。
【０００４】
即ち、図３は従来のＬＥＤポジションランプの構成を示す側断面図であり、図示のＬＥＤポジションランプ１０７は、光源としてＬＥＤ基板１１０上に実装された複数のＬＥＤ１０９を備えている。ここで、複数のＬＥＤ１０９は、ＬＥＤ基板１１０上に図３の紙面垂直方向にアレイ状に並設されており、ＬＥＤ基板１１０上には各ＬＥＤ１０９から出射する光を車両前方（図３の左方）に向けて反射させて平行光とするためのリフレクタ１１１が取り付けられている。
【０００５】
上記リフレクタ１１１は、車両前方に向かって開口するよう半ドーム状に一体成形されており、その内面の反射面１１１ａは回転放物面を構成している。そして、リフレクタ１１１の上方にはエクステンション１１２が配設されている。尚、リフレクタ１１１の反射面１１１ａにはアルミ蒸着等の反射処理がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２０１０−２６７４６８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、図３に示す従来のＬＥＤポジションランプ１０７においては、ＬＥＤ１０９からその光軸方向（図３の真上）に出射する強い光を遮るものがないため、この強い光が図３に破線にて示すようにエクステンション１１２とリフレクタ１１１で交互に反射して灯室１０４内に漏れるという問題が発生する。このような光漏れが発生するとＬＥＤポジションランプ１０７の光の利用効率が低下するとともに、該ＬＥＤポジションランプ１０７を備えるヘッドランプ等の見栄えが悪くなるという問題が発生する。
【０００８】
従って、本発明の第１の目的とする処は、光漏れを防いで光の利用効率を高めることができる車両用ＬＥＤポジションランプを提供することにある。
【０００９】
又、図３に示す従来のＬＥＤポジションランプ１０７においては、リフレクタ１１１の反射面１１１ａが水平面と成す角度βが鋭角であったため、反射面１１１ａに施されるアルミ蒸着によって鋭角部分に蒸着溜まりが発生し、この部分の見栄えが悪くなったり、配光に悪影響が現れるという問題があった。
【００１０】
従って、本発明の第２の目的とする処は、リフレクタの反射面における蒸着溜まりを無くして見栄えや配光を高めることができる車両用ＬＥＤポジションランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上記目的を達成するため、請求項１記載の発明は、ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズによって画成される灯室内に収容され、ＬＥＤ基板上に実装された光源であるＬＥＤと、該ＬＥＤから出射される光を車両前方に向けて平行光として反射させるリフレクタを含んで構成される車両用ＬＥＤポジションランプにおいて、前記ＬＥＤからその光軸方向に出射される光を遮る遮光壁を前記リフレクタに一体に形成したことを特徴とする。
【００１２】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明において、前記遮光壁を前記ＬＥＤの真上に設けたことを特徴とする。
【００１３】
請求項３記載の発明は、請求項１又は記載の発明において、前記遮光壁の遮光面と前記リフレクタの反射面とが成す角度を鈍角としたことを特徴とする。
【００１４】
請求項４記載の発明は、請求項１〜３の何れかに記載の発明において、前記遮光壁の遮光面を非反射面としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１５】
請求項１及び記載の発明によれば、ＬＥＤからその光軸方向に出射される光はリフレクタに一体に形成された遮光壁によって遮られるため、光漏れが防がれて光の利用効率が高められるとともに、当該ＬＥＤポジションランプを備える車両用灯具の見栄えの低下が防がれる。
【００１６】
請求項３記載の発明によれば、遮光壁の遮光面とリフレクタの反射面とが成す角度を鈍角としたため、リフレクタの反射面に蒸着溜まりが発生することがなく、ＬＥＤポジションランプの見栄えと配光性能が高められる。
【００１７】
請求項４記載の発明によれば、遮光壁の遮光面を非反射面としたため、ＬＥＤからその光軸方向に出射する強い光が利用されず、ＬＥＤポジションランプの点灯フィーリングが高められる。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明に係る車両用ポジションランプを備えたヘッドランプの正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】従来の車両用ポジションランプの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【００２０】
図１は本発明に係る車両用ポジションランプを備えたヘッドランプの正面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図であり、図１に示すヘッドランプ１は、車両の前部左側に配置されるものである。尚、ヘッドランプ１の構成は左右で対称であって、その基本構成は同じであるため、以下、一方のヘッドランプ１についてのみ図示及び説明する。
【００２１】
本実施の形態１に係るヘッドランプ１は、ハウジング２とその前面開口部を覆うアウタレンズ３によって画成された灯室４（図２参照）内の略中央部に配された走行ビーム用ランプ５と、その下方に配されたターンシグナルランプ６及び本発明に係るＬＥＤポジションランプ７を収容して構成されている。
【００２２】
上記ハウジング２は、光不透過性樹脂によって一体成形されており、図２に示すようにその前端開口部周縁には前方（図２の左方）に向かって開口する嵌合溝２ａが形成されている。又、前記アウタレンズ３は、光透過性の透明樹脂によって一体成形されており、その周縁に車両後方に向かって突設された凸部３ａをハウジング２の前記嵌合溝２ａに嵌め込み、両者をホットメルト８によって接着することによって該アウタレンズ３がハウジング２に接合一体化されている。
【００２３】
ところで、前記走行ビーム用ランプ５とターンシグナルランプ６の光源には白熱電球又はＬＥＤが使用されており、ＬＥＤポジションランプ７の光源には図２に示す複数のＬＥＤ９が使用されている。ここで、ＬＥＤポジションランプ７は、図１に示すようにハウジング２の外側内壁形状に沿って斜めに長く形成されており、複数のＬＥＤ９はＬＥＤ基板上１０に長手方向（図２の紙面垂直）にアレイ状に配列されている。
【００２４】
又、ＬＥＤ基板１０上には各ＬＥＤ９から出射する光を車両前方（図２の左方）に向けて反射させて平行光とするためのリフレクタ１１が取り付けられている。このリフレクタ１１は、車両前方に向かって開口するよう半ドーム状に一体成形されており、その内面の反射面１１ａは回転放物面を構成している。尚、リフレクタ１１の反射面１１ａには反射処理としてアルミ蒸着が施されている。
【００２５】
又、図２に示すように、灯室４内にはエクステンション１２が収容されており、ＬＥＤポジションランプ７のリフレクタ１１の前方にはインナレンズ１３がエクステンション１２に形成された開口部１２ａに嵌め込まれた状態で配置されている。
【００２６】
ところで、ＬＥＤ９はその光軸ｘが略垂直を向くよう配置されており、該ＬＥＤ９からは光軸ｘに沿って強い光が上向きに出射されるが、この強い光を遮るための遮光壁１４がリフレクタ１１の上端から車両前方に向かって略水平に延びるよう一体に形成されている。ここで、遮光壁１４の遮光面（内面）１４ａにはアルミ蒸着が施されておらず、該遮光面１４ａは非反射面とされている。又、遮光壁１４の遮光面１４ａとリフレクタ１１の反射面１１ａとが成す角度αは鈍角とされている。
【００２７】
而して、以上のように構成されたＬＥＤポジションランプ７の各ＬＥＤ９に不図示の電源（バッテリ）から電流が供給されると、該ＬＥＤ９が起動されて発光し、その光は図２に示すようにリフレクタ１１の反射面１１ａで車両前方へと反射されて平行光とされ、この平行光はインナレンズ１３とアウタレンズ３を通過することによって配光され、車両前方へと照射される。
【００２８】
以上において、本実施の形態に係るＬＥＤポジションランプ７においては、ＬＥＤ９からその光軸ｘ方向に出射される上向きの強い光はリフレクタ１１に一体に形成された遮光壁１４によって遮られるため、灯室４内への光漏れが防がれて光の利用効率が高められるとともに、当該ＬＥＤポジションランプ７を備えるヘッドランプ１の灯室４の全体が不用意に光ることがなくなって当該ヘッドランプ１の見栄えの低下が防がれる。
【００２９】
又、本実施の形態では、遮光壁１４の遮光面１４ａとリフレクタ１１の反射面１１ａとが成す角度αを鈍角としたため、リフレクタ１１の反射面１１ａに蒸着溜まりが発生することがなく、ＬＥＤポジションランプ７の見栄えと配光性能が高められる。
【００３０】
更に、本実施の形態では、遮光壁１４の遮光面１４ａを非反射面としたため、ＬＥＤ９からその光軸ｘ方向に出射する強い光が利用されず、ＬＥＤポジションランプ７の点灯フィーリングが高められるという効果も得られる。
【符号の説明】
【００３１】
１ ヘッドランプ
２ ハウジング
２ａ ハウジングの嵌合溝
３ アウタレンズ
３ａ アウタレンズの凸部
４ 灯室
５ 走行ビーム用ランプ
６ ターンシグナルランプ
７ ＬＥＤポジションランプ
８ ホットメルト
９ ＬＥＤ
１０ ＬＥＤ基板
１１ リフレクタ
１１ａ リフレクタの反射面
１２ エクステンション
１２ａ エクステンションの開口部
１３ インナレンズ
１４ 遮光壁
１４ａ 遮光壁の遮光面
ｘ ＬＥＤの光軸
α 遮光壁の遮光面とリフレクタの反射面の成す角度
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズによって画成される灯室内に収容され、ＬＥＤ基板上に実装された光源であるＬＥＤと、該ＬＥＤから出射される光を車両前方に向けて平行光として反射させるリフレクタを含んで構成される車両用ＬＥＤポジションランプにおいて、
前記ＬＥＤからその光軸方向に出射される光を遮る遮光壁を前記リフレクタに一体に形成したことを特徴とする車両用ＬＥＤポジションランプ。
【請求項２】
前記遮光壁を前記ＬＥＤの真上に設けたことを特徴とする請求項１記載の車両用ＬＥＤポジションランプ。
【請求項３】
前記遮光壁の遮光面と前記リフレクタの反射面とが成す角度を鈍角としたことを特徴とする請求項１又は２記載の車両用ＬＥＤポジションランプ。
【請求項４】
前記遮光壁の遮光面を非反射面としたことを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載の車両用ＬＥＤポジションランプ。
【請求項１】
ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズによって画成される灯室内に収容され、ＬＥＤ基板上に実装された光源であるＬＥＤと、該ＬＥＤから出射される光を車両前方に向けて平行光として反射させるリフレクタを含んで構成される車両用ＬＥＤポジションランプにおいて、
前記ＬＥＤからその光軸方向に出射される光を遮る遮光壁を前記リフレクタに一体に形成したことを特徴とする車両用ＬＥＤポジションランプ。
【請求項２】
前記遮光壁を前記ＬＥＤの真上に設けたことを特徴とする請求項１記載の車両用ＬＥＤポジションランプ。
【請求項３】
前記遮光壁の遮光面と前記リフレクタの反射面とが成す角度を鈍角としたことを特徴とする請求項１又は２記載の車両用ＬＥＤポジションランプ。
【請求項４】
前記遮光壁の遮光面を非反射面としたことを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載の車両用ＬＥＤポジションランプ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１２−１９９１５４（Ｐ２０１２−１９９１５４Ａ）
【公開日】平成２４年１０月１８日（２０１２．１０．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−６３４７８（Ｐ２０１１−６３４７８）
【出願日】平成２３年３月２３日（２０１１．３．２３）
【出願人】（０００００２３０３）スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１０月１８日（２０１２．１０．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年３月２３日（２０１１．３．２３）
【出願人】（０００００２３０３）スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Ｆターム（参考）】
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