説明

通信システム

【課題】共通の通信線に親機と複数の子機とが接続され、各子機における親機からの信号の受信レベルを容易に確認することができる通信システムを提供する。
【解決手段】共通の通信線5に接続された親機1と複数の子機10(10a〜10d)との間で、通信線5を介して相互に信号の送受信を行う通信システムにおいて、各子機10は、信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、親機1から出力される親機信号Mr(Mr1〜Mr2)を他の子機10から出力される子機信号Sa(Sa1〜Sa4)から識別して受信する信号識別手段と、該信号識別手段により親機信号Mrが受信されたときに、前記受信レベル検出手段により検出された該親機信号Mrの受信レベルを表示する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共通の通信線により並列に接続された親機と複数の子機との間で、該通信線を介して相互に信号を送受信する通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、親機と子機との間で無線通信を行う通信システムにおいて、子機における無線信号の受信レベルの良否を判定して報知し、また、親機における無線信号の受信レベルの良否を判定して報知するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
かかる通信システムによれば、使用者や設置作業者は、子機側の無線信号の受信レベルと親機側の無線信号の受信レベルとを報知の内容によって確認することができる。そのため、使用者や設置作業者は、親機と子機間で正常に通信が行われているか否かを容易に確認することができる。
【0004】
ここで、有線により親機と複数の子機を並列に接続した通信システムも知られており、かかる通信システムにおいても、設置時に親機と子機間で正常に通信を行うことができるように接続されていることを確認する必要がある。
【0005】
そして、例えば校舎において、各教室に設置された空調機を子機とし、各空調機の作動を制御する集中コントローラを親機とする通信システムにおいては、子機の台数が多くなると共に通信線がかなり長くなる。そのため、子機の設置状況によっては、子機における信号の受信レベルの規定値に対する余裕度が小さくなる場合があり、この場合には、設置後の状況の変化(追加された他の通信システムとの干渉や、増設された電力線との干渉等)によって通信が不良となり易いという不都合があった。
【特許文献1】特開2005-346533号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記不都合を解消するため、通信システムの設置時に、各子機に測定器を接続して受信レベルを測定することが考えられるが、その作業には多大な労力を要する。また、測定された受信レベルが必ずしも適切なものとはならない場合もある。そこで、本発明は、各子機における受信レベルを容易かつ適切に判断することができる通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、共通の通信線に接続された親機と複数の子機との間で、該通信線を介して相互に信号の送受信を行う通信システムにおいて、前記各子機は、信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、前記親機から出力される親機信号を他の子機から出力される子機信号から識別して受信する信号識別手段と、該信号識別手段により該親機信号が受信されたときに、前記受信レベル検出手段により検出された該親機信号の受信レベルを報知する第1の受信レベル報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
かかる本発明によれば、前記各子機に備えられた前記信号識別手段は、前記親機から送信される前記親機信号と他の子機から送信される前記子機信号とを識別して受信する。ここで、前記信号識別手段により受信される前記親機信号のレベルと前記子機信号のレベルは、前記親機及び他の子機の設置場所や、前記親機及び他の子機との間の前記通信線の長さ等によって相違する。そして、ここで問題となるのは前記親機信号の受信レベルであって、前記子機信号の受信レベルを検出したのでは、前記親機と各子機間の通信状況を正しく検知することができない。
【0009】
そこで、前第1の受信レベル報知手段は、前記信号識別手段によって前記親機信号が識別して受信されたときに、前記受信レベル検出手段により検出された該親機信号の受信レベルを報知する。これにより、通信システムの設置作業者は、前記複数の子機を設置する際に、各子機における前記第1の受信レベル報知手段の報知内容によって、前記親機信号の受信レベルを容易に認識して、通信状況の良否を判断することができる。
【0010】
また、前記第1の受信レベル報知手段は、前記受信レベル検出手段により検出された前記親機信号の受信レベルが、予め設定された複数段階の受信レベル域のいずれに属するかを判定する受信レベル判定手段と、該受信レベル判定手段により該親機信号が属すると判定された受信レベル域を表示する表示手段とからなることを特徴とする。
【0011】
かかる本発明によれば、前記通信システムの設置作業者は、前記表示手段の表示を視認することで、前記親機信号の受信レベルを直感的に容易に認識することができる。
【0012】
また、前記各子機は、前記受信レベル検出手段により検出された前記親機信号の受信レベルを示す受信レベル検出信号を前記親機に送信する受信レベル送信手段を備え、前記親機は、前記各子機から受信した前記受信レベル検出信号に基いて、前記各子機における前記親機信号の受信レベルを報知する第2の受信レベル報知手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
かかる本発明によれば、前記各子機で受信された前記親機の受信レベルを示す前記受信レベル検出信号が、前記各子機から前記親機に送信される。そして、前記親機に備えられた前記第2の受信レベル報知手段は、前記各子機から受信した前記受信レベル検出信号に基いて、前記各子機における前記親機信号の受信レベルを報知する。そのため、通信システムの管理者等は、前記親機側で前記各子機における前記親機信号の受信レベルを一括して確認することができる。
【0014】
また、前記各子機は、前記受信レベル検出手段により検出された前記親機信号の受信レベルを記憶する記憶手段と、前記受信レベル検出手段により新たな前記親機信号の受信レベルが検出されたときに、該新たな前記親機信号の受信レベルと該記憶手段に記憶された受信レベルとを比較して、小さい方の受信レベルを該記憶手段に記憶する最低受信レベル更新手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
かかる本発明によれば、前記通信システムの管理者等は、前記記憶手段に記憶された前記親機信号の受信レベルを確認することで、前記親機と各子機との間の通信状況の変化を検知することができ、該変化に応じて通信システムのメンテナンスを実施することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の通信システムの接続態様と通信仕様の説明図、図2は図1に示した子機の構成図、図3は図1に示した子機の外観図、図4は図1に示した子機における受信レベルの表示処理のフローチャートである。
【0017】
図1(a)を参照して、本発明の通信システムは、親機1と4台の子機10(10a,10b,10c,10d)を共通の通信線5で接続して構成されている。例えば、子機10は校舎の各教室に設置された暖房装置であり、親機1は各暖房装置の運転を一括して制御する集中管理ユニットである。なお、子機10の台数はさらに増設することが可能である。
【0018】
親機1と各子機10には固有のアドレスが割り当てられている。図1(a)の例では、親機1には(00)、子機10aには(01)、子機10bには(02)、子機10cには(03)、子機10dには(04)が、それぞれ割り当てられている。そして、親機1と各子機10は、親機1側からのポーリング方式による通信を行う。
【0019】
図1(b)は親機1と各子機10間の通信タイミングを示したものであり、横軸が時間(t)に設定されている。図1(b)を参照して、親機1は、親機1のアドレス(00)を送信元データとし、送信相手とする子機10のアドレス(01〜04のうちのいずれか)を送信先データとして含む親機データMr1,Mr2,Mr3,Mr4を信号線5に出力する。Mr1は子機10aに対する親機データであり、送信先データとして子機10aのアドレス(01)を含む。
【0020】
同様に、Mr2は子機10bに対する親機データであり、送信先データとして子機10aのアドレス(02)を含む。また、Mr3は子機10cに対する親機データであり、送信先データとして子機10cのアドレス(03)を含む。また、Mr4は子機10dに対する親機データであり、送信先データとして子機10dのアドレス(04)を含む。そして、親機1は、定期的に信号線5に親機信号Mr1,Mr2,Mr3,Mr4を出力する。
【0021】
各子機10は、親機信号Mrを受信したときに、その親機信号Mrが自局宛であるか否かを親機信号Mrの送信先データを解析して判断し、自局宛であったときは、親機1のアドレス(00)を送信先データとする子機データSaを通信線5に出力する。Sa1は子機10aから通信線5に出力される子機信号であり、送信元データとして子機10aのアドレス(01)を含む。
【0022】
同様に、Sa2は子機10bから通信線5に出力される子機信号であり、送信元データとして子機10bのアドレス(02)を含む。また、Sa3は子機10cから信号線5に出力される子機信号であり、送信元データとして子機10cのアドレス(03)を含む。また、Sa4は子機10dから信号線5に出力される子機信号であり、送信元データとして子機10dのアドレス(04)を含む。
【0023】
親機1は、子機信号Sa(Sa1,Sa2,Sa3,Sa4)を受信したときに、その子機信号Saがどの子機10から送信されたものであるかを否かを子機信号Saの送信元データを解析して判断する。
【0024】
図1(b)では、親機信号Mr1(t1〜t2)を受信した子機10aから子機信号Sa1(t3〜t4)が返信され、親機信号Mr2(t5〜t6)を受信した子機10bから子機信号Sa2(t7〜t8)が返信されている。また、親機信号Mr3(t9〜t10)を受信した子機10cから子機信号Sa3(t11〜t12)が返信され、親機信号Mr4(t13〜t14)を受信した子機10dから子機信号Sa4(t15〜t16)が返信されている。
【0025】
ここで、親機信号Mrには子機10に対して暖房運転の開始/停止を指示するコマンドデータ等が含まれ、子機信号Saには親機信号Mrを受信したことを示す応答データ等が含まれる。また、親機信号Mrと子機信号SaはHigh/Lowレベルのデジタル信号をFM信号に変調して送信される。
【0026】
次に、図2を参照して、子機10は、子機10の全体的な作動を制御するCPU20、信号線5に出力される親機信号Mr及び子機信号Saを入力し、これらの信号の周波数成分のみを分離してFM信号を出力するバンドパスフィルタ30、該FM信号をHigh/Lowレベルのデジタル信号に復調してCPU20に出力するFM信号復調回路31、該FM信号を整流して出力する全波整流回路32、及び、該全波整流回路32の出力を平均化してCPU20のA/D端子(アナログ/デジタル変換用端子)に出力する平均化回路33を備えている。
【0027】
さらに、子機10は、受信レベルを判定するための判定レベルのデータ41及び過去の受信レベルの最低値のデータ42とが記憶されたメモリ40(本発明の記憶手段に相当する)と、親機信号Mrの受信レベルを表示する7セグメントLED53及びLEDランプ54(本発明の表示手段に相当する)と、7セグメントLED53及びLEDランプ54の駆動信号を出力する表示回路50と、子機10のアドレスを設定するアドレススイッチ52とを備えている。
【0028】
また、CPU20は、ROM(図示しない)に記憶されたプログラムの実行により、FM信号復調回路31を介して入力された信号の種別を識別して受信する信号識別手段21と、A/D端子に入力される電圧のレベルによって検知される親機信号Mrの受信レベルに応じて、7セグメントLED53及びLEDランプ54の表示内容を変更する表示制御手段22(本発明の第1の受信レベル報知手段及び受信レベル判定手段に相当する)と、親機信号Mrの受信レベルを新たに検知したときにメモリ40に記憶された最低受信レベル42と比較し、 該新たに検知した受信レベルの方が小さいときには該受信レベルを最低受信レベル42としてメモリ40に記憶する最低受信レベル更新手段23として機能する。
【0029】
次に、図3は各子機10の外観図であり、前面にロータリースイッチであるアドレススイッチ52と、7セグメントLED53と、緑・オレンジ・赤の三色に表示色が変更可なLEDランプ54とが備えられている。表示制御手段22は、親機信号Mrの受信レベルを7セグメントLED54により1〜Fの16進表記で表示する。また、LEDランプ54の表示色を、受信レベルが良好域であるときは緑とし、受信レベルが中間域であるときはオレンジとし、受信レベルが不良域であるときは赤とする。なお、表示制御手段22は、親機信号Mrが受信できないときには、LEDランプ54と7セグメントLED53を消灯する。
【0030】
次に、図4に示したフローチャートに従って、子機10における親機信号Mrの受信レベルの検出と該受信レベルの表示処理について説明する。
【0031】
子機10は、先ず、STEP1でFM信号復調回路31から復調信号(親機信号Mr又は他の子機10から出力される子機信号Saの復調信号)が入力されるのを待つ。そして、信号が入力されたときにSTEP2に進み、信号の入力が終了するまで、A/D端子に入力されるアナログ電圧を信号の受信レベルとして所定のタイミングで複数回取り込んで平均化し、平均化した受信レベルをメモリ40に記憶する。
【0032】
続くSTEP3で、信号識別手段21は、復調信号のデータを解析して送信元データと送信先データを確認し、該復調データが自局宛の親機信号Mrであるか否かを判断する。そして、受信した信号が自局宛の親機信号Mrであったときは、STEP4に進んでメモリ40に記憶した受信レベルが、良好域と中間域と不良域のいずれの領域に属するかを判定する。
【0033】
次のSTEP5で、表示制御手段22は、受信レベルを7セグメントLED53に16進表示し、判定した領域(良好域、中間域、不良域のいずれか)に応じた表示色でLEDランプ54を点灯する。一方、受信した信号が自局への親機信号Mrでなかったときには、STEP3からSTEP10に分岐し、メモリに記憶した受信レベルのデータを廃棄してSTEP6に進む。この場合は、7セグメントLED53及びLEDランプ54による受信レベルの表示は行われない。
【0034】
ここで、各子機10は親機1との間で制御信号等の送受信を行うものであるため、問題となるのは親機信号Mrの受信レベルであり、他の子機10から送信される子機信号Saの受信レベルを表示しても意味はない。そこで、STEP3で自局宛の親機信号Mrを受信したときにのみ、その受信レベルを表示することによって、親機1との通信状態を確実に報知することができる。
【0035】
このように、各子機10は、図4のフローチャートを実行して、自局宛の親機信号Mrの受信レベルを7セグメントLED53とLEDランプ54により表示する。そのため、親機1と各子機10を設置する作業者は、親機1と各子機10を通信ケーブル5で接続した後、各子機10の7セグメントLED53とLEDランプ54の表示状態を視認することで、親機1と各子機10とが正常に接続されて通信が可能な状態となっていることを容易に確認することができる。
【0036】
また、各子機10において、親機信号Mrの受信レベルに応じて7セグメントLED53とLEDランプ54の表示を切替えているので、設置作業者は、単に親機1と子機10間の通信が可能な状態になっているか否かを確認できるだけでなく、通信状態の良否まで確認することができる。
【0037】
そのため、子機10における親機信号Mrの受信レベルが低く、親機1と子機10間の通信状態に余裕度が小さい状態で通信システムの設置工事を完了し、その後通信システムの稼動を開始したときに、ノイズの影響等により頻繁に通信不良が発生する状況となることを防止することができる。
【0038】
また、各子機10の7セグメントLED53とLEDランプ54の表示状態を確認することで、設置作業者は、通信ケーブル5と子機10との接続不良や通信ケーブル5の不良(断線、短絡)が生じている箇所を推定することができる。例えば、図1(a)を参照して、子機10dで表示される受信レベルが、子機10cで表示される受信レベルから急激に低下したときは、子機10cと子機10d間で短絡が生じていると推認することができる。
【0039】
また、子機10a、子機10b、子機10cでは、良好な受信レベルが表示されているが、子機10dで7セグメントLED53とLEDランプ54が消灯していたときには、子機10cと子機10dとの間で、通信線5の断線が生じていると推認することができる。
【0040】
なお、本実施の形態では、図4のSTEP3で、親機1から自局宛の親機信号Mrを受信したときの受信レベルを表示したが、自局宛の親機信号Mrに限定せずに、いずれかの子機10を送信先とする親機信号Mrを受信したときに、その受信レベルを表示するようにしてもよい。
【0041】
また、各子機10から親機信号Mrの受信レベルを示すデータ(本発明の受信レベル検出信号に相当する)を送信し、親機1側で、各子機10における親機信号Mrの受信レベルを表示する(この表示をするための構成が本発明の第2の受信レベル報知手段に相当する)ようにしてもよい。これによれば、設置作業者は、親機1の表示を視認して各子機10の受信レベルを確認することができるため、子機10が設置されている場所に行って受信レベルを確認する必要がない。
【0042】
また、最低受信レベル更新手段23によりメモリ40に記憶された最低受信レベルのデータ42は、子機10に表示してもよく、子機10から親機1に送信して親機1に表示してもよい。或いは、子機10又は親機1に通信ポートを設けてパソコン等の通信端末と接続可能に構成し、該通信端末に最低受信レベルデータ42を送信して親機信号Mrの最低受信レベルを表示するようにしてもよい。これによれば、通信システムのメンテナンス作業者は、各子機10における過去の最低受信レベルを確認して通信状況の変化を把握することができる。そして、通信状況の変化に応じて、通信ケーブル5の交換や通信ケーブル5と子機10の接続の確認等の対応措置をとることができる。
【0043】
また、本実施の形態では、本発明の表示手段としてLED54を備え、LEDランプ54の表示色を変えることで親機信号Mrの受信レベルを表示したが、表示色の変更ではなく、LEDランプを複数個備えて点灯するLEDランプの個数を変えることにより親機信号Mrの受信レベルを表示するようにしてもよい。
【0044】
また、本実施の形態では、本発明の表示手段として7セグメントLED53及びLEDランプ54を備え、表示により親機信号Mrの受信レベルを報知したが、音声或いはブザーの音色や音量を変えて親機信号の受信レベルを報知するようにしてもよい。
【0045】
また、各子機10に、例えば通信システムの運用開始時やメンテナンス時に、メモリ40に記憶された過去の受信レベルの最低値のデータ42をクリアするためのスイッチを設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の通信システムの接続態様と通信仕様の説明図。
【図2】図1に示した子機の構成図。
【図3】図1に示した子機の外観図。
【図4】図1に示した子機における受信レベルの表示処理のフローチャート。
【符号の説明】
【0047】
1…親機、5…通信ケーブル、10…子機、21…信号識別手段、22…表示制御手段、23…最低受信レベル更新手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通の通信線に接続された親機と複数の子機との間で、該通信線を介して相互に信号の送受信を行う通信システムにおいて、
前記各子機は、信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、前記親機から出力される親機信号を他の子機から出力される子機信号から識別して受信する信号識別手段と、該信号識別手段により該親機信号が受信されたときに、前記受信レベル検出手段により検出された該親機信号の受信レベルを報知する第1の受信レベル報知手段とを備えたことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記第1の受信レベル報知手段は、前記受信レベル検出手段により検出された前記親機信号の受信レベルが、予め設定された複数段階の受信レベル域のいずれに属するかを判定する受信レベル判定手段と、該受信レベル判定手段により該親機信号が属すると判定された受信レベル域を表示する表示手段とからなることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記各子機は、前記受信レベル検出手段により検出された前記親機信号の受信レベルを示す受信レベル検出信号を前記親機に送信する受信レベル送信手段を備え、
前記親機は、前記各子機から受信した前記受信レベル検出信号に基いて、前記各子機における前記親機信号の受信レベルを報知する第2の受信レベル報知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通信システム。
【請求項4】
前記各子機は、前記受信レベル検出手段により検出された前記親機信号の受信レベルを記憶する記憶手段と、前記受信レベル検出手段により新たな前記親機信号の受信レベルが検出されたときに、該新たな前記親機信号の受信レベルと該記憶手段に記憶された受信レベルとを比較して、小さい方の受信レベルを該記憶手段に記憶する最低受信レベル更新手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−3895(P2008−3895A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−173583(P2006−173583)
【出願日】平成18年6月23日(2006.6.23)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】