説明

配線基板

【課題】半導体集積回路素子に対して十分な電源供給を行なって半導体集積回路素子を良好に作動させることが可能な配線基板を提供すること。
【解決手段】接地用のスルーホール導体5Gおよびこれに接続される接地用の外部接続パッド8Gと電源用のスルーホール導体5Pおよびこれに接続された電源用の外部接続パット8Pとが互いに隣接して配置されており、接地用のスルーホール導体5Gと接地用の外部接続パッド8Gとをそれぞれ2箇所ずつで接続する接地用のビア接続経路6Gbおよび電源用のスルーホール導体5Pとの電源用の外部接続パッド8Pとをそれぞれ2箇所ずつで接続する電源用のビア接続経路6Pbと、を有する配線基板であって、接地用のビア接続経路6Gbと電源用のビア接続経路6Pbとは、互いに向き合う方向に片寄って配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体集積回路素子を搭載するための配線基板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体集積回路素子を搭載するための配線基板として、ビルドアップ法により形成された配線基板が知られている。図3はビルドアップ法により形成された従来の配線基板の一例を示す概略断面図であり、図4は図3に示した配線基板における要部概略斜視図である。なお、図3においては、ハッチングを省略してある。
【0003】
図3に示すように、従来の配線基板は、コア基板21の上下面に複数のビルドアップ絶縁層22が積層された絶縁基板30を有している。そして絶縁基板30の上面中央部には半導体集積回路素子Sを搭載するための搭載部30aが形成されており、絶縁基板30の下面は外部の電気回路基板と接続するための接続面となっている。
【0004】
コア基板21の上下面には銅箔や銅めっき層から成るコア導体層24が被着されている。また、コア基板21には、その上面から下面にかけて貫通する複数のスルーホール導体25が形成されている。
【0005】
各ビルドアップ絶縁層22の表面には、銅めっき層から成るビルドアップ導体層23が被着形成されている。さらに各絶縁層22にはそれぞれを貫通する複数のビア導体26が形成されている。そして、ビルドアップ導体層23は、ビア導体26を介して上下のものが互い接続されているとともにスルーホール導体25に電気的に接続している。さらに、このビルドアップ導体層23のうち、上面側における最外層のビルドアップ絶縁層22上に被着された一部は、搭載部30aにおいて半導体集積回路素子Sの電極端子Tに電気的に接続される円形の半導体素子接続パッド27を形成しており、これらの半導体素子接続パッド27は、半導体集積回路素子Sの電極端子Tに対応した格子状の並びに形成されている。また、下面側における最外層のビルドアップ絶縁層22上に被着された一部は、外部電気回路基板の配線導体に電気的に接続される円形の外部接続パッド28であり、この外部接続パッド28は格子状の並びに複数並んで形成されている。
【0006】
さらに、最外層のビルドアップ絶縁層22およびその上のビルドアップ導体層23上には、半導体素子接続パッド27および外部接続パッド28を露出させるソルダーレジスト層29が被着されている。そして、半導体素子接続パッド27の露出部に半導体集積回路素子Sの電極端子Tが電気的に接続されるとともに外部接続パッド28の露出部に図示しない外部電気回路基板の配線導体が半田ボールを介して電気的に接続される。
【0007】
ところで、半導体素子接続パッド27や外部接続パッド28には、半導体素子Sに接地電位を供給するためのものと、半導体素子Sに電源電位を供給するためのものと、半導体素子Sと外部との間で信号を授受するためのものとがあり、それぞれが対応するスルーホール導体25およびビア導体26を介して互いに電気的に接続されている。
【0008】
なお、半導体素子Sを安定して作動させるためには、半導体素子Sに十分な接地電位および電源電位を安定して与えることが重要である。そのためには、接地用や電源用の外部接続パッド28から接地用や電源用の半導体素子接続パッド27までの間で過渡的に電流が流れた時に、これらの間における電位の低下が小さくなるように設計する必要がある。
【0009】
そこで、例えば1つの接地用や電源用の外部接続パッド28とこれに接続されるスルーホール導体25にそれぞれ複数のビア導体26を接続させることより、外部接続パッド28とスルーホール導体25との間をそれぞれ複数個所で接続するビア接続経路を設ける方法が採用されている。この場合、外部接続パッド28とこれに接続されるスルーホール導体25とがそれぞれ複数のビア接続経路で接続されるので、これらの間に過渡的な電流が流れた時に、その間の電位の低下を小さく抑えることができる。
【0010】
ここで、1つの接地用や電源用の外部接続パッド28とこれに接続されるスルーホール導体25とを接続するビア接続経路を2つずつ設けた場合の従来例を図4に要部斜視図で示す。なお、図4では、ビア接続経路の理解を容易とするために必要な部分のみを示し、また一部は破線で示している。図4に示す従来例では、接地用のスルーホール導体25Gおよびこれに接続される接地用の外部接続パッド28Gと電源用のスルーホール導体25Pおよびこれに接続される電源用の外部接続パッド28Pは互いに隣接して配置されている。
【0011】
接地用のスルーホール導体25Gには、接地用の半導体素子接続パッド27Gが上面側のビア26aおよび上面側のビアランド23Laおよび上面側のスルーホールランド24Laから成る1つのビア接続経路26Gaを介して電気的に接続されている。また、電源用のスルーホール導体25Pには、電源用の半導体素子接続パッド27Pが上面側のビア26aおよびビアランド23Laおよびスルーホールランド24Laから成る1つのビア接続経路26Paを介して電気的に接続されている。なお、ビアランド23Laは上面側のビルドアップ導体層23から形成されており、スルーホールランド24Laは上面側のコア導体層24から形成されている。
【0012】
他方、接地用の外部接続パッド28Gは、接地用のスルーホール導体25Gの下方に位置し、下面側のビア26bおよび下面側のビアランド23Lbおよび下面側のスルーホールランド24Lbから成る2つのビア接続経路26Gbを介して接地用のスルーホール導体25Gに電気的に接続されている。また、電源用の外部接続パッド28Pは、電源用のスルーホール導体25Pの下方に位置し、下面側のビア26bおよび下面側のビアランド23Lbおよび下面側のスルーホールランド24Lbから成る2つのビア接続経路26Pbを介して電源用のスルーホール導体25Pに電気的に接続されている。なお、ビアランド23Lbは下面側のビルドアップ導体層23から形成されており、スルーホールランド24Lbは下面側のコア導体層24から形成されている。
【0013】
この従来の配線基板では、1つの接地用や電源用の外部接続パッド28G,28Pとこれに接続されるスルーホール導体25G,25Pとを接続する2つのビア接続経路26Gb,26Pbは、それぞれスルーホール導体25G,25Pを挟んで互いに180゜の位置で向き合うように設けられており、さらに隣接する外部接続パッド28G,28Pおよびスルーホール導体25G,25Pの間では、これらの2つのビア接続経路26Gb,26Pb同士が互いに平行に並ぶように配置されていた。
【0014】
このように、1つの接地用や電源用の外部接続パッド28G,28Pとこれに接続されるスルーホール導体25G,25Pとをそれぞれ2つのビア接続経路26Gb,26Pbで接続することにより、接地用や電源用の外部接続パッド28G,28Pとこれに接続されるスルーホール導体25G,25Pとの間で発生する電位の低下をある程度小さく抑えることができる。なお、一般的には、例えば1つの接地用や電源用の外部接続パッド28G,28Pとこれに接続されるスルーホール導体25G,25Pとを接続するビア接続経路26Gb,26Pbを増やせば増やす程、その間の電位の低下をより小さく抑えることができる。しかしながら、これらのビア接続経路を増やせば増やす程、その経路を設けるためのスペースが必要となり配線基板が大型化するとともに、より多くのビア導体26を形成するために配線基板の製造コストも高いものとなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特許第4219541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、接地用のスルーホール導体およびこれに接続される接地用の外部接続パッドと電源用のスルーホール導体およびこれに接続される電源用の外部接続パッドとが互いに隣接して配置されており、1つの接地用や電源用の外部接続パッドとこれに接続されるスルーホール導体とを接続するビア接続経路を2つ設ける場合において、これらの外部接続パッドとそれに接続されるスルーホール導体における電位の低下を極めて小さく抑えることができ、それにより半導体集積回路素子に対して十分な電源供給を行なって半導体集積回路素子を良好に作動させることが可能な小型の配線基板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の配線基板は、コア基板の上下面に複数の絶縁層が積層されて成る絶縁基板と、前記コア基板を貫通するように互いに隣接して設けられており、接地用電位に接続される接地用のスルーホール導体および電源電位に接続される電源用のスルーホール導体と、前記絶縁基板の下面に互いに隣接して設けられており、前記接地用のスルーホール導体の下方で該接地用のスルーホール導体に接続された接地用の外部接続パッドおよび前記電源用のスルーホール導体の下方で前記電源用のスルーホール導体に接続された電源用の外部接続パッドと、下面側の前記絶縁層をそれぞれ貫通するように設けられており、前記接地用のスルーホール導体と前記接地用の外部接続パッドとをそれぞれ2箇所ずつで接続する接地用のビア接続経路および前記電源用のスルーホール導体との前記電源用の外部接続パッドとをそれぞれ2箇所ずつで接続する電源用のビア接続経路と、を有する配線基板であって、前記接地用のビア接続経路と前記電源用のビア接続経路とは、互いに向き合う方向に片寄って配置されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の配線基板によれば、接地電位に接続される接地用のスルーホール導体とこれに接続される接地用の外部接続パッドとをそれぞれ2箇所ずつで接続する接地用のビア接続経路と、電源電位に接続される電源用のスルーホール導体とこれに接続される電源用の外部接続パッドとをそれぞれ2箇所ずつで接続する電源用のビア接続経路とを、互いに隣接するもの同士で互いに向き合う方向に片寄って配置したことから、接地用のビア接続経路と電源用のビア接続経路とが近接して対向することになり、その結果、両者間の電磁的な結合が強くなり、これらの接地用および電源用のスルーホール導体とこれに接続される接地用および電源用の外部接続パッドとの間に過渡的な電流が流れたとしても、両者の間の電磁結合によるリターンパスが良好に形成され、これらの間における電位の低下を極めて小さく抑えることが可能となる。したがって、本発明の配線基板によれば、搭載される半導体集積回路素子に対して十分な電源供給を行なって半導体集積回路素子を良好に作動させることが可能な小型の配線基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の配線基板の実施形態における一例を示す概略断面図である。
【図2】図2は、図1に示す配線基板の要部斜視図である。
【図3】図3は、従来の配線基板の概略断面図である。
【図4】図4は、図3に示す配線基板の要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に本発明の配線基板における実施形態の一例を添付の図1および図2を基にして説明する。図1はビルドアップ法により形成された本例の配線基板を示す概略断面図であり、図2は図1示した配線基板における要部斜視図である。なお、図1においてはハッチングを省略してある。また、図2においては本例の配線基板におけるビア接続経路の理解を容易とするために必要な部分のみを示し、一部は破線で示している。
【0021】
図1に示すように、本例の配線基板は、コア基板1の上下面にビルドアップ絶縁層2が積層された絶縁基板10を有している。そして絶縁基板10の上面中央部には半導体集積回路素子Sを搭載するための搭載部10aが形成されており、絶縁基板10の下面は外部の電気回路基板と接続するための接続面となっている。
【0022】
コア基板1は、厚みが50〜800μm程度であり、例えばガラス繊維束を縦横に織ったガラスクロスにビスマレイミドトリアジン樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた電気絶縁材料から成る絶縁基板1の上下面に銅箔や銅めっき層から成るコア導体層4が被着されているとともに絶縁基板1の上面から下面にかけて貫通する複数のスルーホール導体5が形成されている。なお、スルーホール導体5の直径は100〜300μm程度であり、その内部は樹脂により充填されている。
【0023】
ビルドアップ絶縁層2は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含む絶縁材料から成り、その表面には銅めっき層から成るビルドアップ導体層3が被着形成されている。さらに各絶縁層2にはそれぞれを貫通する複数のビアホール導体6が形成されている。そしてビルドアップ導体層3は、ビアホール導体6を介して上下のものが互い接続されているとともにスルーホール導体5に電気的に接続している。さらに、このビルドアップ導体層3のうち、上面側における最外層のビルドアップ絶縁層2上に被着された一部は、搭載部10aにおいて半導体集積回路素子Sの電極端子Tに電気的に接続される円形の半導体素子接続パッド7を形成しており、これらの半導体素子接続パッド7は半導体集積回路素子Sの電極端子Tに対応した格子状の並びに形成されている。また、下面側における最外層のビルドアップ絶縁層2上に被着された一部は、外部電気回路基板の配線導体に電気的に接続される円形の外部接続パッド8であり、この外部接続パッド8は格子状の並びに複数並んで形成されている。
【0024】
さらに、最外層のビルドアップ絶縁層2およびその上のビルドアップ導体層3上には、半導体素子接続パッド7および外部接続パッド8を露出させるソルダーレジスト層9が被着されている。そして、半導体素子接続パッド9の露出部に半導体集積回路素子Sの電極端子Tが電気的に接続されるとともに外部接続パッド8の露出部に図示しない外部電気回路基板の配線導体が半田ボールを介して電気的に接続される。
【0025】
なお、半導体素子接続パッド7や外部接続パッド8には、半導体素子Sに接地電位を供給するためのものと、半導体素子Sに電源電位を供するするためのものと、半導体素子Sと外部との間で信号を授受するためのものとがあり、それぞれが対応するスルーホール導体5およびビア導体6を介して互いに電気的に接続されている。
【0026】
そして、本例の配線基板においては図2に示すように、接地地用のスルーホール導体5Gおよびこれに接続される接地用の外部接続パッド8Gと電源用のスルーホール導体5Pおよびこれに接続される電源用の外部接続パッド8Pは互いに隣接して配置されている。
【0027】
接地用のスルーホール導体5Gには、接地用の半導体素子接続パッド7Gが上面側のビア6aおよび上面側のビアランド3Laおよび上面側のスルーホールランド4Laから成る1つのビア接続経路6Gaを介して電気的に接続されている。また、電源用のスルーホール導体5Pには、電源用の半導体素子接続パッド7Pが上面側のビア6aおよびビアランド3Laおよびスルーホールランド4Laから成る1つのビア接続経路6Paを介して電気的に接続されている。なお、ビアランド3Laは上面側のビルドアップ導体層3から形成されており、スルーホールランド4Laは上面側のコア導体層4から形成されている。
【0028】
他方、接地用の外部接続パッド8Gは、接地用のスルーホール導体5Gの下方に位置し、下面側のビア6bおよび下面側のビアランド3Lbおよび下面側のスルーホールランド4Lbから成る2つのビア接続経路6Gbを介して接地用のスルーホール導体5Gに電気的に接続されている。また、電源用の外部接続パッド8Pは、電源用のスルーホール導体5Pの下方に位置し、下面側のビア6bおよび下面側のビアランド3Lbおよび下面側のスルーホールランド4Lbから成る2つのビア接続経路6Pbを介して電源用のスルーホール導体5Pに電気的に接続されている。なお、ビアランド3Lbは下面側のビルドアップ導体層3から形成されており、スルーホールランド4Lbは下面側のコア導体層4から形成されている。
【0029】
そして本例の配線基板においては、1つの接地用や電源用の外部接続パッド8G,8Pとこれに接続されるスルーホール導体5G,5Pとを接続する2つずつのビア接続経路6Gbおよび6Pbは、それぞれがスルーホール導体5G,5Pを中心にして互いに90゜の位置に片寄って設けられており、さらに隣接する外部接続パッド8G,8Pおよびスルーホール導体5G,5Pの間では、これらの2つずつのビア接続経路6Gbと6Pbとが互いに対向する側に配置されている。すなわち、接地電位に接続されるスルーホール導体5Gとこれに接続される接地用の外部接続パッド8Gとをそれぞれ2箇所ずつで接続する接地用のビア接続経路6Gbおよび電源電位に接続されるスルーホール導体5Pとこれに接続される電源用の外部接続パッド8Pとをそれぞれ2箇所ずつで接続する電源用のビア接続経路6Pbとが、互いに隣接するもの同士の間で互いに向き合う方向に片寄って配置されており、そのことが重要である。
【0030】
本例の配線基板によれば、接地電位に接続されるスルーホール導体5Gとこれに接続される接地用の外部接続パッド8Gとをそれぞれ2箇所ずつで接続する接地用のビア接続経路6Gb,6Gbおよび電源電位に接続されるスルーホール導体5Pとこれに接続される電源用の外部接続パッド8Pとをそれぞれ2箇所ずつで接続する電源用のビア接続経路6Pbとを、互いに隣接するもの同士で互いに向き合う方向に片寄って配置したことから、接地用のビア接続経路6Gbと電源用のビア接続経路6Pbとが近接して対向することになり、その結果、両者間の電磁的な結合が強くなり、これらの接地用および電源用のスルーホール導体5G,5Pとこれに接続される接地用および電源用の外部接続パッド8G,8Pとの間に過渡的な電流が流れたとしても、接地用のビア接続経路6Gbと電源用のビア接続経路6Pbとの間の電磁結合によるリターンパスが良好に形成され、接地用および電源用のスルーホール導体5G,5Pとこれに接続される接地用および電源用の外部接続パッド8G,8Pとの間における電位の低下を極めて小さく抑えることが可能となる。したがって、本例の配線基板によれば、搭載される半導体集積回路素子Sに対して十分な電源供給を行なって半導体集積回路素子Sを良好に作動させることが可能な小型の配線基板を提供することができる。なお、本発明者が図2に示した本例の配線基板をモデル化した本発明のシミュレーションモデルと図4に示した従来の配線基板をモデル化した従来のシミュレーションモデルとを作成し、直流電流密度シミュレータを用いて行なったシミュレーションによると、導体集積回路素子Sに対する電源供給において過渡電流が流れた際の電圧降下は図2に示した本発明のビア接続経路では、図4に示した従来のビア接続経路よりも1Vあたり0.2〜0.3mV改善される結果が確認できた。
【符号の説明】
【0031】
1 コア基板
2 絶縁層
5G 接地用のスルーホール導体
5P 電源用のスルーホール導体
6Gb 接地用のビア接続経路
6Pb 電源用のビア接続経路
8G 接地用の外部接続パッド
8P 電源用の外部接続パッド
10絶縁基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コア基板の上下面に複数の絶縁層が積層されて成る絶縁基板と、前記コア基板を貫通するように互いに隣接して設けられており、接地用電位に接続される接地用のスルーホール導体および電源電位に接続される電源用のスルーホール導体と、前記絶縁基板の下面に互いに隣接して設けられており、前記接地用のスルーホール導体の下方で該接地用のスルーホール導体に接続された接地用の外部接続パッドおよび前記電源用のスルーホール導体の下方で前記電源用のスルーホール導体に接続された電源用の外部接続パッドと、下面側の前記絶縁層をそれぞれ貫通するように設けられており、前記接地用のスルーホール導体と前記接地用の外部接続パッドとをそれぞれ2箇所で接続する接地用のビア接続経路および前記電源用のスルーホール導体との前記電源用の外部接続パッドとをそれぞれ2箇所で接続する電源用のビア接続経路と、を有する配線基板であって、前記接地用のビア接続経路と前記電源用のビア接続経路とは、互いに向き合う方向に片寄って配置されていることを特徴とする配線基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−160560(P2012−160560A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18876(P2011−18876)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(304024898)京セラSLCテクノロジー株式会社 (213)
【Fターム(参考)】