電子機器
【課題】本発明は電子機器に関するもので、使い勝手を良くすることを目的とするものである。
【解決手段】そして、この目的を達成するために本発明は、前面開口部5を有する本体ケース6と、この本体ケース6の前記前面開口部5を開閉自在に覆ったカバー7と、このカバー7の背面側の前記本体ケース6内に配置された携帯情報機器用保持部8と、この携帯情報機器用保持部8に保持された携帯電話9と電気的接続を行う電気的接続手段10とを備え、前記カバー7を、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部8は、携帯電話9の操作部23を、前記本体ケース6の前面側として、この携帯電話9の対向する面を挟持する左右の保持爪21を有し、これら左右の保持爪21は、バネ25により両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在とした。
【解決手段】そして、この目的を達成するために本発明は、前面開口部5を有する本体ケース6と、この本体ケース6の前記前面開口部5を開閉自在に覆ったカバー7と、このカバー7の背面側の前記本体ケース6内に配置された携帯情報機器用保持部8と、この携帯情報機器用保持部8に保持された携帯電話9と電気的接続を行う電気的接続手段10とを備え、前記カバー7を、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部8は、携帯電話9の操作部23を、前記本体ケース6の前面側として、この携帯電話9の対向する面を挟持する左右の保持爪21を有し、これら左右の保持爪21は、バネ25により両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などに搭載される電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯情報機器、例えば携帯電話は、ますます、その機能が充実し、電話機能だけでなく、音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能までが搭載されている。
【0003】
したがって、この携帯電話を他の電子機器、例えば、車載用の電子機器に接続すれば、携帯電話で再生した音楽を、車両のスピーカから流すこともできるようになる。
【0004】
そこで、このような要望に応えるために車載用の電子機器として、次のような構成のものが提案されている。
【0005】
すなわち、車載用電子機器を構成する本体ケース内に、引出し構造の収納部を設け、この収納部内には、携帯情報機器との電気的接続手段を設けた構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−24259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来例における課題は、使い勝手が悪いということであった。
【0008】
すなわち、前記従来例では、携帯情報機器を、前記電子機器の収納部に収納させるとともに、電気的接続手段を介してこの携帯情報機器と電子機器とを接続し、これによって上述したように、携帯情報機器が保有する、音楽プレーヤ機能による再生音を車両のスピーカから流すことが出来るようにしている。
【0009】
しかしながら、このような状況においては、携帯情報機器が保有する音楽プレーヤ機能を使用しているにもかかわらず、この携帯情報機器が電子機器の収納部に収納され、外部からは見ることが出来ないので、携帯情報機器の現動作状態を十分に理解することが出来ず、その結果として極めて使い勝手の悪いものになるのであった。
【0010】
そこで、本発明は、使い勝手を良くすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そしてこの目的を達成するために本発明は、前面開口部を有する本体ケースと、この本体ケースの前記前面開口部を開閉自在に覆ったカバーと、このカバーの背面側の前記本体ケース内に配置された携帯情報機器用保持部と、この携帯情報機器用保持部に保持された携帯情報機器と電気的接続を行う電気的接続手段とを備え、前記カバーを、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在とし、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本発明は、前面開口部を有する本体ケースと、この本体ケースの前記前面開口部を開閉自在に覆ったカバーと、このカバーの背面側の前記本体ケース内に配置された携帯情報機器用保持部と、この携帯情報機器用保持部に保持された携帯情報機器と電気的接続を行う電気的接続手段とを備え、前記カバーを、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在としたので、使い勝手を良くすることができる。
【0013】
すなわち、本発明においては、前記カバーを、実質的に透明な構成とするとともに、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器を保持する構成としたものであるので、前記携帯情報機器用保持部により携帯情報機器が保持された状態では、この携帯情報機器の操作部が、カバーを介して前記本体ケースの前面側から目視することが出来る。
【0014】
このため、携帯情報機器を本体ケース内に収納した状態であるにも関わらず、この携帯情報機器の動作状態を確認することが出来、その結果として極めて使い勝手の良いものとなるのである。
【0015】
また、本発明の携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在としたので、保持する携帯情報機器の外形の大きさに関らず、携帯情報機器用保持部の中心線と、携帯情報機器の中心線を略合致させた状態で保持することが出来る。
【0016】
このため、携帯情報機器の外形の大きさに関らず、前記携帯情報機器用保持部により保持された携帯情報機器の操作部は、それを目視するカバーの中心部にも合致することなり、この状態とすることで、前記操作部の目視がしやすいものとなり、この点からも使い勝手の良いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる電子機器を車両に搭載した状態を示す斜視図
【図2】同電子機器の斜視図
【図3】同電子機器の斜視図
【図4】同電子機器の斜視図
【図5】同電子機器の斜視図
【図6】同電子機器の斜視図
【図7】同電子機器の斜視図
【図8】同電子機器の断面図
【図9】同電子機器の断面図
【図10】同電子機器の断面図
【図11】同電子機器の断面図
【図12】同電子機器の要部背面図
【図13】同電子機器の要部背面図
【図14】同電子機器の要部分解斜視図
【図15】同電子機器の要部上面図
【図16】同電子機器の要部分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態を、車載用の電子機器に適用したものを、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1において、1は車両本体を示し、この車両本体1の車内2前方にはハンドル3が配置され、またハンドル3の左方には電子機器4が装着されている。
【0019】
電子機器4は音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能等を有するものであって、全体的な構成は図2〜図5に示すようになっている。
【0020】
すなわち、この電子機器4は、前面開口部5を有する箱状の本体ケース6と、この本体ケース6の前記前面開口部5を開閉自在に覆ったカバー7と、このカバー7の背面側の前記本体ケース6内に配置された携帯情報機器用保持部8と、この携帯情報機器用保持部8に保持された携帯電話(携帯情報機器の一例)9と電気的接続を行う電気的接続手段10とを備えた構成となっている。
【0021】
前記カバー7は、本体ケース6の前記前面開口部5を開閉自在に覆ったものであって、この開閉動作を行わせるために本実施形態では、カバー7の内面側下方の両側に、それぞれレバー11A、11Bの前端側を連結している。
【0022】
図8〜図13はこのレバー11A、11Bなどの動作を説明するための図であり、図8が図2のごとく、本体ケース6の前面開口部5がカバー7で閉じられた状態、つまり本体ケース6の前面開口部5がカバー7で覆われた状態を示している。
【0023】
また、図9が、図3のごとく本体ケース6の前面開口部5がカバー7から開放された状態、つまり本体ケース6の前面開口部5が開放された状態を示している。
【0024】
すなわち、カバー7の開閉のためには、レバー11A、11Bが前後に移動する構成となっている。
【0025】
具体的には、左右のレバー11A、11Bの中部から後部にかけてのそれぞれ2箇所が、図8から理解されるように、本体ケース6の前後に所定間隔をおいて配置されたレバー12の上端の軸支部12aで、軸支状態で支持されており、またこのレバー12の下端は軸支部12bにより、基台13に軸支状態で支持されており、さらにレバー12の下端に固定している軸14には第一モータ(図示せず)が連結されている。
【0026】
したがって、この第一モータ(図示せず)を半時計方向に駆動し、レバー12の上端を図8から図9のごとく左方に移動させれば、カバー7が開き、本体ケース6の前面開口部5が開放される。
【0027】
また、この第一モータ(図示せず)を時計方向に駆動し、レバー12の上端を図9から図8のごとく右方に移動させれば、カバー7が閉じ、本体ケース6の前面開口部5が閉成される。
【0028】
さて、図2は上述のごとく、本体ケース6の前面開口部5がカバー7で閉成された状態であるが、この状態で、カバー7を開放するためには、カバー7の前面上方左側のスイッチ15を押圧操作する。
【0029】
すると、第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端が図8から図9のごとく左方に移動させられ、この結果として図3のごとく、カバー7が開き、本体ケース6の前面開口部5が開放される。
【0030】
このカバー7の開放動作について今少し詳細に説明すると、レバー11A、11Bの軸支部12aよりも先端側は図3、図8〜図11からも理解されるように、その後方側よりも下方に湾曲しながら下がった状態となっている。
【0031】
このため、上述のごとく、第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端が図8から図9のごとく左方に移動させられると、レバー11A、11Bの先端側は、図3、図9のごとく、本体ケース6の前面開口部5よりも下方に降ろされることになる。
【0032】
また、このようなレバー11A、11Bの動きにより、カバー7が図3、図9のごとく水平方向に開放されるためには、レバー11Bの先端側に、次のような周知の機構が取り付けられている。
【0033】
つまり、レバー11Bの先端側は軸支部11aにより回動自在にカバー7と連結されている。
【0034】
また、軸支部11aが貫通した歯車7aはカバー7の内側に固定されており、それ自体が回動することは無い。
【0035】
さらに、レバー11B内は空洞状態となっており、その内部には前記第一モータ(図示せず)によって駆動されるリング状のチューン(図示せず)が収納されている。
【0036】
また、このチューン(図示せず)によって回動する歯車(図示せず)は前記歯車7aに歯合状態で係合している。
【0037】
このため、上述のごとく、第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端が図8から図9のごとく左方に移動させられると、これに連動する状態で、歯車7aと、前記チューン(図示せず)によって回動する歯車(図示せず)との歯合部が歯車7aの時計方向に移動することになる。
【0038】
上述のごとく歯車7aはカバー7に固定されているので、この時には、逆にカバー7が軸支部11aを中心として、図8から図9のごとく半時計方向に回動することになる。
【0039】
以上の機構は周知の構造であるので、これ以上の説明は割愛するが、結論として、第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端が図8から図9のごとく左方に移動させられると、図3、図9のごとく、カバー7が開き、本体ケース6の前面開口部5が開放されることになる。
【0040】
そして、このようにカバー7が開き、本体ケース6の前面開口部5が開放されたことが検知されると、次には図9に示すレバー16が、第二モータ(図示せず)で駆動されるギア(図示せず)との係合により、図9から図10のごとく左方に移動される。
【0041】
レバー16の左端側には上述した携帯情報機器用保持部8が連結されており、この結果として図3、図10に示すごとく、携帯情報機器用保持部8が本体ケース6の前面開口部5前方外へと押し出されることになる。
【0042】
ここで、レバー16と携帯情報機器用保持部8との連結構造について説明する。
【0043】
図10からも理解されるように、レバー16の左端側(前方側)は、直角方向に上方に折り曲げられ、ここで図12に示す回動部17が形成されている。
【0044】
具体的には、この回動部17は1/4円状となっており、その外周部の少し内側には、1/4円弧状の回動溝18が形成されている。
【0045】
そして、この回動溝18内には、携帯情報機器用保持部8の背面側から後方に伸ばされたピン19が移動自在に係合させられている。
【0046】
また、1/4円状となった回動部17の中心部には、第三モータ(図示せず)で回転する回転軸20が設けられており、この回転軸20は携帯情報機器用保持部8に固定されている。
【0047】
このため、第三モータ(図示せず)で回転軸20を図12の半時計方向に回転させれば、回動溝18内をピン19が図13のごとく上方に移動し、その結果として携帯情報機器用保持部8は図13のごとく立設した状態となる。
【0048】
携帯情報機器用保持部8が図13のごとく立設した状態とは、本体ケース6の正面側から見ると図1、図4の状態である。
【0049】
つまり、携帯情報機器用保持部8が、本体ケース6の前面開口部5の前方側に飛び出し、しかも立設した状態となっている。
【0050】
この状態になると、携帯電話(携帯情報機器の一例)9の使用者は、この携帯電話9を図5、図11のごとく、携帯情報機器用保持部8に装着する。
【0051】
本実施形態においては、携帯情報機器用保持部8は、携帯電話(携帯情報機器の一例)9の外周の対向部分、具体的には携帯電話(携帯情報機器の一例)9の左右部分を保持する保持爪21設けているので、この携帯電話9を図5、図11のごとく、携帯情報機器用保持部8に装着すれば、左右の保持爪21によって縦長の携帯電話(携帯情報機器の一例)9の左右部分が挟持保持される。
【0052】
また、携帯情報機器用保持部8の左右の保持爪21の背面側は当接面(図4の22)となっているので、携帯電話(携帯情報機器の一例)9の背面側は当接面22に当接保持される。
【0053】
さらに、携帯情報機器用保持部8の下方には、上述した電気的接続手段10が配置されており、この電気的接続手段10はいわゆるプラグ構造となっている。
【0054】
したがって、携帯情報機器用保持部8に携帯電話(携帯情報機器の一例)9を装着するときには、先ずはこの電気的接続手段10の端子(図16の10e)の接続部(図16の10h)を、携帯電話(携帯情報機器の一例)9の下端に設けた端子(図示せず)に挿入し、これにより機械的、電気的な接続を行う。
【0055】
そして、その後、上述したように、この携帯電話9の左右部分を保持爪21によって挟持保持し、また、携帯電話9の背面側を当接面22で当接保持することになる。
【0056】
この状態は、図5に示すように携帯電話9は通常の使用状態と同じ立設状態であって、しかも本体ケース6の前面開口部5の前方に突出した状態となっているので、使用者はいつも使い慣れた携帯電話9で、その表面側に設けた操作部(タッチパネル方式)23により、音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能を選択、操作することになる。
【0057】
つまり、このようにすれば、携帯電話9が保有する、音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能に基づく音情報は、車両本体1の車内2に設けたスピーカ(図示せず)から出力することができるようになるのである。
【0058】
そして、このような携帯電話9の操作部23で、音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能を選択、操作した後には、図5のカバー7の背面側(カバー7の立設状態では上方部)に設けたスイッチ24を押圧操作する。
【0059】
すると、第三モータ(図示せず)で回転軸20が図13の時計方向に回転させられ、これにより回動溝18内をピン19が図12のごとく下方に移動し、その結果として携帯情報機器用保持部8は図6、図10のごとく横向き状態となる。
【0060】
そして、このように携帯情報機器用保持部8が図6、図10のごとく横向き状態となったことが検出されると、次には図10に示すレバー16が、第二モータ(図示せず)で駆動されるギア(図示せず)との係合により、図10から図9のごとく右方に移動され、この結果として携帯情報機器用保持部8は本体ケース6の前面開口部5内に収納されることになる。
【0061】
そして、このようにレバー16が、第二モータ(図示せず)で駆動されるギア(図示せず)との係合により、図10から図9のごとく右方に移動され、携帯情報機器用保持部8は本体ケース6の前面開口部5内に収納されたことが検出されると、次には第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端を図9から図8のごとく右方に移動させ、これにより、図7、図8のごとく、本体ケース6の前面開口部5がカバー7によって閉じられることになる。
【0062】
この時、図7からも理解されるように、携帯電話9の操作部23は、本体ケース6の前面側に表出する状態で携帯情報機器用保持部8によって保持され、また前記カバー7は、実質的に透明な構成としているので、カバー7を介して携帯電話9の操作部23を目視し、その動作状態を確認することができ、その結果として極めて使い勝手の良いものとなる。
【0063】
また、本実施形態においては、携帯情報機器用保持部8への携帯電話9の装着時や、この携帯情報機器用保持部8からの携帯電話9の脱着時には、図3〜図6から理解されるように、この携帯情報機器用保持部8が本体ケース6の前面開口部5前方外に突出しているので、これらの装着や脱着作業は極めて簡単に行うことが出来るものとなる。
【0064】
さらに本実施形態では、携帯情報機器用保持部8の左右の保持爪21によって、縦長の携帯電話(携帯情報機器の一例)9の左右部分が挟持保持する構成としているので、携帯電話9の保持が安定するものとなる。
【0065】
つまり、縦長の携帯電話9の左右の長辺部分を、左右の保持爪21によって保持する構成とすれば、保持する面積が増加するので、携帯電話9の保持が安定するものとなるのである。
【0066】
また、本実施形態においては、前記携帯情報機器用保持部8を、前記カバー7の開放時に、前記本体ケース6の前面開口部5前方側に突出させ、その後、図3から図4のごとく略90度回動される構造としたものであるので、この携帯情報機器用保持部8への、縦長の携帯電話9の装着、または携帯情報機器用保持部8からの縦長の携帯電話9の脱着が行いやすいものとなり、この点からも使い勝手の良いものとすることができる。
【0067】
具体的には、携帯電話9が縦長のものであった場合には、それを図6のごとく横向けにして携帯情報機器用保持部8に保持させ、その状態で図2のごとく本体ケース6内に収納すれば、本体ケース6の高さを低く出来るので、電子機器4の低背化が図れ、また携帯情報機器用保持部8を、本体ケース6の前面開口部5前方側に図3のごとく突出後、図4のごとく回動させれば、この携帯情報機器用保持部8は立設状態となるので、この携帯情報機器用保持部8への縦長の携帯電話9の装着、または携帯情報機器用保持部8からの携帯電話9の脱着が行いやすいものとなる。
【0068】
さらにまた、このように携帯情報機器用保持部8が立設状態となれば、縦長の携帯電話9も立設状態となるので、この状態での携帯電話9の操作も、通常の携帯電話9操作時と同じ形態となるので、簡単に行えるものとなる。
【0069】
また、本実施形態の携帯情報機器用保持部8は上述のごとく、左右の保持爪21間の背面側には、携帯電話9の背面側が当接する当接面となっているが、この携帯情報機器用保持部8が、前記カバー7の開放時に、図5のごとく、前記本体ケース6の前面開口部5前方側に突出され、その後、略90度回動された時には、この携帯情報機器用保持部8の当接面の背面側は、本体ケース6の前面開口部5の開口縁に当接、または近接する構成としている。
【0070】
このため、図5のごとく携帯情報機器用保持部8に携帯電話9が装着された状態で、車内2から携帯電話9の操作部23を操作する場合に、携帯情報機器用保持部8が後方に押されても、携帯情報機器用保持部8の背面側が本体ケース6の前面開口部5の開口縁に当接することで、支え状態となる。
【0071】
この結果、携帯電話9の操作部23の操作時に、携帯電話9が後方に大きく動くことは無くなり、これにより操作性の良いものとなる。
【0072】
また、携帯電話9の操作部23の操作時に、携帯情報機器用保持部8への後方への過負荷が加わることもなく、これにより携帯情報機器用保持部8の損傷もおきにくく、またその動作も安定するものとなる。
【0073】
なお、図面の煩雑さを避けるために第一、第二、第三のモータは図示していないが、これらは市販の小型モータが利用できる。
【0074】
以上の説明で、本実施形態の基本的な構成が理解されたところで、以下に、本実施形態における他の特徴点について、図14〜図16を用いて説明を続ける。
【0075】
図14〜図16は、携帯情報機器用保持部8に保持された携帯電話(携帯情報機器の一例)9と電気的接続を行う前記電気的接続手段10の端子(上記10e)部分の構成を示すものである。
【0076】
この電気的接続手段10は、図4や図5に示す前面板10aの背面側に、図14〜図16に示す外枠10bが配置されている。
【0077】
この外枠10bは、上方(図5の状態で上方側)に開口部10cを有する箱状となっており、この外枠10b内には、前後に可動自在となった枠体10dが収納され、またこの枠体10d内には、左右に可動自在となった端子10eが収納されている。
【0078】
そして、この状態で、図14のごとく外枠10bの開口部10cには、枠体10fが装着され、これにて外枠10bから枠体10dと端子10eが上方に飛び出すのを防いでい
る。
【0079】
また、この状態でも、図14に示すごとく、枠体10fの開口部10gから、端子10eの接続部10hだけが上方に突出しており、この接続部10hが上述のごとく携帯電話9の下端に設けた端子(図示せず)に挿入され、これにより機械的、電気的な接続が行われる。
【0080】
ここで、枠体10dが外枠10b内で、前後に可動自在となっている構造について説明する。
【0081】
すなわち、図15から明らかのように、外枠10b内面の前後方向距離は、枠体10d外面の前後方向の距離よりも大きくなっている。
【0082】
また、その状態で、外枠10b内で、枠体10dの外方部分には、前壁から後壁に向けて、途中まで延長された突出壁10iが形成されており、また枠体10dの外方部分には、後壁から前壁に向けて、途中まで延長された突出壁10jが形成されている。
【0083】
そして、枠体10dの外面と突出壁10j間に形成された間隙10kに、前記外枠10bの突出壁10iが摺動自在に可動する構成となっているので、枠体10dが外枠10b内で、前後に可動自在となる。
【0084】
次に、端子10eが枠体10d内で、左右に可動自在となっている構造について説明する。
【0085】
すなわち、図15から明らかのように、枠体10d内面の左右方向距離は、端子10e外面の左右方向の距離よりも大きくなっている。
【0086】
また、その状態で、枠体10d内で、端子10eの外方部分には、図15の状態の右壁から左壁に向けて、途中まで延長された突出壁10mが形成されており、また端子10eの外方部分には、図15の状態の左壁から右壁に向けて、途中まで延長された突出壁10nが形成されている。
【0087】
そして、端子10eの外面と突出壁10n間に形成された間隙10pに、前記枠体10dの突出壁10mが摺動自在に可動する構成となっているので、端子10eが枠体10d、および外枠10b内で、左右に可動自在となる。
【0088】
さて、以上の状況において前記携帯電話9は、個人が所有するものであって、個々人において、その形状などが異なる。
【0089】
例えば、携帯電話9の下方に設けた接続端子(図示せず)の配置場所は、図5、図14における左右の方向において、異なるものが多い。
【0090】
そこで、本実施形態では、図14〜図16で説明したように、携帯電話9の下方に設けた接続端子に差込む電気的接続手段10の端子10eを前後、および左右に可動自在としたものであり、このようにすれば、使用する携帯電話9下方に設けた接続端子(図示せず)に合わせて、電気的接続手段10の端子10eを前後、および左右に可動、合致させることが出来る。
【0091】
このため、各種携帯電話9を電気的接続手段10の端子10eと接続した状態で、図5に示すごとく、携帯電話9の左右部分を携帯情報機器用保持部8の保持爪21によって挟
持保持することが出来る。
【0092】
また、本実施形態の携帯情報機器用保持部8は、上述のごとく、携帯電話9の操作部23を、図5のごとく、前記本体ケース6の前面側として保持するようになっている。
【0093】
具体的には、本実施形態の携帯情報機器用保持部8は、図5に示すごとく携帯電話9の対向する面を挟持する左右の保持爪21を有している。
【0094】
また、これら左右の保持爪21は、図4に示すごとく、左右の保持爪21間の間隔が狭まる方向にバネ25で付勢された状態で、可動自在としている。
【0095】
つまり、左右の保持爪21には、当接面22の背面側に伸びた腕21aが設けられており、この腕21aは当接面22の背面側に設けた摺動溝(図示せず)に摺動自在に係合し、その状態において左右の保持爪21は、バネ25により、左右の保持爪21間の間隔が狭まる方向に付勢されているのである。
【0096】
このため、携帯情報機器用保持部8に保持させる携帯電話9の外形の大きさ(具体的には図5における左右方向の大きさ)に関らず、携帯情報機器用保持部8の中心線と、携帯電話9の中心線を略合致させた状態で保持することが出来る。
【0097】
このため、携帯電話9の外形の大きさに関らず、前記携帯情報機器用保持部8により保持された携帯電話9の操作部23は、それを目視するカバー7の中心部にも合致することなり、この状態とすることで、前記操作部23の目視がしやすいものとなり、この点からも使い勝手の良いものとすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
以上のように本発明は、前面開口部を有する本体ケースと、この本体ケースの前記前面開口部を開閉自在に覆ったカバーと、このカバーの背面側の前記本体ケース内に配置された携帯情報機器用保持部と、この携帯情報機器用保持部に保持された携帯情報機器と電気的接続を行う電気的接続手段とを備え、前記カバーを、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在としたので、使い勝手を良くすることができる。
【0099】
すなわち、本発明においては、前記カバーを、実質的に透明な構成とするとともに、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器を保持する構成としたものであるので、前記携帯情報機器用保持部により携帯情報機器が保持された状態では、この携帯情報機器の操作部が、カバーを介して前記本体ケースの前面側から目視することが出来る。
【0100】
このため、携帯情報機器を本体ケース内に収納した状態であるにも関わらず、この携帯情報機器の動作状態を確認することが出来、その結果として極めて使い勝手の良いものとなるのである。
【0101】
また、本発明の携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在としたので、保持する携帯情報機器の外形の大きさに関らず、携帯情報機器用保持部の中心線と、携帯情報機器の中心線を略合致させた状態で保持することが出来る。
【0102】
このため、携帯情報機器の外形の大きさに関らず、前記携帯情報機器用保持部により保持された携帯情報機器の操作部は、それを目視するカバーの中心部にも合致することなり、この状態とすることで、前記操作部の目視がしやすいものとなり、この点からも使い勝手の良いものとすることができる。
【0103】
したがって、本発明の電子機器は、車両用などへの搭載が期待されるものとなる。
【符号の説明】
【0104】
1 車両本体
2 車内
3 ハンドル
4 電子機器
5 前面開口部
6 本体ケース
7 カバー
8 携帯情報機器用保持部
8a 装着部
8b ガイド部
8c 端子
8d 挿入穴
9 携帯電話(携帯情報機器の一例)
10 電気的接続手段
10b 外枠
10e 端子
10h 接続部
11A、11B レバー
12 レバー
13 基台
14 軸
15 スイッチ
16 レバー
17 回動部
18 回動溝
19 ピン
20 回転軸
21 保持爪
22 当接面
23 操作部
24 スイッチ
25 バネ
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などに搭載される電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯情報機器、例えば携帯電話は、ますます、その機能が充実し、電話機能だけでなく、音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能までが搭載されている。
【0003】
したがって、この携帯電話を他の電子機器、例えば、車載用の電子機器に接続すれば、携帯電話で再生した音楽を、車両のスピーカから流すこともできるようになる。
【0004】
そこで、このような要望に応えるために車載用の電子機器として、次のような構成のものが提案されている。
【0005】
すなわち、車載用電子機器を構成する本体ケース内に、引出し構造の収納部を設け、この収納部内には、携帯情報機器との電気的接続手段を設けた構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−24259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来例における課題は、使い勝手が悪いということであった。
【0008】
すなわち、前記従来例では、携帯情報機器を、前記電子機器の収納部に収納させるとともに、電気的接続手段を介してこの携帯情報機器と電子機器とを接続し、これによって上述したように、携帯情報機器が保有する、音楽プレーヤ機能による再生音を車両のスピーカから流すことが出来るようにしている。
【0009】
しかしながら、このような状況においては、携帯情報機器が保有する音楽プレーヤ機能を使用しているにもかかわらず、この携帯情報機器が電子機器の収納部に収納され、外部からは見ることが出来ないので、携帯情報機器の現動作状態を十分に理解することが出来ず、その結果として極めて使い勝手の悪いものになるのであった。
【0010】
そこで、本発明は、使い勝手を良くすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そしてこの目的を達成するために本発明は、前面開口部を有する本体ケースと、この本体ケースの前記前面開口部を開閉自在に覆ったカバーと、このカバーの背面側の前記本体ケース内に配置された携帯情報機器用保持部と、この携帯情報機器用保持部に保持された携帯情報機器と電気的接続を行う電気的接続手段とを備え、前記カバーを、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在とし、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本発明は、前面開口部を有する本体ケースと、この本体ケースの前記前面開口部を開閉自在に覆ったカバーと、このカバーの背面側の前記本体ケース内に配置された携帯情報機器用保持部と、この携帯情報機器用保持部に保持された携帯情報機器と電気的接続を行う電気的接続手段とを備え、前記カバーを、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在としたので、使い勝手を良くすることができる。
【0013】
すなわち、本発明においては、前記カバーを、実質的に透明な構成とするとともに、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器を保持する構成としたものであるので、前記携帯情報機器用保持部により携帯情報機器が保持された状態では、この携帯情報機器の操作部が、カバーを介して前記本体ケースの前面側から目視することが出来る。
【0014】
このため、携帯情報機器を本体ケース内に収納した状態であるにも関わらず、この携帯情報機器の動作状態を確認することが出来、その結果として極めて使い勝手の良いものとなるのである。
【0015】
また、本発明の携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在としたので、保持する携帯情報機器の外形の大きさに関らず、携帯情報機器用保持部の中心線と、携帯情報機器の中心線を略合致させた状態で保持することが出来る。
【0016】
このため、携帯情報機器の外形の大きさに関らず、前記携帯情報機器用保持部により保持された携帯情報機器の操作部は、それを目視するカバーの中心部にも合致することなり、この状態とすることで、前記操作部の目視がしやすいものとなり、この点からも使い勝手の良いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる電子機器を車両に搭載した状態を示す斜視図
【図2】同電子機器の斜視図
【図3】同電子機器の斜視図
【図4】同電子機器の斜視図
【図5】同電子機器の斜視図
【図6】同電子機器の斜視図
【図7】同電子機器の斜視図
【図8】同電子機器の断面図
【図9】同電子機器の断面図
【図10】同電子機器の断面図
【図11】同電子機器の断面図
【図12】同電子機器の要部背面図
【図13】同電子機器の要部背面図
【図14】同電子機器の要部分解斜視図
【図15】同電子機器の要部上面図
【図16】同電子機器の要部分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態を、車載用の電子機器に適用したものを、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1において、1は車両本体を示し、この車両本体1の車内2前方にはハンドル3が配置され、またハンドル3の左方には電子機器4が装着されている。
【0019】
電子機器4は音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能等を有するものであって、全体的な構成は図2〜図5に示すようになっている。
【0020】
すなわち、この電子機器4は、前面開口部5を有する箱状の本体ケース6と、この本体ケース6の前記前面開口部5を開閉自在に覆ったカバー7と、このカバー7の背面側の前記本体ケース6内に配置された携帯情報機器用保持部8と、この携帯情報機器用保持部8に保持された携帯電話(携帯情報機器の一例)9と電気的接続を行う電気的接続手段10とを備えた構成となっている。
【0021】
前記カバー7は、本体ケース6の前記前面開口部5を開閉自在に覆ったものであって、この開閉動作を行わせるために本実施形態では、カバー7の内面側下方の両側に、それぞれレバー11A、11Bの前端側を連結している。
【0022】
図8〜図13はこのレバー11A、11Bなどの動作を説明するための図であり、図8が図2のごとく、本体ケース6の前面開口部5がカバー7で閉じられた状態、つまり本体ケース6の前面開口部5がカバー7で覆われた状態を示している。
【0023】
また、図9が、図3のごとく本体ケース6の前面開口部5がカバー7から開放された状態、つまり本体ケース6の前面開口部5が開放された状態を示している。
【0024】
すなわち、カバー7の開閉のためには、レバー11A、11Bが前後に移動する構成となっている。
【0025】
具体的には、左右のレバー11A、11Bの中部から後部にかけてのそれぞれ2箇所が、図8から理解されるように、本体ケース6の前後に所定間隔をおいて配置されたレバー12の上端の軸支部12aで、軸支状態で支持されており、またこのレバー12の下端は軸支部12bにより、基台13に軸支状態で支持されており、さらにレバー12の下端に固定している軸14には第一モータ(図示せず)が連結されている。
【0026】
したがって、この第一モータ(図示せず)を半時計方向に駆動し、レバー12の上端を図8から図9のごとく左方に移動させれば、カバー7が開き、本体ケース6の前面開口部5が開放される。
【0027】
また、この第一モータ(図示せず)を時計方向に駆動し、レバー12の上端を図9から図8のごとく右方に移動させれば、カバー7が閉じ、本体ケース6の前面開口部5が閉成される。
【0028】
さて、図2は上述のごとく、本体ケース6の前面開口部5がカバー7で閉成された状態であるが、この状態で、カバー7を開放するためには、カバー7の前面上方左側のスイッチ15を押圧操作する。
【0029】
すると、第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端が図8から図9のごとく左方に移動させられ、この結果として図3のごとく、カバー7が開き、本体ケース6の前面開口部5が開放される。
【0030】
このカバー7の開放動作について今少し詳細に説明すると、レバー11A、11Bの軸支部12aよりも先端側は図3、図8〜図11からも理解されるように、その後方側よりも下方に湾曲しながら下がった状態となっている。
【0031】
このため、上述のごとく、第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端が図8から図9のごとく左方に移動させられると、レバー11A、11Bの先端側は、図3、図9のごとく、本体ケース6の前面開口部5よりも下方に降ろされることになる。
【0032】
また、このようなレバー11A、11Bの動きにより、カバー7が図3、図9のごとく水平方向に開放されるためには、レバー11Bの先端側に、次のような周知の機構が取り付けられている。
【0033】
つまり、レバー11Bの先端側は軸支部11aにより回動自在にカバー7と連結されている。
【0034】
また、軸支部11aが貫通した歯車7aはカバー7の内側に固定されており、それ自体が回動することは無い。
【0035】
さらに、レバー11B内は空洞状態となっており、その内部には前記第一モータ(図示せず)によって駆動されるリング状のチューン(図示せず)が収納されている。
【0036】
また、このチューン(図示せず)によって回動する歯車(図示せず)は前記歯車7aに歯合状態で係合している。
【0037】
このため、上述のごとく、第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端が図8から図9のごとく左方に移動させられると、これに連動する状態で、歯車7aと、前記チューン(図示せず)によって回動する歯車(図示せず)との歯合部が歯車7aの時計方向に移動することになる。
【0038】
上述のごとく歯車7aはカバー7に固定されているので、この時には、逆にカバー7が軸支部11aを中心として、図8から図9のごとく半時計方向に回動することになる。
【0039】
以上の機構は周知の構造であるので、これ以上の説明は割愛するが、結論として、第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端が図8から図9のごとく左方に移動させられると、図3、図9のごとく、カバー7が開き、本体ケース6の前面開口部5が開放されることになる。
【0040】
そして、このようにカバー7が開き、本体ケース6の前面開口部5が開放されたことが検知されると、次には図9に示すレバー16が、第二モータ(図示せず)で駆動されるギア(図示せず)との係合により、図9から図10のごとく左方に移動される。
【0041】
レバー16の左端側には上述した携帯情報機器用保持部8が連結されており、この結果として図3、図10に示すごとく、携帯情報機器用保持部8が本体ケース6の前面開口部5前方外へと押し出されることになる。
【0042】
ここで、レバー16と携帯情報機器用保持部8との連結構造について説明する。
【0043】
図10からも理解されるように、レバー16の左端側(前方側)は、直角方向に上方に折り曲げられ、ここで図12に示す回動部17が形成されている。
【0044】
具体的には、この回動部17は1/4円状となっており、その外周部の少し内側には、1/4円弧状の回動溝18が形成されている。
【0045】
そして、この回動溝18内には、携帯情報機器用保持部8の背面側から後方に伸ばされたピン19が移動自在に係合させられている。
【0046】
また、1/4円状となった回動部17の中心部には、第三モータ(図示せず)で回転する回転軸20が設けられており、この回転軸20は携帯情報機器用保持部8に固定されている。
【0047】
このため、第三モータ(図示せず)で回転軸20を図12の半時計方向に回転させれば、回動溝18内をピン19が図13のごとく上方に移動し、その結果として携帯情報機器用保持部8は図13のごとく立設した状態となる。
【0048】
携帯情報機器用保持部8が図13のごとく立設した状態とは、本体ケース6の正面側から見ると図1、図4の状態である。
【0049】
つまり、携帯情報機器用保持部8が、本体ケース6の前面開口部5の前方側に飛び出し、しかも立設した状態となっている。
【0050】
この状態になると、携帯電話(携帯情報機器の一例)9の使用者は、この携帯電話9を図5、図11のごとく、携帯情報機器用保持部8に装着する。
【0051】
本実施形態においては、携帯情報機器用保持部8は、携帯電話(携帯情報機器の一例)9の外周の対向部分、具体的には携帯電話(携帯情報機器の一例)9の左右部分を保持する保持爪21設けているので、この携帯電話9を図5、図11のごとく、携帯情報機器用保持部8に装着すれば、左右の保持爪21によって縦長の携帯電話(携帯情報機器の一例)9の左右部分が挟持保持される。
【0052】
また、携帯情報機器用保持部8の左右の保持爪21の背面側は当接面(図4の22)となっているので、携帯電話(携帯情報機器の一例)9の背面側は当接面22に当接保持される。
【0053】
さらに、携帯情報機器用保持部8の下方には、上述した電気的接続手段10が配置されており、この電気的接続手段10はいわゆるプラグ構造となっている。
【0054】
したがって、携帯情報機器用保持部8に携帯電話(携帯情報機器の一例)9を装着するときには、先ずはこの電気的接続手段10の端子(図16の10e)の接続部(図16の10h)を、携帯電話(携帯情報機器の一例)9の下端に設けた端子(図示せず)に挿入し、これにより機械的、電気的な接続を行う。
【0055】
そして、その後、上述したように、この携帯電話9の左右部分を保持爪21によって挟持保持し、また、携帯電話9の背面側を当接面22で当接保持することになる。
【0056】
この状態は、図5に示すように携帯電話9は通常の使用状態と同じ立設状態であって、しかも本体ケース6の前面開口部5の前方に突出した状態となっているので、使用者はいつも使い慣れた携帯電話9で、その表面側に設けた操作部(タッチパネル方式)23により、音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能を選択、操作することになる。
【0057】
つまり、このようにすれば、携帯電話9が保有する、音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能に基づく音情報は、車両本体1の車内2に設けたスピーカ(図示せず)から出力することができるようになるのである。
【0058】
そして、このような携帯電話9の操作部23で、音楽プレーヤ機能や、カーナビゲーション機能を選択、操作した後には、図5のカバー7の背面側(カバー7の立設状態では上方部)に設けたスイッチ24を押圧操作する。
【0059】
すると、第三モータ(図示せず)で回転軸20が図13の時計方向に回転させられ、これにより回動溝18内をピン19が図12のごとく下方に移動し、その結果として携帯情報機器用保持部8は図6、図10のごとく横向き状態となる。
【0060】
そして、このように携帯情報機器用保持部8が図6、図10のごとく横向き状態となったことが検出されると、次には図10に示すレバー16が、第二モータ(図示せず)で駆動されるギア(図示せず)との係合により、図10から図9のごとく右方に移動され、この結果として携帯情報機器用保持部8は本体ケース6の前面開口部5内に収納されることになる。
【0061】
そして、このようにレバー16が、第二モータ(図示せず)で駆動されるギア(図示せず)との係合により、図10から図9のごとく右方に移動され、携帯情報機器用保持部8は本体ケース6の前面開口部5内に収納されたことが検出されると、次には第一モータ(図示せず)が駆動され、レバー12の上端を図9から図8のごとく右方に移動させ、これにより、図7、図8のごとく、本体ケース6の前面開口部5がカバー7によって閉じられることになる。
【0062】
この時、図7からも理解されるように、携帯電話9の操作部23は、本体ケース6の前面側に表出する状態で携帯情報機器用保持部8によって保持され、また前記カバー7は、実質的に透明な構成としているので、カバー7を介して携帯電話9の操作部23を目視し、その動作状態を確認することができ、その結果として極めて使い勝手の良いものとなる。
【0063】
また、本実施形態においては、携帯情報機器用保持部8への携帯電話9の装着時や、この携帯情報機器用保持部8からの携帯電話9の脱着時には、図3〜図6から理解されるように、この携帯情報機器用保持部8が本体ケース6の前面開口部5前方外に突出しているので、これらの装着や脱着作業は極めて簡単に行うことが出来るものとなる。
【0064】
さらに本実施形態では、携帯情報機器用保持部8の左右の保持爪21によって、縦長の携帯電話(携帯情報機器の一例)9の左右部分が挟持保持する構成としているので、携帯電話9の保持が安定するものとなる。
【0065】
つまり、縦長の携帯電話9の左右の長辺部分を、左右の保持爪21によって保持する構成とすれば、保持する面積が増加するので、携帯電話9の保持が安定するものとなるのである。
【0066】
また、本実施形態においては、前記携帯情報機器用保持部8を、前記カバー7の開放時に、前記本体ケース6の前面開口部5前方側に突出させ、その後、図3から図4のごとく略90度回動される構造としたものであるので、この携帯情報機器用保持部8への、縦長の携帯電話9の装着、または携帯情報機器用保持部8からの縦長の携帯電話9の脱着が行いやすいものとなり、この点からも使い勝手の良いものとすることができる。
【0067】
具体的には、携帯電話9が縦長のものであった場合には、それを図6のごとく横向けにして携帯情報機器用保持部8に保持させ、その状態で図2のごとく本体ケース6内に収納すれば、本体ケース6の高さを低く出来るので、電子機器4の低背化が図れ、また携帯情報機器用保持部8を、本体ケース6の前面開口部5前方側に図3のごとく突出後、図4のごとく回動させれば、この携帯情報機器用保持部8は立設状態となるので、この携帯情報機器用保持部8への縦長の携帯電話9の装着、または携帯情報機器用保持部8からの携帯電話9の脱着が行いやすいものとなる。
【0068】
さらにまた、このように携帯情報機器用保持部8が立設状態となれば、縦長の携帯電話9も立設状態となるので、この状態での携帯電話9の操作も、通常の携帯電話9操作時と同じ形態となるので、簡単に行えるものとなる。
【0069】
また、本実施形態の携帯情報機器用保持部8は上述のごとく、左右の保持爪21間の背面側には、携帯電話9の背面側が当接する当接面となっているが、この携帯情報機器用保持部8が、前記カバー7の開放時に、図5のごとく、前記本体ケース6の前面開口部5前方側に突出され、その後、略90度回動された時には、この携帯情報機器用保持部8の当接面の背面側は、本体ケース6の前面開口部5の開口縁に当接、または近接する構成としている。
【0070】
このため、図5のごとく携帯情報機器用保持部8に携帯電話9が装着された状態で、車内2から携帯電話9の操作部23を操作する場合に、携帯情報機器用保持部8が後方に押されても、携帯情報機器用保持部8の背面側が本体ケース6の前面開口部5の開口縁に当接することで、支え状態となる。
【0071】
この結果、携帯電話9の操作部23の操作時に、携帯電話9が後方に大きく動くことは無くなり、これにより操作性の良いものとなる。
【0072】
また、携帯電話9の操作部23の操作時に、携帯情報機器用保持部8への後方への過負荷が加わることもなく、これにより携帯情報機器用保持部8の損傷もおきにくく、またその動作も安定するものとなる。
【0073】
なお、図面の煩雑さを避けるために第一、第二、第三のモータは図示していないが、これらは市販の小型モータが利用できる。
【0074】
以上の説明で、本実施形態の基本的な構成が理解されたところで、以下に、本実施形態における他の特徴点について、図14〜図16を用いて説明を続ける。
【0075】
図14〜図16は、携帯情報機器用保持部8に保持された携帯電話(携帯情報機器の一例)9と電気的接続を行う前記電気的接続手段10の端子(上記10e)部分の構成を示すものである。
【0076】
この電気的接続手段10は、図4や図5に示す前面板10aの背面側に、図14〜図16に示す外枠10bが配置されている。
【0077】
この外枠10bは、上方(図5の状態で上方側)に開口部10cを有する箱状となっており、この外枠10b内には、前後に可動自在となった枠体10dが収納され、またこの枠体10d内には、左右に可動自在となった端子10eが収納されている。
【0078】
そして、この状態で、図14のごとく外枠10bの開口部10cには、枠体10fが装着され、これにて外枠10bから枠体10dと端子10eが上方に飛び出すのを防いでい
る。
【0079】
また、この状態でも、図14に示すごとく、枠体10fの開口部10gから、端子10eの接続部10hだけが上方に突出しており、この接続部10hが上述のごとく携帯電話9の下端に設けた端子(図示せず)に挿入され、これにより機械的、電気的な接続が行われる。
【0080】
ここで、枠体10dが外枠10b内で、前後に可動自在となっている構造について説明する。
【0081】
すなわち、図15から明らかのように、外枠10b内面の前後方向距離は、枠体10d外面の前後方向の距離よりも大きくなっている。
【0082】
また、その状態で、外枠10b内で、枠体10dの外方部分には、前壁から後壁に向けて、途中まで延長された突出壁10iが形成されており、また枠体10dの外方部分には、後壁から前壁に向けて、途中まで延長された突出壁10jが形成されている。
【0083】
そして、枠体10dの外面と突出壁10j間に形成された間隙10kに、前記外枠10bの突出壁10iが摺動自在に可動する構成となっているので、枠体10dが外枠10b内で、前後に可動自在となる。
【0084】
次に、端子10eが枠体10d内で、左右に可動自在となっている構造について説明する。
【0085】
すなわち、図15から明らかのように、枠体10d内面の左右方向距離は、端子10e外面の左右方向の距離よりも大きくなっている。
【0086】
また、その状態で、枠体10d内で、端子10eの外方部分には、図15の状態の右壁から左壁に向けて、途中まで延長された突出壁10mが形成されており、また端子10eの外方部分には、図15の状態の左壁から右壁に向けて、途中まで延長された突出壁10nが形成されている。
【0087】
そして、端子10eの外面と突出壁10n間に形成された間隙10pに、前記枠体10dの突出壁10mが摺動自在に可動する構成となっているので、端子10eが枠体10d、および外枠10b内で、左右に可動自在となる。
【0088】
さて、以上の状況において前記携帯電話9は、個人が所有するものであって、個々人において、その形状などが異なる。
【0089】
例えば、携帯電話9の下方に設けた接続端子(図示せず)の配置場所は、図5、図14における左右の方向において、異なるものが多い。
【0090】
そこで、本実施形態では、図14〜図16で説明したように、携帯電話9の下方に設けた接続端子に差込む電気的接続手段10の端子10eを前後、および左右に可動自在としたものであり、このようにすれば、使用する携帯電話9下方に設けた接続端子(図示せず)に合わせて、電気的接続手段10の端子10eを前後、および左右に可動、合致させることが出来る。
【0091】
このため、各種携帯電話9を電気的接続手段10の端子10eと接続した状態で、図5に示すごとく、携帯電話9の左右部分を携帯情報機器用保持部8の保持爪21によって挟
持保持することが出来る。
【0092】
また、本実施形態の携帯情報機器用保持部8は、上述のごとく、携帯電話9の操作部23を、図5のごとく、前記本体ケース6の前面側として保持するようになっている。
【0093】
具体的には、本実施形態の携帯情報機器用保持部8は、図5に示すごとく携帯電話9の対向する面を挟持する左右の保持爪21を有している。
【0094】
また、これら左右の保持爪21は、図4に示すごとく、左右の保持爪21間の間隔が狭まる方向にバネ25で付勢された状態で、可動自在としている。
【0095】
つまり、左右の保持爪21には、当接面22の背面側に伸びた腕21aが設けられており、この腕21aは当接面22の背面側に設けた摺動溝(図示せず)に摺動自在に係合し、その状態において左右の保持爪21は、バネ25により、左右の保持爪21間の間隔が狭まる方向に付勢されているのである。
【0096】
このため、携帯情報機器用保持部8に保持させる携帯電話9の外形の大きさ(具体的には図5における左右方向の大きさ)に関らず、携帯情報機器用保持部8の中心線と、携帯電話9の中心線を略合致させた状態で保持することが出来る。
【0097】
このため、携帯電話9の外形の大きさに関らず、前記携帯情報機器用保持部8により保持された携帯電話9の操作部23は、それを目視するカバー7の中心部にも合致することなり、この状態とすることで、前記操作部23の目視がしやすいものとなり、この点からも使い勝手の良いものとすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
以上のように本発明は、前面開口部を有する本体ケースと、この本体ケースの前記前面開口部を開閉自在に覆ったカバーと、このカバーの背面側の前記本体ケース内に配置された携帯情報機器用保持部と、この携帯情報機器用保持部に保持された携帯情報機器と電気的接続を行う電気的接続手段とを備え、前記カバーを、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在としたので、使い勝手を良くすることができる。
【0099】
すなわち、本発明においては、前記カバーを、実質的に透明な構成とするとともに、前記携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器を保持する構成としたものであるので、前記携帯情報機器用保持部により携帯情報機器が保持された状態では、この携帯情報機器の操作部が、カバーを介して前記本体ケースの前面側から目視することが出来る。
【0100】
このため、携帯情報機器を本体ケース内に収納した状態であるにも関わらず、この携帯情報機器の動作状態を確認することが出来、その結果として極めて使い勝手の良いものとなるのである。
【0101】
また、本発明の携帯情報機器用保持部は、携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在としたので、保持する携帯情報機器の外形の大きさに関らず、携帯情報機器用保持部の中心線と、携帯情報機器の中心線を略合致させた状態で保持することが出来る。
【0102】
このため、携帯情報機器の外形の大きさに関らず、前記携帯情報機器用保持部により保持された携帯情報機器の操作部は、それを目視するカバーの中心部にも合致することなり、この状態とすることで、前記操作部の目視がしやすいものとなり、この点からも使い勝手の良いものとすることができる。
【0103】
したがって、本発明の電子機器は、車両用などへの搭載が期待されるものとなる。
【符号の説明】
【0104】
1 車両本体
2 車内
3 ハンドル
4 電子機器
5 前面開口部
6 本体ケース
7 カバー
8 携帯情報機器用保持部
8a 装着部
8b ガイド部
8c 端子
8d 挿入穴
9 携帯電話(携帯情報機器の一例)
10 電気的接続手段
10b 外枠
10e 端子
10h 接続部
11A、11B レバー
12 レバー
13 基台
14 軸
15 スイッチ
16 レバー
17 回動部
18 回動溝
19 ピン
20 回転軸
21 保持爪
22 当接面
23 操作部
24 スイッチ
25 バネ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面開口部を有する本体ケースと、この本体ケースの前記前面開口部を開閉自在に覆ったカバーと、このカバーの背面側の前記本体ケース内に配置された携帯情報機器用保持部と、この携帯情報機器用保持部に保持された携帯情報機器と電気的接続を行う電気的接続手段とを備え、前記カバーを、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部は、前記携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在とした電子機器。
【請求項2】
前記電気的接続手段の端子は、前後、左右に可動自在な構成とした請求項1に記載の電子機器。
【請求項1】
前面開口部を有する本体ケースと、この本体ケースの前記前面開口部を開閉自在に覆ったカバーと、このカバーの背面側の前記本体ケース内に配置された携帯情報機器用保持部と、この携帯情報機器用保持部に保持された携帯情報機器と電気的接続を行う電気的接続手段とを備え、前記カバーを、実質的に透明な構成とし、前記携帯情報機器用保持部は、前記携帯情報機器の操作部を、前記本体ケースの前面側として、この携帯情報機器の対向する面を挟持する第一、第二の保持爪を有し、これらの第一、第二の保持爪は、両者間の間隔が狭まる方向に付勢された状態で、可動自在とした電子機器。
【請求項2】
前記電気的接続手段の端子は、前後、左右に可動自在な構成とした請求項1に記載の電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−15138(P2012−15138A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−147089(P2010−147089)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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