説明

靴中敷き

【課題】
運動時における足と地面の抵抗のかかり方に着目し、縦方向及び横方向のグリップ力を高めるために、爪先部に相当する領域と母指球部と小指球部に相当する領域に分けて、前者に横方向の凹凸溝と後者に縦方向の凹凸溝という異なる方向性を有する溝をそれぞれ形成することにより、運動パフォーマンスの向上を図ることができる靴中敷きを提供する。
【解決手段】
靴中敷き10の足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域に横方向の凹凸溝11を複数形成するとともに、本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝13、14を複数形成し、足指先部分の縦方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動中における足裏と靴中敷きとの間に発生する摩擦量を調整し、縦方向及び横方向のグリップ力を高めることにより、運動パフォーマンスを向上させることができる靴中敷きに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から靴中敷きは、通気性、抗菌、防臭、衝撃吸収、快適なフィット感、アーチサポート、フレックス、反発性などの機能を発揮するものであるが、その中でも通気性、抗菌、防臭、衝撃吸収などの機能が重視されている。
【0003】
また、靴底、靴に装着するミッドソール、カップインソールについては、以下に示すように、その表面の構造について溝を形成したものが提案されている。
【0004】
特開2002−282010号公報には、インソール材に比較的硬質の素材を使用しても爪先部の屈曲性が充分得られるようにして歩き易くすることを目的とし、インソール材の爪先部のうち母指付根部分に対応する箇所と小指付根部分に対応する箇所を結ぶ線とほぼ平行に横長の貫通溝を任意数設け、この貫通溝の溝幅をインソール材の厚みの100〜50%にした靴のインソール材が開示されている(特許文献1)。
【0005】
また、特開平07−289309号公報には、天然素材である木材を素材としこの木材質よりなる履物の中敷きを得ることを目的とし、木材質の表面に該木材層の厚さよりやや短い深さのV字状の溝が縦横方向にそれぞれ所定のピッチ毎となって複数形成されている履物の中敷きが開示されている(特許文献2)。
【0006】
また、実用新案登録第3071186号公報には、通気性のよい靴を製造することを目的とし、上面に設けた複数の通気溝と、踵部内で前記通気溝に連通する空気室と、通気溝に連通して外部側面に開口した通気孔と、その通気孔に設けられた外部から内部への通気を抑制する逆止弁型のエアバルブとを具備する靴底が開示されている(特許文献3)。
【0007】
また、実用新案登録第3002407号公報には、足むれ防止と消臭効果に優れた靴の中敷を提供することを目的とし、中敷本体の上面に爪先からかかとに向けて多数の縦溝を配列してなる靴の中敷、その縦溝に複数の横溝を連通してなる靴の中敷が開示されている(特許文献4)。
【0008】
また、実開平08−778号公報には、長時間履用しても蒸れがなく歩行し易く運動もスムーズに行い易い靴中敷を提供することを目的とし、足裏が靴中敷に接触しかつ踏みつけられていない場合に足裏と靴中敷との間に空隙が生じ易い部分の下面に互いに連絡し合っている溝が凹設され、その溝にはほぼ全面にわたって複数の孔が上下に貫通され、かつ、足指とボール部との間から先方は先薄状になっている靴中敷が開示されている(特許文献5)。
【0009】
また、実開平04−36803号公報には、偏在荷重に対しても踵部から踏付け部の手前までの部分での落ち込みや形くずれの発生を確実に防止できるとともに、歩行時の適度な屈曲性と反発性とが十分に発揮できることを目的とし、補強プレートとして、靴底本体の踵部の略前端位置から踏付け部近傍までに亘る後部補強プレートと、この後部補強プレートから分離配置され足指の付根部先端側から爪先側に亘る前部補強プレートとを備えた靴底が開示されている(特許文献6)。
【0010】
【特許文献1】特開2002−282010号公報
【特許文献2】特開平07−289309号公報
【特許文献3】実用新案登録第3071186号公報
【特許文献4】実用新案登録第3002407号公報
【特許文献5】実開平08−778号公報
【特許文献6】実開平04−36803号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前記先行技術文献に開示されている従来技術は、靴底又は靴中敷きの表面に形成された溝に関し、通気性の向上や屈曲性を得ることを目的とするものであり、運動中における足裏と靴中敷きとの間に発生する摩擦量を調整して縦方向及び横方向のグリップ力を高めることを課題としていないため、運動パフォーマンスを向上させるという着想自体が欠けている。一方、靴底又は靴中敷き表面の全体又は爪先部に横方向の凹凸溝を形成してグリップ力を高めることは考えられるが、足指先の縦方向の運動に対するグリップ力を高めることはできたとしても横方向の運動に十分対応することができない。
【0012】
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、運動時における足と地面の抵抗のかかり方に着目し、縦方向及び横方向のグリップ力を高めるために、爪先部に相当する領域と母指球部と小指球部に相当する領域に分けて、溝又は突起をそれぞれ形成することにより、運動パフォーマンスの向上を図ることができる靴中敷きを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、靴の内底部に装入されて使用される靴中敷きにおいて、前記靴中敷きの足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域に横方向の凹凸溝を複数形成するとともに、前記本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝を複数形成し、足指先部分の縦方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めた構成を採用したのである。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、靴の内底部に装入されて使用される靴中敷きにおいて、前記靴中敷きの足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域に縦横方向に連続する格子状突起を複数形成するとともに、前記本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝を複数形成し、足指先部分の縦横両方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めた構成を採用したのである。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、靴の内底部に装入されて使用される靴中敷きにおいて、前記靴中敷きの足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域に横方向の対角線が縦方向の対角線よりも長く形成された縦横方向に連続する菱形状突起を複数形成するとともに、前記本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝を複数形成し、足指先部分の縦横両方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めた構成を採用したのである。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の発明において、前記縦方向の凹凸溝は、前記本体表面小指球部に相当する領域から踵部前方の領域まで当該本体外側部に沿って延長して形成したことを特徴とする。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4に記載の発明において、前記凹凸溝は、連続する波型状の形状に形成したことを特徴とする。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5に記載の発明において、前記凹凸溝は、深さ0.5mm〜4mm、幅1mm〜5mmの範囲に設定したことを特徴とする。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6に記載の発明において、前記靴中敷きは、発泡ポリウレタン素材を使用して高温で熱プレス加工により成型し、前記凹凸溝及び前記突起を前記靴中敷き本体と一体的に形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、爪先部に相当する領域に横方向の凹凸溝を複数形成し、かつ、母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝を複数形成することにより、運動中における足裏と靴中敷きとの間に発生する摩擦量を調整し縦方向及び横方向のグリップ力を高めることができるため、従来の靴中敷きよりも運動パフォーマンスの向上が可能になる。
【0021】
また、本発明によれば、爪先部に相当する領域に縦横方向に連続する格子状突起を複数形成又は爪先部に相当する領域に横方向の対角線が縦方向の対角線よりも長く形成された縦横方向に連続する菱形状突起を複数形成し、かつ、母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝を複数形成することにより、運動中における足裏と靴中敷きとの間に発生する摩擦量を調整し縦方向及び横方向のグリップ力を高め、しかも足指先部分において縦横両方向のグリップ力を高めることができるため、従来の靴中敷きよりも運動パフォーマンスの向上が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の一形態について、図面を参酌しながら説明する。
【0023】
図1は、本発明にかかる靴中敷きの第1実施例を示す説明図である。
【0024】
図1に示すように、靴中敷き10の足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域(ライン12から足指先部分の領域内)には、靴中敷き10の両側部に亘り横方向に配列された連続する直線状の形状の横方向凹凸溝11が複数形成されている。また、靴中敷き10の足裏があたる本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域(ライン12から足指先部分後方の領域内)には、靴中敷き10の両側部に亘り縦方向に配列された連続する直線状の形状の縦方向凹凸溝13、14が複数形成されている。なお、足指先部分と足指先部分後方との境界を示すライン12については、本実施例に示す形状に限定されるものではなく、横方向凹凸溝11と縦方向凹凸溝13、14が分離して形成できる形状を適宜採用することができる。
【0025】
靴中敷き10は、足指先部分の縦方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めるために、横方向凹凸溝11と縦方向凹凸溝13、14を形成したことが特徴となる。これらの凹凸溝は、深さ0.5mm〜4mm、幅1mm〜5mmの範囲に設定することにより、本発明の効果を奏することができる。また、これらの凹凸溝は、図1に示すように連続する直線状の形状に形成されているが、この形状については、本実施例に示すものに限定されるものではなく、足裏と靴中敷きとの間に発生する摩擦量を増加させて更にグリップ力を高めるためには、連続する波型状の形状に形成することができる(図2参照)。
【0026】
靴中敷き10の製造方法としては、発泡ポリウレタン素材を使用して高温で熱プレス加工により成型する方法を採用する。この場合、横方向凹凸溝11と縦方向凹凸溝13、14が、靴中敷き10の本体と一体的に形成されるので、本体表面にしっかりとした凹凸溝を形成することができる。
【0027】
以上のような構成から成る靴中敷き10を靴の内底部に装入して使用したとき、縦方向の直進的な運動時には横方向凹凸溝11が足指先をグリップさせて直進力を高め、また横方向の運動時には縦方向凹凸溝13、14が足指先の後方部(母指球部と小指球部)をグリップさせて踏ん張ることができるため、すばやい動きやバランスのよい動きが可能となる。
【0028】
図2は、本発明にかかる靴中敷きの第2実施例を示す説明図である。
【0029】
図2に示すように、靴中敷き20の足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域(ライン22から足指先部分の領域内)には、靴中敷き20の両側部に亘り横方向に配列された連続する波型状の形状の横方向凹凸溝21が複数形成されている。また、靴中敷き20の足裏があたる本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域並びに小指球部から踵部前方までの間の領域(ライン22から足指先部分後方の領域内)には、靴中敷き20の両側部に亘り縦方向に配列された連続する波型状の形状の縦方向凹凸溝23、24、25が複数形成されている。なお、足指先部分と足指先部分後方との境界を示すライン22については、本実施例に示す形状に限定されるものではなく、横方向凹凸溝21と縦方向凹凸溝23、24、25が分離して形成できる形状を適宜採用することができる。
【0030】
靴中敷き20は、足指先部分の縦方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めるために、横方向凹凸溝21と縦方向凹凸溝23、24、25を形成したことが特徴となる。これらの凹凸溝は、深さ0.5mm〜4mm、幅1mm〜5mmの範囲に設定することにより、本発明の効果を奏することができる。また、これらの凹凸溝は、図2に示すように足裏と靴中敷きとの間に発生する摩擦量を増加させてグリップ力を高めるため、連続する波型状の形状に形成されている。
【0031】
靴中敷き20の製造方法としては、上述した第1実施例と同様に発泡ポリウレタン素材を使用して高温で熱プレス加工により成型する方法を採用する。この場合、横方向凹凸溝21と縦方向凹凸溝23、24が、25靴中敷き20の本体と一体的に形成されるので、本体表面にしっかりとした凹凸溝を形成することができる。
【0032】
以上のような構成から成る靴中敷き20を靴の内底部に装入して使用したとき、縦方向の直進的な運動時には横方向凹凸溝21が足指先をグリップさせて直進力を高め、また横方向の運動時には縦方向凹凸溝23、24、25が足指先の後方部(母指球部と小指球部)をグリップさせて踏ん張ることができるため、すばやい動きやバランスのよい動きが可能となる。
【0033】
図3は、本発明にかかる靴中敷きの第3実施例を示す説明図である。
【0034】
図3に示すように、靴中敷き20の足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域(ライン22から足指先部分の領域内)には、靴中敷き20の両側部に亘り縦横方向に連続する格子状突起30が複数形成されている。また、靴中敷き20の足裏があたる本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域並びに小指球部から踵部前方までの間の領域(ライン22から足指先部分後方の領域内)には、靴中敷き20の両側部に亘り縦方向に配列された連続する波型状の形状の縦方向凹凸溝23、24、25が複数形成されている。なお、足指先部分と足指先部分後方との境界を示すライン22については、本実施例に示す形状に限定されるものではなく、格子状突起30と縦方向凹凸溝23、24、25が分離して形成できる形状を適宜採用することができる。
【0035】
靴中敷き20は、足指先部分の縦横両方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めるために、格子状突起30と縦方向凹凸溝23、24、25を形成したことが特徴となる。格子状突起30は、高さ0.5mm〜4mmの範囲に設定し、凹凸溝23、24、25は、深さ0.5mm〜4mm、幅1mm〜5mmの範囲に設定することにより、本発明の効果を奏することができる。また、これらの凹凸溝は、上述した第2実施例と同様に足裏と靴中敷きとの間に発生する摩擦量を増加させてグリップ力を高めるため、連続する波型状の形状に形成されている。
【0036】
靴中敷き20の製造方法としては、上述した第1実施例と同様に発泡ポリウレタン素材を使用して高温で熱プレス加工により成型する方法を採用する。この場合、格子状突起30と縦方向凹凸溝23、24が、25靴中敷き20の本体と一体的に形成されるので、本体表面にしっかりとした突起及び凹凸溝を形成することができる。
【0037】
以上のような構成から成る靴中敷き20を靴の内底部に装入して使用したとき、縦方向の直進的な運動時には格子状突起30の横方向突起が足指先をグリップさせて直進力を高め、また横方向の運動時には格子状突起30の縦方向突起及び縦方向凹凸溝23、24、25が足指先及び足指先の後方部(母指球部と小指球部)をグリップさせて踏ん張ることができるため、すばやい動きやバランスのよい動きが可能となる。
【0038】
図4は、本発明にかかる靴中敷きの第4実施例を示す説明図である。
【0039】
図4に示すように、靴中敷き20の足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域(ライン22から足指先部分の領域内)には、靴中敷き20の両側部に亘り横方向の対角線が縦方向の対角線よりも長く形成された縦横方向に連続する菱形状突起40が複数形成されている。また、靴中敷き20の足裏があたる本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域並びに小指球部から踵部前方までの間の領域(ライン22から足指先部分後方の領域内)には、靴中敷き20の両側部に亘り縦方向に配列された連続する波型状の形状の縦方向凹凸溝23、24、25が複数形成されている。なお、足指先部分と足指先部分後方との境界を示すライン22については、本実施例に示す形状に限定されるものではなく、菱形状突起40と縦方向凹凸溝23、24、25が分離して形成できる形状を適宜採用することができる。
【0040】
靴中敷き20は、足指先部分の縦横両方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めるために、菱形状突起40と縦方向凹凸溝23、24、25を形成したことが特徴となる。菱形状突起40は、高さ0.5mm〜4mmの範囲に設定し、凹凸溝23、24、25は、深さ0.5mm〜4mm、幅1mm〜5mmの範囲に設定することにより、本発明の効果を奏することができる。また、これらの凹凸溝は、上述した第2実施例と同様に足裏と靴中敷きとの間に発生する摩擦量を増加させてグリップ力を高めるため、連続する波型状の形状に形成されている。
【0041】
靴中敷き20の製造方法としては、上述した第1実施例と同様に発泡ポリウレタン素材を使用して高温で熱プレス加工により成型する方法を採用する。この場合、菱形状突起40と縦方向凹凸溝23、24が、25靴中敷き20の本体と一体的に形成されるので、本体表面にしっかりとした突起及び凹凸溝を形成することができる。
【0042】
以上のような構成から成る靴中敷き20を靴の内底部に装入して使用したとき、縦方向の直進的な運動時には菱形状突起40が足指先をグリップさせて直進力を高め、また横方向の運動時には菱形状突起40及び縦方向凹凸溝23、24、25が足指先及び足指先の後方部(母指球部と小指球部)をグリップさせて踏ん張ることができるため、すばやい動きやバランスのよい動きが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明にかかる靴中敷きの第1実施例を示す説明図である。
【図2】本発明にかかる靴中敷きの第2実施例を示す説明図である。
【図3】本発明にかかる靴中敷きの第3実施例を示す説明図である。
【図4】本発明にかかる靴中敷きの第4実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0044】
10 靴中敷き
11 横方向凹凸溝
12 ライン
13、14 縦方向凹凸溝
20 靴中敷き
21 横方向凹凸溝
22 ライン
23、24、25 縦方向凹凸溝
30 格子状突起
40 菱形状突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴の内底部に装入されて使用される靴中敷きにおいて、前記靴中敷きの足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域に横方向の凹凸溝を複数形成するとともに、前記本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝を複数形成し、足指先部分の縦方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めたことを特徴とする靴中敷き。
【請求項2】
靴の内底部に装入されて使用される靴中敷きにおいて、前記靴中敷きの足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域に縦横方向に連続する格子状突起を複数形成するとともに、前記本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝を複数形成し、足指先部分の縦横両方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めたことを特徴とする靴中敷き。
【請求項3】
靴の内底部に装入されて使用される靴中敷きにおいて、前記靴中敷きの足裏があたる本体表面の爪先部に相当する領域に横方向の対角線が縦方向の対角線よりも長く形成された縦横方向に連続する菱形状突起を複数形成するとともに、前記本体表面の母指球部と小指球部に相当する領域に縦方向の凹凸溝を複数形成し、足指先部分の縦横両方向のグリップ力と足指先部分後方の横方向のグリップ力を高めたことを特徴とする靴中敷き。
【請求項4】
請求項1乃至3に記載の縦方向の凹凸溝は、前記本体表面小指球部に相当する領域から踵部前方の領域まで当該本体外側部に沿って延長して形成したことを特徴とする靴中敷き。
【請求項5】
前記凹凸溝は、連続する波型状の形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の靴中敷き。
【請求項6】
前記凹凸溝は、深さ0.5mm〜4mm、幅1mm〜5mmの範囲に設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の靴中敷き。
【請求項7】
前記靴中敷きは、発泡ポリウレタン素材を使用して高温で熱プレス加工により成型し、前記凹凸溝及び前記突起を前記靴中敷き本体と一体的に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の靴中敷き。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−81886(P2006−81886A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−24690(P2005−24690)
【出願日】平成17年2月1日(2005.2.1)
【出願人】(503456625)有限会社プレスコントロール (3)
【Fターム(参考)】