説明

音響装置

【課題】装置の厚みを増すことなく軽量化と背面への防音性を高めた音響再生装置を提供する。
【解決手段】本発明の音響再生装置は、フレームと、このフレームに固定され、磁気空隙を有する磁気回路と、この磁気回路の磁気空隙内に配挿されたボイスコイルと、このボイスコイルが下端側に巻回されたボイスコイルボビンと、このボイスコイルボビンの上端側と結合された部分と、これから外側に張り出したフランジ部が形成された伝達部材と、外側の端部が前記フレームの端部に支持され、幾何学的中心部が前記伝達部材のフランジ部と結合され、前記磁気回路とボイスコイルから発生する駆動力によって振動する平板振動板とを備え、前記フレームは、植物材料で構成されると共に、前記平板振動板との間に密閉空間を形成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響装置に関するものであり、特に住宅やマンション、オフィスビル等の建築物に使用される音響装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の建築物に設置するスピーカについて図面を用いて説明する。
【0003】
図8(a)は天井に設置したスピーカ100の外観図である。図8(b)は同側断面図である。図8において、101は鉄鋼材料からなり複数の穴部を有するフレームであり、このフレーム101には、下部プレート102aと環状のマグネット102bと環状の上部プレート102cを接着結合して磁気回路102を構成している。
【0004】
なお、前記磁気回路102は前記下部プレート102aの中央突出部であるセンターポール102dと前記上部プレート102cの間に磁気空隙102eを有している。
【0005】
また、円筒形のボイスコイル103がボイスコイルボビン104に巻回されると共に、前記磁気回路102の磁気空隙102e内に一端が位置するように配挿されている。
【0006】
また、105は、前記ボイスコイル103を前記磁気空隙の中心に保持するように内周を前記ボイスコイルボビン104に接合すると共に、外周を前記フレーム101に接合した支持部である。また、前記ボイスコイルボビン104上部と、振動板106が接合されており、この振動板106の中央部には、防塵のためのダストキャップ108が設けられている。前記振動板106の外周にはエッジ部107が接合されており、このエッジ部107の、前記振動板106と接合されていない側は、前記フレーム101と接合されている。
【0007】
また、天井パネル109には上下に貫通した開口部109aが形成されており、この開口部109a内に前記スピーカ100が嵌め込まれて設置されている。
【0008】
また、防音カバー110が前記スピーカ100の裏側を覆うように取り付けられている。この防音カバー110によって、前記スピーカ100の背面へ放射される音を遮断し、上階への音漏れを防止することが可能となる。
【0009】
なお、前記天井パネル109の、前記防音カバー110が取り付けられていない面にはスピーカ100を保護するためのグリル111が取り付けられている。
【0010】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2007−96546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記従来の構成では、フレームの材質が鉄鋼をはじめとした高比重の材料であるため、スピーカのサイズが大きくなった際に重量が重たくなり、安全性の面で住空間への設置が非常に困難になるという課題を有していた。また、フレームが複数の穴部を有しているため、上階への音漏れを防ぐには別途防音カバーを設けなければならず、部品点数が増加すると共に、防音カバーの分だけスピーカの厚みが増すため、天井と上階の床との空間が狭い一般住宅では設置が困難であるという課題も有していた。
【0012】
本発明の目的は、装置の厚みを増すことなく軽量化と背面への防音性を高めた音響再生装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の音響再生装置は、フレームと、このフレームに固定され、磁気空隙を有する磁気回路と、この磁気回路の磁気空隙内に配挿されたボイスコイルと、このボイスコイルが下端側に巻回されたボイスコイルボビンと、このボイスコイルボビンの上端側と結合された部分と、これから外側に張り出したフランジ部が形成された伝達部材と、外側の端部が前記フレームの端部に支持され、幾何学的中心部が前記伝達部材のフランジ部と結合され、前記磁気回路とボイスコイルから発生する駆動力によって振動する平板振動板とを備え、前記フレームが、植物材料で構成されると共に、前記平板振動板との間に密閉空間を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、鉄鋼材と比べて比重の小さい植物材料で構成されると共に、密閉空間を形成したフレームを用いることで、平板振動板背面からの音をこの密閉空間内で閉じ込めて外部への音漏れを防止すると共に、装置のサイズが大きくなった場合でも軽量な音響再生装置を提供できるので、一般住宅の天井や壁への設置が可能となると共に、前面の保護グリルが不要となるため、部屋の装飾性を損ねることなく、また植物材料の物性値により良質な音質で音楽を楽しむことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における音響再生装置200について図面を用いて説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態1における音響再生装置200の平面図である。図2は、図1における音響再生装置200の線A−A’に沿う断面図である。図3は、本発明の実施の形態1の変形例における音響再生装置200の構造断面図である。
【0017】
図1、図2に示されるように、音響再生装置200は、フレーム201と、このフレーム201に載置される磁気回路102と、この磁気回路102の磁気空隙内に配挿されるボイスコイル103と、このボイスコイル103が巻回されるボイスコイルボビン104と、このボイスコイルボビン104に結合される円筒状の伝達部材202と、ボイスコイルボビン104およびフレーム201に結合される支持部105と、フレーム201および円筒状の伝達部材202と結合する平板振動板203とを備える。
【0018】
フレーム201は、木等の植物材料からなる合板で構成される。このフレーム201は、底部201aと、底部201aより大きな面積を有し、中心部にこの底部201aと同形状で、一回り小さな貫通孔を有する上部201bと、底面が前記底部201aと接合すると共に、上面が前記上部201bと接合された側面部201cとからなる。
【0019】
フレーム201の中央部には、磁気回路102が固定される。磁気回路102は、磁気空隙を有する。円筒状の伝達部材202は、両端を開放して筒状に構成された筒状部204と、この筒状部204の上端側から外側に張り出す方向に伸びた水平で平坦なフランジ部205とを備える。この伝達部材202の材質としては、アルミや熱可塑性樹脂といった軽量で剛性の高い材質が望ましい。この筒状部204の下端側には、ボイスコイルボビン104の一端が結合される。また、ボイスコイルボビン104の他端には、ボイスコイル103が結合される。このボイスコイル103は、磁気回路102の磁気空隙内に配挿される。そして、ボイスコイルボビン104の外周側の側面は、支持部105の内周と結合される。支持部105の外周は、フレーム底部201aに接合される。フランジ部205は、平板振動板203の幾何学的な中心近傍の領域である幾何学的中心部と接合される。この平板振動板の材質としては、樹脂、発泡樹脂、木、金属等が望ましい。
【0020】
図1に示されるように、平板振動板203の形状は、当実施の形態の場合四角形状である。本実施の形態の平板振動板203における幾何学的中心は、平板振動板203の各辺に引いた垂直2等分線の交点を意味する。なお、本実施の形態では、平板振動板203は四角形状であったが、円形や多角形であってもよい。平板振動板203の形状が円形であった場合、幾何学的中心は、平板振動板203を構成する円のいずれの外周からの距離も等しくなる点を意味する。また、平板振動板203の形状が多角形であった場合、幾何学的中心は、各頂点から引いたいずれの直線の距離も等しくなる点を意味する。
【0021】
図1に示されるように、平板振動板203は、幾何学的中心Oに関して対称である。ここで、幾何学的中心Oに関して対称とは、平板振動板203を180°回転しても同じ形状になっていることをいう。図2に示されるように、平板振動板203は、磁気回路102とボイスコイル103から発生する駆動力によってフランジ部205を介して振動する。磁気回路102の幾何学的中心の位置と、フランジ部205の中心の位置と、平板振動板203の幾何学的中心Oの位置とは一致するのが音圧確保上望ましい。平板振動板203の外側の端部は、フレーム上部201bと接合される。なお、伝達部材202とボイスコイルボビン104とを一体にすることで、部品点数の削減が可能となり、低コスト化を図ることができる。
【0022】
図2に示されるように、フレーム201と平板振動板203によって形成される空間は空気の流出入を可能とする隙間や継ぎ目や穴部が設けられていない。よって、平板振動板203が振動した際に生じる背面への音が外部へ漏れ出るのを抑制することが可能となる。
【0023】
また、一般的な合板の比重は約0.6であり、鉄鋼の7.9と比較すると非常に小さいので、フレームの剛性を高めるために多少板厚を増したとしても十分な軽量化が可能となる。
【0024】
なお、フレーム全体を比重1前後の熱可塑性樹脂にて構成し、平板振動板との間に密閉空間を形成した場合でも、平板振動板背面からの音をこの密閉空間内に閉じ込めることで外部への音漏れを防止できると共に、鉄鋼よりも比重が小さい材料でフレームを構成できるため、本発明と同様の軽量化と防音の効果を得ることが出来るが、音響装置の大型化に伴って樹脂成型のコストが大幅に増加するという課題を有するため、住宅等に設置する用途としては望ましいものではない。
【0025】
また、フレーム201は合板以外にも天然木や中密度繊維板(MDF)・パーティクルボードといった繊維板、集成材等の木質材料や、ケナフ、稲わら、葦、竹、エスパルト、マニラ麻、龍須草、バガス等の非木材の植物材料で構成されても同様の効果を得ることが可能である。
【0026】
更に、本実施の形態において、前記平板振動板203の材料として樹脂、発泡樹脂、木、金属としているが、紙、ガラス等の材料を用いても良いし、ハニカムパネルやアルミ複合板といった新素材を用いても、同様の効果が得られる。
【0027】
また、本実施の形態では、前記フレーム201と、前記平板振動板203とが接合されていることから、前記平板振動板203の表面上に発生する複数の分割共振を利用して音を再生する。なお、分割共振を利用したスピーカの周波数特性は複雑なピーク、ディップを生じるが、前記平板振動板203の内側に補強を施す等により、共振を分散して振動モードをコントロールすることも可能である。
【0028】
また、本実施の形態では、フレーム201が底部201aと上部201bと側面部201cの3つの部品より構成されていたが、一枚の板を所望の形状に削りだしたフレームを用いることでも同様の効果が得られる。更に、図3に示すように、前記フレーム上部201bと、鉄板をプレス加工、もしくは樹脂成型した、ある深さを有する底部206とを結合することでも同様の効果が得られる。この場合、フレーム207の組み立てが容易となる。
【0029】
また、本実施の形態では音響装置200は音響再生装置として作用しているが、平板振動板203が音波によって振動した際に、磁気回路102とボイスコイル103から発生した起電力を取り出したパネル型のマイクロホンとしても有用である。
【0030】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における音響再生装置300について図面を用いて説明する。なお、実施の形態1と同一部分は同一番号を付し、説明を省略する。
【0031】
図4は、本発明の実施の形態2における音響再生装置の構造断面図である。
【0032】
図4に示されるように、音響再生装置300は、フレーム301と、外側の端部がこのフレームの端部に支持された平板振動板302と、この平板振動板302の、前記フレーム301が接合されているのと同じ側の幾何学的中心部に結合されると共に、この平板振動板302を振動させる加振器303とを備えている。
【0033】
フレーム301は、合板で構成される。このフレーム301は、底部301aと、底部301aより大きな面積を有し、中心部にこの底部301aと同形状で一回り小さい貫通孔を有する上部301bと、底面が前記底部301aと接合すると共に、上面が前記上部301bと接合された側面部301cとからなる。
【0034】
前記フレーム上部301bには、平板振動板302の外周端が接合されている。この平板振動板の材質としては、発泡樹脂、木、金属等が望ましい。また、この平板振動板302の、前記フレーム301が接合されているのと同じ側の幾何学的中心部には、磁気回路とボイスコイルと振動伝達部を有する動電型の加振器303が接合されている。
【0035】
この構成により、全体の構造がよりシンプルになるため、工数の削減や歩留まりの向上といった効果が得られる。
【0036】
なお、本実施の形態において、前記加振器303としては動電型の他に、磁界中で寸法変化を生じる磁歪素子を用いた磁歪アクチュエータや、電圧を加えると寸法変化を生じる圧電素子を用いた電歪アクチュエータ等でも応用が可能である。
【0037】
前記磁歪アクチュエータを前記加振器303として用いた場合には、動電型加振器よりも発生応力が大きいというメリットを活かして、より重量のある物体を前記平板振動板302に用いることができるという別の効果も発揮できる。
【0038】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3における音響再生装置400について図面を用いて説明する。なお、実施の形態1、実施の形態2と同一部分は同一番号を付し、説明を省略する。
【0039】
図5は、本発明の実施の形態3における音響再生装置400の平面図である。図6は、本発明の実施の形態3の変形例における音響再生装置400の平面図である。
【0040】
図5に示されるように、平板振動板402の幾何学的中心Oを通る仮想的な直線L11を引いた場合、この直線L11は、フレーム上部401と2箇所で交わる。直線L11をどのように引いても、直線L11上には、常にフレーム上部401がある。ここで、直線L11がフレーム上部401と、幾何学的中心O側で交わる2箇所の点をそれぞれ点C11、点C12とすると、フレーム上部401は、幾何学的中心Oから点C11までの距離と、幾何学的中心Oから点C12までの距離とが常に異なるように配置される。したがって、いずれの直線L11を引いても、フレーム上部401の点C11と点C12とは、平板振動板402の幾何学的中心Oに関して非対称に配置されている。
【0041】
このように、フレーム上部401が平板振動板402の幾何学的中心Oに関して非対称に配置されることにより、フランジ部205により駆動された平板振動板402上では、分割共振が効果的に分散される。したがって、以上の構成により住宅用の壁や天井に使用され、装飾性が要求される音響再生装置であっても、平板振動板402を幾何学的中心Oに関して対称的な形状としたまま、分割共振を分散させ、周波数特性を平坦に近づけることができる。
【0042】
なお、本実施の形態では、平板振動板402の形状を矩形としたが、円形状や六角形状などどのような形状でもよい。また、フレーム上部401で囲まれた領域の重心の位置と、平板振動板402の幾何学的中心Oの位置とが一致するように、フレーム上部401を設けてもよい。これにより、平板振動板402の重量バランスが崩れてローリングと呼ばれる横揺れ現象により異常音が発生することを防止することができる。
【0043】
また、図5に示されるように、本実施形態において、フランジ部205のうち、平板振動板402と結合する部分は、平板振動板402の幾何学的中心Oの位置に関して対称な略円形状に形成されているが、図6に示されるように、フランジ部403のうち、平板振動板402と結合する部分は、平板振動板402の幾何学的中心Oの位置に関して非対称な形状に形成されてもよい。ここで、平板振動板402の幾何学的中心Oの位置に関して非対称な形状に形成されるとは、平板振動板402の幾何学的中心Oを通るいずれの直線上にもフランジ部403が2箇所あり、フランジ部403の一の箇所と他の箇所とは平板振動板402の幾何学的中心に関して非対称な形状に形成されていることを意味する。そして、いずれの直線L21を引いた場合にも、直線L21とフランジ部403の外周との2つの交点について、点C21側の交点を点C23、点C22側の交点を点C24としたとき、点C21から点C23までの距離と点C22から点C24までの距離とが異なる。これにより、分割共振をさらに分散させ、周波数特性のピーク・ディップを抑えることができる。
【0044】
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4における音響再生装置500について図面を用いて説明する。なお、実施の形態1から実施の形態3と同一部分は同一番号を付し、説明を省略する。
【0045】
図7は、本発明の実施の形態4における音響再生装置500の構造断面図である。
【0046】
図7に示されるように、平板振動板501は住宅用天井材と同じ材質で構成されている。
【0047】
この構成により、音響再生装置500を周囲天井502とより違和感なく設置することが可能となり、住空間の装飾性を損なうことがないという効果が得られる。
【0048】
なお、本実施の形態において、平板振動板501を天井材でなく、壁材その他住宅内装材と同じ材質で構成することで、音響再生装置500を住空間の壁面や住宅設備を構成している面部へ違和感無く取り付けることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の音響再生装置は、住宅やマンション、オフィスビル等の建築物に設置する音響機器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態1における音響再生装置の平面図
【図2】図1における音響再生装置の線A−A’における断面図
【図3】本発明の実施の形態1の変形例における音響再生装置の構造断面図
【図4】本発明の実施の形態2における音響再生装置の構造断面図
【図5】本発明の実施の形態3における音響再生装置の平面図
【図6】本発明の実施の形態3の変形例における音響再生装置の平面図
【図7】本発明の実施の形態4における音響再生装置の構造断面図
【図8】(a)従来の天井取付スピーカの外観図、(b)従来の天井取付スピーカの側断面図
【符号の説明】
【0051】
100、200、300、400、500 音響再生装置
101、201、207、301 フレーム
102 磁気回路
102a 下部プレート
102b マグネット
102c 上部プレート
103 ボイスコイル
104 ボイスコイルボビン
105 支持部
106 振動板
107 エッジ
108 ダストキャップ
109 天井パネル
109a 開口部
110 防音カバー
111 グリル
201a、206 底部
201b、401 上部
201c 側面部
202 伝達部材
203、302、402、501 平板振動板
204 筒状部
205、403 フランジ部
303 加振器
502 天井

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
このフレームに固定され、磁気空隙を有する磁気回路と、
この磁気回路の磁気空隙内に配挿されたボイスコイルと、
このボイスコイルが下端側に巻回されたボイスコイルボビンと、
このボイスコイルボビンの上端側と結合された部分と、これから外側に張り出したフランジ部が形成された伝達部材と、
外側の端部が前記フレームの端部に支持され、幾何学的中心部が前記伝達部材のフランジ部と結合され、前記磁気回路とボイスコイルから発生する駆動力によって振動する平板振動板とを備え、
前記フレームは、植物材料で構成されると共に、前記平板振動板との間に密閉空間を形成した音響装置。
【請求項2】
フレームと、
外側の端部がこのフレームの端部に支持された平板振動板と、
この平板振動板の、前記フレームが接合されているのと同じ側の幾何学的中心部に結合されると共に、この平板振動板を振動させる加振器とを備え、
前記フレームは、植物材料で構成されると共に、前記平板振動板との間に密閉空間を形成した音響装置。
【請求項3】
前記フレームは、一部が金属材料にて構成された請求項1または請求項2に記載の音響装置。
【請求項4】
前記フレームは、一部が樹脂材料にて構成された請求項1または請求項2に記載の音響装置。
【請求項5】
前記フレームの、前記平板振動板との結合部分は、前記平板振動板の幾何学的中心を通るいずれの直線上にも少なくとも1箇所あり、前記直線上に前記フレームの、前記平板振動板との結合部分が2箇所ある場合、前記フレームの、前記平板振動板との結合部分の一の箇所と他の箇所とは前記平板振動板の幾何学的中心に関して非対称に配置された請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の音響装置。
【請求項6】
前記伝達部材のフランジ部は、前記平板振動板の幾何学的中心を通るいずれの直線上にも2箇所あり、前記フランジ部の一の箇所と他の箇所とは前記平板振動板の幾何学的中心に関して非対称に配置された請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の音響装置。
【請求項7】
前記平板振動板の平面のうち、前記フレームとの結合部分で囲まれた領域の重心位置と、前記平板振動板の幾何学的中心の位置とが一致した請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の音響装置。
【請求項8】
前記フレームを構成している植物材料が合板である請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の音響装置。
【請求項9】
前記フレームを構成している植物材料が天然木である請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の音響装置。
【請求項10】
前記フレームを構成している植物材料が集成材である請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の音響装置。
【請求項11】
前記フレームを構成している植物材料が繊維板である請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の音響装置。
【請求項12】
前記平板振動板が、住宅用内装材で構成された請求項1から請求項11のいずれか一つに記載の音響装置。
【請求項13】
前記平板振動板が、住宅用天井材で構成された請求項1から請求項11のいずれか一つに記載の音響装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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