CD20抗体およびその使用
CD20は、B細胞の表面上で発現されるテトラスパニンファミリーの膜貫通タンパク質であり、末梢血ならびにリンパ系組織由来のB細胞上で見いだされる。CD20発現は、初期プレB細胞段階から形質細胞分化段階まで持続する。一方、造血幹細胞、プロB細胞、分化型形質細胞または非リンパ系組織上では見られない。正常なB細胞における発現に加えて、CD20は、非ホジキン(商標)リンパ腫(NHL)およびB細胞慢性リンパ性白血病(CLL)などのB細胞由来の悪性腫瘍で発現される。CD20発現細胞は、炎症をはじめとする他の疾患および障害に関与することが知られている。本発明は、優れた物理的および機能的特性を有する抗CD20抗体、形態および断片;免疫複合体、組成物、診断試薬、成長を阻害する方法、治療法、改善された抗体および細胞系;ならびにこれをコード化するポリヌクレオチド、ベクターおよび遺伝子構築物を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
CD20と特異的に結合する抗体またはその断片であって、アポトーシス、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導することができる、抗体またはその断片。
【請求項2】
前記抗体または断片が、ネズミ、非ヒト、ヒト化、キメラ、再表面化またはヒトである、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項3】
抗体または断片がモノクローナルまたは単鎖である、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項4】
ハイブリドーマ(ATCC受託番号PTA−10486)またはハイブリドーマ(ATCC受託番号PTA−10487)により産生される、抗体またはその断片。
【請求項5】
ほ乳類、酵母、昆虫、植物または細菌細胞からなる群から選択される真核性または原核性宿主細胞から得られる、請求項1記載の抗体またはその断片。
【請求項6】
前記ほ乳類細胞が、CHO、NS0、SP2/0、PER.C6またはHEK−293細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項7】
前記酵母細胞が、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)またはサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項8】
前記昆虫細胞がSf−9細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項9】
前記植物細胞がアオウキクサ属(Lemna)細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項10】
前記細菌細胞が大腸菌(E.coli)細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項11】
抗体または断片が、CD20の第3および第4膜貫通ドメイン間に位置するアミノ酸残基を含む少なくとも1つのアミノ酸と特異的に結合する、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項12】
細胞傷害性薬物と結合する請求項1記載の抗体または断片を含む複合体。
【請求項13】
前記細胞傷害性薬物が、メイタンシノイド、メイタンシノイド類似体、ベンゾジアゼピン、タキソイド、CC−1065、CC−1065類似体、ズオカルマイシン、ズオカルマイシン類似体、カリケアマイシン、ドラスタチン、ドラスタチン類似体、アリスタチン(aristatin)、トマイマイシン誘導体およびレプトマイシン誘導体からなる群から選択される、請求項12記載の複合体、または前記複合体のプロドラッグ。
【請求項14】
請求項1記載の抗体または断片および薬剤的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項15】
請求項12記載の複合体および薬剤的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項16】
請求項12記載の複合体を含む診断試薬であって、前記抗体または断片が標識されている、診断試薬。
【請求項17】
前記標識が放射標識、フルオロフォア、発色団、造影剤および金属イオンからなる群から選択される、請求項16記載の診断試薬。
【請求項18】
抗体または断片が、配列番号45のアミノ酸、またはGI21330989、GenBank Protein ID23110989のいずれか1つに対応する配列を含む少なくとも1つのアミノ酸と特異的に結合する、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項19】
前記抗体または断片がCD20を発現する細胞の死を誘導することができる、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項20】
前記抗体または前記断片が、架橋剤の非存在下でアポトーシスを実質的に誘導する能力を有し、そして脂質ラフト中へのCD20の再分布を引き起こし、補体依存性細胞傷害(CDC)を実質的に誘導する能力を有するIII型抗体である、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項21】
抗体またはその断片がウェスタンブロットにおいて前記CD20と特異的に結合する、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項22】
抗体またはその断片がELISAにおいて前記CD20と特異的に結合する、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項23】
抗体またはその断片がフローサイトメトリーアッセイにおいて前記CD20と特異的に結合する、請求項1記載の抗体またはその断片。
【請求項24】
前記抗体または断片が、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fd、単鎖Fv、すなわちscFv、ジスルフィド結合Fv、V−NARドメイン、IgNar、細胞内抗体、IgGΔCH2、ミニボディ(minibiody)、F(ab’)3、四重特異性抗体、三重特異性抗体、二重特異性抗体、単一ドメイン抗体、DVD−Ig、Fcab、mAb2、(scFv)2、またはscFv−Fcを含む、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項25】
免疫グロブリン重鎖定常領域を含む、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項26】
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、IgG1定常領域、IgG2定常領域、IgG3定常領域およびIgG4定常領域からなる群から選択される、請求項25記載の抗体または断片。
【請求項27】
前記細胞がB細胞由来である、請求項19記載の抗体。
【請求項28】
前記細胞がガン細胞である、請求項19記載の抗体。
【請求項29】
前記ガン細胞が、B細胞リンパ腫、NHL、前駆体B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、B細胞慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、低悪性度、中悪性度および高悪性度(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、MALT型辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓型辺縁帯B細胞リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞性骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンストレームマクログロブリン血症、および未分化大細胞リンパ腫(ALCL)からなる群から選択される、請求項28記載の抗体。
【請求項30】
前記細胞が望まれない免疫応答に影響を及ぼす、請求項19記載の抗体または断片。
【請求項31】
前記細胞が炎症に影響を及ぼす、請求項19記載の抗体または断片。
【請求項32】
前記抗体または断片が、少なくとも約48%のRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が、架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項33】
前記抗体または断片が、少なくとも約48%のRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含み;そして前記抗体が約0.018μg/mL以下のEC50でRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅がCDCを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項34】
前記抗体または断片が少なくとも約48%のRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅は架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含み;そして前記抗体または断片がRamosリンパ腫細胞を約0.018μg/mL以下のEC50で殺滅することができ、前記殺滅がCDCを含み;そして前記抗体または断片がCD20を前記細胞の膜の脂質ラフトコンパートメント中に移動させることができる、請求項1記載の抗体。
【請求項35】
前記抗体または断片が少なくとも約53%のRajiリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項36】
前記抗体または断片が少なくとも約34%のWSU−DLCL−2リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項37】
前記抗体または断片が少なくとも約34%のWSU−DLCL−2リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含み;前記抗体または前記断片がWSU−DLCL−2リンパ腫細胞を約0.58μg/mL以下のEC50で殺滅することができ、前記殺滅がCDCを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項38】
前記抗体または断片が少なくとも約12%のJeko−1リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項39】
前記抗体または断片が少なくとも約40%のGranta−519リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項40】
前記抗体または断片がCD20上のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とする、請求項1記載の抗体。
【請求項41】
前記抗体または断片がCD20のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が少なくとも約48%のRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項42】
前記抗体または断片がCD20のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを有するCD20エピトープを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が少なくとも約53%のRajiリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項43】
前記抗体または断片がCD20上のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が少なくとも約34%のWSU−DLCL−2リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項44】
前記抗体または断片がCD20上のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が、少なくとも約12%のJeko−1リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項45】
前記抗体または断片がCD20上のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない;および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が少なくとも約40%のGranta−519リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項46】
配列番号25〜30および17〜22からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する少なくとも1つの相補性決定領域を含む抗体またはその断片。
【請求項47】
前記抗体または前記断片がCD20と結合する、請求項46記載の抗体または断片。
【請求項48】
少なくとも1つの重鎖および少なくとも1つの軽鎖を含む抗体またはその断片であって、前記重鎖が、配列番号20〜22または28〜30のアミノ酸配列を有する3つの連続した相補性決定領域を含み、前記軽鎖が、配列番号17〜19または25〜27のアミノ酸配列を有する3つの連続した相補性決定領域を含む、抗体またはその断片。
【請求項49】
前記重鎖が、配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項50】
前記重鎖が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項51】
前記重鎖が配列番号47、34、35または36のアミノ酸配列を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項52】
前記軽鎖が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項53】
前記軽鎖が配列番号46、32または33により表される前記アミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項54】
前記軽鎖が配列番号46、32または33のアミノ酸配列を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項55】
前記重鎖のアミノ酸配列が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して1〜5の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項56】
前記重鎖のアミノ酸配列が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して1〜3の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項57】
前記重鎖のアミノ酸配列が、配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して、3の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項58】
前記重鎖のアミノ酸配列が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して2の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項59】
前記重鎖のアミノ酸配列が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して1の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項60】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して1〜5の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項61】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して1〜3の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項62】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して3の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項63】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して、2の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項64】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して、1の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項65】
CD20と特異的に結合する改善された抗体または断片であって、以下:
(a)配列番号32〜36、46、47、17〜22、25〜30および1〜7からなる群から選択される少なくとも1つの配列を含む抗体またはその断片をコード化するDNAを提供し;
(b)少なくとも1つのヌクレオチド突然変異、欠失または挿入を前記DNAに導入して、前記DNAによりコード化される前記抗体または抗体断片のアミノ酸配列を変更し;
(c)前記抗体または抗体断片を発現し;
(d)前記改善に関して前記発現された抗体または抗体断片をスクリーニングし、それにより前記改善された抗体または抗体断片を調製すること;
によって調製された、抗体または断片。
【請求項66】
前記改善がCD20に関する増大した親和性である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項67】
前記少なくとも1つのヌクレオチド突然変異、欠失または挿入が、オリゴヌクレオチド介在性部位特異的突然変異誘発、カセット式突然変異誘発、エラープローンPCR、DNAシャッフリング、および大腸菌のミューテーター株の使用からなる群から選択される方法によってなされる、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項68】
配列番号1〜7および17〜36からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含むポリペプチドを含む、抗体またはその断片。
【請求項69】
前記改善が増大したエフェクター機能である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項70】
前記改善が増大したCDC活性である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項71】
前記改善が増大したADCC活性である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項72】
前記改善が増大したADCC活性、増大したCDC活性および増大したエフェクター機能である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項73】
前記抗体または断片がトランスジェニック発現宿主から得られ、前記宿主が、トランスジェニックヤギ、ニワトリ、ウシ、または卵からなる、請求項1記載の抗体またはその断片。
【請求項74】
ガン細胞の成長を阻害するための方法であって、前記細胞を請求項1記載の抗体または断片と接触させることを含む、方法。
【請求項75】
ガン患者を治療する方法であって、有効量のCD20と特異的に結合する抗体またはその断片もしくは複合体を前記患者に投与することを含み、前記抗体または断片が、アポトーシス、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導することができる、方法。
【請求項76】
前記患者に治療薬を投与することをさらに含む、請求項75記載の方法。
【請求項77】
前記治療薬が細胞傷害性薬物である、請求項76記載の方法。
【請求項78】
ガン患者を治療する方法であって、前記患者に有効量の請求項19記載の複合体を投与することを含む、方法。
【請求項79】
前記ガンが、B細胞リンパ腫、NHL、前駆体B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、B細胞慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、低悪性度、中悪性度および高悪性度(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、MALT型辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓型辺縁帯B細胞リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞性骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンストレームマクログロブリン血症、および未分化大細胞リンパ腫(ALCL)からなる群から選択されるガンである、請求項75記載の治療法。
【請求項80】
ガンの疑いのある対象者を診断する方法であって:
前記対象者に請求項16記載の診断試薬を投与し;そして
前記対象者内での前記試薬の分布を検出すること
を含む、方法。
【請求項81】
前記ガンが、B細胞リンパ腫、NHL、前駆体B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、B細胞慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、低悪性度、中悪性度および高悪性度(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、MALT型辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓型辺縁帯B細胞リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞性骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンストレームマクログロブリン血症、および未分化大細胞リンパ腫(ALCL)からなる群から選択されるガンである、請求項80記載の診断法。
【請求項82】
自己免疫または炎症性疾患を有する患者を治療する方法であって、前記患者に有効量のCD20と特異的に結合する抗体またはその断片もしくは複合体を投与することを含み、前記抗体または断片が、アポトーシス、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導することができる、方法。
【請求項83】
前記自己免疫または炎症性疾患が、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性紅斑性狼瘡(SLE)、ウェゲナー病、炎症性腸疾患、突発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫血小板減少症、多発性硬化症、乾癬、IgA腎症、IgM多発性ニューロパチー、重症筋無力症、血管炎、真正糖尿病、レーノー症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎、胃炎、橋本病、強直性脊椎炎、C型肝炎関連クリオグロブリン血症性血管炎、慢性限局性脳炎、水疱性類天疱瘡、血友病A、膜性増殖性糸球体腎炎、成人性および若年性皮膚筋炎、成人性多発筋炎、慢性蕁麻疹、原発性胆汁性肝硬変症、視神経脊髄炎、グレーブス甲状腺疾患、水疱性類天疱瘡、膜性増殖性糸球体腎炎、チャーグ・ストラウス症候群、喘息、乾癬性関節炎、皮膚炎、呼吸窮迫症候群、髄膜炎、脳炎、ブドウ膜炎、湿疹、アテローム性動脈硬化症、白血球接着不全、若年型糖尿病、ライター疾患、ベーチェット病、溶血性貧血、アトピー性皮膚炎、ウェゲナー肉芽腫症、オーメン症候群、慢性腎不全、急性感染性単球増加症、HIVおよびヘルペス関連疾患、全身性硬化症、シェーグレン症候群および糸球体腎炎、皮膚筋炎、ANCA、無形成性貧血、自己免疫溶血性貧血(AIHA)、第VIII因子欠乏症、血友病A、自己免疫好中球減少症、キャッスルマン症候群、グッドパスチャー症候群、臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病(GVHD)、自己免疫肝炎、リンパ様間質肺炎(HIV)、閉塞性細気管支炎(非移植)、ギラン・バレー症候群、大血管炎、巨細胞(高安)動脈炎、中血管炎、川崎病、および結節性多発動脈炎からなる群から選択される自己免疫または炎症性疾患である、請求項82記載の方法。
【請求項84】
請求項1、4、18および48のいずれか1項に記載の抗体または断片をコード化するポリヌクレオチド。
【請求項85】
請求項1、4、18および48のいずれか1項に記載の抗体または断片の軽鎖または重鎖をコード化するポリヌクレオチド。
【請求項86】
請求項85記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項87】
前記ベクターが、前記抗体または抗体断片を発現することができる発現ベクターである、請求項86記載のベクター。
【請求項88】
請求項87記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項89】
CD20に特異的に結合するための手段であって、アポトーシス、ADCCおよびCDCを誘導することができる、手段。
【請求項90】
ガン患者を治療する方法であって、前記患者に有効量の請求項1記載の抗体または断片を投与することを含み、前記抗体または断片が放射標識された化合物と結合している、方法。
【請求項91】
前記細胞傷害性薬物に対する抗体または断片の前記結合が、ジスルフィド基、チオエーテル基、酸不安定性基、感光性基、ペプチダーゼ不安定性基およびエステラーゼ不安定性基からなる群から選択されるリンカーを介する、請求項12記載の複合体。
【請求項92】
リンカーが、3−(2−ピリジルジチオ)プロピオン酸N−スクシンイミジル(SPDP)、4−(2−ピリジルジチオ)ブタン酸N−スクシンイミジル(SPDB)、4−(2−ピリジルジチオ)2−スルホブタン酸N−スクシンイミジル(スルホ−SPDB)、4−(2−ピリジルジチオ)ペンタン酸N−スクシンイミジル(SPP)、2−イミノチオランおよびアセチルコハク酸無水物からなる群から選択される、請求項91記載の複合体。
【請求項93】
リンカーが、4−(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボン酸N−スクシンイミジル(SMCC)、N−スクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシ−(6−アミドカプロエート)(LC−SMCC)、κ−マレイミドウンデカン酸N−スクシンイミジルエステル(KMUA)、β−マレイミドプロパン酸N−スクシンイミジルエステル(BMPS)、γ−マレイミド酪酸N−スクシンイミジルエステル(GMBS)、ε−マレイミドカプロン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(EMCS)、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)、N−(α−マレイミドアセトキシ)−スクシンイミドエステル(AMAS)、スクシンイミジル−6−(β−マレイミドプロピオンアミド)ヘキサノエート(SMPH)、4−(p−マレイミドフェニル)−酪酸N−スクシンイミジル(SMPB)、N−(p−マレイミドフェニル)イソシアネート(PMPI)、N−スクシンイミジル−4−(ヨードアセチル)−アミノベンゾエート(SIAB)、ヨード酢酸N−スクシンイミジル(SIA)、ブロモ酢酸N−スクシンイミジル(SBA)、および3−(ブロモアセトアミド)プロピオン酸N−スクシンイミジル(SBAP)からなる群から選択される、請求項91記載の複合体。
【請求項1】
CD20と特異的に結合する抗体またはその断片であって、アポトーシス、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導することができる、抗体またはその断片。
【請求項2】
前記抗体または断片が、ネズミ、非ヒト、ヒト化、キメラ、再表面化またはヒトである、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項3】
抗体または断片がモノクローナルまたは単鎖である、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項4】
ハイブリドーマ(ATCC受託番号PTA−10486)またはハイブリドーマ(ATCC受託番号PTA−10487)により産生される、抗体またはその断片。
【請求項5】
ほ乳類、酵母、昆虫、植物または細菌細胞からなる群から選択される真核性または原核性宿主細胞から得られる、請求項1記載の抗体またはその断片。
【請求項6】
前記ほ乳類細胞が、CHO、NS0、SP2/0、PER.C6またはHEK−293細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項7】
前記酵母細胞が、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)またはサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項8】
前記昆虫細胞がSf−9細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項9】
前記植物細胞がアオウキクサ属(Lemna)細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項10】
前記細菌細胞が大腸菌(E.coli)細胞である、請求項5記載の抗体またはその断片。
【請求項11】
抗体または断片が、CD20の第3および第4膜貫通ドメイン間に位置するアミノ酸残基を含む少なくとも1つのアミノ酸と特異的に結合する、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項12】
細胞傷害性薬物と結合する請求項1記載の抗体または断片を含む複合体。
【請求項13】
前記細胞傷害性薬物が、メイタンシノイド、メイタンシノイド類似体、ベンゾジアゼピン、タキソイド、CC−1065、CC−1065類似体、ズオカルマイシン、ズオカルマイシン類似体、カリケアマイシン、ドラスタチン、ドラスタチン類似体、アリスタチン(aristatin)、トマイマイシン誘導体およびレプトマイシン誘導体からなる群から選択される、請求項12記載の複合体、または前記複合体のプロドラッグ。
【請求項14】
請求項1記載の抗体または断片および薬剤的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項15】
請求項12記載の複合体および薬剤的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項16】
請求項12記載の複合体を含む診断試薬であって、前記抗体または断片が標識されている、診断試薬。
【請求項17】
前記標識が放射標識、フルオロフォア、発色団、造影剤および金属イオンからなる群から選択される、請求項16記載の診断試薬。
【請求項18】
抗体または断片が、配列番号45のアミノ酸、またはGI21330989、GenBank Protein ID23110989のいずれか1つに対応する配列を含む少なくとも1つのアミノ酸と特異的に結合する、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項19】
前記抗体または断片がCD20を発現する細胞の死を誘導することができる、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項20】
前記抗体または前記断片が、架橋剤の非存在下でアポトーシスを実質的に誘導する能力を有し、そして脂質ラフト中へのCD20の再分布を引き起こし、補体依存性細胞傷害(CDC)を実質的に誘導する能力を有するIII型抗体である、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項21】
抗体またはその断片がウェスタンブロットにおいて前記CD20と特異的に結合する、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項22】
抗体またはその断片がELISAにおいて前記CD20と特異的に結合する、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項23】
抗体またはその断片がフローサイトメトリーアッセイにおいて前記CD20と特異的に結合する、請求項1記載の抗体またはその断片。
【請求項24】
前記抗体または断片が、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fd、単鎖Fv、すなわちscFv、ジスルフィド結合Fv、V−NARドメイン、IgNar、細胞内抗体、IgGΔCH2、ミニボディ(minibiody)、F(ab’)3、四重特異性抗体、三重特異性抗体、二重特異性抗体、単一ドメイン抗体、DVD−Ig、Fcab、mAb2、(scFv)2、またはscFv−Fcを含む、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項25】
免疫グロブリン重鎖定常領域を含む、請求項1記載の抗体または断片。
【請求項26】
前記免疫グロブリン重鎖定常領域が、IgG1定常領域、IgG2定常領域、IgG3定常領域およびIgG4定常領域からなる群から選択される、請求項25記載の抗体または断片。
【請求項27】
前記細胞がB細胞由来である、請求項19記載の抗体。
【請求項28】
前記細胞がガン細胞である、請求項19記載の抗体。
【請求項29】
前記ガン細胞が、B細胞リンパ腫、NHL、前駆体B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、B細胞慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、低悪性度、中悪性度および高悪性度(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、MALT型辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓型辺縁帯B細胞リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞性骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンストレームマクログロブリン血症、および未分化大細胞リンパ腫(ALCL)からなる群から選択される、請求項28記載の抗体。
【請求項30】
前記細胞が望まれない免疫応答に影響を及ぼす、請求項19記載の抗体または断片。
【請求項31】
前記細胞が炎症に影響を及ぼす、請求項19記載の抗体または断片。
【請求項32】
前記抗体または断片が、少なくとも約48%のRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が、架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項33】
前記抗体または断片が、少なくとも約48%のRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含み;そして前記抗体が約0.018μg/mL以下のEC50でRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅がCDCを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項34】
前記抗体または断片が少なくとも約48%のRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅は架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含み;そして前記抗体または断片がRamosリンパ腫細胞を約0.018μg/mL以下のEC50で殺滅することができ、前記殺滅がCDCを含み;そして前記抗体または断片がCD20を前記細胞の膜の脂質ラフトコンパートメント中に移動させることができる、請求項1記載の抗体。
【請求項35】
前記抗体または断片が少なくとも約53%のRajiリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項36】
前記抗体または断片が少なくとも約34%のWSU−DLCL−2リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項37】
前記抗体または断片が少なくとも約34%のWSU−DLCL−2リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含み;前記抗体または前記断片がWSU−DLCL−2リンパ腫細胞を約0.58μg/mL以下のEC50で殺滅することができ、前記殺滅がCDCを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項38】
前記抗体または断片が少なくとも約12%のJeko−1リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項39】
前記抗体または断片が少なくとも約40%のGranta−519リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項40】
前記抗体または断片がCD20上のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とする、請求項1記載の抗体。
【請求項41】
前記抗体または断片がCD20のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が少なくとも約48%のRamosリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項42】
前記抗体または断片がCD20のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを有するCD20エピトープを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が少なくとも約53%のRajiリンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項43】
前記抗体または断片がCD20上のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が少なくとも約34%のWSU−DLCL−2リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項44】
前記抗体または断片がCD20上のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない、および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が、少なくとも約12%のJeko−1リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項45】
前記抗体または断片がCD20上のエピトープと結合し、前記エピトープが位置170および/または172でアミノ酸残基プロリンを含まないかまたは必要としない;および/または前記エピトープが位置163および/または166でアミノ酸残基アスパラギンを含むかまたは必要とし;そして前記抗体または断片が少なくとも約40%のGranta−519リンパ腫細胞を殺滅することができ、前記殺滅が架橋剤の非存在下でのアポトーシスを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項46】
配列番号25〜30および17〜22からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する少なくとも1つの相補性決定領域を含む抗体またはその断片。
【請求項47】
前記抗体または前記断片がCD20と結合する、請求項46記載の抗体または断片。
【請求項48】
少なくとも1つの重鎖および少なくとも1つの軽鎖を含む抗体またはその断片であって、前記重鎖が、配列番号20〜22または28〜30のアミノ酸配列を有する3つの連続した相補性決定領域を含み、前記軽鎖が、配列番号17〜19または25〜27のアミノ酸配列を有する3つの連続した相補性決定領域を含む、抗体またはその断片。
【請求項49】
前記重鎖が、配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項50】
前記重鎖が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項51】
前記重鎖が配列番号47、34、35または36のアミノ酸配列を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項52】
前記軽鎖が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項53】
前記軽鎖が配列番号46、32または33により表される前記アミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項54】
前記軽鎖が配列番号46、32または33のアミノ酸配列を有する、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項55】
前記重鎖のアミノ酸配列が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して1〜5の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項56】
前記重鎖のアミノ酸配列が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して1〜3の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項57】
前記重鎖のアミノ酸配列が、配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して、3の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項58】
前記重鎖のアミノ酸配列が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して2の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項59】
前記重鎖のアミノ酸配列が配列番号47、34、35または36により表されるアミノ酸配列と比較して1の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項60】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して1〜5の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項61】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して1〜3の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項62】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して3の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項63】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して、2の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項64】
前記軽鎖のアミノ酸配列が配列番号46、32または33により表されるアミノ酸配列と比較して、1の保存的置換を含む、請求項48記載の抗体または断片。
【請求項65】
CD20と特異的に結合する改善された抗体または断片であって、以下:
(a)配列番号32〜36、46、47、17〜22、25〜30および1〜7からなる群から選択される少なくとも1つの配列を含む抗体またはその断片をコード化するDNAを提供し;
(b)少なくとも1つのヌクレオチド突然変異、欠失または挿入を前記DNAに導入して、前記DNAによりコード化される前記抗体または抗体断片のアミノ酸配列を変更し;
(c)前記抗体または抗体断片を発現し;
(d)前記改善に関して前記発現された抗体または抗体断片をスクリーニングし、それにより前記改善された抗体または抗体断片を調製すること;
によって調製された、抗体または断片。
【請求項66】
前記改善がCD20に関する増大した親和性である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項67】
前記少なくとも1つのヌクレオチド突然変異、欠失または挿入が、オリゴヌクレオチド介在性部位特異的突然変異誘発、カセット式突然変異誘発、エラープローンPCR、DNAシャッフリング、および大腸菌のミューテーター株の使用からなる群から選択される方法によってなされる、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項68】
配列番号1〜7および17〜36からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含むポリペプチドを含む、抗体またはその断片。
【請求項69】
前記改善が増大したエフェクター機能である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項70】
前記改善が増大したCDC活性である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項71】
前記改善が増大したADCC活性である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項72】
前記改善が増大したADCC活性、増大したCDC活性および増大したエフェクター機能である、請求項65記載の抗体または断片。
【請求項73】
前記抗体または断片がトランスジェニック発現宿主から得られ、前記宿主が、トランスジェニックヤギ、ニワトリ、ウシ、または卵からなる、請求項1記載の抗体またはその断片。
【請求項74】
ガン細胞の成長を阻害するための方法であって、前記細胞を請求項1記載の抗体または断片と接触させることを含む、方法。
【請求項75】
ガン患者を治療する方法であって、有効量のCD20と特異的に結合する抗体またはその断片もしくは複合体を前記患者に投与することを含み、前記抗体または断片が、アポトーシス、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導することができる、方法。
【請求項76】
前記患者に治療薬を投与することをさらに含む、請求項75記載の方法。
【請求項77】
前記治療薬が細胞傷害性薬物である、請求項76記載の方法。
【請求項78】
ガン患者を治療する方法であって、前記患者に有効量の請求項19記載の複合体を投与することを含む、方法。
【請求項79】
前記ガンが、B細胞リンパ腫、NHL、前駆体B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、B細胞慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、低悪性度、中悪性度および高悪性度(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、MALT型辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓型辺縁帯B細胞リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞性骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンストレームマクログロブリン血症、および未分化大細胞リンパ腫(ALCL)からなる群から選択されるガンである、請求項75記載の治療法。
【請求項80】
ガンの疑いのある対象者を診断する方法であって:
前記対象者に請求項16記載の診断試薬を投与し;そして
前記対象者内での前記試薬の分布を検出すること
を含む、方法。
【請求項81】
前記ガンが、B細胞リンパ腫、NHL、前駆体B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫および成熟B細胞新生物、B細胞慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、低悪性度、中悪性度および高悪性度(FL)、皮膚濾胞中心リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、MALT型辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓型辺縁帯B細胞リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、形質細胞腫、形質細胞性骨髄腫、移植後リンパ増殖性障害、ワルデンストレームマクログロブリン血症、および未分化大細胞リンパ腫(ALCL)からなる群から選択されるガンである、請求項80記載の診断法。
【請求項82】
自己免疫または炎症性疾患を有する患者を治療する方法であって、前記患者に有効量のCD20と特異的に結合する抗体またはその断片もしくは複合体を投与することを含み、前記抗体または断片が、アポトーシス、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導することができる、方法。
【請求項83】
前記自己免疫または炎症性疾患が、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性紅斑性狼瘡(SLE)、ウェゲナー病、炎症性腸疾患、突発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫血小板減少症、多発性硬化症、乾癬、IgA腎症、IgM多発性ニューロパチー、重症筋無力症、血管炎、真正糖尿病、レーノー症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎、胃炎、橋本病、強直性脊椎炎、C型肝炎関連クリオグロブリン血症性血管炎、慢性限局性脳炎、水疱性類天疱瘡、血友病A、膜性増殖性糸球体腎炎、成人性および若年性皮膚筋炎、成人性多発筋炎、慢性蕁麻疹、原発性胆汁性肝硬変症、視神経脊髄炎、グレーブス甲状腺疾患、水疱性類天疱瘡、膜性増殖性糸球体腎炎、チャーグ・ストラウス症候群、喘息、乾癬性関節炎、皮膚炎、呼吸窮迫症候群、髄膜炎、脳炎、ブドウ膜炎、湿疹、アテローム性動脈硬化症、白血球接着不全、若年型糖尿病、ライター疾患、ベーチェット病、溶血性貧血、アトピー性皮膚炎、ウェゲナー肉芽腫症、オーメン症候群、慢性腎不全、急性感染性単球増加症、HIVおよびヘルペス関連疾患、全身性硬化症、シェーグレン症候群および糸球体腎炎、皮膚筋炎、ANCA、無形成性貧血、自己免疫溶血性貧血(AIHA)、第VIII因子欠乏症、血友病A、自己免疫好中球減少症、キャッスルマン症候群、グッドパスチャー症候群、臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病(GVHD)、自己免疫肝炎、リンパ様間質肺炎(HIV)、閉塞性細気管支炎(非移植)、ギラン・バレー症候群、大血管炎、巨細胞(高安)動脈炎、中血管炎、川崎病、および結節性多発動脈炎からなる群から選択される自己免疫または炎症性疾患である、請求項82記載の方法。
【請求項84】
請求項1、4、18および48のいずれか1項に記載の抗体または断片をコード化するポリヌクレオチド。
【請求項85】
請求項1、4、18および48のいずれか1項に記載の抗体または断片の軽鎖または重鎖をコード化するポリヌクレオチド。
【請求項86】
請求項85記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項87】
前記ベクターが、前記抗体または抗体断片を発現することができる発現ベクターである、請求項86記載のベクター。
【請求項88】
請求項87記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項89】
CD20に特異的に結合するための手段であって、アポトーシス、ADCCおよびCDCを誘導することができる、手段。
【請求項90】
ガン患者を治療する方法であって、前記患者に有効量の請求項1記載の抗体または断片を投与することを含み、前記抗体または断片が放射標識された化合物と結合している、方法。
【請求項91】
前記細胞傷害性薬物に対する抗体または断片の前記結合が、ジスルフィド基、チオエーテル基、酸不安定性基、感光性基、ペプチダーゼ不安定性基およびエステラーゼ不安定性基からなる群から選択されるリンカーを介する、請求項12記載の複合体。
【請求項92】
リンカーが、3−(2−ピリジルジチオ)プロピオン酸N−スクシンイミジル(SPDP)、4−(2−ピリジルジチオ)ブタン酸N−スクシンイミジル(SPDB)、4−(2−ピリジルジチオ)2−スルホブタン酸N−スクシンイミジル(スルホ−SPDB)、4−(2−ピリジルジチオ)ペンタン酸N−スクシンイミジル(SPP)、2−イミノチオランおよびアセチルコハク酸無水物からなる群から選択される、請求項91記載の複合体。
【請求項93】
リンカーが、4−(マレイミドメチル)シクロヘキサンカルボン酸N−スクシンイミジル(SMCC)、N−スクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシ−(6−アミドカプロエート)(LC−SMCC)、κ−マレイミドウンデカン酸N−スクシンイミジルエステル(KMUA)、β−マレイミドプロパン酸N−スクシンイミジルエステル(BMPS)、γ−マレイミド酪酸N−スクシンイミジルエステル(GMBS)、ε−マレイミドカプロン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(EMCS)、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)、N−(α−マレイミドアセトキシ)−スクシンイミドエステル(AMAS)、スクシンイミジル−6−(β−マレイミドプロピオンアミド)ヘキサノエート(SMPH)、4−(p−マレイミドフェニル)−酪酸N−スクシンイミジル(SMPB)、N−(p−マレイミドフェニル)イソシアネート(PMPI)、N−スクシンイミジル−4−(ヨードアセチル)−アミノベンゾエート(SIAB)、ヨード酢酸N−スクシンイミジル(SIA)、ブロモ酢酸N−スクシンイミジル(SBA)、および3−(ブロモアセトアミド)プロピオン酸N−スクシンイミジル(SBAP)からなる群から選択される、請求項91記載の複合体。
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
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【図32】
【図33】
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【図36】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2013−519375(P2013−519375A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552986(P2012−552986)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2011/024312
【国際公開番号】WO2011/100403
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(504039155)イミュノジェン・インコーポレーテッド (36)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2011/024312
【国際公開番号】WO2011/100403
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(504039155)イミュノジェン・インコーポレーテッド (36)
【Fターム(参考)】
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