説明

RFIDタグ

【課題】2つのシングルモードの入出力ポートとコモンモードポートを有し、各シングルモードと各シングルモードより合成されるディファレンシャルモードとで機能するICと、アンテナと、を備えたRFIDタグであって、互いに交差する2つの放射素子の指向性のヌル点を完全に補完することができるRFIDタグを提供する。
【解決手段】アンテナが、お互いに交差する2つの放射素子2、3と、交差点23に電磁結合するように近接してそれぞれの放射素子に平行に、一端を結び頂点1eとして2つの直線パターン1a、1bを設け、各直線パターンの他端をそれぞれIC4のシングルモードの入出力ポートに接続し、頂点1eをIC4のコモンモードポートに接続してなる整合用ループ回路1と、で形成されたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIDタグに関する。
【背景技術】
【0002】
RFIDタグは、UHF帯(860〜960MHz)の無線周波数信号を用いて、リーダライタとタグとの間で、信号の送受信や、タグへの電力供給を行うことで利用されている。この場合、リーダライタとタグとの送受信に利用される電磁波を効率よく用いたいが、電磁波の偏波面などに起因して指向性が悪くなり、この効率が変動するという問題があった。例えば、リーダライタが直線偏波で電磁波を送信し、タグのアンテナが偏波面に対し垂直方向であった場合、効率が悪くなり、通信距離が激減する。
【0003】
このような問題に対し、タグに偏波面が異なるアンテナを2つ設け、指向性を向上し、どの方向からでも効率よく受信できるような技術が開示されている(特許文献1)。
【0004】
図5は、このようなアンテナの代表的な例の平面図である。図の例では、無線高周波信号を用いてリーダライタとタグ間で情報の通信を行うRFIDシステムに適用されるクロスダイポールアンテナであって、(a)一対のダイポールアンテナ1a、1bを有し、前記一対のダイポールアンテナ1a、1bは、互いに十字に交差する給電点20から伸びた線路と、(b)前記線路を折り曲げた先に3角形状に広がる線路を有し、(c)前記一対のダイポールアンテナ1a、1bのそれぞれの全長が使用波長λのλ/2よりも長い構成である。このようなアンテナを適用したRFIDタグは、R/W側が直線偏波アンテナを用いたものであっても、タグの向きによらない無指向に近い読み取り性能を有するとしている。(d)そして、前記一対のダイポールアンテナ1A、1Bの前記給電点20から伸びた線路のそれぞれに接続された導電バー10A、10B、11A、11Bを有し、前記導電バーの前記給電点20から伸びた線路に接続される位置により、インピーダンス調整が行われる。(e)3角形状部分は中心部分をくり抜き周辺部の輪郭部の導体で形成しても良いとしている(以上、特許文献1を参照)。
【0005】
この従来技術(特許文献1)の要点は、(b)「給電点から伸びた線路を折り曲げた先に3角形状に広がる線路を有する」という点と、(d)「一対のダイポールアンテナの給電点から伸びた線路のそれぞれに接続された導電バーを有し、前記導電バーの前記給電点から伸びた線路に接続される位置により、インピーダンス調整が行われる」という点に絞られる。しかしながら、(b)「給電点から・・・」については現実的な効果は殆どなくこの項目を利用する必要は無い。また、(d)「一対の・・・」については具体的にどのようにアンテナのインピーダンス調整を行うのかについて記載が無く、具体性に乏しい。
【0006】
他に特徴として述べている(a)「一対のダイポールアンテナは、互いに十字に交差する」、(c)「一対のダイポールアンテナのそれぞれの全長が使用波長λのλ/2よりも長い」、(e)「3角形状部分は中心部分をくり抜き周辺部の輪郭部の導体で形成」については、クロスダイポール又は印刷アンテナとして一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3820862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
また、この互いに十字に直交するダイポールアンテナの片側のエレメントはお互いに電気的に導体12で接続されている。この場合、互いに電気的に接続された側のエレメントは1つのエレメント(ダイポールの片側)として一体化して機能する場合が多く、等価的な電流密度のベクトルの方向がずれてしまう。その結果、互いに完全に独立した十字に直交するダイポールアンテナ(クロスダイポール)と比べて、個々のダイポールの指向性が直交しなくなるため、ダイポールの放射パターンの最小点(ヌル点)を2つのエレメントで互いに補完しあうことが困難になる。
【0009】
本発明は従来技術では困難であった、互いに交差する2つの放射素子の指向性のヌル点を完全に補完することができるRFIDタグを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のRFIDタグは、以上の課題に鑑みなされたもので、請求項1に記載の本発明は、2つのシングルモードの入出力ポートとコモンモードポートを有し、各シングルモードと各シングルモードより合成されるディファレンシャルモードとで機能するICと、アンテナと、を備えたRFIDタグであって、
アンテナが、
お互いに交差する2つの放射素子と、
交差点に電磁結合するように近接してそれぞれの放射素子に平行に、一端を結び頂点として2つの直線パターンを設け、各直線パターンの他端をそれぞれICのシングルモードの入出力ポートに接続し、頂点をICのコモンモードポートに接続してなる整合用ループ回路と、
で形成されたことを特徴とするRFIDタグとしたものである。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、整合用ループ回路のうち、
ICのシングルモードの各入出力ポートに接続し、直線パターンおよび頂点を経由してコモンモードポートに接続しているシングルモード用整合回路は、各入出力ポートとコモンモードポートとに接続されているアンテナの回路のインピーダンスと、各入出力ポートのICのインピーダンスとを整合し、
ICのシングルモードの入出力ポートに接続し、一方の入出力ポートから一方の直線パターン、及び頂点、並びに他方の直線パターンを経由して他方の入出力ポートに接続しているディファレンシャルモード用整合回路は、2つの入出力ポート間に接続されているアンテナの回路のインピーダンスと、2つの入出力ポート間のICのインピーダンスとを整合していることを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグとしたものである。
【0012】
本発明の請求項3に記載の発明は、整合用ループ回路は、各直線パターンの他端の中心にICが配置され、頂点とICとを結ぶ線に対して対称となる形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のRFIDタグとしたものである。
【0013】
本発明の請求項4に記載の発明は、2つの放射素子は、交差点に対して線対称であり、かつ、頂点とICとを結ぶ線に対して対称であることを特徴とする請求項3に記載のRFIDタグとしたものである。
【0014】
本発明の請求項5に記載の発明は、整合用ループ回路は、2つの放射素子が交差してなす領域のうち、交差角度が鋭角の領域に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のRFIDタグとしたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明のRFIDタグは、以上のような構成であるので、互いに交差する2つの放射素子の指向性のヌル点を完全に補完するRFIDタグとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のRFIDタグに係るアンテナの一例の構成を示した説明図である。
【図2】整合用ループ回路の例を示した説明図である。
【図3】図1のRFIDタグのアンテナとICとのインピーダンスを整合する場合の、アンテナ電流の流れを示した説明図である。
【図4】本発明のFRIDタグの電波の指向性を模式的に示した説明図である。
【図5】従来のアンテナの代表的な例の平面図である。説明図である。
【図6】FRIDタグに利用されるICの例を示した説明図である。
【図7】図6のICの、入力部分の回路の例を示した説明図である。
【図8】図6のICとアンテナを接続する例を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施する形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1(a)は、本発明のRFIDタグに係るアンテナの一例の構成を示した説明図である。本例のRFIDタグは、2つのシングルモードの入出力ポートとコモンモードポートを有し、各シングルモードと各シングルモードより合成されるディファレンシャルモードとで機能するIC4と、アンテナと、を備えている。
【0019】
アンテナは、放射素子と整合用ループ回路1と、で形成されている。
放射素子は、お互いに交差する第1の放射素子2と第2の放射素子3とで形成されている。図では、放射素子をダイポールアンテナとしている。整合用ループ回路1は、まず、交差点23aに電磁結合するように近接してそれぞれの放射素子に平行に、一端を結び頂点1eとして2つの直線パターン1a、1bが設けられている。そして、各直線パターン1a、1bの他端を直線パターン1c、1dでそれぞれIC4のシングルモードの入出力ポートに接続し、頂点1eをICのコモンモードポートに接続している。
【0020】
このように本例のRFIDタグは構成されており、アンテナとICとは次のようにインピーダンスを整合できる。
【0021】
すなわち、整合用ループ回路1のうち、IC4のシングルモードの入出力ポートS1(または、S2)に接続し、直線パターン1a(または、1b)および頂点1eを経由してコモンモードポートC1(または、C2)に接続しているシングルモード用整合回路は、入出力ポートS1(または、S2)とコモンモードポートC1(または、C2)とに接続されているアンテナの回路のインピーダンスと、入出力ポートS1(または、S2)のICのインピーダンスとを整合できる。
【0022】
また、ICのシングルモードの入出力ポートに接続し、一方の入出力ポートS1から一方の直線パターン1a、及び頂点1e、並びに他方の直線パターン1bを経由して他方の入出力ポートS2に接続しているディファレンシャルモード用整合回路は、2つの入出力
ポートS1、S2間に接続されているアンテナの回路のインピーダンスと、2つの入出力ポートS1、S2間のIC4のインピーダンスとを整合できる。
【0023】
本整合用ループ回路で、シングルモード用整合回路と、ディファレンシャルモード用整合回路はそれぞれ別個に整合できる。図2は、本例に係る整合用ループ回路の整合を示した説明図である。
【0024】
図2(a)は2つのシングルモードの入出力ポートS1、S2と、と2つのコモンモードポートC1、C2をそれぞれ接続した回路で、各モードの電流の流れを示している。各シングルモードでの電流は、入出力ポートS1(または、S2)からループを経由し、コモンモードポートC1(または、C2)へ流れる。ディファレンシャルモードでは一方の入出力ポート(例えば、S1)からループを経由し、2つのコモンモードポートC1とC2を通り他方のループを経由して他方の入出力ポート(例えば、S2)に電流が流れる。この場合、シングルモードとディファレンシャルモードでは電流の流れる回路が共通しているので、両モードとも整合させることが困難である。なお、S1、S2は導通されている。
【0025】
図2(b)は、図2(a)の回路で、ループ回路のコモンモードポートへ流れる一部分を一体化した回路である。この場合、シングルモードは、図2(a)と同様に電流が流れるが、ディファレンシャルモードでは一方の入出力ポート(例えば、S1)からループを経由し、他方の入出力ポート(例えば、S2)に電流が流れ、コモンモードポートを経由しない。
【0026】
図2(c)は本例の整合回路の説明図である。本発明は、図2(b)の回路の電流の流れを基本にした整合回路である。この回路では、コモンモードポートへ流れる、頂点からコモンモードポートまでの部分を、線パターン10で一体化した構成としている。
【0027】
整合用ループ回路1は、交差点23aに電磁結合するように近接してそれぞれの放射素子に平行に、一端を結び頂点1eとして2つの直線パターン1a、1bが設けられている。そして、各直線パターン1a、1bの他端を直線パターン1c、1dでそれぞれIC4のシングルモードの入出力ポートS1、S2に接続し、頂点1eを線パターン10でICのコモンモードポートC1、C2に接続している。この場合、各シングルモードでの電流は、入出力ポートS1(または、S2)からループを成す直線パターン1c(または、1d)、1a(または、1b)、頂点1e、線パターン10を経由し、コモンモードポートC1(または、C2)へ流れる。ディファレンシャルモードでは一方の入出力ポート、例えば、S1(または、S2)からループを成す直線パターン1c(または、1d)、1a(または、1b)、頂点1e、直線パターン1b(または、1a)、1d(または、1c)を経由し、入出力ポートS2(または、S1)へ流れ、コモンモードポートを経由しない。
【0028】
以上のように、整合用ループ回路では、シングルモードでの電流は、ディファレンシャルモードでの電流とは異なり、ディファレンシャルモードでは線パターン10には電流が流れない。これからディファレンシャルモードで整合をとり、シングルモードでの整合は、独立して、線パターン10でとることが出来る。例えば、図2(d)のように、パターンを蛇行する線のように線パターン10’として、独立して整合することができる。
【0029】
図3は、本例のRFIDタグのアンテナとICとのインピーダンスを整合する場合の、アンテナ電流の流れを示した説明図である。図3(a)は、シングルモードでの電流の流れを示し、図3(b)は、ディファレンシャルモードでの電流の流れを示している。図3(a)で示すように、シングルモード・ポート1ループ回路(S1,1c、1a、10、
C1)と、放射素子2とに流れる場合と、シングルモード・ポート2ループ回路(S2,1d、1b、10、C2)と、放射素子3とに流れる場合とを示している。ここで、シングルモード・ポート1ループ回路と、放射素子2とに流れる場合、放射素子3の一部3a、すなわち交差点23より整合用ループ回路の無い側の放射素子3の端部までの間に、電流が流れてしまう。また、シングルモード・ポート2ループ回路と、放射素子3とに流れる場合、放射素子2の一部2a、すなわち交差点23より整合用ループ回路の無い側の放射素子2の端部までの間に、電流が流れてしまう。ディファレンシャルモードでの電流も同様で、各放射素子の交差点より端部にも電流が流れる。このような電流の流れの結果、電流の向きが偏り、各シングルモードでの指向性が直交しなくなる。このような場合、整合用ループ回路は、2つの放射素子が交差してなす領域のうち、交差角度が鋭角の領域に形成することで、指向性を直交することができる。
【0030】
また、整合用ループ回路は、各直線パターンの他端の中心にICが配置され、頂点とICとを結ぶ線に対して対称となる形状であることが望ましく、さらに、2つの放射素子は、交差点に対して線対称であり、かつ、頂点とICとを結ぶ線に対して対称とすることで、指向性を向上することが出来る。
【0031】
図4は、本発明のFRIDタグの電波の指向性を模式的に示した説明図である。図では、シングルモード・ディファレンシャルモードでのXY平面内アンテナ指向性を示した。なお、整合損・導体損は除いている。本発明のFRIDタグに係るアンテナは以上のような作用、効果があるので、ポート1によるシングルモード、ポート2によるシングルモード、ディファレンシャルモードでの指向性を、図4で示すように、バランスよく配置できる。したがって、本発明は従来技術では困難であった、互いに交差する2つの放射素子の指向性のヌル点を完全に補完することができるRFIDタグをとすることができる。
【0032】
なお、図1(b)に示したように、放射素子は、必ずしも基材の同じ面上に形成する必要はなく、一方の放射素子を基材の他方の面に形成しても良い。RFIDタグで利用する場合はこのように形成しても、以上の電磁気の作用効果については、殆ど変りが無い。
【0033】
図6は、FRIDタグに利用されるICの例を示した説明図である。図6(a)は、信号の入出力端子となる2つの端子、ポート1、ポート2と、共通端子となる2つの端子、コモン1、コモン2を有している。図6(b)は、共通端子を1つ有し、図6(c)は、信号の入出力端子、共通端子ともに1つ有している例を示す。図7は、このようなICの入力部分の回路の例を示した説明図である。特に図6(a)のICを例示している。ポート1、ポート2は、それぞれバッファ回路を経てシングルモード1、シングルモード2として内部に供給される。そして、シングルモード1、シングルモード2の両方を、バッファに入力し、これを経てディファレンシャルモードとして供給される。共通端子となる2つの端子、コモン1、コモン2は内部で結線され、コモンモードとして供給されるものや、外部(アンテナ、あるいはチップ上で)で結線して供給することも出来る。コモンモードは通常は接地にバイアスされる。コモン1、コモン2をそれぞれ別の接地に接続することも出来る。
【0034】
図8は、このようなICとアンテナを接続する例を示した説明図で、(a)は、シングルモード、(b)は、ディファレンシャルモードの場合である。シングルモードの場合、1つのアンテナの回路を、一端は、IC4のシングルモードの入出力ポートS1に接続し、他端はコモンモードポートC1接続している。また、他のアンテナの回路を、一端は、IC4のシングルモードの入出力ポートS2に接続し他端はコモンモードポートC1に接続している。ディファレンシャルモードでは、アンテナの回路は、入出力ポートS1、S2間に接続されている。
【0035】
入出力ポートS1、S2の入力インピーダンスZsは、ほぼ等しい。図8(b)で示したように、ディファレンシャルモードでの入出力ポートS1、S2間の入力インピーダンスは、入出力ポートS1の入力インピーダンスZsのほぼ倍となる。このため、シングルモードとディファレンシャルモードとでは、別々に整合を取る必要があるが、本願発明に係る整合回路は、これを容易に出来る回路である。
【符号の説明】
【0036】
1・・・整合用ループ回路
10・・・線パターン
2・・・第1の放射素子
3・・・第2の放射素子
4・・・ICチップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのシングルモードの入出力ポートとコモンモードポートを有し、各シングルモードと各シングルモードより合成されるディファレンシャルモードとで機能するICと、アンテナと、を備えたRFIDタグであって、
アンテナが、
お互いに交差する2つの放射素子と、
交差点に電磁結合するように近接してそれぞれの放射素子に平行に、一端を結び頂点として2つの直線パターンを設け、各直線パターンの他端をそれぞれICのシングルモードの入出力ポートに接続し、頂点をICのコモンモードポートに接続してなる整合用ループ回路と、
で形成されたことを特徴とするRFIDタグ。
【請求項2】
整合用ループ回路のうち、
ICのシングルモードの各入出力ポートに接続し、直線パターンおよび頂点を経由してコモンモードポートに接続しているシングルモード用整合回路は、各入出力ポートとコモンモードポートとに接続されているアンテナの回路のインピーダンスと、各入出力ポートのICのインピーダンスとを整合し、
ICのシングルモードの入出力ポートに接続し、一方の入出力ポートから一方の直線パターン、及び頂点、並びに他方の直線パターンを経由して他方の入出力ポートに接続しているディファレンシャルモード用整合回路は、2つの入出力ポート間に接続されているアンテナの回路のインピーダンスと、2つの入出力ポート間のICのインピーダンスとを整合していることを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。
【請求項3】
整合用ループ回路は、各直線パターンの他端の中心にICが配置され、頂点とICとを結ぶ線に対して対称となる形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のRFIDタグ。
【請求項4】
2つの放射素子は、交差点に対して線対称であり、かつ、頂点とICとを結ぶ線に対して対称であることを特徴とする請求項3に記載のRFIDタグ。
【請求項5】
整合用ループ回路は、2つの放射素子が交差してなす領域のうち、交差角度が鋭角の領域に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のRFIDタグ。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図2】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−5211(P2013−5211A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−134019(P2011−134019)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】