コンバイン
【課題】ドアの開閉用の専用の操作スイッチがないため、開閉操作とドアのロック・アンロックの操作とを誤認する。
【解決手段】操縦部7の周囲を包囲するキャビン10の一側に乗降口11を形成し、乗降口11のドア15を開閉する駆動源25を、グレンタンク5内の穀粒を排出させる排出オーガ31を操作する遠隔操作器30により操作しうるように構成し、前記キャビン10の所定位置には、前記キャビン10の乗降口11を撮影するカメラ45を設け、該カメラ45による撮影によって前記乗降口11にドア15の閉鎖方向への作動に対する障害物があることが判定された場合には、前記遠隔操作器30が前記ドア15を閉鎖する方向へ前記ドア15を閉扉しないように構成したことを特徴とするコンバイン。
【解決手段】操縦部7の周囲を包囲するキャビン10の一側に乗降口11を形成し、乗降口11のドア15を開閉する駆動源25を、グレンタンク5内の穀粒を排出させる排出オーガ31を操作する遠隔操作器30により操作しうるように構成し、前記キャビン10の所定位置には、前記キャビン10の乗降口11を撮影するカメラ45を設け、該カメラ45による撮影によって前記乗降口11にドア15の閉鎖方向への作動に対する障害物があることが判定された場合には、前記遠隔操作器30が前記ドア15を閉鎖する方向へ前記ドア15を閉扉しないように構成したことを特徴とするコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインの操縦部の周囲をキャビンにより包囲し、キャビンの左右何れか一側に乗降口を形成し、乗降口にドアを設けた構成は公知である(特許文献1)
また、従来、車両用ドアにおいて、該ドアを遠隔操作によりアンロック操作し、これにに続いてドアの開放動作させる構成は、公知である(特許文献2)。
【特許文献1】特開2004−106698号公報
【特許文献2】特開2006−299567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例のうち前者のものは、単に、ドアを手動開閉させる構成であるから、ドアの開閉操作が面倒であるという課題がある。
この点、公知例のうち後者のものは、ドアを遠隔操作によりアンロック操作し、これに続いてドアを開放動作させるので、開放動作させるのは容易であるが、閉鎖操作すると、乗降口にドアの閉鎖に対する障害物がある場合にも、ドアの閉鎖動作を続行してしまい安全性の点で問題がある。
また、後者の公知例は、遠隔操作器にはドアの開閉用の専用の操作スイッチがなく、ドアのロック・アンロック用の操作スイッチにより開閉操作を行うので、ドアの開閉の操作とドアのロック・アンロックの操作とを誤認するという課題がある。
即ち、コンバインでは、刈取部あるいは脱穀装置の作業状態や、穀稈の搬送状態や、圃場状態等、操縦部の乗降口から身を乗り出して視認することが頻繁にあり、ドアの開閉操作を容易にすることは大事であるが、乗降口から身を乗り出しているときに、遠隔操作器のスイッチ操作が誤ってなされると、作業の支障となるだけでなく、安全性の点で問題がある。
また、通常の車両用のドアの場合は、手の挟み込みといったデリケートな課題となるため、圧力や閉鎖速度の検出等の複雑で高価な構成となる。
本願は、乗降口から身を乗り出すことの多いコンバインの作業の特性に鑑み、非常に簡単な構成で、ドアの開閉の安全性を向上させたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、走行装置2の上方に脱穀装置3を設け、脱穀装置3の側方にグレンタンク5を設け、脱穀装置3の前方に刈取部4を設け、前記グレンタンク5の前方に操縦部7を設けたコンバインにおいて、前記操縦部7の周囲をキャビン10により包囲し、キャビン10の左右何れか一側に乗降口11を形成し、乗降口11にドア15を設け、該ドア15を駆動源25により開閉するように構成し、該駆動源25を前記グレンタンク5内の穀粒を排出させる排出オーガ31を操作する遠隔操作器30により操作しうるように構成すると共に、前記キャビン10の所定位置には、前記キャビン10の乗降口11を撮影するカメラ45を設け、該カメラ45による撮影によって前記乗降口11にドア15の閉鎖方向への作動に対する障害物があることが判定された場合には、前記遠隔操作器30が前記ドア15を閉鎖する方向へ前記ドア15を閉扉しないように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであり、遠隔操作器30による操作でドア15を開放し、乗降口11からキャビン10に乗り込み、ドア15を閉鎖して作業を開始する。
この場合、カメラ45による撮影によって乗降口11にドア15の閉鎖に対する障害物があることが判定されたときは、ドア15を閉鎖方向に作動させない。
本発明は、前記遠隔操作器30の各スイッチは、所定間隔内に複数回の操作したときのみ、このスイッチ操作を有効とするように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであり、遠隔操作器30は、各スイッチを、所定間隔内に複数回操作(ダブルクリック(操作))したときのみ、スイッチ信号を有効としして、ドア15の開閉等の作動を行う。
本発明は、前記ドア15とキャビンフレームとの間には、ドア15の閉鎖状態を保持する閉鎖保持装置を設け、該閉鎖保持装置には、閉鎖保持状態の解除操作を規制するロック状態と、閉鎖保持状態の解除操作を可能にするアンロック状態とに切り替えるロック装置を設け、該ロック装置の操作を前記遠隔操作器30により行うことができるように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであり、閉鎖保持装置のロック装置のロック状態とアンロック状態とを遠隔操作器30により行う。
【発明の効果】
【0005】
請求項1記載の発明は、乗降口11をカメラ45により撮影してドア15の閉鎖に対する障害物があるときには、ドア15を閉鎖方向へ作動させないので、カメラ45を設置するという簡単な構成でドア15の開閉の安全性を向上させることができる。
請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の効果に加え、遠隔操作器30の各スイッチを単に押しただけではドア15が開閉しないので、誤操作防止し、コンバインの作業中のドア15の開閉の安全性を向上させることができる。
請求項3記載の発明では、上記請求項1または上記請求項2記載の効果に加え、ドア15の開閉操作性を向上させることができる。
【実施例】
【0006】
本発明の一実施例をコンバインの図面により説明すると、1はコンバインの機体フレーム、2は機体フレーム1の下方に設けた左右一対のクローラ式走行装置、3は機体フレーム1の上方に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前側に昇降自在に設けた刈取部、5は脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク、6は脱穀装置3の後部に設けた排藁処理部、7はグレンタンク5の前側に設けた操縦部である。
前記操縦部7は、構成は任意であり、公知のものでよく、一例を示すと、作業者が乗り込むステップ(図示省略)を有し、少なくとも、ステップの前方には操作パネル(図示省略)を設け、ステップの後方には座席(図示省略)を設け、前記操作パネルおよび座席ならびにステップの周囲はキャビン10により包囲する。
キャビン10の構成は、公知であり、キャビンフレーム(図示省略)を機体に固定し、キャビンフレームにガラス板等の部材を取り付けて座席および操作パネルの周囲を包囲するが、キャビン10の左右何れか一側(実施例では右側)を開放して乗降口11を形成し、乗降口11にドア15を設ける。
【0007】
ドア15の構成も任意であるが、ドア15の後側の上下所定位置には支持部材16を夫々取付け、各取付部材16の先端にローラー17を取付け、各ローラー17は機体固定部に固定したスライドレール18の移動溝19に移動自在に嵌合させて、ドア15の後部は、少なくとも、前後スライドにより乗降口11を開閉するように構成する。
キャビンフレーム側の機体固定部には、開閉駆動機構20を設ける。開閉駆動機構20の構成は任意であり、一例を示すと、機体固定部にアーム21の中間部を軸22により回動自在に取付け、アーム21の先端は軸23によりドア15に取付け、アーム21の基部には駆動源25(シリンダ(電動)・モータ)25を取付けて構成する。
駆動源25が作動(伸張)するとアーム21が外側回動し、ドア15は外側へ開放作動しながら後方へスライドし、駆動源25の作動(縮小)によりアーム21が内側回動して、ドア15は閉鎖方向にスライドする。
【0008】
したがって、乗降口11を開放させるとき、ヒンジ開放構成のドア15に比しドア15を開放させたときの外側方への突出量を小さくし、ドア15が圃場の穀稈に接触するのを防止でき、刈取作業中のドア15の開閉を可能にする。
即ち、コンバインでは、刈取部4あるいは脱穀装置3の作業状態や、穀稈の搬送状態や、圃場状態等、操縦部7の乗降口11から身を乗り出して視認することが頻繁にあり、ドア15の少なくとも後部を、スライドさせて開閉させることが好ましい。また、ドア15全体がスライドするようにしても良い。
しかして、前記ドア15の開閉は、無線操作器(遠隔操作器)30により遠隔操作可能に構成する。実施例の無線操作器30は、グレンタンク5内の穀粒を排出させる排出オーガ31の操作器を兼用しており、無線操作器30にはドア15の開スイッチ32と閉スイッチ33の他に、排出オーガ31の上下左右方向の移動スイッチ34と、排出オーガ31を伸長させる伸張スイッチ35と、排出オーガ31を縮小させる縮小スイッチ36と、排出作動スイッチ37と、排出オーガ31を自動的に格納させる格納スイッチ38を設けている。39は無線操作器30からの信号電波を受信する受信アンテナである。
【0009】
無線操作器30に設けた各スイッチは、所謂「ダブルクリック」と称される短い時間内に二回のスイッチ操作したときのみ、スイッチ操作を有効となるように構成すると、例えば、無線操作器30を衣服のポケットに入れて携行しながらの作業の際の誤操作の発生を未然に防止できて、作業性と操作性を向上させることができ、好適である。
図13のブロック回路において、40はコントローラ、41はドア15の開位置を検出する検知スイッチ、42はドア15の閉鎖位置を検出する検知スイッチである。
しかして、前記キャビン10の所定位置には、前記キャビン10の乗降口11を撮影すする監視カメラ(カメラ)45を設け、監視カメラ45により前記乗降口11にドア15の閉鎖方向への作動に対する障害物がある場合には、ドア15を閉鎖方向へ作動させないように構成する。
【0010】
そのため、ドア15の移動速度やドア15が閉鎖するときの荷重を検知して、挟み込み防止する手段に比し、監視カメラ45を設置するだけでよく、装置のみならず制御も簡易にしてドア15の挟み込み防止手段を、安価に提供できる。
しかして、前記ドア15には、該ドア15の閉鎖状態を保持する閉鎖保持装置(図示省略)を設ける。閉鎖保持装置の構成は、任意であるが、例えば、ドア15とキャビンフレームの何れか一方に、ストライカ(図示省略)を設け、前記ドア15とキャビンフレームの何れか他方には、ストライカと係合するラッチ(図示省略)およびストライカに係合したラッチを保持するラチェット(図示省略)を設けたラッチ/ラチエット機構を設けて構成する。閉鎖保持装置(ラッチ/ラチエット機構)には、ラチェットによる係合の保持状態の解除操作を規制するロック状態と、ラチェットの係合保持状態の解除操作を可能にするアンロック状態とに切り替えるロック装置(図示省略)を設ける。ロック装置の構成は公知のものであり、ロック装置にはロック状態と、アンロック状態とに切り替えるモーター等の切替作動部材(図示省略)を設け、切替作動部材を操作するロック・アンロックスイッチ50を前記無線操作器30に設け、ドア15のドアロックの操作を無線操作器30により行えるように構成する。
【0011】
したがって、無線操作器30を携行しながら、ドア15のドアロックの操作を行えるので作業性と操作性を向上させることができ、好適である。
しかして、操縦部7には、携帯電話55のハンズフリー装置56を設ける。ハンズフリー装置56は、携帯電話55を手に取ることなく、通話を可能にする装置であり、送信するための音声を入力するマイク57と、送信された音声を出力するスピーカー58を備え、このハンズフリー装置56による受話音量を変更可能に構成すると共に、受話音量の変更は刈取脱穀クラッチ59の入り切りに連動して行うように構成する。
例えば、携帯電話55付近周辺の騒音が大きくなる刈取脱穀クラッチ59が入りとなった状態では、ハンズフリー装置56による受信音量が小さく(マイク57から入力した音声にフィルタをかけて特定の波長の音を遮断等の手段でも可)して送信しして、通話における騒音の影響を低減させて、相手が聞き取りにくくなるのを抑制し、また、送信された音声はスピーカー58の音量を大きくすると、好適である。
そのため、刈取脱穀作業中と路上走行中とでは、極端に、携帯電話55の周辺騒音の大きさが変化するコンバインであっても、簡単な構成で、携帯電話55による通話を円滑に行うことができる。
【0012】
従来、特開2006−254285号公報に記載されているように、携帯電話55の周辺騒音の大きさの変化を、ノイズ量に変換して、ノイズ量に応じて受話音量を変更する構成は公知である。公知例では、携帯電話55の周辺騒音の大きさの変化をノイズ量に変換してから、ノイズ量に応じて受話音量を変更する構成のため、構成が複雑になり高価になるが、本願ではコンバインの刈取脱穀作業中と路上走行中とにおける騒音の大きさの変化に着目して対応させて受話音量の変更を行うので、構成は簡素であり、安価に提供でき、しかも、刈取脱穀クラッチ59の入り切りに連動させるので、操作性も低下させない。
【0013】
しかして、コンバインの後部所望位置には、後方カメラ65を設け、後方カメラ65は前記脱穀装置3の後部に設けた排藁処理部6が結束して放擲した結束藁束を撮影し、後方カメラ65の画像から結束藁束の結束ミスの有無の判定し、結束ミスを検出すると、オペレータに報知するように構成する。
従来、特開2005−137260号公報に記載されているように、コンバインの後方を監視するカメラを設けた構成は公知である。公知例では、単に、旋回等の操向のために、後方監視するだけであるから、排藁処理部6が放擲した結束藁束に結束ミスが有って、これを撮影しても、前方を注視しているオペレータは、常時カメラ映像を見ているわけではないので、結束藁束の結束ミスを発見するのは非常に困難であったが、本願では、後方カメラ65の画像から結束藁束の結束ミスがあると、オペレータに報知するので、オペレータはすぐに察知して適切な操作または処理あるいは処置をすることができ、結束ミスを最小に抑えることができる。
【0014】
この場合、後方カメラ65は、圃場面と藁のコントラストにより、藁束の形状を認識し、藁束がばらけていると結束ミスと判定し、例えば、図10の符号66は、結束された状態の藁束Aの結束紐を示し、結束紐66を表示していない藁束Bは結束ミスの藁束を示している。
しかして、図11は、刈取部4の分草杆68に発光部材69を設けた実施例である。発光部材69を設けることにより、早朝夜間等の暗いときの、分草杆68の位置の視認性を良好にし、条合わせ等の操作性や、刈取作業の作業性を向上させる。
したがって、発光部材69は操縦部7から視認できる分草杆68の部分に設ければよく、設置箇所は問わない。
発光部材69の構成は任意であるが、一例を示すと、メタクリル樹脂にアルミ粉あるいはチタン粉等の添加剤を添加して、形成し、その端面から光を入射させることにより内部での光を乱反射させて、発光部材69全体を発光させる。
【0015】
前記分草杆68は、取付杆68Aに略三角板状の分草体68Bを取付け、分草体68Bの裏面に発光部材69を設けている(図12,図14,なお、図14では理解を容易にするため発光部材69に斜線を付して表示しているが、これにより構成が限定されない)。
68Cは発光部材69の固定具である。
図15は、コンバインの側部に設けた未刈地側の穀稈を案内するナローガイド72に発光部材69を設けた実施例である。発光部材69をナローガイド72に設けることにより、ナローガイド72の位置の視認性を良好にし、ナローガイド72の位置合わせ等の操作性や、刈取作業の作業性を向上させる。
【0016】
したがって、発光部材69は、通常のナローガイド72の位置合わせにおいて、操縦部7からミラー(図示省略)から視認する部分のナローガイド72に設ければよく、設置箇所は問わない。実施例では、ナローガイド72は中空の棒状部材73により形成し、棒状部材73内に発光部材69を一体状に埋設して取付け(図16,図17)、一部を露出させている。なお、図15では理解を容易にするため発光部材69に斜線を付して表示しているが、これにより構成が限定されない。
しかして、図18は、刈取部4の分草杆68の後側に設けた引起装置75の引起ケース76の引起の穀稈通路側に発光部材69を設けた実施例である(図18では理解を容易にするため発光部材69に斜線を付して表示しているが、これにより構成が限定されない。)。
【0017】
発光部材69を設けることにより、引起穀稈の視認性を良好にし、刈取作業の作業性を向上させる。
即ち、従来は、引起ケース76の外側から照明を当てていたため、引起装置75を構成する他の部材の影が引起穀稈に当たり、搬送状態の確認が困難であることがあるが、本願では搬送穀稈に最も近い箇所に発光部材69を設けられるので、影が引起穀稈に当たるの極力抑制でき、搬送状態の視認性を良好にできる。
また、図11は、引起ケース76を支持する補強フレーム78の下面側に発光部材69を設けたものであり、引起装置75の後側に設けた穀稈搬送装置79の搬送状態の確認を容易にしている。
【0018】
また、図19は、操縦部7へ乗降するときに使用する補助ステップ80に発光部材69を設けたものであり、暗いときやくらい場所での補助ステップ80の踏み外すのを防止でき、低コストの構成で操縦部7への乗降を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】操縦部付近の側面図。
【図3】ドアの概略平面図。
【図4】同開扉状態平面図。
【図5】無線操作器により遠隔操作している模式図。
【図6】ブロック図。
【図7】無線操作器によりロック・アンロックの遠隔操作している模式図。
【図8】携帯電話のハンズフリー装置のブロック図。
【図9】ブロック図。
【図10】後方カメラの画像から藁束の結束ミスの有無の判定している模式図。
【図11】刈取部付近の側面図。
【図12】分草杆の側面図。
【図13】発光部材の取付部分の背面図。
【図14】分草杆の正面図。
【図15】ナローガイド付近の平面図。
【図16】同一部断面図。
【図17】同一部断面図。
【図18】引起装置の正面図。
【図19】補助ステップ付近の斜視図。
【図20】同平面図。
【図21】同正面図。
【符号の説明】
【0020】
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取部、5…グレンタンク、6…操縦部、7…操縦部、10…キャビン、11…乗降口、15…ドア、16…取付部材、17…ローラー、18…スライドレール、19…移動溝、20…開閉駆動機構、21…アーム、22…軸、23…軸、25…駆動源、30…無線操作器(遠隔操作器)、31…排出オーガ、32…開スイッチ、33…閉スイッチ、34…移動スイッチ、35…伸張スイッチ、36…縮小スイッチ、37…排出作動スイッチ、38…格納スイッチ、45…カメラ、50…ロック・アンロックスイッチ、55…携帯電話、56…ハンズフリー装置、57…マイク、58…スピーカー、59…刈取脱穀クラッチ、65…後方カメラ、66…結束紐、68…分草杆、69…発光部材、72…ナローガイド、73…棒状部材、75…引起装置、76…引起ケース、78…補強フレーム、79…穀稈搬送装置、80…補助ステップ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインの操縦部の周囲をキャビンにより包囲し、キャビンの左右何れか一側に乗降口を形成し、乗降口にドアを設けた構成は公知である(特許文献1)
また、従来、車両用ドアにおいて、該ドアを遠隔操作によりアンロック操作し、これにに続いてドアの開放動作させる構成は、公知である(特許文献2)。
【特許文献1】特開2004−106698号公報
【特許文献2】特開2006−299567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例のうち前者のものは、単に、ドアを手動開閉させる構成であるから、ドアの開閉操作が面倒であるという課題がある。
この点、公知例のうち後者のものは、ドアを遠隔操作によりアンロック操作し、これに続いてドアを開放動作させるので、開放動作させるのは容易であるが、閉鎖操作すると、乗降口にドアの閉鎖に対する障害物がある場合にも、ドアの閉鎖動作を続行してしまい安全性の点で問題がある。
また、後者の公知例は、遠隔操作器にはドアの開閉用の専用の操作スイッチがなく、ドアのロック・アンロック用の操作スイッチにより開閉操作を行うので、ドアの開閉の操作とドアのロック・アンロックの操作とを誤認するという課題がある。
即ち、コンバインでは、刈取部あるいは脱穀装置の作業状態や、穀稈の搬送状態や、圃場状態等、操縦部の乗降口から身を乗り出して視認することが頻繁にあり、ドアの開閉操作を容易にすることは大事であるが、乗降口から身を乗り出しているときに、遠隔操作器のスイッチ操作が誤ってなされると、作業の支障となるだけでなく、安全性の点で問題がある。
また、通常の車両用のドアの場合は、手の挟み込みといったデリケートな課題となるため、圧力や閉鎖速度の検出等の複雑で高価な構成となる。
本願は、乗降口から身を乗り出すことの多いコンバインの作業の特性に鑑み、非常に簡単な構成で、ドアの開閉の安全性を向上させたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、走行装置2の上方に脱穀装置3を設け、脱穀装置3の側方にグレンタンク5を設け、脱穀装置3の前方に刈取部4を設け、前記グレンタンク5の前方に操縦部7を設けたコンバインにおいて、前記操縦部7の周囲をキャビン10により包囲し、キャビン10の左右何れか一側に乗降口11を形成し、乗降口11にドア15を設け、該ドア15を駆動源25により開閉するように構成し、該駆動源25を前記グレンタンク5内の穀粒を排出させる排出オーガ31を操作する遠隔操作器30により操作しうるように構成すると共に、前記キャビン10の所定位置には、前記キャビン10の乗降口11を撮影するカメラ45を設け、該カメラ45による撮影によって前記乗降口11にドア15の閉鎖方向への作動に対する障害物があることが判定された場合には、前記遠隔操作器30が前記ドア15を閉鎖する方向へ前記ドア15を閉扉しないように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであり、遠隔操作器30による操作でドア15を開放し、乗降口11からキャビン10に乗り込み、ドア15を閉鎖して作業を開始する。
この場合、カメラ45による撮影によって乗降口11にドア15の閉鎖に対する障害物があることが判定されたときは、ドア15を閉鎖方向に作動させない。
本発明は、前記遠隔操作器30の各スイッチは、所定間隔内に複数回の操作したときのみ、このスイッチ操作を有効とするように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであり、遠隔操作器30は、各スイッチを、所定間隔内に複数回操作(ダブルクリック(操作))したときのみ、スイッチ信号を有効としして、ドア15の開閉等の作動を行う。
本発明は、前記ドア15とキャビンフレームとの間には、ドア15の閉鎖状態を保持する閉鎖保持装置を設け、該閉鎖保持装置には、閉鎖保持状態の解除操作を規制するロック状態と、閉鎖保持状態の解除操作を可能にするアンロック状態とに切り替えるロック装置を設け、該ロック装置の操作を前記遠隔操作器30により行うことができるように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであり、閉鎖保持装置のロック装置のロック状態とアンロック状態とを遠隔操作器30により行う。
【発明の効果】
【0005】
請求項1記載の発明は、乗降口11をカメラ45により撮影してドア15の閉鎖に対する障害物があるときには、ドア15を閉鎖方向へ作動させないので、カメラ45を設置するという簡単な構成でドア15の開閉の安全性を向上させることができる。
請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の効果に加え、遠隔操作器30の各スイッチを単に押しただけではドア15が開閉しないので、誤操作防止し、コンバインの作業中のドア15の開閉の安全性を向上させることができる。
請求項3記載の発明では、上記請求項1または上記請求項2記載の効果に加え、ドア15の開閉操作性を向上させることができる。
【実施例】
【0006】
本発明の一実施例をコンバインの図面により説明すると、1はコンバインの機体フレーム、2は機体フレーム1の下方に設けた左右一対のクローラ式走行装置、3は機体フレーム1の上方に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前側に昇降自在に設けた刈取部、5は脱穀装置3の側部に設けたグレンタンク、6は脱穀装置3の後部に設けた排藁処理部、7はグレンタンク5の前側に設けた操縦部である。
前記操縦部7は、構成は任意であり、公知のものでよく、一例を示すと、作業者が乗り込むステップ(図示省略)を有し、少なくとも、ステップの前方には操作パネル(図示省略)を設け、ステップの後方には座席(図示省略)を設け、前記操作パネルおよび座席ならびにステップの周囲はキャビン10により包囲する。
キャビン10の構成は、公知であり、キャビンフレーム(図示省略)を機体に固定し、キャビンフレームにガラス板等の部材を取り付けて座席および操作パネルの周囲を包囲するが、キャビン10の左右何れか一側(実施例では右側)を開放して乗降口11を形成し、乗降口11にドア15を設ける。
【0007】
ドア15の構成も任意であるが、ドア15の後側の上下所定位置には支持部材16を夫々取付け、各取付部材16の先端にローラー17を取付け、各ローラー17は機体固定部に固定したスライドレール18の移動溝19に移動自在に嵌合させて、ドア15の後部は、少なくとも、前後スライドにより乗降口11を開閉するように構成する。
キャビンフレーム側の機体固定部には、開閉駆動機構20を設ける。開閉駆動機構20の構成は任意であり、一例を示すと、機体固定部にアーム21の中間部を軸22により回動自在に取付け、アーム21の先端は軸23によりドア15に取付け、アーム21の基部には駆動源25(シリンダ(電動)・モータ)25を取付けて構成する。
駆動源25が作動(伸張)するとアーム21が外側回動し、ドア15は外側へ開放作動しながら後方へスライドし、駆動源25の作動(縮小)によりアーム21が内側回動して、ドア15は閉鎖方向にスライドする。
【0008】
したがって、乗降口11を開放させるとき、ヒンジ開放構成のドア15に比しドア15を開放させたときの外側方への突出量を小さくし、ドア15が圃場の穀稈に接触するのを防止でき、刈取作業中のドア15の開閉を可能にする。
即ち、コンバインでは、刈取部4あるいは脱穀装置3の作業状態や、穀稈の搬送状態や、圃場状態等、操縦部7の乗降口11から身を乗り出して視認することが頻繁にあり、ドア15の少なくとも後部を、スライドさせて開閉させることが好ましい。また、ドア15全体がスライドするようにしても良い。
しかして、前記ドア15の開閉は、無線操作器(遠隔操作器)30により遠隔操作可能に構成する。実施例の無線操作器30は、グレンタンク5内の穀粒を排出させる排出オーガ31の操作器を兼用しており、無線操作器30にはドア15の開スイッチ32と閉スイッチ33の他に、排出オーガ31の上下左右方向の移動スイッチ34と、排出オーガ31を伸長させる伸張スイッチ35と、排出オーガ31を縮小させる縮小スイッチ36と、排出作動スイッチ37と、排出オーガ31を自動的に格納させる格納スイッチ38を設けている。39は無線操作器30からの信号電波を受信する受信アンテナである。
【0009】
無線操作器30に設けた各スイッチは、所謂「ダブルクリック」と称される短い時間内に二回のスイッチ操作したときのみ、スイッチ操作を有効となるように構成すると、例えば、無線操作器30を衣服のポケットに入れて携行しながらの作業の際の誤操作の発生を未然に防止できて、作業性と操作性を向上させることができ、好適である。
図13のブロック回路において、40はコントローラ、41はドア15の開位置を検出する検知スイッチ、42はドア15の閉鎖位置を検出する検知スイッチである。
しかして、前記キャビン10の所定位置には、前記キャビン10の乗降口11を撮影すする監視カメラ(カメラ)45を設け、監視カメラ45により前記乗降口11にドア15の閉鎖方向への作動に対する障害物がある場合には、ドア15を閉鎖方向へ作動させないように構成する。
【0010】
そのため、ドア15の移動速度やドア15が閉鎖するときの荷重を検知して、挟み込み防止する手段に比し、監視カメラ45を設置するだけでよく、装置のみならず制御も簡易にしてドア15の挟み込み防止手段を、安価に提供できる。
しかして、前記ドア15には、該ドア15の閉鎖状態を保持する閉鎖保持装置(図示省略)を設ける。閉鎖保持装置の構成は、任意であるが、例えば、ドア15とキャビンフレームの何れか一方に、ストライカ(図示省略)を設け、前記ドア15とキャビンフレームの何れか他方には、ストライカと係合するラッチ(図示省略)およびストライカに係合したラッチを保持するラチェット(図示省略)を設けたラッチ/ラチエット機構を設けて構成する。閉鎖保持装置(ラッチ/ラチエット機構)には、ラチェットによる係合の保持状態の解除操作を規制するロック状態と、ラチェットの係合保持状態の解除操作を可能にするアンロック状態とに切り替えるロック装置(図示省略)を設ける。ロック装置の構成は公知のものであり、ロック装置にはロック状態と、アンロック状態とに切り替えるモーター等の切替作動部材(図示省略)を設け、切替作動部材を操作するロック・アンロックスイッチ50を前記無線操作器30に設け、ドア15のドアロックの操作を無線操作器30により行えるように構成する。
【0011】
したがって、無線操作器30を携行しながら、ドア15のドアロックの操作を行えるので作業性と操作性を向上させることができ、好適である。
しかして、操縦部7には、携帯電話55のハンズフリー装置56を設ける。ハンズフリー装置56は、携帯電話55を手に取ることなく、通話を可能にする装置であり、送信するための音声を入力するマイク57と、送信された音声を出力するスピーカー58を備え、このハンズフリー装置56による受話音量を変更可能に構成すると共に、受話音量の変更は刈取脱穀クラッチ59の入り切りに連動して行うように構成する。
例えば、携帯電話55付近周辺の騒音が大きくなる刈取脱穀クラッチ59が入りとなった状態では、ハンズフリー装置56による受信音量が小さく(マイク57から入力した音声にフィルタをかけて特定の波長の音を遮断等の手段でも可)して送信しして、通話における騒音の影響を低減させて、相手が聞き取りにくくなるのを抑制し、また、送信された音声はスピーカー58の音量を大きくすると、好適である。
そのため、刈取脱穀作業中と路上走行中とでは、極端に、携帯電話55の周辺騒音の大きさが変化するコンバインであっても、簡単な構成で、携帯電話55による通話を円滑に行うことができる。
【0012】
従来、特開2006−254285号公報に記載されているように、携帯電話55の周辺騒音の大きさの変化を、ノイズ量に変換して、ノイズ量に応じて受話音量を変更する構成は公知である。公知例では、携帯電話55の周辺騒音の大きさの変化をノイズ量に変換してから、ノイズ量に応じて受話音量を変更する構成のため、構成が複雑になり高価になるが、本願ではコンバインの刈取脱穀作業中と路上走行中とにおける騒音の大きさの変化に着目して対応させて受話音量の変更を行うので、構成は簡素であり、安価に提供でき、しかも、刈取脱穀クラッチ59の入り切りに連動させるので、操作性も低下させない。
【0013】
しかして、コンバインの後部所望位置には、後方カメラ65を設け、後方カメラ65は前記脱穀装置3の後部に設けた排藁処理部6が結束して放擲した結束藁束を撮影し、後方カメラ65の画像から結束藁束の結束ミスの有無の判定し、結束ミスを検出すると、オペレータに報知するように構成する。
従来、特開2005−137260号公報に記載されているように、コンバインの後方を監視するカメラを設けた構成は公知である。公知例では、単に、旋回等の操向のために、後方監視するだけであるから、排藁処理部6が放擲した結束藁束に結束ミスが有って、これを撮影しても、前方を注視しているオペレータは、常時カメラ映像を見ているわけではないので、結束藁束の結束ミスを発見するのは非常に困難であったが、本願では、後方カメラ65の画像から結束藁束の結束ミスがあると、オペレータに報知するので、オペレータはすぐに察知して適切な操作または処理あるいは処置をすることができ、結束ミスを最小に抑えることができる。
【0014】
この場合、後方カメラ65は、圃場面と藁のコントラストにより、藁束の形状を認識し、藁束がばらけていると結束ミスと判定し、例えば、図10の符号66は、結束された状態の藁束Aの結束紐を示し、結束紐66を表示していない藁束Bは結束ミスの藁束を示している。
しかして、図11は、刈取部4の分草杆68に発光部材69を設けた実施例である。発光部材69を設けることにより、早朝夜間等の暗いときの、分草杆68の位置の視認性を良好にし、条合わせ等の操作性や、刈取作業の作業性を向上させる。
したがって、発光部材69は操縦部7から視認できる分草杆68の部分に設ければよく、設置箇所は問わない。
発光部材69の構成は任意であるが、一例を示すと、メタクリル樹脂にアルミ粉あるいはチタン粉等の添加剤を添加して、形成し、その端面から光を入射させることにより内部での光を乱反射させて、発光部材69全体を発光させる。
【0015】
前記分草杆68は、取付杆68Aに略三角板状の分草体68Bを取付け、分草体68Bの裏面に発光部材69を設けている(図12,図14,なお、図14では理解を容易にするため発光部材69に斜線を付して表示しているが、これにより構成が限定されない)。
68Cは発光部材69の固定具である。
図15は、コンバインの側部に設けた未刈地側の穀稈を案内するナローガイド72に発光部材69を設けた実施例である。発光部材69をナローガイド72に設けることにより、ナローガイド72の位置の視認性を良好にし、ナローガイド72の位置合わせ等の操作性や、刈取作業の作業性を向上させる。
【0016】
したがって、発光部材69は、通常のナローガイド72の位置合わせにおいて、操縦部7からミラー(図示省略)から視認する部分のナローガイド72に設ければよく、設置箇所は問わない。実施例では、ナローガイド72は中空の棒状部材73により形成し、棒状部材73内に発光部材69を一体状に埋設して取付け(図16,図17)、一部を露出させている。なお、図15では理解を容易にするため発光部材69に斜線を付して表示しているが、これにより構成が限定されない。
しかして、図18は、刈取部4の分草杆68の後側に設けた引起装置75の引起ケース76の引起の穀稈通路側に発光部材69を設けた実施例である(図18では理解を容易にするため発光部材69に斜線を付して表示しているが、これにより構成が限定されない。)。
【0017】
発光部材69を設けることにより、引起穀稈の視認性を良好にし、刈取作業の作業性を向上させる。
即ち、従来は、引起ケース76の外側から照明を当てていたため、引起装置75を構成する他の部材の影が引起穀稈に当たり、搬送状態の確認が困難であることがあるが、本願では搬送穀稈に最も近い箇所に発光部材69を設けられるので、影が引起穀稈に当たるの極力抑制でき、搬送状態の視認性を良好にできる。
また、図11は、引起ケース76を支持する補強フレーム78の下面側に発光部材69を設けたものであり、引起装置75の後側に設けた穀稈搬送装置79の搬送状態の確認を容易にしている。
【0018】
また、図19は、操縦部7へ乗降するときに使用する補助ステップ80に発光部材69を設けたものであり、暗いときやくらい場所での補助ステップ80の踏み外すのを防止でき、低コストの構成で操縦部7への乗降を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】操縦部付近の側面図。
【図3】ドアの概略平面図。
【図4】同開扉状態平面図。
【図5】無線操作器により遠隔操作している模式図。
【図6】ブロック図。
【図7】無線操作器によりロック・アンロックの遠隔操作している模式図。
【図8】携帯電話のハンズフリー装置のブロック図。
【図9】ブロック図。
【図10】後方カメラの画像から藁束の結束ミスの有無の判定している模式図。
【図11】刈取部付近の側面図。
【図12】分草杆の側面図。
【図13】発光部材の取付部分の背面図。
【図14】分草杆の正面図。
【図15】ナローガイド付近の平面図。
【図16】同一部断面図。
【図17】同一部断面図。
【図18】引起装置の正面図。
【図19】補助ステップ付近の斜視図。
【図20】同平面図。
【図21】同正面図。
【符号の説明】
【0020】
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取部、5…グレンタンク、6…操縦部、7…操縦部、10…キャビン、11…乗降口、15…ドア、16…取付部材、17…ローラー、18…スライドレール、19…移動溝、20…開閉駆動機構、21…アーム、22…軸、23…軸、25…駆動源、30…無線操作器(遠隔操作器)、31…排出オーガ、32…開スイッチ、33…閉スイッチ、34…移動スイッチ、35…伸張スイッチ、36…縮小スイッチ、37…排出作動スイッチ、38…格納スイッチ、45…カメラ、50…ロック・アンロックスイッチ、55…携帯電話、56…ハンズフリー装置、57…マイク、58…スピーカー、59…刈取脱穀クラッチ、65…後方カメラ、66…結束紐、68…分草杆、69…発光部材、72…ナローガイド、73…棒状部材、75…引起装置、76…引起ケース、78…補強フレーム、79…穀稈搬送装置、80…補助ステップ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置(2)の上方に脱穀装置(3)を設け、脱穀装置(3)の側方にグレンタンク(5)を設け、脱穀装置(3)の前方に刈取部(4)を設け、前記グレンタンク(5)の前方に操縦部(7)を設けたコンバインにおいて、前記操縦部(7)の周囲をキャビン(10)により包囲し、キャビン(10)の左右何れか一側に乗降口(11)を形成し、乗降口(11)にドア(15)を設け、該ドア(15)を駆動源(25)により開閉するように構成し、該駆動源(25)を前記グレンタンク(5)内の穀粒を排出させる排出オーガ(31)を操作する遠隔操作器(30)により操作しうるように構成すると共に、前記キャビン(10)の所定位置には、前記キャビン(10)の乗降口(11)を撮影するカメラ(45)を設け、該カメラ(45)による撮影によって前記乗降口(11)にドア(15)の閉鎖方向への作動に対する障害物があることが判定された場合には、前記遠隔操作器(30)が前記ドア(15)を閉鎖する方向へ前記ドア(15)を閉扉しないように構成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記遠隔操作器(30)の各スイッチは、所定間隔内に複数回の操作したときのみ、このスイッチ操作を有効とするように構成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記ドア(15)とキャビンフレームとの間には、ドア(15)の閉鎖状態を保持する閉鎖保持装置を設け、該閉鎖保持装置には、閉鎖保持状態の解除操作を規制するロック状態と、閉鎖保持状態の解除操作を可能にするアンロック状態とに切り替えるロック装置を設け、該ロック装置の操作を前記遠隔操作器(30)により行うことができるように構成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項1】
走行装置(2)の上方に脱穀装置(3)を設け、脱穀装置(3)の側方にグレンタンク(5)を設け、脱穀装置(3)の前方に刈取部(4)を設け、前記グレンタンク(5)の前方に操縦部(7)を設けたコンバインにおいて、前記操縦部(7)の周囲をキャビン(10)により包囲し、キャビン(10)の左右何れか一側に乗降口(11)を形成し、乗降口(11)にドア(15)を設け、該ドア(15)を駆動源(25)により開閉するように構成し、該駆動源(25)を前記グレンタンク(5)内の穀粒を排出させる排出オーガ(31)を操作する遠隔操作器(30)により操作しうるように構成すると共に、前記キャビン(10)の所定位置には、前記キャビン(10)の乗降口(11)を撮影するカメラ(45)を設け、該カメラ(45)による撮影によって前記乗降口(11)にドア(15)の閉鎖方向への作動に対する障害物があることが判定された場合には、前記遠隔操作器(30)が前記ドア(15)を閉鎖する方向へ前記ドア(15)を閉扉しないように構成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記遠隔操作器(30)の各スイッチは、所定間隔内に複数回の操作したときのみ、このスイッチ操作を有効とするように構成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記ドア(15)とキャビンフレームとの間には、ドア(15)の閉鎖状態を保持する閉鎖保持装置を設け、該閉鎖保持装置には、閉鎖保持状態の解除操作を規制するロック状態と、閉鎖保持状態の解除操作を可能にするアンロック状態とに切り替えるロック装置を設け、該ロック装置の操作を前記遠隔操作器(30)により行うことができるように構成したことを特徴とするコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2008−178357(P2008−178357A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−15383(P2007−15383)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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