説明

ハイヒール靴用装置

【課題】従来のハイヒール靴のインソールの上または中敷の下に取り付ける装置であって、着用者の指骨を支え着用者の足が靴に対して前方に滑るのを防ぐ。
【解決手段】つま先空間およびかかと部を備えるハイヒール靴に挿入するための装置は、着用者のかかとの骨の前縁部の下の領域内にある第1の盛り上がった領域と、着用者の中足部の下にある第2の盛り上がった領域とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に履物に関し、より詳細には、歩行およびその他の活動用の履物構造に関する。本発明は、ハイヒール靴に関して特に有用であり、特にそのような有用性に関して述べられるが、他の有用性も企図されている。
【背景技術】
【0002】
従来のハイヒール靴は、きわめて履き心地が悪いといわれている。このような靴の使用者の20%もの人が靴に関する足の痛みを直ちに感じ、使用者の過半数の人が、わずか4時間の使用の後にこうした痛みを感じていることを示す調査情報がある。
【0003】
図1を参照すると、従来のハイヒール靴を履いたときの足の骨の構造が仮想線で示されている。この足の構造は、距骨および踵骨を含むかかとの骨10(足根骨とも呼ばれる)と、楔状骨11および中足骨12を含む土踏まずと、つま先の骨または指骨13とからなる。かかとの骨10は、靴の中でかかとシート19によって支持され、土踏まずは、靴の土踏まず補強用ミッドソール部分15から中足骨と指骨13の付け根との関節部である母指球16まで延びている。中足骨先端の下にあり中足骨を形成する母指球、および指骨は、靴のつま先領域9によって支持されている。
【0004】
図1に示す靴は、ヒールの高さが約2インチ(約5cm)である。図示した特定の靴は、米国標準婦人靴のサイズ7に基づく。この靴は基面18上に示され、ヒール高さ「α」は、そこからかかとシート19までの寸法である。かかとシート19は、基面に対して約12〜15°の角度で上方向に傾斜している。この角度は図1および図3に「X」で示す。土踏まず補強用ミッドソール部分15は、かかとシートから下および前方向に、基面に対して約30°の角度をなしている。この角度は、図1および図3に「Y」で示す。靴のつま先領域において、親指は基面に対して基本的に平行であるが、つま先領域を上および前方向に、基面18に対して2〜3°の角度で傾斜させることにより、上および前方向に傾斜させることができる。この角度は、図1および図2に「Z」で示す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図1に示すような従来のハイヒール靴では、基本的に着用者の足が傾斜面の上に置かれ、その上で足は、立つまたは歩く際に重力によってつま先空間内へと前方に押し出されることが理解されよう。この結果、母指球または足の前側領域が圧迫され、つま先の詰まりとそれによってしばしば生じる足のこの領域の激しい痛み、ならびに疲労および履き心地の悪さが生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者の先願のPCT/US/97/17656公開出願において、本発明者は、(土踏まず平面に対して)下方向にわずかに傾斜した角度を有するかかとシートと、かかとシートから前方に延びる土踏まず支持部とを備える靴の構造を記載した。この靴は、かかとシート20と、かかとから中足骨先端のすぐ近くまで遠位に延びる解剖学的に形成された土踏まず支持部22とを有する、靴の構成要素として固定された剛性に形成された装置19を備える。この剛性に形成された装置は深い共形のかかとカップを有し、靴のかかと部から中足骨先端領域のちょうど後ろ側の点まで遠位に延び、かつ足の裏側と共形になるように成形および/または機械加工される。これにより、足が靴の内部で解剖学的に正しい位置をとるようになる。
【0007】
かかとシート20と、かかとシートの延長部である土踏まず支持部22の輪郭とをこのように組み合わせることによって、着用者の足が靴の内部で前方に滑ることが防止され、その結果、着用者の体重のうち、かかとシートによって担持および支持される割合が、従来のハイヒール靴の場合よりも高くなる。本発明者の上述した公開PCT出願によるハイヒール靴の内部および同じ高さの従来のハイヒール靴の内部でそれぞれ測定した、着用者のかかとシートおよび母指球の下の圧力測定値は、本発明者の上述した公開PCT出願に従って製作された靴では、歩行中に着用者のかかとで担持される重量が少なくとも20%増加し、それに伴って、着用者の母指球によって担持される重量が減ることを示している。したがって、本発明者の上述した公開PCT出願による靴の設計の結果として、着用者の体重のより多くの部分が、靴の傾いた土踏まずによって母指球に伝達されるのではなくかかとシートによって担持され、つま先の詰まりが防止され、快適さが保証される。
【0008】
本発明者の上述した公開PCT出願に記載の発明によって、ハイヒール靴の美観を損なわずに履き心地が大幅に改善され、またこの発明はいくつかの靴会社および靴構成部品製造業者によって採用されてきたが、本発明者の上述したPCT出願による剛性の装置に代わり、ほとんどコストを追加することなく容易に製造され、従来の靴製造工程に挿入することができる低コストの装置が必要とされている。
【0009】
本発明によれば、従来のハイヒール靴のインソールの上または中敷の下に取り付ける装置が提供される。この装置は、着用者のかかとを靴の中で位置決めおよび安定させる働きをし、その際着用者のかかとが基面と平行に近い関係に保たれ、かつ、靴の中で足が解剖学的に正しい位置を取るようにさせて、着用者の指骨を支え着用者の足が靴に対して前方に滑るのを防ぐ。本発明の特徴および利点は、この装置を、それ以外の修正を靴または足型に加えることなく従来のハイヒール靴に全般的に適用することができることである。本発明による装置は、製造工程に組み込むか、または製造工程の最終段階として、たとえば完成した靴のインソール上面の上の定位置に装置を固定することによって、適用することができる。この装置はまた、製造後に、すなわちアフターマーケット用装置として適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】従来技術に従って製作された従来のハイヒール靴の概略断面図である。
【図2】本発明者の上述した公開PCT出願PCT/US/97/17656に従って製作されたハイヒール靴の概略断面図である。
【図3】従来のハイヒール靴内部にある本発明による装置を、その上にヒトの足の骨格の外形を配置して示した部分拡大概略図である。
【図4】図3の装置の上面図である。
【図5】平面「I-I」に沿った、図4の装置の側部断面図である。
【図6】平面「II-II」に沿った、図4の装置の側部断面図である。
【図7】本発明の代替実施形態を示す、図3と類似の図である。
【図8】本発明の代替実施形態を示す、図3と類似の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明のさらなる特徴および利点は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて読めば理解されるであろう。
【0012】
本発明では、ハイヒール靴内部に取り付けるための装置が提供される。この装置は、プラスチックまたはゴムの様な材料で形成され、ハイヒール靴のミッドソール、インソール板、または中敷に接着される半剛性または可撓性に形成された装置を含む。この装置は、成形または形成することができる、当業者に知られるいくつかの半剛性または可撓性の材料のいずれかによって形成することができる。この装置は、2つの盛り上がった別々の領域を有し、第1の盛り上がった個別領域は、約3〜5mm盛り上がった先細の三日月形であり、好ましくはその高い部分が3.5〜4.5mmであり、靴の中で着用者の足の踵骨(calceneum)上面の前縁部の下に配置され、第2の盛り上がった個別領域は、高い部分が約4〜7mm、好ましくは6mmの円形または涙滴形であり、靴の中で着用者の足の中足骨の骨幹の下に配置される。第1および第2の盛り上がった領域は、着用者の足の土踏まず領域の下、すなわち靴のミッドソール部分にある、厚みの少ないブリッジまたは中央領域によってつながれている。
【0013】
図3〜図6を参照すると、本発明による装置102の例示的な実施形態が示されている。装置102は、可撓性または半可撓性の材料、たとえば、ポリウレタン、TPR、PVC、EVAなどの成形プラスチックまたはゴムで形成される。装置102は、中足骨側の端部106およびかかと側の端部126を有する。この装置は、2つの盛り上がった領域110および112を備える。第1の盛り上がった領域110はほぼ三日月形であり、靴の中で着用者の足のかかとの骨133または踵骨の前縁部の実質的にすぐ前の下に配置される。第1の盛り上がった領域110は、尖った縁部による不快感を避けるように、輪郭が丸くなっており、第1の盛り上がった領域110の遠位端は、第1の盛り上がった領域110と第2の盛り上がった領域112を連結するブリッジ領域に向かって急激に先細になっている。以下の表I〜表IIIに示すように、盛り上がった領域110は、着用者の足140のかかと130が、基面4に対してほぼ平行なまたは後傾する面上に載るように配置されるように、その最高点すなわち断面Iのところである高さを有し、断面IIのところである高さを有する。
【0014】
第2の盛り上がった領域112は、第1の盛り上がった領域の前方に位置し、着用者の足の中足骨の骨幹118の下にある。第2の盛り上がった領域は、全体的に丸い形状であり、好ましくはセグメント化された涙滴形であり、好ましくは、かかと側の端部126の方に向かう面の幅が狭く、前端106の方に向かう面の幅が広い。第2の盛り上がった領域112もまた輪郭が丸くなっており、その最高点の高さ、すなわち断面Iでの高さと断面IIでの高さは、下表I〜表IIIに示すとおりである。
【表1】


【表2】


【表3】

【0015】
第1の盛り上がった領域110と第2の盛り上がった領域112との間の装置のブリッジ区域または領域と、装置の遠位端、すなわちかかとの後方および盛り上がった領域112の前方の下にある部分は、比較的薄く通常1〜2mmである。
【0016】
装置102は、いくつかの実施形態では、たとえばミッドソールまたは中敷124に製造後に接着するなどして製造後または販売後に設置できるよう企図されているが、好ましくは製造工程中に靴150に取り付けられる。本発明の好ましい実施形態では、装置102を靴150のミッドソール板122に糊付けし、次いで装置102の上面に中敷124またはミッドソールを接着することができる。代替方法として、感圧接着剤(PSA)や、たとえばVELCRO(登録商標)などの面ファスナ、または、たとえば釘、ステープラなどの機械的締結具など、糊付け以外の手段によって装置102をミッドソール板122および中敷124に取り付けて、この装置を靴の中に配置し固定することができる。装置102はまた、たとえば図7に示すように、すなわち成型によって、中敷、ミッドソールまたはインソールと一体に形成することもできる。
【0017】
使用に際しては、装置102は、かかと側の端部126が靴の後部にくるようにして、第1の盛り上がった領域110が着用者のかかとの骨の前縁部の実質的にすぐ前方下になるようにハイヒール靴150の内部に配置される。そこから装置102は、第1および第2の盛り上がった領域110および112をつなぐブリッジ領域114へと前方に延びる。第2の盛り上がった領域112は、中足骨の骨幹118と指骨116とによって形成される関節部の下に配置される。第2の盛り上がった領域112は、装置102の遠位端106に向かって先細になっている。したがって、装置102を収容した靴150内に足140を入れたとき、第1の盛り上がった領域110は、かかと130を、基面4に対してほぼ平行および/またはわずかに後傾した実質的に平らな表面上に配置する働きをする。第2の盛り上がった領域112は、足140の中足骨の骨幹118を、それが第2の盛り上がった領域上に形を合わせて支えられるように位置決めされており、安定化して支持する。従来技術の教示とは異なり、着用者の足の土踏まずを支持するための盛り上がった領域を本発明の装置内に形成するのではなく、土踏まずの下の領域がより低くされることに留意されたい。すなわち本発明では、従来の土踏まず支持部が通常配置される靴のミッドソール部分では、足の土踏まずの下の領域はくぼみ、土踏まずは支持されない。予期せずして、土踏まずの下のくぼみと、かかとの骨の前縁部のすぐ前および中足骨の下の盛り上がった領域とをこのように組み合わせることにより、本発明に従って製作された靴の履き心地が改善される。
【0018】
本発明の装置には、従来技術に勝る多くの利点がある。一つは、装置102によって、着用者の足140のかかと130が、基面4に対してほぼ平行またはわずかに後傾するように配置および担持されることである。これにより、着用者の足140を靴150のつま先部分156に向かって前傾させる力が大幅に減少し、したがって、足140のつま先34がつま先部分に詰まることが防止され、足が全体的に快適になり、その配置も改善される。したがって、この装置によって、ヒールがある靴、特にハイヒール靴を履くことに伴うつま先の痛みおよび裏側低部の全体的な痛みがなくなる。また、中足骨の骨幹118が第2の盛り上がった領域112上に配置されて支持されるので、中足骨および指骨116は、生体力学的に正しい運動中に負荷がかかった状態で自由に外反し、足底屈を行うことができる。したがって、この装置を使用すると、ハイヒール靴を使用する際の特有な足の痛みが低減または解消される。
【0019】
本発明では、本発明から逸脱することなく、多くの変更形態が可能である。たとえば、着用者の足140のかかと130を基面4に対してほぼ平行またはわずかに後傾した位置関係に保つために、第1の盛り上がった領域110の厚さおよび厚さの分布を必要に応じて改変することができる。したがって、たとえば、高さ1インチ(2.54cm)以下のヒールでは第1の盛り上がった領域110の厚さは小さくなり、より高い、たとえば高さ2インチ(5.08cm)の靴では、靴150のミッドソール120の基面4に対する角度の増加に対応できるように第1の盛り上がった領域110の厚さをより大きくすることができる。同様に、装置102のサイズ、第1の盛り上がった領域110と第2の盛り上がった領域112の間の間隔および他の寸法を、靴のサイズおよびヒールの高さに応じて変えることもできる。また、上記の表I〜IIIに示したサイズは、米国の婦人靴サイズに基づくものである。英国、欧州、または日本の靴サイズに変換するためには、以下の表IVを参照されたい。
【表4】

【0020】
したがって、本発明によれば、上述した目的および課題を十分に達成できる装置が提供されることが明らかである。本発明をその特定の実施形態に関して述べてきたが、本発明の範囲から逸脱することなく多くの代替形態、修正形態、および変更形態が可能であることが当業者には明らかであろう。たとえば、図8に示すように、靴のミッドソール板またはフットベッドを、装置の形状と共形になるように一体に形成または成形することができる。また、2つの盛り上がった領域を別々の部片として製作し、靴の内部に別々に配置することもできる。しかし、製造を容易にするためには、別々の盛り上がった領域がブリッジ区域によって接合された単一の装置の方が好ましい。
【0021】
したがって、このようなすべての変更形態、修正形態、および変形形態を、添付の特許請求の範囲の精神および広い範囲内にあるものとして包含することが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
つま先空間およびかかと部を有するハイヒール靴に挿入するための装置であって、着用者のかかとの骨の前縁部の下にある領域内の第1の盛り上がった領域と、前記着用者の中足骨の下にある第2の盛り上がった領域とを有する装置。
【請求項2】
前記第1の盛り上がった領域が、前記着用者の踵骨の上面の前方土踏まずの前方下にある三日月形の盛り上がった領域を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記三日月形の盛り上がった領域の最高点の高さが3〜5mmである、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の盛り上がった領域が涙滴形の盛り上がった領域を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記涙滴形の盛り上がった領域の前記かかと部の方に向いた面の幅が狭く、前記つま先空間の方に向いた面の幅が広い、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記涙滴形の盛り上がった領域の最高点の高さが4〜7mmである、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の盛り上がった領域の最高点が、米国サイズ6の靴で前記かかと部の後方から約50mmの位置に、1サイズ上がるごとに2mmずつ加えた位置に配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の盛り上がった領域および前記第2の盛り上がった領域が互いに、それぞれの最高点の間の間隔が米国サイズ6の靴で約55mmに、1サイズ上がるごとに2.25mmずつ加えた間隔になるように離間される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記靴のインソールまたは中敷に固定される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記靴のフットベッドに固定される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記靴のミッドソール板に固定される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
靴のインソール、中敷またはミッドソールと一体に形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
つま先空間およびかかと部を有するハイヒールに挿入するためのインソールであって、着用者のかかとの骨の前縁部の下にある領域内の第1の盛り上がった領域と、前記着用者の中足骨の下にある第2の盛り上がった領域と有するインソール。
【請求項14】
前記第1の盛り上がった領域が、前記着用者の踵骨の上面の前方土踏まずの前方下にある三日月形の盛り上がった領域を含む、請求項13に記載のインソール。
【請求項15】
前記三日月形の盛り上がった領域の最高点の高さが3〜5mmである、請求項14に記載のインソール。
【請求項16】
前記第2の盛り上がった領域が涙滴形の盛り上がった領域を含む、請求項13に記載のインソール。
【請求項17】
前記涙滴形の盛り上がった領域の前記かかと部の方に向いた面の幅が狭く、前記つま先空間の方に向いた面の幅が広い、請求項16に記載のインソール。
【請求項18】
前記涙滴形の盛り上がった領域の最高点の高さが4〜7mmである、請求項16に記載のインソール。
【請求項19】
前記第1の盛り上がった領域の最高点が、米国サイズ6の靴で前記かかと部の後方から約50mmの位置に、1サイズ上がるごとに2mmずつ加えた位置に配置される、請求項13に記載のインソール。
【請求項20】
前記第1の盛り上がった領域および前記第2の盛り上がった領域が互いに、それぞれの最高点の間の間隔が米国サイズ6の靴で約55mmに、1サイズ上がるごとに2.25mmずつ加えた間隔になるように離間される、請求項13に記載のインソール。
【請求項21】
つま先空間およびかかと部を有するハイヒール靴に挿入するための中敷であって、着用者のかかとの骨の前縁部の下にある領域内の第1の盛り上がった領域と、前記着用者の中足骨の下にある第2の盛り上がった領域と有する中敷。
【請求項22】
前記第1の盛り上がった領域が、前記着用者の踵骨の上面の前方土踏まずの前方下にある三日月形の盛り上がった領域を含む、請求項21に記載の中敷。
【請求項23】
前記三日月形の盛り上がった領域の最高点の高さが3〜5mmである、請求項22に記載の中敷。
【請求項24】
前記第2の盛り上がった領域が涙滴形の盛り上がった領域を含む、請求項21に記載の中敷。
【請求項25】
前記涙滴形の盛り上がった領域は、前記かかと部の方に向いた面の幅が狭く、前記つま先空間の方に向いた面の幅が広い、請求項24に記載の中敷。
【請求項26】
前記涙滴形の盛り上がった領域の最高点の高さが4〜7mmである、請求項24に記載の中敷。
【請求項27】
前記第1の盛り上がった領域の最高点が、米国サイズ6の靴で前記かかと部の後方から約50mmの位置に、1サイズ上がるごとに2mmずつ加えた位置に配置される、請求項21に記載の中敷。
【請求項28】
前記第1の盛り上がった領域および前記第2の盛り上がった領域が互いに、それぞれの最高点の間の間隔が米国サイズ6の靴で約55mmに、1サイズ上がるごとに2.25mmずつ加えた間隔になるように離間される、請求項21に記載の中敷。
【請求項29】
つま先空間およびかかと部を有するハイヒール靴に組み込むためのミッドソールであって、着用者のかかとの骨の前縁部の下にある領域内の第1の盛り上がった領域と、前記着用者の中足骨の下にある第2の盛り上がった領域とを有するミッドソール。
【請求項30】
前記第1の盛り上がった領域が、前記着用者の踵骨の上面の前方土踏まずの前方下にある三日月形の盛り上がった領域を含む、請求項29に記載のミッドソール。
【請求項31】
前記三日月形の盛り上がった領域の最高点の高さが3〜5mmである、請求項30に記載のミッドソール。
【請求項32】
前記第2の盛り上がった領域が涙滴形の盛り上がった領域を含む、請求項29に記載のミッドソール。
【請求項33】
前記涙滴形の盛り上がった領域は、前記かかと部の方に向いた面の幅が狭く、前記つま先空間の方に向いた面の幅が広い、請求項32に記載のミッドソール。
【請求項34】
前記涙滴形の盛り上がった領域の最高点の高さが4〜7mmである、請求項32に記載のミッドソール。
【請求項35】
前記第1の盛り上がった領域の最高点が、米国サイズ6の靴で前記かかと部の後方から約50mmの位置に、1サイズ上がるごとに2mmずつ加えた位置に配置される、請求項29に記載のミッドソール。
【請求項36】
前記第1の盛り上がった領域および前記第2の盛り上がった領域が互いに、それぞれの最高点の間の間隔が米国サイズ6の靴で約55mmに、1サイズ上がるごとに2.25mmずつ加えた間隔になるように離間される、請求項29に記載のミッドソール。
【請求項37】
つま先空間およびかかと部の下にあるフットベッドを備えるハイヒール靴であって、前記フットベッドが、着用者のかかとの骨の前縁部の下にある領域内の第1の盛り上がった領域と、前記着用者の中足骨の下にある第2の盛り上がった領域と有する、ハイヒール靴。
【請求項38】
前記第1の盛り上がった領域が、前記着用者の踵骨の上面の前方土踏まずの前方下にある三日月形の盛り上がった領域を含む、請求項37に記載のハイヒール靴。
【請求項39】
前記三日月形の盛り上がった領域の最高点の高さが3〜5mmである、請求項38に記載のハイヒール靴。
【請求項40】
前記第2の盛り上がった領域が涙滴形の盛り上がった領域を含む、請求項37に記載のハイヒール靴。
【請求項41】
前記涙滴形の盛り上がった領域は、前記かかと部の方に向いた面の幅が狭く、前記つま先空間の方に向いた面の幅が広い、請求項40に記載のハイヒール靴。
【請求項42】
前記涙滴形の盛り上がった領域の最高点の高さが4〜7mmである、請求項40に記載のハイヒール靴。
【請求項43】
前記第1の盛り上がった領域の最高点が、米国サイズ6の靴で前記かかと部の後方から約50mmの位置に、1サイズ上がるごとに2mmずつ加えた位置に配置される、請求項37に記載のハイヒール靴。
【請求項44】
前記第1の盛り上がった領域および前記第2の盛り上がった領域が互いに、それぞれの最高点の間の間隔が米国サイズ6の靴で約55mmに、1サイズ上がるごとに2.25mmずつ加えた間隔になるように離間される、請求項37に記載のハイヒール靴。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−148962(P2010−148962A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85034(P2010−85034)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【分割の表示】特願2006−509840(P2006−509840)の分割
【原出願日】平成16年4月9日(2004.4.9)
【出願人】(505391595)エイチビーエヌ シュー,エルエルシー (3)
【Fターム(参考)】