説明

ビデオ記録再生装置及びビデオ再生方法

【課題】ビデオ信号がクリップベースで記録されている場合であっても、VTR制御プロトコルによる再生制御に対応可能なビデオ記録再生装置を提供する。
【解決手段】VTR制御プロトコルによる外部制御に切り替える通知を受けると、内蔵記憶媒体110又はリムーバブル記憶媒体111に記憶されるビデオクリップの再生順序を、指定された整列規則に従って決定し、仮想ビデオテープ情報を生成する。仮想ビデオテープ情報はクリップ管理情報記憶部15に記憶される。そして、VTR制御プロトコルに基づいた制御コマンドを受け取ると、クリップ管理情報記憶部15で記憶される仮想ビデオテープ情報に従ってビデオクリップを順次出力する。これにより、記憶媒体110,111を仮想ビデオテープとして扱うことができ、VTR制御プロトコルに対応することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録されたビデオ信号をVTR(Video Tape Recorder)制御プロトコルに基づいて再生するビデオ記録再生装置及び、この装置に用いられるビデオ再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビデオ信号のデジタル化及び安価な不揮発性半導体メモリの普及等に伴い、記憶媒体に不揮発性半導体メモリを使用したビデオ記録再生装置が開発されている。この種のビデオ記録再生装置では、ビデオ信号をクリップベースで記録/再生することが可能である。一方で、VTRのようなテープベースの素材管理をアーキテクチャとするVTR制御プロトコルに準拠する装置も未だ広く利用されている。そのため、上述のようにクリップベースでビデオ信号の記録/再生を行うビデオ記録再生装置でも、VTR制御プロトコルによる再生制御が要望されている。
【0003】
なお、VTR制御プロトコルに準拠して構成されたビデオサーバに関連する公知文献としては、例えば次のようなものがある(特許文献1乃至3参照)。
【特許文献1】特開2000−293976号公報
【特許文献2】特開2000−333111号公報
【特許文献3】特開2001−94958号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のように、クリップベースでビデオ信号を記録/再生するビデオ記録再生装置においても、VTR制御プロトコルによる再生制御が要望されている。
【0005】
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、ビデオ信号がクリップベースで記録されている場合であっても、VTR制御プロトコルによる再生制御に対応可能なビデオ記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るビデオ記録再生装置は、ビデオ信号をクリップベースで記憶したビデオクリップと、当該ビデオクリップの収録日時を含むクリップ情報とを記憶する記憶手段と、VTR(Video Tape Recorder)制御プロトコルの使用が指示されると、指定された第1の整列規則に従い、前記記憶手段に記憶されているビデオクリップの再生順序をそのクリップ情報を参照して決定する再生順序決定手段と、前記決定された再生順序を保持する再生順序保持手段とを具備する。
【0007】
また、本発明に係るビデオ再生方法は、ビデオ信号をクリップベースで記憶したビデオクリップと、当該ビデオクリップの収録日時を含むクリップ情報とを記憶する記憶手段を具備するビデオ記録再生装置に用いられるビデオ再生方法において、VTR(Video Tape Recorder)制御プロトコルの使用が指示されると、指定された第1の整列規則に従い、前記記憶手段に記憶されているビデオクリップの再生順序をそのクリップ情報を参照して決定し、前記決定した再生順序を保持することを特徴とする。
【0008】
上記構成によるビデオ記録再生装置及びビデオ再生方法では、記憶手段に記憶されたビデオクリップの再生順序を第1の整列規則に従って決定し、決定された再生順序を保持してVTR制御プロトコルに基づく再生に備えるようにしている。つまり、記憶手段に記憶されたビデオクリップ群を仮想的なビデオテープとして扱うようにしている。これにより、VTR制御プロトコルによる再生制御に対応することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、ビデオ信号がクリップベースで記録されている場合であっても、VTR制御プロトコルによる再生制御に対応可能なビデオ記録再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明に係るビデオ記録再生装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るビデオ記録再生装置10の機能構成を示すブロック図である。図1におけるビデオ記録再生装置10には、VTR制御プロトコルコントローラ20及びGPI(General Purpose Interface)コントローラ30が接続されている。ビデオ記録再生装置10は、CPU(Central Processing Unit)から成る全体制御部11を具備する。全体制御部11は、バス12を介して、内蔵記憶媒体操作部13、メディア操作部14、クリップ管理情報記憶部15、整列規則登録部16、仮想タイムコード作成部17、入力部18及び出力部19と接続する。内蔵記憶媒体操作部13には内蔵記憶媒体110が接続され、メディア操作部14にはリムーバブル記憶媒体111が接続される。
【0012】
内蔵記憶媒体110及びリムーバブル記憶媒体111は、ビデオ信号をクリップベースで記録/再生することが可能である。記憶媒体110,111は、複数のフォルダを備えている。各フォルダには、タイムコードが付されたビデオクリップと、フォルダの作成日時及び更新日時を含むフォルダ情報並びにフォルダに格納されるビデオクリップの収録日時を含むクリップ情報を管理する管理ファイルとが格納されている。
【0013】
上記内蔵記憶媒体操作部13は、全体制御部11からの指示により内蔵記憶媒体110に対しビデオクリップの読み出し/書き込み等の処理を行う。また、上記メディア操作部14は、全体制御部11からの指示によりリムーバブル記憶媒体111に対しビデオクリップの読み出し/書き込み等の処理を行う。
【0014】
上記整列規則登録部16には、内蔵記憶媒体110及びリムーバブル記憶媒体111のフォルダの整列規則と、このフォルダに格納されるビデオクリップの整列規則とが組み合わされて登録されている。具体的には、ビデオクリップの収録順による整列規則とフォルダの作成順による整列規則との組み合わせ及びビデオクリップの収録順による整列規則とフォルダの更新順による整列規則との組み合わせ等が登録されている。
【0015】
上記全体制御部11は、ビデオ記録再生装置10の電源が入ると、内蔵記憶媒体操作部13に内蔵記憶媒体110の管理ファイルから管理情報を読み出させ、クリップ管理情報記憶部15に記憶させる。また、全体制御部11は、リムーバブル記憶媒体111がビデオ記録再生装置10に挿入されると、メディア操作部14にリムーバブル記憶媒体111の管理ファイルから管理情報を読み出させ、クリップ管理情報記憶部15に記憶させる。
【0016】
全体制御部11は、VTR制御プロトコルによる外部制御に制御を切り替える旨の指示を受け取り、整列規則が指定されると、この整列規則に従い、クリップ管理情報記憶部15に記憶されるクリップ情報及びフォルダ情報を参照してビデオクリップ及びフォルダの再生順序を決定する。なお、ここでの整列規則の指定は、ユーザが整列規則登録部16に登録される整列規則のうち任意の整列規則を選択することにより行われる。このとき、ユーザは記憶媒体110,111毎に独立して整列規則を指定することが可能である。全体制御部11は、ビデオクリップ及びフォルダの再生順序と、仮想タイムコード作成部17で作成される仮想タイムコードとから仮想ビデオテープ情報を生成し、クリップ管理情報記憶部15にこの仮想ビデオテープ情報を記憶させる。全体制御部11は、この仮想ビデオテープ情報を参照することで、記憶媒体110,111に記憶される実在のビデオクリップを仮想ビデオテープとして扱う。
【0017】
全体制御部11は、VTR制御プロトコルに基づいた制御コマンドを受信すると、クリップ管理情報記憶部15に記憶された仮想ビデオテープ情報を読み出す。そして、全体制御部11は、操作部13,14にこの仮想ビデオテープ情報に従って記憶媒体110,111からビデオクリップを順次読み出させ、出力部19に出力させる。
【0018】
また、全体制御部11は、再生制御の対象となる仮想ビデオテープの切り替えを指示されると、再生時にクリップ管理情報記憶部15において読み出し対象となる仮想ビデオテープ情報を指示されたものへ切り替える。
【0019】
上記仮想タイムコード作成部17は、決定されたビデオクリップの再生順序に基づいて仮想的なタイムコードを作成する。このとき、仮想タイムコード作成部17は、最初に再生されるビデオクリップの先頭位置を00h00m00s00fとして、これに各ビデオクリップのタイムコードを再生順序に従って累積させることで仮想タイムコードを作成する。作成された仮想タイムコードは、ビデオクリップ群の再生と共に表示部(図示せず)に表示される。
【0020】
上記VTR制御プロトコルコントローラ20は、RS422インターフェース(IF)に接続され、VTR制御プロトコルによる制御コマンドをビデオ記録再生装置10に送信する。
【0021】
上記GPIコントローラ30は、GPIに接続される。GPIコントローラ30は、内蔵記憶媒体110及びリムーバブル記憶媒体111に複数の仮想ビデオテープ情報が生成されている場合、VTR制御プロトコルによる制御対象となる仮想ビデオテープを切り替える旨の信号をビデオ記録再生装置10へ送信する。例えば、GPIコントローラ30は、ビデオ記録再生装置10へ記憶媒体110の仮想ビデオテープから記憶媒体111の仮想ビデオテープへ制御対象を切り替える旨の信号を送信する。なお、GPIコントローラ30による制御対象の切り替えは、VTR制御プロトコルによる制御の停止中に行われる。
【0022】
次に、上記構成における全体制御部11の処理動作について説明する。なお、内蔵記憶媒体110に対する制御は、リムーバブル記憶媒体111に対する制御と同様であるため、ここではリムーバブル記憶媒体111に対する制御について説明する。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態に係る全体制御部11が仮想ビデオテープ情報を生成する際のフローチャートである。また、図3は、リムーバブル記憶媒体111における記憶構造の例を模式的に示した図である。リムーバブル記憶媒体111には、フォルダ1〜3が設けられる。フォルダ1にはビデオクリップ1〜3及び管理ファイル1が格納され、フォルダ2にはビデオクリップ4,5及び管理ファイル2が格納され、フォルダ3にはビデオクリップ6〜9及び管理ファイル3が格納される。ここで、フォルダ1〜3は番号が大きい程に作成日時が新しいものであり、ビデオクリップ1〜9は番号が大きい程に収録日時が新しいものであるとする。
【0024】
まず、全体制御部11は、リムーバブル記憶媒体111が挿入されると、管理ファイル1〜3から管理情報を読み出してクリップ管理情報記憶部15に記憶させる。
【0025】
全体制御部11は、制御がVTR制御プロトコルによる外部制御に切り替わったか否かを判断する(ステップ2a)。制御が切り替わった場合(ステップ2aのYes)、整列規則の指定があるか否かを判断する(ステップ2b)。ここでは、整列規則としてフォルダを作成順に並べ、ビデオクリップを収録順に並べる規則が指定される場合を説明する。
【0026】
続いて、全体制御部11は、リムーバブル記憶媒体111のフォルダ1〜3のフォルダ情報をクリップ管理情報記憶部15から読み出す。また、全体制御部11は、リムーバブル記憶媒体111のフォルダ1に格納されるビデオクリップ1〜3のクリップ情報、フォルダ2に格納されるビデオクリップ4,5のクリップ情報及びフォルダ3に格納されるビデオクリップ6〜9のクリップ情報をクリップ管理情報記憶部15から読み出す(ステップ2c)。全体制御部11は、指定された整列規則に従い、読み出したフォルダ情報及びクリップ情報を参照してリムーバブル記憶媒体111のフォルダ1〜3及びフォルダ1〜3に格納されるビデオクリップ1〜9の再生順序を決定する(ステップ2d)。全体制御部11は、ビデオクリップ及びフォルダの再生順序と、仮想タイムコード作成部17で作成される仮想タイムコードとから仮想ビデオテープ情報を生成する(ステップ2e)。全体制御部11は、クリップ管理情報記憶部15に仮想ビデオテープ情報を記憶させ(ステップ2f)、処理を終了する。
【0027】
図4は、クリップ管理情報記憶部15に記憶される仮想ビデオテープ情報に従ってフォルダ1〜3及びビデオクリップ1〜9を整列させた際の模式図である。フォルダ1〜3がフォルダの作成順に整列され、フォルダ内のビデオクリップが収録順に整列されることで、複数の実体的なクリップが一つの論理的なクリップとして扱われる。
【0028】
図5は、仮想タイムコード作成部17により作成される仮想タイムコードの例を示す図である。各ビデオクリップのタイムコードが00h00m00s00fから累積される。これにより、リムーバブル記憶媒体111に記憶される複数のビデオクリップを一つの仮想的なビデオテープとして仮想タイムコードが作成されることとなる。
【0029】
ここで、内蔵記憶媒体110に記憶されるビデオクリップに対しても仮想ビデオテープ情報が生成されている場合、GPIコントローラ30の操作により、記憶媒体111の仮想ビデオテープから記憶媒体110の仮想ビデオテープへ再生制御の対象を切り替えることが可能である。図6は、再生制御の対象となる仮想ビデオテープを切り替える際にGPIコントローラ30からビデオ記録再生装置10へ送信する際のGPIピンアサインの例を示す図である。ユーザは、2及び3のビットデータを操作することで、記憶媒体110,111の仮想ビデオテープのいずれかを再生制御の対象とするかを指示する。
【0030】
以上のように、上記一実施形態では、VTR制御プロトコルによる外部制御に切り替えられる際に、内蔵記憶媒体110及びリムーバブル記憶媒体111に記憶されるビデオクリップの再生順序を決定し、仮想ビデオテープ情報を生成する。そして、VTR制御プロトコルに基づく制御コマンドが入力されると、仮想ビデオテープ情報に従ってビデオクリップを順次再生するようにしている。これにより、記憶媒体110,111にそれぞれ記憶されている複数のビデオクリップを仮想的なビデオテープとして扱うことが可能となり、VTR制御プロトコルによる再生制御に対応することが可能となる。
【0031】
また、上記一実施形態では、整列規則登録部16にビデオクリップの再生順序を決定する際のフォルダ及びビデオクリップの整列規則を複数登録するようにしている。ユーザは、必要に応じてそれらの中から希望の整列規則を指定することができる。これにより、ビデオクリップの再生順序を必要に応じて柔軟に変更することが可能となる。
【0032】
また、上記一実施形態では、決定されたビデオクリップの再生順序を参照して、仮想タイムコード作成部17で仮想ビデオテープの仮想タイムコードを作成するようにしている。これにより、各ビデオクリップの先頭位置に該当する仮想タイムコードを用いることで、VTR制御プロトコルによるビデオクリップの頭出しを行うことが可能となる。
【0033】
また、上記一実施形態では、ビデオ記録再生装置10は、再生制御の対象となる仮想ビデオテープをGPIコントローラ30からの操作により切り替えるようにしている。これにより、再生制御の対象となる仮想ビデオテープを容易に切り替えることが可能となる。
【0034】
これらのことから、本実施形態の構成によれば、ビデオ信号がクリップベースで記録されている場合であっても、VTR制御プロトコルによる再生制御に対応可能なビデオ記録再生装置を提供することができる。
【0035】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、記憶媒体が内蔵記憶媒体110とリムーバブル記憶媒体111との2つの場合を例に説明したが、記憶媒体はこれら2つに限定されるわけではない。
【0036】
また、上記実施形態では、記憶媒体の各フォルダに格納される全てのビデオクリップから一つの再生順序を決定し、記憶媒体に一つの仮想ビデオテープを生成する例を説明したが、必ずしも記憶媒体に一つの仮想ビデオテープを生成する必要はない。例えば、記憶媒体における任意のフォルダに格納される複数のビデオクリップに対して一つの再生順序を決定し、この任意のフォルダに一つの仮想ビデオテープを生成する場合であっても同様に実施可能である。ただし、この場合、一つの記憶媒体に複数の仮想ビデオテープが生成されることになるため、GPIコントローラ30は、複数の仮想ビデオテープのいずれかを選択するのに適した構造を採る必要がある。また、この場合、全体制御部11は、GPIコントローラ30からの切替指示により、再生時にクリップ管理情報記憶部15において読み出し対象となる仮想ビデオテープ情報を、指定されたビデオクリップ群の仮想ビデオテープ情報に切り替えるようにする必要がある。
【0037】
また、上記実施形態では、整列規則登録部16には、フォルダの整列規則とビデオクリップの整列規則とが組み合わされて登録されている例について説明したが、登録されている整列規則は、両整列規則が組み合わされたものに限定されるわけではない。例えば、フォルダに関係せず、ビデオクリップのみの整列規則であっても同様に実施可能である。この場合、全体制御部11は、クリップ情報のみを参照してビデオクリップの再生順序を決定することになる。
【0038】
また、上記実施形態では、フォルダ及びビデオクリップの整列規則として、フォルダを作成順に並べ、かつ、ビデオクリップを収録順に並べる例等について説明したが、これに限定されるわけではない。例えば、フォルダの管理情報を無視してビデオクリップの収録が古い順というような整列規則を設定することも可能である。
【0039】
また、上記実施形態では、記憶媒体110,111毎に整列規則を独立して選択することができる例を説明したが、選択された整列規則が全ての記憶媒体でまとめて採用される場合であっても同様に実施可能である。
【0040】
さらに、本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係るビデオ記録再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1の全体制御部が仮想ビデオテープ情報を生成する際のフローチャートである。
【図3】図1のリムーバル記憶媒体における記録構造の例を示す模式図である。
【図4】図1のクリップ管理情報記憶部に記憶される仮想ビデオテープ情報に従ってフォルダ及びビデオクリップを整列させた際の図である。
【図5】図1の仮想タイムコード作成部で作成される仮想タイムコードの例を示す図である。
【図6】GPIコントローラからビデオ記録再生装置へ送信する際のGPIピンアサインの例を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
10…ビデオ記録再生装置
11…全体制御部
12…バス
13…内蔵記憶媒体操作部
14…メディア操作部
15…クリップ管理情報記憶部
16…整列規則登録部
17…仮想タイムコード作成部
18…入力部
19…出力部
110…内蔵記憶媒体
111…リムーバブル記憶媒体
20…VTR制御プロトコルコントローラ
30…GPIコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ信号をクリップベースで記憶したビデオクリップと、当該ビデオクリップの収録日時を含むクリップ情報とを記憶する記憶手段と、
VTR(Video Tape Recorder)制御プロトコルの使用が指示されると、指定された第1の整列規則に従い、前記記憶手段に記憶されているビデオクリップの再生順序をそのクリップ情報を参照して決定する再生順序決定手段と、
前記決定された再生順序を保持する再生順序保持手段と
を具備することを特徴とするビデオ記録再生装置。
【請求項2】
前記VTR制御プロトコルに基づく制御コマンドを受け取ると、前記保持手段で保持される再生順序に従って前記記憶手段からビデオクリップを順次読み出して再生する再生手段をさらに具備することを特徴とするビデオ記録再生装置。
【請求項3】
前記ビデオクリップに当該ビデオクリップのタイムコードが含まれる場合、
前記決定された再生順序に従って前記タイムコードを累積することで、再生順序が決定されたビデオクリップ群の仮想タイムコードを作成する仮想タイムコード作成手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記ビデオクリップをフォルダ毎に格納して記憶し、
前記再生順序決定手段は、前記VTR制御プロトコルの使用が指示されると、前記第1の整列規則に従い、前記フォルダ内のビデオクリップの再生順序をそのクリップ情報を参照して決定することを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記フォルダの作成情報及び更新情報を含むフォルダ情報をさらに記憶し、
前記再生順序決定手段は、前記VTR制御プロトコルの使用が指示されると、指定された第2の整列規則に従い、前記フォルダの再生順序をそのフォルダ情報を参照してさらに決定することを特徴とする請求項4記載のビデオ記録再生装置。
【請求項6】
前記記憶手段が複数のビデオクリップ群を記憶しており、前記保持手段が前記ビデオクリップ群の各再生順序を保持する場合、
前記VTR制御プロトコルによる再生制御の対象となるビデオクリップ群の切替指示を受けると、再生時に参照される再生順序を、前記保持手段で保持される再生順序のうち前記切替指示があったビデオクリップ群の再生順序に切り替える切替手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項7】
前記記憶手段を複数具備し、前記保持手段が前記複数の記憶手段に記憶されるビデオクリップ群の再生順序を保持する場合、
前記VTR制御プロトコルによる再生制御の対象となるビデオクリップ群の切替指示を受けると、前記記憶手段を切り替えると共に、再生時に参照される再生順序を、前記保持手段で保持される再生順序のうち前記切替指示があったビデオクリップ群の再生順序に切り替える切替手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のビデオ記録再生装置。
【請求項8】
ビデオ信号をクリップベースで記憶したビデオクリップと、当該ビデオクリップの収録日時を含むクリップ情報とを記憶する記憶手段を具備するビデオ記録再生装置に用いられるビデオ再生方法において、
VTR(Video Tape Recorder)制御プロトコルの使用が指示されると、指定された第1の整列規則に従い、前記記憶手段に記憶されているビデオクリップの再生順序をそのクリップ情報を参照して決定し、
前記決定した再生順序を保持することを特徴とするビデオ再生方法。
【請求項9】
前記VTR制御プロトコルに基づく制御コマンドを受け取ると、前記保持される再生順序に従って前記記憶手段からビデオクリップを順次読み出して再生することを特徴とする請求項8記載のビデオ再生方法。
【請求項10】
前記ビデオクリップに当該ビデオクリップのタイムコードが含まれる場合、
前記決定された再生順序に従って前記タイムコードを累積することで、再生順序が決定されたビデオクリップ群の仮想タイムコードを作成することを特徴とする請求項8記載のビデオ再生方法。
【請求項11】
前記記憶手段が、前記ビデオクリップをフォルダ毎に格納して記憶する場合、
前記VTR制御プロトコルの使用が指示されると、前記第1の整列規則に従い、前記フォルダ内のビデオクリップの再生順序をそのクリップ情報を参照して決定することを特徴とする請求項8記載のビデオ再生方法。
【請求項12】
前記記憶手段が、前記フォルダの作成情報又は更新情報を含むフォルダ情報をさらに記憶している場合、
前記VTR制御プロトコルの使用が指示されると、指定された第2の整列規則に従い、前記フォルダの再生順序をそのフォルダ情報を参照してさらに決定することを特徴とする請求項11記載のビデオ再生方法。
【請求項13】
前記記憶手段が複数のビデオクリップ群を記憶している場合、
前記ビデオクリップ群の各再生順序を保持し、
前記VTR制御プロトコルによる再生制御の対象となるビデオクリップ群の切替指示を受けると、再生時に参照される再生順序を、前記保持される再生順序のうち前記切替指示があったビデオクリップ群の再生順序に切り替えることを特徴とする請求項8記載のビデオ再生方法。
【請求項14】
前記記憶手段を複数具備している場合、
前記複数の記憶手段に記憶されるビデオクリップ群の再生順序を保持し、
前記VTR制御プロトコルによる再生制御の対象となる記憶手段の切替指示を受けると、再生制御の対象となる記憶手段を切り替えると共に、再生時に参照される再生順序を前記保持される再生順序のうち前記切替指示があったビデオクリップ群の再生順序に切り替えることを特徴とする請求項8記載のビデオ再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−73280(P2010−73280A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241505(P2008−241505)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】