説明

ピッチ変換移載装置

【課題】複数個のワーク間のピッチを変換して移載する際に、簡単な機構でワークを移載することができるピッチ変換移載装置を提供する。
【解決手段】駆動部10により回転させられるシャフト20と、シャフト20に沿って配列されワーク101を個々に保持する複数の搬送ヘッド30と、シャフト20の回転に伴ってシャフト20から伝達される回転運動を、その軸方向と平行な方向の直進運動に変換して、搬送ヘッド30のうちの少なくとも基準となる搬送ヘッド30を除く他の搬送ヘッド30をシャフト20に沿って移動する方向変換機構40とが設けられ、他の搬送ヘッド30には、シャフト20の回転を所定の伝達比で方向変換機構40に伝達する伝達機構44が備えられ、他の搬送ヘッド30の伝達機構44は、その伝達比が、搬送ヘッド30の列の基準となる搬送ヘッド30から離れるに従って漸次大きくなるように設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整列した複数個のワークを移載する際に、ワーク間のピッチを変換して移載するピッチ変換移載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子などの電子部品を搭載するためのセラミックス基板は、これら基板を複数形成可能な広い面積を有するセラミックスからなる板状素材の表面に、これを基板毎に区画するようにレーザ加工等によって分割溝をあらかじめ設けておき、この分割溝によって区画される領域にそれぞれ回路を形成した後、その分割溝に沿って分割することにより製造される。この場合、分割作業は支持台上に載置した板状素材の分割溝の部分を、板状素材の厚さ方向に押圧する作業となるので、分割されたセラミックス基板の個片等のワークは、もとの板状素材のときとほぼ同じピッチに整列された状態で支持台の上に配置される。このため、これらのワークを支持台上から移載してトレイの個々の仕切り枠内に整列して配置する際には、ワークのピッチをトレイの仕切りの厚さ分広げた状態に整列して移載する必要がある。
【0003】
この種の移載装置としては、例えば、特許文献1記載のピッチ変換移載装置が知られている。特許文献1記載のピッチ変換移載装置においては、複数のガイド溝が形成された板カムと、各々のガイド溝に沿って移動自在にガイド溝に係合して装着されるワーク支持用のアタッチメントと、板カムとアタッチメントとを板カムのカム動作方向に相対的に移動させる移動機構とを備えており、板カムを移動するとアタッチメントが配列方向に沿って動いて、各アタッチメントのピッチを変えることができるようになっている。
これにより、複数個のワークを列ごとにピッチ変換して移載することが可能となっており、製品切替えの際に吸着ヘッドの交換を必要としないため、作業上の煩雑さを解消することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−6461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載のピッチ変換移載装置においては、板カムとアタッチメントとの相互移動が直線方向となるので、その移動スペースをアタッチメントの整列方向と直交する方向に延在させておく必要があり、装置構成が大掛かりになる。また、ワークの数が増えると、板カムごと作り換える必要があるなど、設計の自由度が低いものとなっている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、装置を小型化するとともに、ワークの増加等への対応が容易なピッチ変換移載装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のピッチ変換移載装置は、ワーク間のピッチが異なる少なくとも2つの整列位置間で、複数のワークを一列に整列した状態で移載するピッチ変換移載装置であって、駆動部により回転させられるシャフトと、前記シャフトに沿って配列され、前記ワークを個々に保持する複数の搬送ヘッドと、前記シャフトの回転に伴って前記シャフトから伝達される回転運動を、その軸方向と平行な方向の直進運動に変換して、前記搬送ヘッドのうちの少なくとも基準となる搬送ヘッドを除く他の搬送ヘッドを前記シャフトに沿って移動する方向変換機構とが設けられ、前記他の搬送ヘッドには、前記シャフトの回転を所定の伝達比で方向変換機構に伝達する伝達機構が備えられ、前記他の搬送ヘッドの前記伝達機構は、その伝達比が、前記基準となる搬送ヘッドから離れるに従って漸次大きくなるように設定されていることを特徴とする。
【0008】
シャフトの回転により基準となる搬送ヘッドを除く他の搬送ヘッドを直進移動させる構成であるので、板カム機構と比べて、装置全体を小型化することができる。また、他の搬送ヘッドには、それぞれ伝達機構が設けられているので、この搬送ヘッドのユニットを増減することでワークを一度に移載する数も簡単に増減することができる。なお、基準となる搬送ヘッドは、固定状態としてもよいが、他の搬送ヘッドと同様にシャフトの軸方向に移動させるようにしてもよい。
【0009】
また、本発明のピッチ変換移載装置において、前記方向転換機構は、前記シャフトに前記伝達機構を介して接続された従動回転体と、前記従動回転体を回転に伴って軸方向に移動するリードスクリューとから構成されており、前記伝達比は、前記シャフトと前記従動回転体との回転数比よって設定されていることを特徴とする。
この場合、シャフトと従動回転体との回転数の組合せを変更することで伝達比を個々に変更できる。
【0010】
また、本発明のピッチ変換移載装置において、前記搬送ヘッドには、前記ワークを吸着可能な吸着機構と、各吸着機構を上下動する昇降機とが備えられているとよい。
例えば、ピッチの広い配列のワークを移載する場合等、対応する箇所の搬送ヘッドの吸着機構だけ使用することができるので、様々なワークの態様に対応することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ワーク間のピッチを変換して移載する際に、回転力を直進力に変換する構成とすることで、装置全体を小型化することができるとともに、少なくとも基準となる搬送ヘッドを除く他の搬送ヘッドに伝達機構を備えているので、各伝達機構の部品交換等により搬送ヘッド毎に伝達比を変更することが可能であり、加えて、搬送ヘッドのユニットを増減することにより、ワークの増減等への対応も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態のピッチ変換移載装置を示す正面図である。
【図2】図1のピッチ変換移載装置の側面図である。
【図3】方向変換機構を説明する図である。
【図4】図3の方向変換機構のC−C断面図である。
【図5】ワークとなるパワーモジュールの断面図である。
【図6】セラミックス平板の分割を説明する図である。
【図7】本発明の第2実施形態のピッチ変換移載装置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
この実施形態では、移載するワークとして、大電流、高電圧を制御するパワーモジュールに用いられる基板を適用している。
このパワーモジュールについて予め説明しておくと、パワーモジュール1は、図5に示すように、パワーモジュール用基板2と、そのパワーモジュール用基板2の表面に搭載された半導体チップ等の電子部品3とから構成される。パワーモジュール用基板2は、セラミックス基板4の表面に回路層用の金属層5が、セラミックス基板4の裏面に放熱層用の金属層6が積層されており、金属層5の上に電子部品3が搭載され、金属層6にヒートシンク7が取り付けられる構成である。
【0014】
セラミックス基板4は、例えばAlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化珪素)等の窒化物系セラミックス、もしくはAl(アルミナ)等の酸化物系セラミックスを母材として矩形状に形成されている。
【0015】
このように構成されるパワーモジュール1のうち、パワーモジュール用基板2は、図6に示すように、パワーモジュール用基板2を複数形成可能な広い面積を有するセラミックス平板11の片面に、セラミックス基板毎に区画するようにレーザ加工等によって分割溝12を予め設けておき、この分割溝12によって区画される領域にそれぞれ金属層5,6を形成した後、その分割溝12に沿って分割することにより製造される。セラミックス平板11の分割作業は、例えば、支持台200上で分割溝12を厚さ方向に押圧することにより行う。そして、このように分割されたセラミックス基板の個片等のワークは、分割後にもとの板状素材のときとほぼ同じピッチで整列された状態で配置される。これらのワークをトレイの個々の仕切り枠内に整列して保管する際には、ワーク間のピッチをトレイの仕切りの厚さ分広げて等間隔(ピッチ)で位置決めして移載する。
【0016】
図1及び図2は、本発明の第1実施形態のピッチ変換移載装置100を示している。このピッチ変換移載装置100は、前述したように分割され、支持台200上に整列された複数個のワーク101を、一列に整列した状態で受け取り、少なくともワーク101間のピッチが異なる他の整列位置に移載するものである。
ピッチ変換移載装置100は、図1に示すように、モータである駆動部10と、駆動部10により回転させられるシャフト20と、シャフト20に沿って配列され、ワーク101を個々に保持する8個の搬送ヘッド30と、これら搬送ヘッド30とともにシャフト20を保持する支持体70と、支持体70を移動する電動テーブル等の移動機構80とを備えている。各ワーク101を移載する搬送ヘッド30は、すべて同じシャフト20に支持されており、シャフト20の一端部(図1の左側端部)に配置された搬送ヘッド30は、支持体70に固定状態とされ、この搬送ヘッド30を基準として他の搬送ヘッド30がシャフト20の回転によりシャフト20と平行な軸方向に直進移動する構成である。以下、必要に応じて、固定状態とされた基準となる搬送ヘッドを基準搬送ヘッド30aと称し、他の搬送ヘッドを可動搬送ヘッド30bと称す。また、これらを特に区別しないときは、単に搬送ヘッド30と総称する。
【0017】
支持体70には、図2に示すように、シャフト20の回転に伴ってシャフト20から伝達される回転運動を、その軸方向と平行な方向の直進運動に変換して、各可動搬送ヘッド30bをシャフト20と平行な方向に移動する方向変換機構40が設けられている。
この場合、方向転換機構40は、図3及び図4に示すように、シャフト20に伝達機構44を介して接続された従動回転体42と、従動回転体42を回転に伴って軸方向に移動するリードスクリュー43とから構成される。
【0018】
また、伝達機構44は、シャフト20の回転に伴って回転する主回転体41と、方向変換機構40の従動回転体42との間をタイミングベルト46によって接続した構成とされており、主回転体41から伝達された回転は、タイミングベルト46を介して従動回転体42に伝達される。この伝達機構44の伝達比は、後述するように、主回転体41(又はシャフト20)と従動回転体42との回転数比によって設定され、主回転体41と従動回転体42との回転数の組合せを変更することで伝達比を個々に変更できる。
なお、主回転体41は、シャフト20の軸方向にスライド自在に支持されている。具体的には、シャフト20と主回転体41との間は、ボールスプライン構造とされており、主回転体41は、回転方向には係止され、シャフト20と一体に回転されるが、シャフト20の軸方向へは移動自在(スライド自在)に支持されている。
【0019】
前述したように、従動回転体42はシャフト20と平行に配置されるリードスクリュー43に係合して設けられる。従動回転体42には、リードスクリュー43の雄ねじ部に係合する雌ねじ部が形成されており、回転に伴ってリードスクリュー43の軸方向に直進移動する。このように、主回転体41から伝達された回転は、従動回転体42とリードスクリュー43とによって、その軸方向への移動に変換され、基準搬送ヘッド30aを除く可動搬送ヘッド30bが軸方向に移動される。
【0020】
タイミングベルト46は、主回転体41と従動回転体42とを周回するようにループ状をなして張架される。このタイミングベルト46を介して、主回転体41と従動回転体42とが接続され、回転が伝達されるようになっている。
なお、タイミングベルト46には、図3に示すように、テンションプーリー47によって十分な張力が付加されている。
【0021】
また、本実施形態においては、主回転体41及び従動回転体42は、ハウジング48によって回転自在に保持されるとともに、ハウジング48の内部にタイミングベルト46を収容して構成されている。なお、図3に示す符号45は、搬送ヘッド30を貫通してシャフト20及びリードスクリュー43と平行に設けられ、搬送ヘッド30の回転止めとして用いられるガイドレールである。また、符号49は、ベアリングを示している。
そして、各搬送ヘッド30の下端には、エアの吸排気によってワーク101を吸着、解放する吸着機構50が設けられており、この吸着機構50は、昇降機60によって垂直方向に上下動可能となっている。
【0022】
このように構成されたピッチ変換移載装置100において、各可動搬送ヘッド30bの伝達機構44は、下記の表1に示すように、その伝達比が、搬送ヘッド30の列の基準搬送ヘッド30aから離れるに従って(図1では左側端部から右側端部へ)漸次大きくなるように設定されており、これによって各可動搬送ヘッド30bの移動量は、伝達機構44の伝達比に応じて、列の一端から他端に向けて大きくなっている。
【0023】
表1では、最も左側に配置され、固定状態とされている基準搬送ヘッド30aを「0」番として表し、この「0」番の基準搬送ヘッド30aから順に「7」番まで8個の搬送ヘッド30を有している。この表1では、「1」番の可動搬送ヘッド30bの移動距離に対して、例えば、「2」番の可動搬送ヘッド30bは、約2倍の距離を移動することになり、順次その比率で大きくなっている。また、各可動搬送ヘッド30bの伝達機構44の伝達比は、主回転体41と従動回転体42との回転数比によって設定されるが、この回転数比は、主回転体41と従動回転体42のピッチ円直径比(歯数比でも同じ)によって求めることができる。
なお、表1の「伝達比」には、「1」番の可動搬送ヘッド30bの伝達比を「1.0」とした場合の、「2」番〜「7」番の可動搬送ヘッド30bの伝達比を換算して示しており、ほぼ整数倍の比率で大きくなっている。
【0024】
【表1】

【0025】
次に、ピッチ変換移載装置100の動作を説明する。
図1(a)は、各搬送ヘッド30が最も近接した状態となる第1の位置に、各搬送ヘッド30が配置された状態を示す。この状態から、図1(b)に示す第2の位置に配置されたトレイ300の個々の仕切り枠内に、ワーク101のピッチを広げながら整列して移載する。図2では、実線で示す位置Aから、二点鎖線で示す位置Bに移載するまでの間に、第1の位置から第2の位置にピッチを広げるものとする。
【0026】
先ず、図1(a)の状態において、昇降機60によって吸着機構50を下降し、ワーク101を吸着機構50により保持する。次に、ワーク101を保持した状態で、吸着機構50を上方に持ち上げ、駆動部10を駆動させて、シャフト20を回転させる。これによって、シャフト20に支持される主回転体41が回転し、タイミングベルト46を介して従動回転体42が回転するとともに、回転に伴って従動回転体42がリードスクリュー43に沿って直進運動して、各搬送ヘッド30を第1の位置から第2の位置まで移動する。また、同時に移動機構80により、図2に示す位置Aから位置Bに支持体70を移動する。
【0027】
この際、各可動搬送ヘッド30bに設けられた伝達機構44の伝達比は、搬送ヘッド30の列の基準搬送ヘッド30aから離れるに従って漸次大きくなるように設定されており、これに応じて、各可動搬送ヘッド30bの移動量も、列の一端から他端に向けて大きくなっている。このため、各搬送ヘッド30を、第1の位置と第2の位置との間で移動した場合、第1の位置でのピッチP1から第2の位置でのピッチP2にピッチ変換して、ワーク101をトレイ300の仕切り枠内に整列して移載することができる。
【0028】
上述の構成によれば、個々の搬送ヘッド30は同じシャフト20に支持されており、シャフト20の回転により基準搬送ヘッド30aを除く可動搬送ヘッド30bを直進移動させる構成であるので、板カム機構と比べて、ピッチ変換移載装置全体を小型化することができる。また、個々の可動搬送ヘッド30bに、それぞれ伝達機構44が設けられているので、可動搬送ヘッド30bのユニットを増減することでワークを一度に移載する数も簡単に増減することができる。
また、各吸着機構50に昇降機60を設ける構成とされているので、ピッチの広い配列のワークを移載する場合等、対応する箇所の搬送ヘッド30の吸着機構50だけを下降状態としてワークを保持し、残りは上昇させておくことにより、様々なワークの態様に対応することができる。
【0029】
図7は、本発明の第2実施形態のピッチ変換移載装置110を示している。この実施形態のピッチ変換移載装置110において、リードスクリュー83は、雄ねじ部が中央部を境にして左右逆ねじに形成され、左ねじ部83aと右ねじ部83aとにより構成されている。そして、各可動搬送ヘッド30bの伝達機構の伝達比は、搬送ヘッド30の列の中央部に位置する基準搬送ヘッド30aを基準にして、その基準搬送ヘッド30aから離れるに従って漸次大きくなるように設定されている。各可動搬送ヘッド30bの移動量は、伝達機構の伝達比に応じて、列の中央部から両端部に向けて大きくなっている。
すなわち、列の中央部に配置されている基準搬送ヘッド30aは固定されており、シャフト20の回転によっては移動しない。この基準搬送ヘッド30aに対して、その両側に設けられる可動搬送ヘッド30bが、それぞれリードスクリュー83の雄ねじ部83a,83bに案内されて、両端部に向けて移動する構成とされている。この場合、基準搬送ヘッド30aに対して、右側1個目の可動搬送ヘッド30bと、左側1個目の可動搬送ヘッド30bとは、同じ伝達比とされ、順次左側n番目と、右側n番目とが同じ伝達比とされる。
その他の構成は、第1実施形態のものと同じであり、共通部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0030】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述実施形態では、伝達機構にタイミングベルトとプーリーである回転体とを用いたが、歯車を用いて接続してもよい。
【0031】
また、基準搬送ヘッドは、上述実施形態のように、必ずしも固定状態に設ける必要はなく、移動可能に設けてもよい。
また、上述実施形態では、各可動搬送ヘッドの伝達比を整数倍として、等間隔に整列された状態のワークを、その間隔を広げた状態の等間隔に移載する場合として説明したが、本発明は、等間隔に移載する場合に限られない。各可動搬送ヘッドの伝達比を整数倍とは異なる比率として、等間隔に整列された状態のワークを、ピッチの異なる配列に移載する場合等も含むものとする。
【符号の説明】
【0032】
1 パワーモジュール
2 パワーモジュール用基板
3 電子部品
4 セラミックス基板
5,6 金属層
7 ヒートシンク
10 駆動部
11 セラミックス平板
12 分割溝
20 シャフト
30 搬送ヘッド
30a 基準搬送ヘッド
30b 可動搬送ヘッド
40 方向変換機構
41 主回転体
42 従動回転体
43,83 リードスクリュー
44 伝達機構
45 ガイドレール
46 タイミングベルト
47 テンションプーリー
48 ハウジング
49 ベアリング
50 吸着機構
60 昇降機
70 支持体
80 移動機構
83a,83b 雄ねじ部
100,110 ピッチ変換移載装置
101 ワーク
200 支持台
300 トレイ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワーク間のピッチが異なる少なくとも2つの整列位置間で、複数のワークを一列に整列した状態で移載するピッチ変換移載装置であって、駆動部により回転させられるシャフトと、前記シャフトに沿って配列され、前記ワークを個々に保持する複数の搬送ヘッドと、前記シャフトの回転に伴って前記シャフトから伝達される回転運動を、その軸方向と平行な方向の直進運動に変換して、前記搬送ヘッドのうちの少なくとも基準となる搬送ヘッドを除く他の搬送ヘッドを前記シャフトに沿って移動する方向変換機構とが設けられ、前記他の搬送ヘッドには、前記シャフトの回転を所定の伝達比で前記方向変換機構に伝達する伝達機構が備えられ、前記他の搬送ヘッドの前記伝達機構は、その伝達比が、前記搬送ヘッドの列の前記基準となる搬送ヘッドから離れるに従って漸次大きくなるように設定されていることを特徴とするピッチ変換移載装置。
【請求項2】
前記方向転換機構は、前記シャフトに前記伝達機構を介して接続された従動回転体と、前記従動回転体を回転に伴って軸方向に移動するリードスクリューとから構成されており、前記伝達比は、前記シャフトと前記従動回転体との回転数比によって設定されていることを特徴とする請求項1記載のピッチ変換移載装置。
【請求項3】
前記搬送ヘッドには、前記ワークを吸着可能な吸着機構と、各吸着機構を上下動する昇降機とが備えられていることを特徴とする請求項1又は2記載のピッチ変換移載装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−121093(P2012−121093A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273133(P2010−273133)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000006264)三菱マテリアル株式会社 (4,417)
【Fターム(参考)】