説明

プリント基板

【課題】 反りの発生を抑制できるプリント基板を提供する。
【解決手段】 第1の板面上に製品基板11と捨て基板12とに連続するように形成された導体層132を有している。導体層132は、切り離し部13では、第2の方向A2の略全域に亘って形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PCカードやSSD(Solid State Drive)用インターフェイスコネクタのような基板咥えタイプや基板落ち込みタイプの電子部品を、第1の方向の端部またはこの端部に形成された切欠部に実装可能な製品基板と、製品基板の端部のうちの電子部品の実装箇所を除く箇所に第1の方向に直交する第2の方向に延びる切り離し部を介して一体に形成された捨て基板とを有するプリント基板に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のプリント基板は、例えば、特許文献1に開示されている。図1(a)〜(c)を参照すると、特許文献1に開示されたものに類似のプリント基板60は、第1および第2の板面60aおよび60bを有すると共に、これら板面に平行な第1の方向A1の端部に形成された切欠部611dに基板落ち込みタイプの電子部品としてのコネクタ50が実装された製品基板61と、製品基板61の端部のうちのコネクタ50の実装箇所を除く箇所に第2の方向A2に延びる切り離し部としての2箇所のミシン目部63を介して一体に形成された捨て基板62とを有している。
【0003】
ところで、製品基板と、捨て基板とを有するプリント基板において、製品基板に電子部品を実装するリフローはんだ付け工程からその後に亘るプリント基板の温度変遷の際に、製品基板のガラスエポキシ材等から成る絶縁板部と、その板面に形成された銅箔等から成る導体パターンとの熱膨張係数の相違により、製品基板に反りが生じることがある。この製品基板の反りの対策として、捨て基板にも銅箔等から成る導体層を形成する技術がある。
【0004】
例えば、図1(a)〜(c)に示されたプリント基板60は、製品基板61の絶縁板部611上に形成された銅箔から成る導体パターン612(具体的なパターンは図示を省略している)の他に、捨て基板62の絶縁板部621上に形成された銅箔から成る導体層622を有している。捨て基板にも導体層を形成したプリント基板の他の例は、例えば、特許文献2〜4に開示されている。尚、特許文献4における捨て基板に形成された導体パターンは、製品基板の反り対策としてではなく、製品検査時に製品基板と試験装置とを電気的接続の接点として形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−164117号公報
【特許文献2】特開2002−46529号公報
【特許文献3】特開平7−50458号公報
【特許文献4】実開平5−8970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図1に示された例をも含め、製品基板と、捨て基板とを有する従来のプリント基板において捨て基板にも導体層を形成する場合、製品基板と捨て基板との間に切り離し部としてのミシン目があるため、製品基板の導体パターンと捨て基板の導体層とは、分断されているか、あるいは、特許文献4に開示されたプリント基板のように、細いパターンで電気的に接続されているのみである。
【0007】
このように製品基板の導体パターンと捨て基板の導体層とが分断されているか、あるいは、特許文献4に開示されたプリント基板のように細いパターンで電気的に接続されているのみであると、リフローはんだ付け工程時に製品基板と捨て基板とに温度差が生じ、製品基板および捨て基板それぞれに反りが生ずる虞がある。
【0008】
それ故、本発明の課題は、反りの発生を抑制できるプリント基板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、第1および第2の板面を持ち、該第1および該第2の板面に平行な第1の方向の端部または該端部に形成された切欠部に基板咥えタイプや基板落ち込みタイプの電子部品を実装可能な製品基板と、前記第1の方向に直交する第2の方向に延びる切り離し部を介して、前記製品基板の前記端部のうちの電子部品の実装箇所を除く箇所に一体に形成された捨て基板とを有するプリント基板において、前記第1の板面上に前記製品基板と前記捨て基板とに連続するように形成された導体層をさらに有し、前記導体層は、前記切り離し部では、前記第2の方向の略全域に亘って形成されていることを特徴とするプリント基板が得られる。
【0010】
前記切り離し部は、前記第2の板面に前記第2の方向に延びるように形成されたV溝部を備えていてもよい。
【0011】
前記捨て基板上の前記導体層は、該捨て基板の略全域に亘って形成されていてもよい。また、前記製品基板上の前記導体層は、グランドパターンであってもよい。
【0012】
また、前記プリント基板は、内部導体層を有する積層基板であり、前記内部導体層は、前記製品基板と前記捨て基板とに連続するように形成されており、前記切り離し部では、前記第2の方向の略全域に亘って形成されていてもよい。
【0013】
前記捨て基板における前記内部導体層は、該捨て基板の略全域に亘って形成されていてもよい。また、前記製品基板における前記内部導体層は、グランドパターンであってもよい。
【0014】
また、本発明によれば、第1および第2の板面を持ち、該第1および該第2の板面に平行な第1の方向の端部または該端部に形成された切欠部に基板咥えタイプや基板落ち込みタイプの電子部品を実装可能な製品基板と、前記第1の方向に直交する第2の方向に延びる切り離し部を介して、前記製品基板の前記端部のうちの電子部品の実装箇所を除く箇所に一体に形成された捨て基板とを有するプリント基板を用いて電子部品が実装された製品基板を製造する製品基板の製造方法において、前記第2の板面上に前記製品基板と前記捨て基板とに連続するように導体層を形成する工程とを有し、前記導体層は、前記切り離し部では、前記第2の方向の略全域に亘って形成し、前記電子部品を前記実装箇所に実装するリフローはんだ付け工程と、前記切り離し部に沿って前記捨て基板を除去する工程とをさらに有することを特徴とする電子部品が実装された製品基板の製造方法が得られる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によるプリント基板は、反りの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来のプリント基板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は切断線1B−1Bに沿った断面図、(c)は切断線1C−1Cに沿った断面図である。
【図2】本発明の実施例1によるプリント基板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は切断線2B−2Bに沿った断面図、(c)は切断線2C−2Cに沿った断面図である。
【図3】本発明の実施例2によるプリント基板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は切断線3B−3Bに沿った断面図、(c)は切断線3C−3Cに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明によるプリント基板は、第1および第2の板面を持ち、第1および第2の板面に平行な第1の方向の端部または端部に形成された切欠部に基板咥えタイプや基板落ち込みタイプの電子部品を実装可能な製品基板と、第1の方向に直交する第2の方向に延びる切り離し部を介して、製品基板の端部のうちの電子部品の実装箇所を除く箇所に一体に形成された捨て基板とを有している。
【0018】
特に、本プリント基板は、第1の板面上に製品基板と捨て基板とに連続するように形成された導体層をさらに有している。導体層は、切り離し部では、第2の方向の略全域に亘って形成されている。
【0019】
本プリント基板は、上記構成、即ち、切り離し部において、製品基板の導体パターンと、捨て基板の導体層とが最大限の幅でもって結合されていることにより、リフローはんだ付け工程の際に製品基板と捨て基板との熱分布が均一化される結果、ガラスエポキシ材等から成る絶縁板部と、銅箔等から成る導体パターンや導体層との熱膨張係数の相違による反りが抑制される。
【実施例】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明によるプリント基板の実施例を説明する。
【0021】
[実施例1]
図2(a)〜(c)を参照すると、本発明の実施例1のプリント基板10は、第1の板面10aおよび第2の板面10bを持ち、製品基板11と、捨て基板12とを有している。
【0022】
製品基板11は、第1および第2の板面10aおよび10bに平行な第1の方向A1の端部(図中下側の端部)に形成された切欠部111dに基板咥えタイプや基板落ち込みタイプの電子部品としてのPCカードまたはSSD用インターフェイスコネクタ50が実装されるものであり、ガラスエポキシ材等から成る絶縁板部111と、絶縁板部111の第1の板面10a上に形成された銅箔等から成る導体パターン112とを備えている。
【0023】
捨て基板12は、第1の方向A1に直交する第2の方向A2に延びる2箇所の切り離し部13を介して、製品基板11の端部のうちのインターフェイスコネクタ50の実装箇所を除く箇所に一体に形成され、絶縁板部111と同材から成る絶縁板部121と、導体パターン112と同材から成る導体層122とを備えている。
【0024】
本プリント基板10は、第1の板面10a上に製品基板11と捨て基板12とに連続するように形成された導体層132を有している。導体層132は、製品基板11上の導体パターン112、捨て基板12上の導体層122と一体に形成されている。尚、図中、導体パターン112、導体層132、および導体層122の明確な区別は無ない。導体層132は特に、2箇所の切り離し部13においてそれぞれ、第2の方向A2の略全域に亘って形成されている。尚、図中、導体パターン112は、実際の具体的なパターンではなく、概念的に示されている。
【0025】
捨て基板12上の導体層(導体層122)は、捨て基板12の略全域に亘って形成されている。
【0026】
製品基板11上の導体層である導体パターン112のうちの導体層132と一体に形成されているものは、製品基板11上に形成される電子回路のグランドパターンである。
【0027】
さらに、切り離し部13は、第2の板面10bに第2の方向A2に延びるように形成された2箇所のV溝部を備えている。
【0028】
次に、本プリント基板10を用いてコネクタ50ならびにその他の電子部品(図示せず)が実装された製品基板の製造方法(製品基板への電子部品の実装方法)を説明する。
【0029】
図1(a)〜(c)に示されたプリント基板10においては、前述のごとく、第1の板面10a上に、製品基板11と捨て基板12とに連続するように導体層132が形成されている。導体層132は、切り離し部13において、第2の方向A2の略全域に亘って形成されている。
【0030】
また、2箇所の切り離し部13にはそれぞれ、第2の板面10bに第2の方向A2に延びるようにV溝部が形成されている。
【0031】
さて、製品基板11の所定の箇所に、コネクタ50ならびにその他の電子部品が脱落することがないようにして配置される。
【0032】
次に、これら電子部品類が製品基板11に配置されたプリント基板10を、図示しないリフロー装置に装填し、リフローはんだ付け工程が実施される。
【0033】
電子部品類の実装後、必要に応じて冷却がされ、治具もしくはNCルータ等の機械を用いて切り離し部13におけるV溝部に沿って折り取るようにして、捨て基板12が除去される。
【0034】
尚、図示はしないが、本発明においては、V溝部が形成されていなくとも、捨て基板の除去は可能である。その場合には、切り離し部を特定するように寸法設定された治具や切断金型を用いるか、または、NCルータのルータ稼動範囲を切り離し部に沿うようにプログラミングすればよい。あるいは、プリント基板の第1または第2の板面に切り離し部を示す線、即ち、切断箇所を示す線をシルク印刷等によって描いておくことにより、切断作業者に切断箇所を知らしめてもよい。
【0035】
以上のようにして、コネクタ50ならびにその他の電子部品が実装された製品基板11が製造された。
【0036】
本実施例においては、リフローはんだ付け工程中に、高温の溶融はんだから本プリント基板10に熱伝導するが、切り離し部13において最大限の幅でもって導体パターン112、導体層132、および導体層122が結合しているため、製品基板11と捨て基板12とはほぼ同じ温度に温度上昇する。即ち、製品基板11と捨て基板12との熱分布が均一化され、この結果、ガラスエポキシ材等から成る絶縁板部111や121と、銅箔等から成る導体パターン112や導体層122との熱膨張係数の相違による反りが抑制される。
【0037】
[実施例2]
本発明の実施例2のプリント基板は、内部導体層を有する積層基板である点が、実施例1と異なっている。このため、実施例2における実施例1と同一または同様の箇所については、詳細な説明を省略する。
【0038】
図2(a)〜(c)を参照すると、本発明の実施例2のプリント基板10’は、内部導体層を有する積層基板であり、第1の板面10aおよび第2の板面10bを持ち、製品基板11’と、捨て基板12’とを有している。
【0039】
製品基板11’は、ガラスエポキシ材等から成る絶縁板部111と、絶縁板部111の第1の板面10a上に形成された銅箔等から成る導体パターン112と、絶縁板部111の内部に形成された内部導体パターン113、114とを備えている。
【0040】
捨て基板12は、第1の方向A1に直交する第2の方向A2に延びる2箇所の切り離し部13’を介して、製品基板11の端部のうちのインターフェイスコネクタ50の実装箇所を除く箇所に一体に形成され、絶縁板部111と同材から成る絶縁板部121と、導体パターン112と同材から成る導体層122と、絶縁板部121の内部に形成された内部導体層123、124とを備えている。
【0041】
本プリント基板10’は、第1の板面10a上に製品基板11’と捨て基板12’とに連続するように形成された導体層132を有している。導体層132は、製品基板11’上の導体パターン112、捨て基板12’上の導体層122と一体に形成されている。尚、図中、導体パターン112、導体層132、および導体層122の明確な区別は無ない。導体層132は特に、2箇所の切り離し部13においてそれぞれ、第2の方向A2の略全域に亘って形成されている。捨て基板12’上の導体層(導体層122)は、捨て基板12’の略全域に亘って形成されている。製品基板11’上の導体層である導体パターン112のうちの導体層132と一体に形成されているものは、製品基板11’上に形成される電子回路のグランドパターンである。
【0042】
切り離し部13’は、第2の板面10bに第2の方向A2に延びるように形成された2箇所のV溝部を備えている。
【0043】
さらに、本プリント基板10’は、製品基板11’の絶縁板部111内と捨て基板12’の絶縁板部111内とに連続するように形成された内部導体層133、134を有している。
【0044】
内部導体層133、134は、製品基板11’の内部導体パターン113、114、捨て基板12’の内部導体層123、124と一体に形成されている。尚、図中、内部導体パターン113、内部導体層133、および内部導体層123の明確な区別は無ない。同様に、図中、内部導体パターン114、内部導体層134、および内部導体層124の明確な区別は無ない。
【0045】
内部導体層133、134は特に、2箇所の切り離し部13’においてそれぞれ、第2の方向A2の略全域に亘って形成されている。捨て基板12’の内部導体層(内部導体層123、124)はそれぞれ、捨て基板12’の略全域に亘って形成されている。
【0046】
また、製品基板11’上の導体層である内部導体パターン113、114それぞれのうち、内部導体層133、134と一体に形成されているものは、製品基板11’上に形成される電子回路のグランドパターンである。
【0047】
プリント基板10’を用いたコネクタ50ならびにその他の電子部品(図示せず)が実装された製品基板11’の製造方法は、実施例1の製品基板11の製造方法とほぼ同じである。
【0048】
即ち、製品基板11’の所定の箇所に、コネクタ50ならびにその他の電子部品が脱落することがないようにして配置される。
【0049】
次に、これら電子部品類が製品基板11’に配置されたプリント基板10’を、図示しないリフロー装置に装填し、リフローはんだ付け工程が実施される。
【0050】
電子部品類の実装後、必要に応じて自然冷却もしくは冷却手段を用いて冷却がされ、治具もしくは切断金型やNCルータ等の機械を用いて切り離し部13’におけるV溝部に沿って折り取るようにして、捨て基板12’が除去される。
【0051】
本実施例においても、リフローはんだ付け工程中に、高温の溶融はんだから本プリント基板10’に熱伝導するが、切り離し部13’において最大限の幅でもって導体パターン112−導体層132−導体層122、内部導体パターン113−内部導体層133−内部導体層123、ならびに、内部導体パターン114−内部導体層134−内部導体層124がそれぞれ結合しているため、製品基板11’と捨て基板12’とはほぼ同じ温度に温度上昇する。即ち、製品基板11’と捨て基板12’との熱分布が均一化され、この結果、ガラスエポキシ材等から成る絶縁板部111や121と、銅箔等から成る導体パターン112、内部導体パターン113、114、導体層122、内部導体層123、124との熱膨張係数の相違による反りが抑制される。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本願特許請求の範囲に記載された技術範囲内であれば、種々の変形が可能であることは云うまでもない。
【符号の説明】
【0053】
10、10’ プリント基板
10a 第1の板面
10b 第2の板面
11、11’ 製品基板
111 絶縁板部
111d 切欠部
112 導体パターン
113、114 内部導体パターン
12、12’ 捨て基板
121 絶縁板部
122 導体層
123、124 内部導体層
13、13’ 切り離し部
132 導体層
133、134 内部導体層
50 インターフェイスコネクタ
A1 第1の方向
A2 第2の方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の板面を持ち、該第1および該第2の板面に平行な第1の方向の端部または該端部に形成された切欠部に基板咥えタイプや基板落ち込みタイプの電子部品を実装可能な製品基板と、前記第1の方向に直交する第2の方向に延びる切り離し部を介して、前記製品基板の前記端部のうちの電子部品の実装箇所を除く箇所に一体に形成された捨て基板とを有するプリント基板において、
前記第1の板面上に前記製品基板と前記捨て基板とに連続するように形成された導体層をさらに有し、前記導体層は、前記切り離し部では、前記第2の方向の略全域に亘って形成されていることを特徴とするプリント基板。
【請求項2】
前記切り離し部は、前記第2の板面に前記第2の方向に延びるように形成されたV溝部を備えている請求項1に記載のプリント基板。
【請求項3】
前記捨て基板上の前記導体層は、該捨て基板の略全域に亘って形成されている請求項1または2に記載のプリント基板。
【請求項4】
前記製品基板上の前記導体層は、グランドパターンである請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプリント基板。
【請求項5】
前記プリント基板は、内部導体層を有する積層基板であり、
前記内部導体層は、前記製品基板と前記捨て基板とに連続するように形成されており、前記切り離し部では、前記第2の方向の略全域に亘って形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプリント基板。
【請求項6】
前記捨て基板における前記内部導体層は、該捨て基板の略全域に亘って形成されている請求項5に記載のプリント基板。
【請求項7】
前記製品基板における前記内部導体層は、グランドパターンである請求項5または6に記載のプリント基板。
【請求項8】
第1および第2の板面を持ち、該第1および該第2の板面に平行な第1の方向の端部または該端部に形成された切欠部に基板咥えタイプや基板落ち込みタイプの電子部品を実装可能な製品基板と、前記第1の方向に直交する第2の方向に延びる切り離し部を介して、前記製品基板の前記端部のうちの電子部品の実装箇所を除く箇所に一体に形成された捨て基板とを有するプリント基板を用いて電子部品が実装された製品基板を製造する製品基板の製造方法において、
前記第1の板面上に前記製品基板と前記捨て基板とに連続するように導体層を形成する工程とを有し、前記導体層は、前記切り離し部では、前記第2の方向の略全域に亘って形成し、
前記電子部品を前記実装箇所に実装するリフローはんだ付け工程と、
前記切り離し部に沿って前記捨て基板を除去する工程とをさらに有することを特徴とする電子部品が実装された製品基板の製造方法。
【請求項9】
リフローはんだ付け工程よりも前に、前記切り離し部に、前記第2の板面に前記第2の方向に延びるようにV溝部を形成する工程をさらに有する請求項8に記載のプリント基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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