説明

リニア駆動装置

【課題】同じ種類のリニア駆動装置における振動量のばらつきを防止し且つ安定な振動量を得ることができると共に、振動量の増大を図ることができるリニア駆動装置を提供する。
【解決手段】振動部材17と、振動部材17に基端26を固定した駆動軸21とを備え、振動部材17の振動により駆動軸21がその軸線方向に振動することにより、駆動軸21に摩擦係合した移動体が駆動軸21の軸線方向に沿って摺動するリニア駆動装置において、振動部材17は、通電により伸縮する圧電素子23と、弾性を有する板状の振動子19とを有し、振動子19は圧電素子23の一側面に板面を重ねて固定してあり、振動部材17には駆動軸21が固定してある側と反対側の面に錘部材32が固定してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体を直線移動させるリニア駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、圧電素子に弾性を有する板状の振動子を重ねて固定した振動部材に駆動軸の基端を固定して、駆動軸をその軸線方向に振動させることにより、駆動軸に摩擦接触した移動体を直線移動させるリニア駆動装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−273303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかるリニア駆動装置では、圧電素子に所定周波数で所定電流値のパルス電流を流して駆動軸を所定の周波数(駆動周波数)で振動させている。かかる駆動周波数は、最適な振動量(振幅及び力)で駆動するようにリニア駆動装置の種類(サイズや形式)に応じて設定されているが、同じ種類のリニア駆動装置に同じ電流値のパルス電流を流しても、最適振動量が得られない場合があった(振動量のばらつき)。
【0005】
更に、同じ種類のリニア駆動装置に、同じ周波数で同じ電流値のパルス電流を流した場合でも安定な振動量を得られない場合があった。
【0006】
一方、かかるリニア駆動装置では、同じ周波数で同じ電流値のパルス電流で振動量の増大を図ることが望まれている。
【0007】
そこで、本発明は、同じ種類のリニア駆動装置における振動量のばらつきを防止し且つ安定な振動量を得ることができると共に、振動量の増大を図ることができるリニア駆動装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、振動部材と、振動部材に基端を固定した駆動軸とを備え、振動部材の振動により駆動軸がその軸線方向に振動することにより、駆動軸に摩擦係合した移動体が駆動軸の軸線方向に沿って摺動するリニア駆動装置において、振動部材は、通電により伸縮する圧電素子と、弾性を有する板状の振動子とを有し、振動子は圧電素子の一側面に板面を重ねて固定してあり、振動部材には駆動軸が固定してある側と反対側の面に錘部材が固定してあることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、錘部材は駆動軸の比重よりも大きな比重を有することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、錘部材は駆動軸の固定面の面積と同じ面積で且つ駆動軸の固定面に対向する位置に固定していることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、移動体はレンズを保持するレンズ支持体であり、振動部材の振動によりレンズ支持体をレンズの光軸方向に移動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
発明者らは、研究及び実験の結果、振動部材の一側面に駆動軸を固定してなるリニア駆動装置では、振動部材の片面に駆動軸を固定している為、振動部材が偏った荷重を受けていることを見出した。したがって、振動部材において、駆動軸を固定している一側面の反対側の面に荷重の均衡を図る錘部材を設けることにより振動部材に作用する荷重の均衡を図ることで、振動子の振幅方向に作用する荷重の均衡を図り、振動部材の振幅の増大と力(弾性復帰力)の増大を図ることができる。これにより、同じ種類のリニア駆動装置における振動量のばらつきを防止し且つ安定な振動量を得ることができると共に、振動量の増大を図ることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の作用効果を奏すると共に、錘部材として比重の大きなものを使用することにより、小さい錘部材で駆動軸との質量の均衡を図ることができるから、装置の小型化を図ることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の作用効果を奏すると共に、錘部材を駆動軸と同じ面積で且つ駆動軸の固定面に対向する位置に固定することより、振動部材における駆動軸との均衡を最適にすることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の作用効果を奏するカメラのレンズ駆動装置として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1実施の形態に係るリニア駆動装置の概略的構成を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は駆動軸の基端側から見た平面図である。
【図2】第1実施の形態に係るリニア駆動装置を用いたカメラの縦断面図である。
【図3】図2に示すA―A断面図である。
【図4】第2実施の形態にかかるリニア駆動装置の概略的構成を示す側面図である。
【図5】第3実施の形態にかかるリニア駆動装置の概略的構成を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は駆動軸の先端側から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、添付図面の図1〜図3を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。本実施の形態に係るリニア駆動装置は、携帯電話に組み込まれる光学ズーム付きオートフォーカスカメラ1のレンズを駆動するリニア駆動装置7である。
【0018】
本実施の形態にかかるカメラ1は、図2に示すように、筐体2内に、ズームレンズホルダ(移動体)3、フォーカスレンズホルダ5(移動体)と、ズームレンズホルダ3を駆動するズームレンズホルダ駆動手段(リニア駆動装置)7と、フォーカスレンズホルダ5を駆動するフォーカスレンズホルダ駆動手段(リニア駆動装置)9と、画像センサ11が設けてある基板4とを備えている。更に、図3に示すように、筐体2内には、ズームレンズホルダ3の位置を検知するズームレンズ位置検出手段43と、フォーカスレンズホルダ5の位置を検知するフォーカスレンズ位置検出手段45とが設けてある。
【0019】
ズームレンズホルダ3は、光学ズームレンズ14を保持しており、フォーカスレンズホルダ5は、フォーカスレンズ16を保持しており、光学ズームレンズ14とフォーカスレンズ16とは光軸0を同一にしてあり、光軸0上の結象位置に画像センサ11が設けてある。更に、筐体2には被写体側レンズ18と結像側レンズ20とがズームレンズ14とフォーカスレンズ16と光軸0を一致して設けてある。尚、本実施の形態では、被写体側は光学ズームの望遠側であり、結像側は光学ズームの拡大側である。
【0020】
ズームレンズ駆動手段(リニア駆動装置)7とフォーカスレンズ駆動手段(リニア駆動装置)9とは略同じ構成であるから、ズームレンズ駆動手段7を説明してフォーカスレンズ駆動手段9には同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の説明を省略する。
【0021】
ズームレンズ駆動手段7は、筐体2の基底2aに配置した振動部材17と、光軸方向に配置した駆動軸21(22)とから構成されており、駆動軸21(22)の基端は振動部材17に固定してある。
【0022】
振動部材17は、図1に示すように、圧電素子23と圧電素子23の一側面(駆動軸21の先端側面)に接着固定された振動子19とから構成されている。
【0023】
圧電素子23は平面視矩形であり、圧電素子23には電源制御部27の端子が接続されている。圧電素子の厚みは約0.25mmである。
【0024】
振動子19は圧電素子23よりも面積が大きい平面視矩形(図1(b)参照)であり、圧電素子23に一面を重ねて接着固定されている。振動子19は弾性を有する金属製板であり、本実施の形態では全体に亘って略均一の厚み(約0.25mm)に形成された銅板である。この振動子19には電源制御部27の端子が接続されている。
【0025】
図1(a)に示すように、振動子19には、その一側面の略中央部に駆動軸21の基端26が接着剤30により接着固定されており、駆動軸21の基端26は振動子19に当接固定されている。
【0026】
駆動軸21は、カーボン製であり、軸線方向に長い円柱形状を成し、胴部25をズームレンズホルダ(移動体)3が摺動して移動するようになっている。
【0027】
圧電素子23の他側面(駆動軸21の基端側面)には錘部材32が接着材30により固定されている。この錘部材32は、振動部材17においてその先端側面(一側面)に固定した駆動軸21との質量バランスを図っている。
【0028】
錘部材32は、駆動軸21よりも比重が重い金属部材であり、駆動軸21よりも短い寸法で駆動軸21と略同じ質量としてある。これにより、駆動軸21との質量バランスを図りながら、錘部材32が基端側に大きく突出するのを防止し、装置の小型化を図ることができる。尚、錘部材32としては、例えば、銀、銅、セラミックス、鉛が用いられる。
【0029】
また、本実施の形態では、錘部材32は駆動軸21の基端(固定面)26の面積と同じ面積で且つ駆動軸21に対向する位置に固定しており、振動部材17における駆動軸21の荷重がかかる位置を同じにして駆動軸21に対する質量バランスを最適にしている。
【0030】
図2に示すように、駆動軸21の先端部は筐体2に固定した保持具41aに挿通されて筐体2に保持されており、振動部材17も保持具41bにより筐体2に保持されている。
【0031】
ズームレンズホルダ3の一端部には、駆動軸21の胴部25(図1(a)参照)と圧接する樹脂製又は金属製の圧接部51が設けてあり、圧接部51は、図3に示すように、駆動軸21を取巻く一側に開口部53が形成されており、開口部53はねじ55により開口部53の隙間を調整して、圧接部51と駆動軸21との間の摩擦(圧接力)を調整自在にしている。尚、ねじ55を設けないで、圧接部51の弾性を利用して予め設定された摩擦を付与するものであってもよいし、ねじを駆動軸21に当接させて圧接するものであっても良い。
【0032】
圧接部51の内周面は、横断面が多角形、本実施の形態では四角形の孔になっており、横断面が円形の駆動軸21と内周面において点接触している。このように、点接触することにより、駆動軸21とズームレンズホルダ3の圧接部51との間の摩擦により生じる粉や塵等を非接触箇所に逃すことができるので、駆動の信頼性が高くできる。
【0033】
ズームレンズホルダ3の他端部は、フォーカスレンズホルダ5の駆動軸22との係合部33が設けてあり、係合部33はフォーカスレンズホルダの駆動軸22に係合して支持されており、ズームレンズホルダ3の移動を案内している。係合部33は横断面が略U字であり、U字内にフォーカスレンズホルダ5の駆動軸22が挿通されている。
【0034】
フォーカスレンズホルダ5の構成はズームレンズホルダ3と同じ構成であり、フォーカスレンズホルダ5の駆動軸22はズームレンズホルダ3の駆動軸21と同様に基端を振動部材17に取り付けてある。
【0035】
ここで、図3を参照して、ズームレンズホルダ3の位置を検知するズームレンズ位置検出手段43と、光学フォーカスレンズホルダ5の位置を検知するフォーカスレンズ位置検出手手段45とについて説明する。ズームレンズ位置検手段43とフォーカスレンズ位置検出器45とは同じ構成であり、各々、レンズの光軸0方向に沿って異なる磁極(S極とN極)を交互に配置した磁極部材57と、磁界強度を検知するMRセンサ59とから構成されている。MRセンサ59は各ホルダ3、5に固定されており、各ホルダ3、5と共に移動して、各ホルダの基準位置(又は初期位置)からの移動量及び移動方向を検知可能になっている。各MRセンサ59の位置情報信号は、フレキシブル配線板60により位置制御部に送られるようになっている。
【0036】
次に、第1実施の形態の作用及び効果について説明する。本実施の形態では、ズームレンズホルダ3を移動して光学ズームで倍率を変え、フォーカスレンズホルダ5を移動して焦点距離をあわせるものである。
【0037】
ズームレンズホルダ3を、望遠側(被写体側)に移動する場合には、振動部材17の圧電素子23に所定周波数で且つ所定電流値のパルスの電流を供給して、圧電素子23の伸縮を振動子19で増幅させて振動させる。
【0038】
即ち、図1(a)に二点鎖線で示すように、圧電素子23にパルス電流が供給されると、圧電素子23は振動子19と共に前側に突設するようにして変形し、駆動軸21は、前側に向けて変形し、ズーム1レンズホルダ3は圧接部51で駆動軸21との摩擦力があるので前側に移動する。次に、圧電素子23が縮むと振動子19が弾性変形した反力により急激に元の位置に戻ろうとするが慣性力により凹み状に変形して急激に後方に移動する。このような振動子19の変形動作を繰り返すことにより、ズームレンズホルダ3は駆動軸21に沿って前進する。
【0039】
このような振動子19の弾性変形とその反力による戻りにおいて、本実施の形態では、図1(a)に示すように、振動子19にはその一側面(先端側面)に固定した駆動軸21との質量バランスを図るために、他側面(基端側面)に錘部材32を固定しているので、振動部材17に作用する荷重の均衡を図ることで、振動子19の振幅方向の変形(図1(a)の二点鎖線参照)に作用する荷重の均衡を図り、振動部材の振幅の増大と力(弾性復帰力)の増大を図ることができる。特に、従来と異なり振動子19が駆動軸21側(一側面側)に偏った変形や、振動子19に作用する偏った荷重を防止できるので、振動子19の均等な変形や振幅及び反力による戻り(力)を得ることができ、これにより振動量の増大を図ることができる。
【0040】
即ち、同じ電流値で同じ周波数のパルス電流を振動部材17に供給することにより、従来に比較して、同じ種類(同じ型やサイズ)のリニア駆動装置における振動量のばらつきを防止し且つ安定な振動量を得ることができる。
【0041】
錘部材32として駆動軸21よりも比重の大きなものを使用することにより、小さい錘部材32で駆動軸との質量の均衡を図ることができるから、リニア駆動装置7の小型化を図ることができる。
【0042】
特に、本実施の形態では、錘部材32を振動部材17に固定している駆動軸21と同じ面積で駆動軸21に対向する位置に固定することより、小型で且つ最適な質量バランスを図る振動部材17を得ることができる。
【0043】
尚、振動部材17に供給する電流は、電圧Vが数十Vであり、周波数Hが数十KHzで安定でスムーズな移動を図ることができた。
【0044】
ズームレンズホルダ3を、拡大側(結像側)に移動する場合には、振動部材17の圧電素子23に反対向きのパルスの電流を供給すると振動子19による振動の増幅を伴って振動し、ズームレンズホルダ3は後退する。
【0045】
また、フォーカスレンズホルダ5の駆動もズームレンズホルダ3と同様に振動部材17に所定パルスの電流を供給することにより、フォーカスレンズホルダ5をその駆動軸22に沿って前進又は後退させることができる。
【0046】
次に、本発明の他の実施の形態を説明するが以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、以下に説明する他の実施の形態の説明では主に第1実施の形態と異なる点を説明する。
【0047】
図4に本発明の第2実施の形態を示す。この第2実施の形態では、駆動軸21が振動子19と接触固定する基端26の面積を小さくなるように、駆動軸21の基端26ほど細くしている。このように、振動子19に対する駆動軸21の固定面積を小さくすることにより、振動子19が弾性変形に寄与する面積を相対的に大きくすることができるので、更に大きな振幅で弾性変形や復帰力(力)を増大させることができる。
【0048】
この第2実施の形態では、振動子19における駆動軸21の基端(固定面)26と同じ面積Mで且つ基端26に対応する位置に錘部材23を固定している。
【0049】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0050】
例えば、駆動軸21はその基端26を振動子19に直接固定することに限らず、図5に示すように、振動子19の中央に穴34を形成し、この穴34に駆動軸21の基端26を挿入して圧電素子23に固定するものであっても良い。
【0051】
錘部材26は、はんだを盛り付けしたものであっても良い。
【0052】
例えば、圧電素子23及び振動子19は、平面視四角形状に限らず、平面視円形や6角形等の多角形にしてもよく、形状は限定されない。
【0053】
錘部材32の材質や形状は特定されず、駆動軸との質量バランスを図ることができれば良い。
【符号の説明】
【0054】
3 ズームレンズホルダ(移動体)
5 フォーカスレンズホルダ(移動体)
7 ズームレンズホルダ駆動手段(リニア駆動装置)
9 フォーカスレンズホルダ駆動手段(リニア駆動装置)
17 振動部材
19 振動子
21 ズームレンズホルダの駆動軸(駆動軸)
22 フォーカスレンズホルダの駆動軸(駆動軸)
26 基端(固定面)
32 錘部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動部材と、振動部材に基端を固定した駆動軸とを備え、振動部材の振動により駆動軸がその軸線方向に振動することにより、駆動軸に摩擦係合した移動体が駆動軸の軸線方向に沿って摺動するリニア駆動装置において、
振動部材は、通電により伸縮する圧電素子と、弾性を有する板状の振動子とを有し、振動子は圧電素子の一側面に板面を重ねて固定してあり、振動部材には駆動軸が固定してある側と反対側の面に錘部材が固定してあることを特徴とするリニア駆動装置。
【請求項2】
錘部材は駆動軸の比重よりも大きな比重を有することを特徴とする請求項1に記載のリニア駆動装置。
【請求項3】
錘部材は駆動軸の固定面の面積と同じ面積で且つ駆動軸の固定面に対向する位置に固定していることを特徴とする請求項2に記載のリニア駆動装置。
【請求項4】
移動体はレンズを保持するレンズ支持体であり、振動部材の振動によりレンズ支持体をレンズの光軸方向に移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のリニア駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−120414(P2011−120414A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−277187(P2009−277187)
【出願日】平成21年12月7日(2009.12.7)
【出願人】(000131348)シコー株式会社 (168)
【Fターム(参考)】