説明

リモートコントローラおよびふろ給湯システム

【課題】接続中のふろ給湯機が有するお湯のわき増し機能に応じた動作を行なうリモートコントローラを得ること。
【解決手段】ふろ給湯機を遠隔操作するとともに、ふろ給湯機への動作設定に応じた情報を音および/または表示で報知する台所リモコンにおいて、貯湯式タンク内で減少した分のお湯をわき増す機能のうち予め設定した何れかのわき増し機能がふろ給湯機10に設定されている場合に、接続中のふろ給湯機10からふろ給湯機10に設定されているわき増し機能に関する機能情報を受信する通信回路2cと、ふろ給湯機10への動作設定に応じた情報を音で報知するスピーカ2hおよび表示で報知する表示器2eと、ふろ給湯機10への動作設定を行なう際に、機能情報に基づいて、接続中のふろ給湯機10に設定されているわき増し機能への動作設定に応じた情報を報知するよう制御するマイコン2dと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯機のわき増し機能に応じた動作を行なうリモートコントローラおよびふろ給湯システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、種々のわき増し機能を有した給湯機が開発されている。例えば,従来の給湯機の1つに、貯湯式タンク内で減少したお湯を、貯湯式タンク全量のうちの所定量(例えば貯湯式タンク内の20%や50%相当量の上部のみ)まで昼間電力を用いてわき増す機能(以下、昼間わき増しという)を持った機種がある。この機種の給湯機は、台所等の壁に設置された上部わき増し機種専用のリモートコントローラ(以下、リモコンという)のスイッチへの入力操作によって、昼間わき増し(上部わき増し)の開始および停止等の動作が指令されている。
【0003】
また、別の機種の給湯機として、貯湯式タンク内で減少したお湯を、夜間(深夜)時間帯にのみわき増す機能(以下、深夜わき増しという)を持った機種(昼間電力を用いてわき増すことを禁止し電気代を節約する機種)がある。この機種の給湯機は、台所等の壁に設置された深夜わき増し機種専用のリモコンのスイッチへの入力操作によって、深夜わき増しの開始および停止等の動作が指令されている。
【0004】
これらの昼間わき増し機種の給湯機のリモコンや深夜わき増し機種の給湯機のリモコンには、入力操作に応じた機種独自の音声、電子音等による報知機能や入力操作に応じた機種独自の表示機能が設けられており、入力操作の内容を音と表示によって分りやすく操作者に通知するようにしている。
【0005】
このように、従来のリモコンでは、機種独自の音声や表示によって、操作者に入力操作の内容を通知している。このため、減少した貯湯式タンク内のお湯をわき増す機能が異なるふろ給湯機(上部わき増し、深夜わき増し)毎に、入力操作に応じた通知内容や、スイッチ名称等に相違があった。従来までは、一つの機種にしか対応することができないリモコン(機種と1対1で対応した各機種専用のリモコン)を機種毎に生産していたので、機種数が増加することによって、リモコンの生産効率や物流効率、リモコン提供のサービス効率が悪化していた。さらに、消費者には、リモコン購入の際にふろ給湯機とリモコンとの組み合わせ選定の煩わしさが生じてしまう。また、リモコンの発注時や据付時に、給湯機とリモコンとの機種違いが発生してしまう場合があった。
【0006】
特許文献1に記載のリモコン装置は、リモコン装置で対応できない給湯機がリモコン装置に接続された場合に、リモコン装置では未対応の給湯機が接続されている旨をユーザに報知している。
【0007】
【特許文献1】特開2000−324561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の技術では、所定の機能に限定することなくリモコン装置で未対応の給湯機が接続されたか否かを判断しているので、未対応の給湯機が接続された場合には給湯機の機能に応じたリモコンの操作を行なうことができないという問題があった。また、減少した貯湯式タンク内のお湯をわき増す機能が給湯機毎に設定されている場合に、これらの給湯機に対して、給湯機のわき増し機能に応じたリモコンの動作を行なうことができないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、貯湯式タンク内で減少したお湯をわき増す機能がふろ給湯機毎に設定されている場合に、接続中のふろ給湯機が有するお湯のわき増し機能に応じた動作を行なうリモートコントローラおよびふろ給湯システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ふろ給湯機を遠隔操作するとともに、前記ふろ給湯機への動作設定に応じた情報を音および/または表示で報知するリモートコントローラにおいて、前記ふろ給湯機と通信を行うとともに、貯湯式タンク内で減少した分のお湯をわき増す機能のうち予め設定した何れかのわき増し機能がふろ給湯機に設定されている場合に、接続中の前記ふろ給湯機から当該ふろ給湯機に設定されているわき増し機能に関する機能情報を受信する通信部と、前記ふろ給湯機への動作設定に応じた情報を音および/または表示で外部へ報知する報知部と、前記ふろ給湯機への動作設定を行なう際に、前記機能情報に基づいて、前記接続中のふろ給湯機に設定されているわき増し機能への動作設定に応じた情報を報知するよう前記報知部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、ふろ給湯機への動作設定を行なう際に、ふろ給湯機に設定されているわき増し機能に関する情報に基づいて、わき増し機能への動作設定に応じた情報を報知するので、接続中のふろ給湯機が有するお湯のわき増し機能に応じた動作を容易に行なうことが可能になるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明に係るリモートコントローラ(リモコン)およびふろ給湯システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0013】
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態に係るふろ給湯システムの構成を示すブロック図である。ふろ給湯システム100は、ふろ給湯機(本体)10、台所リモコン20、浴室リモコン30、ヒートポンプユニット400を備えて構成されている。
【0014】
ふろ給湯機(給湯ユニット)10は、ヒートポンプユニット40と配管(図示せず)で接続されている。ふろ給湯機10は、貯湯式タンク(図示せず)と、台所リモコン20や浴室リモコン30からの指示に基づいて、ヒートポンプユニット40や貯湯式タンクを制御する制御部1aとを有している。制御部1aは、ヒートポンプユニット40を制御して、貯湯式タンク内のお湯(水)を所定のわき増し(わき上げ)設定温度で所定の設定湯量だけわき増しさせることによって自動ふろ給湯制御を行なう。
【0015】
台所リモコン20は、ふろ給湯機10やヒートポンプユニット40の遠隔(台所や洗面所等の壁面)に配置されるリモコンである。台所リモコン20は、ユーザから外部入力される指令に基づいて、わき増し設定温度、設定湯量等の設定値の設定や変更、わき増し機能等の動作(開始や停止)を、ふろ給湯機10に指示する制御部2aを有している。
【0016】
また、台所リモコン20は、減少した貯湯式タンク内のお湯をわき増す指令を入力するためのスイッチ(操作スイッチ)2iを備えている。スイッチ2iから入力された指令は、制御部2aを介してふろ給湯機10に送られる。
【0017】
浴室リモコン30は、ふろ給湯機10やヒートポンプユニット40の遠隔(浴室内の壁面)に配置されるリモコンであり、台所リモコン20と同様の機能を有している。浴室リモコン30は、ユーザから外部入力される指令に基づいて、わき増し設定温度、設定湯量等の設定値の設定や変更、わき増し機能等の動作(開始や停止)を、ふろ給湯機10に指示する制御部3aを有している。
【0018】
本実施の形態の台所リモコン20や浴室リモコン30は、ふろ給湯機10に設定されるわき増し機能およびふろ給湯機10への動作設定に応じた情報(メッセージなど)を音や表示で報知する。
【0019】
ヒートポンプユニット40は、ふろ給湯機10の近傍に設置されている。ヒートポンプユニット40は、ふろ給湯機10の制御部1aから送られてくる指示に基づいて、貯湯式タンク内のお湯(水)をわき増し制御する制御部4aを有している。
【0020】
ふろ給湯システム100では、ふろ給湯機10の制御部1aが、台所リモコン20の制御部2a、浴室リモコン30の制御部3a、ヒートポンプユニット40の制御部4aにそれぞれ接続されている。
【0021】
ふろ給湯機10は、例えば貯湯式タンク内で減少したお湯をわき増す機能として、昼間わき増し機能(上部わき増し)を有した機種、深夜わき増し機能を有した機種の何れかを有している。本実施の形態のふろ給湯システム100では、この2機種うちの何れかの機種のふろ給湯機10が取り付けられているものとする。換言すると、ふろ給湯システム100内では、予め設定してもよいわき増し機能を限定しておく。
【0022】
つぎに、ふろ給湯システム100の各装置の詳細な構成を図2を参照して説明する。図2は、図1に示したふろ給湯システムの詳細構成を示したブロック図である。ふろ給湯機10の制御部1aは、電源部1bと、通信回路1cと、マイコン(制御マイコン)1dとを備えている。
【0023】
マイコン1dは、ふろ給湯システム100内(台所リモコン20、浴室リモコン30、ヒートポンプユニット40との間)で送受信する通信信号の解析や通信信号の送受信制御(通信回路1cの制御)を行うマイクロコンピュータである。マイコン1dは、台所リモコン20や浴室リモコン30からの指示(通信信号)に基づいて、ヒートポンプユニット40を制御するための指示(通信信号)をヒートポンプユニット40に送る。
【0024】
本実施の形態のマイコン1dは、台所リモコン20や浴室リモコン30からの要求に応じた情報(ふろ給湯機10の備えるわき増し機能に関する情報)(以下、機能情報という)を通信信号として台所リモコン20や浴室リモコン30に送信する。マイコン1dからの通信信号は、通信回路1cを介してヒートポンプユニット40に送られる。
【0025】
通信回路1cは、マイコン1dから送られてくる通信信号をふろ給湯システム100内で送受信できる通信信号に変換して台所リモコン20、浴室リモコン30、ヒートポンプユニット40に送信する。また、通信回路1cは、台所リモコン20、浴室リモコン30、ヒートポンプユニット40から送られてくる通信信号をマイコン1dで処理できる通信信号に変換してマイコン1dに送信する。電源部1bは、通信回路1cやマイコン1dに電力を供給する。
【0026】
台所リモコン20の制御部2aは、電源部2bと、通信回路2cと、マイコン2dと、表示器2eと、音声IC(Integrated Circuit)2fと、アンプ2gと、スピーカ2hと、スイッチ2iとを備えている。
【0027】
マイコン2dは、ふろ給湯システム100内(ふろ給湯機10、浴室リモコン30、ヒートポンプユニット40との間)で送受信する通信信号の解析や通信信号の送受信制御(通信回路2cの制御)を行うマイクロコンピュータである。マイコン2dは、スイッチ2iに入力される指示に基づいて、ふろ給湯機10に所定の指示(お湯のわき増し温度や設定湯量等のわき増しに関する指示など)を送る。
【0028】
本実施の形態のマイコン2dは、ふろ給湯機10から機能情報を取得する。マイコン2dは、ふろ給湯機10から送られてくる機能情報に基づいて、ふろ給湯機10の備えるわき増し機能に応じた情報(わき増し機能の設定を行なう際の動作に応じた情報)の通知制御(メッセージの表示制御や音声出力制御)やふろ給湯機10の備えるわき増し機能に応じた機能設定(温度設定や湯量設定など)を行なう。マイコン2dは、ふろ給湯機10の機能に応じた通知制御として、表示器2eへの出力命令(表示命令)や、音声IC2fへの音声フレーズの出力命令(発声命令や停止命令)を行なう。マイコン2dは、スイッチ2iからの押下信号を解析し、この解析結果に基づいて、貯湯式タンク内のお湯をわき増す機能が、動作状態か停止状態かを判断する。マイコン2dからの指示(通信信号)は、通信回路2cを介してふろ給湯機10に送られる。
【0029】
通信回路2cは、マイコン2dから送られてくる通信信号をふろ給湯システム100内で送受信できる通信信号に変換してふろ給湯機10に送信する。また、通信回路2cは、ふろ給湯機10から送られてくる通信信号をマイコン2dで処理できる通信信号に変換してマイコン2dに送信する。
【0030】
表示器2eは、液晶パネルなどの表示手段を備えて構成されている。表示器2eは、マイコン2dからの指示に基づいて、ふろ給湯機10の機能情報に応じたメッセージなどを表示する。表示器2eは、例えば昼間わき増しを開始することを示すメッセージとして「昼間」の文字を表示する。
【0031】
音声IC2fは、マイコン2dからの指示に基づいて、ふろ給湯機10の機能情報に応じた音声フレーズなどを音声信号としてアンプ2gに出力する。音声IC2fは、例えば昼間わき増しを開始することを示す音声フレーズとして「昼間わき増しを開始します」の音声信号をアンプ2gに出力する。アンプ2gは、音声IC2fからの音声信号を増幅してスピーカ2hに出力する。スピーカ2hは、アンプ2gからの音声信号を音声フレーズとして出力する。
【0032】
スイッチ2iは、表示器2eに表示するメニューを送るためのスイッチ(後述のメニュー送りスイッチ5a)、わき増しの設定温度や設定湯量などの値を上下させるためのスイッチ(後述のUPスイッチ5b、DOWNスイッチ5c)などを備えている。スイッチ2iへは、昼間わき増し機能の開始指示や停止指示、深夜わき増し機能の開始指示や停止指示、わき増しの設定温度や設定湯量などの指示がユーザによって外部入力される。スイッチ2iは、ユーザから種々の指示を受け付けて、受け付けた指示をマイコン2dに送る。電源部2bは、通信回路2c、マイコン2d、表示器2e、音声IC2f、アンプ2g、スピーカ2h、スイッチ2iに電力を供給する。
【0033】
浴室リモコン30の制御部3aは、電源部3bと、通信回路3cと、マイコン3dと、表示器3eと、音声IC3fと、アンプ3gと、スピーカ3hと、スイッチ3iとを備えている。浴室リモコン30の制御部3aは、台所リモコン20の制御部2aと同様の機能を有しているのでその説明は省略する。
【0034】
ヒートポンプユニットの制御部4aは、電源部4bと、通信回路4cと、マイコン4dを含んで構成されている。マイコン4dは、ふろ給湯システム100内(ふろ給湯機10、台所リモコン20、浴室リモコン30との間)で送受信する通信信号の解析や通信信号の送受信制御(通信回路4cの制御)を行うマイクロコンピュータである。マイコン4dは、ふろ給湯機10からの指示(通信信号)に基づいて、貯湯式タンクのお湯を所定の設定湯量だけ所定のわき増し温度へわき上げさせる。
【0035】
通信回路4cは、マイコン4dから送られてくる通信信号をふろ給湯システム100内で送受信できる通信信号に変換してふろ給湯機10に送信する。また、通信回路4cは、ふろ給湯機10から送られてくる通信信号をマイコン4dで処理できる通信信号に変換してマイコン4dに送信する。
【0036】
電源部4bは、通信回路4cやマイコン4dに電力を供給する。電源部1bと通信回路1cは、電源部2b、通信回路2c、電源部3b、通信回路3c、電源部4b、通信回路4cに接続されている。
【0037】
なお、ここでの通信回路2c,3cが特許請求の範囲に記載の通信部や第2の通信部に対応し、ここでの音声IC2f,3f、アンプ2g,3g、スピーカ2h,3h、表示器2e,3eが特許請求の範囲に記載の報知部に対応する。また、ここでのマイコン2d,3dが特許請求の範囲に記載の制御部や第2の制御部に対応する。また、ここでの通信回路1bが特許請求の範囲に記載の第1の通信部に対応し、ここでのマイコン1dが特許請求の範囲に記載の第1の制御部に対応する。
【0038】
つぎに、台所リモコン20の構成について説明する。図3は、台所リモコンの構成を示す上面図である。図3では、図1に示した台所リモコン20の表面側の概略構成を示している。
【0039】
台所リモコン20は、表面側にスイッチ2iと、表示器2eと、電子音や音声フレーズを出力するスピーカ2hとを配設している。図3に示した表示器2eでは、昼間わき増し機能と深夜わき増し機能の両方が停止している場合(表示状態)を示している。
【0040】
スイッチ2iは、例えばメニュー送りスイッチ5aと、UPスイッチ5bと、DOWNスイッチ5cと、決定スイッチ5dと、の4つのスイッチで構成されている。ユーザは、スイッチ2iを押下することによって、種々の設定項目(わき増しの設定温度や設定湯量など)を変更する。設定項目を変更する際には、例えば設定項目を階層構造で表示器2eに表示させる。そして、メニュー送りスイッチ5aが押下された場合には、表示器2eに表示させる設定項目を変更する。ユーザは、メニュー送りスイッチ5aを所定回数押下することによって変更したい設定項目を表示させる。また、UPスイッチ5bが押下された場合には、設定項目の値(わき増しの設定温度など)を上げるよう変更し、DOWNスイッチ5cが押下された場合には、設定項目の値を下げるよう変更する。さらに、決定スイッチ5dが押下された場合には、変更後の設定項目の値を確定させる。なお、浴室リモコン30も台所リモコン20と同様の構成を有している。
【0041】
つぎに、表示器2eに表示させる情報について説明する。図4は、図3の台所リモコンが昼間わき増し機能を有した機種に接続された場合に表示器で表示する情報の一例を示す図である。台所リモコン20の表示器2eは、台所リモコン20が昼間わき増し機能を有した機種に接続された場合、表示エリアである点灯部6a〜6dを用いて種々の情報を表示する。
【0042】
表示器2eは、昼間わき増し機能を有したふろ給湯機10に接続されると、昼間わき増し機能が動作していることを示す例えば「昼間」の文字を点灯部6aに点灯させる。また、表示器2eは、昼間わき増し機能に関する設定項目の変更指示がスイッチ2iを介して入力されると、「昼間」の文字を点灯部6bで点滅させる。
【0043】
また、表示器2eは、昼間わき増し機能を開始させる指示がスイッチ2iを介して入力されると、「入」の文字を点灯部6cに点灯させ、昼間わき増し機能を停止させる指示がスイッチ2iを介して入力されると、「切」の文字を点灯部6dに点灯させる。
【0044】
図5は、図3の台所リモコンが深夜わき増し機能を有した機種に接続された場合に表示器で表示する情報の一例を示す図である。台所リモコン20の表示器2eは、台所リモコン20が深夜わき増し機能を有した機種に接続された場合、表示エリアである点灯部7a,7b,6c,6dを用いて種々の情報を表示する。
【0045】
表示器2eは、深夜わき増し機能を有したふろ給湯機10に接続されると、深夜わき増し機能が動作していることを示す例えば「深夜」の文字を点灯部7aに点灯させる。また、表示器2eは、深夜わき増し機能に関する設定項目の変更指示がスイッチ2iを介して入力されると、「深夜」の文字を点灯部7bで点滅させる。
【0046】
また、表示器2eは、深夜わき増し機能を開始させる指示がスイッチ2iを介して入力されると、「入」の文字を点灯部6cに点灯させ、深夜わき増し機能を停止させる指示がスイッチ2iを介して入力されると、「切」の文字を点灯部6dに点灯させる。
【0047】
つぎに、ふろ給湯システム100の処理手順(制御処理の流れ)について説明する。図6は、実施の形態に係るふろ給湯システムの処理手順を示すフローチャートである。図6では、台所リモコン20が昼間わき増し機能を有した機種に接続された場合のふろ給湯システム100の処理手順について説明する。
【0048】
台所リモコン20が昼間わき増し機能を有したふろ給湯機10に接続されると、ふろ給湯機10のマイコン1dは、ふろ給湯機10が昼間わき増し機能を有した機種であることを示す機種情報(通信信号)を通信回路1cへ出力する。この通信信号は、通信回路1cから台所リモコン20の通信回路2cに送られる。
【0049】
台所リモコン20の通信回路2cは、ふろ給湯機10からの機種情報受信し、マイコン2dに送る。マイコン2dは、ふろ給湯機10からの機種情報が何れの機種を示しているかを判別する。マイコン2dは、例えばふろ給湯機10が、昼間わき増し機能、深夜わき増し機能の何れであるかを判断する。ここでのマイコン2dは、昼間わき増しの機種情報であるか否かを判断する(ステップS10)。
【0050】
ふろ給湯機10から受信した機種情報が昼間わき増しの機種情報である場合(ステップS10、Yes)、台所リモコン20のマイコン2dは、台所リモコン20に昼間わき増し機能の設定を行なうことを確定する(ステップS20)。マイコン2dは、例えばマイコン2dに内蔵されているメモリに、昼間わき増し機能を設定することを示すフラグをセットする。
【0051】
一方、ふろ給湯機10から受信した機種情報が昼間わき増しの機種情報でない場合(ステップS10、No)、台所リモコン20のマイコン2dは、台所リモコン20に昼間わき増し機能の設定を行わないことを確定する(ステップS30)。
【0052】
台所リモコン20のマイコン2dは、台所リモコン20に昼間わき増し機能の設定を行なうか否かの何れかを確定させた後、メニュー送りスイッチ5aが所定回数(昼間わき増し機能の項目を表示する回数)だけ押下されたか否かを判断する(ステップS40)。
【0053】
メニュー送りスイッチ5aの押下によって昼間わき増し機能の項目が選択(表示)されていない場合(ステップS40、No)、台所リモコン20のマイコン2dは、メニュー送りスイッチ5aが所定回数以上押下されるまで待機する。
【0054】
メニュー送りスイッチ5aの押下によって昼間わき増し機能の項目が選択されると(ステップS40、Yes)、台所リモコン20のマイコン2dは、昼間わき増し機能の設定を行なうか否かの何れを確定させたかを判別する(ステップS50)。これにより、マイコン2dは、ふろ給湯機10が昼間わき増し機能を使用できる機種であるか否かを判別する。
【0055】
昼間わき増し機能の設定を行なうことが確定している場合(ステップS50、Yes)、台所リモコン20のマイコン2dは、表示器2eに昼間わき増しに関する情報を表示させる。表示器2eは、例えば図4に示した表示画面を表示する。これにより、昼間わき増し機能の動作を開始操作または停止操作できる状態となる(ステップS60)。
【0056】
表示器2eは、例えば「昼間」の文字を点灯部6bに点灯させることによって、変更できる設定項目が昼間わき増し機能であることを表示する。また、表示器2eは、昼間わき増し機能が動作中の場合には、点灯部6cの「入」の文字と、点灯部6aの「昼間」の文字とを同期させて点滅させる。また、表示器2eは、昼間わき増し機能が停止中の場合には、「切」の文字を点灯部6dで点滅させる。昼間わき増し機能の動作状態(開始または停止)を変更する場合の変更操作は、UPスイッチ5bやDOWNスイッチ5cの押下によって行なわれる。
【0057】
一方、昼間わき増し機能の設定を行なわないことが確定している場合(ステップS50、No)、台所リモコン20のマイコン2dは、ふろ給湯機10が昼間わき増し機能を使用できないので、台所リモコンの2表示器2eに昼間わき増し機能とは異なる他の機能(使用可能な機能)に関する情報を表示させる。そして、昼間わき増し機能の設定処理を終了する。なお、マイコン2dは、ステップS70の処理で表示器2eに他の機能の表示を行なわせることなく、昼間わき増し機能の設定処理を終了させてもよい。
【0058】
昼間わき増し機能の動作を開始操作または停止操作できる状態となった後、マイコン2dは、決定スイッチ5dが押下されたか否か(昼間わき増し機能の処理を確定させる操作があったか否か)を判断する(ステップS80)。決定スイッチ5dが押下されていない場合(ステップS80、No)、マイコン2dは、決定スイッチ5dが押下されるまで待機する。
【0059】
決定スイッチ5dが押下されると(ステップS80、Yes)、マイコン2dは、昼間わき増し機能の動作を開始させる設定(開始操作の入力)が行なわれたか、昼間わき増し機能の動作を停止させる設定(停止操作の入力)が行なわれたかを判別する(ステップS90)。
【0060】
昼間わき増し機能の動作を開始させる設定が行なわれていた場合(ステップS90、Yes)、台所リモコン20のマイコン2dから通信回路2cへ昼間わき増し機能の動作を開始させる指示(開始指示の通信信号)を出力する。通信回路2cはこの開始指示の通信信号をふろ給湯機10に送信する。
【0061】
ふろ給湯機10のマイコン1dは、通信回路1cを介して台所リモコン20から送られてくる開始指示の通信信号を受信する。これにより、マイコン2dは、昼間わき増し機能の動作を開始する。
【0062】
このとき、台所リモコン20のマイコン2dは、表示器2eに昼間わき増し機能の動作を開始したことを示す情報を表示させる。表示器2eは、例えば図4に示した表示画面を表示し、「入」の文字を点灯部6cに点灯させる。
【0063】
また、台所リモコン20のマイコン2dは、音声IC2fに昼間わき増し機能の動作を開始したことを示す音声フレーズ(音声信号)を出力させる。。この音声信号は、アンプ2gを介してスピーカ2hで出力(発声)される。スピーカ2hからは、例えば「昼間わき増しを開始します」の音声フレーズが出力される。これにより、昼間わき増し機能が動作し始めたことを音声によって操作者に通知する(ステップS100)。
【0064】
一方、昼間わき増し機能の動作を停止させる設定が行なわれていた場合(ステップS90、No)、台所リモコン20のマイコン2dから通信回路2cへ昼間わき増し機能の動作を停止させる指示(停止指示の通信信号)を出力する。通信回路2cはこの停止指示の通信信号をふろ給湯機10に送信する。
【0065】
ふろ給湯機10のマイコン1dは、通信回路1cを介して台所リモコン20から送られてくる停止指示の通信信号を受信する。これにより、マイコン2dは、昼間わき増し機能の動作を停止する。
【0066】
このとき、台所リモコン20のマイコン2dは、表示器2eに昼間わき増し機能の動作を停止したことを示す情報を表示させる。表示器2eは、例えば図4に示した表示画面を表示し、「切」の文字を点灯部6cに点灯させる。
【0067】
また、台所リモコン20のマイコン2dは、音声IC2fに昼間わき増し機能の動作を停止したことを示す音声フレーズ(音声信号)を出力させる。。この音声信号は、アンプ2gを介してスピーカ2hで出力(発声)される。スピーカ2hからは、例えば「昼間わき増しを停止します」の音声フレーズが出力される。これにより、昼間わき増し機能が停止したことを音声によって操作者に通知する(ステップS110)。
【0068】
なお、深夜わき増し機能の設定処理も、図6のフローチャートと同様の処理手順によって行なうので、その説明は省略する。深夜わき増し機能を設定する際には、表示器2eに図5に示した表示画面を表示させる。また、浴室リモコン30による昼間わき増し機能の設定処理や深夜わき増し機能の設定処理も図6のフローチャートと同様の処理手順によって行なうので、その説明は省略する。
【0069】
このように、ふろ給湯システム100では、減少してしまった貯湯式タンク内のお湯をわき増す機能が給湯機10毎に設定されている場合に、何れの機種のふろ給湯機10と台所リモコン20が接続されても、台所リモコン20が接続されたふろ給湯機10のわき増し機能(機種)を自動的に認識しているので、切り替えスイッチなどによる機能の切り替え操作等が不要となる。したがって、台所リモコン20は、使い勝手がよいものとなる。
【0070】
また、台所リモコン20に接続されたふろ給湯機10の機種に応じてメッセージの報知内容や表示内容を選択するので、台所リモコン20の操作性が悪くなることはない。また、ユーザ(操作者)がスイッチ2iの操作をするだけで、ふろ給湯機10の機種に応じた制御動作を行なえるので、台所リモコン20は操作者にとって使い勝手のよいものとなる。
【0071】
なお、本実施の形態では、台所リモコン20をふろ給湯機10に接続した際に、昼間わき増し機能に関する設定を行なったが、他のタイミングで昼間わき増し機能に関する設定を行なってもよい。例えば、台所リモコン20を立ち上げた際や台所リモコン20をリセットした際に昼間わき増し機能に関する設定を行なってもよいし、台所リモコン20に異常が発生した際に昼間わき増し機能に関する設定を行なってもよい。
【0072】
また、本実施の形態では、台所リモコン20をふろ給湯機10に接続した際に、昼間わき増し機能に関する設定を行なったが、一度設定したわき増し機能の情報を記憶しておき、以後は記憶しておいたわき増し機能に応じた設定を行なってもよい。これにより、台所リモコン20をふろ給湯機10に接続する度にふろ給湯機10のわき増し機能に関する設定を行なう必要がなくなる。したがって、効率良くわき増し機能に関する設定を行なうことが可能となる。
【0073】
また、本実施の形態では、ふろ給湯システム100が図6のフローチャートに従った制御処理を行なう場合について説明したが、図6の制御方法に限定されるものではなく、適宜各制御処理を変更してもよい。例えば、台所リモコン20へ、予めふろ給湯機10の機種に応じた制御プログラムをふろ給湯機10の機種毎に用意しておく。そして、台所リモコン20が1度ふろ給湯機10の機種を確定させると、以後はこのふろ給湯機10の機種に対応する制御プログラムを実行する。また、台所リモコン20や浴室リモコン30と、ふろ給湯機10とを有線を介して接続する場合ついて説明したが、台所リモコン20や浴室リモコン30と、ふろ給湯機10との間で無線によって通信信号を送受信してもよい。
【0074】
また、本実施の形態では、台所リモコン20が、昼間わき増し機能を有したふろ給湯機10、深夜わき増し機能を有したふろ給湯機10の何れかと接続し、接続したふろ給湯機10に応じた機能設定を行なう場合について説明したが、ふろ給湯機10は、この両方の機能を有した機種であってもよいし、この両方の機能を有していない機種であってもよい。台所リモコン20が両方の機能を有したふろ給湯機10に接続する場合、ふろ給湯機10は、昼間わき増し機能の一部と深夜わき増し機能の一部を組み合わせた機能(中間機能)(組合せ機能)の機能情報を台所リモコン20に送信してもよい。この場合、台所リモコン20は、中間機能に応じた動作を行なう。
【0075】
また、ふろ給湯機10へは、昼間わき増し機能、深夜わき増し機能、中間機能、これら以外の機能(他機能)の4種類を設定できるよう構成しておいてもよい。この場合,台所リモコン20は、昼間わき増し機能への動作設定に応じた情報、深夜わき増し機能への動作設定に応じた情報、組合せ機能への動作設定に応じた情報、他機能への動作設定に応じた情報の何れかをユーザに報知する。これにより、ふろ給湯機10に種々のわき増し機能が設定可能な場合であっても、台所リモコン20はふろ給湯機10のわき増し機能に応じた動作を行なうことが可能となる。
【0076】
また、本実施の形態では、減少してしまった貯湯式タンク内のお湯をわき増す機能に対し、台所リモコン20を据付た際の、ふろ給湯機10と台所リモコン20との組合せに基づいた1つの機能を固定して用いているが、台所リモコン20とふろ給湯機10が用いる機能を固定しないこととしてもよい。
【0077】
例えば、ふろ給湯機10が、ふろ給湯システム100の使用環境を所定の期間学習することによって、機能毎の優位性を判断する。そして、ふろ給湯機10は、機能毎の優位性に関する判断結果に基づいて、減少した貯湯式タンク内のお湯をわき増す際に用いる機能をフレキシブルに変動させる。具体的には、ふろ給湯機10は、貯湯式タンク内のお湯が、毎日所定量以上残っている使用状況の場合に、省エネする優位性があると判断し、深夜わき増し機能有り(使用許可)とする。一方、ふろ給湯機10は、貯湯式タンク内のお湯が、毎日所定量以下になってしまう使用状況の場合に、貯湯式タンク内のお湯が切れてしまう可能性があると判断し、深夜わき増し機能を無し(使用禁止)とする。
【0078】
また、本実施の形態では、ふろ給湯システム100では、ふろ給湯機10の通信回路1cが、台所リモコン20、浴室リモコン30、ヒートポンプユニット40との間で共通の通信経路によって通信信号を送受信する構成としたが、台所リモコン20と浴室リモコン30との通信経路とは別に、ヒートポンプユニット40専用の通信回路と通信経路を設けてもよい。
【0079】
また、本実施の形態では、お湯のわき増し方式がヒートポンプ方式のふろ給湯機10である場合について説明したが、お湯のわきあげ方式を従来のヒーター式の電気温水器としてもよい。この場合、熱源としてヒートポンプユニット40の替わりに、ふろ給湯機10にわき増し用ヒーターを内蔵させておく。そして、ふろ給湯機10のわき増し用ヒーターを、ふろ給湯機10の制御部1aによって直接制御する。
【0080】
このように実施の形態によれば、お湯のわき増し機能がふろ給湯機毎に設定されている場合に、台所リモコン20と接続しているふろ給湯機のわき増し機能に応じた設定を台所リモコン20に行なっているので、台所リモコン20は接続中のふろ給湯機の有するわき増し機能に応じた動作を行なうことが可能となる。したがって、台所リモコン20は多機種のふろ給湯機10に対応することができる共通リモコンとして動作することが可能となる。これにより、台所リモコン20を1機種のみ生産すればよく、台所リモコン20の生産効率や物流効率、台所リモコン20の提供に関するサービス効率が向上する。
【0081】
また、台所リモコン20の発注時や据付時に、ふろ給湯機10と台所リモコン20との機種違いが発生しなくなる。また、ふろ給湯機10の機種に応じた音声や電子音等による報知機能や、情報を視覚的に認知させるための表示機能を、ふろ給湯機10の機種間で統一していないので、従来から用いられてきたリモコンの操作性の良さを失うことはない。
【産業上の利用可能性】
【0082】
以上のように、本発明に係るリモートコントローラおよびふろ給湯システムは、給湯機のわき増し機能に応じた動作に適している。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】実施の形態に係る、ふろ給湯システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したふろ給湯システムの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】台所リモコンの構成を示す上面図である。
【図4】台所リモコンが昼間わき増し機能を有した機種に接続された場合に表示器で表示する情報の一例を示す図である。
【図5】台所リモコンが深夜わき増し機能を有した機種に接続された場合に表示器で表示する情報の一例を示す図である。
【図6】実施の形態に係るふろ給湯システムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0084】
1a,2a,3a,4a 制御部
1b,2b,3b,4b 電源部
1c,2c,3c,4c 通信回路
1d,2d,3d,4d マイコン
2e,3e 表示器
2f,3f 音声IC
2g,3g アンプ
2h,3h スピーカ
2i,3i スイッチ
5a メニュー送りスイッチ
5b UPスイッチ
5c DOWNスイッチ
5d 決定スイッチ
6a〜6d,7a,7b 点灯部
10 給湯機
20 台所リモコン
30 浴室リモコン
40 ヒートポンプユニット
100 給湯システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ふろ給湯機を遠隔操作するとともに、前記ふろ給湯機への動作設定に応じた情報を音および/または表示で報知するリモートコントローラにおいて、
前記ふろ給湯機と通信を行うとともに、貯湯式タンク内で減少した分のお湯をわき増す機能のうち予め設定した何れかのわき増し機能がふろ給湯機に設定されている場合に、接続中の前記ふろ給湯機から当該ふろ給湯機に設定されているわき増し機能に関する機能情報を受信する通信部と、
前記ふろ給湯機への動作設定に応じた情報を音および/または表示で外部へ報知する報知部と、
前記ふろ給湯機への動作設定を行なう際に、前記機能情報に基づいて、前記接続中のふろ給湯機に設定されているわき増し機能への動作設定に応じた情報を報知するよう前記報知部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とするリモートコントローラ。
【請求項2】
前記ふろ給湯機へ設定されるわき増し機能は、前記貯湯式タンクのお湯を所定量まで昼間電力でわき増す昼間わき増し機能、前記貯湯式タンクのお湯を深夜電力でわき増す深夜わき増し機能、前記昼間わき増し機能の一部と深夜わき増し機能の一部とを組合せた組合せ機能、または前記昼間わき増し機能および前記深夜わき増し機能以外のその他の機能の何れかであり、
前記制御部は、前記昼間わき増し機能への動作設定に応じた情報、前記深夜わき増し機能への動作設定に応じた情報、前記組合せ機能への動作設定に応じた情報または前記その他の機能に応じた情報の何れかを、前記機能情報に基づいて報知するよう前記報知部を制御することを特徴とする請求項1に記載のリモートコントローラ。
【請求項3】
前記制御部は、前記通信部を介して取得した機能情報を記憶しておき、次に前記ふろ給湯機への動作設定を行なう際には、記憶しておいた前記機能情報に基づいて前記報知部を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のリモートコントローラ。
【請求項4】
電気温水器を用いたふろ給湯機と、前記ふろ給湯機を遠隔操作するとともに前記ふろ給湯機への動作設定に応じた情報を音および/または表示で報知するリモートコントローラとを有したふろ給湯システムにおいて、
前記ふろ給湯機は、
前記リモートコントローラと通信を行うとともに、貯湯式タンク内で減少した分のお湯をわき増す機能のうち予め設定した何れかのわき増し機能が自装置に設定されている場合に、自装置に設定されているわき増し機能に関する機能情報を前記リモートコントローラへ送信する第1の通信部と、
前記リモートコントローラからの指示に基づいて、自装置に設定されているわき増し機能を制御する第1の制御部と、
を備え、
前記リモートコントローラは、
前記ふろ給湯機と通信を行うとともに前記ふろ給湯機から前記機能情報を受信する第2の通信部と、
前記ふろ給湯機への動作設定に応じた情報を音および/または表示で外部へ報知する報知部と、
前記ふろ給湯機への動作設定を行なう際に、前記機能情報に基づいて、前記接続中のふろ給湯機に設定されているわき増し機能への動作設定に応じた情報を報知するよう前記報知部を制御する第2の制御部と、
を備えることを特徴とするふろ給湯システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−292038(P2008−292038A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−136997(P2007−136997)
【出願日】平成19年5月23日(2007.5.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】