説明

内視鏡

【課題】 内部に固定配置される撮像ユニットの変倍機能、或いはフォーカシング機能に悪影響を及ぼすことのない、スムーズに可動レンズ枠を動かすことのできる内視鏡を提供すること。
【解決手段】 先端部12に挿嵌する撮像ユニット36と、先端部に撮像ユニットを固定する固定部材40と、該固定部材による固定位置に対して、撮像ユニットの撮影光軸が通る点対称な位置であって、先端部と撮像ユニットが当接する互いの部分のうち、少なくとも一方に切り欠き部76を形成したことを特徴とする内視鏡。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変倍機能、或いはフォーカシング機能を有する撮像ユニットを備えた内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から内視鏡は、医療分野等で広く利用されている。内視鏡は、例えば、体腔内に細長い挿入部を挿入することによって、体腔内の臓器等を観察したり、必要に応じて処置具挿通チャンネル(以下、処置具チャンネルと記述する)内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。挿入部の先端には、湾曲部が設けられ、内視鏡の操作部を操作することによって、先端部の観察窓の観察方向を変更させることができる。
【0003】
このような内視鏡は、先端部に撮像、照明などの光学系部品、及び光学観察装置を備えているものがある。このように、先端部に内蔵配置される部品、及び装置は、湾曲部の湾曲動作によっても影響されないように、先端部と固定部材で強固に固定されている。
【0004】
このような、湾曲部の湾曲動作に影響を受けないように、先端部の内臓物を固定する技術としては、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1の技術では、撮像ユニットを湾曲部の湾曲頻度の高い方向と略平行な固定方向により固定部材により固定している。これにより、撮像ユニットが湾曲部の湾曲動作に影響を受けることなく先端部に固定される。
【特許文献1】特開平08−136829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年の内視鏡には、光学的な変倍機能、或いはフォーカシング機能を備えた撮像ユニットを有するものがある。このように、変倍機能、或いはフォーカシング機能を有する撮像ユニットは、可動レンズ枠を固定枠に対してスムーズに移動することのできる構成とする必要がある。
【0006】
そのため、先端部などの内視鏡内部へ撮像ユニットを固定した場合においても、可動レンズ枠を固定枠に対してスムーズに移動できるようにする必要がある。つまり、変倍機能、或いはフォーカシング機能である光学機能に悪影響を及ぼすことの無いように、撮像ユニットを内視鏡内部へ固定配置する必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みて成されたものであり、内部に固定配置される撮像ユニットの変倍機能、或いはフォーカシング機能に悪影響を及ぼすことのない、スムーズに可動レンズ枠を動かすことのできる内視鏡を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すべく、第1の発明は、先端部に挿嵌する撮像ユニットと、上記先端部に上記撮像ユニットを固定する固定部材と、該固定部材による固定位置に対して、上記撮像ユニットの撮影光軸が通る点対称な位置であって、上記先端部と上記撮像ユニットが当接する互いの部分のうち、少なくとも一方に切り欠き部を形成したことを特徴とする内視鏡。
【0009】
第2の発明は、先端部に挿嵌し、固定部材により該先端部内で固定される撮像ユニットと、該撮像ユニットに設けられ、上記固定部材が当接する非可動レンズ枠と、
該非可動レンズ枠内に設けられ、該非可動レンズ枠の内面に沿って摺動自在な可動レンズ枠と、を有し、上記固定部材による固定位置に対して、上記撮像ユニットの撮影光軸が通る点対称な位置であって、上記先端部と上記非可動枠、或いは上記非可動枠と上記可動枠とが当接する互いの部分のうち少なくとも一方に切り欠き部を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0010】
第3の発明は、変倍機能、或いはフォーカシング機能を有する対物光学系ユニットを備えた内視鏡であって、上記対物光学系ユニットに設けられ、撮影光軸に平行なスリットが形成された非可動レンズ枠と、該非可動レンズ枠内に設けられ、該非可動レンズ枠の内面に沿って摺動自在な可動レンズ枠と、上記対物光学系ユニットに嵌合し、上記可動レンズ枠の一方向の移動を規制する規制部材と、を備え、上記規制部材は、上記非可動レンズ枠の上記スリットと同一幅で嵌入する凸部を有していることを特徴とする内視鏡。
【0011】
第4の発明は、変倍機能、或いはフォーカシング機能を有する対物光学系ユニットと、該対物光学系ユニットの可動レンズ枠に連結され、振動体を備えた移動体ユニットと、該移動体ユニットが挿嵌する筒状の摩擦部材と、該摩擦部材と上記移動体ユニットの接触圧を調整する摩擦調整部と、を有し、上記摩擦部材は、上記摩擦調整部に配置される一端部分に、長手方向に沿い、且つ、周方向に等間隔にスリットが形成されていることを特徴とする内視鏡。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、内部に固定配置される撮像ユニットの変倍機能、或いはフォーカシング機能に悪影響を及ぼすことのなく、スムーズに可動レンズ枠を動かすことのできる内視鏡を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1から図11は本発明の第1の実施の形態にかかり、図1は内視鏡システムの構成を概略的に示した説明図、図2は先端部の先端面を示す平面図、図3は図2のIII−III線に沿って切断した先端部から湾曲部の内部構成を示す断面図、図4は撮像ユニット、及び移動体ユニットの構成を示す断面図、図5は移動体ユニットの内部構成を示す断面図、図6は変形例を示す撮像ユニット、及び移動体ユニットの構成を示す断面図、図7は図6のVII−VII線に沿って切断した撮像ユニット、及び移動体ユニットの構成を示す断面図、図8は図6のVIII−VIII線に沿って切断した柄部が連結された状態のジョイント部の構成を示す断面図、図9は図3のIX−IX線に沿って切断した先端部の構成を示す断面図、図10は第1変形例の先端部の構成を示す断面図、図11は第2変形例の先端部の構成を示す断面図である。
【0014】
図1に示すように、内視鏡装置1は、図示しない撮像手段を備えた電子内視鏡(以下、内視鏡と略記)2と、照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2の撮像手段から伝送された電気信号により映像信号を生成するプロセッサ5と、この映像信号を受けて内視鏡画像を表示する表示装置であるモニタ6とから構成される。
【0015】
本実施形態の内視鏡2は、体腔内に挿入される長尺の内視鏡用可撓管である挿入部7と、この挿入部7の基端側に位置する操作部8と、この操作部8の一側部から延出するユニバーサルコード9とによって主に構成される。
【0016】
操作部8は、把持部18と、湾曲操作ノブ14と、撮像手段のレリーズの指示などをするための各種スイッチ17と、送気送水ボタン15と、吸引ボタン16と、を備えている。
【0017】
ユニバーサルコード9は、延出側の先端部に外部装置である光源装置3に脱着自在に接続される内視鏡コネクタ10が設けられている。この内視鏡コネクタ10からは、外部装置であるプロセッサ5に接続される電気コネクタ4aを有する電気ケーブル4が延出している。尚、電気ケーブル4は、内視鏡コネクタ10と電気コネクタ4bによって接続されている。
【0018】
また、内視鏡2の挿入部7は、内視鏡用挿入部としての構成を有し、その先端に形成される硬質の先端部12と、この先端部12の基端に形成される湾曲部13と、この湾曲部13の基端から操作部8まで形成される可撓性を備えた可撓管部21と、を有して構成されている。尚、把持部18の下端部分には、処置具などを挿通するための鉗子口である処置具挿通口11bが配設されている。
【0019】
挿入部7内には、照明光を伝送する図示しないライトガイドが挿通されている。このライトガイドは、操作部8を介してユニバーサルコード9内に挿通され、端部が内視鏡コネクタ10から突出する図示しないライトガイドコネクタに接続されている。
さらに、ユニバーサルコード9内には、各種スイッチ17の操作に基づいて、電気ケーブル4を介して、プロセッサ5に電気信号を送信する図示しない配線が挿通されている。
【0020】
次に、図2を用いて、先端部12の先端面に配設される構成要素について簡単に説明する。
図2に示すように、先端部12の先端面には、後述する撮像ユニットの最先端に配置される観察窓である観察レンズ31と、ここでは2つの照明窓である照明レンズ32と、観察レンズ31に向かって送気、或いは送水するための観察窓洗滌ノズル33と、処置具チャンネルのチャンネル開口部34と、前方送気送水のための観察物洗滌口35と、が配設されている。
【0021】
続いて、図3を用いて、始めに湾曲部13から、後に先端部12の内部構成について説明する。
図3に示すように、内視鏡2の湾曲部13には、円環状の複数の湾曲駒26が回動自在に連設されている。各湾曲駒26は、その内周面に溶着などの手段によって固設されている4つのワイヤガード26aを有している。4つのワイヤガード26aは、挿入軸周りに夫々が略90°ずらされた位置において、1つの湾曲駒26の内周面に固定されている。
【0022】
また、これら複数の湾曲駒26には、それらの外周を覆うように細線のワイヤなどを筒状に編み込んだ湾曲ブレード27が被せられるとともに、この湾曲ブレード27上に水密を保つように湾曲ゴムを構成する外皮25が被せられることによって、湾曲部13が形成されている。
【0023】
尚、この外皮25は、先端部12、湾曲部13、及び可撓管部21からなる挿入部7の全長に渡って一体となるように被覆しており、その先端外周部分が先端部12において、糸巻き接着部12bにより固着されている。
【0024】
また、湾曲部13から基端に向かって延出する湾曲操作手段である4本の湾曲操作ワイヤ28が挿入部7内に挿通されている。これら4本の湾曲操作ワイヤ28は、先端部分が先端部12内に設けられた固定環28aにより夫々、挿入軸周りに略90°にずらされて保持固定されており、基端側の部分が湾曲駒26に設けられた各ワイヤガード26aに夫々、挿通されるように設けられている。
【0025】
尚、湾曲部13の挿入軸が略直線となっている状態において、先端部12に設けられる固定環28aにより保持固定され、各湾曲駒13の各ワイヤガード26aに挿通される各湾曲操作ワイヤ28が略直線となるように、先端部12、及び各湾曲駒26が連結されている。
【0026】
また、これら湾曲操作ワイヤ28は、基端部が操作部8(図1参照)内に設けられ、湾曲操作ノブ14に連結されている図示しない湾曲操作機構に連結されて交互に牽引又は弛緩されるようになっている。
【0027】
4本の湾曲操作ワイヤ28が湾曲操作ノブの所定の操作によって夫々、牽引弛緩されることによって、湾曲部13が4方向へ湾曲操作される。これら4方向とは、モニタ6(図1参照)に表示される各撮像ユニット36により撮影された内視鏡画像の上下左右の4方向である。
【0028】
また、図3に示すように、挿入部7の先端部12には、先端面を構成する先端カバー24が設けられている。この先端部12内には、硬質な金属からなり、本体部を構成する円柱部材12aと、この円柱部材12aの基端側外周部を外嵌する円環状の最先端の湾曲駒の1つを構成する補強環22が配設されている。また、補強環22は、前述の4つの固定環28aを有している。
【0029】
先端部12内の円柱部材12aには、軸方向へ複数の孔部が形成されている。これらのうち、2つの孔部が処置具チャンネル19、及び前方送水チャンネル20の先端部分を形成し、残りの孔部には、後述する撮像ユニット36、及びここでは図示しない観察窓洗滌ノズル33と、後述する2つの照明レンズユニットが夫々、配置されている。
【0030】
処置具チャンネル19は、先端部12の先端面に設けられた先端カバー24において開口しているチャンネル開口部34と、先端部12の円柱部材12aの孔部に挿嵌される略円筒状の管部材19aと、先端部分が管部材19aの基端部分を覆い、糸巻きにより接続固定されている柔軟なチューブからなる処置具管路19bとを有して構成されている。
この処置具管路19bは、挿入部7内を挿通し、その基端が操作部8において、図1に示す処置具挿通口11bにおいて開口している。
【0031】
また、同じく先端カバー24に観察物洗滌口35を有する前方送水チャンネル20は、先端部12の円柱部材12aの孔部に挿嵌される略円筒状の管部材20aと、管部材20aの基端部分を覆い、先端部分が糸巻きにより接続固定されている前方送水管路20bとを有して構成されている。
この前方送水管路20bは、挿入部7、操作部8、及びユニバーサルコード9を通って、内視鏡コネクタ10まで挿通しており、図示しない前方送水装置に接続される。尚、上述したように、前方送水チャンネル20である前方送水管路20bは、操作部8において、前方送水ボタン(不図示)が介装されている。
【0032】
尚、図示しないが先端部12の円柱部材12aには、先端カバー24に配設される2つの照明レンズ32の背面側に、後述するライトガイドバンドルの先端部分が夫々挿嵌されている。
【0033】
次に、対物光学系ユニットである撮像ユニット36について図4、及びこの撮像ユニット36の変倍機能、或いはフォーカシング機能のため移動レンズ枠を進退させる移動体ユニットの構成について、図4、及び図5を用いて説明する。
先ず、本実施の形態の撮像ユニット36は、図4に示すように、観察レンズ31を含む複数のレンズからなる前群レンズ51を保持する前群レンズ枠52と、後群レンズ55を保持する後群レンズ枠53と、3つの光学部材57,59,60、イメージエリア61を前面に備えた固体撮像素子チップ62、及び固体撮像素子63を保持する撮像素子保持枠58と、固体撮像素子63と電気的に接続する複数の信号ケーブル67が束状となった通信ケーブル36aを補強被覆する補強枠66aと、この補強枠66aの外周を覆い、通信ケーブル36aを保持するケーブル保持環68を一体的に被覆する被覆部材66と、を有している。
【0034】
前群レンズ51と後群レンズ55との間には、可動レンズ54を備えた可動レンズ枠71が設けられている。この可動レンズ枠71は、変倍機能、或いはフォーカシング機能のため、後群レンズ枠53内で撮影光軸方向へ進退自在となっており、非可動レンズ枠である後群レンズ枠53に外嵌固定された可動レンズ枠位置調整部材72により前方への移動が規制され、後群レンズ枠53の後群レンズ55近傍に配設される可動レンズ枠位置制御部材56により後方への移動が規制されている。
【0035】
この可動レンズ枠71は、外周一部から矩形状の柄部71aが延出しており、この柄部71aが後群レンズ枠53に形成されたスリット53bに係入して、撮影光軸に沿った直進保持されている。また、柄部71aは、延出側に2つのジョイント孔73が並設されており、これらのジョイント孔73にジョイントピン75が係入され、後述する移動体ユニット80のジョイント部81と連結されている。
【0036】
尚、非可動レンズ枠53の外周部には、撮像ユニット36を先端部12の円柱部材12aに位置決め固定するための固定部材である固定ビス40(図3参照)の先端が圧接する凹部53aが形成されている。
【0037】
本実施の形態の固体撮像素子63は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などが用いられ、固体撮像素子チップ62、及び積層基板64がフレキシブル基板65によって電気的に接続され、リードピンによって、上記複数の信号ケーブル67と接続されている。
【0038】
また、固体撮像素子63は、信号ケーブル67、及びケーブル保持環68と共に、接着剤の充填により、撮像素子保持枠58内、及び補強枠66a内で固定されている。
【0039】
次に、本実施の形態の移動体ユニット80の構成について説明する。尚、本実施の形態では、積層圧電素子の振動により、移動体ユニット80が進退に連動する撮像ユニット36の可動レンズ枠71を撮影光軸方向に進退移動して、変倍機能、或いはフォーカシング機能を行う構成となっている。
【0040】
移動体ユニット80は、図5に示すように、上記ジョイントピン75が夫々係入される2つのピン孔81aを有する上記ジョイント部81と、積層圧電素子100と、ジョイント部81の基端に外嵌し、積層圧電素子100が軟性接着剤102の充填により内部で固定される金属パイプ部材101と、積層圧電素子100を保持し、金属パイプ部材101の基端に内嵌し、接着剤102aで固定された保持環103と、積層圧電素子100と半田などの溶着接続部100aにより電気的に接続されたケーブル86と、から構成されている。
【0041】
図4に戻って、この移動体ユニット80は、固定部材88により、撮像ユニット36に固定された円筒状のガイド部材87内に挿設される。このガイド部材87の先端側には、摩擦部材84を固定し、中途部の上下が切り欠かれた摩擦部材固定環83が嵌着されている。また、摩擦部材84は、移動体ユニット80の金属パイプ部材101の外周部に面接触する例えば、ステンレスからなる半環状の部材である。
【0042】
この摩擦部材84は、摩擦部材固定環83の上記切り欠きに配置される付勢力伝達部材85に配設されている。この付勢力伝達部材85は、内部にもバネ部材を有すると共に、両端が調整ビス92により所定の方向へ付勢力を調整荷重させる板バネ91と連結され、摩擦部材84を移動体ユニット80に押し付けている。尚、調整ビス92は、その締め付け具合により、板バネ91の付勢力を調整でき、摩擦部材84を移動体ユニット80に押し付ける摩擦力を調整するためのものである。
【0043】
以上のことから、本実施の形態の移動体ユニット80は、積層圧電素子100に電圧を印加することにより振動して、金属パイプ部材101と接触する摩擦部材84の摩擦を受けて、ガイド部材87に対して進退移動する。これにより、ジョイント部81に連結された可動レンズ枠71が後群レンズ枠53内で撮影光軸方向へ進退する。
【0044】
尚、本実施の形態では、振動発生体である積層圧電素子100の振動を利用した移動体ユニット80の進退に連動して可動レンズ枠71を移動する構成であるが、これに限定することなく、機械的な構成により、可動レンズ枠71を進退移動できるようにしても良い。
【0045】
また、本実施の形態の移動体ユニット80へ与える摩擦力を調整する機構は、付勢力伝達部材85を介して摩擦部材84を上述した板バネ91の付勢力により、調整するものに限ることなく、例えば、図6、及び図7に示すように、付勢力伝達部材85のみで調整できるような構成としても良い。
【0046】
詳しくは、図6に示すように、付勢力伝達部材85の下端部に調整ビス92aが螺着された板バネ保持部43が配設されている。この板バネ保持部43は、図7に示すように、内部に巻回形成された平バネ部材42の端部分を重畳して保持固定している。平バネ部材42は、上部側の内周面で断面半円弧状の摩擦部材41の外周部と当接している。
【0047】
また、移動体ユニット80は、摩擦部材41とガイド部材87により挟まれた状態で挿通しており、外周部を構成する金属パイプ部材101が摩擦部材41の一面と当接した状態となっている。尚、調整ビス92aの頭部と反対側の端面は、ガイド部材87に当接している。
【0048】
このような構成により、板バネ保持部43に対する調整ビス92aの締め付け状態により、摩擦部材41を金属パイプ部材101へ押し付ける力を調節することで、摩擦部材41と金属パイプ部材101との摩擦力を調節可能としている。
【0049】
詳述すると、調整ビス92aを締め付けると、ガイド部材87を押し上げる力が働くと共に、板バネ保持部43がガイド部材87から離れる方向へ移動する。すると、平バネ部材42が摩擦部材41を移動体ユニット80側へ押し付ける力が働き、摩擦部材41と金属パイプ部材101との摩擦力を増大させることができる。
【0050】
このような作用により、摩擦部材41を移動体ユニット80へ押し付ける力を調整ビス92aの締め付け具合で調整することで、摩擦部材41と金属パイプ部材101との摩擦力を調節可能としている。また、調整ビス92aを板バネ保持部43に対して弛めると、反対に摩擦部材41と金属パイプ部材101との摩擦力を低減させることができる。
【0051】
このような構成にすることで、図4に示した、板バネ91と2つの調整ビス92を用いることが無く、簡単な構成とすることができる。
【0052】
また、図4、及び図6に示した、本実施の形態の移動体ユニット80と可動レンズ枠71は、図7に示すように、2本のジョイントピン75の2点でジョイント部81と柄部71aとが連結されている。
【0053】
このような構成によれば、可動レンズ枠71の柄部71aが移動体ユニット80のジョイント部81に対して、ズレたり、回動したりすること無く安定した状態で強固に連結されている。その結果、可動レンズ枠71は、移動体ユニット80の進退移動に伴って確実に連動するため、変倍機能、或いはフォーカシング機能が安定して切り替え可能とすることができる。
【0054】
次に、以上のように構成された本実施の形態の移動体ユニット80により可動レンズ枠71が進退移動する撮像ユニット36の先端部12内へ組み付けた状態について、図3、及び図9を用いて説明する。尚、図9に示す円柱部材12a内には、図2に示した、観察窓洗滌ノズル33に連通する金属パイプ46と、照明レンズ32からの照明光を伝送する金属パイプ48a内に密集して挿通されたライトガイドバンドル48と、が図示されている。
【0055】
先端部12内において、図3に示したように、撮像ユニット36は、円柱部材12aに形成された孔部内に挿嵌された状態で配置される。この撮像ユニット36は、図9に示すように、円柱部材12aの外周の一部分から挿入され、羅着する固定ビス40の締め付け方向側(挿入方向側)の端部が後群レンズ枠53の外周部に形成された凹部53aに入り込み当接して、位置決め固定される。このとき、後群レンズ枠53は、固定ビス40により荷重を受けた方向の外周部が円柱部材12aの孔部を形成する内面に圧接して固定される。
【0056】
後群レンズ枠53には、上述したように、可動レンズ枠71を進退移動するため、移動体ユニット80に連結される可動レンズ枠71の柄部71aが延出できるように、一部分にスリット53bが形成されている。また、移動体ユニット80などの内蔵物の関係上、後群レンズ枠53を円柱部材12aの孔部を形成する内面に固定するためには、固定ビス40を側方からの当接荷重がかかるように配置しなければならない構成となっている。
【0057】
これらの理由により、固定ビス40の当接荷重を受けた後群レンズ枠53は、スリット53bが狭まる方向へ変形すると、内部の可動レンズ枠71の進退移動に影響を及ぼしてしまう。すなわち、後群レンズ枠53は、可動レンズ枠71の外周部と当接している内周部が中心軸方向へ変形し、可動レンズ枠71との摩擦が増大して、可動レンズ枠71の進退移動を妨げる。また、設定された可動レンズ枠71の中心位置(撮影光軸が通る位置)がズレてしまい、内視鏡画像にも悪影響を及ぼす。
【0058】
そのため、図9に示すように、円柱部材12aには、固定ビス40の当接荷重方向(矢印f1方向)の延長上にある後群レンズ枠53の外周部分が、撮像ユニット36が挿通配置される孔部を形成する内面部分と当接しないように、固定ビス40が挿入される部分と反対側(撮影光軸が通る中心に対する点対称の位置)の内周部分に切り欠き部76が形成されている。
【0059】
すなわち、本実施の形態の円柱部材12aは、固定ビス40により押圧された後群レンズ枠53に作用する荷重f1を矢印で示す荷重f2方向へ作用するように、切り欠き部76が形成されている。
【0060】
これにより、後群レンズ枠53は、可動レンズ枠71の外周部と当接している内周部の中心軸方向への変形が抑制され、内部で進退移動する可動レンズ枠71との無駄な摩擦が生じないような構成となっている。その結果、可動レンズ枠71は、後群レンズ枠53内で、撮影光軸に沿った進退移動をスムーズに行えると共に、設定された中心位置のズレが防止される。
【0061】
尚、図9に示した、円柱部材12aに形成する切り欠き部76に限定することなく、図10、及び図11に示すような後群レンズ枠53、或いは可動レンズ枠71に切り欠き部77,78を形成しても良い。
【0062】
つまり、図10では、後群レンズ枠53には、固定ビス40の当接荷重方向(矢印f1方向)の延長上にある撮像ユニット36が挿通配置される孔部を形成する内面部分と当接しないように、固定ビス40が当接する外周部分と反対側(撮影光軸が通る中心に対する点対称の位置)の外周部分に切り欠き部77が形成されている。また、図11では、可動レンズ枠71には、固定ビス40の当接荷重方向(矢印f1方向)の延長上にある後群レンズ枠53の内周部分と当接しないように、固定ビス40方向と反対方向(撮影光軸が通る中心に対する点対称の位置)の外周部分に切り欠き部78が形成されている。
【0063】
これら、図10、及び図11に示した後群レンズ枠53、或いは可動レンズ枠71に切り欠き部77,78を形成しても、上述したように、可動レンズ枠71は、後群レンズ枠53内で、撮影光軸に沿った進退移動をスムーズに行えると共に、設定された中心位置のズレが防止される。
【0064】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について図12から図14を用いて説明する。尚、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0065】
図12から図14は、第2の実施の形態に係り、図12は撮像ユニット、及び移動体ユニットの構成を示す部分断面図、図13は図12のXIII−XIII線に沿って切断した撮像ユニット、及び移動体ユニットの断面図、図14は図12のXIV−XIV線に沿って切断した撮像ユニット、及び移動体ユニットの断面図である。
【0066】
図12に示すように、本実施の形態の撮像ユニット36の後群レンズ枠53は、スリット53bの先端部分内に可動レンズ枠位置調整部材72の一部分に形成された、スリット53bと同一幅に形成された凸部72aが嵌合した状態となっている(図中の円Aで囲んだ部分)。
【0067】
詳しくは、図13に示すように、可動レンズ枠位置調整部材72と組み付けられた後群レンズ枠53は、その先端部分が可動レンズ枠位置調整部材72の孔部に挿嵌されると共に、図14に示すように、スリット53bの先端部分が可動レンズ枠位置調整部材72に形成された凸部72aが挿嵌される(図中の円Aで囲んだ部分)。
【0068】
このような構成とすることで、第1の実施の形態で説明したように、後群レンズ枠53が外周側方から固定ビス40により、先端部12の円柱部材12aに固定されるとき、固定ビス40からの当接荷重を受けても、上記凸部72aによりスリット53bが狭まることなく、可動レンズ枠71の外周部と当接している内周部の中心軸方向への変形が抑制される。
【0069】
これにより、第1の実施の形態と同様に、可動レンズ枠71は、後群レンズ枠53内で、撮影光軸に沿った進退移動をスムーズに行えると共に、設定された中心位置のズレが防止される。尚、このような構成と、上述した第1の実施の形態の構成を組み合わせでも良いし、本実施の形態での後群レンズ枠53のスリット53bの先端部分に、可動レンズ枠位置調整部材72に形成された凸部72aが挿嵌された構成のみでも、可動レンズ枠71の外周部と当接している内周部の中心軸方向への変形を充分に抑制することができる。
【0070】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について図15から図19を用いて説明する。尚、以下の説明においても、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0071】
図15から図19は、本発明の第3の実施の形態に係り、図15は主に移動体ユニットの構成を示す部分断面図、図16は摩擦体の構成を示す斜視図、図17は図15のXVII−XVII線に沿って切断した主に移動体ユニットの構成を示す断面図、図18は図15のXVIII−XVIII線に沿って切断した移動体ユニットの構成を示す断面図、図19は図15のXIX−XIX線に沿って切断した移動体ユニットの構成を示す断面図である。
【0072】
本実施の形態では、移動体ユニット80の進退移動をスムーズに行うため、移動体ユニット80の外周部に接触する摩擦部材93の構成に従来の摩擦体に対して特異性を持たせている。
【0073】
図15の破線に示す、移動体ユニット80の外周を覆い、基端部分がガイド部材87内に挿嵌された摩擦部材93は、図16に示すように、略円筒状に形成されたステンレスなどの金属部材である。この摩擦部材93は、先端部分を、本実施の形態では、周方向に等間隔で4分割する、長手軸方向に沿った4つの切り欠き94が所定の長さを有して、中途部まで形成されている。
【0074】
すなわち、摩擦部材93は、4つの切り欠き94によって、先端部分が周方向に等間隔で、同一形状の4つに分割された円弧状の前方へ延びた延出部93aが形成された筒体である。この摩擦部材93は、図15、及び図17に示すように、延出部93aが摩擦調整部である付勢力伝達部材85内に配置されるように、ガイド部材87内に嵌合されている。
【0075】
このように構成された、本実施の形態の摩擦部材93は、図17、及び図18に示すように、付勢力伝達部材85内で、4つの延出部93aのうちの下部側の2つがガイド部材87上に面接触し、上部側の2つが付勢力伝達部材85の摩擦調整部材85aに面接触するように配置されている。そして、これら4つの延出部93aを含めて、摩擦部材93は、内面が挿通する移動体ユニット80の金属パイプ部材101の外周部と面接触する。
【0076】
すなわち、付勢力伝達部材85内では、板バネ91による付勢力により、平バネ部材42を介して、摩擦調整部材85aが接触する2つの延出部93aを移動体ユニット80の金属パイプ部材101に押し付ける。この状態において、その他、2つの延出部93aは、ガイド部材87上で保持されているため、反力がかかり、同様に、移動体ユニット80の金属パイプ部材101を押し付ける。つまり、4つの延出部93aは、均等な接触力で移動体ユニット80の金属パイプ部材101を押し付ける。また、各延出部93aは、金属パイプ部材101に接触する面積が同じであるため、それぞれに発生する摩擦力も同一のものとなる。
【0077】
さらに、図19に示すように、移動体ユニット80の基端側は、その外周部全体が摩擦部材93の内周面に接触した状態であるため、進退直進性が向上する。尚、摩擦部材93は、ガイド部材87に形成された孔部に充填される接着剤87aにより、強固にガイド部材87に固定されている。
【0078】
以上、説明したように、本実施の形態の移動体ユニット80は、接触する摩擦部材93が外周部と均一に接触して、摩擦力が与えられるため、スムーズな進退移動が行える。その結果、移動体ユニット80に連結され、連動する可動レンズ枠71もスムーズな進退移動する。
【0079】
尚、本実施の形態では、摩擦部材93に4つの切り欠き94により、4分割した延出部93aとしたが、各延出部93aが移動体ユニット80に接触する面積を同一とすれば、4つに限ることは無い。
【0080】
以上に説明した、本発明は、以上述べた各実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡システムの構成を概略的に示した説明図
【図2】同、先端部の先端面を示す平面図
【図3】同、図2のIII−III線に沿って切断した先端部から湾曲部の内部構成を示す断面図
【図4】同、撮像ユニット、及び移動体ユニットの構成を示す断面図
【図5】同、移動体ユニットの内部構成を示す断面図
【図6】同、変形例を示す撮像ユニット、及び移動体ユニットの構成を示す断面図
【図7】同、図6のVII−VII線に沿って切断した撮像ユニット、及び移動体ユニットの構成を示す断面図
【図8】同、図6のVIII−VIII線に沿って切断した柄部が連結された状態のジョイント部の構成を示す断面図
【図9】同、図2のIX−IX線に沿って切断した先端部の構成を示す断面図
【図10】同、第1変形例の先端部の構成を示す断面図
【図11】同、第2変形例の先端部の構成を示す断面図
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る撮像ユニット、及び移動体ユニットの構成を示す部分断面図
【図13】同、図12のXIII−XIII線に沿って切断した撮像ユニット、及び移動体ユニットの断面図
【図14】同、図12のXIV−XIV線に沿って切断した撮像ユニット、及び移動体ユニットの断面図
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る主に移動体ユニットの構成を示す部分断面図
【図16】同、摩擦体の構成を示す斜視図
【図17】同、図15のXVII−XVII線に沿って切断した主に移動体ユニットの構成を示す断面図
【図18】同、図15のXVIII−XVIII線に沿って切断した移動体ユニットの構成を示す断面図
【図19】同、図15のXIX−XIX線に沿って切断した移動体ユニットの構成を示す断面図
【符号の説明】
【0082】
1・・・内視鏡装置
2・・・内視鏡
7・・・挿入部
8・・・操作部
9・・・ユニバーサルコード
12・・・先端部
12a・・・円柱部材
13・・・湾曲部
21・・・可撓管部
31・・・観察レンズ
32・・・照明レンズ
36・・・撮像ユニット
36a・・・通信ケーブル
37・・・イメージエリア
40・・・固定ビス
41・・・摩擦部材
42・・・平バネ部材
43・・・板バネ保持部
51・・・前群レンズ
52・・・前群レンズ枠
53b・・・スリット
53a・・・凹部
53・・・後群レンズ枠
54・・・可動レンズ
55・・・後群レンズ
56・・・可動レンズ枠位置制御部材
57,59,60・・・光学部材
62・・・固体撮像素子チップ
63・・・固体撮像素子
64・・・積層基板
71・・・可動レンズ枠
71a・・・柄部
72・・・可動レンズ枠位置調整部材
72a・・・凸部
73・・・ジョイント孔
75・・・ジョイントピン
76,77,78・・・切り欠き部
80・・・移動体ユニット
81・・・ジョイント部
83・・・摩擦部材固定環
84・・・摩擦部材
85・・・付勢力伝達部材
85a・・・摩擦調整部材
87・・・ガイド部材
88・・・固定部材
91・・・板バネ
92a,92・・・調整ビス
93・・・摩擦部材
93a・・・延出部
94・・・切り欠き
100・・・積層圧電素子
100a・・・溶着接続部
101・・・金属パイプ部材
102・・・接着剤
103・・・保持環

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部に挿嵌する撮像ユニットと、
上記先端部に上記撮像ユニットを固定する固定部材と、
該固定部材による固定位置に対して、上記撮像ユニットの撮影光軸が通る点対称な位置であって、上記先端部と上記撮像ユニットが当接する互いの部分のうち、少なくとも一方に切り欠き部を形成したことを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
先端部に挿嵌し、固定部材により該先端部内で固定される撮像ユニットと、
該撮像ユニットに設けられ、上記固定部材が当接する非可動レンズ枠と、
該非可動レンズ枠内に設けられ、該非可動レンズ枠の内面に沿って摺動自在な可動レンズ枠と、
を有し、
上記固定部材による固定位置に対して、上記撮像ユニットの撮影光軸が通る点対称な位置であって、上記先端部と上記非可動枠、或いは上記非可動枠と上記可動枠とが当接する互いの部分のうち少なくとも一方に切り欠き部を設けたことを特徴とする内視鏡。
【請求項3】
上記非可動レンズ枠には、上記撮影光軸に平行なスリットが形成され、
上記非可動レンズ枠に嵌合し、上記可動レンズ枠の一方向の移動を規制する規制部材をさらに有し、
上記規制部材は、上記非可動レンズ枠の上記スリットと同一幅で嵌入する凸部を有していることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
【請求項4】
上記可動レンズ枠に連結され、振動発生体を備えた移動体ユニットと、
該移動体ユニットが挿嵌する筒状の摩擦部材と、
該摩擦部材と上記移動体ユニットの接触圧を調整する摩擦調整部と、
をさらに有し、
上記摩擦部材は、上記摩擦調整部に配置される一端部分に、長手方向に沿い、且つ、周方向に等間隔に切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の内視鏡。
【請求項5】
変倍機能、或いはフォーカシング機能を有する対物光学系ユニットを備えた内視鏡であって、
上記対物光学系ユニットに設けられ、撮影光軸に平行なスリットが形成された非可動レンズ枠と、
該非可動レンズ枠内に設けられ、該非可動レンズ枠の内面に沿って摺動自在な可動レンズ枠と、
上記対物光学系ユニットに嵌合し、上記可動レンズ枠の一方向の移動を規制する規制部材と、
を備え、
上記規制部材は、上記非可動レンズ枠の上記スリットと同一幅で嵌入する凸部を有していることを特徴とする内視鏡。
【請求項6】
変倍機能、或いはフォーカシング機能を有する対物光学系ユニットと、
該対物光学系ユニットの可動レンズ枠に連結され、振動体を備えた移動体ユニットと、
該移動体ユニットが挿嵌する筒状の摩擦部材と、
該摩擦部材と上記移動体ユニットの接触圧を調整する摩擦調整部と、
を有し、
上記摩擦部材は、上記摩擦調整部に配置される一端部分に、長手方向に沿い、且つ、周方向に等間隔に切り欠きが形成されていることを特徴とする内視鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−110061(P2008−110061A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−294818(P2006−294818)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】