説明

塩基性基を含有する化合物およびその用途

【課題】副作用の少ない、安全なCXCR4拮抗薬の提供。
【解決手段】本発明は、一般式(I−0)


(式中の記号は明細書中に記載の通り)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体
もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ、およびそれらの医薬用途に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I−0)
【化1】

(式中、AおよびAはそれぞれ独立して、塩基性基を含有する基を表わし;BおよびBはそれぞれ独立して、結合手または主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表わし;Eは、主鎖の原子数1〜10のスペーサーを表わし;Lは、結合手または主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表わし;Jは、(1)塩基性基を含有する基によって置換され、さらに置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、(2)塩基性基を含有する基によって置換され、さらに置換基を有していてもよい環状基、(3)塩基性基を含有する基によって置換されていてもよく、さらに置換基を有していてもよいスピロ環状基、または(4)塩基性基を含有する基によって置換されていてもよく、さらに置換基を有していてもよい架橋した環状基を表わし;
【化2】

は一重結合または二重結合を表わし;
【化3】

が一重結合を表わす場合、Dは、窒素原子または置換基を有していてもよい炭素原子を表わし、Gは、置換基を有していてもよい炭素原子、カルボニル基、酸素原子、置換基を有していてもよい窒素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を表わし;
【化4】

が二重結合を表わす場合、Dは炭素原子を表わし、Gは置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を表わす。
ただし、Jが前記(1)または(2)を表わし、かつDが窒素原子を表わす場合、Gがカルボニル基、酸素原子、置換基を有していてもよい窒素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を表わすか、Bが−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO−、および置換基を有していてもよい二価の窒素原子から選択される少なくとも一つを含有する主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表わすものとする。)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
一般式(I)
【化5】

(式中、Jは、請求項1記載のJの(1)または(2)と同じ意味を表わし、その他の記号は請求項1と同じ意味を表わす。
ただし、Dが窒素原子を表わす場合、Gがカルボニル基、酸素原子、置換基を有していてもよい窒素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を表わすか、Bが−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO−、および置換基を有していてもよい二価の窒素原子から選択される少なくとも一つを含有する主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表わすものとする。)で示される請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が請求項1記載の(3)または(4)である請求項1記載の化合物。
【請求項4】
が塩基性基を含有する基によって置換されていてもよく、さらに置換基を有していてもよい、少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよいスピロ複素環または架橋した複素環である請求項3記載の化合物。
【請求項5】
が塩基性基を含有する基によって置換され、さらに置換基を有していてもよいスピロ炭素環または架橋した炭素環である請求項3記載の化合物。
【請求項6】
少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよいスピロ複素環または架橋した複素環が
【化6】

である請求項4記載の化合物。
【請求項7】
スピロ複素環を構成する環が、少なくとも一つの窒素原子、および炭素原子からなる単環、および/または少なくとも一つの窒素原子、酸素原子一つ、および炭素原子からなる単環からなる7〜15員の二環式のスピロ複素環である請求項4記載の化合物。
【請求項8】
7〜15員の二環式スピロ複素環が
【化7】

である請求項7記載の化合物。
【請求項9】
スピロ炭素環または架橋した炭素環が
【化8】

である請求項5記載の化合物。
【請求項10】
およびAがそれぞれ独立して、置換基を有していてもよい含窒素複素環である請求項1記載の化合物。
【請求項11】
含窒素複素環がイミダゾール環またはベンゾイミダゾール環である請求項10記載の化合物。
【請求項12】
およびBで表わされる主鎖の原子数1〜4のスペーサーが、それぞれ独立して−CO−、−SO−または−CH−である請求項1記載の化合物。
【請求項13】
Dが窒素原子である請求項1記載の化合物。
【請求項14】
Gが−CO−、−SO−または−CH−である請求項1記載の化合物。
【請求項15】
Eが置換基を有していてもよい二価の3〜8員の単環式環状基である請求項1記載の化合物。
【請求項16】
3〜8員の単環式環状基が、ベンゼン環である請求項15記載の化合物。
【請求項17】
Lが−CH−、−CONH−または−CH−NH−(ただし、各基の右側にJが結合するものとする。)である請求項1記載の化合物。
【請求項18】
塩基性基が、モノ−またはジ−置換アミノ基である請求項2記載の化合物。
【請求項19】
ジ−置換アミノ基の置換基が、C1〜8アルキル基および/または環状基である請求項18記載の化合物。
【請求項20】
ジ−置換アミノ基が、ジプロピルアミノ基、またはN−シクロヘキシル−N−プロピルアミノ基である請求項19記載の化合物。
【請求項21】
脂肪族炭化水素基がブチル基、または環状基がシクロヘキシル基である請求項2記載の化合物。
【請求項22】
一般式(I−3)
【化9】

(式中、環A1Aおよび環A2Aはそれぞれ独立して置換基を有していてもよい含窒素複素環基を表わし;B1A、B2AおよびGはそれぞれ独立して−CO−、−SO−または−CH−を表わし;環Eは置換基を有していてもよい二価の3〜8員の単環式環状基または置換基を有していてもよい二価の9または10員の多環式環状基を表わし、Lは請求項1と同じ意味を表わし、Jは請求項2と同じ意味を表わす。ただし、B1AおよびGのいずれかは−CO−または−SO−を表わす。)で示される請求項2記載の化合物。
【請求項23】
Lが結合手、−CH−、−CONH−、−CH−NH−、−O−CH−、−S−CH−または−CH−CH−(ただし、各基の右側にJが結合するものとする。)である請求項22記載の化合物。
【請求項24】
一般式(I−4)
【化10】

(式中、環A1Bおよび環A2Bは、それぞれ独立して置換基を有していてもよいイミダゾールまたはベンゾイミダゾールを表わし、環Eは請求項22と同じ意味を表わし、その他の記号は請求項1と同じ意味を表わす。)である請求項1記載の化合物。
【請求項25】
【化11】

(基中、
(a)Lが、−(置換基を有していてもよい炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基)−(置換基を有していてもよい窒素原子)−である場合は、環J1は、(i)C3〜10の単環または二環式炭素環、または(ii)炭素原子、酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子からなる3〜10員の単環または二環式複素環を表わし、
(b)Lが、置換基を有していてもよい二価の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基である場合は、環J1は、少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよい3〜10員の単環または二環式複素環を表わし、
環Jは(i)塩基性基を含有する基によって置換された、C3〜10の単環または二環式炭素環、(ii)塩基性基を含有する基によって置換された、炭素原子、酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子からなる3〜10員の単環または二環式複素環、または(iii)塩基性基を含有する基によって置換されてもよい、少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよい3〜10員の単環または二環式複素環を表わし、
環J1および環Jは置換可能な位置に1〜8個の置換基を有していてもよく、置換基が2つ以上ある場合、複数の置換基は同じでも異なっていてもよい。
ただし、L中の(置換基を有していてもよい窒素原子)は環J1に結合するものとする。)である請求項24記載の化合物。
【請求項26】
【化12】

【化13】

(基中、Lは請求項25と同じ意味を表わす。ただし、Lは−NH−の窒素原子に結合していてもよく、−NH−の窒素原子は置換基を有していてもよい。)である請求項25記載の化合物。
【請求項27】
【化14】

【化15】

(基中、Lは請求項25と同じ意味を表わす。ただし、Lは−NH−の窒素原子に結合していてもよく、−NH−の窒素原子は置換基を有していてもよい。)である請求項25記載の化合物。
【請求項28】
一般式(I−4−1a)
【化16】

または一般式(I−4−1b)
【化17】

(式中、LA1は置換基を有していてもよい二価の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表わし、Rは水素原子、または置換基を表わし、その他の記号は請求項24と同じ意味を表わす。)である請求項24記載の化合物。
【請求項29】
一般式(I−4−2)
【化18】

(式中、全ての記号は請求項24、および請求項28と同じ意味を表わす。)である請求項24記載の化合物。
【請求項30】
一般式(I−4−3a)
【化19】

または一般式(I−4−3b)
【化20】

(式中、全ての記号は請求項24、および請求項28と同じ意味を表わす。)である請求項24記載の化合物。
【請求項31】
一般式(I−4−4)
【化21】

(式中、全ての記号は請求項24、および請求項28と同じ意味を表わす。)である請求項24記載の化合物。
【請求項32】
一般式(I−4−5)
【化22】

(式中、全ての記号は請求項24、および請求項28と同じ意味を表わす。)である請求項24記載の化合物。
【請求項33】
で示される置換基が脂肪族炭化水素基、環状基、環状基で置換された脂肪族炭化水素基である請求項28乃至32のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
【化23】

(基中、環Jは(i)塩基性基を含有する基によって置換された、架橋した多環式炭素環、(ii)塩基性基を含有する基によって置換された、炭素原子、酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子からなる架橋した多環式複素環、または(iii)塩基性基を含有する基によって置換されてもよい、少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよい架橋した多環式複素環を表わし、
環Jは置換可能な位置に1〜8個の置換基を有していてもよく、置換基が2つ以上ある場合、複数の置換基は同じでも異なっていてもよく、Lは請求項25と同じ意味を表わす。)である請求項24記載の化合物。
【請求項35】
架橋した多環式炭素環が
【化24】

である請求項34記載の化合物。
【請求項36】
少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよい架橋した多環式複素環が
【化25】

である請求項34記載の化合物。
【請求項37】
【化26】

(基中、環Jは(i)塩基性基を含有する基によって置換された、C3〜15の単環または縮合した炭素環、(ii)塩基性基を含有する基によって置換された、炭素原子、酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子からなる3〜15員の単環または縮合した複素環、または(iii)塩基性基を含有する基によって置換されてもよい、少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよい3〜15員の単環または縮合した複素環を表わし、
環Jは置換可能な位置に1〜8個の置換基を有していてもよく、置換基が2つ以上ある場合、複数の置換基は同じでも異なっていてもよく、Lは請求項25と同じ意味を表わす。)である請求項24記載の化合物。
【請求項38】
C3〜15の単環または縮合した炭素環が
【化27】

である請求項37記載の化合物。
【請求項39】
C3〜15の単環または縮合した炭素環がシクロヘキシル基である請求項38記載の化合物。
【請求項40】
一般式(I−4−6)
【化28】

(式中、LA2は置換基を有していてもよい炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基を表わし、R、RおよびRは、それぞれ独立して水素原子または置換基を表わし、RとRは結合する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい環を形成してもよく、その他の記号は請求項24と同じ意味を表わす。)である請求項24記載の化合物。
【請求項41】
およびRがそれぞれ独立して、水素原子、脂肪族炭化水素基、C3〜15の単環または縮合した炭素環、またはC3〜15の単環または縮合した炭素環によって置換された脂肪族炭化水素基であるか、またはRおよびRが結合する窒素原子と一緒になって単環または縮合した複素環を形成し、ただし、結合する窒素原子以外の複素環の構成原子が炭素原子である請求項40記載の化合物。
【請求項42】
が、水素原子、脂肪族炭化水素基、または水酸基によって置換された脂肪族炭化水素基である請求項40記載の化合物。
【請求項43】
少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよい3〜15員の単環または縮合した複素環が
【化29】

である請求項37記載の化合物。
【請求項44】
一般式(I−8)
【化30】

(式中、環A1A、環A2Aおよび環Eは請求項22と同じ意味を表わし、Lは請求項25と同じ意味を表わし、Jは請求項1記載のJの(3)または(4)と同じ意味を表わす。)である請求項1記載の化合物。
【請求項45】
【化31】

【化32】

(基中、LA1およびRは請求項28と同じ意味を表わす。)である請求項44記載の化合物。
【請求項46】
で示される置換基が脂肪族炭化水素基、環状基、または環状基で置換された脂肪族炭化水素基である請求項45記載の化合物。
【請求項47】
4−({[4−(ジプロピルアミノ)ブチル]アミノ}メチル)−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−({[3−(ジブチルアミノ)プロピル]アミノ}メチル)−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−({[5−(ジプロピルアミノ)ペンチル]アミノ}メチル)−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−({4−[(ジプロピルアミノ)メチル]−1−ピペリジニル}メチル)−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−({[4−(ジプロピルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}メチル)−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−({[3−(ジプロピルアミノ)プロピル]アミノ}メチル)−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[(2−ベンジル−2,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカ−9−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[(2−シクロヘキシル−2,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカ−9−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、2−[4−(ジプロピルアミノ)ブチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−イソキノリンカルボキサミド、N−[4−({[4−(ジプロピルアミノ)ブチル]アミノ}メチル)ベンジル]−N−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボキサミド、4−({[4−(ジプロピルアミノ)ブチル]アミノ}メチル)−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド、4−[({トランス−4−[シクロヘキシル(プロピル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[(2−シクロへキシル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−8−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、または4−[(8−シクロへキシル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−2−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミドである請求項1記載の化合物。
【請求項48】
4−[(2−シクロへキシル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−8−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[(8−シクロへキシル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−2−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[(2−シクロヘキシル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−8−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[(8−シクロヘキシル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−2−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−4−{[8−(2−チエニルメチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−2−イル]メチル}ベンズアミド、N−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−4−[(8−シクロヘキシル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−2−イル)メチル]−N−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[(8−シクロヘプチル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−2−イル)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−4−({8−[(3−メチル−2−チエニル)メチル]−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−2−イル}メチル)ベンズアミド、または4−{[8−(1−エチルプロピル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−2−イル]メチル}−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミドである請求項1記載の化合物。
【請求項49】
4−[({トランス−4−[シクロヘキシル(プロピル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[({トランス−4−[ベンジル(プロピル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−({[4−(1−アゼパニル)シクロヘキシル]アミノ}メチル)−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、N−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)−4−[({トランス−4−[シクロヘキシル(プロピル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)メチル]−N−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−[({トランス−4−[(1−エチルプロピル)(プロピル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−{[{トランス−4−[シクロヘキシル(プロピル)アミノ]シクロヘキシル}(メチル)アミノ]メチル}−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、4−{[{トランス−4−[シクロヘキシル(プロピル)アミノ]シクロヘキシル}(2−ヒドロキシエチル)アミノ]メチル}−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド、または4−[({トランス−4−[(1−エチルプロピル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)メチル]−N,N−ビス(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミドである請求項1記載の化合物。
【請求項50】
請求項1記載の一般式(I−0)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
【請求項51】
CXCR4拮抗剤である請求項50記載の医薬組成物。
【請求項52】
CXCR4介在性疾患の予防および/または治療剤、または再生医療用剤である請求項51記載の医薬組成物。
【請求項53】
CXCR4介在性疾患が、ヒト免疫不全ウイルス感染、後天性免疫不全症候群、癌、癌転移、関節リウマチ、関節炎、網膜症、肺線維症または移植臓器拒絶反応であるか、または再生医療用剤が移植医療用剤である請求項52記載の医薬組成物。
【請求項54】
CXCR4介在性疾患が、ヒト免疫不全ウイルス感染である請求項52記載の医薬組成物。
【請求項55】
請求項1記載の一般式(I−0)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグと、逆転写酵素阻害薬、プロテアーゼ阻害薬、CCR2拮抗薬、CCR3拮抗薬、CCR4拮抗薬、CCR5拮抗薬、CXCR4拮抗薬、HIVインテグラーゼ阻害薬、フュージョン阻害薬、CD4拮抗薬、HIVの表面抗原に対する抗体、短鎖干渉RNA、およびHIVのワクチンから選択される1種または2種以上を組み合わせてなる医薬。
【請求項56】
請求項1記載の一般式(I−0)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物におけるCXCR4を拮抗する方法。
【請求項57】
請求項1記載の一般式(I−0)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする、哺乳動物におけるCXCR4介在性疾患の予防および/または治療方法。
【請求項58】
CXCR4拮抗剤を製造するための請求項1記載の一般式(I−0)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグの使用。
【請求項59】
CXCR4介在性疾患の予防および/または治療剤を製造するための請求項1記載の一般式(I−0)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグの使用。

【公開番号】特開2012−131820(P2012−131820A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−53565(P2012−53565)
【出願日】平成24年3月9日(2012.3.9)
【分割の表示】特願2006−531995(P2006−531995)の分割
【原出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】