説明

撮像装置

【課題】撮像素子から発生する熱及び電子部品から発生する熱を放出して、固体撮像素子の温度上昇を抑制する、小型化に適した撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像装置20は、対物光学ユニット30と撮像ユニット40とを備える。撮像ユニット40は、レンズ枠33に固設される素子枠42と、この素子枠42に固設され、対物光学ユニット30を通過した光学像が結像する受光面を備える撮像素子41と、撮像素子41に電気的に接続され、電子部品52、53、54…を実装した回路基板43と、回路基板43に接続される信号線44a、44b、44c…を有する信号ケーブル44と、これら撮像素子41、回路基板43、信号ケーブル44の一部を覆い包む撮像装置外装枠46とで構成される。そして、撮像ユニット40は、撮像素子41から発生する熱、又は回路基板43に実装された電子部品52、53、54…から発生する熱が伝達され、その伝達された熱を外部に放出する放熱用貫通孔45aを有する放熱部材45を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品を実装した回路基板が接続された固体撮像素子を備える撮像装置に係り、特に、電子内視鏡の先端部に配置される撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、細長な挿入部を体腔内に挿入し、挿入部の先端部に設けられた固体撮像素子を備える撮像装置を用いて体腔内臓器等をモニタ画面上に表示して、検査、あるいは診断を行える電子内視鏡が広く用いられている。撮像装置内に設けられている固体撮像素子は、所定の温度以上に加熱されることによって電気的な特性が劣化することが知られている。
【0003】
近年、医療分野で使用される電子内視鏡では、患者に与える苦痛をできるだけ軽減することを目的に、挿入部の細径化が図られている。そして、挿入部の細径化に伴い、撮像装置も小型化されていることにより、撮像装置の表面積減少による放熱低下から固体撮像素子の電気的な特性が劣化するおそれがある。また、撮像装置の高画素化に伴い、高周波駆動による電子部品の発熱の影響により固体撮像素子の特性が劣化するおそれがあるため固体撮像素子の温度上昇を防止しなければならない。
【0004】
例えば、特許文献1には発熱による半導体装置の変形を防止して高い光学性能を得る半導体装置が示されている。この半導体装置では、光学機能素子が固定される放熱板に、この放熱板の光学機能素子を固定した素子固定面に対し垂直で、長手方向に伸びる突起を形成することによって、光学機能素子の位置や姿勢の変動を少なくして光学的な機能を安定して確保できるようにしている。また、光学機能素子を固定する放熱板に穴を設けて、放熱板の表面積を広くし、光学機能素子から発生した熱を大気に放出するようにしている。
【特許文献1】特開2006-86985号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、挿入部の細径化等のために小型化を図った撮像装置で固体撮像素子がユニット化されているため、特許文献1の半導体装置のように、表面積を広くする穴を設けた放熱板に固体撮像素子を固定しても、固体撮像素子の熱が直接、大気に放出されず、ユニット内にこもって固体撮像素子の温度が上昇するおそれがある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、撮像素子から発生する熱及び電子部品から発生する熱を放出して、固体撮像素子の温度上昇を抑制する、小型化に適した撮像装置を提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の撮像装置は、光学部材をレンズ枠に固設して構成される対物光学ユニットと、前記レンズ枠に固設される素子枠、この素子枠に固設され、前記対物光学ユニットを通過した光学像が結像する受光面を備える撮像素子、前記撮像素子に電気的に接続され、電子部品を実装した回路基板、前記回路基板に接続される信号線を有する信号ケーブル、及びこれら撮像素子、回路基板、信号ケーブルの一部を覆い包む撮像装置外装枠で構成される撮像ユニットとを備える撮像装置であって、
前記撮像ユニットは、前記撮像素子から発生する熱、又は前記回路基板に実装された電子部品から発生する熱が伝達され、その伝達された熱を外部に放出する熱伝達性の高い導熱性部材で形成された放熱部材が有する放熱用貫通孔と、当該放熱用貫通孔に連通するように前記撮像装置外装枠に形成された貫通孔とで構成されるユニット貫通孔を具備している。
【0008】
この構成によれば、撮像素子から発生した熱、及び電子部品から発生した熱は、放熱部材に伝達される。放熱部材に伝達された熱は、放熱部材が有する放熱用貫通孔と撮像装置外装枠に形成された貫通孔とで構成されたユニット貫通孔から撮像ユニットの外部に放出される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、撮像素子から発生する熱及び電子部品から発生する熱を放出して、固体撮像素子の温度上昇を抑制する、小型化に適した撮像装置を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1乃至図6は本発明の一実施形態に係り、図1は撮像装置を備える電子内視鏡を説明する斜視図、図2は内視鏡の挿入部の先端部側の構成を説明するための断面図、図3は対物光学ユニット及び放熱部材を設けた撮像ユニットを備える撮像装置の構成を説明する断面図、図4は図3のA矢視図であって、撮像ユニットに設けたユニット貫通孔の作用を説明する図、図5は放熱部材の他の構成例を説明する図、図6は放熱部材の別の構成例を説明する図である。
【0012】
図1に示すように電子内視鏡(以下、内視鏡と略記する)1は、体腔内に挿入される挿入部2と、挿入部2の基端側に設けられた操作部3と、操作部3から延出するユニバーサルコード4とを備えて構成されている。ユニバーサルコード4の基端部には図示しない内視鏡コネクタが設けられている。
【0013】
挿入部2は、先端側から順に、硬質な先端部2a、例えば上下左右方向に湾曲自在な湾曲部2b、及び可撓性を有する長尺な可撓管部2cを連設して構成されている。
【0014】
操作部3は把持部を兼ね、その操作部3には湾曲部2bを上下方向に湾曲させる上下用湾曲ノブ3a及び左右方向に湾曲させる左右用湾曲ノブ3b、送気送水ボタン3c、吸引ボタン3d、及び先端部2aに内蔵された後述する撮像装置等の駆動制御等を指示する複数のリモートボタン3e等が設けられている。
【0015】
また、操作部3には、後述する処置具チャンネル(図2の符号12参照)の基端部を構成する、処置具挿通口3fが設けられている。把持鉗子等の図示しない処置具は、処置具挿通口3fから導入され、処置具チャンネル12、先端部2aに設けられた開口(図2の符号18b)を通過して例えば体腔内に導出される。
【0016】
なお、前記内視鏡コネクタは、例えばカメラコントロールユニットに接続される。カメラコントロールユニットには、撮像装置が備える後述する固体撮像素子(以下、撮像素子と略記する)で光電変換されて伝送された画像信号を映像信号に生成する画像処理回路等が設けられている。カメラコントロールユニットの画像処理回路で生成された映像信号は、図示しない表示装置に出力されて、その表示装置の画面上に内視鏡画像が表示される。
【0017】
内視鏡1の挿入部2を構成する湾曲部2bは、図2に示すように複数の円環状の湾曲駒5を回動自在に連設して構成されている。これら複数の湾曲駒5の外周には、細線のワイヤなどを編み込んで管状に形成した湾曲ブレード6が被せられるとともに、この湾曲ブレード6の外周には水密を確保する湾曲ゴム7が被せられている。湾曲ゴム7の先端外周部分は、挿入部2の先端部2aを構成する先端硬質部11に、例えば、糸巻き接着部8を設けて一体的に固定されている。
【0018】
一方、湾曲駒5の内周面には、例えば4つのワイヤガード5aが溶着、接合等によって一体的に固設されている。1つの湾曲駒5の内周面に4つのワイヤガード5aを固設する場合、各ワイヤガード5aは、挿入部軸周りに例えば略90°間隔で設けられる。この場合、挿入部2内には4本の湾曲操作ワイヤ9が挿通される。
【0019】
各湾曲ワイヤ9の先端部分は、先端部2a内に複数設けられた固定環10にそれぞれ固設される。本実施形態において固定環10は、前記ワイヤガード5aと同様に、それぞれ、挿入軸周りに略90°間隔で第1湾曲駒である先端湾曲駒5fの内周面に接合されている。
【0020】
各湾曲ワイヤ9は、湾曲駒5に固定された前記ワイヤガード5a内を挿通して操作部3内まで延出される。そして、各湾曲ワイヤ9の基端部は、湾曲ノブ3a、3bに連結されている図示しない湾曲操作機構部にそれぞれ固設されている。
【0021】
先端部2aは、先端硬質部11と先端カバー部18とで主に構成されている。先端硬質部11は、ステンレス鋼等、硬質な金属部材で円柱状に形成されている。先端硬質部11の先端側面には、先端カバー部18が固設され、基端部外周には先端湾曲駒5fが固設されている。
【0022】
先端硬質部11には、この先端硬質部11の中心軸に対して平行な中心線を有する複数の貫通孔11a、11b、11c、…が形成されている。第1の貫通孔11aは、例えば、処置具チャンネル12を構成する貫通孔であって、チャンネル用口金13が固設される。チャンネル用口金13の基端部には処置具チャンネル12を構成する可撓性を有するチャンネルチューブ14の先端部が固定される。第2の貫通孔11bは、例えば、前方送水チャンネル15を構成する貫通孔であって、前方送水用口金16が固設される。前方送水用口金16の基端部には前方送水チャンネル15を構成する可撓性を有する前方送水チューブ17の先端部が固定される。
【0023】
第3の貫通孔11cは、観察光学系を構成する撮像装置20を配設するための貫通孔である。撮像装置20は、対物光学ユニット30と撮像ユニット40とを備えて構成され、第3の貫通孔11cには対物光学ユニット30が固設される。符号44は信号ケーブルであって、撮像装置20を構成する撮像ユニット40から延出している。符号48はユニット貫通孔であり、撮像ユニット40の側部に設けられている。ユニット貫通孔48は、後述する放熱のための孔である。
【0024】
なお、先端硬質部11には上記貫通孔11a、11b、11cの他に、図示しない送気送水ノズルに液体又は気体を供給する送気送水用チャンネル孔を構成する貫通孔、或いは照明光学系である照明ユニット配設するための貫通孔等が形成されている。
【0025】
また、先端硬質部11の先端側に設けられた先端カバー部18は、筒状であって、その底部18aには、前記貫通孔11a、11b、11c、…にそれぞれ連通する複数の連通孔18b、18c、18d、…が形成されている。第1の連通孔18bは、処置具チャンネル12の先端開口を構成する。第2の連通孔18cは、前方送水チャンネル15の先端開口を構成する。第3の連通孔18dは、対物光学ユニット30の先端部分が配置される。
【0026】
撮像装置20は、図3に示すように対物光学ユニット30と撮像ユニット40とを備えて構成されている。対物光学ユニット30は、例えば、複数の光学レンズ31及び複数の絞り32等の光学部材と、これら光学レンズ31及び絞り32を固設するレンズ枠33とを備えて構成されている。
【0027】
一方、撮像ユニット40は、撮像素子41と、素子枠42と、回路基板43と、信号ケーブル44と、放熱部材45と、撮像装置外装枠(以下、撮像枠と記載する)46とを備えて構成されている。
【0028】
撮像素子41は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)等である。撮像素子41の受光面側には、例えば2枚の光学部材であるカバーレンズ47a、47bが接着固定されている。第2カバーレンズ47bは、撮像素子41の受光面に配置されている。
【0029】
素子枠42は、例えばステンレス鋼で形成され、撮像素子41の受光面側に配設された2枚のカバーレンズ47a、47bのうち、第1カバーレンズ47aが、素子枠42の基端部内面に接着によって一体的に固定されている。つまり、撮像素子41はカバーレンズ47a、47bを介して素子枠42に固定されている。素子枠42の先端部内面は、レンズ枠33の基端部が配置され、ピント等の位置調整を完了した後、例えば半田51によってレンズ枠33と素子枠42とが一体的に接合される。
【0030】
回路基板43は柔軟性を有する例えばフレキシブルプリント基板である。回路基板43には各種電子部品52、53、54、…等が実装されている。これら電子部品52、53、54を実装した回路基板43の先端側は、撮像素子41に電気的に接続されている。
【0031】
信号ケーブル44内には複数の信号線44a、44b、44c、…等が挿通している。複数の信号線44a、44b、44c、…の先端部は、回路基板43に設けられた図示しない電気的接続部に接続されている。信号ケーブル44の基端部は、挿入部2、操作部3、ユニバーサルコード4内を挿通して前記内視鏡コネクタ内に延出している。符号55は、ケーブル保護部材であって信号線44a、44b、44c、…を保護している。
【0032】
放熱部材45は、熱伝達性の高い導熱性部材である例えば金属部材で、撮像ユニット40内の内部空間の大きさ及び形状に合わせて、例えば台形柱、または三角柱に形成されている。本実施形態において、放熱部材45は、撮像素子接触面45aと電子部品接触面45bとを備えている。電子部品接触面45bは、予め設定した傾斜角度の傾斜面として構成されている。
【0033】
撮像素子接触面45aと撮像素子41との間、及び電子部品接触面45bと各種電子部品52、53、54との間には、電気的に接触することを防止する絶縁部材56がそれぞれ配設されている。絶縁部材56は、熱伝達性の高い樹脂部材である。
【0034】
電子部品接触面45bは、回路基板43の設置角度を決定する基板角度設定部を兼ねている。つまり、回路基板43を撮像ユニット40内に配設する際に、回路基板43に実装されている電子部品52、53、54を、絶縁部材56を介して電子部品接触面45bに当接させた状態で固定する。このことによって、可撓性を有する回路基板43を、撮像装置20の長手軸に対して所望する角度に配置して容易に固定することができ、撮像ユニット40の外形、及び長手軸方向の硬質長のばらつきを小さくすることができる。
【0035】
また、放熱部材45には、前記ユニット貫通孔48を構成する放熱手段として少なくとも1つの放熱用貫通孔45hが形成されている。本実施形態において、放熱用貫通孔45hの開口は、撮像素子接触面45a及びこの撮像素子接触面45aに対向する面とは異なり、且つ電子部品接触面45b及びこの電子部品接触面45bに対向する面とは異なる面である略台形状側面45sに2つ形成してある。
【0036】
撮像枠46は、撮像ユニット40の外装を構成する部材であり、撮像素子41、電子部品52、53、54を実装した回路基板43、この回路基板43に接続された信号ケーブル44の一部等を覆い包む。撮像枠46は、例えば、ステンレス製で長方形状の1枚の薄板を丸めて、或いは折り曲げて所定形状に形成される。撮像枠46には前記ユニット貫通孔48を構成する貫通孔である連通孔46hが設けられている。連通孔46hは、撮像枠46が素子枠42に所定の向きで所定の状態で固定されることによって、図4に示すように、前記放熱用貫通孔45hと連通して、撮像ユニット40に放熱手段であるユニット貫通孔48として設けられる。
【0037】
なお、撮像枠46の基端部外面には熱伝達性の高い薄肉の熱収縮チューブ57の先端部が配設される。この熱収縮チューブ57の基端部は、ケーブル保護部材55の先端部外表面に配設される。
符号58a、58b、58cは絶縁性の封止樹脂である。第1封止樹脂58aは、回路基板43と撮像素子41との電気的な接続部の周囲を覆うように設けられている。第2封止樹脂58bは、信号線44a、44b、44c、…と回路基板43との接続部、及び回路基板43に実装された電子部品52、53、54の周囲を覆うように設けられている。第3封止樹脂58cは、撮像枠46、放熱部材45、素子枠42、撮像素子41、カバーレンズ47a、47bで主に構成される空間、及び撮像枠46、熱収縮チューブ57、放熱部材45、信号ケーブル44で主に構成される空間に充填される。
【0038】
撮像装置20が備える撮像ユニット40において、撮像素子41から発生する熱は、絶縁部材56を介して放熱部材45に伝達される。また、電子部品52、53、54から発生する熱は、絶縁部材56を介して放熱部材45に伝達される。その後、放熱部材45に伝達された熱は、この放熱部材45に形成されている放熱用貫通孔45hと撮像枠46に形成された連通孔46hとで構成されたユニット貫通孔48を通して、例えば図4の矢印に示すように撮像ユニット40の外部に放出される。
【0039】
このように、撮像装置内に設けられる撮像素子及び発熱する電子部品の近傍に熱伝達性が高く、放熱用貫通孔を形成した放熱部材を配設する一方、撮像装置の外装を構成する撮像枠に放熱用貫通孔に連通する連通孔を設けて、撮像ユニットにユニット貫通孔を設ける。すると、撮像素子から発生する熱及び電子部品から発生する熱が放熱部材に伝達され、その後、撮像ユニット内に籠もることなく、放熱用貫通孔及び連通孔で構成されたユニット貫通孔を通して撮像ユニットの外部に放出される。このことによって、電子部品から発生する熱の影響等によって、撮像素子の温度が所定温度より上昇して、電気的な特性が劣化することを防止することができる。
【0040】
また、撮像素子と放熱部材、及び電子部品と放熱部材とを熱伝達性の高い絶縁部材を介して密着させたことによって、撮像素子及び電子部品で発生する熱を効率良く放熱部材に導熱させることができるとともに、短絡等の電気的な不具合を確実に防止して組立性の向上等を図ることができる。
【0041】
なお、撮像枠46の内面の一部と放熱部材45とを接触させる構成であってもよい。この構成によれば、放熱部材45に伝達された熱は、接触部分を介して撮像枠46に伝達され、その後、撮像枠46から撮像ユニット40の外部に放出される。このことによって、放熱部材45が熱を撮像枠46に伝達する放熱手段として機能して、撮像素子41の温度上昇をより効果的に防止することができる。
【0042】
また、本実施形態において、撮像ユニット40内に設ける封止樹脂58a、58b、58cを熱伝達性の高い封止樹脂にしてもよい。この構成によれば、撮像素子41及び電子部品52、53、54で発生した熱が、封止樹脂58a、58b、58cを介して放熱部材45或いは撮像枠46に伝達されて撮像素子41の温度上昇を防止することができる。
【0043】
さらに、封止樹脂58a、58b、58cを熱伝達性の高い封止樹脂にする場合、これら封止樹脂58a、58b、58cで構成される封止部に放熱用孔を形成して、撮像素子の温度上昇を防止するようにしてもよい。
【0044】
また、撮像ユニット40に設けたユニット貫通孔48を、送気、或いは送水を行うチャンネル、或いはチャンネルを構成するチューブが挿通するチャンネル用貫通孔としてもよい。このことによって、熱が伝達される放熱部材45を、送気、送水のための気体、流体によって冷却して、撮像素子41の温度上昇を防止することができる。
【0045】
また、本実施形態においては、放熱部材45を三角柱、台形柱としているが、放熱部材45の形状はこれらの形状に限定されるものではない。放熱部材を図5に示すように放熱用貫通孔45hを備える管状の放熱部材45Pとしてもよい。
【0046】
図5に示す放熱部材45Pは、管状、所謂、パイプ形状である。放熱部材45Pは、その放熱部材45Pの外周面が撮像素子41に設けられた絶縁部材56と、電子部品52、53、54に設けられた絶縁部材56と、撮像枠46の内面とに接触する径寸法で形成されている。そして、放熱部材45Pの放熱用貫通孔45hは撮像枠46の連通孔46hに連通するように構成されている。
【0047】
このことによって、撮像素子41及び電子部品52、53、54から発生する熱は、絶縁部材56、或いは封止樹脂58a、58b、58cを介して放熱部材45Pに伝達される。その後、熱の一部は、上述した放熱部材45と同様にユニット貫通孔48を介して、撮像ユニット40内に籠もることなく、撮像ユニット40の外部に放出される。加えて、その熱の一部は、放熱部材45Pと撮像枠46との接触部分を介して撮像枠46に伝達されて撮像ユニット40の外部に放出されて、上述と同様の効果を得ることができる。
【0048】
なお、撮像ユニット40に設けられる放熱部材45Pの数は1つに限定されるものではなく、複数設けるようにしてもよい。そして、撮像ユニット40内に複数の放熱部材45Pを撮像ユニット40内の内部空間に設ける場合、内部空間の大きさ及び形状に合わせて、各放熱部材45Pの外形寸法及び内径寸法を適宜、設定する。
【0049】
また、図6に示すように放熱部材45Pの例えば端部の少なくとも一部である端面、或いは端部外面を、挿入部2の例えば湾曲部2bを構成する先端湾曲駒5fに接触させる構成にしてもよい。この構成においては、撮像枠46に連通孔46hの代わりに放熱部材45Pが挿通する挿入孔46iを形成して、放熱部材45Pの少なくとも一方の端部を撮像枠46から突出させる。この実施形態において、ユニット貫通孔48は、放熱部材45Pの放熱用貫通孔45hのみで構成される。
【0050】
このように、撮像ユニットに設ける放熱部材を撮像枠から突出させて先端湾曲駒に当接させる構成にすることによって、放熱部材に伝達された熱の一部は、先端湾曲駒に伝達されるので、より効率良く撮像素子の温度上昇を防止することができる。その他の作用及び効果は上述した実施形態と同様である。
【0051】
上述した実施形態においては、撮像ユニット40に放熱部材45又は放熱部材45Pを設けるとしている。しかし、放熱部材45又は放熱部材45Pに加えて図7乃至図9に示すように別の放熱部材を撮像ユニット40内に設け構成であってもよい。
【0052】
図7は2種類の放熱部材を備える撮像ユニットの構成を説明する図、図8は遮光部材を兼ねる放熱部材の構成例を説明する図、図9は撮像枠を放熱部材で構成した撮像ユニットを説明する図である。
【0053】
まず、図7及び図8を参照して遮光部材を兼ねる放熱部材を備える撮像ユニットについて説明する。
図7に示す本実施形態の撮像ユニット40Aは、放熱手段として前記放熱部材45Pに加えて、放熱手段として放熱フィン62を備える放熱部材60を有している。放熱部材60は、熱伝達性の高い導熱性部材で構成された環状部材であり、撮像素子41の受光面の前面側に配置されて遮光部材を兼ねている。このため、本実施形態の放熱部材を、以下、兼用放熱部材60と記載する。
【0054】
兼用放熱部材60は、対物光学ユニット30を通過した光線が通過する撮像孔61と、兼用放熱部材60の外周面に複数、設けられた複数の放熱フィン62とを備えて構成されている。放熱フィン62は、兼用放熱部材60の外周面に複数の溝を形成して構成される。兼用放熱部材60は、第2カバーレンズ47bと光学部材63との間に挟持されて素子枠42内に配設される。
【0055】
本実施形態の兼用放熱部材60の作用を説明する。
撮像素子41で発生した熱は、第2カバーレンズ47bを介して兼用放熱部材60に伝達され、この兼用放熱部材60に伝達された熱は放熱フィン62から放熱される。放熱フィン62から放射された熱は、素子枠42に伝達されるとともに、この素子枠42を介してレンズ枠33に伝達される。
【0056】
本実施形態において、放熱フィン62の外周面は、素子枠42の内周面に当接されている。このことによって、兼用放熱部材60に伝達された熱は、放射のみならず伝導によって、素子枠42に伝達される。
【0057】
このように、撮像ユニットを構成する素子枠内に放熱フィンを備える兼用放熱部材を設けることによって、撮像素子から発生した熱は、兼用放熱部材の放熱フィンから放射されるとともに、素子枠に伝達されて、撮像素子の温度が上昇することを防止することができる。
【0058】
また、兼用放熱部材に伝達された熱は、素子枠を伝達された後、この素子枠を介してレンズ枠に伝達され、このレンズ枠に固定された光学レンズに伝達される。このことよって、光学レンズがレンズ枠に伝達された熱によって暖められて曇りの発生を防止することができる。
【0059】
さらに、撮像ユニットに前記放熱部材に加えて兼用放熱部材を設けることによって、撮像素子の温度上昇をより効果的に防止することができる。
【0060】
なお、上述した実施形態においては、兼用放熱部材60の外周面に複数の溝を形成して放熱フィン62を構成するとしている。しかし、図8に示すように所定の寸法の撮像孔61を構成する貫通孔65を有する、外径寸法が異なる例えば円板形状の2種類の薄肉板66、67を順次重ね合わせて一体的に固定して、複数の放熱フィン68を備える放熱フィン部を有する兼用放熱部材60Aを構成するようにしてもよい。薄肉板66、67は、熱伝達性の高い導熱性部材であって、厚み寸法は例えば0.5mm以下であり、エッチングで形成される。本実施形態において、第1薄肉板66は第2薄肉板67より大径である。
【0061】
このように、所定の外形の第1薄肉円板と第2薄肉円板とを順次積層して兼用放熱部材を構成することによって、複数の溝を形成して放熱フィンを形成する場合に比べて、放熱フィン部の放熱フィンの表面積を大きく設定して、放熱効率の大きな兼用放熱部材を得ることができる。
【0062】
なお、第1薄肉板と第2薄肉板とを積層して前記放熱部材45Pのようにパイプ形状の放熱部材を構成するようにしてもよい。この場合、外径寸法が同径で、孔の径寸法が異なる第1薄肉板と第2薄肉板とを積層してパイプ形状の放熱部材を構成する。このことによって、外径寸法が所定の径寸法で、貫通孔内に複数の放熱フィンを備える放熱部材が構成される。このように、貫通孔内に複数の放熱フィンを備える放熱部材によれば、放熱部材に伝達された熱がユニット貫通孔48を介して、撮像ユニット40の外部により速やかに放出される。
【0063】
次に、図9を参照して撮像枠が放熱部材を兼ねる撮像ユニットについて説明する。
図9に示す本実施形態の撮像ユニット40Bは、放熱手段として前記放熱部材45P及び兼用放熱部材60に加えて、例えば、放熱フィン71を備える撮像枠46Aを放熱手段として有している。
【0064】
本実施形態の撮像枠46Aは、断面が円形の円形パイプ、或いは断面が四角形、六角形等の角形パイプであって、この撮像枠46Aの外面に放熱フィン71を構成する複数の凹部72が形成されている。撮像枠46Aは、放熱用貫通孔45hに連通する図示しない連通孔、又は、放熱部材45Pが挿通する図示しない挿入孔を備えている。
【0065】
放熱部材45Pは、その放熱部材45Pの外周面が撮像素子41に設けられた絶縁部材56と、電子部品52、53、54に設けられた絶縁部材56と、撮像枠46Aの内面とに接触している。その他の構成は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0066】
なお、本実施形態の撮像枠46Aの放熱フィン71は、外面に複数の凹部72を形成して構成されるとしている。しかし、前記図8で示したように所定外形形状の複数の薄肉板を順次重ね合わせて、放熱フィン71を備える撮像枠46Aを構成するようにしてもよい。この構成の撮像枠46Aは、外形寸法が異なり、所定の形状及び寸法の開口を備えた2種類の薄板を順次積層して形成される。
【0067】
本実施形態の撮像ユニット40Bにおいて、撮像素子41及び電子部品52、53、54からそれぞれ発生した熱は、絶縁部材56、或いは封止樹脂58a、58b、58cを介して放熱部材45Pに伝達される。その後、その熱は、ユニット貫通孔48を通して、撮像ユニット40内に籠もることなく撮像ユニット40の外部に放出されるとともに、放熱部材45Pから撮像枠46Aに伝達されて放熱フィン71から撮像ユニット40の外部に放出される。
【0068】
このように、撮像ユニットに、放熱部材に加えて、放熱フィンを備える撮像枠を設けることによって、撮像素子及び電子部品から発生した熱を、撮像枠の放熱フィンから撮像ユニットの外部に放射して、撮像素子の温度上昇をより効果的に防止することができる。その他の作用及び効果は上述した実施形態と同様である。
【0069】
なお、上述した実施形態においては、撮像素子41と放熱部材45、45Pとを絶縁部材56を介して当接させる構成としている。しかし、放熱部材45、45Pと撮像素子41とを図10の円柱形状の放熱部材の構成を説明する図に示すように絶縁部材56及び放熱フィン75を備える放熱部材76を介して当接させる構成にしても良い。このことによって、撮像素子41から放熱部材76に伝達された熱が、放熱部材45、45Pに伝達される以前に、放熱フィン75から放熱されるとともに、放熱部材45、45Pに伝達された熱は放熱用貫通孔45hから放熱されるので、電子部品52、53、54から放熱部材45、45Pに伝達された熱が撮像素子41に伝達され難くなり、撮像素子41温度上昇を防止することができる。なお、本実施形態の放熱フィン75を備える放熱部材76は、中実部材である。
【0070】
図11乃至図14を参照して撮像ユニットの他の構成例を説明する。
図11は放熱手段として形状が変化する導熱性部材を備える撮像ユニットの構成例を説明する図、図12は図11の撮像ユニットが備える導熱性部材の作用を説明する図、図13は放熱手段として形状が変化する他の導熱性部材を備える撮像ユニットの構成例を説明する図、図14は図13の撮像ユニットが備える導熱性部材の作用を説明する図である。
【0071】
図11に示すように本実施形態の撮像ユニット40Cは、撮像素子41の放熱部材として熱伝導性の高い導熱性部材で、形状が可逆的に変化するように構成された形状記憶合金80を備えている。形状記憶合金80の一端部は、撮像素子41に絶縁部材56を介して固設されている。
【0072】
形状記憶合金80は、例えば折曲角度がθ1の複数の折曲部81を備えて構成されており、熱を吸収することによって、折曲部81が図12に示すように折曲角度θ1からθ2に変化する。すると、形状記憶合金80の他端部82側が、熱源である撮像素子41から遠ざかる方向に変形して熱を放出する。
【0073】
つまり、形状記憶合金80は、この形状記憶合金80に伝達されて蓄積された熱エネルギーを、運動エネルギーに変換して撮像素子41の温度が上昇することを防止している。形状記憶合金80は、熱放出後、折曲部81の折曲角度がθ2からθ1に変化して、図11の元の状態に復元される。
なお、撮像ユニット40Cでは、形状記憶合金80が熱によって変形可能なように、空間部に封止樹脂58cを充填することなく、他端部82が移動する移動空間部85を備えている。
【0074】
このように、撮像ユニットに形状記憶合金で構成した放熱部材を設けることによって、撮像素子で発生した熱は、一度、形状記憶合金に蓄積され、その後、運動エネルギーに変換されて放出される。このことによって、上述の実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0075】
なお、形状記憶合金80の折曲部81の折曲角度がθ1からθ2に変化して他端部82が撮像素子41から遠ざかるように変形したとき、他端部82が例えば撮像枠46の内面に接触するように構成することによって、形状記憶合金80に蓄積される熱を撮像枠46に伝達して、より効果的に撮像素子の温度上昇を防止することができる。
また、形状記憶合金80の形状がバネ構造でもよく、上述と同様の効果を得られる。
【0076】
また、形状記憶合金80を撮像素子41に固設する代わりに、図13に示すようにストレート状態のバイメタル83を絶縁部材56を介して回路基板43に実装されている電子部品52、53、54上に接触させるようにしても良い。
【0077】
この構成によれば、バイメタル83に熱が伝達されて蓄積されることによって、図14に示すようにバイメタル83が熱源である電子部品54から遠ざかる方向に変形して熱を放出する。このとき、バイメタル83の端部84を、撮像枠46の内面に接触させることによって、バイメタル83に蓄積される熱が撮像枠46に伝達されて、より効果的に撮像素子の温度上昇を防止することができる。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】図1乃至図6は本発明の一実施形態に係り、図1は撮像装置を備える電子内視鏡を説明する斜視図
【図2】内視鏡の挿入部の先端部側の構成を説明するための断面図
【図3】対物光学ユニット及び放熱部材を設けた撮像ユニットを備える撮像装置の構成を説明する断面図
【図4】図3のA矢視図であって、撮像ユニットに設けたユニット貫通孔の作用を説明する図
【図5】放熱部材の他の構成例を説明する図
【図6】放熱部材の別の構成例を説明する図
【図7】図7乃至図9は別の構成の放熱部材を備える撮像ユニットを説明する図であって、図7は2種類の放熱部材を備える撮像ユニットの構成を説明する図
【図8】遮光部材を兼ねる放熱部材の構成例を説明する図
【図9】放熱部材で構成した撮像枠を有する撮像ユニットを説明する図
【図10】円柱形状の放熱部材の構成を説明する図
【図11】図11乃至図14は撮像ユニットの他の構成例を説明する図であって、図11は放熱手段として形状が変化する導熱性部材を備える撮像ユニットの構成例を説明する図
【図12】図11の撮像ユニットが備える導熱性部材の作用を説明する図、
【図13】放熱手段として形状が変化する他の導熱性部材を備える撮像ユニットの構成例を説明する図
【図14】図13の撮像ユニットが備える導熱性部材の作用を説明する図
【符号の説明】
【0079】
1…内視鏡 2…挿入部 2a…先端部 2b…湾曲部 5f…先端湾曲駒
11…先端硬質部 20…撮像装置 30…対物光学ユニット 31…光学レンズ
32…絞り 33…レンズ枠 40…撮像ユニット 41…撮像素子
42…素子枠 43…回路基板 44…信号ケーブル 45…放熱部材
45a…撮像素子接触面 45b…電子部品接触面 45h…放熱用貫通孔
46…撮像枠 46h…連通孔 47a…第1カバーレンズ
47b…第2カバーレンズ 48…ユニット貫通孔 52、53、54…電子部品
56…絶縁部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学部材をレンズ枠に固設して構成される対物光学ユニットと、前記レンズ枠に固設される素子枠、この素子枠に固設され、前記対物光学ユニットを通過した光学像が結像する受光面を備える撮像素子、前記撮像素子に電気的に接続され、電子部品を実装した回路基板、前記回路基板に接続される信号線を有する信号ケーブル、及びこれら撮像素子、回路基板、信号ケーブルの一部を覆い包む撮像装置外装枠で構成される撮像ユニットとを備える撮像装置において、
前記撮像ユニットは、
前記撮像素子から発生する熱、又は前記回路基板に実装された電子部品から発生する熱が伝達され、その伝達された熱を外部に放出する熱伝達性の高い導熱性部材で形成された放熱部材が有する放熱用貫通孔と、当該放熱用貫通孔に連通するように前記撮像装置外装枠に形成された貫通孔とで構成されるユニット貫通孔を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記放熱部材は、前記撮像ユニット内に設置される前記回路基板の撮像装置長手軸に対する配置角度を設定する基板角度設定部を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記ユニット貫通孔は、送気用、或いは送水用のチャンネルを構成するチャンネル用貫通孔であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記放熱部材は、管状部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記放熱部材は、前記撮像装置外装枠に形成される貫通孔を介して突出されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
光学部材をレンズ枠に固設して構成される対物光学ユニットと、前記レンズ枠に固設される素子枠、この素子枠に固設され、前記対物光学ユニットを通過した光学像が結像する受光面を備える撮像素子、前記撮像素子に電気的に接続され、電子部品を実装した回路基板、前記回路基板に接続される信号線を有する信号ケーブル、及びこれら撮像素子、回路基板、信号ケーブルの一部を覆い包む撮像装置外装枠で構成される撮像ユニットとを備える撮像装置において、
前記撮像ユニットに、前記撮像素子から発生する熱、又は前記回路基板に実装された電子部品から発生する熱が伝達され、その伝達された熱を外部に放出する熱伝達性の高い導熱性部材で形成された2種類の形状の異なる薄肉板部材を交互に積層して構成した放熱部材を設けたことを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
前記放熱部材は、放熱フィン及び貫通孔を備えることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記放熱部材は、撮像装置外装枠であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項9】
光学部材をレンズ枠に固設して構成される対物光学ユニットと、前記レンズ枠に固設される素子枠、この素子枠に固設され、前記対物光学ユニットを通過した光学像が結像する受光面を備える撮像素子、前記撮像素子に電気的に接続され、電子部品を実装した回路基板、前記回路基板に接続される信号線を有する信号ケーブル、及びこれら撮像素子、回路基板、信号ケーブルの一部を覆い包む撮像装置外装枠で構成される撮像ユニットとを備える撮像装置において、
前記撮像ユニットに、前記撮像素子から発生する熱、又は前記回路基板に実装された電子部品から発生する熱が伝達され、その伝達された熱を外部に放出する熱伝達性の高い導熱性部材で形成され、熱を吸収して蓄熱することによって形状を可逆的に変化させる特性を有する放熱部材を設けたことを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
前記放熱部材は、形状記憶合金、又はバイメタルであって、当該放熱部材は、熱源より遠ざかる方向に変形して蓄熱した熱を放出することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−296542(P2009−296542A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−150814(P2008−150814)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】