説明

放送受信装置

【課題】録画予約データや視聴予約データの引継ぎが容易かつ確実となり利便性が高い放送受信装置を提供する。
【解決手段】予約設定により記憶部11に記憶された録画予約データおよび視聴予約データを制御部7がメモリカードインタフェイス10に接続されたメモリカードに記録させる。また、メモリカードに記録された録画予約データおよび視聴予約データを制御部7が記憶部11に記憶させ、記憶部11に記憶された録画予約データに基づく録画動作および記憶部11に記憶された視聴予約データに基づく視聴用動作が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は放送受信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビデオテープレコーダ、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダ、テレビ等の放送受信装置には一般的に録画予約機能や視聴予約機能が付いている。
【0003】
例えば、特許文献1には次のようなビデオテープレコーダ番組録画予約装置が開示されている。本ビデオテープレコーダ番組録画予約装置は、ビデオテープレコーダ、テレビ、専用端末、リモコンからなる。専用端末はEPGデータを受信し、このEPGデータに基づきテレビに番組表を表示させる。そして、リモコンによる番組表における番組の選択結果に基づき専用端末が番組録画予約情報を作成し、作成された番組録画予約情報をリモコンに送信する。リモコンは番組録画予約情報を受信し、内部に記憶する。その後、リモコンはビデオテープレコーダに番組録画予約情報を転送する。これにより、ビデオテープレコーダに番組録画予約をすることができる。
【特許文献1】特開2000−152155号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1のビデオテープレコーダ番組録画予約装置には次のような問題点がある。ビデオテープレコーダに上記のような方法による番組録画予約がされた状態で、ユーザが新しいビデオテープレコーダを新たに購入し、現在使用しているビデオテープレコーダの使用をやめ、新しいビデオテープレコーダを今後使用しようとする場合や、現在使用しているビデオテープレコーダを修理に出し、代替品のビデオテープレコーダを今後使用しようとする場合、現在使用しているビデオテープレコーダの番組録画予約内容を新たなビデオテープレコーダに引き継ぐ必要がある。しかし、このときユーザは、番組表をテレビに表示させて再度番組を選択して新たなビデオテープレコーダに番組録画予約するしかなく、非常に面倒である。また、番組の選択をユーザが誤り、新たなビデオテープレコーダの番組録画予約内容が所望するものと異なってしまい、所望する録画ができないという可能性もある。
【0005】
上記問題点を鑑みて、本発明は、録画予約データや視聴予約データの引継ぎが容易かつ確実となり利便性の高い放送受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明の放送受信装置は、録画予約機能および/または視聴予約機能を有する放送受信装置において、外部記録媒体が着脱自在に装着される装着手段と、録画予約データおよび/または視聴予約データが記憶される記憶部と、該記憶部に記憶された録画予約データおよび/または視聴予約データを前記装着手段に装着された外部記録媒体に記録させる記録手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
また、本発明の放送受信装置は、外部記録媒体が着脱自在に装着される装着手段と、記憶部と、前記装着手段に装着された外部記録媒体に記録された録画予約データおよび/または視聴予約データを前記記憶部に記憶させる記憶手段と、を備え、前記記憶部に記憶された録画予約データに基づく録画動作および/または前記記憶部に記憶された視聴予約データに基づく視聴用動作を行うことを特徴としている。
【0008】
また、本発明の放送受信装置は、録画予約機能および/または視聴予約機能を有する放送受信装置において、外部記録媒体が着脱自在に装着される装着手段と、録画予約データおよび/または視聴予約データが記憶される記憶部と、該記憶部に記憶された録画予約データおよび/または視聴予約データを前記装着手段に装着された外部記録媒体に記録させる記録手段と、前記装着手段に装着された外部記録媒体に記録された録画予約データおよび/または視聴予約データを前記記憶部に記憶させる記憶手段と、を備え、前記記憶部に記憶された録画予約データに基づく録画動作および/または前記記憶部に記憶された視聴予約データに基づく視聴用動作を行うことを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、録画予約データや視聴予約データの引継ぎが外部記録手段を用いて行えるので容易かつ確実なものとなり利便性が高い。
【発明の効果】
【0010】
本発明の放送受信装置によれば、録画予約データや視聴予約データの引継ぎが容易かつ確実となり利便性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照し説明する。ここでは、デジタル放送受信に対応したハードディスクレコーダを例として説明する。
【0012】
図1に、本発明に係るハードディスクレコーダのブロック図を示す。本発明に係るハードディスクレコーダは、チューナ部2、復調&FEC部3、デスクランブル部4、データ分離部5、映像音声デコード部6、制御部7、受信部8、B−CASカードインタフェイス9、メモリカードインタフェイス10、記憶部11、MPEGコーデック12、ハードディスクドライブ13、音声D/Aコンバータ14、映像合成部15を有する。
【0013】
アンテナ1は、チューナ部2に接続され、デジタル放送の放送電波を受信し、電気信号である放送信号に変換しチューナ部2に出力する。チューナ部2は、アンテナ1から入力される放送信号から所望の周波数成分の放送信号を抽出し、該抽出された放送信号に対して周波数変換を行い中間周波数信号を生成し、該生成された中間周波数信号を復調&FEC部3に出力する。復調&FEC部3は、中間周波数信号に対して復調およびエラー訂正(FEC)等を行いトランスポートストリームを生成し、該生成されたトランスポートストリームをデスクランブル部4に出力する。
【0014】
デスクランブル部4は、B−CASカードインタフェイス9に接続されたB−CASカードに記憶されたコンテンツ保護用鍵に基づき生成されたスクランブル鍵を用いてトランスポートストリームにデスクランブルを行う。
【0015】
データ分離部5は、デスクランブルされたトランスポートストリームから映像データ、音声データ、付加情報を分離し、映像データおよび音声データは映像音声デコード部6に出力し、付加情報は制御部7に出力する。制御部7は、付加情報をハードディスクドライブ13に出力し、ハードディスクドライブ13は付加情報を内蔵するハードディスクに記録させる。
【0016】
映像音声デコード部6は、データ分離部5から入力された映像データおよび音声データにデコードを行い、デコードされた映像データを映像合成部15に出力し、デコードされた音声データを音声D/Aコンバータ14に出力する。また、映像音声デコード部6は、デコードされた映像データおよび音声データを制御部7に出力もする。
【0017】
映像合成部15は、映像音声デコード部6から入力された映像データと、制御部7から入力される文字図形画像データとを合成し、合成データに基づく表示用信号をハードディスクレコーダに接続された不図示の表示装置に出力する。また、映像合成部15は、上記合成を行わず、制御部7から入力される文字図形画像データに基づく表示用信号を出力することも行う。音声D/Aコンバータ14は、映像音声デコード部6から入力された音声データをデジタルからアナログに変換し不図示の表示装置に出力する。
【0018】
制御部7は、ハードディスクレコーダ全体を制御するものであり、チューナ部2に抽出する放送信号の周波数を指示したり、文字図形画像データを生成し映像合成部15に出力したりする。
【0019】
受信部8は、不図示のリモコンから赤外線信号を受信し、リモコン操作に対応したコード信号を制御部7に出力する。
【0020】
B−CASカードインタフェイス9は、不図示のB−CASカードが接続される。B−CASカードは、ハードディスクレコーダを購入したユーザに対して提供されるICカードであり、デスクランブルに用いられるコンテンツ保護用鍵等の情報が記憶されている。また、メモリカードインタフェイス10は、不図示のメモリカード(例えばSDメモリカード、メモリスティック等)が接続される。メモリカードは、後述するように各種予約データの記録に用いられる。また、記憶部11は、予約設定された各種予約データが記憶される。
【0021】
MPEGコーデック12は、映像音声デコード部6から制御部7を介して入力された映像データおよび音声データを圧縮して映像圧縮データおよび音声圧縮データをハードディスクドライブ13に出力する。また、MPEGコーデック12は、ハードディスクドライブ13から入力された映像圧縮データおよび音声圧縮データを伸長して、映像データを映像合成部15に出力し、音声データを音声D/Aコンバータ14に出力する。
【0022】
ハードディスクドライブ13は、MPEGコーデック12から入力された映像圧縮データおよび音声圧縮データを内蔵するハードディスクに記録させたり、ハードディスクから映像圧縮データおよび音声圧縮データを読み出してMPEGコーデック12に出力したりする。
【0023】
次に、以上のような構成の本発明に係るハードディスクレコーダにおける録画予約機能について説明する。
【0024】
録画予約のために録画予約入力画面表示操作が不図示のリモコンにおいてされると、制御部7は、受信部8から入力されるコード信号に基づき文字図形画像データを生成し、文字図形画像データを映像合成部15に出力し、映像合成部15が文字図形画像データに基づく表示用信号を不図示の表示装置に出力し、表示装置に録画予約入力画面が表示される。
【0025】
録画予約入力画面は、開始時刻(日付、時分)、終了時刻(日付、時分)、チャンネルが入力可能な画面である。ここで、リモコン操作により、開始時刻、終了時刻、チャンネルそれぞれが入力され、リモコンにおいて決定操作がされると、制御部7は、入力された開始時刻、終了時刻、チャンネルに対応する開始時刻データ、終了時刻データ、チャンネルデータを記憶部11の第1領域に記憶させる。以上のようなリモコン操作が繰り返される度に記憶部11の第1領域に同様のデータが追加記憶される。
【0026】
また、前述した録画予約入力画面表示操作とは別の録画予約入力画面表示操作がリモコンにおいてされると、表示装置には前述した録画予約入力画面とは別の録画予約入力画面が表示される。ここでの録画予約入力画面は、曜日、開始時刻(時分)、終了時刻(時分)、チャンネルが入力可能な画面である。本画面は、毎週所定の曜日の所定の時刻から放送開始される放送番組の録画予約をするための画面である。
【0027】
ここで、リモコン操作により、曜日、開始時刻、終了時刻、チャンネルそれぞれが入力され、リモコンにおいて決定操作がされると、制御部7は、入力された曜日、開始時刻、終了時刻、チャンネルに対応する曜日データ、開始時刻データ、終了時刻データ、チャンネルデータを記憶部11の第2領域に記憶させる。以上のようなリモコン操作が繰り返される度に記憶部11の第2領域に同様のデータが追加記憶される。
【0028】
また、EPG(電子番組表)を利用した録画予約も可能である。リモコンにおいてEPG表示操作がされると、制御部7は受信部8からコード信号を受信し、ハードディスクドライブ13がハードディスクから読み出した付加情報に基づき文字図形画像データを生成し、該生成された文字図形画像データを映像合成部15に出力する。そして、映像合成部15が文字図形画像データに基づく表示用信号を表示装置に出力し、表示装置にEPGが表示される。
【0029】
ここで、リモコン操作により或る放送番組が選択されると、制御部7は、該選択された放送番組の開始時刻、終了時刻、チャンネルに対応する開始時刻データ、終了時刻データ、チャンネルデータを記憶部11の第1の領域に記憶させる。放送番組が選択される度に記憶部11の第1領域に同様のデータが追加記憶される。
【0030】
以上のような録画予約設定の後、記憶部11の第1領域に記憶された開始時刻データのうちのいずれかの開始時刻データが表す開始時刻が現在時刻に一致すると、制御部7は、該開始時刻データに対応するチャンネルデータに対応する周波数の放送信号を抽出するようにチューナ部2に指示する。そして、制御部7は、ハードディスクドライブ13に放送番組の録画を開始させる。その後、現在時刻が上記開始時刻データに対応する終了時刻データが表す終了時刻に一致すると、制御部7は、ハードディスクドライブ13に放送番組の録画を終了させる。その後、制御部7は、上記開始時刻データおよびそれに対応する終了時刻データ、チャンネルデータを記憶部11の第1領域から消去する。その後も、記憶部11の第1領域に記憶された開始時刻データのうちのいずれかの開始時刻データが表す開始時刻が現在時刻に一致する度に同様の動作が繰り返される。
【0031】
また、記憶部11の第2領域に記憶された曜日データとそれに対応する開始時刻データからなる組のうちのいずれかの組が表す開始時刻が現在時刻に一致すると、制御部7は、該組に対応するチャンネルデータに対応する周波数の放送信号を抽出するようにチューナ部2に指示する。そして、制御部7は、ハードディスクドライブ13に放送番組の録画を開始させる。その後、現在時刻が上記組に対応する終了時刻データが表す終了時刻に一致すると、制御部7は、ハードディスクドライブ13に放送番組の録画を終了させる。その後も、記憶部11の第2領域に記憶された曜日データとそれに対応する開始時刻データからなる組のうちのいずれかの組が表す開始時刻が現在時刻に一致する度に同様の動作が繰り返される。
【0032】
次に、本発明に係るハードディスクレコーダにおける視聴予約機能について説明する。
【0033】
視聴予約のために視聴予約入力画面表示操作が不図示のリモコンにおいてされると、制御部7は、受信部8から入力されるコード信号に基づき文字図形画像データを生成し、文字図形画像データを映像合成部15に出力し、映像合成部15が文字図形画像データに基づく表示用信号を不図示の表示装置に出力し、表示装置に視聴予約入力画面が表示される。
【0034】
視聴予約入力画面は、開始時刻(日付、時分)、終了時刻(日付、時分)、チャンネルが入力可能な画面である。ここで、リモコン操作により、開始時刻、終了時刻、チャンネルそれぞれが入力され、リモコンにおいて決定操作がされると、制御部7は、入力された開始時刻、終了時刻、チャンネルに対応する開始時刻データ、終了時刻データ、チャンネルデータを記憶部11の第3領域に記憶させる。以上のようなリモコン操作が繰り返される度に記憶部11の第3領域に同様のデータが追加記憶される。
【0035】
また、前述した視聴予約入力画面表示操作とは別の視聴予約入力画面表示操作がリモコンにおいてされると、表示装置には前述した視聴予約入力画面とは別の視聴予約入力画面が表示される。ここでの視聴予約入力画面は、曜日、開始時刻(時分)、終了時刻(時分)、チャンネルが入力可能な画面である。本画面は、毎週所定の曜日の所定の時刻から放送開始される放送番組の視聴予約をするための画面である。
【0036】
ここで、リモコン操作により、曜日、開始時刻、終了時刻、チャンネルそれぞれが入力され、リモコンにおいて決定操作がされると、制御部7は、入力された曜日、開始時刻、終了時刻、チャンネルに対応する曜日データ、開始時刻データ、終了時刻データ、チャンネルデータを記憶部11の第4領域に記憶させる。以上のようなリモコン操作が繰り返される度に記憶部11の第4領域に同様のデータが追加記憶される。
【0037】
また、EPGを利用した視聴予約も可能である。リモコンにおいてEPG表示操作がされると、制御部7は受信部8からコード信号を受信し、ハードディスクドライブ13がハードディスクから読み出した付加情報に基づき文字図形画像データを生成し、該生成された文字図形画像データを映像合成部15に出力する。そして、映像合成部15が文字図形画像データに基づく表示用信号を表示装置に出力し、表示装置にEPGが表示される。
【0038】
ここで、リモコン操作により或る放送番組が選択されると、制御部7は、該選択された放送番組の開始時刻、終了時刻、チャンネルに対応する開始時刻データ、終了時刻データ、チャンネルデータを記憶部11の第3の領域に記憶させる。放送番組が選択される度に記憶部11の第3領域に同様のデータが追加記憶される。
【0039】
以上のような視聴予約設定の後、記憶部11の第3領域に記憶された開始時刻データのうちのいずれかの開始時刻データが表す開始時刻が現在時刻に一致すると、制御部7は、該開始時刻データに対応するチャンネルデータに対応する周波数の放送信号を抽出するようにチューナ部2に指示する。そして、映像音声デコード部6は、映像データを映像合成部15に出力し、音声データを音声D/Aコンバータ14に出力し、不図示の表示装置に放送番組の画像が表示され、表示装置のスピーカから放送番組の音声が発せられる。
【0040】
その後、現在時刻が上記開始時刻データに対応する終了時刻データが表す終了時刻に一致すると、映像音声デコード部6は映像データ、音声データの出力を停止する。その後、制御部7は、上記開始時刻データおよびそれに対応する終了時刻データ、チャンネルデータを記憶部11の第3領域から消去する。その後も、記憶部11の第3領域に記憶された開始時刻データのうちのいずれかの開始時刻データが表す開始時刻が現在時刻に一致する度に同様の動作が繰り返される。
【0041】
また、記憶部11の第4領域に記憶された曜日データとそれに対応する開始時刻データからなる組のうちのいずれかの組が表す開始時刻が現在時刻に一致すると、制御部7は、該組に対応するチャンネルデータに対応する周波数の放送信号を抽出するようにチューナ部2に指示する。そして、映像音声デコード部6は、映像データを映像合成部15に出力し、音声データを音声D/Aコンバータ14に出力し、不図示の表示装置に放送番組の画像が表示され、表示装置のスピーカから放送番組の音声が発せられる。その後、現在時刻が上記組に対応する終了時刻データが表す終了時刻に一致すると、映像音声デコード部6は映像データ、音声データの出力を停止する。
【0042】
その後も、記憶部11の第4領域に記憶された曜日データとそれに対応する開始時刻データからなる組のうちのいずれかの組が表す開始時刻が現在時刻に一致する度に同様の動作が繰り返される。
【0043】
次に、本発明に係るハードディスクレコーダの予約データコピー機能について説明する。
【0044】
メモリカードがメモリカードインタフェイス10に接続された状態で、不図示のリモコンが有する予約データ書込みキーが押し下げられると、制御部7は、受信部8からコード信号を受信し、記憶部11の第1領域に記憶された録画予約データを含んだファイルを生成し該ファイルを所定の第1のファイル名のファイルとしてメモリカードインタフェイス10を介してメモリカードに記録させ、記憶部11の第2領域に記憶された録画予約データを含んだファイルを生成し該ファイルを所定の第2のファイル名のファイルとしてメモリカードインタフェイス10を介してメモリカードに記録させ、記憶部11の第3領域に記憶された視聴予約データを含んだファイルを生成し該ファイルを所定の第3のファイル名のファイルとしてメモリカードインタフェイス10を介してメモリカードに記録させ、記憶部11の第4領域に記憶された視聴予約データを含んだファイルを生成し該ファイルを所定の第4のファイル名のファイルとしてメモリカードインタフェイス10を介してメモリカードに記録させる。これにより、記憶部11に記憶された予約データをメモリカードにコピーすることができる。
【0045】
また逆に、上記のようにメモリカードに記録された予約データを記憶部11にコピーすることもできる。メモリカードがメモリカードインタフェイス10に接続された状態で、不図示のリモコンが有する予約データ読込みキーが押し下げられると、制御部7は、受信部8からコード信号を受信し、メモリカードインタフェイス10を介してメモリカードから読み込んだ所定の第1のファイル名のファイルが含む録画予約データを記憶部11の第1領域に記憶させ、メモリカードインタフェイス10を介してメモリカードから読み込んだ所定の第2のファイル名のファイルが含む録画予約データを記憶部11の第2領域に記憶させ、メモリカードインタフェイス10を介してメモリカードから読み込んだ所定の第3のファイル名のファイルが含む視聴予約データを記憶部11の第3領域に記憶させ、メモリカードインタフェイス10を介してメモリカードから読み込んだ所定の第4のファイル名のファイルが含む視聴予約データを記憶部11の第4領域に記憶させる。
【0046】
ここで、ユーザが現在、本発明に係るハードディスクレコーダA(図2)を使用しており、記憶部11に録画予約データおよび視聴予約データが記憶されているとする。そして、ユーザが、新しく購入した本発明に係るハードディスクレコーダBを今後使用しようとしているか、または、ハードディスクレコーダAを修理に出すため、代替品である本発明に係るハードディスクレコーダBを今後使用しようとしているとする。この場合、ユーザはまずハードディスクレコーダAが有するメモリカードインタフェイス10にメモリカードMCを接続し、ハードディスクレコーダA用のリモコンが有する予約データ書込みキーを押し下げる。すると、ハードディスクレコーダAが有する記憶部11に記憶された録画予約データおよび視聴予約データがメモリカードMCにファイルとして記録される。
【0047】
それから、ユーザはハードディスクレコーダAが有するメモリカードインタフェイス10からメモリカードMCを引き抜き、これをハードディスクレコーダBが有するメモリカードインタフェイス10に接続する。そして、ハードディスクレコーダB用のリモコンが有する予約データ読込みキーをユーザが押し下げると、メモリカードMCに記録されたファイルが読み込まれ、ハードディスクレコーダBが有する記憶部11にファイル中の録画予約データおよび視聴予約データが記憶される。その後、この記憶部11に記憶された録画予約データに基づく録画動作および記憶部11に記憶された視聴予約データに基づく視聴用動作がハードディスクレコーダBにおいて行われる。
【0048】
このように本発明によれば、現在使用しているハードディスクレコーダから新たに使用しようとするハードディスクレコーダへの録画予約データおよび視聴予約データの引継ぎが容易かつ確実に行え、新たに使用するハードディスクレコーダにより所望の録画や視聴をすることができる。
【0049】
なお、本発明の実施形態は趣旨を逸脱しない程度に種々の変更が可能である。例えば、B−CASカードのICチップにデータ書込み領域を設け、メモリカードを用いた前述と同様な方法で、B−CASカードインタフェイス9を介してB−CASカードのデータ書込み領域に記憶部11に記憶された予約データを記録したり、B−CASカードインタフェイス9を介して記憶部11にB−CASカードのデータ書込み領域に記録された予約データを記憶するようにしてもよい。
【0050】
また、メモリカードインタフェイス10の代わりにUSBインタフェイスを設け、USBインタフェイスに接続されたUSBメモリに予約データをファイルとして記録したり、USBメモリからファイルを読み込むようにしてもよい。
【0051】
また、メモリカードインタフェイス10の代わりに光ディスクドライブを設け、光ディスクドライブに装填された光ディスク(CD、DVD等)に予約データをファイルとして記録したり、光ディスクからファイルを読み込むようにしてもよい。
【0052】
また、本発明はデジタル放送受信に対応したハードディスクレコーダに限らず、デジタル放送受信に対応したテレビ、DVDレコーダ、ビデオテープレコーダやデジタルチューナ等にも適用可能であり、アナログ放送を受信する装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】は、本発明に係るハードディスクレコーダのブロック図である。
【図2】は、本発明に係るハードディスクレコーダによる予約データの引継ぎを説明する図である。
【符号の説明】
【0054】
1 アンテナ
2 チューナ部
3 復調&FEC部
4 デスクランブル部
5 データ分離部
6 映像音声デコード部
7 制御部
8 受信部
9 B−CASカードインタフェイス
10 メモリカードインタフェイス
11 記憶部
12 MPEGコーデック
13 ハードディスクドライブ
14 音声D/Aコンバータ
15 映像合成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
録画予約機能および/または視聴予約機能を有する放送受信装置において、
外部記録媒体が着脱自在に装着される装着手段と、
録画予約データおよび/または視聴予約データが記憶される記憶部と、
該記憶部に記憶された録画予約データおよび/または視聴予約データを前記装着手段に装着された外部記録媒体に記録させる記録手段と、
前記装着手段に装着された外部記録媒体に記録された録画予約データおよび/または視聴予約データを前記記憶部に記憶させる記憶手段と、を備え、
前記記憶部に記憶された録画予約データに基づく録画動作および/または前記記憶部に記憶された視聴予約データに基づく視聴用動作を行うことを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
録画予約機能および/または視聴予約機能を有する放送受信装置において、
外部記録媒体が着脱自在に装着される装着手段と、
録画予約データおよび/または視聴予約データが記憶される記憶部と、
該記憶部に記憶された録画予約データおよび/または視聴予約データを前記装着手段に装着された外部記録媒体に記録させる記録手段と、を備えることを特徴とする放送受信装置。
【請求項3】
外部記録媒体が着脱自在に装着される装着手段と、
記憶部と、
前記装着手段に装着された外部記録媒体に記録された録画予約データおよび/または視聴予約データを前記記憶部に記憶させる記憶手段と、を備え、
前記記憶部に記憶された録画予約データに基づく録画動作および/または前記記憶部に記憶された視聴予約データに基づく視聴用動作を行うことを特徴とする放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−66772(P2008−66772A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−239242(P2006−239242)
【出願日】平成18年9月4日(2006.9.4)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】