説明

液圧作動ピストンを備えた制動装置

【課題】ロールバック作用を確保し、かつ、制動初期におけるブレーキのフィーリング特性を向上させた液圧作動ピストンを備えた制動装置部を提供すること。
【解決手段】ブレーキハウジング23に形成したシリンダ孔25に、外周にシール41を有したピストン27が内挿され、このピストン27の一端部とブレーキハウジング23とで形成した液圧室29の液圧によりピストン27を作動して摩擦部材をロータに押圧して制動するピストン27を備えた制動装置において、シール41は外周部41aがシリンダ孔25と摺接し、内周部41bがピストン27に形成したシール溝43に収納され、このシール溝43の溝幅Rはシール41の幅Sよりも大きく、シール41の反ロータ側の側面41c内方部とシール溝43の反ロータ側の壁面43c内方部の間にリング部材45が挿入されていること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキハウジングに形成したシリンダ孔に、外周にシールを有したピストンが内挿され、該ピストンの一端部とブレーキハウジングとで形成した液圧室の液圧によりピストンを作動して摩擦部材をロータに押圧して制動する液圧作動ピストンを備えた制動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外周にシールを有したピストンがシリンダ孔に内挿された液圧作動ピストンを備えた制動装置において、ピストンの外周部に形成されたシール溝にシールを収納したものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。図6(a)はこのような従来の液圧作動ピストンを備えたディスクブレーキの断面図を示したもので、図6(b)、(c)はシールの制動作用前後の拡大動作説明図である。
【0003】
図6(a)に示すように、ブレーキディスク(ロータ)1の左右両側にはそれぞれブレーキパッド3,3が対向配置され、これらブレーキパッド3,3はキャリパ本体5に形成したシリンダ孔7に内挿したピストン9の作動により押圧され、ロータ1を圧接して制動作用を行うように構成され、ピストン9の作動は、ピストン9の一端部とキャリパ本体5とで形成されるシリンダ孔7内の液圧室11にブレーキ液圧を導入することにより行われる。
【0004】
図6(b)に示すように、ピストン9の外周面には断面コ字状のシール溝13が形設され、このシール溝13内にシ−ル15が収納されている。ピストン9が作動する前の非制動時には、シール15はその内周面15bがシール溝13の反ロータ側(液圧室側)に、外周面15aがロータ側に偏倚する略平行四辺形の断面形状を有しており、シール15のロータ側の側面15dとシール溝13のロータ側の壁面13dとの間に空隙部Aが形成されている。そして液圧室11にブレーキ液圧が導入される制動時には、図6(c)に示すように、シール15の内周部近傍がシール溝13のロータ側の壁面13dに押圧され上記空隙部Aはなくなり、シール15の反ロータ側の側面15cとシール溝13の反ロータ側の壁面13cとの間に空隙部Bが形成され、シール15に復元力が生じる。
【0005】
その後、ブレーキ液圧の増大によりピストン9がロータ側へ移動し、空隙部Bが減少し、シール15の復元力はさらに大きくなる。制動が解除されると、シール内周部に蓄積された弾性復元力によりロールバック作用が起こり、ピストン9は元の位置に近づく方向へ戻され、シール15も再び図(b)に示した位置に戻り、空隙部Aが再形成される。この現象は断面略平行四辺形のシールに限らず断面矩形状のものであってもほぼ同じことが起きる。
【0006】
【特許文献1】特開昭60−4636号公報(第2頁、図1、5,6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記したように、シール15によりピストン9にロールバック作用を与えるためには、非制動時においてシール溝13内に空隙部Aを形成し、制動時に空隙部Bが形成されることが必要であり、そのためにシール溝13の溝幅はシール15の幅よりも大きく形設されている。しかしながら、この空隙部Aが存在するために、制動初期において、シール15の内周部近傍がシール溝13のロータ側の壁面13dに押圧されて空隙部Aがなくなるまで余分なブレーキ圧液を導入しなければならず、圧液を導入しているにもかかわらずブレーキ圧の上昇が抑えられ、ブレーキのフィーリング特性として好ましいものではなかった。
【0008】
本発明は、このような問題点に着目して成されたもので、ロールバック作用を確保すると同時に、制動初期におけるブレーキのフィーリング特性を向上させた液圧作動ピストンを備えた制動装置部を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の液圧作動ピストンを備えた制動装置は、ブレーキハウジングに形成したシリンダ孔に、外周にシールを有したピストンが内挿され、該ピストンの一端部とブレーキハウジングとで形成した液圧室の液圧によりピストンを作動して摩擦部材をロータに押圧して制動する液圧作動ピストンを備えた制動装置において、前記シールは外周部が前記シリンダ孔と摺接し、内周部がピストンに形成したシール溝に収納され、該シール溝の溝幅はシールの幅よりも大きく、前記シールの反ロータ側の側面内方部とシール溝の反ロータ側の壁面内方部の間にリング部材が挿入されている。
この発明によれば、シールの反ロータ側の側面内方部とシール溝の反ロータ側の壁面内方部の間にリング部材が挿入されているので、ブレーキ初期において、液圧室にブレーキ液圧が導入されると、ピストンはブレーキ液圧に応動して作動して、シールのロータ側の側面とシール溝のロータ側の壁面との間に空隙部Dが形成されて、シールに復元力を与えることができるとともに、ブレーキフィーリングの向上を図ることができる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の液圧作動ピストンを備えた制動装置は、ブレーキハウジングに形成したシリンダ孔に、外周にシールを有したピストンが内挿され、該ピストンの一端部とブレーキハウジングとで形成した液圧室の液圧によりピストンを作動して摩擦部材をロータに押圧して制動する液圧作動ピストンを備えた制動装置において、前記シールは外周部が前記シリンダ孔と摺接し、内周部がピストンに形成したシール溝に収納され、該シール溝の溝幅はシールの幅よりも大きく、シール溝の反ロータ側の壁面内方部に前記シールの反ロータ側の側面内方部に向って突出した段差が形設されている。
この発明によれば、シール溝の反ロータ側の壁面内方部に前記シールの反ロータ側の側面内方部に向って突出した段差が形設されているので、ブレーキ初期において、液圧室にブレーキ液圧が導入されると、ピストンはブレーキ液圧に応動して作動して、シールのロータ側の側面とシール溝のロータ側の壁面との間に空隙部Dが形成されて、シールに復元力を与えることができるとともに、ブレーキフィーリングの向上を図ることができる。
【0011】
本発明の請求項3に記載の液圧作動ピストンを備えた制動装置は、ブレーキハウジングに形成したシリンダ孔に、外周にシールを有したピストンが内挿され、該ピストンの一端部とブレーキハウジングとで形成した液圧室の液圧によりピストンを作動して摩擦部材をロータに押圧して制動する液圧作動ピストンを備えた制動装置において、前記シールは外周部が前記シリンダ孔と摺接し、内周部がピストンに形成したシール溝に収納され、該シール溝の溝幅はシールの幅よりも大きく、シールの反ロータ側の側面内方部に前記シール溝の反ロータ側の壁面内方部に向って突出した段差が形設されている。
この発明によれば、該シール溝の溝幅はシールの幅よりも大きく、シールの反ロータ側の側面内方部に前記シール溝の反ロータ側の壁面内方部に向って突出した段差が形設されているので、ブレーキ初期において、液圧室にブレーキ液圧が導入されると、ピストンはブレーキ液圧に応動して作動して、シールのロータ側の側面とシール溝のロータ側の壁面との間に空隙部Dが形成されて、シールに復元力を与えることができるとともに、ブレーキフィーリングの向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例1】
【0013】
本発明の実施例1を図1ないし図3に基づいて説明する。図1は本発明の実施例1の液圧作動ピストンを備えたディスクブレーキの断面図、図2は図1のX部の要部の拡大図であって(a)は制動作用前のピストンとシールの関係を示す液圧作動ピストンと該シールの部分断面図、(b)は制動作用初期のピストンとシールの関係を示す液圧作動ピストンと該シールの部分断面図、図3はリング部材を備えた実施例1の液圧作動ピストンと、リング部材を備えていない従来の液圧作動ピストンに対する液量と液圧の関係を示すグラフである。
【0014】
図1に示すように、ディスクロータ(ロータ)21を挟んでキャリパボディ23の両側には、それぞれ3対のシリンダ孔25が形成され、それぞれのシリンダ孔25にはピストン27が内挿されている。ピストン27は底部27aと円筒部27bとを有する有底円筒ピストンから成り、ピストン底部27aとキャリパボディ23とでブレーキ液圧室29が構成されている。
【0015】
各ブレーキ液圧室29はキャリパボディ23に形成した連通路31及び両側に配置したシリンダ孔25を連絡する連通パイプ33により連通し、常に等しい液圧が掛かるように構成されている。そしてキャリパボディ23の両側に設けた連通路31に通じる導入口(図示せず)にはマスタシリンダに繋がれたブレーキ配管(図示せず)が接続し、マスタシリンダからの液圧がすべてのブレーキ液圧室29に作用する。
【0016】
ブレーキ液圧室29にマスタシリンダからの液圧が掛かると、各シリンダ孔25に内挿された液圧作動ピストン27(以下、単に「ピストン」ということもある。)は摺動して摩擦パッド37,39をロータ21に対し挟持するように押圧してロータ21に制動作用を施し、マスタシリンダからの液圧がなくなると、ピストン27はシール41により後退し、制動作用が解除される。
【0017】
環状のシール41を収納する環状のシール溝43はピストン27の底部27a近傍に設けられており、円筒部27bには複数の貫通孔27cが複数ランダムに形設されている。シール41がピストン27の底部27a近傍にあり、摩擦パッド37,39から離れた位置にあるので、摩擦熱の熱影響を受け難く、その耐久性が向上する。
【0018】
複数の貫通孔27cは制動作用によって生じた摩擦熱が摩擦パッド37,39を介してブレーキ液圧室29に伝達するのを制限している。即ちピストン27の円筒部27bに断面積が減少する領域として貫通孔27cが形設されているため、ブレーキ液側に熱が伝わるピストン断面積が減り、ブレーキ液温の上昇が緩和される。
【0019】
図2(a)に示すように、シール41の外周部41aはシリンダ孔25と摺接し、内周部41bはピストン27に形成したシール溝43に収納され、このシール溝43の溝幅Rはシール41の幅Sよりも大きく形設されている。そしてシール41の反ロータ側(液圧室29側)の側面41cの内方部とシール溝43の反ロータ側(液圧室29側)の壁面43cの内方部の間にリング部材45が挿入されている。
【0020】
図2(a)は制動作用前のピストンとシールの関係を示したもので、リング部材45が挿入されているために、液圧室29にブレーキ液圧が導入されていないときは、シール41の側面41cとシール溝43の壁面43cに空隙部Cが形成されている。そしてシール41のロータ側の側面41dはシール溝43のロータ側の壁面43dと当接している。
【0021】
液圧室29にブレーキ液圧が導入されると、図2(b)に示すように、ピストン27を直ちにロータ側に摺動し、シール41は空隙部Cの存在で傾斜変形する。このシール41の傾斜変形が、ブレーキ解除時にロールバック作用をし、ピストン27をブレーキ初期位置に戻す。摩擦パッド37,39が摩耗してブレーキ間隙が規定値以上ある場合には、シール41は傾斜変形した状態でピストン27によりロータ側に移動し、ブレーキ解除時にシール41のロールバック作用で、ブレーキ間隙が規定値になる量だけピストン27が戻される。
【0022】
更に、リング部材45の径を、シール溝43の溝幅Rとシール41の幅Sとの差よりも大とした場合には、制動初期におけるピストン27に対するシール41の移動が規制される。このことにより、液量ロスが減少し、ブレーキフィーリングを向上することができる。
図3はリング部材を使用していない従来のピストンと、リング部材45を備えた実施例1のピストン27とにブレーキ液圧を適用した場合の液量と液圧の関係のテスト結果をグラフにしたもので、図から解るように、制動初期において、従来のピストンは実施例1のピストンに比べ、同じ液圧を受けるのに余分な液量を要している。このように、従来のものは制動初期において液量を供給しているにもかかわらず、制動力が伝わり難くブレーキのフィーリング特性が劣っていることが分かる。
【実施例2】
【0023】
図4は実施例2に係るピストンとシールの関係を示す液圧作動ピストンと該シールの要部の部分拡大断面図である。シール溝53の溝幅Rはシール51の幅Sよりも大きく形設されている。そしてシール溝53の反ロータ側(液圧室55側)の壁面53cの内方部に、シール51の反ロータ側(液圧室55側)の側面51cの内方部に向って突出した段差53Aが形設されている。シール51のロータ側の側面51dはシール溝53のロータ側の壁面53dと当接している。
【0024】
本実施例2においても、シール51の側面51cとシール溝53の壁面53cに空隙部Cが形成されているため、制動初期に、シール51は直ちにピストン57の移動と共に傾斜変形し、余分な液量を必要としない。
更に、段差53Aの突出量を、シール溝53の溝幅Rとシール51の幅Sとの差よりも大とした場合には、制動初期におけるピストン57に対するシール51の移動が規制される。このことにより、ブレーキフィーリングを向上することができる。
【実施例3】
【0025】
図5は実施例3に係るピストンとシールの関係を示す液圧作動ピストンと該シールの要部の部分拡大断面図である。シール溝63の溝幅Rはシール61の外方部の幅Sよりも大きく形設されている。そしてシール61の反ロータ側(液圧室65側)の側面61cの内方部に、シール溝63の反ロータ側(液圧室65側)の壁面63cの内方部に向って突出した段差61Aが形設されている。なお、段差61Aの突出量は、シール溝63の溝幅Rとシール61の外方部の幅Sとの差よりも大となっており、シール61のロータ側の側面61dはシール溝63のロータ側の壁面63dと当接している。
【0026】
本実施例3においても、シール61の側面61cとシール溝63の壁面63cに空隙部Cが形成されているため、制動初期に、シール61は直ちにピストン67の移動と共に傾斜変形し、余分な液量を必要としない。
【0027】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、例えば本実施例では、制動装置としてディスクブレーキで説明したが、ドラムブレーキに対しても適用可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施例1の液圧作動ピストンを備えたディスクブレーキの断面図である。
【図2】図1のX部の要部拡大断面図であって、(a)は制動作用前のピストンとシールの関係を示す液圧作動ピストンと該シールの部分断面図、(b)は制動作用初期のピストンとシールの関係を示す液圧作動ピストンと該シールの部分断面図である。
【図3】リング部材を備えた実施例1の液圧作動ピストンと、リング部材を備えていない従来の液圧作動ピストンに対する液量と液圧の関係を示すグラフである。
【図4】実施例2に係るピストンとシールの関係を示す液圧作動ピストンと該シールの要部の部分拡大断面図である。
【図5】実施例3に係るピストンとシールの関係を示す液圧作動ピストンと該シールの要部の部分拡大断面図である。
【図6】(a)は従来の液圧作動ピストンを備えたディスクブレーキの断面図を示したもので、(b)、(c)はシールの制動作用前後の拡大動作説明図である。
【符号の説明】
【0029】
21・・・ロータ(ディスクロータ)
23・・・キャリパボディ(ブレーキハウジング)
25・・・シリンダ孔
27・・・ピストン(液圧作動ピストン)
27a・・・底部
27b・・・円筒部
27c・・・貫通孔
29・・・ブレーキ液圧室
31・・・連通路
33・・・連通パイプ
37,39・・・摩擦パッド
41・・・シール
41a・・・外周部
41b・・・内周部
41c・・・反ロータ側の側面
41d・・・ロータ側の側面
43・・・シール溝
43c・・・反ロータ側の壁面
43d・・・ロータ側の壁面
45・・・リング部材
51・・・シール
51c・・・反ロータ側の側面
51d・・・ロータ側の側面
53・・・シール溝
53A・・・段差
53c・・・反ロータ側の壁面
53d・・・ロータ側の壁面
55・・・液圧室
57・・・ピストン
61・・・シール
61A・・・段差
61c・・・反ロータ側の側面
61d・・・ロータ側の側面
63・・・シール溝
63c・・・反ロータ側の壁面
63d・・・ロータ側の壁面
65・・・液圧室
67・・・ピストン
A,B,C,D・・・空隙部
R・・・シール溝の溝幅
S・・・シールの幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキハウジングに形成したシリンダ孔に、外周にシールを有したピストンが内挿され、該ピストンの一端部とブレーキハウジングとで形成した液圧室の液圧によりピストンを作動して摩擦部材をロータに押圧して制動する液圧作動ピストンを備えた制動装置において、前記シールは外周部が前記シリンダ孔と摺接し、内周部がピストンに形成したシール溝に収納され、該シール溝の溝幅はシールの幅よりも大きく、前記シールの反ロータ側の側面内方部とシール溝の反ロータ側の壁面内方部の間にリング部材が挿入されている液圧作動ピストンを備えた制動装置。
【請求項2】
ブレーキハウジングに形成したシリンダ孔に、外周にシールを有したピストンが内挿され、該ピストンの一端部とブレーキハウジングとで形成した液圧室の液圧によりピストンを作動して摩擦部材をロータに押圧して制動する液圧作動ピストンを備えた制動装置において、前記シールは外周部が前記シリンダ孔と摺接し、内周部がピストンに形成したシール溝に収納され、該シール溝の溝幅はシールの幅よりも大きく、シール溝の反ロータ側の壁面内方部に前記シールの反ロータ側の側面内方部に向って突出した段差が形設されている液圧作動ピストンを備えた制動装置。
【請求項3】
ブレーキハウジングに形成したシリンダ孔に、外周にシールを有したピストンが内挿され、該ピストンの一端部とブレーキハウジングとで形成した液圧室の液圧によりピストンを作動して摩擦部材をロータに押圧して制動する液圧作動ピストンを備えた制動装置において、前記シールは外周部が前記シリンダ孔と摺接し、内周部がピストンに形成したシール溝に収納され、該シール溝の溝幅はシールの幅よりも大きく、シールの反ロータ側の側面内方部に前記シール溝の反ロータ側の壁面内方部に向って突出した段差が形設されている液圧作動ピストンを備えた制動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−46547(P2006−46547A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−230125(P2004−230125)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【出願人】(000000516)曙ブレーキ工業株式会社 (621)
【Fターム(参考)】