説明

籾摺精米装置

【課題】
コイン籾摺精米機にあって、籾米の場合は、籾米の種類や、作柄、状態等によって籾米量の嵩が異なることが多く、また、籾米と玄米の供給が切替られて処理されることがあり、供給オーガの速度を早くするだけでは、各部の安定した供給量を維持し難い。
【解決手段】
籾摺装置(3)と石抜装置(5)との間には籾摺装置(3)を通過した玄米を一時貯留する石抜装置用ホッパ(4)と該石抜装置用ホッパ(4)内の玄米を設定量ずつ石抜装置(5)に繰出する繰り出しバルブ(8)と石抜装置用ホッパ(4)内の穀粒の有無を検出する石抜装置用ホッパセンサ(9)とを設け、
該石抜装置用ホッパセンサ(9)の穀粒有無の検出に基づいて供給オーガ(1)を駆動制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、籾摺装置と石抜装置と精米装置とを備える籾摺精米装置に関する。
【背景技術】
【0002】
所定量のコインを投入することによって籾摺精米するいわゆるコイン籾摺精米機において、供給ホッパの供給オーガを変速して、この供給ホッパに供給される籾米の供給搬送速度を、玄米の供給速度よりも早くして、籾米の供給量を玄米よりも多くする技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【特許文献1】特許第3192608号公報(第3頁、図1)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
コイン精米機にあって、籾摺装置はもとより、石抜き装置や、精米装置にあっては、籾米や、玄米等の供給量が一定量以上に継続していることが、安定した籾摺性能や、石抜性能、精米性能等を維持するために必要条件となる。特に籾米の場合は、籾米の種類や、作柄、状態等によって籾米量の嵩が異なることが多く、また、籾米と玄米の供給が切替られて処理されることがあり、供給オーガの速度を早くするだけでは、各部の安定した供給量を維持し難い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の発明は、供給ホッパ(2)と、供給ホッパ(2)の籾米、又は玄米を搬送する供給オーガ(1)と、搬送された籾米を籾摺りする籾摺装置(3)と、この籾摺装置(3)を通過した玄米から石を選別する石抜装置(5)と、石抜装置(5)で石抜きされた玄米を精米する精米装置(7)とを設けた籾摺精米装置において、前記籾摺装置(3)と石抜装置(5)との間には籾摺装置(3)を通過した玄米を一時貯留する石抜装置用ホッパ(4)と該石抜装置用ホッパ(4)内の玄米を設定量ずつ石抜装置(5)に繰出する繰り出しバルブ(8)と石抜装置用ホッパ(4)内の穀粒の有無を検出する石抜装置用ホッパセンサ(9)とを設け、該石抜装置用ホッパセンサ(9)の穀粒有無の検出に基づいて供給オーガ(1)を駆動制御する構成とする。
【0005】
供給ホッパ2に供給した籾米、又は玄米は、供給オーガ1の駆動によって供給されて籾摺装置3を経て石抜装置用ホッパ4に供給される。この石抜装置用ホッパ4からは、繰出バルブ8の駆動によって一定量の玄米が石抜装置5へ供給される。この石抜装置用ホッパ4の玄米貯留状態は、石抜装置用ホッパセンサ9の検出によって検出され、石抜装置用ホッパセンサ9の玄米の有無検出結果に基づいて供給オーガ1を駆動制御して石抜装置用ホッパ4内の玄米量を一定量に維持するようにする。そして、繰出バルブ8による石抜装置用ホッパ4から石抜装置3への繰出供給量を一定に維持する。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の籾摺精米装置において、石抜装置(5)と精米装置(7)との間には石抜装置(5)を通過した玄米を一時貯留する精米装置用ホッパ(6)と精米装置用ホッパ(6)内の穀粒の有無を検出する精米装置用ホッパセンサ(9)とを設け、精米作業開始後に、石抜装置用ホッパセンサ(9)が穀粒有りを検出しているにもかかわらず精米装置用ホッパセンサ(10)が穀粒有りを検出しないときは異常と判定して表示すると共に供給オーガ(1)の駆動を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明は、石抜装置用ホッパ4の石抜装置用ホッパセンサ9による玄米貯留状態の検出によって、供給オーガ1を駆動制御して、この石抜装置用ホッパ4の玄米貯留量を一定に維持するものであるから、この供給オーガ1の駆動制御機構を簡単にすることができると共に、繰出バルブ8で設定量ずつの玄米を繰り出すことができ、石抜装置5の石抜き選別作業はもとよりその後工程の精米装置7の精米処理作業を安定させて、処理精度を向上することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記石抜装置用ホッパセンサ9と精米装置用ホッパセンサ10による玄米貯留量の検出と、この石抜きホッパセンサ9の検出による供給オーガ1の駆動とによって、異常表示及び供給オーガ1の駆動停止を行わせるものであるから、この異常における制御構成を簡単にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の形態を建屋11内を仕切壁12で作業室13と機械室14とに仕切られた形態のコイン籾摺精米施設において説明する。
機械室14内には籾摺装置3や、石抜き装置5、及び精米装置7、これらの間を搬送する籾摺エレベータ15、精米エレベータ16等を配置している。
【0010】
操作室13側に面する仕切壁12には、コイン投入口17や、精米スイッチ18等を配置する操作盤19を設けると共に、籾米や玄米を投入する供給ホッパ2の投入口、及び、精米を取出す取出ホッパ20の取り出し口等を配置する。
【0011】
前記石抜装置5の揺動選別盤28の底部に設けられる選別フアン37の起風によって、この選別盤28に形成の噴気孔を通して上方へ噴風して、玄米、砂礫等の選別作用を促進する。この選別盤28の傾斜下端側に流下する玄米は、シュータ38等を経て受口29へ流下する。又、選別盤28の傾斜上端側へ揺り上げられる砂を含んだ玄米は、開閉弁46を有する排出口41へ取り出されて、この開閉弁46の開閉と、木の下側の切替弁42の切替作動とによって底部に溜る石層と、この上部の玄米層とに仕切って、石抜口43と玄米口44とに分けて排出することができる。玄米口44は籾摺エレベータ15の受口25と連通する構成である。
【0012】
本実施の形態の籾摺精米施設は、籾米、又は玄米を受けて供給オーガ1の駆動によって供給する供給ホッパ2から供給される籾米を受けて籾摺りする籾摺装置3と、この籾摺装置3を経て供給される玄米を受けて貯留供給する石抜装置用ホッパ4を有した石抜装置5と、この石抜きされた玄米を受けて貯留供給する精米装置用ホッパ6を有した精米装置7と等を配置し、前記石抜装置用ホッパ4には、定量繰出する繰り出しバルブ8を設けると共に、玄米貯留量の有無を検出する石抜装置用ホッパセンサ9を設け、この石抜装置用ホッパ4の貯留玄米の減少によって供給オーガ1を駆動して、この石抜装置用ホッパ4の貯留量を維持制御する構成としている。
【0013】
供給ホッパ2に供給した籾米、又は玄米は、供給オーガ1の駆動によって供給されて籾摺装置3を経て石抜装置用ホッパ4に供給される。この石抜装置用ホッパ4からは、繰出バルブ8の駆動によって一定量の玄米が石抜装置5、及び精米装置用ホッパ6側へ供給される。この石抜装置用ホッパ4の玄米貯留状態は、石抜装置用ホッパセンサ9の検出によって、この玄米貯留量が少なくなると供給オーガ1を駆動して、供給ホッパ2からの籾米や、玄米の繰出供給制御を行わせて、この繰出バルブ8による石抜装置用ホッパ4から石抜装置3への繰出供給量を一定に維持することで、供給ホッパ2に供給した穀粒が籾・玄米のいずれであっても石抜装置5や精米装置7への玄米の供給量を一定にすることができ、作業能率の良い石抜作業や精米作業を行なえる。
【0014】
さらに本実施の形態の籾摺り精米施設の構成を以下に詳述する。
供給ホッパ2は、底部に供給オーガ1を設け、この供給オーガ1を駆動することによって供給ホッパ2内の籾米、又は玄米を籾摺エレベータ15の受口23へ繰出供給する構成である。籾摺エレベータ15は、下部に前記受口23を有すると共に、籾摺選別装置24から還元される返り籾米や、石抜装置5から還元される返り玄米を受ける受口25を有し、上部には籾摺装置3へ供給する籾摺ホッパ26を有する。前記籾摺装置3は、一対の籾摺ロール27を有して、接近して、しかも適宜の回転差を有して駆動することによって脱ぷ作用を行う形態で、この下部には選別装置24を有して、脱ぷされた摺出米を風選して、玄米を選別して籾殻を選別装置24から機外へ排出する。この選別装置24で選別される玄米は、下部に構成される石抜装置5の上部に設けられる石抜装置用ホッパ4に流下供給し、又未脱ぷの返り籾米は受口25へ還元する。又、この籾摺りロール27のロール間隙は大きく開くことができて、供給ホッパ2から直接玄米を供給して精米装置7側へ搬送供給するときは、この籾摺ロール27のロール間隙を大きく開いて脱ぷ作用を行わない状態で流下して選別装置24を通過して石抜装置用ホッパ4に流下供給され、次いで石抜装置5等で選別される。
【0015】
従って、玄米を供給して精米作業のみを行う場合は、供給ホッパ2に対して玄米を供給して精米する精白度スイッチ48を選択することによって、この籾摺りロール27のロール間隙は自動的に大きく開くように構成している。なお、籾の場合には籾スイッチ49を選択して次いで精白度スイッチ48を選択する。
【0016】
前記石抜装置6は、揺動選別盤28を有して主として玄米等を混入する石、砂等を浮遊選別によって選別排除するもので、上部には石抜装置用ホッパ4を有して、籾摺り装置3側から供給される玄米を受けて貯留しながら、繰出バルブ8の回転によって一定量に繰り出して、この揺動選別盤28上に一定量に維持して供給する。ここで選別された玄米は次行程の粗選機40、及び精米エレベータ16の受口29へ流入し、未選別物である返り玄米は籾摺りエレベータ15の受口25へ流入する。
【0017】
精米装置7は、精米筒30内で精米螺旋転子を回転させる形態で、この精米筒40内に供給する玄米を排出口の抵抗蓋30aの圧力に抗して移送しながら、摩擦精米するもので、この精米装置7の上部には精米装置用ホッパ6を設けて、精米エレベータ16から供給される玄米を受けて所定量に収容維持できる。この精米装置用ホッパ6には玄米の有無を検出する精米装置用ホッパセンサ10を設ける。
【0018】
この精米装置7から取り出される精米は、取出ホッパ20に取り出される。又、精米筒30から除糠された糠類は、サイクロン31により吸引されて糠取装置21へ搬送除去される。又、この精米の取出口部には、切替弁32が設けられて、精米を貯留するチャージホッパ33を設け、このホッパ33口部に設ける繰出バルブ34の駆動によって精米を繰り出して前記精米エレベータ16の受口29へ還元供給して、再度精米装置7による精米作用を行わせて、いわゆる無洗米を得ることができる構成である。
次に、この実施の形態の籾摺精米施設の異常検出の構成について説明する。
【0019】
前記精米装置用ホッパ6には、精米装置用ホッパ6内に貯留する玄米の有無を検出する精米装置用ホッパセンサ10を設ける。そして、供給オーガ1が設定時間以上にわたって連続して駆動しているにも拘らず前記石抜装置用ホッパセンサ9が所定の貯留玄米を検出していないときや、前記石抜装置用ホッパセンサ9が所定の貯留玄米を検出検出しているにも拘らずこの精米装置用ホッパセンサ10が所定の貯留玄米を検出しないときは、異常と判定して異常表示装置60に表示する。
【0020】
このように、石抜装置用ホッパセンサ9の検出によって、石抜装置用ホッパ4の玄米量が少なくなると供給オーガ1を駆動制御して、繰出バルブ8による石抜き装置3や、精米装置7への繰出供給量を一定に維持するが、この供給オーガ1が設定時間以上にわたって連続して駆動していても、石抜装置用ホッパセンサ9が玄米が貯留されたことを検出しないときは、どこか異常があるものとして判定して異常表示装置60に表示する。又、この石抜装置用ホッパセンサ9が玄米の貯留されたことを検出しても、精米装置用ホッパセンサ10が玄米の貯留されたことを検出しないときは、このときも同様に異常表示する。そして、供給オーガ1を停止する。
【0021】
前記異常表示装置60は操作盤19に設けられていて、これらの異常状態を発生したときは、できるだけ具体的な異常個所を表示するランプ61〜63を点灯して表示し、又、同時に警報ブザーを所定時間にわたって鳴らすように構成する。
【0022】
料金と籾又は玄米を投入して籾摺精米作業の開始後に、前記供給オーガ1が駆動状態にあって、石抜装置用ホッパセンサ9が、この石抜装置用ホッパ4における玄米有りを設定時間以上検出しないときは、籾摺エレベータ15から籾摺装置3、乃至選別装置24にわたる間における工程で穀粒搬送詰り等を起こしていることをランプ61が点灯して表示すると共に、供給オーガ1を停止させる。
【0023】
又、籾摺り精米作業中に石抜装置用ホッパセンサ9が適正に検出しているとき、精米装置用ホッパセンサ10がこの精米装置用ホッパ6における玄米有りを設定時間以上検出しないときは、石抜き装置5、粗選機40及び精米エレベータ16にわたる工程における異常状態発生であることをランプ62で表示すると共に供給オーガ1を停止させる。
【0024】
無洗米選択スイッチ50を選択すると、精米が精米装置3を二回目を通るために、穀温が大きく上昇して、白米のチャージホッパ33内にブリッジ現象を生じ易く、異常発生の原因となることがある。そこで、この無洗米工程における初期循環中においては、抵抗蓋30aの調整により白度(精米度合)を下げることによって、ブリッジ現象を防止するものである。白度を指定して精米装置7で精米した白米を切替弁32の切替によってチャージホッパ33側へ供給して、無洗米工程に循環させる場合は、このチャージタンク33に供給される最初の白米の精米度は、その指定の白度よりも自動的に適宜低く下げた白度のもとに精米される。この低い白度のもとで適宜時間精米すると、後続の精米は指定の白度のもとに精米する。このため、白米チャージホッパ33に循環供給される初期の精米温度の上昇を抑制して、前記ブリッジ現象を防止することができる。
【0025】
又、この無洗米工程においては、供給ホッパ2内の穀粒を精米装置7で全て精米してチャージホッパに貯留した後に、チャージホッパ33の繰出バルブ34を駆動を開始して、このチャージホッパ33内の精米を精米エレベータ16及び精米装置用ホッパ6を経て再度精米装置7へ供給して精米処理して取り出しホッパ20に排出する。
【0026】
このとき、繰出バルブ34が駆動状態で設定時間経過して精米装置用ホッパセンサ10が玄米有りを検出しない場合は、チャージホッパ33でのブリッジ現象を起しているものとして異常として異常表示装置60のランプ63が点灯する。又、該繰出バルブ34の駆動と同時に精米装置7の精米転子の回転駆動を停止するが、精米装置用ホッパセンサ10が穀粒有りを検出してから一定時間をかけて精米装置用ホッパ6に精米を貯留させてから精米装置7を再起動する。
【0027】
このように、チャージホッパ33におけるブリッジ現象を防止して、故障等を表示することができ、利用者にこれを警告し、メンテナンス等の対応をし易くすることができる。又、ブリッジ現象を生じたままで精米、研米作用を完了したままで次の利用者に変わることがなくなり、二次的なトラブルを発生し難い。
【0028】
また、精米装置用ホッパセンサ10を通常の精米工程と無洗米工程のいずれの異常を検出するのに用いることができる。
前記籾摺精米装置において、コイン投入口17に投入下コインが精米行程中に不足した状態になって一定時間を経過すると、機械室14部に残った米だけ自動的に精米して取出し、供給ホッパ2内の籾米や、玄米を持ち帰ることができるように還元する。この供給ホッパ2における残留米が供給ホッパセンサ22によって検出されると、籾摺ロール27のロール間隙を開くとともに、精米装置7の抵抗蓋30aの抵抗を緩めて、精米を行わない状態にして通過させて取出しホッパ20へ排出して、利用者が籾米、または玄米のままで持ち帰ることができる。
【0029】
又、前記供給ホッパ2に玄米を供給し、玄米スイッチ48を押して(又は、この玄米スイッチ49を押さないで)精米装置7による精米を行うとき、コイン不足となって精米作用終了後に、この供給ホッパ2に籾米を投入(別の利用者の場合であることが多い)し、籾米スイッチ49を押して再起動する場合は、籾摺ロール27のロール間隙の初期設定制御を行うように構成する。又、これとは逆に、籾摺精米でコイン不足で終了後に、供給ホッパ2に玄米を供給して再起動したときは、ロール間隙を籾摺作用しない間隙にまで大きく開くように制御する。コイン不足のまま作業終了後はロール間隙が自動間隙制御のままの状態になっていることがあるが、玄米供給をしたときはこのような籾摺作用状態を正確に解除するものである。
【0030】
前記供給ホッパ2に少量(例えば、1kg以下)の籾米、又は玄米を供給して起動した場合は、供給ホッパセンサ22と石抜装置用ホッパセンサ9が共に穀粒を検出しない状態で運転を終了する少量精米の運転時、残米の取出排出作動を行うように構成している。残米を各装置3、5、7内部に残さないように、次の利用者の持込米に混入しないようにする。
【0031】
前記サイクロン31による除糠経路に砕米等の衝撃による振動周波数を検知する等により砕米の含有を検出できる砕米センサ55を設け、この砕米の排出が多い場合は、前記当初設定の白度を自動的に一定量下げるように制御する。この砕米センサ55に変えて、精米筒30の網破れを検出する網破れセンサを設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】籾摺精米施設の工程図。
【図2】石抜装置の内部を説明した図
【図3】籾摺精米施設の平面図
【図4】操作室側から正面図
【図5】操作盤図
【図6】異常表示装置
【符号の説明】
【0033】
1 供給オーガ
2 供給ホッパ
3 籾摺装置
4 石抜装置用ホッパ
5 石抜装置
6 精米装置用ホッパ
7 精米装置
8 繰出バルブ
9 石抜装置用ホッパセンサ
10 精米装置用ホッパセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給ホッパ(2)と、供給ホッパ(2)の籾米、又は玄米を搬送する供給オーガ(1)と、搬送された籾米を籾摺りする籾摺装置(3)と、この籾摺装置(3)を通過した玄米から石を選別する石抜装置(5)と、石抜装置(5)で石抜きされた玄米を精米する精米装置(7)とを設けた籾摺精米装置において、
前記籾摺装置(3)と石抜装置(5)との間には籾摺装置(3)を通過した玄米を一時貯留する石抜装置用ホッパ(4)と該石抜装置用ホッパ(4)内の玄米を設定量ずつ石抜装置(5)に繰出する繰り出しバルブ(8)と石抜装置用ホッパ(4)内の穀粒の有無を検出する石抜装置用ホッパセンサ(9)とを設け、
該石抜装置用ホッパセンサ(9)の穀粒有無の検出に基づいて供給オーガ(1)を駆動制御することを特徴とする籾摺精米装置。
【請求項2】
石抜装置(5)と精米装置(7)との間には石抜装置(5)を通過した玄米を一時貯留する精米装置用ホッパ(6)と精米装置用ホッパ(6)内の穀粒の有無を検出する精米装置用ホッパセンサ(9)とを設け、
精米作業開始後に、石抜装置用ホッパセンサ(9)が穀粒有りを検出しているにもかかわらず精米装置用ホッパセンサ(10)が穀粒有りを検出しないときは異常と判定して表示すると共に供給オーガ(1)の駆動を停止することを特徴とする請求項1記載の籾摺精米装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−168174(P2008−168174A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−1145(P2007−1145)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】