説明

給湯機

【課題】システムが簡易かつ衛生的で、給水時の騒音もなく、浴槽への湯張りおよび追い焚き性能が高い給湯機を提供する。
【解決手段】給湯機Sは、貯湯タンク1上部の第一取出口10から温水を給湯循環ポンプ18で導出し、給湯用熱交換器4の一次側を通して熱交換を行い温水を貯湯タンク1の下部に返還する加熱用循環回路41、42、44と、水道水を給湯用熱交換器4の二次側に導入し、所定の設定温度に加熱し給湯箇所19に供給する給湯用回路と、貯湯タンク1上部の第一取出口10からの温水と減圧弁6を介して導入した水道水とが第一混合弁14で所定の設定温度に混合された温水を浴槽2に供給する湯張り回路2Yと、浴槽内2の水を、貯湯タンク1内上部の追い焚き用熱交換器24内に循環させ貯湯タンク1内上部の温水との間で熱交換を行ない加熱し、浴槽2に供給する追い焚き用循環回路2Pとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水をヒートポンプ部において加熱し貯湯槽内に貯留した温水を給湯等に利用する給湯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電気給湯機として、特許文献1に開示される電気給湯機は、貯湯タンクが開放式であることからクロスコネクションを回避する目的で、シスターンタンク、オーバーフロースイッチ、レベルスイッチ等の部品が追加されている。
また、湯張りは、貯湯タンクが開放式のため、温水をポンプで浴槽に供給する湯張り回路となっており、また、追い焚き用の熱交換器がタンクの外に配置される構成となっている。
【0003】
特許文献2に開示される電気給湯機は、第二混合弁を制御する目的で第二混合弁の下流に、混合温度を検知する部材が配設されている。
【0004】
特許文献3に開示される電気給湯機は、貯湯タンク内の追い焚き用の熱交換器内に高温水が滞留する構成となっている。
【特許文献1】特許3955299号公報(段落0013、図1〜図4等)
【特許文献2】特許3908768号公報(段落0016、図1〜図4等)
【特許文献3】特開2005−69557号公報(段落0018、図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述の特許文献1に開示される電気給湯機は、クロスコネクションを回避する目的で、各種部品が追加されているので、システムが複雑になる。また、タンクが開放式のため給水が大気と触れ、衛生面に不安がある。
また、シスターンタンクへ水道水を導入するときにシスターンタンクの水面に水道水が落下する給水音がするため、水道水の圧力が高い地域では、給水音が大きくなり、騒音が問題となる場合がある。
【0006】
さらに、湯張りが、温水をポンプで浴槽に供給する湯張り回路であることからポンプの揚程に左右され、従来の電気給湯機では、例えば、設定温度42℃、200リットルの湯張りで約20分と比較的長い時間を必要としている。
加えて、追い焚き用の熱交換器がタンクの外にあるので、追い焚き使用時に放熱があり、エネルギに無駄が生じている。
【0007】
特許文献2に開示される電気給湯機は、第二混合弁の下流に混合温度を検知する部材が配設されており、部品点数が多いという難点がある。
【0008】
特許文献3に開示される電気給湯機は、貯湯タンク内の追い焚き用の熱交換器に高温水が滞留する構成となっているため、ふろ追い焚き開始時に、この高温の滞留水が直接浴槽に吐出されることになり、いきなり熱いお湯が出て快適な追い焚きができないという問題がある。
本発明は上記実状に鑑み、システムが簡易かつ衛生的で、給水時の騒音もなく、浴槽への湯張りおよび追い焚き性能が高い給湯機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に関わる給湯機は、減圧弁を介して貯湯タンクに導入した水道水をヒートポンプ部で加熱して貯湯タンク内に貯留する温水を利用する給湯機であって、貯湯タンク上部に配置された第一取出口から取出した温水を給湯循環ポンプにて導出し、給湯用熱交換器の一次側を通して熱交換を行い温度が低下した温水を貯湯タンクの下部に返還する加熱用循環回路と、水道水を給湯用熱交換器の二次側に導入し、該給湯用熱交換器で一次側を通る温水により所定の設定温度に加熱し給湯箇所に供給する給湯用回路と、貯湯タンク上部の第一取出口から取出した温水と減圧弁を介して導入した水道水とが第一混合弁で所定の設定温度に混合された温水を浴槽に供給する湯張り回路と、浴槽内の水または温水を、貯湯タンク内上部に配設された追い焚き用熱交換器内に循環させ該貯湯タンク内上部の温水との間で間接的に熱交換を行ない加熱し、該加熱された温水を前記浴槽に供給する追い焚き用循環回路とを備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、システムが簡易かつ衛生的で、給水時の騒音もなく、浴槽への湯張りおよび追い焚き性能が高い給湯機を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
<<第1実施形態>>
図1は、本発明の第1実施形態に係わる電気給湯機Sの例を示す構成図である。
【0012】
<電気給湯機Sの全体構成>
図1に示すように、第1実施形態に係る電気給湯機Sは、水源の水道管22からの給水がなされる配管7と、該配管7から供給される低温の水道水を加熱するヒートポンプユニット8と、該ヒートポンプユニット8で加熱された温水を貯溜する貯湯タンク1と、貯湯タンク1内の温水を浴槽2に供給する湯張り回路2Yと、水道管22からの水道水を貯湯タンク1内の温水と熱交換させて加熱し給湯用の温水を生成する給湯用熱交換器4と、浴槽2内から導出したふろ水を貯湯タンク1内の温水と熱交換させ加熱する追い焚き用熱交換器24と、浴槽2に張られたふろ水を導出し追い焚き用熱交換器24で追い焚きし浴槽2に戻すための追い焚き回路2P(図4中、太線で示す)と、湯張り、追い焚き、給湯等を行なうために利用者が操作する風呂リモコン45、台所リモコン46等の操作部60と、該操作部60からの操作指令等に従って電気給湯機S全体を統括的に制御するコントローラ16とを備え構成されている。
【0013】
<電気給湯機Sの動作概要>
電気給湯機Sは、図1に示すように、水道管22から供給される水道水を配管7から減圧弁6、配管23を通って貯湯タンク1の下部に導入し、この貯湯タンク1に導入された水道水を配管32、三方弁33、配管34を通しヒートポンプユニット8に導入して、ヒートポンプユニット8のガスクーラで加熱し温水とし、この温水を配管35を通して貯湯タンク1の上部に導入している。
【0014】
この貯湯タンク1内に貯留された温水を、各種配管を介して使用箇所、例えば、浴槽2等に供給したり、混合栓19からの給湯、浴槽2内のふろ水の追い焚き等に利用している。
電気給湯機Sにおいて、混合栓19からの給湯を行なうに際しては、給湯モードを表す図2の太線に示すように、水道管22から供給される水道水を、配管7を通して給湯用熱交換器4で加熱し温水として、配管36、アキュームレータ39、配管40を通して、混合栓19に供給している。
【0015】
浴槽2への湯張りは、湯張りモードを表す図3の太線に示すように、貯湯タンク1内の温水を、貯湯タンク1の上部の第一取出口10より取り出し、配管41、54を通して第一混合弁14に導く一方、水道管22の水道水を配管7、減圧弁6を介して第一混合弁14に導入し、第一混合弁14で、貯湯タンク1からの温水と水道管22からの水道水とを合流させ、この水道水との混合度合いにより温水の温度調節を行ない、浴槽2の湯張りを行っている。
【0016】
浴槽2内のふろ水の追い焚きは、追い焚きモードを表す図4の太線に示すように、浴槽2内の湯(温水)または水を、貯湯タンク1の上部に配設された追い焚き用熱交換器24に循環させ、追い焚き用熱交換器24において貯湯タンク1上部の高温の温水により、間接的に加熱することにより、追い焚きを行なっている。
【0017】
以下、電気給湯機Sの各部の構成について詳細に説明する。
<ヒートポンプユニット8>
図1に示すヒートポンプユニット8は、外界の熱を、膨張させた低温の二酸化炭素等の冷媒で吸熱した後、圧縮させ高温とした冷媒と配管34を流れる貯湯タンク1からの低温水とで熱交換を行い、低温水を加熱する装置である。
ヒートポンプユニット8は、冷媒の膨張、圧縮を繰り返し、外界から吸熱し低温水を加熱するヒートポンプ(図示せず)と、配管34を流れる貯湯タンク1の低温水を循環させる循環ポンプ(図示せず)とを備えている。
【0018】
ヒートポンプは、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮され高温になった冷媒と貯湯タンク1からの低温水との間で熱交換させ低温水を加熱するガスクーラ(図示省略)と、冷媒を膨張させ減圧する膨張弁と、減圧され温度低下した冷媒に外気の熱を吸熱する吸熱器とを有している。
循環ポンプは、配管32、34を通して、貯湯タンク1の低温水を汲み上げ、ヒートポンプのガスクーラを通過させ加熱した後、加熱され高温になった温水を、配管35を通して貯湯タンク1の上部に戻している。
【0019】
<貯湯タンク1>
図1に示す貯湯タンク1には、水道管22からの水道水が、配管7、減圧弁6、および配管23を通して、導入されるとともに、この貯湯タンク1内の水が、配管32、三方弁33、および配管34を通して、ヒートポンプユニット8に導かれヒートポンプのガスクーラで加熱され温水となった後、配管35を通して、貯湯タンク1の上部に導かれ貯湯タンク1内に貯溜されている。
【0020】
貯湯タンク1内の温水の温度は、鉛直方向下方から上方にいくに従い高く、すなわち、貯湯タンク1内の下部から上部にいくに従って、相対的に低、中、高の温度分布となっている。例えば、貯湯タンク1内の上部で約90℃、中間部で約50℃となっている。なお、貯湯タンク1内の鉛直方向の中間部における温水を、中温水と称する。
貯湯タンク1には、鉛直方向に沿って、貯留される温水の温度を検出する複数の温度センサ48、49、50、51、52が上部から下部に配置されており、これらの温度センサ48、49、50、51、52により検出された貯湯タンク10内の温水の温度を示す検出信号は、コントローラ16に出力され、電気給湯機Sの制御に使用されている。
【0021】
<湯張り回路2Y>
図1に示す湯張り回路2Yは、貯湯タンク1に貯留される温水を浴槽2に供給し、浴槽2に湯張りするための回路である。
この湯張り回路2Yは、貯湯タンク1上部の高温の温水を、貯湯タンク1上部の第1取出口10に接続される配管41から分岐した配管54を通して、第一混合弁14に導き、第一混合弁14において、水道管22から、配管7、減圧弁6、配管23を通ってきた水道水と混合し、第一混合弁14の下流に配設され開制御された電磁弁28を介して、配管29b、29aを通る第1の経路と、配管29b、分岐部30、配管25、ポンプ27、循環混合弁31を通って、配管3に接続される第2の経路との2つの経路で浴槽2に湯張りする構成である。
ここで、配管29aは、浴槽2の追い焚き入り口2iに接続され、また、配管3は、浴槽2の追い焚き出口2oに接続されており、これらの追い焚き入り口2iおよび追い焚き出口2oを介して、湯張りが行なわれる。
【0022】
<給湯用熱交換器4>
図2は、第1実施形態の電気給湯機Sの給湯運転を太線で示す回路図である。
図2に示す給湯用熱交換器4は、水道管22、配管7を通して供給される水道水を、コントローラ16に給湯要求があった場合に作動制御される給湯循環ポンプ18により貯湯タンク1上部から導出される高温の温水と熱交換させ加熱し、加熱され所定温となった水道水を混合栓19に供給することにより給湯を行うための機器である。
【0023】
なお、混合栓19は、例えば、浴室において、洗い湯を供給するためやシャワー等に用いられる。
給湯時には、水道管22から、配管7を通して給湯用熱交換器4に導入された水道水は、給湯循環ポンプ18によって貯湯タンク1上部の第1取出口10から配管41を通して給湯用熱交換器4に導入される貯湯タンク1上部の高温の温水により加熱された後、配管36、アキュームレータ39、配管40を通して、混合栓19に温水として供給される。
一方、給湯用熱交換器4において、水道水と熱交換を行い冷却され給湯用熱交換器4から出た温水は、配管42、給湯循環ポンプ18を通って、貯湯タンク1の下部に戻される。
【0024】
<給湯循環ポンプ18>
図1に示す給湯循環ポンプ18は、コントローラ16の図示しないインバータ回路を用いて、配管36の給湯温度センサ37によって検出される給湯の温度が、操作部60で設定された給湯温度となるように、回転速度が自在に制御されている。
すなわち、給湯温度センサ37が検出する給湯の温度が、操作部60で設定された給湯温度よりも低い場合、コントローラ16は、貯湯タンク1の高温の温水を循環させる給湯循環ポンプ18の回転速度を高めて水道水に付与する熱量を増加させ給湯温度を高める一方、操作部60で設定された給湯温度よりも給湯の温度が、高い場合には、コントローラ16は給湯循環ポンプ18の回転速度を低めて水道水に付与する熱量を減少させ給湯温度を低めるように、給湯循環ポンプ18が制御されている。
【0025】
<追い焚き用熱交換器24>
図1に示す追い焚き用熱交換器24は、入口24i側に、浴槽2内のふろ水が導出される配管29a、配管25、ポンプ27、循環混合弁31、配管58が接続されるとともに、出口24o側には、追い焚き用熱交換器24において貯湯タンク1上部の高温水と熱交換され加熱され追い焚きされたふろ水が浴槽2に戻る配管26が接続されている。
【0026】
<追い焚き回路2P>
図4の太線で示す追い焚き回路2Pは、浴槽2に張られたふろ水を追い焚きするための回路である。
追い焚き時、浴槽2内のふろ水は、図4の矢印に示すように、浴槽2の追い焚き入り口2iから導出され、この追い焚き入り口2iに接続される配管29a、分岐部30、配管25、ポンプ27、循環混合弁31、配管58、貯湯タンク10上部の高温の温水中に配置される追い焚き用熱交換器24、配管26、配管3を通して、配管3に接続される追い焚き出口2oを介して、浴槽2に戻されるように構成されている。
【0027】
なお、浴槽2内の低温のふろ水は、追い焚き用熱交換器24において、貯湯タンク10の上部の高温の温水と間接的に熱交換され、効率的に短時間で追い焚きがなされるように構成されている。
【0028】
ここで、追い焚きの温度は、利用者が風呂リモコン45、台所リモコン46等の操作部60で設定した追い焚きの設定温度になるように、温度センサ56で配管29aを通る追い焚き前の温水の温度を検出するとともに、温度センサ59で追い焚き後の配管26を通る温水の温度を検出し、それぞれの検出信号をコントローラ16に入力する。そして、コントローラ16において、浴槽2内の温水の温度が、利用者の設定温度に至ったと温度センサ56で検出されるまで、浴槽2内のふろ水を追い焚き用熱交換器24に循環させるポンプ27を、稼働制御し追い焚きモードを継続する。そして、浴槽2内の温水の温度が、利用者の設定温度になった時点でポンプ27の稼動を停止し、追い焚きモードを終了する。
【0029】
<操作部60>
図1に示す操作部60は、利用者が、電気給湯機Sで湯張り、追い焚き、給湯等を行なうために入力操作を行う機器であり、浴室に配置される風呂リモコン45やキッチンに配置される台所リモコン46等がある。
操作部60は、浴槽2に湯張りするための湯張りモード、浴槽2内のふろ水を追い焚きするための追い焚きモード、混合栓19からの給湯を行なうための給湯モード等が選択でき、湯張り時の温水の温度、追い焚き時の温水の温度、給湯時の温水の温度等を設定できる構成である。
この操作部60は、コントローラ16と有線または無線で電気的に接続されており、利用者による操作部60への入力操作が、コントローラ16に操作信号として入力されている。
【0030】
<コントローラ16>
コントローラ16は、電気給湯機Sを電子制御する制御装置であり、操作部60、温度センサ48等の種々のセンサで検出した信号等に応じて制御を行なうマイコン(Microcomputer:マイクロコンピュータ)と、操作部60、種々のセンサ等で検出された検出信号等をマイコン3に適合した入力信号に変換する増幅回路、A/D変換回路等の入力インターフェースと、マイコンからの制御信号の出力信号に応じて給湯循環ポンプ18等のアクチェータを駆動するための駆動回路、リレー駆動回路等の出力インターフェースとを備え構成されている。
【0031】
このコントローラ16は、マイコンのROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムに従って、電気給湯機Sの電磁弁28、給湯ポンプ27、循環ポンプ18等の各種アクチェータおよびヒートポンプユニット8などを制御し、湯張り、追い焚き、給湯等の各種のモードの制御を行うものである。
【0032】
<<電気給湯機Sの配管システムの動作詳細>>
次に、電気給湯機Sの配管システムの動作詳細について説明する。
<貯湯タンク1への温水の貯留>
貯湯タンク1への水道水の供給は、図1の太線に沿った矢印に示すように、水道管22内の水道水の例えば、6〜8kg/cmの水圧によって水道管22内の水道水が配管7から減圧弁6に導かれ、減圧弁6において所定圧、例えば、約2kg/cmに減圧された後、配管23、逆止弁20を通って、貯湯タンク1の下部に導入することにより行われる。 なお、逆止弁20は、貯湯タンク1から水道管40側への水道水の逆流防止の役割を果たしている。
【0033】
この貯湯タンク1に導入された水道水を、配管32、三方弁33、配管34を通ってヒートポンプユニット8に導入して、ヒートポンプユニット8のガスクーラ(図示省略)で加熱し温水として、該温水を配管35を通して貯湯タンク1の上部に導入し、貯湯タンク1内に貯留する。
【0034】
<混合栓19からの給湯モード>
次に、電気給湯機Sにおける混合栓19からの給湯について、図2を用いて説明する。
図2の破線で示すように、電気給湯機Sは、貯湯タンク1の高温の温水が給湯用熱交換器4を循環する循環回路を備えており、混合栓19からの給湯は、給湯用熱交換器4を用いて、水道管22からの水道水と貯湯タンク1からの高温の温水との熱交換により、水道水を加熱して行なわれる。
【0035】
利用者が、例えば、風呂リモコン45を使用し給湯モードを選択すると、給湯モード選択信号がコントローラ16に入力され、コントローラ16からの信号により給湯循環ポンプ18が稼動し、貯湯タンク1上部の高温水を、図2の破線で示すように、第一取出口10から配管41を通して給湯用熱交換器4まで導出し、給湯用熱交換器4で低温の水道水と熱交換を行い温度が下がった温水を、配管42通して、貯湯タンク1の下部に返還する。
なお、貯湯タンク1の第一取出口10から給湯用熱交換器4までの経路途中の逆止弁43は、貯湯タンク1の自然循環防止の役割を果たしており、給湯用熱交換器4の出口から貯湯タンク1の下部までの経路途中の逆止弁44は、給湯循環ポンプ18を交換する際の貯湯タンク1の温水の逆流防止の役割を果たしている。
【0036】
この給湯用熱交換器4を用いて給湯を行なうに際しては、水道管22からの水道水をその水圧によって配管7を通して給湯用熱交換器4に導入し、該給湯用熱交換器4により加熱され温水となった水道水を、配管36、給湯温度センサ37、給湯流量センサ38、アキュームレータ39、配管40を通して、混合栓19の一方側に供給する。そして、混合栓19において、利用者が、混合栓19の他方側に接続した水道管22からの水道水と供給された温水とを混合し、給湯の温度を調節する。
なお、アキュームレータ39は、給湯流量が少ない場合、例えば、給湯流量が約2〜3リットル/分での混合栓19の蛇口から熱湯が吹き出るオーバシュート現象の防止のため、熱湯をアキュームレータ39内の残留水と混合し冷却して適温にすべく配設されている。
【0037】
混合栓19に、貯湯タンクユニット5の給湯用熱交換器4から供給される温水の温度は、貯湯タンクユニット5内のコントローラ16を用いて、タンク頂部温度センサ47で検出した温水の温度、水道管22から配管7を通って給湯用熱交換器4に向かう水道水の水温温度センサ53で検出した温度、給湯流量センサ38で検出した流量等をもとに、台所リモコン46、ふろリモコン45等の操作部60で設定された所定の給湯温度になるように、給湯循環ポンプ18の回転速度を制御し、給湯用熱交換器4において、水道水に熱を付与する1次側を流れる貯湯タンク1からの温水の流量を制御している。
【0038】
この構成によれば、水道管22からの水道水の高い水圧を利用できるため、例えば、3階でのシャワーも可能であり、減圧弁や負圧破壊弁も不要とすることができる。 また、減圧弁6を介して減圧した水道水を貯湯タンク1に導入し密閉式とした給湯システムとすることで、シスターンタンク、オーバーフロースイッチ、レベルスイッチなどの部品が不要となり、システムが簡易になるとともに衛生的な不安も解消され、給水時の騒音も解消される。
【0039】
<浴槽2への湯張りモード>
次に、電気給湯機Sにおける浴槽2への湯張りについて、図3を用いて説明する。なお、図3は、電気給湯機Sの湯張りの回路を太線で示す回路図である。
利用者が、台所リモコン46、ふろリモコン45等の操作部60で湯張りモードを選択した場合、電気給湯機Sにおいて浴槽2への湯張りが行なわれる。
利用者によって操作部60で湯張りモードが選択されると、操作部60からコントローラ16へ湯張りモード選択信号が入力され、コントローラ16の制御によって、常閉型の電磁弁28が開制御されるとともに、第一混合弁14、循環調整弁31がそれぞれ湯張りモードに制御される。
【0040】
電磁弁28が開制御されることによって、図3に示すように、水道管22から供給される水道水が、減圧弁6で減圧され配管23を介して貯湯タンク1内に供給される水圧により、貯湯タンク1内の高温の温水が、貯湯タンク1の上部の第一取出口10から押し出される。そして、第一取出口10から押し出された温水が、図3の太線に示すように、配管41から分岐した配管54を通して第一混合弁14に導かれ、第一混合弁14において、水道管22に接続される配管7から減圧弁6、配管23を通った水道水と混合され、第一混合弁14の下流に配設した電磁弁28を介して、配管29b、29aを通る第1の経路と、配管29b、該配管29bから分岐される配管25、ポンプ27、循環混合弁31を通って配管3に続く第2経路との2つの経路を用いて、温水が浴槽2に供給され湯張りが行なわれる。
【0041】
ここで、浴槽2へ供給する温水の温度は、コントローラ16によって、温度センサ56で検知される温水の温度が、操作部60で設定された所定のふろ温度になるように制御する。
すなわち、湯張りの温度が、利用者が風呂リモコン45、台所リモコン46等の操作部60で設定した湯張りの設定温度になるように、温度センサ56で湯張り時の配管29aを通る温水の温度を検出し、該検出温度の検出信号をコントローラ16に入力し、コントローラ16において、利用者の設定温度と温度センサ56の検出温度とが比較され、両者が等しくなるように、第一混合弁14における貯湯タンク1からの温水と、配管23等から供給される水道水との混合比を、調整する制御を行なう。
【0042】
また、浴槽2への温水の供給量は、ふろ流量センサ55で流量を検出し、この流量検出信号をコントローラ16に入力し、コントローラ16により、所定の設定温水量になるように演算し、温水量を制御し、所定の温水量になった場合には電磁弁28を閉制御し、温水の供給を停止する。
また、浴槽2の水位は、水位センサ57で配管25内の温水の圧力を検出し、この検出信号をコントローラ16に入力し、コントローラ16において、揚程等によって水位を演算し、所定の設定水位になるように電磁弁28等を制御する。
【0043】
このように、配管29bの分岐点30より下流側の配管25、循環調整弁31を通り、追い焚き用配管の出口側の配管26の下流の配管3を通って浴槽2に湯張りをすることにより、配管29aからの湯張りと合わせて2本の配管で湯張りを行ない、また、減圧弁6を介した一定水圧での湯張りとなる。そのため、湯張り時間を、例えば設定温度42℃、200リットルの湯張りで約13分とすることが可能で、従来に比較し、約7分、湯張り時間を短縮できる。
【0044】
<追い焚きモード>
次に、電気給湯機Sにおける浴槽2のふろ水の追い焚きについて、図4を用いて説明する。
図4に示すように、浴槽2のふろ水の追い焚きは、追い焚き用熱交換器24を使用し行なわれる。
追い焚き用熱交換器24は、入口24i側に、浴槽2からの配管25、ポンプ27、循環混合弁31、配管58が接続されるとともに、出口24o側には、浴槽2に戻る配管26が接続されている。追い焚き用熱交換器24を使用する際には、コントローラ16によってポンプ27を駆動させ、配管25から循環混合弁31を通して、追い焚き用熱交換器24に浴槽水を導入し、該追い焚き用熱交換器24において、貯湯タンク1上部の高温水と、導入した浴槽水とで熱交換が行なわれる。
【0045】
利用者が、台所リモコン46、ふろリモコン45等の操作部60で追い焚きモードを選択した場合、電気給湯機Sにおいて浴槽2のふろ水の追い焚きが行なわれる。
すなわち、操作部60で追い焚きモードが選択されると、操作部60からコントローラ16へ追い焚きモード選択信号が入力され、コントローラ16の制御によって、浴槽2のふろ水を追い焚き用熱交換器24を介し循環させるためのポンプ27が稼働されるとともに、循環混合弁31が追い焚きモードに制御される。
【0046】
コントローラ16の指令により作動するポンプ27により、浴槽2内のふろ水は、図4の矢印に示すように、浴槽2の追い焚き入り口2iから、配管29a、分岐部30、配管25、ポンプ27、循環混合弁31、配管58を通って追い焚き用熱交換器24に導かれ、追い焚き用熱交換器24において、貯湯タンク1上部の高温の温水との熱交換が行なわれ加熱され追い焚きがなされた後、配管26、配管3を通って浴槽2の追い焚き出口2oを介し、浴槽2に戻される。
【0047】
ここで、追い焚き用熱交換器24に導かれたふろ水は、追い焚き用熱交換器24において、貯湯タンク1上部の高温の温水との熱交換が行なわれ過熱され追い焚きがなされるため、大きな熱量がふろ水に与えられ、効率的な追い焚きが可能となっている。
この場合、追い焚き用熱交換器24が貯湯タンク1上部に配設されているため、追い焚き開始時に、高温の温水が、浴槽2に供給されることを防止するため、追い焚き開始時、追焚き用熱交換器24から流出する加熱後の高温水の温度を検知する温度センサ59の温度検出信号と、ふろ戻り温度を検知する温度センサ56の温度検出信号とをコントローラ16に入力し、コントローラ16において、浴槽2へ戻される加熱後のふろ水の温度が60℃以下になるように循環混合弁31の開度を予測し、循環混合弁31の開度を制御している。
【0048】
この構成によれば、追い焚き開始時に、追焚き用熱交換器24から流出する加熱後の高温水の温度を検知する温度センサ59の温度検出信号と、ふろ戻り温度を検知する温度センサ56の温度検出信号とに基づき、浴槽2へ戻される加熱後のふろ水の温度が所定温度以下になるように循環混合弁31の開度を制御するので、追い焚き開始時に、追焚き用熱交換器24に滞留している高温水が直接浴槽に吐出すことを防止できる。
また、この追い焚き用熱交換器24に浴槽2内の湯を循環することにより、貯湯タンク1内の上部の高温の温水との間で間接的に熱交換を行ない、浴槽2内の湯を追い焚き加熱するようにした循環回路を設けることにより、追い焚き時の追い焚き用熱交換器24からの放熱がなくなり、熱エネルギが無駄になることを防止できる。
【0049】
<<第2実施形態>>
次に、本発明の第2実施形態の電気給湯機2Sについて、図5を用いて説明する。なお、図5は、第2実施形態に係わる電気給湯機2Sの例を湯張り時の回路を太線で示した構成図である。
図5に示すように、第2実施形態の電気給湯機2Sは、浴槽2の湯張りにおいて、必ずしも、貯湯タンク1上部におけるほどの高温の温水を必要としないことから、貯湯タンク1の中間部に、第二取出口12を設けるとともに、この第二取出口12に接続した配管13を通して貯湯タンク1内の中温水を新たに設けた第二混合弁11に導き、この第二混合弁11において、貯湯タンク1上部から導かれる高温の温水と混合し、浴槽2の湯張りを行うようにした構成である。
【0050】
これ以外の構成は、第1実施形態に係る電気給湯機Sと同様な構成であるから、同様な構成要素には、同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
電気給湯機2Sにおける湯張り回路は、貯湯タンク1の上部の高温の温水を、貯湯タンク1上部の第一取出口10に接続される配管41から分岐した配管9を通して新たに設けた第二混合弁11に導く。そして、第二混合弁11において、貯湯タンク1の上部からの高温の温水と、貯湯タンク1のその容積の鉛直方向の中間部の第二取出口12から配管13を通った中温水を混合し、この混合した温水を更に第一混合弁14において、給水用の配管7から減圧弁6、配管23を通った水道水と混合し、第一混合弁14の下流に配設した電磁弁28を開いて、配管29b、配管29aを通る第1の経路と、配管29b、分岐部30、配管25、ポンプ27、循環混合弁31を通り配管3を通る第2の経路との2つの経路で浴槽2に湯張りを行う。
【0051】
上記構成によれば、貯湯タンク1のその容積の鉛直方向の中間部に、貯湯タンク1内の中間温度の中間水を導出し給湯する第二取出口12を設けることにより、例えば、貯湯タンク1上部におけるほどの高温水を必ずしも必要としない浴槽2の湯張りにおいて、中間温度の温水を積極的に利用することで、第一混合弁14での配管23からの水道水の混合量を低減して熱エネルギが無駄になることを抑制でき、給湯用熱交換器4に必要な高温水を効率的に使用することができる。
このように、中間温度の中間水を積極的に利用するにより、給湯用熱交換器4や追い焚き用熱交換器24に必要な高温水を効率的に使用することができる。
【0052】
また、本第2実施形態においても、配管29bの分岐点30より下流側の配管25、循環混合弁31を通って追い焚き用配管の出口側の配管26の下流の配管3を通って浴槽2に湯張りを行なうことにより2本の配管で湯張りし、また減圧弁6を介した一定水圧で湯張りを行なうため、湯張り時間を短縮化できる。
【0053】
また、貯湯タンク1の頂部温度センサ47で検出される温水の温度の検出信号と、貯湯タンク1のその容積の鉛直方向の中間部に配置される温度センサ49で検出される温水の温度の検出信号とをコントローラ16に入力し、コントローラ16において、これら2つの温度等から第二混合弁11から流出するお湯の温度を予測し、第二混合弁11の弁開度を決定し制御している。なお、貯湯タンク1のその容積の鉛直方向の中間部としては、貯湯タンク1の容積の上方より約2/5から3/5の位置が好適である。
これにより、第二混合弁11の下流の混合温度を検知する部材が削除でき、システムが容易になるとともに、生産コストの低減が図れる。
【0054】
なお、第1実施形態、第2実施形態においては、追い焚きに用いる配管を使用して湯張り時間を短縮する場合を例示して説明したが、複数の配管であれば、これら以外の配管を使用して湯張りすることも可能である。また、浴槽2に湯張りする配管は、追い焚きに用いる2本の配管の場合を例示したが、複数であれば、その本数は限定されない。
以上、本発明の電気給湯機について、第1実施形態、第2実施形態に基づいて説明したが、本発明は、第1実施形態、第2実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる電気給湯機の例を示す構成図である。
【図2】第1実施形態の電気給湯機の給湯運転を太線で示す回路図である。
【図3】第1実施形態の電気給湯機の湯張りの回路を太線で示す回路図である。
【図4】第1実施形態の電気給湯機の追い焚きの回路を太線で示す回路図である。
【図5】第2実施形態に係わる電気給湯機の例を湯張り時の回路を太線で示した構成図である。
【符号の説明】
【0056】
1 貯湯タンク
2 浴槽
2i 浴槽の追い焚き入り口(追い焚き用循環回路)
2o 浴槽の追い焚き出口(追い焚き用循環回路)
3 配管(湯張り回路、追い焚き用循環回路)
4 給湯用熱交換器
6 減圧弁(湯張り回路)
7 配管(給湯用回路、湯張り回路)
8 ヒートポンプユニット(ヒートポンプ部)
9 配管(請求項2の湯張り回路)
10 第一取出口(加熱用循環回路、湯張り回路)
11 第二混合弁
12 第二取出口
13 配管(請求項2の湯張り回路)
14 第一混合弁
18 給湯循環ポンプ
19 混合栓(給湯箇所)
22 水道管(給湯用回路、湯張り回路)
23 配管(湯張り回路)
24 追い焚き用熱交換器
25 配管(湯張り回路、追い焚き用循環回路)
26 配管(追い焚き用循環回路)
27 ポンプ(湯張り回路、追い焚き用循環回路)
28 電磁弁(湯張り回路)
29a 配管(湯張り回路、追い焚き用循環回路)
29b 配管(湯張り回路)
30 分岐点(湯張り回路、追い焚き用循環回路)
31 循環混合弁(湯張り回路、追い焚き用循環回路)
36 配管(給湯用回路)
37 給湯温度センサ(給湯用回路)
38 給湯流量センサ(給湯用回路)
39 アキュームレータ(給湯用回路)
40 配管(給湯用回路)
41 配管(加熱用循環回路、湯張り回路)
42 配管(加熱用循環回路)
43 逆止弁(加熱用循環回路)
44 逆止弁(加熱用循環回路)
47 タンク頂部温度センサ(第1温度センサ)
49 温度センサ(第2温度センサ)
53 水温温度センサ(給湯用回路)
54 配管(湯張り回路)
55 ふろ流量センサ(湯張り回路)
56 温度センサ(第4温度センサ)
57 水位センサ(追い焚き用循環回路)
58 配管(追い焚き用循環回路)
59 温度センサ(第3温度センサ)
2P 追い焚き回路(追い焚き用循環回路)
2S 給湯機(電気給湯機)
2Y 湯張り回路
S 給湯機(電気給湯機)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
減圧弁を介して貯湯タンクに導入した水道水をヒートポンプ部で加熱して前記貯湯タンク内に貯留する温水を利用する給湯機であって、
前記貯湯タンク上部に配置された第一取出口から取出した温水を給湯循環ポンプにて導出し、給湯用熱交換器の一次側を通して熱交換を行い温度が低下した前記温水を前記貯湯タンクの下部に返還する加熱用循環回路と、
水道水を前記給湯用熱交換器の二次側に導入し、該給湯用熱交換器で前記一次側を通る前記温水により所定の設定温度に加熱し給湯箇所に供給する給湯用回路と、
前記貯湯タンク上部の第一取出口から取出した温水と前記減圧弁を介して導入した水道水とが第一混合弁で所定の設定温度に混合された温水を浴槽に供給する湯張り回路と、
前記浴槽内の水または温水を、前記貯湯タンク内上部に配設された追い焚き用熱交換器内に循環させ該貯湯タンク内上部の温水との間で間接的に熱交換を行ない加熱し、該加熱された温水を前記浴槽に供給する追い焚き用循環回路とを
備えることを特徴とする給湯機。
【請求項2】
前記貯湯タンクにおけるその容積の鉛直方向の中間部に設けられ、前記貯湯タンク内の温水を導出する第二取出口と、
該第二取出口から取出した温水と前記貯湯タンク上部の第一取出口から取出した温水とを混合する第二混合弁とを備え、
前記湯張り回路は、該第二混合弁で混合された温水と前記減圧弁を介して導入した水道水とを前記第一混合弁で所定の設定温度になるように混合した温水を前記浴槽に供給する
ことを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
【請求項3】
前記貯湯タンク内の頂部における第1温度センサで検出される温水の温度と、前記貯湯タンクにおけるその容積の鉛直方向の中間部に配置される第2温度センサで検出される温水の温度とに基づいて、前記第二混合弁から流出する温水の温度が所定の温度となるように、前記第二混合弁の弁開度を制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の給湯機。
【請求項4】
前記中間部は、前記貯湯タンクの容積の鉛直方向の上から約2/5から3/5の位置である
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の給湯機。
【請求項5】
ふろ追焚き開始時に、前記追い焚き用循環回路の流量を調整する循環混合弁の上流に配設した前記追焚き用熱交換器から流出する温水の第3温度センサで検出される温度と、前期浴槽内から前記追焚き用熱交換器に向かう温水の第4温度センサで検出される温度とに基づいて、前記浴槽に戻される加熱後の温水の温度が所定の温度になるように、前記循環混合弁の弁開度を制御する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちの何れか一項に記載の給湯機。
【請求項6】
前記湯張り回路は、複数の配管を用いて、前記温水を前記浴槽に供給する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの何れか一項に記載の給湯機。
【請求項7】
前記複数の配管は、前記浴槽における追い焚きに使用される追い焚き入り口と追い焚き出口とにそれぞれ接続される配管である
ことを特徴とする請求項6に記載の給湯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−250542(P2009−250542A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−99984(P2008−99984)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】